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2006年6月の31件の記事

2006年6月30日 (金)

NIKITA に掲載していただきました。

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以前にNIKITAで取材された背中の毛を金髪にする企画ですが

[2006年5月30日のBLOG]

背中美人レーザーとして日の目を見ました。

”ニキビツルッ!黒々背毛も金髪に” 

このレーザー、痛くもかゆくもなく、背中の毛があっという間に目立たなくなってしまうので、本当に人気があるのですよ。

ところでこのニキータという雑誌、本当に売れているのだそうですね。
先日の土曜日にアッコにお任せをボケーっと見ていたのですが、その中で、和田アキ子をアデージョ(艶女)にする企画がありました。

これが葉巻を持った、結構いい女になるのです。驚きましたよ。

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2006年6月29日 (木)

良い結婚・悪い結婚

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“シーイズソーラブリー”という映画をDVDで見ました。映画通の方ならたぶんご存知だと  Acbf10298_l 思う、メジャーすぎない名作。名監督ジョン・カサヴェテスが遺したシナリオを、息子のニックが映画化した秀作ラブストーリーなのです。

破天荒で暴力的、妊婦を残して3日も行方不明・遊びに出てしまうような不甲斐ないエディ(ショーン・ペン)を、モーリーン(ロビン・ライト・ペン)は心から愛している。ある日、自分の留守中にモーリーンが隣人に暴行されたことを聞いたエディは、怒りで我を忘れ、銃を片手に暴れ回り、逮捕され、精神病院に収容されてしまいます。

そして10年後、ジョン・トラボルタとの間に二人の娘を産み、新しい家庭を築いているモーリーンの前に、病院から退院したエディが姿を現します。モーリーンは悩みつつも、昔の愛のために娘を含めて、すべてを捨てて、ショーン・ペンと一緒に出て行ってしまうのです。

うーん極めて不可解。僕は男三兄弟なのでよく分からないのですが、なぜあんなにショーン・ペンのことを愛してたのにトラボルタと結婚するんだ?? 別の男の子供を身ごもっているロビンを温かく受け入れ、今までなかった快適な暮らしも整え、その後二人も子供を儲けたのに、なぜ昔の男がやってきたら、そのすべてをあっさり捨てて、昔の男のほうを取るんだ? 娘まで置き去りにして・・・。

女の性というものを表現した映画なのだろうとは思うのですが。そんな彼女が「Lovely」ということなんでしょうか。

この映画でカンヌ映画祭主演男優賞を取ったショーン・ペンは名演でしたし、映画の中の台詞はさすがに気の利いた素敵なものばかりで、メモをしたい台詞がたくさんありました。英語の勉強にも最高ですね。

ショーン・ペンは最初はマドンナの元夫という印象しかなかったのですが、その後は、名作・名演も続き数々の賞も手にしていますよね。離婚して、よかったということかな?? ロビン・ライト・ペンも結婚後も秀作がいくつかありますし、結婚してよくなる夫婦と悪くなる夫婦と、あるんですかね(笑)?

She's so Lovely
監督 ニック・カサベテス
ショーン・ペン ロビン・ライト・ペン ジョン・トラボルタ

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2006年6月28日 (水)

腹いっぱい食べてはいけないのです

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僕は、昼食を抜くことが週の半分以上あります。仕事が忙しくて、その数分がどうしても取れないことが多いのです。

でも、昼を抜くと、夜にドカ食いしたくなるんですよね。健康には悪いのはわかっているのですが、やってしまいます。

今日も6時から始まった会議も2時間以上かかり、食にありつけたのは8時半でした。会議後、隣のパレスホテルで中華を食べたのですが、やっぱり食べ過ぎてしまいましたね。おなかがパンパンになりながら、このブログを書いています。

満腹にすると白血球の力、貪食力・殺菌力が低下して免疫力が落ちることは以前より指摘されています。逆に空腹になると、白血球の貪食力・殺菌力は高まるのです。そういえば、野生動物は、病気や怪我のとき、食を絶ち、じっと動かず病気や怪我を治しますよね。体が弱っているときや、風邪など感染症があるときは、実は一定期間、空腹の方が病気に対する抵抗力が強いのです。

昔から言い伝えられるように「腹八分に病なし」ということですね。

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2006年6月26日 (月)

フラクセル・ユーザーズミーティング

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25日の日曜日は昼から第二回フラクセルユーザーズミーティングに出席してきました。汐留に新しく出来たホテルヴィランティーヌ汐留の大会議室で行われました。

日本の先生が4人話しをしましたが、最後にフラクセルのマーケティングマネージャーのMark J.Tager医師が話した内容は面白かったです。 1つは、眼の周り専用のフラクセルチップが発売されたこと。そしてローパワー・ローコストのフラクセルクールという機種が販売されることでした。

しかし、僕が一番興味を持ったのは、フラクセルが真皮を新しく作り直すときに、ボリュームも増えるということでした。

手や首も加齢とともに、内容が減って、ちょっとしわくちゃになりますよね。

今日の発表の一部は、これをフラクセルの照射前後の皮膚でヒートショックプロテイン(hsp)47と72を定量することで、組織学的に説明したものでした。特にHSP72は皮下のコラーゲンの合成にも関わるのですが、まさに照射の一日後から増加するのです。

フラクセルを使用すると、確かにこれが改善して、肌がしっかりとするというのは僕も確かに経験的に感じていたのですが、この結果には納得ですね。

フラクセルは、これからより適切なパラメーターが模索されるのでしょう。

進歩が楽しみです。

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2006年6月25日 (日)

ダイエットの最新情報

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Zone ダイエットという米国で考案されたダイエット法を知っていますか? 

米国の生化学博士のDr. Barry Searsによって開発された方法で、食事をタンパク質40%、脂肪30%、炭水化物30%という割合に食事のバランスを変えることで、インシュリンの量を調節するホルモンが分泌され、脂肪細胞を放出して体脂肪を減らしていくと言うダイエットなのです。

ゾーン式ダイエットが、他の低インシュリンダイエットともっとも違う点は、体内に飢餓状態を感じさせないように細心の注意を払うことなのです。

通常の食事の約三分の一ぐらいの低カロリー(800-1200カロリー)食をベースにするのは通常のダイエットと変わらないのですが、おなかがすいたらダイエットバーと呼ばれる100キロカロリー程度のタンパク質40%、脂肪30%、炭水化物30%で作られたカロリーメイトのようなものを食べてよいのです。

つまり、通常50-60%摂取するはずの糖質(炭水化物)を食事で減らし、同時に飢餓状態を防ぐことによって、インスリンの急激な上昇と下降を抑え、糖質(炭水化物)が必要以上に吸収されないようにして、肥満を防ぐという方法です。

飢餓状態が続いて糖質不足になると、グルカゴンの分泌量が増大しますので、ケトーシスなどの異常代謝状況を回避することが出来ます。さらに、他のダイエットと比べて、内臓脂肪の減少率が高いのは、魅力的だと思いました。

このダイエット法は炭水化物の摂取を減らす一方で、脂質やたんぱく質は体重が増えない限り好きなだけ食べられるアトキンス式ダイエットと並び、低炭水化物ダイエットとして世界では広く実践されているのです。ところがこのゾーン式ダイエットは、米国、欧州で知名度が高いのにも関わらず、日本では代理店がないため、あまり知られていないものでした。

実は20日火曜日に、バリー・シアーズ博士が来日し、ニューオータニでこのZONEダイエットについて講演したのです。開催者の一人が僕の知り合いだったので、講演後、クリニックにも訪問してもらいました。写真をとる時間はなかったのですが、ものすごい腰が低い人なので驚きました。そして、握手した時に気付いたのですが、とても背の高い人でしたね。もしかしたら2mあるかも。

ちょうど良かったので、講演の内容で理解を深めるために二つ質問させてもらいました。的確な答が返ってきましたよ。PRがきちんとすれば、日本でも、ものすごくブレイクするかもしれません。

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2006年6月24日 (土)

医者とのコミュニケーション

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「ムンテラとは、医療従事者が頻回に使う言葉です。」
という言葉の意味、分かりますか?

医者が患者さんに病状を伝えるのを“ムンテラ“といいます。Mund(口)とTherapie(治療)を合成して「言葉で説明することで治す」という意味を作り上げたらしいですが、本国ドイツでは使われない言葉だそうです。

ムンテラは研修医や医学生がまず覚える言葉なので、ほんとうに日常茶飯事に使われる言葉なんですが、医療関係者は頻度が多く行われることを表現して「頻回」という言葉を良く使うのです。最近、気付いたのですが、この言葉はことばだけで話しても、一般の人には全く通じないですね。ワープロで「ひんかい」と入力しても「頻回」とは変換されませんでした。

患者さんが亡くなることは sterben(死ぬ)というドイツ語の動詞に始まりましたが、シュテルベンするというカナ書き外来語になった後に、ステるという医療関係者専用の動詞ができて、「ステる:ステらない,ステる時,ステったら,ステっても……」などと「活用」して使っていますね。同じような使用法として tachycardia(頻脈)で心臓の鼓動が早くなったときに、タキるなんて言葉も良く使いました。 

読み方が違う言葉は結構あります。最近流行の腹腔鏡手術という手術ですが、皆さん腹腔の読み方を知っていますか?通常の日本語なら腹腔は(ふくこう)と読みますが、医療関係者は(ふくくう)と読みます。僕は最初の日本語の論文を書いたときにあまりにめんどうくさくなって、この単語の読み方をマイクロソフトのワードの辞書に加えたので、良く覚えています。骨も、(ほね)じゃなくて(こつ)と読む人が多いですね。

最近医療事故が多いため、医師の質が落ちたといわれ、医師免許も更新制にしたら良いのではという意見がありますが、ほとんどの事故は、医療知識の欠如からではなく、医療従事者間もしくは患者との、コミュニケーション不足から来る凡ミスが連続することが原因なのです。

言葉は大切ですね。

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2006年6月23日 (金)

フラクセル開発会社の役員の訪問

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昨日、フラクセルを開発しているReliant社のアジア地区統括マネジャーのMr. Lee Fagot氏とvice president of salesのMr.Keith Sullivan氏が、今週25日の日曜日に開催されるフラクセルユーザーズミーティングに合わせて来日しました。フラクセルの日本のキークリニックである僕のクリニックを訪問してくれました。

Mr. Lee Fagot氏は、これまで18年間Johnson &Johnsonの医療機器や医薬品の国際セールス&マネージメント(特にアジア地区)など国際ビジネスにおいて豊富な経験を持っている人です。

サロンから見える清水谷公園の美しい緑と、施設の木目の美しさに、非常に感動してくれました。海外からの訪問者は嬉しいものですね。

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はたして日本で最高の医療が受けられるのか?

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質問です。

現在世界のベストセラー薬100品目のうち、日本で認可されていないものはいくつあるでしょうか?

日本は国民皆保険制度のもと、長寿国として世界に知られていますが、新薬承認は遅く、基本政策として薬剤費抑制策を行っているため、将来的に新薬を作る研究開発費が足りないという状況が起こっているのです。

新薬とは商品名が違うが、有効成分が同じジェネリック医薬品を勧めるCMを見ましたが、開発した薬品会社の研究者にとってはキツイ話しだなと思ったりもします。1つの医薬品の新規開発は100以上の薬の失敗から生まれます。さらにその薬に副作用がないか、長い期間審査をし、ようやく販売にたどり着いたものの、特許が切れたら他の会社に後発品を出されてしまう。

まあ、消費者の立場から言えば、間違いなく安い方が良いのですが、医者としては両サイドの言い分を聞くわけです。

ところで、最初の問題の答はなんと31薬品。

世界で最も有効(売れている)と考えられる薬のうち三分の一が、日本では使用が出来ないのです。学生のときに(もちろん医者になってからも)英語の教科書を使って勉強していましたが、教科書に載っている多くの薬が実際に日本にはなくて困ったっけ…。

同じことがレーザーの世界にも言えると思います。フラクセルやサーマクール。ギャラクシーやオーロラプロ。クリニックFで最も売れているレーザーのほぼすべてが、国際的には評価されているのに日本では未認可なのです。

僕はビバリーヒルズや5thアヴェニューなどにある世界の最先端のクリニックと全く同じレベルの診療をクリニックで行うことを常に目指しているので、僕の医師免許を使って、こういった最新鋭のレーザーを海外から個人輸入しているわけです。

逆に、文科省管理下の大学病院では、こういった最新鋭の機器が入れられないという事になります。もっとも優れた機器が日本の公的機関で使えないというのはおかしな話ですが、本来大学教授が呼ばれるような国際学会に僕のような市井のクリニックの院長が10回以上も呼ばれるということは、この日本というちょっと変わった医療事情の国でしか有り得ないことですから、すごいチャンスですよね。

とてもありがたいことですし、僕自身の強みになっているような気がします。

皆さん、どう思いますか?

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2006年6月22日 (木)

良妻では日本の繁栄はない?

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僕の家での趣味は酒と長風呂です。暑い夏でも必ず夜は風呂に入って汗をかきます。風呂に入りながら、本や雑誌を読むのが好きなんですよね。

読む本はいろいろありますが、雑誌は、たいてい決まっています。日本医師会雑誌やTOP POINT、AERA、週刊朝日、サンデー毎日、週刊文春、週刊新潮。あ、それから小学館と小早川伸木の恋でご縁が出来て毎週送られてくる「ビッグコミック」。

今日は火曜日なので週刊朝日を読んでいました。中で嵐山光三郎さんの連載コラム「コンセント抜いたか」に、思わず風呂の中でひとり爆笑してしまいました。

「みんな女房で苦労する」というタイトルで、野口英世と夏目漱石の話を書いています。

なんでも「借金の天才」で、数々の偉業を成し遂げた野口英世唯一の失敗は妻「メリー」との結婚なのだとか。

メリーはアイルランド系のアメリカ人ですが、家が傾いたためニューヨークの下町で働いていました。大酒のみで気が荒く、野口の年棒の三千ドルを浪費しつくしたそうです。野口はメリーと喧嘩するとコテンパンにぶっ飛ばされたそう。しかしそれに耐えた野口は研究に没頭し、あっという間に世界的学者にのし上がったのです。結局メリーはアフリカにはついてこなかったようですが…。

詳しくはぜひコラムを読んで欲しいのですが、嵐山光三郎さんは自筆で

「良妻賢母では日本の繁栄はなかった」

と、書いています。

そういえば、週刊朝日はいつの間にか「夫婦の情景」が終ってしまったんですね。今の「親子のカタチ」もおもしろいけど、ちょっと残念です。

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2006年6月21日 (水)

匂いでガンを見つける犬

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嗅覚、つまりにおいを嗅ぐ能力というのは、原始脳しか持たない動物のにおいても存在する感覚で、味覚などに比べると格段に多くのレセプターが存在するのです。

嗅神経の受容体は20000以上、味覚の受容体が甘酸苦塩ぐらいしかないのと比較すると、その複雑さがわかりますよね。

これら嗅覚の作用を利用してリラクゼーションに用いているのがアロマセラピーなので、当然効能があることがお分かりいただけると思います。

以前に”芸能界格付けランキング”というテレビ番組があって、自称一流芸能人が超一流と普通の食材やワインなどを食べ比べる番組があったのですが、覚えていますか?僕はあの番組が好きで良く見ていたのです(笑)。

高級ワインの時など、テイスティングして飲んでいる芸能人より、未成年でお酒が飲めないので、においだけで判断した娘の方が、正確な判断をしたりしました。考えてみれば人間でも味覚より嗅覚のがはるかに発達していますから、当然のことなのです。

目隠しをされてしまって食材を食べさせられると、味覚だけで判断するのは本当に難しいようで、食事の時には、いかに嗅覚と視覚に助けられているのか良く分かりました。確かに風邪で鼻が詰まっていると、高級料理も全くおいしくありませんよね。

1989年4月1日号の医学臨床雑誌のLancetに掲載された「Sniffer dog for the clinic?」という記事は大変面白いものでした。

Church J, Williams H. Another sniffer dog for the clinic? Lancet 2001; 358: 930. 

ある飼い犬が、飼い主のある特定のホクロをなぜかいつも臭いを嗅いだり、時には噛み切ろうとしたりするのです。でも、他のホクロには全く興味を示しません。気になった飼い主が、皮膚科医に診せに行ったところ、一見普通のホクロが、悪性黒色腫という超悪性の腫瘍だったのです。

この記事を見たフロリダ州のアメリカ人医師が、警察犬の調教師とある犬を訓練したら、悪性黒色腫の検体をほぼ100%で嗅ぎ分けたとか。

嗅覚とはすごいものですね。

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2006年6月20日 (火)

日々新しくなる医学の情報

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寄生虫感染が減ると、アトピーが増えるといった考えがあるのですが、エクアドルの医師が、2006年5月に臨床医学誌ランセットに載せた論文(Lancet. 2006 May 13;367(9522):1598-603. Effect of albendazole treatments on the prevalence of atopy in children living in communities endemic for geohelminth parasites: a cluster-randomised trial.)のなかで気になる記事を見つけました。

それは、駆虫しても、残念ながらアトピーやアレルギーの罹患率に変化がない。というデータを示したものでした。

彼はエクアドルの小学生を対象に、アベンダゾール(albendazole)という駆虫薬を用いて駆虫を実施したうえで、約一年後にアトピーとアレルギーの有病率を調べてところ、実験開始前と統計学的な差がみられないことを述べています。

彼はディスカッションの中で、寄生虫感染が減るとアトピーが増えるのでなく、アトピーだと寄生虫感染が起きにくいという可能性があること。もしくは、寄生虫感染によるアトピー抑制は生後数年間に形質として獲得され、成長してからの駆虫には影響されないなどの可能性を述べていました。

実はこういった全く結論の異なる論文は、医学の世界では良く出るのです。データの母体となる人種や年齢によっても差はあります。統計によってもデータが変わります。

僕は、昔都立の看護学校の講師を3年間していたことがあります。レギュラーでは麻酔と救急医療について教えていたのですが、最後に国家試験対策という授業をやっていました。僕は共通1次試験世代ですし、学生のときも、ダブル・トリプルヘッターで家庭教師をやって教科書代や、生活(遊び?)費を稼いでいましたから、マークシートは得意です。出題者の意図を読んで、必ず不正解である答を探してやると、自然と正解が導かれる問題も多くあるのです。でも看護婦さんの卵に、そういった試験のテクニックを教えてくれる人はなかなかいません。

そのときに、看護師国家試験のときの選択枝の中に、”必ず”という言葉があった場合、それは絶対に不正解だと思っていいよと教えた記憶があります。

医学の世界においては、例外は必ず存在するのです。死の病から奇跡的に復帰する人。治らない病気が治ってしまう人。余命3ヶ月といわれたのに10年以上もピンピンしている人などなど。

医師がどんなに医療をしても、最終的には患者さんの生命力に助けられるんですよ。人間というものはまあ、人知を超えた存在なんでしょうね。

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2006年6月19日 (月)

74分の永遠

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50インチのプラズマテレビを買ってから、クラシックのDVDを楽しむ機会が増えました。自分のオーディオとDVDを継いで音楽を聴くと、結構な迫力なのですよ。自宅で十分、迫力のコンサートを楽しめます。

最近買ったDVDにカラヤンのものがあります。

カラヤン/ベートーヴェン:交響曲第7番&第8番&第9番 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S) クリスタ・ルートヴィヒ(A) ジェス・トーマス(T) ヴァルター・ベリー(BS)

こいつはお買い得でした。

1968年から1971年までの演奏を録音したものですが、映像の処理が本当にかっこいいのです。目を瞑ったカラヤンが一心にタクトを振る姿。聴くもの観る者、すべてを引き込みます。

晩年には、彼も目を開けてタクトを振るスタイルに変えたそうですけど、一度この演奏を生で見たかった・・・と思っていた僕にとって、このDVDはその気分をかなり味合わせてくれました。

カラヤンは最も古くから、映像の持つ魅力を熟知し、それを最大限に生かした指揮者であると思います。曲の盛り上がる場所ではそれまでカラーだった映像を白黒にするとか、本当に凝った映像なのです。

ところで、CDの録音時間が何故74分になったのか、知っていますか?

最初はフィリップスとソニーが60分のCDを考えていたのですが、

「60分じゃ、ベートーベンの第九が一枚で入らないじゃないか!!」

・・・と言ったカラヤンの言葉がきっかけなのです。これもトリビアになるかな?

でも、かく言うカラヤンは、早い演奏が好きなため、第九の演奏に74分使ったことはないのですけれどね。(笑)

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2006年6月17日 (土)

美女とストレスの関係

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「恋をすると綺麗になる」
「ストレスがたまると肌荒れする」

といった現症を、科学的に解明する研究が実は始まっています。

学者セリエのストレス学説では、体に害をおよぼす精神的肉体的な刺激をストレッサーをいい、刺激によって体内に生じるヒズミを戻そうとする力をストレスと呼んでいます。

脳がストレスを受けると、その情報が脳下垂体のホルモンや、副腎のホルモンの分泌を促進します。そうなると循環器系に血液が集中し、肌への循環が悪くなるのです。これにより皮膚のバリア機能が低下します。

さらに、皮膚の免疫を担当しているランゲルハンス細胞も、この副腎皮質ホルモンの影響で低下しますので、皮膚の免疫力が大きく低下するといえるのです。

表皮の上部にまで伸びている神経線維の末端から神経情報を伝達する化学物質が放出されるのですが、これによって蛋白が血管から漏出したり、浮腫がおこったりといった炎症反応が起こるのです。

これらはストレスが皮膚の炎症反応に関与していることの証拠なのです。しかし、このことを逆に利用して、その作用を抑える物質を研究すればよいということになります。

ストレスを和らげる物質として脳下垂体から分泌されるβエンドルフィンが知られています、この物質は内因性モルヒネなどとも呼ばれていますが、痛みを和らげるとともに、不安や不快をほぐして快楽を引き起こす作用があります。このβエンドルフィンは、表皮や真皮細胞に不活作用を引き起こすとともに、メラニン生成も抑制するのです。

われわれはこういったストレスを排除するために、自然療法(ナチュラルセラピー)を併用しています。

ヨーロッパで発達したアロマセラピーは、香りによる心の安らぎ効果とマッサージによるいわゆる刺激効果を同時に行い、神経系、内分泌系にストレス解消効果を及ぼすことが出来るわけです。

アロマセラピーに使用される精油は約200種類もあるといわれていますが、使用される精油は100%純粋であることが大切で、合成されたものは利用しません。セラピストは、これらの精油を、クライアントの症状にあわせてブレンドします。心を穏やかに落ち着けるにおいとか、緊張をほぐすにおいとか、そういったものをつくるのです。

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良い意味でのストレスの発散がいかに美容につながるかをぜひとも体験していただきたいと思います。

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2006年6月16日 (金)

PMS (月経前症候群)について

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月経痛、生理痛について、大学の後輩でもあり、現在は違う分野の医師としての友人である林先生のクリニックロタージェのブログから引用します。

月経は脳の中の下垂体という部分から分泌されるホルモンによってコントロールされています。実はこの脳下垂体、すぐ横に「視床下部」という自律神経やストレスなどを感じる中枢が位置しているため、その影響を非常に受けやすい場所にあります。

その為、強いストレスを受けたり自律神経に乱れが生じたりすると下垂体から分泌されるホルモンに異常が生じ、正常に分泌されなかったり、量が少なかったり・・・。結果としてそれが子宮に正常に通達されないことで起こるのが「生理痛」「生理不順」です。

つまり月経は、妊娠に関係あるだけでなく、女性の健康のバロメーターでもあるのです。

周期が不規則、月経の始まり/終わりに強い痛みがある、月経が8日以上続くなどの異常は女性特有の病気が隠れている可能性もあります。

「ちょっとおかしいな・・・」という症状があれば迷わずご相談ください。

治療には個々の症状、状況に併せて漢方薬やピルを用います。

◆漢方等
生理周期に併せて下図のように漢方等を使い分けます。 これらのお薬は保険適用が可能です。 図をクリックしてください。

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2006年6月15日 (木)

レーザー最新情報

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この土日に、フェムト秒テクノロジーという工学用のちょっと難しい本を読みました。値段は8400円。こういう専門書は高いですよね。でも、この本は、フェムト秒(10-15乗~10-12乗)秒という、非常に短い時間領域で光と電子の状態を制御する技術の研究開発つまり、フェムト秒というごく短い時間に照射光が出る最新型のレーザーの話が書いてあるのです。

ちなみに時間の単位を長い方から短い順に書くと、 年、月、日、時、分、秒、ミリ秒(1/1000秒)、マイクロ秒(1/1000ミリ秒)、ナノ秒(1/1000マイクロ秒)、ピコ秒(1/1000ナノ秒)、フェムト秒(1/1000ピコ秒)、アト秒(1/1000フェムト秒)となります。 今話題のナノテクの100万分の一の単位の話。とにかくとてつもなく短い秒数なのです。

1960年に発明されたレーザーは、半導体レーザーや超短パルスレーザーの進展に伴い、産業用だけでなく、家電製品や医療などわれわれの暮らしのなかにも入って来ました。

美容皮膚科で使うレーザーとしてはYAGレーザー、CO2レーザー、ルビーレーザー、半導体レーザーなど多岐にわたりますが、このうち、ND:YAGレーザー、アレキサンドライトレーザー、ルビーレーザーなどがナノ秒単位の照射時間を持つレーザーとなります。これが臨床利用されているレーザーの中で、最も照射時間が短いものとなります。

この本で紹介されているのは、今後の発展が最も期待されている超短パルスレーザーである、このフェムト秒レーザーテクノロジーなのです。照射時間が短いといったい何ができるのでしょうか?

組織に熱を全く加えずに、狙った物質だけを蒸発させる、もしくは破壊することが出来、さらにフェムト秒単位で運動する原子の動きを追うことができるのです。まさに科学最先端技術のメスを持てるわけですね。これらの技術が医学に臨床利用されるのはもう少し先ですが、とても楽しみです。

次世代はナノテクならず、”フェムトテク”なのです。

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男も子宮で考える?

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「女は子宮でモノを考える」という言葉があります。 

男性は頭でものを考えるけれども、女性は気分や感情で考えるというような意味合いで使われる言葉ですよね。

でも、実は男性にも子宮があるのを知っていましたか? 

実は胎生期に子宮になる部分は男性にも女性にも存在します。女性はそれがそのまま子宮となり、男性はそれが前立腺となるのです。学生のときに解剖学と発生学の教科書で、前立腺の断面図と子宮の断面図を見たときはあまりに似ているので、ビックリしましたよ。 

前立腺の一番内側の内腺が腫れる病気を前立腺肥大症といいますが(これは良性の病気です)、つまるところ、前立腺肥大は男の子宮筋腫に相当するわけです。 

ところで、ヒステリーの語源は古代ギリシア語の「Hystera」すなわち「子宮」から来ているのをご存知でしたか? 

ギリシア・ローマ時代、感情のコントロールが効かなくなる状態を、「子宮が体内で動き回っている病気」ということで、ヒステリーと呼ぶのが語源なのです。 

男性にもヒステリーはあるのですけどね(笑)。

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2006年6月14日 (水)

片頭痛の治し方

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先日知り合いから、片頭痛が止まらなくなってしまい、何とかならないか相談を受けました。僕は2003年まで本郷の東大病院のの痛み(ペインクリニック)外来というところで外来を担当していましたし、痛みの専門医であるペインクリニック認定医という資格も持っています。



頭痛の原因は脳神経外科、外科、産婦人科、皮膚科、整形外科、神経内科、内科、心療内科など、多くの科をまたいでいるため、医師として診察がやりにくい分野です。つらい病気の一つですよね。


頭痛は一般に症候性頭痛と機能性頭痛の2種類に大別されます。症候性頭痛は、主にくも膜下出血や脳出血などの脳外科領域の原疾患の症状の一つとして頭痛が現れるものです。これまで経験したことのない様な激しい頭痛や、交通事故などの外傷により始まった頭痛、麻痺などを伴う頭痛には画像診断が必要となります。一方機能性頭痛は、画像診断などで異常所見が現れない頭痛で、問診が重要となります。機能性頭痛が頭痛患者の9割以上を占めますが、大きく片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛に分類されます。また顔面の痛みを三叉神経痛といいます。[関連した日記LOG]


片頭痛
・ 多くは思春期以降に発症します。 家族の中に同じ様な頭痛を経験することがあります。
・ 頭痛が起こる前に前兆を伴うタイプ(典型的)と伴わないタイプ(普通型)があります。
・ ズキズキとした痛みが、一側性あるいは両側性に起こり吐き気を伴います。
・ 頭痛は数時間続き、女性では性周期が関係していることもあります。
・ ストレス、疲労や、チョコレート、チーズ、柑橘類の摂取が引き金になることがあります。


群発頭痛 ・ 20~40歳の男性に多く発症します。 結膜の充血、流涙、鼻汁を伴います。
・ 痛みは一側性で、目の奥がえぐられるような激しい痛みです。
・ アルコールで痛みが強くなり、夜間痛みで目が覚めることもあります。
・ 一時間ほどの痛み発作が一日数回起こり数ヶ月間続きます。
・ 数年に一度の割合でこのような発作を繰り返します。


緊張型頭痛
・ 頭や首の筋肉が持続的に収縮し、血流が悪くなるために頭痛が起こります。
・ 痛みのために、さらに筋肉や血管が収縮し頭痛が激しくなります。(痛みの悪循環)
・ 頭が締め付けられるような持続性の痛みのことが多く、ズキズキ痛むこともあります。
・ 最も多い頭痛で、長時間コンピューターで作業をしている人に起こりやすい頭痛です。
・ 筋肉の血流を改善するために、首や肩を動かし、暖めることが予防、治療の基本です。
 顔面部の痛みは三叉神経痛と非定型顔面痛に分けることができます。治療も診断にしたがって行います。


三叉神経痛
・ 高齢者50歳以上の人に多い疾患です。
・ 顔のどちらか一側に起きる顔面痛です。
・ 短時間(数秒)の鋭い痛み(電気が走る)を繰り返します。
・ 過敏な部位がありそこに触れると痛みが起こります。
・ 会話、食事、洗顔などで痛みが起こります。


そのときはまず大まかに上記の基準から病気の原因を大別します。そして片頭痛の診断がついた後、大学での外来の診療方針はこんなでした。

まず、基本的な非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAID=エヌセイド)を使用します。

痛みには、細胞内で作られるシクロオキシゲナーゼ(COX)と呼ばれる酵素が関係しており、NSAIDはこの酵素の働きを妨げて痛みや炎症を抑える薬なのですが、 COXには、胃腸の粘膜を守るCOX1と、炎症を促すCOX2の2種類があるのです。NSAIDの多くは、両方の働きを抑えるので、胃腸が荒れやすくなる副作用があります。そこで、痛みに関係するCOX2だけを狙う「COX2阻害薬」が開発されました。確か1999年ごろだったと思います。「COX2阻害薬」は胃かいようの発生率が従来の薬に比べ半分ほどに減り、すばらしい薬と絶賛されたのですが、2000年には心筋梗塞や脳梗塞の危険性を高める可能性があるという発表がなされて、使用に注意が促されています。医師にご相談してご使用ください。


NSAIDに抵抗性の頭痛の場合、

ジヒデルゴットという薬を成人1回1mgを1日3回経口服用しながら、頭痛の発作が起こりそうなときにカフェルゴットという薬を飲むことをすすめました。

片頭痛は脳の血管が拡がることによって起こるわけですから、血管を収縮させる作用のあるエルゴタミン製剤が使用されます。エルゴタミン製剤は、血管の拡張を防ぐことによって結果的に痛みを抑えるくすりです。そのため、痛みが生じてから服用してもあまり効果は得られません。


これでも治らない場合は、イミググランという注射(後に錠剤が出ました)を使用するということをしていました。トリプタン系のくすりは、神経伝達物質・セロトニンと同じようなはたらきをし、脳の血管を収縮させて頭痛を抑える作用があるのです。この薬は痛みの極値でも使用でき、さらに処方時には痛みが全く消えるというすばらしい効能があるのですが、翌日には痛みが復活してしまうという弱点があり、飲み続けなければなりません。


片頭痛が起こってしまったときには、光や音の刺激を避けて、暗い静かな場所で横になって休むことが大切です。ワインやチョコレートや寝不足が原因になることが多いので、そういった刺激を減らすことが大切です。

痛みがひどい場合は、痛む部分に冷却シートや氷まくら、冷たいタオルを当てて冷やすようにすると、いくぶん痛みがやわらぎます。人間の感覚受容体では、温痛覚、つまり痛みと温度感覚は非常に近い性質を持つのです。注射を刺すときに冷たい氷にふれてから刺すと、痛みを感じにくいのと同じです。

コーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲み物をとると、頭痛が楽になるケースもみられます。これらは脳の血管を閉めますから。しかし、飲み過ぎると逆に頭痛を起こすこともあります。何でもやりすぎはいけないってことですよね。

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宮里藍にも来て欲しい!!!

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パーゴルフエグゼという雑誌に掲載していただきました。

ラウンドの前後に筋肉を和らげるために、活用できる都内のスパとして取材されたのです。

僕は今でこそ、年一もしくは年二のラウンドで、100たたきゴルファーになってしまいましたが、6年ぐらい前は、ヘッドスピードを計って(当時、力まないスイングでアベレッジ48km/hあったのです。)自分のクラブを作るぐらいはまっていました。でも、そういったときに作ったクラブで今、打つと、悲しいことながら、振り遅れるんですよね。先日軽井沢に行ったときは、スコアの悪さに幻暈がしました。

ゴルフというのは精神力を鍛えるのにいいスポーツですよね。でも、運動量としてはあまりないとか。カートに乗ってラウンドしてしまった場合、ゴルフ一ラウンドは鉄棒10分ぐらいのカロリーしか減らないらしいですよ。(笑)

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2006年6月13日 (火)

背中を人に見せられますか??

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Chou Chou 主催のアンチエイジングセミナーの最後に、その場でレーザー治療の見学をしたのですが、これがなかなか好評でした。

これが、背中の毛を全く痛みなく、瞬時に金髪にするレーザーなのです。右の写真をクリックしてください。

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このレーザーを使って左半分の毛を金髪にしたらこうなります。左半分だけ、きれいに金髪になっているのが分かりますか?クリックして拡大すると良く分かります。施術後に見学している皆さんに見せたら、あっという間に金髪に変わるので、驚きの声が上がっていました。

通常の脱毛レーザーは、完全脱毛まで数回施術がかかりますし、痛みもあります。さらに今からやっても、水着のシーズンに間に合いません。

このレーザーなら目立つ毛を一瞬ですべて金髪にできるので、背中がきれいになる上に、今年の夏、ひと夏きれいな背中でいられることが出来ます。

このレーザーのもう1つのメリットは、レーザーを照射することにより、背中のニキビが減り、さらに出来にくくなることです。背中だけでなく、うなじとか、腕とかお顔とかの施術も当然可能です。

肌に刺激がほとんどないので、明日、明後日に結婚式を迎える人だって、施術が可能なのです。これはすごいことですよ。

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首のしわを浅くする新しい治療器

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婦人画報の7月で首のしわを浅くする治療器としてサーマクールのニューチップを取材していただきました。

サーマクールのニューチップとして

照射面積3cm2 従来の三倍の面積のビックチップ

照射面積0.25cm2 のまぶた専用スモールチップ

というのが出たんですよ。このうちのビックチップが首の施術に用いられます。

いくら顔を美しくメンテナンスしても、首と手を見れば女性の年齢は一目瞭然だといわれています。化粧品業界でも一緒だと思いますが、美容医療の世界でも首と手のアンチエイジングは長年のテーマであり、至難の業でした。

手のアンチエイジングについてはフラクセルで決着がつきそうですが、[関連した日記LOG]

今年(2006年4月に)ボストンで行われた米国レーザー学会(ALMSM)では、首のしわがポラリスやギャラクシーによって改善するという報告がありましたが、僕自身は首のしわをなくす第一選択として、なによりもサーマクールを挙げたいと思います。

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思い出のラーメン

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時々、無性に食べたくなる、思い出のラーメンってありませんか?

僕の場合のそれは、「アラカラ」。

今日、以前勤めていた東京都老人医療センターの近くまで行く用事があったので、当時はまってよく食べていたラーメン屋に行ってきました。

このラーメン屋は「元祖まぐろラーメン」といって、環七と、17号が丁度交わる、交差点。駅で言うと都営三田線の板橋本町駅から北西に徒歩3分の環七沿いにあります。

マグロの頭ごと鍋に入れて、特殊な製法で出汁をとるここのラーメンにはDHAが多く含まれると言われています。汁を飲むと、マグロの上品な香りが・・・。店内はちょっと変わっていて、真っ赤な内装の中で矢沢栄吉が流れています。

ここ数年で、多く出てしまったとんこつラーメンに食傷気味だった僕は、昔と全く変わらないそのラーメンの味に、久しぶりに感動しましたよ!!

お店を出るときに、 「昔は“アラカラ”という名前のラーメン屋でしたよね?? そのときに良く食べに来てたんですよ。」とお店の人に言うと、

「そうです。もう10年ぐらい前の話ですね・・・。」と、言われてしまいました。

そうか、もう10年も前だったのかあ・・・。時が経つのは早いですね。

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2006年6月11日 (日)

コスモフェイシャルで見た夢

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実は、今日、いつもより夢をたくさん見たのです。いつもは全く見ないのに。

そういえば、昨日蝦名さんが、コスモフェイシャル[関連した日記LOG]は、夢(良い夢、悪い夢)をたくさん見ることがあるのですが、より夢を見た方が効き目があるといっていました。

学生のとき生理学で習った知識ですが、人は、五感(視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚から得た情報をそれぞれの感覚器から得て、一旦、側頭葉に格納します。

得た情報の整理は、脳の海馬というところで行われます。海馬はいわば短期記憶をつかさどるところです。

海馬は、人が寝ている間に、必要な情報とそうでないものを振り分け、必要なものだけ、また側頭葉に返し、記憶として残すわけです。

夢は、この海馬が情報整理をしているとき、睡眠で言うと90分に一度来る浅い睡眠、レム睡眠中に見ます。

コスモフェイシャルは顔面の求心路神経、すなわち感覚神経である第V脳神経 三叉神経を刺激するのでしょう。納得です。

脳はダイレクトにその刺激を受けるため、夢を見やすいのだと考えられます。(あくまで自分の予想ですが)

そういえば、脳から直接出る神経は12対あるのです。

第I脳神経 嗅神経 嗅覚

第II脳神経 視神経 視覚

第III脳神経 動眼神経 眼球運動

第IV脳神経 滑車神経 眼球運動(上斜筋)

第V脳神経 三叉神経 顔面、鼻、口、歯の知覚、咀嚼運動

第VI脳神経 外転神経 眼球運動(外転筋)

第VII脳神経 顔面神経 表情筋の運動、舌の味覚、涙腺や唾液腺の分泌

第VIII脳神経 内耳神経 聴覚、平衡覚

第IX脳神経 舌咽神経 舌の知覚、味覚、唾液腺の分泌

第X脳神経 迷走神経 のどの知覚・運動、頚胸腹部の臓器を支配

第XI脳神経 副神経 肩や首の筋肉の運動(僧帽筋、胸鎖乳突筋)

第XII脳神経 舌下神経 舌の運動

学生のときは、「嗅いで見る動く車の三の外、顔聴くのどに迷う副舌」という語呂で覚えました。実は解剖学は医学生にとって最もつらい学科の1つなのです。

体内にある204個の人体の骨を、すべて見分けたり、筋肉や、血管、神経をすべて日本語と英語、ラテン語で覚えたり、人体のひとつの細胞を見て、それがどの細胞か言い当てたり。解剖学ではそういったトレーニングを行います。記憶力との勝負でしたが、それが医師の世界の共通言語なのだからしょうがありません。

僕が解剖学の試験で脳の神経核とか覚えながら、本当に苦しんでいるときに、ちょうど、”スーパードクターK”という漫画が流行っていたのですが、その挿絵の脳が、前後反対に描かれていて、一般の人はこんな知識でいいのだなと羨ましく思ったのを思い出しますよ。(笑)

ちょっと、トリビアルな知識ですが、世に顔面神経痛という一般用語がありますが、顔面神経の枝は顔の表面には運動神経しかありません。顔面神経は表情筋を司っているのです。運動神経は、痛みを伝えないじゃないですか。 ですから痛みを表わす場合、顔面の感覚神経を司る三叉神経の名前を使って、三叉神経痛というのが正解です。

また、最近”顔筋マッサージ”なるものが流行っていますが、これは医学用語ではなく、顔面筋もしくは表情筋が正解です。”がん”筋というと、医者は眼筋を思い出してしまいますね。

いわゆる医者しか使わない医者用語というものがあって、僕が都立の看護学校の講師をしていたときに、講義中にこの話題はすごく受けたのですが、また別の機会にご紹介しますね。

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2006年6月10日 (土)

コスモフェイシャル

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フェイシャルリフレクソロジーの進化版メニューであるコスモフェイシャルを、今日セラピストの蝦名さんにやってもらいました。フェイシャル・リフレクソロジーは指とオイルだけで脳に働きかけるセラピーですが、こちらはもう少しエステティック寄りの施術。小道具が多数出てきて、ワザ勝負なかんじです。

まず、顔と肌を見ての問診。フェイシャル・リフレクソロジーでは顔を触りながら臓器のどこに弱まりがあるかを探っていきますが、コスモフェイシャルでは顔(肌)を見れば、だいたいのことはわかってしまう様子。僕は大腸経が弱いとか。その後ステップ1~ステップ3までは フェイシャル・リフレクソロジーと指の動きは一緒。ただ使う商材がいくつか出てきます。

ステップ1 ローズヒップ・オイル(=フェイシャル・リフレクソロジーと一緒)

ステップ2 クレイ+クリーム。これを塗った上からデポジット(皮下のしこり)を探っていきます。このしこりが体の弱い部分と一致するのだそうです。

ステップ3 特別な塩とクリームを混ぜ合わせたものを筆で顔に塗布。その上から探り当てたデポジットに対して働きかけます。

このあとは、コスモフェイシャル独特の手技になります。

ステップ4 顔に塗れタオルを置き、塩が溶けるまでの間、独特な手技のハンドリフレクソロジーで、弱まりがある臓器に対して働きかけます。 この塩分(ミネラル)量の加減を人によって変えるそうです。

ステップ5 塩で出来た平たいストーンをひとつずつ両手に持って、筋肉マッサージ。

ステップ6 木で出来たスティックを使って、独特なツボ刺激。ここで眠気に襲われ、僕は眠ってしまいました。

ステップ7 筆で顔を流れにそって、なでるように動かしていきます。そのあと、丸い石を使ってコロコロ・マッサージ。

以上で基本ステップ終了なのだそうです。あとは、状態とお好みに合わせて いくつかワザをオプションで行います。

ニキビ肌や敏感肌、むくみ・クマの改善やリフトアップなどの効果を望めるそうで、あくまで自然療法っぽいのに、美容的でとても良いとおもいました。施術中は、ちょっと塩が滲みたかな。

終って数時間ですが夜の会食で会った人に、なんだかすっきりした顔していますねといわれました。

顔の老廃物が、コスモフェイシャルによって一気に流れたのでしょう。西洋医学では体感できない効果ですよね。

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2006年6月 9日 (金)

ホウレイ線で若さチェック!

Chou Chou主催のアンチエイジングセミナーの後半はくどーみやこさんとの対談でした。

はじめてクリニックに取材に来てくださったときから、合わせて三度目の対談なので、いろいろと会話が弾みました。

美は健康と一緒で、失ってみて始めてその重要さに気付くものです。若くて肌の調子の良いときは、美容にお金を使う発想はあまりなく、お金を洋服代とかに使ってしまいがちですが、実は、若い時にこそ、よい肌を維持するように気をつけなければならないのです。

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以前くどーさんに「僕は職業がら女性の年を当てるのが得意なんですよ」と話をしたことがあるのですが、その話題になりました。医療機関で働いていると、たいてい保険証を見ますので、実際の年齢と顔立ちを自然と何百人も診ることになるのです。そのうちなんとなく年が分かるようになってくるんですね。

いくつか種明かしをしますと、まず、鼻から口のよこにある、ほうれい線を見ます。この線がきっちりと入っている人は30歳以上です。

次に口元の下のマリオネットラインというものを見ます。操り人形や腹話術の人形にある線です。これが出てくるのは40歳を超えてからです。

また、年をとるともに、目の外側の皮膚がたるんでくるので、目じりが下がってきたり、二重が下がってくるのです。

もう1つは肌のきめというか、乾燥の度合いです。

でも、逆に言うと、これらのポイントに気をつけて、治療をすると、効率よく若い顔を手に入れられることになります。

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普段の生活で気をつけていただきたいのは、紫外線と乾燥対策に尽きます。この2つだけでも守っていただければ、本当に、良い肌が維持できるようになりますよ。

対談の最後は結構まじめな話をしてしまったのですが、今日、PRの藪垣のおねえちゃんから、「先生、まじめな難しい話しちゃだめよ。もっとやさくしはなさなきゃー。」とお叱りを受けてしまいました。

日々精進なのです。

 

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2006年6月 7日 (水)

Chou Chou のアンチエイジングセミナー

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6月6日の19時からニューオータニで開かれた、Chou Chouのアンチエイジングセミナーで講演と、KITERUのくどーみやこさんとの対談をしてきました。

お題は 『メディカル・スパの時代が来た! レーザー最新情報もあります』 というもので、前半10分でメディカルスパという施設の存在を説明し、後半で20代の今からできる、レーザーを含む美容医療についてのお話をしました。

日本は西洋医学重視の下、医療が進んできましたが、世界には西洋医学とは違った面から健康についてアプローチするセラピーがあるのです。メディカルスパは、アメリカを中心に広がりはじめた、治療の場である「病院」と癒しの場である「スパ」を融合させた全く新しい施設なのです。

  ドクター、管理栄養士、セラピスト、ナース、エステティシャンが常駐し、それぞれの得意分野を生かしながらクライアントの悩みをメディカルなアプローチとホリスティックなアプローチ両方から捉え、解消・解決していけることが一番の特徴です。

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普通の病院で出来なくて メディカル・スパで出来ることですが、

ビューティードックがあります。

まずは、 問診表であなたの体の状態や生活習慣について 細かく伺ったあと、検査をします。

検査の内容は 血液検査・尿検査・体組成計による身体バランスのチェック です。

3週間後 検査とチェックでわかることは・・・

以前のブログにも述べたように、66項目の検査データが分かるのですが、このデータを下に、

まず管理栄養士さんの立場から

前記項目に関するアドバイス・食事指導・生活指導を行って

 今採ってるサプリメントは適切かどうか?  不必要なサプリメントに無駄なお金を使ってませんか?  不要なダイエットに気を使いすぎて、必要な食べ物を取り忘れていませんか? ちゃんとお肉も食べなきゃだめですよ。

 体脂肪が少なすぎると、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌が十分できず、肌のハリ・ツヤがなくなってしまうんですよ。  不妊の原因にもなりかねますよ。

 貧血や片頭痛の原因が、こんなところに隠されてるの知ってますか?コンビニのお弁当いっぱい食べてるでしょ!?

なんて、アドバイスが受けられるのです。

次にセラピストさんから

*毛穴の黒ずみとコメドが気になりますね。 胃経や膵臓の弱まりが考えられるかもしれません。

*皮膚がかなり乾燥してるのにニキビができてますね。 卵とかチーズとかエビとかカニとか好きで よく食べてるんじゃないですか? 肺経や大腸経、内分泌系で言うと甲状腺や副甲状腺 に弱まりが考えられるかもしれません。

*くすみや皮膚の色むら、弾力の欠如が気になりますね。 肝経や副腎の弱まりが考えられますから、あまり我慢や 怒りを溜め込んだりしてはだめですよ。

あなたの症状を緩和する精油を選んでブレンドしてあげましょう。 マッサージの仕方や、お勧めのセラピーもご案内しますね。

といったアドバイスを受け、最後にドクターから

*今お体の状態がどういった状態にあるか、  何が必要で何が必要でないか、正確に理解できましたか?

*シワやたるみをレーザーでいくら解消しても、女性ホルモンや脂肪が足りなければ、根本治療にはなりません。

*大人のニキビには、婦人科系の疾患が隠されている場合もあります。

*むくみやクマは腎機能が、くすみは肝機能が正常でないと根本治療は出来ません。

といった西洋医学的な見地からのアドバイスを受けられるのです。

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各々違った専門家の立場から、皆さんの健康についてのアドバイスが出来るのです。こういった施設は今まで日本にはありませんでした。

長くなってしまったのでその2に 続く

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2006年6月 6日 (火)

ACT4のアンチエイジングセミナー

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3日土曜日は、ACT4主催のアンチエイジングセミナーがホテルニューオータニの中のゴールデンスパで行われました。

アンチエイジング総合研究所所長で東海大学教授の久保先生と僕にとっては今年四回目の共同講演となりました。いつもは久保先生の弁舌巧みな(なんというか、あたかもあの、”みのもんた”が医師免許を持っているような見事な話をするので、みんな聴衆が引き込まれてしまうのです)講演の後の出番が多く、とても緊張するのですが、今回は僕が先でしたので、ちょっと気が楽でした。

今回、僕はレーザーの歴史からその安全性、そして最新のレーザーではどんなことが出来るのかを話しをしました。

1985年にハーバード大学のロックスアンダソンらによりレーザーの臨床利用が始まり、すでに30年経ちますが、その後にレーザーの転期と思われる時期が三つあったと僕は考えています。

一つ目は1999年のIntense Pulsed light いわゆるIPL・フォトフェイシャルが出来たことです。これによって、肌にかさぶたを作らず(ノンアブレイティブ治療といいます)、シミを治療することが出来るようになりました。さらに、施術後すぐに化粧が出来るようになったのは福音でした。オーロラやオーロラプロはその最終新化系です。

二つ目は2002年のRadio Frequency つまりRFの開発です。今までの光、レーザー中心の治療では、1.3mmぐらいの深さまでしかエネルギーを入れることが出来ません。RFという電流を用いる事で、形態的変化というか、肌の深いところの施術ができるようになったのです。つまり、メスなしに、シワやたるみを改善する、フェイスリフトが出来るようになったのです。サーマクールやギャラクシー、ポラリスがその系列です。

三つ目は2005年のFractional Laser Resurfacing の技術。つまりフラクセルでしょう。水に吸収される波長のレーザーを用いて、肌の一部を70ミクロンという径で楔型に瞬間蒸発させ、その部位を完全に入れ替えてしまうというものです。正常なケラチノサイトが周囲に残っていますので、すぐに再生を促すことになり、肌のダメージを極力減らすことが出来ます。まさにコロンブスの卵。コペルニクス展開の発想で、この理論が発表されたときに会場にいた医師達を(僕もその場にいたのですが)あっと言わせました。2006年のボストンの米国レーザー学会ではアファーム、スターラックス、モザイクなどなど、フラクセル類似の商品がデビューを飾りました。

思えば、昨年度はより多くの最新知識を仕入れるために、本当に多くの海外の学会に参加しました。ブログにも書いて報告していますが今並べると自分で考えてもすごい渡航数ですね。

オーランド 米国レーザー学会(ASLMS)出席

上海 山川雅之中国クリニックのレーザー部門アドバイスのための見学

ポーランド ヤグレーザー学会招待講演

台中 中国皮膚科学会招待講演

ソウル マックス社エルビウムヤグレーザー機器検討会

シンガポール SkinMD社主宰レーザー美容学会招待講演

パース 皮膚再生機器”リセル”工場見学

パリ ヨーロッパ美容・抗加齢学会EMAA学会出席・メソセラピー認定医取得

ロンドン ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の招待講演

ナポリ プロモイタリア本社で行われたメソセラピートレーニング

バンコック ヤグレーザー学会での招待講演

ラスベガス 米国アンチエイジング学会A4M出席

フィンランド ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)出席

サンフランシスコ 全米皮膚科学会(AAD)出席

でも、このうち半分以上は招待講演でしたので、交通費宿泊費は無料でしたが…。(笑) この世界は進歩が早いので、様々な学会で得たいち早い情報をこのブログや講演会などで、皆様に提供できるようにと考えています。

そうそう、実は9月9日に韓国で行われるアジアのフラクセルユーザーズミーティングで、日本代表として、僕と女子医大の河野太郎先生の二人が講演に呼ばれることになりました。香港からはフラクセルの株主でもあり、アジア人患者のフラクセル経験数最多を誇る、ヘンリーチャン医師も講演に来るそうです。名誉なことでとても嬉しいです。いろいろとディスカッションをしてきたいと思っています。

講演の準備、頑張って進めてゆきたいと思います。

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人生をやり直せたら、やりたい職業

僕は医者という職業をしていますが、自分で言うのもなんですが、結構自分には合っていた職業なんだと思っています。

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人間の体は本当に複雑なのです。医学部で体を勉強していたときは、本当に楽しかったですし、寝る暇を惜しんで勉強しましたよ。知的好奇心を満たす、すなわち知るということは、人間にとって最高の楽しみなんでしょうね。

病気の原因というものは1つしかありません。でもその原因があるので、体の中の病気を防ぐシステムが、ドミノのようにパタパタと倒れます。最後のオープンになった数枚のカードを頼りに病気の原因を推測するのです。これが推理みたいで、かなり楽しい作業なのですよ。

小さい頃から、大きな集団に飲まれてしまうのが苦手でした。あのまま慶応の経済学部を卒業して、一部上場している大企業とかに入っていたら、個性の強い僕なんかは、きっと浮いてしまって、人生間違ってしまったんじゃないかなと思いますよ。医師という資格を取っておいて本当に良かったと思います。

今思い起こせば、大学に入る前に、なりたかった職業は実は外交官でした。でも、現役の時に東大の法学部落ちて、その夢はきっぱりと捨てましたけれどね(笑)。

今、僕が人生をやり直せるとしたらやりたい職業が二つあります。

1つは指揮者です。写真は僕の尊敬する指揮者のカルロスクライバーですが、自分の好きなクラシックの音楽を、最高のオーケストラを使って指揮することが出来たら、本当に本望ですよね。

もう1つは宇宙飛行士です。車とか、乗り物を運転するのがとてもすきなのです。小学校一年生のときに、将来の夢を書かされた、友達が皆、野球選手と書いていたところ、僕だけ宇宙飛行士と書いていたんですね。

人生を今やり直すわけにはいきませんが、いつも夢は追っていたいですね。皆さんはどんな職業につきたかったですか??

 

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2006年6月 4日 (日)

アトピー性皮膚炎とキレーションセラピー

キレーションセラピーは体内低量重金属を点滴によって体の外に出す療法です。デトックス療法の走りですね。アメリカでは自閉症の患者さん、そして、心臓血管の動脈硬化には効果があるとされている論文が提出されています。

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英語版グーグルでChelationと検索すると、308万件もヒットする、40年以上も前から行われている療法なのです。但し、アメリカではいまだに作用についての賛否両論があり、僕のクリニックでも導入を検討しつつ、いまだ治療に加えていなかったのです。やはり患者さんに提供するものは、安全第一というのが僕のポリシーなので。

ところが、友人のある医師からキレーションで、重症のアトピー患者を治療できたと報告がありました。そうなると話はがらっと変わってきます。難治性の重症なアトピー性皮膚炎には、本当に悩まされてきましたから・・・。医者として何とか治してあげたくても、手段がなくて治せない。これはつらいことなんですよ。特に僕のように美容に関わっている医者とすれば、患者さんの肌を綺麗にする事が仕事です。それをできないのは心底歯痒いことなのです。

早速来週アメリカから薬を仕入れる手配をしました。どんな結果が果たして出るのか・・・またブログでご報告しますね。

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2006年6月 3日 (土)

にんにく注射

「にんにく」とありますが、にんにくが入っているわけではありません。ビタミンB群とビタミンCがたっぷり入ったエキスです。たった1回の投与で、疲労回復、身体能力向上、肌のツヤの変化が実感できます。忙しすぎて肌の調子、身体の調子がよくない、そんな時の特攻薬としておすすめです。

ここでちょっとまじめな話し。

人間がエネルギーを作るときは、ブドウ糖が1つ消費されると、ATPというエネルギーが38個できる仕組みになっています。ところが酸素がない状態でブドウ糖を分解してしまうと、乳酸とATPが2個できます。エネルギー効率から行ったら18分の1です。さらに乳酸は、筋肉痛や、肩こり、目の疲れなど、人間にとって悪いことばかりをするのです。にんにく点滴に含まれるビタミンB1は、この乳酸を正常なクエン酸回路に戻し、エネルギーを作る手助けをするのです。

にんにく点滴をすると、体の疲れや、コリ、目の疲れなどが一気に取れます。僕のクリニックにはその効果を求めて、野球選手などが試合後にやってきます。

最近元気のない、体力が落ちたという人にはお勧めです。ただこれにはひとつ欠点があって、にんにくにそっくりな匂いがするのです。 にんにく注射」と呼ばれる所以ですね。

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2006年6月 2日 (金)

対談のネタ

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セミナーや学会、対談に呼んでいただく機会が最近ぐんと増えました。

有難いことだと思ってますし、嬉しいのですが、それがどんな規模のものであっても毎回やっぱり緊張します。特に僕は理系なので、パワーポイントを使いながら研究の成果や医療について話すのはまだどうにかなっても、「対談」と称して人前で自分のことを話すというのが苦手なのです。ここでもまたスタッフから、終了後に「あれじゃ早口すぎてわからない」「もうちょっと間を考えろ」「あそこであの話は必要がなかった」・・・と“反省会”が待っているので、それを思うと憂鬱になります。子供のころのピアノやバイオリンの発表会みたいなものですかね?

今回は、女性情報誌「ChouChou(シュシュ)関東版」で、“10年後もずっときれいでいられる極意が聞ける”「アンチエイジングセミナー」に、20組40名様を無料ご招待する企画があって、KITERUのくどーみやこ編集長と対談があります。6月6日(火)19:00~ゴールデンスパ・ニューオータニ(東京・紀尾井町)にて。KITERUは、新製品情報、新オープン、イベント情報など、これから流行りそう・話題になりそうなのものを、いち早く紹介するサイトです。 

何を話したらいいのかなあ。くどーさんのブログをチェックしてみる、「藤本先生は“小早川伸樹”の裏話を話したらよい」って書かれてました。裏話かあ・・・やっぱり実際奥さんは怖いのかどうかとかそういうことかなあ・・・。PRの藪垣さんには、「どうやってきれいになって、いい男を捕まえるかということを話すといいわよ~」と言われています。どうやって綺麗になるかは話せるけど、いい男の捕まえ方はわからないしなあ・・・。

原稿考えておきますね。

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2006年6月 1日 (木)

若き天才 ホロヴィッツに挑む

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先週の日曜日、サントリーホールで行われたコンサートに行ってきました。ウラディーミル・フェドセーエフ指揮 チャイコフスキー記念モスクワ放送交響楽団 が来日したのです。定期購読している ”大人のための知的好奇心マガジン” ACT4で、その情報を年明けに知り、中の一日に僕が大好きな曲目ばかりの日があったので、ずっとこの日が来るのを楽しみにしていました。

この演奏会の曲目は、

ラフマニノフ :ピアノ協奏曲第3番 ニ短調

チャイコフスキー :弦楽セレナーデ ハ長調 op.48

祝典序曲『1812年』 op.49

こうした曲目を一度に聴けるコンサート自体が珍しい。

僕はこのブログでも何度も書いてますが、大のクラシック・ファンで、コンサートにはけっこう行っているほうだと思います。何人もの名演奏家、名指揮者を実際に見て感動を積み重ねてきました。でもその中でも今回はすごかった・・・!! こんなコンサートは聴いたことがない! 

特にラフマニノフの3番はあまりにショッキングでした。数あるクラシックの名曲の中でも超難度な演奏を要求される3番を、あのホロビッツと同じ速度であっさりと演奏出来る人間がいたとは…。彼が鍵盤に手を置いた瞬間から瞳孔が開き、席から身を乗り出し、鳥肌が粟のようにたち、茫然自失として、終わって一瞬自分が聴いたものが一体なんだったのか理解できなかった・・・。帰宅してこの体験をブログに書こうと思っても、まともな文章にしばらくできなかったのです。こんなことはじめての経験でした。

ピアノを演奏したのは、今年31歳のデニス・マツーエフ。1975年ロシア生まれで、第11回チャイコフスキー国際コンクールで優勝したキャリアを持っています。まさに超のつく技巧派です。うまい、本当に天才的にうまいのですが、技巧に走りすぎて他との協調を図れない。名門モスクワ放送交響楽団が完全に置いていかれていましたからね。あれは、協奏曲ではないですよ。個人プレイに走りすぎている。「俺はここまで弾けるんだ! これについてこれるか?」と彼の自信が客席まで響いてくるようでした。

曲間の休憩時間中に販売していたロシア版のCDの題名を見て、また驚きました。アルバムのタイトルが”Tribute to Horowitz (ホロビッツに捧ぐ)”ですよ。彼にとっては母国の大先輩、しかも世界のクラシックファンで名前を知らない人はいない、まさにピアノの神様のようなホロビッツに対するトリビュートを、この31歳の若者が出すとは…。

彼のCDを二枚買って家で聴いてみると、確かのその演奏は、まさにホロヴィッツ、リヒテルらロシア・ピアニズムの伝統を受け継ぐものした。「tribute」を出したくなる気持ちもわかるような気がしました。

何十年に一度現れるかどうかわからない稀代の、そして、孤高の天才です。でも今の彼にオーケストラはいらない。これでは、オケもたまらないでしょう。

ピアノの技巧は完成している彼ですから、その彼がいつか社会的にも、あるいはプライベートでも幾多の悩みや様々な壁を乗り越えて、人としての円熟味を増し、そして将来、そんな彼を理解し、受け入れ、彼の演奏をうまく引き出しながらも、協奏曲としての深みを与えられる交響楽団と指揮者があれば、それは本当の意味で史上最高のコンサートが実現するかもしれませんね。

そのときには、演奏する場所がどこであっても、何を置いてでも駆けつけたい。そう心から願っています。

 

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