« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »

2006年5月の27件の記事

2006年5月31日 (水)

「チーム・バチスタの栄光」海堂尊

Fi818_0e

第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作の「チーム・バチスタの栄光」を読みまし Fi818_0e た。確か、現役の医者が書いた本だということで、日経新聞か何かの書評に載っていたのです。

東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一医師を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、拡張型心筋症の心臓移植の代替手術であるバチスタ手術(成功率は60%といわれる)の専門の、通称“チーム・バチスタ”として、連続27症例の成功を誇り、その勇名を轟かせていた。

ところが、3例立て続けに術中死が発生。原因不明の術中死と、メディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口公平に内部調査を依頼しようと動いていた。

壊滅寸前の大学病院の現状。医療現場の危機的状況。そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁。医療過誤か、殺人か。遺体は何を語るのか…。栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。

これが、作者が医者だけあって、病院内の人事や、手術室の人間関係、よくわかって書かれているんですよ。東城大学医学部付属病院はおそらく関東の地方国立大学(たぶん千葉大学あたり)を想定して書かれています。

権利ばかりを主張する患者、身勝手に動く同僚医師、院外の評判ばかりを気にして、コスト意識を押し付ける病院経営者、協力的ではないコメディカルの人たちに対して、”これじゃ医者は壊れるぜ”という悲しい医師の台詞は、その真っ只中にいた僕としては同情を禁じえなかったですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月30日 (火)

背中のムダ毛が金髪に変わるレーザー!!

Fi811_0e

先週の土曜日、NIKTAの取材がありました。お題は”背中の手入れ”についてです。

背中のニキビや濃いうぶ毛に悩んでいる方も多いと思いますが、実はこれを一気に解決するレーザーが僕のクリニックにあります。

NIKTA風に名づけて”背毛が金髪に変わるレーザー!!”

MAX PEEL でも有名な、マックス社の Spectra VRM Ⅱというレーザーを使うものです。マックスピールで使用するときと、パラメーターとアプリケーターを少し変えて、使用するのです。

通常の背中の毛を目立たなくするためには、ダイオードやアレキサンドライトなどの脱毛レーザーを使用します。しかしこれらのレーザーは日焼けした時の肌には照射できませんし、しかも結構な痛みがあります。

このレーザーを使用すると、施術中にほとんど痛みも無く、しかも背中の濃い毛は当てた直後に金髪のようになるのです。同時に、背中のニキビが消えてしまい、出にくくなるので、スタッフの間ではとても人気があったのです。ちなみに副院長の小山先生も、このレーザーを使ってうなじの毛を薄くしていたと言っていました。背中に限らず、応用範囲は広そうです。

今回これをメニューに上げるに当たり、値段は通常脱毛料金(セット料金含む)の三分のニにすることになりました。

今日電車に乗っていてふと思ったのですが、背中が露出する季節になりましたね。

 

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月29日 (月)

ブラックジャックの手術

Fi808_0e_2

手塚治虫のブラックジャックに憧れて外科医になった友人も多いです。 僕も中学生のときに全巻読破しましたし、今も当然、全巻持っています。新書版ですが…。

唐突ですが、オペが上手いってどういったことなのでしょうか????

ブラックジャックのいた時代にもっとも必要だった手術の上手い条件は、手術時間の速さだったのと思います。術中感染を防ぐ方法や、麻酔の技術が発達していなかったですから。事実ブラックジャックは手術時間に非常にこだわっていますよね。

過去の経験から、大体10人外科医がいたとすれば、1人は器用で、テンポの良い手術をしてくれます。8人はどんぐりの背比べ。そして1人は本当に下手といった割合になるのです。料理人とか、大工さんとか一般の職人の社会でもそうじゃないですかね??

大工さんや、料理人さんのような職人さんは、早い人で16歳ぐらいから仕事をはじめます。若いころから学んだほうが上手くなるのは当たり前ですよね。

でも、人が外科医として働けるようになるためには最低でも6年生の大学を卒業して、24歳になってからです。この年からトレーニングを初めるのです。あぶらが乗るのは10年ぐらい経ってからですが、でも40過ぎぐらいから目が悪くなってしまって、第一線を引退する医師も多いのです。

外科医の旬な時期は、本当に短いものだなあと思います。もしも16歳ぐらいから手術のトレーニングが出来れば、天才的な外科医が日本にも、もっと増えるのだと思いますよ。

近年麻酔が進歩したおかげで、長時間の手術というものが可能になってきました。患者さんに負担にならなくなってきたというのは事実です。

こうなると、多少はゆっくり手術しても、また、特別器用じゃなくても仕事が丁寧な外科医が患者さんにとってはいい仕事をすることになります。もちろん心臓血管外科とか、一部の脳外科の手術で、時間と器用さが勝負ということもありますけれどね。ガンのリンパ節転移をマップに照らし合わせて綺麗に摘出するとか、術後の皮膚の縫合を時間をかけて、傷が残りにくくするとか、乳がん跡などの術後の形成とか、そういった丁寧な仕事が求められるのでしょう。

時代によって、求められるニーズは違うということなのでしょうね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月28日 (日)

メタボリックシンドローム

Fi807_0e_2

メタボリックシンドロームという名前を新聞で見ない日はなくなりました。国民の意識が健康維持に向かいつつある証拠ですよね。

1) 肥満(正確には内臓肥満)ウエスト男性>85cm、女性>90cm 2) 高血圧(上の血圧>130または、下の血圧>85) 3) 高脂血症(中性脂肪>150またはHDLコレステロール<40) 4) 糖尿病ないし耐糖能異常(空腹時血糖>110、HbA1C>5.8または、食後血糖>140)

などの疾患を併発ないしその予備軍を含めた病態を併せ持つ症候群です。それぞれの重症度はそれほどでもないのに、2つ3つと重ね合わさると動脈硬化への影響は数倍から十数倍になると考えられています。

動脈硬化といってもイメージがわかないと思いますが、結局水道管がさび付いた状態と思っていただいてよいのではないでしょうか。腐っていつ中を流れる水が、いつ噴出するのか、もしくはさびで詰まるのか、わからない状態です。

脳で噴出してしまえば、脳出血に。心臓で詰まれば心筋梗塞になるわけです。脳卒中と心臓血管障害をあわせたら国民の死因の一位であるガンに匹敵します。

政府が必死になって対処法を考えているのも分かりますよね。

そして、いよいよ来月より、生活習慣病とアレルギー(=代謝と免疫)のエキスパートである関谷院長の下、世界初のメタボリックスパ・クリニック銀座が始動します。

まずは、この写真の世界初の、体組成計と携帯電話が合体した画期的な健康ツールを使っての診療がスタートするのです。

この組み合わせのすごいところは、体組成計(体重、筋肉量、骨量、水分量などが計測できる)に毎日のるだけで、自動的にすべての数値が携帯電話に飛んで、クリニック銀座のWEBのデータとして記録でき、そのデータをいろいろ長期にわたって分析できるというモノなのです。

この生活習慣を続けると、半年後には体重が何キロになりますよとか、今週は食べ過ぎて体重が増えてきたので、ちょっと節制しましょうとか、メールが送られたりするのです。

まさにITと医療の統合です。楽しみですね。

 

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月26日 (金)

明けの明星

Fi799_0e

なんとなしに早朝に目が醒めてしまいました。ふと夜空を見ると、月と金星が見事に並んでいるではないですか。年に何度もない決定的瞬間です。

ちなみに明星は、星の中で最も明るいとされている金星の別称です。

仏教伝承では、釈迦は明けの明星が輝くのを見て真理を見つけたということですが、確かに、実物を見てみると、神々しいという言葉がぴったりです。

またキリスト教では、明けの明星を意味する言葉として、他を圧倒する光と気高さから、唯一神に仕える最も高位の天使、そして後に地獄の闇に堕とされる堕天使の総帥の名すなわち「ルシフェル」(Lucifer)が与えられました。

明けの明星が最も美しい時刻は、午前4時だそうで、本当に良いタイミングで目が醒めたようです。皆さんにもおすそ分けします。写真クリックすると拡大できますよ。

何か、いいことがあると良いのですが…。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月25日 (木)

THE DA VINCI CODE

18日に世界同時リリースされた映画”ダビンチコード”ですが、昨晩、六本木ヒルズシネマで、観て来ましたよ。最後のセッションは21時45分からだったので、打ち合わせが終った後に駆け込みました。

Fi798_0e

ダビンチコードについては、2005年9月にパリで開催されたヨーロッパ美容・抗加齢学会EMAA (European Masters in Aesthetic & Anti-Aging Medicine)のブログでも、一度ふれたのです。ブログには、ルーブルにあるマグダラのマリア像の写真もありますよ。

キリスト教で長い間封印された、キリスト最大の秘密について書かれたこの本は、瞬く間に世界のベストセラーになりました。フィクションか、ノンフィクションか、曖昧にしてあるところがまた、作者の意図の憎いところです。

映画は映像的にはすばらしかったけれど、あれは本を読む予習が必要ですね。主人公が蘊蓄を駆使してパスワードを解析する時間もかけることなく、映画ではあっさりコマが進んでしまったし、キリスト教やヨーロッパ文化の説明など、随所にちりばめられたサブストーリーが無かったのは残念でした。まあ読むのと観るのとで違った楽しみ方が出来るということです。

トムハンクスもジャンレノもはまり役でした。原作を読んでから観るのがお勧めです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月24日 (水)

ダイエットプラン LOHAS風

Fi796_0e

僕は毎日女性スタッフや患者さんからサンドバッグのように鍛えられていますが、さらに本部やPRの女性陣からも鍛えられています。

先日PRの方から、「先生、最近太ったでしょ? せっかくいろんな雑誌に取材してもらっても、写真写りが悪くて、顎がない! それに最近肌も荒れてるし・・・。こういう仕事なんだから、痩せて肌も綺麗にしてください!!」と言われてしまいました。確かにベスト体重と比べれば3kg近く太ったかもしれないし、最近肌もカミソリ負けして荒れてるかもしれないが、しかし、繊細な男心をわかってくれる人はこの職場にはいないものだろうか・・・。

Fi796_1e

ここは痩せなくては・・・!!と奮起して、実家からいつもの有機野菜に加え、玄米を送ってもらいました。また、僕はインターネットでモノを買うことが多いのですが、魚屋から金目鯛や鯵の干物なども購入し、魚と野菜中心の自炊生活に切り替えましたよ。大好きな納豆を食べるときも、中に紫蘇やえごま、オクラなど混ぜて量を増やし、味噌汁も野菜一杯。

玄米と野菜、魚に納豆。そんな生活を続けていたところ、1週間で3キロ痩せました。まさにマクロビ食。あるいは、ロハ~ス生活でしょうか、関谷先生!?

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月22日 (月)

医者の履歴書

Fi766_0e

僕は医師免許を取得してまず麻酔科を選択しました。多くの友人には僕が性格的にも必ず外科に行くだろうと思われていたらしく、驚かれたものです。

麻酔科の選択は臨床面と研究面の二つから考えました。

臨床面では、手術室の中で麻酔科は、心電図を見たり、呼吸管理をしたりと、内科の仕事を行います。反対に手術室の外では、外科やERのような救急の仕事も担当できる。他の科に比べて、技術を習得することが早いため、得意分野を持った上で、他科に転科がしやすく、人間の全身を診ることの出来る数少ない科なのです。

若い医者はいろいろな病院にアルバイトにいくことになるのですが、僕はわざわざ他の科の外来も進んで経験して勉強しました。内科、外科、皮膚科、耳鼻科、精神科、眼科、放射線科、小児科、救急部。行かなかったのは脳外科と、産婦人科ぐらいでしょうか。

また研究面では、麻酔科は痛みの専門です。病気は何がいやかって、痛いことがいやですよね。その痛みをとる研究をしたかったのです。

麻酔の勉強はわき目もふれず、一処懸命やりました。大学病院の初期研修の後、医局人事で東京都老人医療センターという世界的にも稀な、400床以上の病棟を持つ、都立の高齢者専門病院に3年間配属され、合併症の多い難しい患者の麻酔を多く担当しました。在任中には病院にペインクリニック外来という痛み治療専門の外来も立ち上げました。麻酔科の専門医と、ベインクリニックの認定医もここで取得しました。

横には東京都老人研究所という研究施設もあり、自律神経の研究もそこで行うことが出来ました。この病院にいた時は、日本老年医学会会員となり、いわば、すでに病気になってしまった高齢者のみを診ていたのですが、病気にならないためにはどうすればよいのか、今だったらアンチエイジング医療なのでしょうが、それを考える場を与えてくれました。

いわゆる特別介護老人ホームも併設されており、そこでも笑顔の素敵な魅力的なおばあさんを殴り合って取り合うおじいさんも目撃しました(笑)。幾つになっても人間には本能があることをある意味喜ばしく感じ、見た目の若さは人生の中では、いつまでたっても想像以上に重要なことだということも知りました。

この病院を、大学院に進学するために退職して、大学院在学中に六本木に最初のレーザーのクリニックを開き、勉強のため日本の形成外科学会と、アメリカのレーザー学会の会員にもなりました。アメリカでレーザーについて学会発表をしているうちに、アジアやヨーロッパの国々から講演に呼ばれるようにもなり、これが縁になって、フランスのメソセラピーの認定医の資格を取ったり、今のようなアカデミックな最新レーザー医療や、世界のナチュラルセラピーを日本に紹介するメディカルスパという形態のクリニックをニューオータニの中に作ることになったわけです。

高齢者専門の病院にいたことは、今のアンチエイジングの仕事をするために、大切な経験だったのでしょうね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月21日 (日)

抗加齢医学会

Fi783_0e

クリニック銀座の関谷先生のブログにもありましたが、昨日一昨日は抗加齢医療学会でした。この学会の演題やシンポジウムはどれもが本当に興味深く、食いつくように聞いてしまいました。

医師の専門細分化が問題になって久しいとは思います。無意味な延命治療や、他科から見て、ありえないような基礎知識の欠如。これらは現代医療が細分化されて過ぎて、人では無く、病気を中心とした治療が成されてきたことへの、警笛だったのだと思います。

実は、今までバラバラに学会を開催していた外科や内科、眼科、皮膚科、形成外科、そして歯科の先生までもが集まって1つの学会を開催するような機会はあまり無かったのです。

しかしながら、抗加齢医療・アンチエイジングという言葉によって、これらの細分化された医療が再度統合されて、人間を全人的に医学し、診療するチャンスが再び到来したのを実感しました。すばらしいことだと思いませんか?

今後はナチュラルセラピストや鍼灸師さんなどの統合医療の方々も参加していただき、病でなく人を診る診療が進んで行けばよいと思います。

僕は今まで、インタビューを受けると、「”アンチエイジング”という言葉は、単にブームのようになっているが、ここで私達医師が本物を提供しなければ、消費者にそっぽを向かれてしまう。非常にチャンスであるとともに、危険なときにある。」と言ってきましたが、昨年の12月にも参加した、米国のアンチエイジング学会(A4M)と比較しても、この学会のレベルはなかなかのものでしたよ。日本で本物の抗加齢医療が提供できる日が近いのだと思います。

医師の専門細分化が問題になって久しいとは思います。無意味な延命治療や、他科から見て、ありえないような基礎知識の欠如。これらは現代医療が細分化されて過ぎて、人では無く、病気を中心とした治療が成されてきたことへの、警笛だったのだと思います。

実は、今までバラバラに学会を開催していた外科や内科、眼科、皮膚科、形成外科、そして歯科の先生までもが集まって1つの学会を開催するような機会はあまり無かったのです。

しかしながら、抗加齢医療・アンチエイジングという言葉によって、これらの細分化された医療が再度統合されて、人間を全人的に医学し、診療するチャンスが再び到来したのを実感しました。すばらしいことだと思いませんか?

今後はナチュラルセラピストや鍼灸師さんなどの統合医療の方々も参加していただき、病でなく人を診る診療が進んで行けばよいと思います。

僕は今まで、インタビューを受けると、「”アンチエイジング”という言葉は、単にブームのようになっているが、ここで私達医師が本物を提供しなければ、消費者にそっぽを向かれてしまう。非常にチャンスであるとともに、危険なときにある。」と言ってきましたが、昨年の12月にも参加した、米国のアンチエイジング学会(A4M)と比較しても、この学会のレベルはなかなかのものでしたよ。日本で本物の抗加齢医療が提供できる日が近いのだと思います。

医師の専門細分化が問題になって久しいとは思います。無意味な延命治療や、他科から見て、ありえないような基礎知識の欠如。これらは現代医療が細分化されて過ぎて、人では無く、病気を中心とした治療が成されてきたことへの、警笛だったのだと思います。

実は、今までバラバラに学会を開催していた外科や内科、眼科、皮膚科、形成外科、そして歯科の先生までもが集まって1つの学会を開催するような機会はあまり無かったのです。

しかしながら、抗加齢医療・アンチエイジングという言葉によって、これらの細分化された医療が再度統合されて、人間を全人的に医学し、診療するチャンスが再び到来したのを実感しました。すばらしいことだと思いませんか?

今後はナチュラルセラピストや鍼灸師さんなどの統合医療の方々も参加していただき、病でなく人を診る診療が進んで行けばよいと思います。

僕は今まで、インタビューを受けると、「”アンチエイジング”という言葉は、単にブームのようになっているが、ここで私達医師が本物を提供しなければ、消費者にそっぽを向かれてしまう。非常にチャンスであるとともに、危険なときにある。」と言ってきましたが、昨年の12月にも参加した、米国のアンチエイジング学会(A4M)と比較しても、この学会のレベルはなかなかのものでしたよ。日本で本物の抗加齢医療が提供できる日が近いのだと思います。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月19日 (金)

人はどうしたら若く見えるか?

Fi764_0e

僕は職業柄、人の年齢を当てるのが得意です。でも、予想が外れて、人がより若く見える時は、ただ1つ、”肌のうるおい”があるときと断言できます。

私たちの皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3つに大きく分かれています。

表皮はさらに角質層、透明層、顆粒層、有刺層、基底層の5層に分かれます。一番下の基底層には10個に1つぐらい、メラノサイトという細胞があり、紫外線が当たると、メラニン色素を生産するのです。これが、シミやそばかすの原因となります。

表皮の一番下の基底層で生まれた細胞は、14日間かけて角質層に押し上げられ、さらに14日ほど角質層の表面にとどまった後に、垢としてはがれ落ちます。健康な肌なら28日間を周期に入れ替わるのです。

30代、40代になって新陳代謝が衰えてくると、周期は35~40日とゆっくりになり、いらなくなった角質が長く皮膚に残ってくすみの原因になり、最下層のメラノサイトによってできたシミも動かずそのままになってしまいます。

Fi764_1e

うるおいのある肌を守るために欠かせないもの。これは肌からの水分の蒸発を防ぐことです。角質層には、肌から水分を蒸発させないための4つのバリア機能があります。

1つ目は、肌の表面を覆おう皮脂膜

2つ目は、肌の表面の角質層

3つ目は、角質層内にあるNMF=Natural Moisturizing Factor と呼ばれる天然保湿因子

4つ目は、角質が簡単にはがれ落ちるのを防ぐセラミド

この中でアミノ酸と関係が深いのは、肌のモイスチャー成分の主力になるNMF。アミノ酸や乳酸、尿素などから作られる天然保湿因子のことで、角質層の細胞内に点在しています。水分を維持して肌をみずみずしく保ちます。 アミノ酸はNMFの主原料になり、保水力をアップして、しっとりとした肌をつくってくれます。

  だからこそ良質なアミノ酸をとって、NMFが十分な角質層を作ることが大切。アミノ酸を摂ると表情筋をつくる筋肉の発達も期待できるので、笑顔の美しい美肌をつくることができるのです。

このNMFに成分がそっくりなのが、カイコから抽出したセリシンという物質です。この物質を利用した化粧品を現在開発しています。こうご期待。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月18日 (木)

日本一大きな肉まん

Fi772_0e

今週はずっと微熱が下がらず、ふらふらです。1ヶ月に一度の会議もキャンセルする始末で、まったく役に立ちません。こういうときのブログは医療ネタだと朦朧とした頭でもなんとか書けるのですが、日常の出来事については全く頭が働かずなにも書けなくなるんですよね。理系の悲しい性でしょうか・・・。

今週は食事も仕事以外は自宅に篭って、おかゆ→うどん→雑炊→うどん→おかゆ・・・というローテーションで来たのですが、今日は打ち合わせもあって久しぶりに外で食べました。場所は、神楽坂の鳥茶屋別館。店まで歩いてゆく途中、神楽坂 五十番についつい寄ってしまい、大きな肉まんとピータンを購入。多分ここの肉まん、日本で一番でかい肉まんですよね。でかくてお盆に二つしか乗りません。明日の朝食だな。

 

Fi772_1e

鳥茶屋のほうは、本館ではなく別館だったので、毘沙門天の裏から細い、とても神楽坂らしい路地を抜け、あのぶっというどんを久しぶりに食べましたよ。出汁がおいしいんですよね。他にも朴葉焼きや湯葉刺し、月見つくねに銀杏・・・などなど、ヘルシーなラインアップで大満足。これで酒が飲めたら言うことないんですけどね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月17日 (水)

食品を加熱しても食中毒が起こることがあるのです

Fi761_0e

これから食中毒が増える季節になります。細菌による食中毒には、実は二種類のものがあるのをご存知でしたか?

 

細菌が食物と一緒に体の中に入り菌そのものが増殖して起こる感染型(サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、大腸菌など)と、食物中で細菌が増殖してそこでつくられた毒素により起こる毒素型(ボツリヌス菌、ブドウ球菌など)の二種類があります。食物を加熱すると、食中毒は防げると思っている方が多いと思うのですが、毒素型食中毒では加熱しても毒性を減らすことは出来ないのです。

感染型食中毒は一定量の細菌に汚染された食物を摂取し、細菌が胃腸管内で繁殖することにより発症します。腸炎ビブリオは夏によく発生し、魚介類の摂取によることが多く、潜伏期間は約15時間位。

サルモネラ菌の食中毒の原因としては牛肉、豚肉、鶏肉等の食肉類、うなぎ料理、鶏卵等が考えられます。潜伏期間は平均8~48時間。

大腸菌はほとんどは非病原性ですが、その中の一部のものが病気を起こします。1996年に堺市で起こした集団食中毒事件はO-157でしたが、O-157(写真)は腸管出血性大腸菌とも言います。細菌に汚染された食物を摂取することにより発症し、潜伏期間は約4~9日です。

 

もう1つは、毒素型細菌性食中毒です。これは食物 の中で細菌が繁殖して 毒素を出し、その毒素の混入した食物を摂取する事で起こり、次の二種類があります。

ブドウ球菌による食中毒は比較的多く、調理作業にての汚染が考えられ、手指の化膿巣、鼻腔、糞便などに汚染された食物が原因の事が多いようです。潜伏期間は約2時間です。記憶に新しい雪印の食中毒事件はこれが原因ですね。

 

もう1つはボツリヌス菌によるものです。1984年、熊本県で製造された真空パックの辛子蓮根事件は記憶に新しいですよね。潜伏期間は約12~24時間、発熱はなく、目まい、頭痛に次いで特有の眼症状、発語障害、嚥下障害が起こり、やがて呼吸困難から死に至ります。ボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)は毒性が非常に強くボツリヌス毒素1gの殺傷力は約2000万人といわれています。フグ毒(テトラドトキシン)と並んで、史上最強の生物毒素で、生物兵器として研究開発が行われました。菌は毒素の抗原性の違いによりA~G型に分類されます。

シワをとることで有名なボトックスはこのボツリヌストキシンのA型のみを抽出したものです。もう30年以上も臨床利用されており、安全性は確認されています。

食中毒を避けるには、当たり前のことですが

食物の中で最近が増殖しないように冷所で保存する。

よく手洗いをして、食物にブドウ球菌が混入しないようにする。

傷がある人は調理しない。

調理した物は早く食べる。

調理器具や台所を清潔にする。

などに注意するとよいと思います。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月16日 (火)

活性酸素について

Fi754_0e

肪酸が酸化された、過酸化脂質が原因である』ということも明らかになりました。

『活性酸素は、一回の細胞分裂当りのテロメア短縮を大きくし、細胞の分裂回数を減らすので、寿命が短くなる』という報告もあります。

つまり、老化現象、生活習慣病、ほとんどの病気(感染症などの病原のない加齢変化)は、身体が活性酸素との戦いに敗れた結果だったのです。

狭義の活性酸素(広義の活性酸素にはオゾンなども含みます。体内で悪さをするという意味を持つものが狭義の活性酸素です。)には実は次の4種類があることをご存知でしたか?

 

1.スーパーオキサイドアニオンラジカル(O2-) 最も一般的な活性酸素で、安定した酸素分子の一方の原子にある電子が1つかけた状態です。酸化力が非常に強く、寿命は10万分の1秒です。この種の活性酸素を除去するものにスーパー・オキサイド・ディスムターゼ(SOD)があります。SODという酵素は、40歳を過ぎると急激に減少してきます。これは成人病年齢と比例しており、SODが少なくなることと密接な関係があることを示しています。

 

2.一重項酸素(1O2) 通常の酸素(三重項酸素)から電子が2つ欠けた状態です。反応性が強いために次々と他の活性酸素に姿を変えていきます。皮膚が紫外線にあたると皮下組織内でよく発生します。

 

3.過酸化水素(H2O2) 酸素原子と2つと水素原子2つが結合してできた活性酸素の仲間で、殺菌剤としてよく知られています。反応性が強く、細胞膜の内外を行ったり来たりすることができます。銅イオンや鉄イオン,スーパーオキサイドアニオンラジカル+水素イオンと出会うと、ハイドロキシラジカル+一重項酸素に変わります。寿命が長いのも特徴です。体内のカタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼによって除去されます。

 

4.ハイドロキシラジカル(HO・) 最強(最悪)の活性酸素です。過酸化水素を半分にしたような構造を持ち、酸化力が最も強い活性酸素です。反応が早く、寿命は50万分の1秒です。過酸化水素と反応すると、スーパーオキサイドアニオンラジカル+水+水素になります。この活性酸素を除去する酵素はまだ体内にありません。

 

この4番目の最強で、体内で代謝する酵素が無い活性酸素である、ハイドロキシラジカル(HO・)などは、理論的には活性水素があれば無害な水に変化させることが出来るのです。

僕はこの水を使って化粧品の試作品を作っていて、試作品を最終テストしている段階です。とっておきのパワーコスメが出来そうですので、乞ご期待。但し、飲むことだけで、果たして体内の細胞内に活性水素がどの程度取り込まれるのか、肌からの吸収率はどうなのか、これから研究・判定をしなければならない分野も多いですね。

『活性酸素は、一回の細胞分裂当りのテロメア短縮を大きくし、細胞の分裂回数を減らすので、寿命が短くなる』という報告もあります。

つまり、老化現象、生活習慣病、ほとんどの病気(感染症などの病原のない加齢変化)は、身体が活性酸素との戦いに敗れた結果だったのです。

狭義の活性酸素(広義の活性酸素にはオゾンなども含みます。体内で悪さをするという意味を持つものが狭義の活性酸素です。)には実は次の4種類があることをご存知でしたか?

1.スーパーオキサイドアニオンラジカル(O2-) 最も一般的な活性酸素で、安定した酸素分子の一方の原子にある電子が1つかけた状態です。酸化力が非常に強く、寿命は10万分の1秒です。この種の活性酸素を除去するものにスーパー・オキサイド・ディスムターゼ(SOD)があります。SODという酵素は、40歳を過ぎると急激に減少してきます。これは成人病年齢と比例しており、SODが少なくなることと密接な関係があることを示しています。

 

2.一重項酸素(1O2) 通常の酸素(三重項酸素)から電子が2つ欠けた状態です。反応性が強いために次々と他の活性酸素に姿を変えていきます。皮膚が紫外線にあたると皮下組織内でよく発生します。

 

3.過酸化水素(H2O2) 酸素原子と2つと水素原子2つが結合してできた活性酸素の仲間で、殺菌剤としてよく知られています。反応性が強く、細胞膜の内外を行ったり来たりすることができます。銅イオンや鉄イオン,スーパーオキサイドアニオンラジカル+水素イオンと出会うと、ハイドロキシラジカル+一重項酸素に変わります。寿命が長いのも特徴です。体内のカタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼによって除去されます。

 

4.ハイドロキシラジカル(HO・) 最強(最悪)の活性酸素です。過酸化水素を半分にしたような構造を持ち、酸化力が最も強い活性酸素です。反応が早く、寿命は50万分の1秒です。過酸化水素と反応すると、スーパーオキサイドアニオンラジカル+水+水素になります。この活性酸素を除去する酵素はまだ体内にありません。

 

この4番目の最強で、体内で代謝する酵素が無い活性酸素である、ハイドロキシラジカル(HO・)などは、理論的には活性水素があれば無害な水に変化させることが出来るのです。

僕はこの水を使って化粧品の試作品を作っていて、試作品を最終テストしている段階です。とっておきのパワーコスメが出来そうですので、乞ご期待。但し、飲むことだけで、果たして体内の細胞内に活性水素がどの程度取り込まれるのか、肌からの吸収率はどうなのか、これから研究・判定をしなければならない分野も多いですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月15日 (月)

若返りの水??

Fi753_0e

3月23日”院内の人気者”のブログに取り上げた、トリムの水について、最近立て続けに問い合わせを受るようになりました。

実は僕がこのトリムの水に興味を持ったのは、九州大学大学院白畑実隆教授の研究グループが、トリムの電解還元水整水器によって生成される電解水を利用して、最近話題の有害活性酸素を消去する作用と、遺伝子(DNA)が活性酸素によって酸化されて起こる損傷に対して十分な防御作用があることを、米国科学誌のBiochemical and Biophysical Research Communications (BBRC)という雑誌に掲載させたことによります。

Electrolyzed-reduced water scavenges active oxygen species and protects DNA from oxidative damage. 1997 May 8;234(1):269-74. 

英語がわかる方はこちらのWEBにアブストラクト(要旨)があります。 このページに上記の論文の題目を貼り付けて、検索してください。医科学系の研究者はいつもこのようなサイトでキーワードをいれて、最新の論文を検索するのです。

このBBRCという雑誌は、インパクトファクター(論文引用率)が比較的高い雑誌で、科学界でも特に斬新な研究発表論文を選んで載せる雑誌です。実は僕もこの雑誌の2003年の一月号に1つ論文を載せたことがあるのでなじみがあるのです。

白畑教授は、この作用は電解水の中に発生する「活性水素」(溶存水素原子)の働きであると示唆しています。一般的に自然水の中でも、この活性酸素を含む水は稀で、国内だと大分県の日田の天領水。海外だとメキシコのトラコテ、フランスのルルドの水などが有名です。

実は、20世紀の科学分析技術では、固体の分析はいろいろな比較的方法があるのですが、流体の解析というは難しかったのです。こうした機能水も、凍らせてしまえば当然、成分の判定は出来るのですが、反対に、流体の持つ特質が判断できなくなってしまうのです。研究が進みにくい分野だったんですね。

果たしてこれらの機能水が人体にどの様な効果があるかは、今世紀になってより多くの研究および実証がなされなければならない分野だと思います。まだわからないことが多いですから。

しかし、僕も自宅に取り付けて一月以上経ちますが、1つ驚いたのですが、便が無臭になりました。腸内細菌のフローラが変わったのでしょうか?何らかの効果があることは確かです。ご興味のある方はクリニックFまで御相談ください。

Fi753_1e

以下に、以前に日刊ゲンダイに取り上げてもらった取材記事を引用しておきます。

【健康力増強も、若返りの夢も叶える活性水素の“水”!】

がんや糖尿病を始め、生活習慣病のほとんどは過剰な活性酸素が元凶。老化を防止し、肌を若返らせるアンチエイジング医療の分野でも、活性酸素を細胞内から取り除くことが大きなテーマになっている。

医療とリラクゼーションを統一した“メディカル・スパ”というまったく新しい考え方で、最先端のアンチエイジング医療に取り組む藤本幸弘院長は、今、老化の根源の活性酸素を強力に除去できる特殊な「水」に注目しているという。活性水素を多く含んだ「電解還元水」と呼ばれる水である。

「この電解還元水という、活性水素を多く含んだ水の存在を知ったときは驚きました」とは、藤本幸弘院長。「米国の学会でも、アンチエイジングでもっとも言われるのが活性酸素を体から取り除くこと。活性酸素は、細胞をはじめ、あらゆるものをサビつかせ老化させる根源ですから。さらに遺伝子をキズつけてがん化させるのも、ヒフ細胞の中で炎症を起こすのも活性酸素が原因。活性水素は活性酸素と結合し害のない水に変化させます。つまり、活性水素を含んだ水を飲むだけで、老化の原因である活性酸素が除去できる。これは画期的なことですよ」(藤本院長)。

東京大学医科学研究所附属病院の常勤医師だった藤本院長は、昨年、同院退職後、医療と自然療法を融合させたクリニックを設立させた。“アカデミックに美と健康を創造する”というのがコンセプトだそう。

「西洋医学は、感染症や交通事故などの急性期の医療には強力な力を発揮しますが、西洋医学の医者は、“健康”の専門家ではなく、いわば“病気“の専門家です。先に“症状”がなければ西洋医学的な“治療“ができません。つまり、”このような生活をおくると、老化せずに健康が維持できる“といった抗老化、アンチエイジング医療には、西洋医学の分野ではもともと使える道具が少ないのです。さらに日本の保険診療の下では、逆に世界の最先端の医療が経験きません。米国では日進月歩の勢いで進化しているレーザー治療の分野もその1つ。日本でのこの分野は大学病院でさえ、厚生労働省のレーザー機器許認可の時間がかかることもあって、海外よりかなり遅れています。」(藤本院長)

藤本院長は、この最先端のレーザー治療機器を個人輸入で導入し、通常の生活をおくりながら肌を丸ごと若返らせて入れ替えるレーザー治療など、世界でもトップレベルの美容医療を行っている。さらに内科、産婦人科、形成外科、皮膚科、麻酔科などの専門医も置いて西洋医学の医師を揃える一方で、一流セラピストによるアロマセラピーやリフレクソロジーなどの自然療法も取り入れ、“健康な状態”を維持するためのアドバイスをおこなっている。つまり、体の外と内から、総合的な美と健康をつくり出す医療を提供しているのだ。

その藤本院長が、「こんな画期的な水があったのか!」と驚いた。「活性酸素は、殺菌をしたり、体内に侵入した異物をやっつけてくれる一面もある。要は、バランスが大事だということです。中年以降になると活性酸素が体内酵素で除去できなくなり、老化のスピードが加速される。活性水素を含んだ水を飲めば、体内の活性酸素を除去して老化を防いでくれるのですから、これは凄いことです。」

藤本院長は、電解還元水を飲めば、サプリメントがほとんど必要なくなってしまうのではと話す。「ビタミンAやCやEを飲むのは、もともと活性酸素を取り除くのが目的です。活性水素の入った水を飲めば、活性酸素が排除されて、細胞は老化しない。このクリニックでも、抗老化のために活性酸素を体から取り去ることは大きなテーマ。さっそく電解還元水のコーナーを設けて、自由に飲めるようにしました。」

電解還元水は、サプリメントの役目も果たし、コスメの水分や点滴の水としても優れているのではないかと話す藤本院長。「実は今、電解還元水を使う化粧品の開発をはじめた」そうなのだ。前回の「電解還元水」の特集では、糖尿病などの生活習慣病改善の可能性を特集して探ったが、アンチエイジングや美容の分野でも期待は大きい。電解還元水の可能性には驚くばかりだ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月14日 (日)

普通の風邪に抗生物質は効かない!!

Fi750_0e

朝、軽井沢で起きたら、左目が膿がついてしまって、目が開けにくいぐらいでした。結膜炎です。きっとゴルフ場のお風呂でもらったのかなあ。このところ、ストレスもあったし、免疫力が落ちていたのでしょう。

結膜炎というと、大きく分けて、アレルギー性結膜炎と、 感染性の結膜炎に分けられます。アレルギー性のものは両目で、感染性のものは片目で症状が見られるので、初期にはそれで診断がつきます。コンタクトレンズや花粉症の原因の場合、アレルゲンは両目に影響しますからね。

感染性の結膜炎の場合、ウイルス性のものと、細菌性のものがあります。細菌性のものには抗生物質が、ウイルス性のものには抗ウイルス薬が効くのです。でも、多くの結膜炎を引き起こすアデノウイルスに対する抗ウイルス剤はありません。体を休め、静養することが唯一の治療となります。

ところで、細菌とウイルスの違いってご存知でしたか?

細菌は、ヒトの体の中に入ると、自分の能力だけで増殖します、増殖したらその内毒素によって、ヒトの細胞を壊します。一方ウイルスは、ヒトの体に入っただけでは増えません。ウイルスはまず細胞内に入るのです。そして感染した細胞自体の代謝経路を使って複製することで増殖し、最後には、その細胞を壊してしまいます。つまり、細胞に寄生する生物(厳密に言うと、寄生虫とは違います。寄生虫は増殖して本体を殺すことはしないからです。)なのです、そもそも別物なんですね。そして、ウイルスは写真のように、こんな宇宙船みたいなカッコしているものもあるんですよ。

一般の風邪を引き起こす原因は下のようなウイルスが原因です。

RSウイルス

アデノウイルス

ライノウイルス

コクサッキーウイルス

エコーウイルス

コロナウイルス

レオウイルス

インフルエンザウイルス

パラインフルエンザウイルス

マイコプラズマ

クラミジア

一番下のマイコプラズマとクラミジアは特殊な型の細菌に分類されますが、上を見ると分かるように、ほとんどがウイルス発症なのです。

1940年代というかなり昔に、初めての抗生物質としてペニシリンが臨床利用されましたが、これは細菌が光学顕微鏡で観察できるぐらい大きいからです。抗生物質と違って、電子顕微鏡でしか観察できない大きさのウイルスに対して、抗ウイルス薬をつくるのは実は難しい作業なのです。さらに、抗ウイルス薬は、人の細胞に対して毒性をもったりします。当然、ウイルスが抗ウイルス薬に耐性をもつようになることもあります。

抗ウイルス薬として開発されたものは、ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、インフルエンザウイルス、HIVウイルスなどに対して薬効を認められているものがありますが、まだ数種類です。

上記の風邪を引き起こすウイルスの表の中で、抗ウイルス薬が開発されているものは、インフルエンザだけであるといえます。でも、私達医師の眼から見ると、本当に画期的なことでした。風邪薬は、症状を抑えるために処方するだけで、根本治療はできないというのが常識だったんですから。

ただし、良薬口に苦し。良い薬は当然、副作用もあります。画期的な薬だった抗インフルエンザ薬のタミフルの副作用情報が新聞に載りましたが、こういった情報を聞ける家庭医を、普段から選んでおきたいものですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月13日 (土)

医者の休日

Fi749_0e

今日は朝5時半に起きて、軽井沢まで来ています。MBAをとるために一緒に勉強した同級生たちと一泊のゴルフ旅行なのです。ずいぶん前から楽しみにしていたのですが、朝からあいにくの雨。10時に始まったラウンドは気温6度、レギュラーティーで構えると、レディースティーも見えないほどの濃霧の中、キャディさんもなしでサバイバルゲームとなりました。スコアは・・・聞かないでください。

でも、お昼ご飯の時には、なんと窓の外ではしだれ桜が綺麗に咲いていました。山桜も時々見られて、心が洗われましたよ。

週末にゴルフを楽しむなんて、実に5年ぶりの贅沢です。仕事と学会活動、医学博士号や、MBAをとるための勉強や論文執筆、そして子育てで、この5年間は本当に余裕がなかったので・・・。そもそも医者になってからというもの、盆や正月の休みや、週に1回休みをもらうという習慣が無かったのです。

今年は少し心に余裕を持って、生活したいですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月12日 (金)

痛みの薬と冷え症の関係

Fi746_0e

最近、片頭痛や生理痛、肩こりなどで悩んでいて、ボルタレンやロキソニンなどの消炎鎮痛剤を医師に処方してもらい、飲んでいる女性が多いようです。でも実は冷え症の人にはこれらの薬が向いていないことを知っていましたか?

この薬の仲間は「非ステロイド抗炎症薬(NSAID)」と呼ばれ、いろいろな痛みに広く用いられています。炎症や発熱を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制します。プロスタグランジン(PG)の合成酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害することによるのです。

痛みがいったん起こると、”痛みの悪循環”という負のサイクルに入ってしまいます。痛みのために交感神経が緊張して、カテコー ルアミンが副腎より分泌されます。カテコールアミンは血管を収縮させます。一方、大脳で痛みを認知すると神経の伝達インパルスは脊髄を下行し、反射性に運動神経を興奮させ、筋肉の緊張を増大させます。これもまた、血管を収縮させます。つまり、痛みの発生部(原因組織)では血管収縮が 起こりやすくなるのです。局所の乏血が起こると、血流不全となり、細胞組織の酸素欠乏となります。 酸素で代謝ができなくなると、嫌気性代謝がおこりキニン、ブラジキニン、プロスタグランジンなどの発痛物質が生成され、さらに痛みを増強させるわけです。

難しい言葉を使ってしまいましたが、これらの薬は使用を続けると、同時に末梢血管の血流を減らしてしまい、結果的に体を冷やす方向に働いてしまうのです。

大学病院で漢方診療をしていたときに、こういった患者さんには、僕は体の温まる漢方薬をいくつか同時処方するようにしていました。漢方薬は症状と薬が合致すると、あたかも鍵と鍵穴のように、ほとんどの不定愁訴がうそのように解決してしまうんですよね。その効果に感動して、かなり真剣に勉強した時期がありました。こうすると、冷え症を悪化させるというトラブル無く、痛みを回避できるのです。

痛みは病気になって、もっともつらい症状の1つです。痛みの研究をしたくて、僕は大学を卒業した後の研修で麻酔科を選択したのです。痛みで悩んでいる方は一度御相談ください。いくつかの解決策が提案できると思います。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月11日 (木)

刹那的な美

Fi740_0e

たとえば、20代から30代になって、アダルトニキビに悩んでいる人がいるとします。女性のアダルトニキビは通常は仕事や試験などのストレスなどで発症しやすいのですが、実は体内に婦人科系の病気を持っている場合もあるのです。こういった病気の診断をせずに、美肌の治療をするというのは本末転倒です。

また、20代の患者さんで、体脂肪率が17%の人がいるとします。こういった人でもダイエットを希望して来院することがあるのですが、このような方にむやみにダイエットを薦めることは出来ません。体脂肪はコレステロール骨格を持ちます。コレステロール骨格は大量にあると害を及ぼしますが、実は、女性ホルモンの原料になりますので、少なすぎると女性らしさが失われてしまうのです。妊娠しにくくなったり、肌が荒れてしまったりします。

無理にダイエットをしてしまったがために、体内に必要な栄養素がとれずに、かえって老いを進めてしまった人もいるのです。

僕は良く講演でこんな話をします。普通の医者は、-1の病気を0にすることが仕事です。でも美容皮膚科の医者は2や3のものを、4や5にするのが仕事です。そして僕自身はそれを4や5と言わず、9や10にしたい。そのために海外の学会に参加して世界トップレベルの医師たちと会い、世界で一番新しい情報や知識を仕入れ、技術を磨く努力をしているつもりです。

健康でない人の美は刹那的な美です。永続する美は健康の上にしか成り立たないのです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月10日 (水)

肌の診断装置

Fi739_0e

今日、クリニックで、ロボスキンアナライザーという肌の診断装置のデモをやってもらいました。この装置は、肌の写真を撮ることで、毛穴の数、顔面メラニン色素の面積、肌の赤み、目の下のシワの数、水分・油分量、きめなどの項目を、施術の前後で経時的に測定出来る器械なのです。

フラクセルやオーロラなど、美肌の施術をして、肌が変わってくるのが客観的に分かるのは、患者さんにとっても楽しみだと思います。

肌の診断装置の研究は今までもなされてきましたが、一番の問題点はその再現性でした。顔面の表情によって、たとえ同じ時に肌診断をしても、大きくデータが変わってしまうことが多々あったのです。

この器械は、「撮影時位置合せ機能」という機能が新しくつきました。これは目頭と目尻、眉毛の位置、鼻翼の最も広い位置、口角の位置などを最初の画像に記録して、その位置を合わせて次回の撮影をすることによって、再現性を上げたところが画期的なのです。

ちなみに僕の顔で、同じときに2回、開いた毛穴を調べたのですが、2150個と2230個でした。まず自分の毛穴の多さに驚いたのですが、測定値の誤差は3.5%です。通常、統計学的には5%以下の誤差は有意差が無いものと判断します。ようやく臨床評価に使えるレベルになったなと思いました。

機器の購入を考えて、しばらくクリニックに貸してもらうことになりました。実際に使用するのが楽しみです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 9日 (火)

椿姫

Fi737_0e

日曜日の夜に教育テレビで2005年8月 ザルツブルク音楽祭のハイライトを3時間半に渡って放送していました。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:カルロ・リッツィで、ヴェルディの歌劇の椿姫の演奏でした。

偶然テレビをつけたら椿姫の有名なフレーズが流れてきたのでついつい12時過ぎの終了時間まで観てしまったのです。舞台演出もすばらしく、カメラワークも良かったため、飽きずにテレビでオペラを見ることが出来ました。

しかし、主役のパリ高級娼婦のヴィオレッタ役のアンナ・ネトレプコは本当にすごいソプラノ歌手ですね。数十年に一度の逸材です。息を呑むヴィルトゥオジティ(超人的な技巧)とはこのことです。21世紀のマリア・カラスという評価もありました。

6月17日にモーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」のために来日するようなのでチケットを調べたのですが、なんとS席60000円。いやー、僕には買えん。もうちょっと何とかならんのですかね。

ちなみにその夜は興奮してあまり眠れず、月曜日は思いっきり寝坊して遅刻しそうになりました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 8日 (月)

補完代替医療(統合医療)

Fi736_0e_2

西洋医学はもともと分析科学的な手法で、病気の病態解明、診断、治療法の開発という過程を経ることによって成功してきたため、どうしても患者本人の健康・生活よりも病気そのものの治療に焦点を当てがちである。そのため、西洋医学は原因のはっきりした疾患の治療には成功してきたが、膠原病やアレルギー疾患といった原因不明あるいは原因が複雑な疾患、精神的な要素が関与する疾患などの治療には必ずしも成功しているとはいえない。

多くの伝統医療を含む補完代替医療(または統合医療)は、分析主義の西洋医学に対して初めから患者を全人的・総合的に治療したり、病気を未然に防ごうとするのが基本方針である。以前は主流の西洋医学の立場からは「インチキ、不法のもの」として扱われがちであった多くの伝統医療が、上述の西洋医学におけるさまざまな欠点を補うことのできるものとして見直された結果、「補完代替医療(統合医療)」という概念が生まれ、近年ますます盛んになってきたものである。

いろいろな補完代替医療 (出典)新しい診療理念 日本医師会雑誌 (2005、p90)

補完代替医療(complementary and alternative medicine)とは一般に大学の医学部で教育されている主流の現代西洋医学(主流医学;mainstream medicine)以外の医療と定義され、下記のようにさまざまなものを含んでいる。

民族療法などの体系的医療

漢方、鍼灸、アーユルベーダ、チベット医学、ユナニ、その他各国の民族療法、ホメオパシー、自然療法、人智医学

食事・ハーブ療法

栄養補助食品、絶食療法、花療法、ハーブ療法、長寿食、菜食主義、メガビタミン療法

心を落ち着かせ、体力を回復させる療法

バイオフィードバック、催眠療法、瞑想療法、リラクセーション、イメージ療法、漸進的筋弛緩療法

体を動かして痛みを取り除く療法

大極拳、ヨガ、運動療法、ダンスセラピー

動物や植物を育てることで安楽を得る方法

アニマルセラピー、イルカ療法、園芸療法

感覚を通じて、より健康になる療法

アロマセラピー、芸術療法、絵画療法、ユーモアセラピー、光療法、音楽療法 

物理的刺激を利用した方法

温泉療法、刺激療法、電磁療法

外からの力で健康を回復させる治療法

指圧、カイロプラクティック、マッサージ、オステオパシー、リフレクゾロジー、頭蓋骨調整療法、セラピューティックタッチ

宗数的治療法

クリスタル療法、信仰療法、シャーマニズム

アメリカでは1970年代から補完代替医療に対する関心が高まり、1992年に国立衛生研究所(NIH)内に補完代替医療事務局(OAM)が設立された。 1998年には予算も当初の10倍の2,000万ドルとなり、補完代替医療に関する研究、調査を行い、EBM(Evidence Based Medicine)に基づいた有効性の検討を行っている。

近年、アメリカではメディカルスパ(治療の泉)といった施設名称が一般名詞化してきている。これは、スポーツクラブなどの健康増進施設、アロマセラピー、鍼灸、リフレクソロジーなどの補完代替医療を集めた診療施設を西洋医学の医師のクリニックに併設し、リラクゼーションをすることで、ストレスを排除し、病気を未病のうちに防ごうという考えが発祥である。

ヨーロッパ諸国はアメリカと並ぶ補完代替医療の発達した国といえる。なかでも補完代替医療への関心が最も高いイギリスでは、国民の10人に1人、1年間に1,000万~1,200万もの人がアロマセラピーのような補完代替医療治療を受けているのは驚くべきことである。

日本は古来より、鍼灸学や漢方医学が発達し、補完代替医療に対しては世界的に先進国であった。しかしながら、戦後、西洋医学の意義が重要視され、現在、日本において補完代替医療を教育している大学医学部はわずか4校だけである。医師以外の施術者によって行われている補完代替医療分野のうち、鍼師、灸師、あんま・マッサージ・指圧師、柔道整復師は厚生労働大臣による免許で国家試験になっているが、カイロプラクティック師、整体師などには国家資格がなく、その養成機関も実体が不明瞭なものが多い。十分な医学知識を持たずに施術することは健康を害する可能性も大きく、研究施設などの配備とエビデンスのある診療方法の選別には細心の注意が必要であるといえる。

これらの治療が保険診療治療として認められていない以上、自費診療として日々の診療に取り入れざるを得ないが、このような治療基準の整備を行うためには、やはり初期に、西洋医学の知識を持った医師が補完代替医療に対して正確な知識を持ち、実践することが大切であろう。

外科や内科、皮膚科といった既存の概念のクリニックから全く離れた、新しい価値観のクリニックを、これからも作り上げて行きたい。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 7日 (日)

ホロビッツ

Fi729_0e_3

今日はクリニックも休みにしました。久しぶりに好きな音楽を聴きながらゆっくりとすごそうとおもっていたところ、ラフマニノフのCDを自然に選んでいました。

ラフマニノフは僕が一番好きな作曲家です。ピアノ協奏曲の第二番とか、交響曲の第二番、ヴォガリーズ、そしてパガニーニの主題による狂詩曲。何度聴いたか分かりません。テレビのコマーシャルや、映画にも使われましたので、曲名を知らなくても、聴いたことのある人は多いんじゃないでしょうか。

各々お気に入りの演奏家と指揮者のカップリングがあるのですが、ラフのピアノ協奏曲三番はダントツでホロビッツです。ホロビッツは過去三回録音していますが、1951年に録音されたものが本当に秀逸です。モノラルなのが

残念ですが、一度聴いたら忘れられないでしょう。 ラフマニノフは作曲家でもありますが、同時にピアニストでもありました。しかし、自分の作曲した曲をホロビッツの演奏で生で聴いたラフマニノフは、それ以降、自分の曲は演奏しなくなったと聞いています。圧倒的な技術の差を感じたのでしょう。

あんな早いペースでラフのピアノ協奏曲三番を弾ける人は再び現われないと思いますよ。でも、もしかしたら、リストの超絶技巧練習曲を19歳であっさりと弾きこなした小菅優さんとか、いつかラフマニノフを弾いてくれるかも知れませんね。そうなったら嬉しいです。女性だからラフマニノフを弾くにはちょっと指が短いかな?でも、彼女はいわば、インディゴチルドレンなのでしょうね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 6日 (土)

APPIA

Fi728_0e_2

昨晩は診療の後に広尾のフランス大使館横にあるイタリアン、APPIAで会食をしてきました。飯倉のキャンティのスタッフが古きよき時代のキャンティを再び造ったといわれているようです。実はこの場所は、東京大学医科学研究所に通勤していたときの通勤路だったのですが、店を横目に一度、食べたいなとおもっていた店でした。

確かにパスタは絶品だったし、(僕は昔からなぜかカルボナーラが好きなのです)前菜やデザートも20種類近くから選ぶことが出来て、とても感じの良い店でした。

APPIAという名前は、古代ローマ時代に主要都市を結ぶように作られたローマ街道からとっているのでしょう。 ローマより直線で伸びるこの舗装された街道により、ローマは帝政を維持することが出来ました。反乱が起こってもすぐに軍隊を派遣できますから。アッピア街道は、現存するローマ街道でおそらく最も有名なもので、イタリアに旅行したときに見た記憶があります。

そういえば、レスピーギのローマ三部曲の交響詩の1つ、ローマの松でも、第四部ではアッピア街道の松が曲の題材になっていましたね。

後で聞いたのですが、芸能人に会える店としても有名だったらしく、確かにワイン好きで有名な元巨人のピッチャーや、元石原軍団で気象予報士さんとかが楽しそうに食事していました。ゴールデンウィークの真ん中の金曜日ですものね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 5日 (金)

菖蒲湯

Fi727_0e

今日は久しぶりに菖蒲湯に入りました。最近体調を崩していたのを見てスタッフが菖蒲をひと束くれたのです。GW関係なく毎日仕事ですっかり忘れていましたが、今日はこどもの日だったんですね。

5月5日の子どもの日を「端午の節句」といいますが、「菖蒲(ショウブ)の節句」とも呼ばれるのをご存じですか? 

「菖蒲(ショウブ)」の音は、「勝負」や「尚武」に通 じることから、江戸時代から武芸を尊ぶという意味を持ちました。男の子の出生を祝って、端午の節句に菖蒲湯に入ることが習慣になったといわれています。

武運を祈り、丈夫に育て・・という願いも込められていたのですね。

菖蒲の効能ですが、菖蒲は多くの精油成分を含んでいます。漢方では、菖蒲は健胃薬や打ち身の治療薬に用いられています。精油成分は、おもに皮膚を刺激して血行を促進させる作用がありますので、菖蒲は血行促進の働きがあるほか、鎮痛作用もあり、腰痛や神経痛などもやわらげる効果があるのです。

お風呂に入った後は、確かにぽかぽかしますね。お勧めします。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 3日 (水)

NIKITAに載せていただきました

Fi724_0e

NIKITAに載せていただきました。フラクセルを使って手の甲を白魚のような手に変える企画です。

今までのレーザーは、表皮のメラニンをターゲットに、ショックウェーブで皮下組織を破壊するという原理でした。肌は毛根の周りが再生しやすいので、毛のある顔面であればルビーなどのレーザーでシミを取っても再生が望めるのですが、デコルテや首、手の甲・・・といった、もともと毛の少ない部位は、たとえメラニンが破壊されてシミが取れたとしても反応性色素沈着症などの色目が残ったりと、治療が難しかったのです。

これらをすべて解消・解決したのが、正常な皮膚を残したまま治療を行うフラクセルです。フラクセルの意義は、顔面の肌の入れ替えが出来るということ以上に、今までのレーザーでは治療が難しかった部位の治療を可能にしたということです。この企画を考えた編集者さんは、本当に物事を見極めるセンスがある! 実はこの取材を申し込まれたとき、僕はかなり感動したんですよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 2日 (火)

セナの命日に

1994年の5月1日、F1ドライバー アイルトン・セナが亡くなって、もう12年が経ちました。僕はセナの大ファンで、亡くなったときにはセナの献花に青山のホンダにも出かけましたし、しばらく喪に服して、大好きなお酒も飲まなかった。F1好きが昂じて僕もその頃は国内A 級ライセンスを取得して、車のレースに参加したりしていました。

実は事故の約ひと月前、山口にあるパシフィック TIサーキット英田でセナの走りを実際に見ました。数週でリタイアし、肩を落として目の前を歩いているセナを見て、 なんだかオーラがなくなったな・・・となぜか感じたのです。

日本時間の5月2日の真夜中、いつものようにF1の中継を見ようとテレビをつけた瞬間、不吉な予感が的中したかのように、セナの事故が伝えられていました。第六感というのはやはり存在するのでしょうね。

先日ミハエル・シューマッハがセナの持つポールポジションの記録を塗り替えました。時代の移り変わりを感じますね。もうセナの持つF11位の記録はないのですから。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年5月 1日 (月)

21万円のステーキ

Fi722_0e_2

今日打ち合わせを兼ねた会食が、”大田原牛超”の麻布十番本店でありました。とことん国産牛にこだわった店主の下、国内最高級の牛肉を食べさせることで有名なお店だそうで、知り合いが話の種に行ってみたらということで予約をとってくれたのです。

席についてメニューを見てびっくり。なんとお値段21万円也のステーキ(要予約)なるものを見つけてしまったのです! 牛肉業界格付品質最高位の“BMS(ビーフ・マーブリング・スタンダードつまり牛脂肪交雑基準)12”から選ばれた、10万頭の和牛から1頭選ばれるかどうかの、希少な牛肉なんだそうです。

いったいどんな味がするんだろう!!! そして、こんな高価なステーキを頼める奴がいるのか!!??

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

クリニックF掲載雑誌一覧はこちらから 

クリニックF Facebook pageはこちらから

ブログ新国際学会遊記のトップページはこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »