肝斑のパネルディスカッション
ワークショップもう一つのテーマは「肝斑」についてでした。これも舞台に上がってディスカッションに加わりました。
肝斑はほんの数年前まで、レーザーを照射してはいけないというのが世界的な常識でしたが、ここ数年で、低出力のレーザーを数回照射するという方法が一般的になりました。
この動きには、僕が2005年に米国レーザー学会で発表した論文で、現在フジモトプロトコールと呼ばれている方法が元祖になっています。事実、ルートロニック社で用いられる肝斑治療用のQSヤグレーザーであるSpectraVRMのパンフレットの一番最初の症例写真は、今だに僕が学会で提示したものがT.FujimotoMDの名前入りで使われています。大変名誉なことで嬉しく思っています。
僕が最初に提示した方法を元に、現在は「表在性の肝斑」、「潜在性の肝斑」など種類の異なる肝斑に対してそれぞれ違ったプロトコールが独自に作られており、医師によってはレーザーによる肝斑の改善率は100%だと豪語する人もいました。平均的には70%ぐらいでしたが。
この時ディスカッションに加わった壇上の先生方は、ソウル大学や延世大学の皮膚科の教授、肝斑の研究を専門にしているAjou大学の教授などのアカデミックなバックグランドをもった人ばかりで、僕がこんなところに呼ばれて話してもよいのだろうかと戸惑いましたが、内容は非常に勉強になりました。
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