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2007年11月の30件の記事

2007年11月30日 (金)

ナノラディエンスクリーム

Nano 今日は、クリニックFでも販売しているナノラディエンスクリームについてお話します。

このクリームはフラーレンとAPPSという二つの新しい化粧品素材を高濃度に配合した高機能性を持ついわゆる ”パワーコスメ” であるとともに、高級クリームの使用感の二つをあわせ持つ、究極のクリームなのです。テクスチャーはアイクリームに使用できるほどなめらかです。

009 フラーレンは三菱商事で販売されている、グラファイト(黒鉛)・ダイヤモンドに次ぐ第三の炭素の総称です。フラーレンを構成する原子は黒鉛中の炭素と同じ種類ですが、60個以上の炭素原子が強く結合して球状あるいは、チューブ状に閉じたネットワーク構造を形成しています。以前に上野の科学技術館に行った時に、撮った写真がありますので添付しますね。フラーレンの代表選手であるC60はちょうどサッカーボールと同じ形をした球形分子で、直径は約0.7ナノメートル(1ナノは10億分の1メートル)です。

  4_21985年にクロトー博士により発見され、その功績はノーベル賞になりました。この物質は構造上、活性酸素を限りなく吸収できます。化粧品に入れると表皮内にとどまり、しみの元となる活性酸素を除去し続けてくれるのです。その理由は、この図にあるように、フラーレンがビタミンCとビタミンEという双方の構造を併せ持っているからです。

APPS(アプレシエ)は、2004年11月に昭和電工より発売された、シワに効く可能性のある高浸透型ビタミンCです。肌の真皮にあるコラーゲンの生成にはビタミンCが必要です。しかしながら、かつてのビタミンCでは、浸透性が悪く真皮まで到達しませんでした。さらにビタミンCは構造上、活性酸素二つにより破壊されてしまいます。本来シワに効くべき、肌の真皮まで届く前に、大切なビタミンCが破壊されてしまっていたのです。

この二つの薬剤を高濃度に配合することで、いわゆるシワに効く可能性のあるクリームを作ることが出来ました。そして、通常、高機能性のクリームは使用感が悪いことが多いのですが、大手化粧品会社の開発スタッフとともにチームを組み、使用感を重厚にしたクリームです。クリニックFではこのクリームを18900円で販売しています。

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2007年11月29日 (木)

ルートロニック社の機密

ルートロニック社が韓国株式市場で上場してから約一年たち017_2 ました。ワークショップののちに久しぶりにその本社を訪ねてみました。写真は普段は写真を撮ることができない工場の中です。特別に写真を撮らせてもらいました(笑)。

背後には出荷直前のモザイクがたくさん並んでいます。その横は最新式のフラクショナルCO2レーザーでしょうか…。

いずれにせよ、この世界は発展が速いので、今後のトレンドを日本人医師として最も早く知り、それを患者さんに提供することをモットーにしている僕としては、こういった工場見学中にふと目に入れたちょっとした資料から、次の会社の展開を予想するのが好きなのです。

018_2

廊下の真ん中に、この赤い線が入っている部分が工場部門。これと同じ広さの新商品開発部門や、PR部門が別の棟の同じ階にあります。

前に来た時に比べると本当に大きな企業に成長したなと思います。ニュージャージーに支社をだして、アメリカでの販売は好調らしいので、今後が楽しみな会社ですね。

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2007年11月28日 (水)

ルートロニック社 ワークショップ

004 翌日はソウル近郊で行われたルートロニック社主催のワークショップに参加しました。

写真は昨日同じく海外から招待講演を受けたフランスのJean Luc Levy医師です。

僕も会員であるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)や、ヨーロッパレーザー皮膚科学会(ESLD)の重要人物で、もしかしたらヨーロッパで三本の指に入る有名なレーザードクターかもしれません。米国レーザー学会(ASLMS)で必ずお会いするのでお互い顔はよく知っていたのですが、今回の韓国で初めてゆっくり話す機会を持て、すっかり仲良くなりました。

014 ワークショップはこんな雰囲気の中で行われました。国際色豊かでしたよ。

2005年にポーランドで講演をした時に挨拶した、ワルシャワのMalgorzata Niemojewska医師とも偶然再会して驚きました。わざわざポーランドからこの学会のために韓国まで来たのでしょうか。

医者の世界でも「美容レーザー」という、工学+光学+医学といった特殊な分野を選ぶ医師同士は、どの国の人間であってもなんとなく気があってしまうものです。オタクの話に通訳いらず。学生時代の友人とはまた違った友情を感じるんですよね。

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2007年11月27日 (火)

肝斑のパネルディスカッション

ワークショップもう一つのテーマは「肝斑」についてでした。これも舞台に上がってディスカッションに加わりました。

肝斑はほんの数年前まで、レーザーを照射してはいけないというのが世界的な常識でしたが、ここ数年で、低出力のレーザーを数回照射するという方法が一般的になりました。

この動きには、僕が2005年に米国レーザー学会で発表した論文で、現在フジモトプロトコールと呼ばれている方法が元祖になっています。事実、ルートロニック社で用いられる肝斑治療用のQSヤグレーザーであるSpectraVRMのパンフレットの一番最初の症例写真は、今だに僕が学会で提示したものがT.FujimotoMDの名前入りで使われています。大変名誉なことで嬉しく思っています。

012_2 

僕が最初に提示した方法を元に、現在は「表在性の肝斑」、「潜在性の肝斑」など種類の異なる肝斑に対してそれぞれ違ったプロトコールが独自に作られており、医師によってはレーザーによる肝斑の改善率は100%だと豪語する人もいました。平均的には70%ぐらいでしたが。

Img_0247 この時ディスカッションに加わった壇上の先生方は、ソウル大学や延世大学の皮膚科の教授、肝斑の研究を専門にしているAjou大学の教授などのアカデミックなバックグランドをもった人ばかりで、僕がこんなところに呼ばれて話してもよいのだろうかと戸惑いましたが、内容は非常に勉強になりました。

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フラクショナルレーザーのパネルディスカッション

021 この学会では二つのパネルディスカッションがあり、僕は壇上でディスカッションに加わりました。ひとつは「フラクショナルレーザー」について。韓国ではルートロニック社のモザイクというフラクショナルレーザーが快進撃を続けており、他社との性能の違いの話になりました。

Img_0242 また、最新の論文では、フラクショナルレーザーを使用すると、正常組織の細胞が、そうでない組織の中に迷入するデータが出てきています。この性質を利用して、プロペシアなどに反応しない特に女性の「増毛」の施術に使用できそうだということが話題になりました。興味深いデータを持って発表された先生もおり、今後の発展が期待できました。

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韓国CCLMS学会 

002韓国の学会からの講演依頼があり、この日曜日、月曜日で行ってきました。学会名はCCLMC(Conventional vs. Contemporary in Laser Medicine and Surgeruy)というのです。11月25日にソウルのCOEX International Hotel で開催されました。

008 CCLMSは初めて開催された学会でしたので、規模はそれほど大きくないのでは?と思っていたのですが、美容先進国・韓国だけあって、多くの国から出席者が集まりました。フランス、台湾、中国、オーストリラリア、デュバイ、レバノン、ドイツ・・・などなど。よくこんなに集まったものだと感心しました。

011_2 今回僕に与えていただいたお題は「フラクショナル・レーザーの最新情報を」ということでした。しかしこれが直前になって変更。久しぶりにルートロニック社(元マックスエンジニアリング社)「マックスピール」の話をすることになったのです。

Img_0199 突然の内容変更に準備時間が全くなく、どうしたものかと困りましたが、「火事場のバカ力」か?人間やる気になって集中すれば、何とかなるものですね(苦笑)。どうにか間に合わせることができました。

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2007年11月26日 (月)

海外出張必需品

今日は韓国ソウルのレーザー学会に招待講演で呼ばれているので、早朝から移動します。

通常の医療の世界であれば、教科書に載っている治療法は10年前のもので、なんとかそれを応用しながら治療するということができるのですが、レーザーというハイテクで新しい分野を扱う以上、一刻一刻進歩する情報をいち早くキャッチするのが大切だと考えています。

そのためには、年間に、一回でも多く出張し、さまざまな医師たちと情報を交換し、それを日々の診療に生かすことができればと思っています。アメリカなどのレーザー先進国からは、新しい機器や、照射方法・使用方法の最新情報をもらうことができますし、ベトナムやタイ、台湾のような国からはホスピタリティーやアジアンスパの施術などの勉強ができます。海外出張では、常に多くの“気づき”と“学び”があります。

クリニックFは、いつ海外からの講演依頼が来ても、すぐ対応して移動することができるようにして、世界の最先端の医療を、リアルタイムに東京でご提案できるようにしているつもりです。

ここ数年間、年間10回以上海外に出ていますが、2007年も移動が多い年でした。

1月はタイ、3月韓国、4月インドネシア、4月香港、5月オーストリア、6月サンフランシスコ、7月再びタイ、8月ニューヨーク、9月ペルー、10月アルゼンチン、11月上海、11月ベトナム、そして今日もまた韓国。月一回以上の出国ですね。

001 ところで、頻繁に海外に旅行すると、お気に入りのグッズが出てきます。

僕は長い出張ですと、TUMIの革バックにラップトップコンピュータを入れて、手荷物として機内に持ち込みます。スーツケースは、ゼロハリバートンのアルミのものを長いこと使っています。セキュリティーのシール等も貼られて、かなり年季が入ってきました。ちょうど写真のような組み合わせで持つのです。

Qc2もうひとつお気に入りのグッズはBOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンの「QuietComfort2」です。かなり前にカルフォルニアで偶然見つけて何となく買ってしまったのですが、このヘッドフォンは、イヤーカップ内に侵入してくるすべての音を内蔵の高性能マイクでモニターし、再生音と比較して騒音を識別。その騒音と逆位相の音波を送り出すことで音響的に騒音を打ち消します。周囲の重低音や高音の騒音を大幅に低減させるのです。長距離を乗ると、疲れがだいぶ違いますよ。最近はより小さなQuietComfort3が出たのですが、飛行機で寝るときに、耳がすっぽり入る大型の方がむしろ楽で、そのまま使っています。

機内の音楽もこれで聴けます。米軍や民間航空機のパイロット用ヘッドセットの開発で培ったノウハウを応用して開発された一品らしいです。

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2007年11月25日 (日)

後楽寿司

003 クリニックFの入っているビルは、JR東京メトロ四ッ谷駅から皇居に向かって徒歩1分のところにありますが、そのビルの地下には、後楽寿司というもう30年近くやっている有名なお寿司屋さんがあります。

このお店のお勧めは、何といっても昼の一品料理。こんな豪華なちらし寿司が1000円均一価格なのです。

初めてこのビルに来た時、看板しか出ていない地下のお寿司屋さんに、何人もの人が入ってゆくのを見て、一度たずねたところ、そのにぎわいにびっくり。

もしもお昼時にクリニックにいらっしゃった方は、お勧めです。

僕は下まで下りて食べる時間がないときに、よく届けてもらっています(笑)。

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2007年11月24日 (土)

ベトナムでクリニック訪問

早朝に日本に帰ってきて、そのままクリニックFに移動。深夜便はさすがに疲れますね。クリニックの外来の間にこのブログを書いています。

ベトナムの写真が残っているので、もう少しアップしておこうと思います。僕のような日本の医師が東南アジアに行くことは珍しいらしく、今回も最後の日には、何件ものクリニックを表敬訪問し、院長たちと写真を撮ってきました。個々の院長は待っているだけなのだと思いますが、僕は車に乗っての一日仕事です(笑)。

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中には日本とほぼ同じようなサーマクール、フラクセル、オーロラ、ポラリスなどの最新レーザーを備えているところもあり、大変驚きました。

明日はまたソウルの学会の招待講演で、早朝出発します。今度はレーザーピーリングの話をしてきます。

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2007年11月23日 (金)

ベトナムの歴史

007 中国の真南に位置する大陸の国、ベトナムの歩んできた歴史はまさに戦争の歴史です。この写真は、ベトナム戦争、南ベトナムのサイゴン陥落の時に攻め込まれた当時の大統領館です。今は博物館になっています。

べトナムの歴史は古くは紀元前1000年ごろ、現在いくつかの遺跡が残っています。北部ベトナムは、紀元前200年の漢の時代から唐が滅ぶまで約1000年間、中国の支配下に入ります。中部ベトナムは4世紀ごろからヒンズー教のチャンパ(林邑)が国を作り、独立国となりました。この王朝は15世紀まで永らえます。南部ベトナムのメコン川流域では、1世紀に扶南王国が起こり、6世紀にクメール族に滅ぼされるまで王政が続きました。

939年に呉王朝が出来て、北部ベトナムが中国支配から独立します。その後、前黎朝、李朝、陳朝などの短命の王朝が続きますが、1414年には再び中国の明に支配されてしまいます。1428年に後黎朝が興ったことで、ベトナムは中国支配から解放されますが、ほんの100年後には再び南北に分裂し、闘争を続けるようになります。

18世紀にに中部ベトナムに起こった阮朝が統一を図りますが、統一時にフランスの志願兵と宣教師の助力を仰いだため、後にはベトナムへのフランス進出を許すことになりました。

019その後は皆さんもご存じとおり、ベトナムはフランス領インドシナという植民地になることを甘んじ、大東亜帝国の日本に占領され、第二次世界大戦後は再び南北に別れ、アメリカとソ連の代理戦争の場となるのです。

ベトナムが3000年以上の歴史を持ちながら、先人の文化を破壊して、次の文化が発達するので、古い文字や文化があまり残っていないのはとても残念なことだと思います。

日本の常識は、世界に全く通用しないといわれて久しいですが、天照大神の直系とされる天皇家の文化が2600年以上も続いていたといわれている日本は、ある意味、ほとんどの人がほぼ共通の価値観を持って生きていますし、言葉で説明しなくても相手がある程度察してくれてきたという、独自の価値観と文化を持った国民です。しかし、世界的にみると、このような状況は極めて稀で、日本人は本当に特殊な環境で純粋培養された民族なのだとあらためて感じました。

今回初めての訪問でしたが、ベトナムは戦後約30年。日本の高度成長期のような勢いを感じました。ベトナム人は、手先は器用ですし民芸品なども細工が素晴らしいです。勤勉な性格も相まって、数十年後にはアジアをリードする国に発達するのではないかという印象を強く受けました。

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2007年11月22日 (木)

天后宮

今日は帰国日です。空港に行く前に急いで観光に行ってきました。ベトナムは仏教国なので寺院がたくさんあるとのこと。一度見ておきたかったのです。

031_2 035ここは天后宮と呼ばれる1760年代に建てられたお寺です。廟の天井にかけられた、 いくつもの巨大なうずまき線香は、中国文化そのものですね。033

僕もクリニックFの成功を祈願して、ひとつうずまきを買って捧げてきました。これが、いわゆる「鳥かご」ぐらい大きなものなのです。一週間ぐらい燃え続けるそうです。

深夜便で帰国して、明日朝から外来に出ます。

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2007年11月21日 (水)

ベトナムのテレビ出演

096講演は午前中に終わったのですが、午後にはベトナムのテレビ取材がありました。最新のアファームマルチプレックスというレーザー機械がベトナムにも導入されたので、日本の第一人者をからコメントをもらうという企画のようです。

昔あった「三時のあなた」のような、トーク番組だったのだと思います。

110_2 撮影風景はこんな感じでした。MCの女性が話すことに対して答えてくれ、と言われます。

僕に与えられた指示は、二つでした。MCが最初にふった質問に対して、約4分間でアファームの効果と理論について、そして適応疾患について(英語でいいので)話してほしい。その後、もう一回質問をふるので、アファームマルチプレックスは1440と1320ナノメーターの二つの波長が出るようになったが、その利点をわかりやすく説明してくれ、というものでした。

113 英語で良いならお安い御用だよと答えたのですが、実際に現場に入るとこれがまた、想像以上に大変でした。なにせ会見場で交わされる言語がすべてベトナム語。

たまに“レーザー”とか“アファーム”とか知った言葉が入るのですが、それ以外は「ナントカニャ ナントカニャ」としか聞こえない。

相槌ひとつ打てないし、そもそも、どの文章が質問なのかがわからない(笑)。MCさんが目配せをしてくれて、ここで答えれば良いのだなと気づいて、何とかアドリブで切り抜けましたが。いや~、良い体験をさせていただきました。放送時には僕の台詞には、字幕スーパーが入るそうです。放送されたらDVDで送ってくれるそうです。

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2007年11月20日 (火)

ホーチミンのレーザー学会

025_2ホーチミンのレーザー学会に初めて出席しました。ベトナムは美容、特にレーザーに関してはまだまだ発展途上でマイナーなデバイスなのでは?と思っていましたが、予想を遥かに上回る聴衆が集まり驚きました。百聞は一見にしかずですね。ベトナムの女性の正装は、アオザイと呼ばれるとても美しいもので、そういった女性が並ぶととても華やかな雰囲気になります。

039_2 今日の招待講演で、僕はアファームの話をしたのですが、アファームの適応症例(しわ、にきび肌、肌の入れ替え、スキンメンテナンス、肝斑)のうち、特に肝斑治療が注目を浴びました。このベトナムでは、女性の4割近くが肝斑に悩んでいるのだそうです。

044_2  肝斑は、レーザーで取れにくいしみと言われていますが、フラクセルは米国のFDAで肝斑治療の認証を受けました。実は同じ理論を持つアファームも現在申請中なのです。

古くはレーザーがしみをとる場合、レーザーのターゲットは皮下のメラニン色素でした。メラニンに反応する波長を選択して、選択的にしみを破壊することがセオリーだったのです。

ところが、フラクショナルリサーフェシングの登場により、旧来のレーザーの方法ではないメカニズムが考え出されたのです。それは、以下の2ステップです。

2_2 ステップ1 レーザーを点状に照射して、”しみ”をドット状に打ち抜く(熱凝固させる)。

ステップ2 肌に刺さった、剣山のような熱凝固部分を、ターンオーバーを促進させることで皮膚外に押し出す。

これは病変部が「しみ」「にきび跡」「老化した肌」であっても、同じです。一回あたりに反応するのは15%ぐらいですので、その部分の肌の新陳代謝が促進され、新しく生まれ変わるのです。

魅力的な施術ですよね。

042_2 まだまだ日本においても高額な、しかも最新のレーザーを選択するベトナム人がいるのです。ベトナム人の美に対する意識の高さも、大変なものだと感動しました。

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2007年11月19日 (月)

記憶に残るベトナム戦争映画

僕は、今回がはじめてのベトナム訪問になります。今いるホーチミン市もベトナム戦争終結前はサイゴンと呼ばれていました。

ベトナム戦争は、75年にサイゴン陥落により終結しましたが、長い戦争と重なる戦費。アメリカ国民にとっても多くの疑問を投げかけたのでしょう。現実にベトナム戦争について語られたハリウッド映画がいかに多いことか。

思いついたものだけでも、68年の「グリーンベレー」70年代にはいると「ディアハンター」や、フランシスコッポラ監督の「地獄の黙示録」。80年代には「プラトーン」「ランボー」「グッドモーニングベトナム」「フルメタルジャケット」そして「7月4日に生まれて」などなど。僕は戦争映画があまり好きではなく、見てなかったつもりなのですが、思い返すと意外と見てました(笑)。

それぞれの映画について思い出があります。

「ディアハンター」は大学のときに見ましたが、悲しい旋律のテーマソングが今も忘れられませんね。

「グッドモーニングベトナム」も同じころ見ました。物語の終盤に、主人公が、「You say tomato(トマート) but we say tomato(トゥメイト)」といった台詞を、さらりと「お互い言葉がちがうしね」と訳した戸田奈津子さんには「なるほど!」と感動しました。

Photo「地獄の黙示録」は、ワルキューレの騎行の音楽とともに、軍事ヘリコプターのアパッチが飛んでゆくところ。あんなカッコいい画像を見せられてしまうと、男はみな血の気が沸き立ちますよね。サーフィンが異常に好きな上官がいて、サーフィンはアメリカの文化なんだなと感じました。

「7月4日に生まれて」は、トムクルーズがベトナムの英雄のまだ若い退役軍人の役をやったのです。彼の役どころがアメリカ独立記念日の7月4日生まれの男。誇りを持った7月4日生まれのアメリカを信じていた男が、ベトナムで裏切られ、精神不安定になってゆく。トムがハンサムなだけではなくて、演技派の男優なんだなと感動しましたよ。

このベトナムのサイゴンが、戦後30年以上たって、人口1000万人以上の都市になったのかと感無量ですね。

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2007年11月18日 (日)

ベトナム・ホーチミンへ

001今日の朝6時に起きて成田に向かい、ベトナム入りしました。成田からベトナム航空で6時間。 あっという間です。飛行機で熟睡したので、体調は良くなってきたのですが、のどはがらがらです。

明日はこちらのテレビの取材もあるそうですので、ちょっと声が心配です。

今回はクリニックFでもおなじみの、アファームマルチプレックスの招待講演を、このベトナムにしに来たのですが、フラクセルとあわせて、いわばフラクショナル・レーザー・リサーフェシングという、肌を入れ替えるレーザーがこのベトナムでもはやってきていることの証拠ですね。

フラクセルとアファーム、何台ベトナムにインストールされているの?と聞くと、フラクセルは二台、アファームは三台という答えが返ってきました。アファームやフラクセルといったら日本でも最新の高額な機械になります。このベトナムにもそんなにレーザー市場があるのかと、改めて驚きました。これは世界的な動きですね。

018 東南アジアに来ると、人々がバイクで移動する光景がよく見られます。クラクションと甲高い空冷エンジンの音とともに、俗に言うチキンレースに表現されるものです。日本や中国とはまた違う活気を感じます。

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2007年11月17日 (土)

マッサージチェア

結局今朝になっても風邪が治らず、余計にひどくなっているような気さえします。明日からベトナム・ホーチミン出張なのに大丈夫なのかと我ながら心配になりますね。今日も朝から沢山御予約頂いていますが、マスク姿で診察をしています。

さきほどは患者さんに

「どこか気になるところはありませんか?」

と聞こうとして、なぜか

「なにか言い残したことはありませんか?」

と言ってしまい、患者さんとナースに爆笑されてしまいました。風邪でも施術中は気が張っているので、終わるとぼーっとしてしまうんですよね。

Getattachment 写真は、クリニックFの診察室にあるマッサージチェアです。ボトックスやヒアルロン酸を打つときに、患者さんにはここに座ってもらって麻酔をし、麻酔が効くまでの間マッサージを受けて頂いているのです。これがけっこう好評なんですよ。今日はさすがに自分が座りたいくらいですが、気合を入れなおして午後の診療もがんばります。

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2007年11月16日 (金)

リトグラフ

昨日書いたブログ「毛穴とビタミンCの関係」の続きを書こうと思っているのですが、どうも風邪を引いたようで、頭がぼーっとしています。診察だけで精一杯。

Getattachment 「クリニックにもリトグラフを飾ったらどうでしょう?」と、今日は知ってる画商さんがクリニックまでシャガールのオリジナルリトグラフを持って訪ねてきてくれました。今回はあまり気に入った絵がなくて見るだけで、何も購入できませんでした。

以前に見た絵でとても好きな絵があったのですが、その時は買えず、以来ずっと探していますが、いまだに見つかりません。絵もビジネスと一緒で、チャンスを逃してしまったら手に入れられないのですね。

しかし頭がまったく回らない・・・。医者の不養生。明日までにはなんとか治さないといかんですね。

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2007年11月15日 (木)

毛穴とビタミンCの関係

毛穴に効果のある成分として挙げられるものに、ビタミンCがあります。レーザーで毛穴を収縮させた後、患者さんには必ずホームケアとしてビタミンC入りの化粧品を使っていただいています。せっかくお金をかけてレーザー治療をしても、その後のホームケアが間違っていては大金を水に流してしまっているようなものですからね。

Ascorbicacid ではなぜビタミンCが毛穴に効くのでしょうか?

ビタミンCは、アスコルビン酸と言われる物質です。英語名はascorbic acid。名前の由来はコロンブスの大航海時代に遡ります。この当時、半年間以上船に乗ると、壊血病と言われる出血が止まらなくなるという恐ろしい病気がありました。その原因の解明に医師たちが突き止めたのが、どうやらレモンなどの柑橘類を摂取すると、その病気にかからないようだということ。赤血球の寿命は約180日で、新しく赤い血を作らなければ、生体を維持できなくなるのです。後にこの物質がビタミンCだとわかりました。

ビタミンCはヒドロキシプロリンという、赤血球や肌の骨格を作るアミノ酸を作るのに必要な物質で、コラーゲンの原料になるのです。

壊血病はスコルビックといわれていましたので、それをないものにする“A”という否定接頭語をつけたのがアスコルビック酸の名称の由来というわけです。

肌のコラーゲンを作るには、20種のアミノ酸の中で、特にヒドロキシプロリンとアルギニンが多く必要ですので、たるんだ帯状毛穴などには、ビタミンCは特効薬といえます。

しかし、ビタミンCは、水溶性の物質です。人間の肌の特性上、水溶性の物質は、肌を通過しないのです。通過してしまったら、毎晩のお風呂がそれこそ“命がけ”になってしまいますから(笑)。

そこで、クリニックで使用する化粧品に、どういった工夫をしているのか。明日続きを書きたいと思います。

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2007年11月14日 (水)

外灘観光随道

005今日はもう帰国です。チェックアウトの前に散歩方々外灘を歩いてみました。今回の出張はお天気に恵まれ気持ちよく過ごすことができました。

上海を代表する名所のひとつ=テレビ塔の前で写真を一枚。

この先に、「外灘観光随道」と名前がついた河を渡る地下道が広がります。

006 これがその「外灘観光随道」の入口。遊園地のアトラクションみたいですよね。

実際チケットを買って中に入ってみると、電飾(これもLEDですね)がすごい。ケーブルカーのような乗り物に揺られて3分ほど走ると、向い岸にたどりつきます。やっぱり「遊園地のアトラクション」そのものでした。

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2007年11月13日 (火)

上海雑技団

024 上海に行ったらどうしても一度観てみたかったもの、それは上海雑技団です。上海では毎日ショウが行われていると聞いていましたが、この日だけちょうど場所を変えて公演があると教えてもらい、その場で急遽チケットを予約しました。

チケットの代金は、1階席が200元で2階席が150元。

僕はすでに残りの元がわずかだったので2階席にしたところ、ヨーロッパやアメリカ、そして日本からの観光客で一杯です。ショウは夜の7時半から始まりますが、これが本当にすごかった! 

ものすごいエンタテイメントでしたね。

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2007年11月12日 (月)

豫園

日曜日の午前中から、LEDに関連する企業との打ち合わせとワークショップに参加しました。その後ビジネスランチを頂き、けっこうおもしろい話ができましたよ。いずれも具体的な話になってきたら、このブログでご報告させていただきます。

018 午後の比較的早い時間ですべて終了し、思いがけず時間がぽっかり空くことになりました。これ幸いとばかりに、ガイドブックを握り締めて豫園へ。

豫園は1559年に四川省の役人・潘允端によって造園が開始されて以来、18年もの歳月をかけて造られた中国式庭園です。「豫園」の「豫」とは「愉」という意味があるそうで、「愉しい園」という意味なのだそうです。それぞれの建物、池、石の使い方・・・など中国の美に対する考え方を垣間見ることができる非常に美しい庭園でした。

016 途中でお茶を頂くスペースがあり、9種類の薬茶を試飲してきました。皮膚が綺麗になるという甜茶に代謝をよくするというもう1種類のお茶を混ぜたものを1缶、スタッフへのお土産に購入しました。

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2007年11月11日 (日)

HYATT

今回の上海では自分で宿泊先のホテルを選ぶことになりました。何人か相談したところ、新しく出来たHYATTを薦められました。

001「HYATT ON THE BUND」と言って、パークハイアット、グランドハイアットに次いで上海に今年の春建ったばかりのホテルだそうです。

ここの特徴はとにかく眺めが良いことだそうで、「ON THE BUND」というその名のとおり外灘に建ち、テレビ塔を含む浦東を一望出来るというのです。

今回の滞在中、観光を出来る時間があるかどうか全く読めなかったので、仕事の行き帰りに景色だけでも観光気分を満喫できるなら・・・と今回はここに宿を決めました。

HYATT ON THE BUNDは東と西のツインタワーホテルから成り、僕はその東棟の方に部屋を取ったのですが、チェックイン後連れていかれたのが10Fの部屋。

「もっと上の階に部屋はないのか?」

と聞いたところ、

「あるのですが、なにせ来週グランドオープンを迎えるので、まだ清掃が済んでいなかったり匂いがとれていなかったりで、この部屋が今私達が提供できる最も良い部屋なのです。」

と答えが返ってきました。

これには思わず苦笑してしまいました。日本で同じことを聞いてもこういう答えはなかなか返ってこないでしょうね。

018 しかし10Fでも窓からの眺めは最高でした。

夜には写真のような景色が至近距離で見えるのです。部屋も非常にクオリティが高かったですよ。

目の前の黄浦江を遊覧船や汽笛を鳴らす貨物船が何艘も行き来する光景は異国情緒もたっぷりで、眺めているだけで無心になれ、日頃の疲れも消えていくようです。

翌朝、早朝6時に目を覚ますとビルとビルとの間から登る太陽が・・・。

001上海で今年最高の日の出を見ることができました。

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2007年11月 9日 (金)

保湿対策

冬が真近になって肌の乾燥を気にする患者さんから、相談をもちかけられることが度々あります。乾燥を防ぐためにどんな化粧品を使えばいいのでしょうか?美容液やアイクリームはここに置いていないのでしょうか? ・・・。

その度に僕がお話することは、ここはレーザークリニックなので、まずはレーザー/光治療器を使って肌の「基礎工事」を行いましょう、と。例えばクリニックFで最も安価なメニューは美白に効果のある「オーロラ」なのですが1回31,500円、これを 1ヶ月に一度、あるいは2ヶ月に一度でも定期的に照射していくことで、肌は白くなるだけでなく明らかに乾燥しづらくなり、また丈夫になっていきます。エラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸・・・など肌の表皮と真皮にはそれぞれハリや弾力をコントロールする成分がいくつかありますが、こうしたものにレーザーは働きかけ、産生を促すことができるのです。そして化粧品ではこれらに働きかけることは極めて難しいと、医師の視点からは言わざるを得ないときがあります。

こうした「レーザーによる肌のインフラ整備」が整った上で、では日々どんな化粧品を使って保湿に取り組んでいくかと言えば、まずは「洗浄」にこだわってほしい、ということが言えます。化学的なことだけ考えていえば、ファンデーションなどは「油」ですから、同じ「油」を使えば浮いてくるはずです。極論で言えば、わざわざクレンジング剤を使って化粧を落とす必要はなく、オリーブオイルやごま油でもよいわけです。オイルマッサージなどに使う良質の油でメイクを浮かせ、それだけでは気持ち悪いでしょうから、あくまでそのあと軽く洗顔料を使えば、それで十分だと僕は思っています。この程度なら肌が乾きすぎない程度で洗顔が終了するはずです。

 Nano_2_2                                         その上で肌のpHを整える化粧水で肌を整え、そのあと肌に入れたい成分(ビタミン、フラーレン、セリシンなど)を化粧水やジェルやクリームの形で入れ込んでいけば、日々の保湿というのはそんなに難しいことではありません。写真のAPPS+フラーレン入りの「ナノラディエンスクリーム」はこの時期、クリニックでも人気商品になります。

基礎工事さえきちんと済んでいれば、土台がしっかり築かれていることになりますから、ちょっとやそっとのことでは崩れない、そして乾かない肌になることが可能なんですよ。そんな話も最近はカウンセリングでしています。

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2007年11月 8日 (木)

ビリヤード&ドミノ倒し

      

Ball_5 ”YOU TUBE”ってご存知ですか?世界から投稿された、いわゆるビックリ画像を集めたサイトです。

このところ、このサイトにはまってしまい、僕は夜な夜な見てしまうのですが、昨晩見つけたこの動画はすごいです。あまりにビックリしちゃったのでリンクを公開します。

http://uk.youtube.com/watch?v=VwXd0rUkrFc

おそらくテレビ番組なのでしょうが、誰がこういったことを思いつくんでしょうね。Good Job!!というか、Blockbuster! といえばいいのか?

想像を絶する偉業です。ぜひご覧あれ。

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2007年11月 7日 (水)

「新国際学会周遊記」スタート

新しく kokusaigakkai (国際学会)のアドレスをニフティで取得して、国際学会周遊記をこのアドレスにスイッチさせることにしました。

やはり自分の独自のドメインを取得するのは嬉しいですよね。今後も世界の最新医療をいち早くご紹介できるサイトにしようと努力してまいります。ちなみに今月11月は中国(上海)、ベトナム(ホーチミン)、韓国(ソウル)と、三カ国の国際学会の招待講演を控えています。新しい情報は是非、このブログにアクセスください。

今後ともよろしくお願いいたします。

管理者 クリニックF 院長 医学博士 米国レーザー学会専門医 

藤本 幸弘

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2007年11月 6日 (火)

ハリウッドスターがいつまでも若い理由

Top_gun_2 ちょっと前なのですが、1986年の米国空軍映画、トップガンをDVDで観る機会がありました。

トップガンといえば、トムクルーズやメグライアンを世に送り出した、ハリウッッドを代表するような映画でしたが、僕も当時、映画館に観に行って、とにかくかっこよくて度肝を抜かれた覚えがあります。

あれからもう20年以上もたってしまっているのですね。

ちなみに劇中で使われている可変翼戦闘機である、F14トムキャトは、米軍ではもう現役を引退しています。20年という歳月は本当に長いですね。

僕はレーザーオタクであるとともに、セスナの免許をとってしまうぐらいの飛行機オタクでもあるので(高いところが好きなんですよ(笑))、そういったところに目が行ってしまうのです。この情報は、以前に厚木基地に見学に行ったときに米軍のパイロットが教えてくれました。

ところで、この特典ディスクには、当時うら若き頃の俳優さんたちが、今、20年前を振り返ってインタビューに答えるというコーナーがあったのです。そこで驚くべきことがありました。

あの映画の、サンディエゴの海岸でビーチバレーをしたりしていた、本当にカッコよかった戦闘機乗り達が、齢50に近い単なる中年に変ってしまっていたのです。

しかし、なぜか”トム”だけは若い(笑)。

では、ハリウッドスター達は、どんなレーザーの施術を受けているのでしょうか??

僕の情報網で、すでに何人かの施術情報を聞き出しましたが、現在、クリニックFに揃っているレーザー機器とドクターズコスメがあれば、同じ施術ができることがわかりました。

最近、患者さんにその話をしてみると、同じコースをご希望される方が何人かいるんですよ。しかも、満足度は高い。

ハリウッド施術コース。メニューに載せようか、それとも口コミの施術にしようか、迷っています。

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2007年11月 5日 (月)

サイノシュア・ユーザーズ・ミーティング

Photo_2 昨日は八重洲富士屋ホテルで行なわれたCynosureユーザーズミーティングに呼んで頂き、講演をしてきました。

日本医科大学の青木准教授の座長の下、フラクショナルレーザー、アファームについて、シンポジストとして意見を求められました。発表したクリニックによって、照射のパワーがかなり違うことに驚きました。それぞれの医師たちが経験を元に、努力して見つけたパラメーターなのでしょうが、たとえ同じ機械であっても、使用者によって効果や結果が全く違うということなのです。患者さんにとってはさぞかし非常に興味があることだと思います。

007 現在、肌を入れ替え、ニキビ跡や手術痕、リストカットの跡などを解消するフラクショナル・リサーフェシングの機器として、アファーム、フラクセルⅡ、スターラックス1540、ピクセル2940が日本で販売されていますが、どの機種が良いのか迷っているドクターが多いようです。どの機種も一長一短ですが、やはり本命はアファーム・マルチプレックスとフラクセルⅡだと思います。

アファームは、深達度は浅いですが、照射野全体に熱刺激効果が入ります。マルチプレックスで使用する1320nmの波長によるタイトニングも含めて、浅い瘢には非常に効果が高い点が秀逸です。対するフラクセルⅡは逆に照射部位以外の表層に刺激をほとんど与えないことで、皮膚の復帰を早めます。アファームよりも深い部分まで治療が可能であるということが強みです。

クリニックFで、どちらの機種も使わせていただいていますが、こと、肌の若返りやニキビ跡治療に関しては、二つの機種の併用療法に勝るものはないですね。現在、日本ではクリニックF以外に、二つの施術を一度に出来る場所はないので、こればかりは自信を持ってお勧めできると思いました。

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2007年11月 4日 (日)

サーマクール

Nxt 最近不思議なことにサーマクールブーム(?)が再燃しているようです。お問い合わせや施術の希望が増えているんですね。

サーマクールといえば、たるみを改善するRF機器の代名詞みたいな機械ですが、施術料金がどうしても高くなってしまうため(1回の施術にかかる費用=原価自体が高いのです)、一時はその座をタイタンやリファームなどに明け渡すのか!?とも見られていたのですが、レーザーマニアの方たちは、一度タイタンやリファームに「浮気」をし(笑)、

「やっぱりサーマクールは高いだけのことはあったのね」

とその価値を再認識して最近帰ってきてくれているようです。

確かに施術直後にすぐ効果のわかるリファームやタイタンと違って、サーマクールは直後は

「本当に効いているのかしら?」

と思う方もいるようで、医者としては料金も考えると薦めづらいところはあります。しかし2ヵ月後3ヵ月後の効果とその後の持続性を考えると、やっぱり素晴らしい、唯一無二のRF機器なのですよ。

また顔の引き上げだけでなく、肌の乾燥感の改善や肌質の強化にもなるため、クリニックFの理念である「肌質の改善と向上」に非常に合っている機械とも言えます。以前は「サーマクールは痛いからイヤ」という人が多かったのですが、今はずいぶん改善されて痛みもかなり軽減されているんですよ。

そういう意味で僕もとても好きな思い入れのあるデバイスなので、打ち方にもけっこう凝ってより効果の出る方法をあれこれと工夫しています。

サーマクールを打ちたい方は、ぜひ一度僕に打たせてください(笑)。

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2007年11月 2日 (金)

ピーリングによる毛穴治療

毛穴が開くという、いわば加齢してゆく肌の状態を、医学的に改善するのは、今までは非常に難しいことでした。

一言で「毛穴が目立つ」「毛穴が開く」と言ってもその原因は様々です。大きく分けると毛穴にも2種類あって、ひとつは毛穴の横にある皮脂腺を発達させ、皮脂膜を作ることによって肌を乾燥から守るという、皮脂腺発達型の脂性肌の毛穴。

もうひとつは皮下の弾性を維持するエラスチンが劣化して肌がたるむことによって出来る加齢型の毛穴。

このふたつの種類があります。

今までも毛穴には多くの「治療法」「対処法」が提案され、存在してきました。薬局や通販などで手に入る毛穴パックや、吸引器などによる美容的アプローチですと、一時的に綺麗に見えるだけで毛穴は開いたままなので、そこに皮脂や汚れがつまるとまた黒ずみの原因となります。

美肌クリニックでも流行したピーリングが治療に使われてきたこともあります。これらは肥厚した角質層を、薬剤やダイヤモンド粉末などを使用して化学的、物理的に排除する治療です。

化学的ピーリングとしては、フルーツ酸、グリコール酸、サリチル酸などの特殊な薬剤を使ったケミカルピーリングがあげられます。

物理的なピーリングとしては粉砕した金属などを吹き付けるクリスタルピーリング。金属のバーに蒸着されたダイヤモンドを皮フに当てて角質を削るダイヤモンドピール。水を使ったジェットピール、シルクピールなどに大きく分類されるでしょうか。マイクロダーマアブレーションもこの物理的なピーリングに含まれます。

ピーリングをすると、肌が平滑になり、角質が削れるため、一見毛穴が良くなったように見えます。ただし、むやみにピーリングばかりをすると、肌の乾燥を増すことにもなり、自然保湿因子(NMF)の低下した肌ですと、皮脂腺の発達を促すことになり、かえって毛穴がひらいてしまいます。

クリニックFでお勧めするのは、まずは乾燥肌を改善させる目的としてレーザーを照射し、いわば「肌の基礎工事」を行い、ある一定の水準まで肌レベルを引き上げた時点でフラクセルやアファームなどフラクショナルレーザーで皮膚を入れ替えるか、もしくはピーリングや、パールなどのレーザーによるリサーフェシングに切り替えるというもの。ホームケアとしてAPPSやフラーレン、セリシンなどが配合された化粧品をお使いいただく場合もあります。レチノイン酸だとかえって毛穴が目立ってしまう人も中にいますから、こちらは肌を見てから決めていきます。

この方が肌の根本的な問題を解消できますから、長い目で見るとリーズナブルですし効果もきっちり出していくことが出来ます。

レーザーの中には皮膚に基礎体力をつけるデバイスとしても非常に優れたものがありますから、毛穴を根本から治療していきたい方にはぜひいらしていただければ、と思っています。

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2007年11月 1日 (木)

肝斑(かんぱん)

このブログでも何度か書いていますが、顔のちょうど目の下あたり頬の両側に左右対称にできるシミを「肝斑」と言います。ホルモンが影響していると言われ、治療法がなかなか定まらないことで知られていましたが、最近TVで藤原美智子さんのCMが流れたりしてるせいなのか、問い合わせも増えたように感じます。

僕自身はレーザーとLED、それから内服薬を併用して肝斑の治療をしています。今日もこれから美容雑誌の方がその話を聞きにいらしてくださるようで、ただいま準備中です。

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