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2006年10月の21件の記事

2006年10月30日 (月)

「信長の棺」

4532170672_2 信長の棺を読みました。数年前に良く売れた本だったのですが、本能寺の変後、信長はどこへ消えたか――。というなぞを追う物語です。光秀謀反にちらつく秀吉の陰謀。阿弥陀寺の僧侶が握る秘密の鍵。そして、「信長公記」を著した主人公である太田牛一が最後につかんだ驚愕の事実とは。

本能寺の変の後、信長の遺体は忽然とこの世から消えました。明智光秀が寺の焼け跡に残ってくまなく数日捜索しましたが、どこからも出てこなかったのです。

僕はこの本のあとがきを最後に読んだのですが、もしもこれを先に読まれたら、皆さんもこの本を読みたくなると思いますよ。

この著書の構想は約20年前に作者の加藤廣氏が京都の阿弥陀寺に何度目かの訪問をしたときに始まります。ふと阿弥陀寺本堂の裏の廊下で、なぜかひっそりと祀られている開祖清玉上人の木像を前に、いつになく落ち着いた気持ちになってひとり静かに座っていたときのこと。

突然雷に打たれたように、「拙僧と我が弟子の清如の、信長公のご遺骸を巡る物語をかいてくださらぬか」というある種の啓示に近いものを受けたと言うのです。作者はこの後、多くの文献を調べ、このような発想の物語を創り上げたのです。

斬新な発想にはこのような背景があったのかと、妙に納得してしまう話でした。

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2006年10月29日 (日)

健康スポーツ医講習会

Photo_2 昨日今日と、日本医師会の健康スポーツ医の講習会に参加してきました。毎日朝9時半から6時ごろまで、長い講義でした。この講義に4日間出席すると、日本医師会公認の健康スポーツ医の認定が取れるのです。日本医師会会館というのが駒込の六義園の近くにあり、そこに初めて行って来ました。かなり大きな講堂があって、そこでの講義でした。

僕は中高では剣道をやりましたし、大学では水泳部とスキー部に所属しました。運動はとても好きなのですが、最近は忙しくてほとんど運動が出来ません。しいて言えば数カ月おきに誘われるゴルフぐらいで、運動不足は否定できません。

9人の先生が話したのですが、健康を維持するためのスポーツは奥深いですね。オリンピックに出場したような人が、その後健康的な人生を送るとは限りません。激しい運動をしすぎたことによる後遺症もあるのです。約40年前に東京オリンピックに出場した選手の中でも、もう亡くなってしまった方もいるわけですから。

また、今日の講義を聴いて、少年野球やサッカーのように、幼少期に行う過度のスポーツは、骨格の健全な成長を押さえてしまうこともあるのです。監督も良かれと思ってしごくのでしょうが、必ず専門のドクターの診察とアドバイスが必要なのだと思いました。

来月月末にあと二日講義があって、そこで晴れてスポーツ医の認定を受けられます。頑張らなきゃですね。

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2006年10月27日 (金)

メソフラックス

2   イタリアの医療器専門メーカーのプロモイタリアが、メソセラピーの最新機器を持ってきました。僕は去年のパリの美容アンチエイジング学会でメソセラピーのサーティフィケートを取ったのですが、メソは奥深いのです。この機械はメソフラックスと言うのですが、二酸化炭素を注入し、体の気になる部分を痩せさせる「ルボキシセラピー」と、メソセラピーを行うための「メソガン」を合わせた、世界初の複合機なのです。

プロモイタリアの製作者は、昨年にはこの機械が完成すると言っていたのですが、ようやく販売するまでにこぎつけたのです。早速使用してみましたが、結構使いやすいですよ。

メソセラピーについては11月の11日に講義を頼まれています。昨年ナポリでメソセラピーを習ったドクターバニーニが来日します。ほぼ一年ぶりの再会です。楽しみです。

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2006年10月26日 (木)

どうやったら英語が話せるようになるのか?

1281679826 どうやったら英語で話せるようになるのか? と言う質問をよく受けます。考えてみれば、僕は大学受験のときの得意科目は数学と国語でしたし、暗記が主体の英語は正直、苦手でした。大学のときに教科書は英語で書かれたものを使いましたし、気張ってTIMEとか読みましたが…。

医者になって麻酔科指導医をとるまで6年間は臨床一本やりで、英語にまったく触れない日々が続きました。ちょうど5年目のときに医学部の大学院を受験したのですが、大学院の入試が英語の問題を英語で答えなればならなかったため、もう一回受験勉強しました。

5159gs1de1l__ss500_ このときに一般の単語を覚えるのに使った本はDUOと言う本でした。これはいい本でしたよ。現代英語の重要単語1600+熟語1000を重複なしで560本の基本例文に凝縮しているのです。2週間ぐらいかけて覚えました。これはいい体験でしたよ。もしかしたら、受験英語としては最も英語力が上がったときだったかもしれません。医学関係の英語以外は忘れてしまっていましたから、ブラッシュアップにはよかったです。

英会話をはじめたきっかけは、自律神経の研究をしていたときにパートナーがカナダ人だったことがあります。そのときに気付いたのは、まず話す内容が先にあり、英会話はその後であるということでした。つまり、英会話は目的ではなくて、単なる手段なのだと思うようになりました。

このレーザーの世界に入ってからは、海外のドクターと話す機会も多くありますし、英語での講演もあります。クリニックを訪問してくれるドクターも多いので、自然に話すことが増えてくるのです。今でも英会話がすごく得意というわけではないのですが、学会などで、数日あちらにいると、耳も口も慣れて、スムーズに会話が出来るようになりますね。

英会話を始める上で、リスニングは映画などで慣れるしかないですが、話すためのコツは二つあると思います。ひとつはとにかく英語で自己紹介を出来るようになっておくこと。もうひとつは、何らかの本で基本フレーズと相槌を覚えるのですが、そのときに必ず声に出して読むことです。

しばらく英語圏の国にいると、首というか喉の筋肉の一部が痛くなってきます。たぶん日本語と英語では、話すときに使う筋肉が違うのだと思うのです。そういったトレーニングをしておくとよいのだとおもいます。

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2006年10月24日 (火)

ビューティフル・マインド

  41hnmxp484l__ss500_ 『ビューティフル・マインド』(A Beautiful Mind)は、2001年のアメリカ映画です。ノーベル賞を受賞した実在の天才数学者、ジョン・ナッシュの半生を描いたノンフィクションなのです。出演: ラッセル・クロウ, ロン・ハワード, エド・ハリス, ブライアン・グレイザー, クリストファー・プラマー 。アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞を受賞した作品です。


ジョン・ナッシュはナッシュ均衡(ナッシュきんこう)の論文が有名です。ナッシュ均衡は僕のMBAの論文でも引用したのですが、ゲーム理論における非協力ゲームの解の一種であり、最も基本的な概念です。他のプレーヤーの戦略を所与とした場合、どのプレーヤーも自分の戦略を変更することによって、より高い利得を得ることができない戦略の組み合わせのことで、どのプレーヤーも戦略を変更する誘因を持たない状態を意味するのです。つまり、簡単に言うと、あるゲーム理論の中で、どのプレーヤーも戦略を変更する必要のない均衡状態のことを言うのです。


僕はナッシュ均衡を自分の論文に引用したにも関わらず、彼が統合失調症を患っていた事実を全く知りませんでした。


統合失調症は、元々ドイツ語のSchizophrenieに対する訳語として、明治時代に“精神分裂病”と訳されましたが、その語彙の意味を取り違えられることから、2002年に日本精神神経学会総会によって「英schizophreniaに対する訳語を統合失調症にする」という変更がなされました。


統合失調症には大きく分けて三つの病態があります。妄想や幻覚が症状の中心で30歳代以降に発症することが多い 妄想型。 思春期前半に発症することが多い破瓜型。そして、興奮・昏迷などの症状を呈する緊張型です。


統合失調症は人格の崩壊とつながり、予後は悪いものと考えられていると思いますが、実際には人口の1%が罹患し、比較的頻度の多い病気です。妄想や幻覚が治療によって消えることはありませんが、この映画のように、これらが実際のものではなく、妄想や幻覚なのだと自ら気付くことによって、社会復帰が出来るようになります。


昔から天才となんとかは紙一重といわれていますが、脳のシナプスの発火が多い人ほど、常識では考え付かないことも気付きますし、発想も豊かになります。こうした人が、あるときに統合失調症になってしまうというのも、なんだか理解できる気がしますね。


また、研究者というのは孤独なものです。周りの友人は、ときにライバルとなります。大学、そして大学院時代、友人もなく、一人理論の展開のみを追い続けていたナッシュが、のちに病気とわかる統合失調症ゆえに脳の中にもう一人の友人を作ってしまったり、重要国家プロジェクトの任務を帯びていると幻覚してしまったりします。天才であること、孤独であることによってナッシュはある意味追い詰められていく。けれど、そんな彼を妻やかつてライバルだった友人が支え、助けていく。つくづく人はひとりでは生きていけないのだと、才能があればあるほど、理解者が必要なのだと考えさせられました。そして、ノーベル賞が決まり、教授達がナッシュの前にペンを置いてゆくシーンは、感動的でしたよ。

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2006年10月23日 (月)

SCENT OF A WOMAN

テレビを観ていたら、松島奈々子さんのお茶のCMで聴き覚えのある音楽がBGM に使わ 41liumxyvkl__aa240_ れていました。この曲で、アル・パチーノが昔タンゴを踊っていましたよね。


映画「セント・オブ・ウーマン」。出演: アル・パチーノ, クリス・オドネル, ジェームズ・レブホーン, ガブリエル・アンウォー, フィリップ・シーモア・ホフマン 監督: マーティン・ブレストです。


全寮制名門高校の生徒チャーリーが、休暇中のアルバイトで全盲の元陸軍中佐フランク(アルパチーノ)の世話をすることになるのです。しかし、頑固なフランクの言動に戸惑いながらも、心やさしいチャーリーは彼と行動を共にすることになります。


ファーストクラスで旅行して、フェラーリを駆り、美女とタンゴを踊るフランクは、確実に死を意識していました。チャーリーとの歳を越えた友情で人間性を取り戻したフランクは、お返しにチャーリーの高校でのスピーチで、チャーリーの危機を救います。なんとも心温まる映画なのです。


この映画でついにアカデミー賞主演男優賞を獲得したアル・パチーノの演技は見ものです。彼はこの映画のために盲人学校に通い、焦点をずらすことで、目の見えない人の演技をしたと言います。


フランクの場合は、戦争で負傷したことによって失明したと言うことになっていますが、医学的に言うと失明する原因はいろいろとあるのです。フランクのように外傷で角膜に大きな傷を負った場合。糖尿病で網膜症になった場合。そして老化現象で水晶体が濁って白内障になった場合。

そういえばイエス・キリストが盲目の人を一瞬で治したという言い伝えがありますが、あれは実際に白内障の患者には起こりえることなんですよ。白内障の患者さんの目を強く押すと、劣化して真っ白になった水晶体が眼球内に落ちることがあるのです。そうすると、まったく目の見えなかった人の視界が一気に開けるのです。しかし、角膜の屈折率のみが視力に影響することになるので、超遠視になってしまうのですけどね。


アル・パチーノは、とても好きな俳優です。ゴッドファーザーはⅠⅡⅢ合わせて何度見たか覚えていません。若い頃のアル・パチーノは、実は僕の親父の若い頃に雰囲気が似ているんですよ。彼の映画を観るたびに親父を思い出すのです。なんとなく親近感をいつも感じています。

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2006年10月22日 (日)

“LIFE IS BEAUTIFUL”

ロベルト・ベニーニ監督の、「ライフ・イズ・ビューティフル」を観ました。 出演は ロ ベルト・ ベニーニ, ニコレッタ・ブラスキ, ジョルジオ・カンタリーニ, ジュスティーノ・デュラーノ です。


316sd5g7g3l__aa192_ 去年のポーランドのレーザー学会の招待講演の時にアウシュビッツを見学したのですが、その時以来ユダヤの戦時中の映画はつらくて観ることが出来ないのです。「シンドラーのリスト」しかり、「戦場のピアニスト」しかり。なんというか、射殺するシーンや、暴行のシーンが繰り返されるじゃないですか。実際に彼らの遺品を見てしまうと、フラッシュバックされるのです。それほど強烈な体験でした。


でも、この映画は違います。 1939年イタリア、トスカーナ地方。主人公のユダヤ系イタリア人グイドは、いつも陽気で人々を楽しませる達人です。愛する妻と幸せな結婚をして、息子ジョズエをもうけるのです。


しかし、間もなく子供とともに、ナチスの強制収容所へ連れてゆかれるのです。そこでもグイドは幼い息子に悲惨な現実を悟られないよう、ひたすら笑顔で陽気に振舞い、ある嘘をつき続けるのです。


ナチスの暴力が起こったことは、紛れもない事実で、それを映像で表現するのも監督の当然の使命ですが、 この映画では今までのナチスの映画と違った、ユーモアと悲哀が混ざり合った、独特の世界観をベニーニが創り上げるのです。そして最後のシーンは泣けますね。


ベニーニは、監督・脚本・主演という三役をこなし、アカデミー主演男優賞、外国語映画賞、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞しました。


 この映画をきっかけに、また戦争映画を以前とは違った気持ちで観ることができるようになるかもしれません。

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2006年10月21日 (土)

JMEC杯

Fi1323_0e 今日は、宇都宮のサンヒルズカントリークラブで行われたJMEC杯に参加してきました。


JMECといえば、日本最大のレーザーのディストリビューター(輸入販売元)の会社で、フラクセル、サーマクール、マックス、そしてシネロン社(オーロラ、ポラリス、ギャラクシー、e-max、e-light) などの輸入販売元です。参加者は合計44名。第十回目の開催だったのです。


僕はこのコース、初めて行ったのですが、コースとグリーンはトリッキーで、僕はほとんどすべてのトラップにはまってしまい、コースの設計者にまんまとやられました。でも、練習になるいいコースでしたね。


ゴルフっていうのは、本当に奥が深いですよね。僕は5年ぐらい前に相当ゴルフにはまって、プロについて、スイングが安定したところでヘッドスピードを測り、そのときに専用のクラブを作ってもらったのですが、そのときは結構な良いスコアで回っていました。でも今、改めてそのクラブを振ってみると筋力の低下もあり、完全に振り遅れるんですよね。ちなみに今日はボールを5個もなくしちゃいました。


毎回コンペに参加するたびに、練習しようと心に誓うのですが、何ともうまくいかないものです。一緒に回った面子は本当に楽しくて、是非次にもお願いしたいと思いました。

Fi1323_1e でも、昼飯に、名物のフカヒレラーメン、食べさせてもらいましたよ。


僕はフカヒレに目がなくて、赤坂の「維新號」や自宅近く麹町の「登龍」にも仕事の会食も兼ねてよく行くのですが、まさかゴルフ場でおいしいフカヒレを食べることができるとは思いませんでした。おいしかったですよ。


JMECさんの依頼で、来月11月3日に、日本レーザー学会で講演をすることになりました。お題はサーマクールとフラクセルの併用両方による皮膚改善の現状。がんばります。

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2006年10月19日 (木)

思い出のカレー「キャラウェイ」

Fi1320_0e 3時間ほど時間が空いたので、鎌倉までカレーを食べに行きました。小町通りから、ラルフローレンのお店に向かう道沿いにある、「キャラウェイ」と言うお店のカレーです。
 

Image001_1 僕は海の波の音が聞こえる土地で育ったので、海をしばらく見ていないと元気がなくなってしまいます。片道一時間と言うと、海まではちょうどよいドライブにもなり、僕の生まれた土地の鎌倉や湘南に行くと、本当に気分転換になるのです。


この店は、実は母校の鎌倉高校の同級生の家族がやっているカレーやさんで、毎日行列が出来るほど人気なのですが、平日だったにも関わらず、この日も行列でした。30分ぐらい待ったでしょうか?


高校生の時には、友達と皆で彼の家で徹夜マージャンをやって、夜中にお店のカレーを温めて食べたりしました。とても懐かしい思い出です。鎌倉に遊びに行くたびに寄ろうとしていたのですが、思い返せば、前に来たのは1997年でした。もう10年経ってしまったなんて…。


でも、そんなに長い期間、続けて行列の店であると言うのは本当にすばらしいことだと思います。


中でも30種類のスパイスと、エダムチーズが溶け込んだチーズカレーが僕のオススメです。神奈川県鎌倉市小町2-12-20 電話 0467-25-0927 カレー好きなら、きっと気に入ると思います。鎌倉散歩の時には是非お寄りください。

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2006年10月17日 (火)

きみに読む物語

"きみに読む物語"のDVDを観ました。出演: ライアン・ゴズリング, レイチェル・マ クアダFi1317_0e_2 ムス, ジェームズ・ガーナー, ジーナ・ローランズ そして監督は ニック・カサヴェテス です。初老の女性役には監督の母親ジーナ・ローランズが扮しているのです。


 ある療養施設で、認知症(アルツハイマー病)のため、記憶をなくした初老の女性に定期的に会いに来て、若い男女のラブストーリーを話してきかせる老人がいます。その物語は、1940年、ある夏に出会い恋に落ちたアリーとノアの物語。ひと夏に熱烈な恋に落ちるふたりですが、アリーと、ノアは身分の違いから、別々の人生を歩むことになります。


二人は7年後にアリーの婚約を期に再会します。療養施設の挿話の中で、話しに全く興味を示さなかった女性が、次第に話しに引き込まれてゆきます。そして最後の結末まで。初恋って、いくつになっても忘れられないものなのですね。



”20歳代をピークに脳細胞は1日に10万個程度死滅する”と、言われています。


年を取ると、物忘れが多くなるのは自然の現象です。「名前が出てこない」「何しにココに来たんだっけ」などと。これは、脳の老化の1つなのです。物忘れしている事に自分自身気づいていますし、生活上での支障もほとんどないのです。


しかしながら、病気で認知症になると、体験や出来事の記憶の全てを失います。つまり、忘れている事すら、忘れてしまうのです。時間や場所、計算や常識などの認識が取れなくなってきます。 場合によっては、幻覚や妄想を伴う場合もあるのです。こうなると社会生活も不可能になってくるのです。


認知症の原因は、大きく分けて二つあるといわれています。1つは Alzheimer 病です。老化すると当然、神経細胞が徐々に死んでいくのですが、若年だと40代から発症がありえます。脳全体の萎縮が見られ、知的機能も全体的に低下していきます。


もう1つは脳血管性障害による Alzheimer 症候群です。これは脳の血管がつまったりして脳の一部が破壊された結果として認知症の症状がでる状態で、脳の破壊された部分により、症状の現れ方が異なります。部分的に知的機能が低下するため「まだらボケ」などの症状がでることがあります。そこで診断をするのです。


子供でさえ、認知が出来なくなってくると、家族はいたたまれない気持ちになりますよね。通常はこの映画のように記憶が戻ることはないといわれていますが、やはりこういう映画を観るのもいいですね。

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2006年10月16日 (月)

海の上のクリニック

Fi1316_0e 今回の客船の旅では、船の中のクリニックが気になっていたので、見学に行きました。


客船には1800人の客と、300人のスタッフがいますので、まさに小さな都市の様になります。クリニックは第1階層にあり、窓のない部屋でした。


この客船に乗っている日本人の医師だけれど、クリニックの見学をさせてくれないかと言ったところ、快く案内をしてくれました。実は、写真を撮ったのですが、残念ですが、どこかにまぎれてしまったのですよ。また探しておきます。


クリニックは窓のない、25坪ぐらいの大きさで、待合室と診察室というシンプルなつくりでした。開業時間は午前、午後3時間づつで、船が港に停泊するときは閉まっています。


小さな開放創などに対して、簡単な外科手術は出来そうですが、内科診療がほとんどという感じでした。


診察料は60ドル。西洋の船だと60ユーロというのが相場らしいです。技術料は別途かかります。


こういった船の上で100日ぐらいのクルーズをする間に、美肌のレーザー治療器を使用して、降りたときに10歳若返らせるビジネスをしたら、さぞかし面白いのだろうなと思いました。

51s1rtp633l__ss500_ 写真は映画、”海の上のピアニスト”です。あんまり関係ないですかね??(笑)

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2006年10月15日 (日)

「痛いの痛いの飛んでいけー」の秘密

Fi1315_0e そうそう、「痛いの痛いの飛んでいけー」に科学的根拠があるのをご存知ですか?

実は、先日ブログに書いたように、痛みの感覚は、末梢神経を通って脊髄の後角というところに行きます。そこで神経ファイバーを入れ替えるとき、同じ皮膚領域からもっと太い神経の刺激が入ったとき、その痛みの刺激がマスクされる現象があるのです。この理論を1955年に発表されたゲートコントロールセオリーといいます。その後この理論はいくつかの修正が行われていますが大方はこの通りなのです。

痛みの神経はとても細いですから、それと同等の太さの温痛覚や、より太い圧覚、触覚などの刺激がでさすってやるとよいのです。

マッサージなんて、痛みにはとても効果的なんですよね。

ただし、実際に組織が損傷している部位をさするのはいけません。あくまで、そのまわりですよ。

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2006年10月13日 (金)

痛みの講義

Fi1313_0e_2 昨晩は、セラピストやスタッフの件でいつもお世話になっている自然療法の学校であるIMSIで、自分のもう一つの専門である、痛みの講義を行いました。


熱心な学生さんの前で、久し振りに講義をして、数年前に、都立の看護学校の講義を三年間、頼まれていた時のことを思い出しました。


痛みの感じ方、って、人によって違うと思いませんか?
実は、痛みの感じ方が人によって違う理由があるのです。


痛みは、痛みの受容体で痛みを感受すると、末梢神経を通って脊髄神経の後根というところを通過します。そこで神経線維を乗り換え、大脳の視床という部位に投射されます。この過程まではどんな人でも同じです。


ところが、実際にはその視床から大脳皮質に転写される経路は、その人の経験によって出来上がった神経回路によるのです。


つまり、過去に強い痛みによって、心臓がバクバクし、気持ち悪くなったた経験がある人は、神経経路が出来てしまっていますから、同種の痛みに対して同じような経験を追体験をするというわけです。


根性があるから痛みに強いとか、そういった問題ではないのですね。また、同じ痛みも女性の方が痛みに強いといわれています。僕も注射が嫌いですが、それは思いますね。”鼻からスイカを出す”ぐらいの痛みという、出産なんてしてしまったら、僕はきっと、死んじゃいますね。



講義中に、痛みがある状態は、冷やした方がいいのか、暖めた方がいいのか質問がありました。非常に良い質問です。


捻挫した時にすぐに冷やすのは炎症物質の産生を押さえ、組織破壊の広がりを最小に抑えること。さらに、寒冷の刺激で痛み感覚を麻痺させることが目的なのですが、実は、組織修復のための反応が円滑に進められるためには熱が必要です。熱が無いと組織を作り治すたんぱく質の動きも弱くなり修復過程出来なくなるのです。


捻挫したり受傷した直後には冷やさなければなりませんが、何日も冷やし続けるのはいけないという事になります。


一般に常識と思われているものも、近年の研究でより新しい理論が構築されています。その分野の専門医に聞くという事が大切なのですね。痛みの講義基礎編の後半は、11月16日にまた行います。

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2006年10月10日 (火)

オリンポス12神

今回ギリシャに滞在して、オリンポス12神についてふれる機会が多かったので、な んだかFi1310_0e 詳しくなりました。ギリシャ神話はハリウッドの映画にも多大なる影響をしていて、今まで知らなかった事実も多く知ることが出来ました。


世界の宗教のほとんどが一神教です。日本のように八百万の神を祭るのは珍しいのです。でも、そもそもキリスト教がローマ帝国に布教されたのは313年のミラノ勅令からですから、それ以前はギリシャの神々への多くの神への信仰がこの地を支配していたといえます。


オリンポス12神のうち、全能の最高神はゼウスです。ゼウスが中心となって約10年という戦争を経てタイタン神族を倒し、世界をこの支配するようになりました。ゼウスは姉でもある正妻のヘラ(女性、結婚、家庭生活の守護神)との間にアレス(戦いの神)とヘファイストス(鍛冶の神)をもうけます。ちなみにこの二人の兄弟は、大叔母にあたる美と愛の女神のアフロディーナ(ヴィーナス)という一人の女性を妻とします。さらにゼウスは、もう一人の姉(デメテル)を含む6人の女性と関係を持ち、結局7人に子供を産ませるのです。現在ならめちゃくちゃな話ですね。でも、これらの子供達は優秀な神として成長するのです。


つまり、オリンポス12神は、ゼウスを中心として、ゼウスの兄であるポセイドン(海の神)、姉のデメテル(大地と穀物と豊饒の神)、そして正妻のヘラの4人と、叔母にあたるアフロディーナ。さらにゼウスが計7人の異母に生ませた子供にあたる前記のアレス、ヘファイストス、そしてアテナ(知性の女神、アテネの守護神)、ヘルメス(商人と旅人の守護神)、アポロン(太陽神、音楽、医学、弓術、予言の神)、アポロンの双子の姉アルテミス(月の女神、狩猟と出産の神)、そして酒と狂乱の神であるディオニソス(バッカス)で構成されているのです。そういえば、映画のロッキーの飼っていた犬の名前がバッカスでしたよね。


まとめると
ゼウス(全能の神)
ヘラ(女性、結婚、家庭生活の守護神)
アレス(戦いの神)
ヘファイストス(鍛冶の神)
アフロディーナ(ヴィーナス、美と愛の女神)
ポセイドン(海の神)
デメテル(大地と穀物と豊饒の神)
アテナ(知性の女神、アテネの守護神)
ヘルメス(商人と旅人の守護神)
アポロン(太陽神、音楽、医学、弓術、予言の神)
アルテミス(月の女神、狩猟と出産の神)
ディオニソス(バッカス、豊饒、酒と狂乱の神)

というわけです。

僕は今回の学会中、どうしても医学の神のアポロンが気になってしまい、とうとう最後にアポロンのコインを買ってしまいました。このコインは、今回の唯一のお土産になりました。

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2006年10月 8日 (日)

EADV in Rodos その3

これはレーザーセッションの講演でした。僕は主にアメリカのレーザー学会に参加 していFi1309_0e ますので、ヨーロッパの学会の発表を聞いていると、少し遅れているとは感じます。でも、皆工夫してレーザーを使うんですよね。新しいものにこだわらず、古いものを工夫して、大切に使うというヨーロッパの文化を引き継いでいると思います。良いことです。

ここで、マックスピールで有名な、MAXエンジニアリング社の秘密兵器を見つけま した。Fi1309_1e 今までベールに隠れていたフラクセルを越える最新機器、MOSAICの実物が来ていたのです。先月に韓国に行ったとき、MAXエンジニアリング社の社長であるHaelyungに、とても自信作だと言われました。映像は本邦初公開だと思います。

この機械はまず、顔を両頬と鼻、前頭部、口周りの5つのパートに分けます。各々の面積 Fi1309_2e を測定して、それに見合った面積だけ1550NMのエルビウムグラスレーザーを照射するのです。各々のパートごとに強さを変えられるのが特徴です。フラクセルでも、口の周りや、目元の外側など、炎症や色素沈着が起こりやすいところがあり、この部位に照射するのを、施術する医者が経験的に避けてきたのですが、そういったトラブルは減るはずです。かなりしっかり出来ていますね。世界的に売れるのではないでしょうか。

MAXエンジニアリング社の営業部北米担当のジミーと写真を撮りました。ジミーはアメリカ Fi1309_3e で育った韓国人で、非常に流暢な英語を話します。機械の性能を誇らしげに語ってくれました。

最後に、しっかりとCertificateをもらってきました。クリニックの壁に飾ろうと思いま す。明Fi1309_4e 日はいよいよ帰国です。

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2006年10月 7日 (土)

2006 EADV in Rodos その2

ここが学会会場のパレスホテルです。古いホテルなのですが、内装は非常に充実 していFi1305_0e ます。今回の会場は二つのホテルにまたがっていましたが、年々会場の大きさは大きくなってきている気がします。

この日もEADVのパネルの前で、写真を撮りました。
Fi1305_1e
昨年8月のシンガポールや、10月のロンドンのEADVで会った、グレンコールダー ヘッド博Fi1305_2e_2 士と会いました。LEDを開発しているオムニラックス社の顧問をしています。

会場はこのような部屋が6室もあったのですが、人でごった返していました。ロドス の島のFi1305_3e 人たちは、同じような名札をした人が(学会に集まった世界中の4000人の医師たち)たくさん来たので、驚いていたようです。

インドネシアの富豪で、シンガポールとインドネシア、マレーシアでレーザーの輸入 販売とFi1305_4e 化粧品を製造しているアントニウスとも再会しました。彼も昨年、僕のクリニックを尋ねてきてくれているのです。彼は奥さんとこの後エーゲ海のクルーズに出かけ、帰りにドバイ(アラブ首長国連邦の首長国の1つ)で、バージュ アル アラブという世界で唯一の7つ星ホテルに泊まるのだそうです。皆さん知っていますか?

僕は、1998年、まだあまり日本に知られていない頃に、ドバイに行ったことがあるのですが、このホテルはジュメイラビーチホテルというところの前にある、ヨットの帆のような型のホテルです。写真を見たことがある人もいるかもしれません。
その頃は高くてとても泊まれず、ディナーだけ食べてきたのですが、建物の高さが300mぐらいあるのです。そして内装は黄金、黄金、黄金。アラブでお金が余るとこんなことに使うんだ。と妙に感心して帰ってきたのを思い出しました。

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2006年10月 5日 (木)

船で学会会場へ

今回の出張でのハプニングは、学会開催地であるロードス島への航空券とホテル の手Fi1302_0e 配がうまくできなかったことです。世界各国から医者や関係者が集まるため、全て予約は満杯。予算に限界もあるため旅行代理店に泣きついたところ、もっとも安く島に入り滞在する方法=船を使えとアドヴァイスをもらいました。そういうわけで今回は、フランクフルトにまず入り、そのあとヴェネチアに行き、ヴェネチアの交通の要所であるローマ広場から、ヴェニス港まで、水上バスを使い運河を走ったあと、この船で会場であるロードス島まで入ることになったのです。全部で二日半かかる勘定です。

Raadmannsoey船長と。ノルウェー人だそうです。1800人もいる乗客の中で、600人 がアメFi1302_1e リカ人です。アジア人はほとんどいません。


船の中には豪華な部屋もありそうですが、僕の部屋は一番安い窓もない8畳くらいの空間です。それでもシャワーは部屋についてますから、ありがたいですね。部屋の中にいると時間も景色もまったくわからないので、かえって仕事がはかどります。日本では時間に追われてできなかった論文の作成や、頼まれている講義内容の構築などの作業がそれぞれ完成しました。

一歩部屋の外に出ると、レストランなどの設備は部屋のグレードに関係なく皆使用 するこFi1302_2e とが出来ます。船内ではドリンクや食事は、アルコール以外すべて無料。食事ではアイルランドのダブリンからと、アメリカのニュージャージーから来た老夫妻。そして、ノースカロライナから来た二人の老婦人がいました。ヨーロッパの学会に参加するために極東から一人で来た、青年医師との会話を楽しんでくれたようです。欧米人も、どんな年になっても、美肌への興味は尽きないようです。 話していて思ったのが、世界一周100日クルーズするような大型客船で美容皮膚科を作ってはどうかな? ということ。クルーズ中にレーザー皮膚治療を行って、乗船前と乗船後では見た目で10歳若返りするなんて、面白い企画も出来るのではと思いました。

アドリア海に沈む夕日です。美しかったですよ。



Fi1302_3e 明日やっと到着して、いよいよ学会です。

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2006 EADV in Rodos

待ちに待ったギリシアのロドス島に入港しました。この要塞は、15世紀に建てられ たセンFi1304_0e ト・ニコラスの要塞です。大きな客船の唯一入港できるマンドラキ港にあり、ロドス島のシンボルとも言えるものです。

EADV(ヨーロッパ皮膚科・泌尿器科学会)はこれで三度目の参加になります。 
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今年の会場は二つのホテルの別れています。このセッションはボトックスの説明を していFi1304_2e たのですが、あまり人気がなかったですね。今日はレーザーのセッションが少しだけありました。

サーマクールを開発しているTHMAGE社のブースの前で、JMECの林さん、西村専 務、吉Fi1304_3e 田さんに会いました。このメンバーは英語が堪能なので、海外の学会に参加するたびに、必ず誰かには会いますね(笑)。営業の林さんは、六本木アヴェニューの時から僕の担当です。もう十カ国以上海外に一緒に行ったことになります。

フラクセルの本社のKiethです。先月行われた韓国での招待講演のことと、新しく 発表さFi1304_4e_2 れそうなニューフラクセルが話題になりました。秘密の情報を、しばらく立ち話しましたよ。

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2006年10月 3日 (火)

悲運の天才青年ピアニスト

4160ys30sjl__ss500_ 今回の出張では、仕事以外の時間、ipodでよく音楽を聴いています。ヨーロッパではやはりクラシックがいいですね。気持ちもリラックスしますし、街や海にも良く似合います。

中でもよく聴いているのが、ディヌ・リパッティというピアニストです。


ディヌ・リパッティ(Dinu Lipatti, 1917年3月19日 - 1950年12月2日)は、ルーマニアのピアニストです。わずか33歳でこの世を去ったため、悲劇の夭折の天才ピアニストとして名が高いのです。決して 個性的な演奏ではないのですが、純粋に徹した、孤高なまでに洗練されているのです。死因は白血病の一種、ホジキン病という病気でした。


この夭逝の天才ピアニスト、リパッティが若き日のカラヤンと残したシューマンのピアノ協奏曲はまさに名盤です。この演奏は、いまから50年以上も前の古い録音であるにもかかわらず、いまだに、このロマン派ピアノ協奏曲を語る上で絶対に欠かすことのできない名盤の地位を守り続けている、不滅の演奏なのです。リパッティの演奏は、モノラルでしか残っていないのですが、惹きこまれてしまいます。

 
実は、この名盤を僕に教えてくれたのは、茨城県のひたちなか市で在宅診療を中心に開業医をしている先生(70歳ぐらいの開業医)でした。在宅診療は、畳の上で死ぬという、日本人として最も望む末期診療の一つだと思います。本当に痛みを感じている人は、病院の外来に来ることは出来ません。僕は彼のコンセプトに共感して、1999年ごろに、その先生のクリニックの在宅患者さんに、ペインクリニックの在宅診療を行っていたのです。患者さんのお宅に伺って、ペインコントロールをして帰る。期間でいったら、3年ぐらいでしたか。


僕も、医者としてとてもよい体験をさせて頂きましたが、クラシック音楽に対しても、多くの知識を持っていて、いろいろ教えてもらいました。今でもお元気なのでしょうか?

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2006年10月 2日 (月)

三国志と起業家

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今回の出張ではフランクフルト経由でヴェネチアに入りました。ヴェネチア到着は日本時間朝の4時。景色も分からないくらい頭が朦朧としていますが、機内で読もうと思って鞄に入れてきた吉川栄治の三国志の話をすこし書いて眠ることにします。久しぶりに読んでいるのですが、やはり面白いですね。


吉川『三国志』の中では「万物流転」、「盛者必衰」、「宇宙の真理」、「自然の摂理」、「民が国を創る」、「天命」などの、起業家に関わると思われる多くの言葉も語られています。


たまたま出国前にTOP POINTを読んでいて、企業家の本質という本の中に、狩猟民族の性質が、企業家の苗床なのだとコメントがあって、書き写してきました。


狩猟民族の特徴としては、


「周りの環境を常に観察するのを怠らない」
「瞬時に追跡態勢に入ることが出来る」
「頭が柔軟で、戦略を瞬時に変更できる」
「追い詰めているときは疲れを知らず、闘志を持続できる」
「具体的なゴールを明確に見ている」


これら、どれをとっても企業家の特徴を示していると同時に、三国志の中で、成功した武将の性質をとらえているともいえます。


愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶといいますが、歴史小説が、ベストセラーになる理由が分かる気がしますよ。

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2006年10月 1日 (日)

「Grazia 11月号」に掲載されました

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「Grazia 11月号」にクリニックが掲載されました。


今回はオーロラ(e-light) SRAの取材です。


オーロラSRAは、オーロラの進化版で、シミに対する効果を強くしたものです。一般的にレーザーのパラメーターはいくつかありますが、こと茶色いメラニン色素に対しては、


波長を短く
照射時間を短く
エネルギーを高く


すると、より効果が高まります。


SRAはそれまでのオーロラのSRヘッドに比べて、波長を100NM(ナノメーター)短くし、さらに照射時間を半分にすることで、シミへの吸収度を上げたのです。


結果、今までのオーロラで反応しにくかったシミが取れるようになりました。しかし、このSRAを最初に使ってしまうと、火傷のリスクが上がります。つまり、今までのオーロラのSRが果物ナイフだとすると、SRAはカミソリといいますか、取り扱いがとても難しいのです。


ただし、効果は抜群です。お試しあれ。

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