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2006年6月11日 (日)

コスモフェイシャルで見た夢

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実は、今日、いつもより夢をたくさん見たのです。いつもは全く見ないのに。

そういえば、昨日蝦名さんが、コスモフェイシャル[関連した日記LOG]は、夢(良い夢、悪い夢)をたくさん見ることがあるのですが、より夢を見た方が効き目があるといっていました。

学生のとき生理学で習った知識ですが、人は、五感(視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚から得た情報をそれぞれの感覚器から得て、一旦、側頭葉に格納します。

得た情報の整理は、脳の海馬というところで行われます。海馬はいわば短期記憶をつかさどるところです。

海馬は、人が寝ている間に、必要な情報とそうでないものを振り分け、必要なものだけ、また側頭葉に返し、記憶として残すわけです。

夢は、この海馬が情報整理をしているとき、睡眠で言うと90分に一度来る浅い睡眠、レム睡眠中に見ます。

コスモフェイシャルは顔面の求心路神経、すなわち感覚神経である第V脳神経 三叉神経を刺激するのでしょう。納得です。

脳はダイレクトにその刺激を受けるため、夢を見やすいのだと考えられます。(あくまで自分の予想ですが)

そういえば、脳から直接出る神経は12対あるのです。

第I脳神経 嗅神経 嗅覚

第II脳神経 視神経 視覚

第III脳神経 動眼神経 眼球運動

第IV脳神経 滑車神経 眼球運動(上斜筋)

第V脳神経 三叉神経 顔面、鼻、口、歯の知覚、咀嚼運動

第VI脳神経 外転神経 眼球運動(外転筋)

第VII脳神経 顔面神経 表情筋の運動、舌の味覚、涙腺や唾液腺の分泌

第VIII脳神経 内耳神経 聴覚、平衡覚

第IX脳神経 舌咽神経 舌の知覚、味覚、唾液腺の分泌

第X脳神経 迷走神経 のどの知覚・運動、頚胸腹部の臓器を支配

第XI脳神経 副神経 肩や首の筋肉の運動(僧帽筋、胸鎖乳突筋)

第XII脳神経 舌下神経 舌の運動

学生のときは、「嗅いで見る動く車の三の外、顔聴くのどに迷う副舌」という語呂で覚えました。実は解剖学は医学生にとって最もつらい学科の1つなのです。

体内にある204個の人体の骨を、すべて見分けたり、筋肉や、血管、神経をすべて日本語と英語、ラテン語で覚えたり、人体のひとつの細胞を見て、それがどの細胞か言い当てたり。解剖学ではそういったトレーニングを行います。記憶力との勝負でしたが、それが医師の世界の共通言語なのだからしょうがありません。

僕が解剖学の試験で脳の神経核とか覚えながら、本当に苦しんでいるときに、ちょうど、”スーパードクターK”という漫画が流行っていたのですが、その挿絵の脳が、前後反対に描かれていて、一般の人はこんな知識でいいのだなと羨ましく思ったのを思い出しますよ。(笑)

ちょっと、トリビアルな知識ですが、世に顔面神経痛という一般用語がありますが、顔面神経の枝は顔の表面には運動神経しかありません。顔面神経は表情筋を司っているのです。運動神経は、痛みを伝えないじゃないですか。 ですから痛みを表わす場合、顔面の感覚神経を司る三叉神経の名前を使って、三叉神経痛というのが正解です。

また、最近”顔筋マッサージ”なるものが流行っていますが、これは医学用語ではなく、顔面筋もしくは表情筋が正解です。”がん”筋というと、医者は眼筋を思い出してしまいますね。

いわゆる医者しか使わない医者用語というものがあって、僕が都立の看護学校の講師をしていたときに、講義中にこの話題はすごく受けたのですが、また別の機会にご紹介しますね。

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