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2006年3月11日 (土)

リヒテル

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いつか書いただろうと思っていて、今確認したら、この名盤の紹介を忘れていました。実はラフマニノフとチャイコフスキーのピアノ協奏曲で、とっておきの演奏があります。もしも無人島に1枚だけCDもっていけるといわれたら、僕はこれをもっていくかもしれません。(笑)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番

演奏: リヒテル(スヴャトスラフ), ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団

指揮 ヴィスロツキ(スタニスラフ)

チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1番

演奏: リヒテル(スヴャトスラフ), ウィーン交響楽団

指揮 カラヤン(ヘルベルト・フォン)

このカップリングのCDなのです。

ラフのピアノ協奏曲の第二番も、高校生のときに初めてアシュケナージ盤を聴いたときその旋律の美しさに衝撃を受けました。スケートの村主選手もこの曲を使っていましたよね。以後、様々な演奏家のものを集めているのですが、いまだにこのCDの演奏を超えたものは自分の中ではありません。第2楽章から第3楽章への曲の盛り上がり方が普通じゃないのです。会場を含めて、そこに居合わせた人全員を違う世界に持ってゆくような。指揮のヴィスロツキが女房役として上手く演奏を一歩ひいてサポートに徹し、リヒテルの持ち味を引き出しているんですよね。

  チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番は、中学生のときに親父が持っていたエミール・ギレリス演奏ののLPを擦り切れるまで聴いてしまった経験があります。覚えていませんが、多分僕がクラシックにはまるきっかけになった曲です。第1楽章の曲の美しいことといったら。最近聞いていないですが、これ、今でも全曲口笛で吹けますよ。(笑)

リヒテルは持ち味というか色が濃く、指揮者と潰しあってしまうこともあるのですが、同じように色濃いカラヤンとともに、ピアノと指揮で、まさに協奏曲ならず競争曲を演奏しています。

クラシックのCDは廃盤になってしまうことが多く、買える時に買わないと手に入りにくくなるのですが、これはさっきアマゾンで確認したら在庫がありました。割引が効いて、送料込みでたった1620円です。信じられない。本当に良い時代ですよね。

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