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2006年10月 3日 (火)

悲運の天才青年ピアニスト

4160ys30sjl__ss500_ 今回の出張では、仕事以外の時間、ipodでよく音楽を聴いています。ヨーロッパではやはりクラシックがいいですね。気持ちもリラックスしますし、街や海にも良く似合います。

中でもよく聴いているのが、ディヌ・リパッティというピアニストです。


ディヌ・リパッティ(Dinu Lipatti, 1917年3月19日 - 1950年12月2日)は、ルーマニアのピアニストです。わずか33歳でこの世を去ったため、悲劇の夭折の天才ピアニストとして名が高いのです。決して 個性的な演奏ではないのですが、純粋に徹した、孤高なまでに洗練されているのです。死因は白血病の一種、ホジキン病という病気でした。


この夭逝の天才ピアニスト、リパッティが若き日のカラヤンと残したシューマンのピアノ協奏曲はまさに名盤です。この演奏は、いまから50年以上も前の古い録音であるにもかかわらず、いまだに、このロマン派ピアノ協奏曲を語る上で絶対に欠かすことのできない名盤の地位を守り続けている、不滅の演奏なのです。リパッティの演奏は、モノラルでしか残っていないのですが、惹きこまれてしまいます。

 
実は、この名盤を僕に教えてくれたのは、茨城県のひたちなか市で在宅診療を中心に開業医をしている先生(70歳ぐらいの開業医)でした。在宅診療は、畳の上で死ぬという、日本人として最も望む末期診療の一つだと思います。本当に痛みを感じている人は、病院の外来に来ることは出来ません。僕は彼のコンセプトに共感して、1999年ごろに、その先生のクリニックの在宅患者さんに、ペインクリニックの在宅診療を行っていたのです。患者さんのお宅に伺って、ペインコントロールをして帰る。期間でいったら、3年ぐらいでしたか。


僕も、医者としてとてもよい体験をさせて頂きましたが、クラシック音楽に対しても、多くの知識を持っていて、いろいろ教えてもらいました。今でもお元気なのでしょうか?

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