主人公の気持ちを答えなさい
小中高を通して国語の成績は悪くなかった僕ですが、苦手だったのが読書感想文です。
「この時の主人公の気持ちを答えなさい」
という、よくある国語の質問が苦手で苦手でどうにも答えられませんでした。
逆に論説は大の得意だったんですよね。
医者になって、また経営の勉強をして、周りを見渡してみると僕のような人間はどちらの世界にも多いように思います。理論構築と勉強は得意というタイプですね。
しかし組織に属しているときはまだ良いかもしれませんが、開業をすると、この「主人公の気持ち」を理解できないことが理由でぶつかる壁というのは思いのほか多く、ここで苦労することになります。実際に開業する前は、自分はこんなことが苦手だということすら忘れていました。
開業後の様々な局面で、
「そうだよなあ、たしかに俺は昔から読書感想文も苦手だったしなあ」
と、机に向かって四苦八苦していた少年時代が頭をよぎるようになりました。
「気持ちを考える」勉強は医学部でもビジネススクールでも教えてもらうことはできません。しかしこの「気持ちを考え、気持ちを掴むこと」が出来る医者でないと、開業後に失敗を繰り返すことになるのもまた事実です。
これからの医者には経営力が必要となる、と書きました。しかし経営力と同じくらい人の気持ちを考える力も必要になるのではないでしょうか。
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