上原彩子のラフマニノフ
先日から書き始めたレーザーの歴史シリーズの中で、ちょっと閑話休題、音楽の話です。
上原彩子は2002年の第12回チャイコフスキー国際コンクールで、女性として、そして日本人として初めてピアノ部門の第1位に輝いたまさにクラシック界の天才です。
このコンクールで 弾いたラフマニノフの”パガニーニの主題による狂詩曲”は、今まで聞いたCDの中で最も素晴らしい演奏で、スタジオではなく、コンクールの演奏と言うのが信じられないぐらいの演奏でした。
何度も聞かせてもらいましたよ。
今日、横浜のみなとみらいホールでロシア・ナショナル管弦楽団とのカップリングで、ラフマニノフのピアノ協奏曲三番の演奏会があったので、ほぼ1年ぶりにコンサートに行って来ました。
ラフマニノフのピアノ協奏曲3番は、僕が多分千回以上聞いている、最も好きなクラシックの曲の1つなのですが、技巧と表現力に長ける上原彩子さんのカップリングは本当に楽しみでした。
いやしかし、今回の演奏は、聴いていて涙が出るぐらい感動しました。なんというか、適切な言葉がまったく思い浮かばないのですが、彼女は日本の宝ですね。
技術力を持った演奏家は今までにもいましたが、あの表現力は、トリノで金メダルを取った荒川静香さんのスケートの演技に匹敵するような、聴衆を引き込む吸引力を持っていました。皆さん本当にお勧めです。
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