高周波
企業の方から病院やサロンで扱う機器ではなく、家庭で使う健康/美容機器の相談を受けることがあります。世界的に見ても日本の家庭はこうした需要が高い、と言っていいでしょう。炬燵の文化が元々あることも土台にあるのかもしれません。また高齢化社会によって腰痛、肩こりなどの改善にこうした健康機器は需要がますます高まり、アンチエイジングや美容への注目が集まることによってこうした美容機器もどんどん開発が進んでいく・・・という背景もあるようです。
僕自身も機械は元々好きなので興味があります。そこで「電気治療器」という言葉をどう定義しているのか今回調べてみました。
特許庁のWEBによると、
「電気治療器は、人体に直接電流を流すことにより鎮痛、血行改善を行なう治療機器であり、低周波治療器、高周波治療器が含まれる。」
と書かれています。
このうち、低周波治療は肩こりや神経痛などの症状緩和に効果があるといわれていす。高周波治療は温熱効果・自律神経調整作用、アレルギー性疾患などに効果があると言われているのです。
実際に「高周波市場」というのは益々広がっていく傾向にあると聞いています。聞けば巷では「家庭用高周波治療器」が安いものでは10万円以下のものから高いものになると100万円くらいするものまであり、これらを使うことによって
「ぎっくり腰が治った」
「よく眠れるようになった」
「アレルギー症状が緩和された」
「腫瘍が小さくなった」
「うつ病が治った」
「髪の毛が生えてきた」
「冷え性が治った」
「疲れづらくなった」
・・・などの報告が実際あるようですね。
医者の立場から見ると、まだまだエビデンスに弱い部分もあり発展途上であると言わざるを得ない部分ではありますが、レーザーや光治療器を扱う機械マニアの視点から見ると
「人体に電流を流すことによって改善される疾患がある」
というところには非常に興味があります。
美容の世界を振り返ってみると、業務用の高周波機器と言えば、スペインのインディバという機器が有名です。レーザー専門医としては、高周波=RFと言えばやはりサーマクールでしょう。サーマクールの登場は非常に衝撃的でした。
この続きはまた後日。
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