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2008年2月の37件の記事

2008年2月29日 (金)

カイロ博物館

037エジプト最終日はフライトまでの午前中にカイロ博物館に行ってきました。

033カイロはいつも交通渋滞で移動がきわめて難しいのですが、この日は安息日。

036車もなかったので、ホテルからナイル河のほとりを歩いて博物館まで行きました。

032 写真はカイロタワーとオペラハウスです。

カイロ博物館は「ツタンカーメンの黄金のマスク」があることで有名です。マスクと対面しましたが、確かにあれは値段が付けられませんね。メッキではなく、ものすごい量の黄金と輝石が使われています。

特別室にはラムセス二世のミイラをはじめとして歴代のファラオのミイラが安置されていました。残念ながら写真を撮ることは許されていなかったので、写真はありませんが…。

実はこのカイロの博物館は、2011年にギザ地区に移転するのだそうですが、その移動費の約700億円のうち、半分が日本のODAで支払われるのだそうです。皆さん、知っていましたか?

世界遺産に対してODAを使用するのは基本的に賛成ですが、300億円という巨額な金額を気前よく支払うのであれば、せめてODAの使い道を国民に知らせてほしいと思いましたよ。 

ともあれ、これで僕のアフリカの旅は終わりです。体力を使いましたが、素晴らしい体験ができました。

帰国後は翌日から診療ということになります。

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エジプトのランチタイム

001

エジプトを案内してくれたレーザー会社のスタッフたちと遅い昼食(早い夕食?)を食べました。

003肌の違う、国際色豊かな顔ぶれです。

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エジプトのレーザー・クリニック訪問

057 エジプトのレーザークリニックの見学に行きました。

058このクリニックはエジプトの繁華街のビルの上にあります。

059街合室は素晴らしくきれいでしたね。

060パンフレットも、クリニック自前のものを用意しています。イスラム語でしたが…。 

062Dr.Salemはエジプトでもかなり成功しているドクターで、カイロ市内の二つのクリニックを行ったり来たりの生活をしているそうです。

彼は僕と同じEADV(ヨーロッパ皮膚科学会)の学会員でしたし、オフィスには僕がアファームの講演したタイのIMCAS(International Master Course on Aging Skin)の学会の参加証もありました  061

流暢な英語も喋りましたので、お互い仲良くなりました。

僕の訪問にあたって彼は外来を一時止めてくれて、一時間以上にわたりレーザー機器のディスカッションと情報交換をしましたよ。

レーザーオタクの語らいに国境はありません(笑)。

この写真の後ろにはアファームが見えますね。エジプトでは唯一のアファームだそうです。

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2008年2月28日 (木)

講義風景

046エジプトのドクター相手にカイロ大学でレーザーの講義を行う日本人は、開校以来僕が初めてなのだそうです。大変光栄です。講義は約一時間余り。写真をいくつか撮ってもらったのでご紹介します。  044 047 054

最後はドクターが集まって記念写真を撮りました。とてもよい経験をさせていただいたと思っています。

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カイロ大学でのディスカッション

039 カイロ大学の皮膚科学教室で、二人の教授たちと打ち合わせをしました。エジプト人は肌の色が日本人に近いので、パラメーターなどが非常に似通っていて、良いディスカッションとなりました。

040この打ち合わせ中に、「このような症例写真が見たい」とリクエストがありましたので、大学のPCからインターネット経由で自分のGOOGLEサイトから症例写真を取り出し、プレゼンに加えました。便利な時代になりましたね。あくまでネットがつながる環境にあればですが…。

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NILES 国立レーザーセンター

034  このカイロ大学の敷地内に、NILES(National Institute of Laser Enhanced Sciences)という中東最大のレーザー教育機関があるのです。 

035古めかしいですが、威厳のある看板があります。

036置いてある機器は、赤みのあるあざなどに効果のあり、ダイレーザーとヤグレーザーの複合機であるCynosure社 Synergyなど、世界でも最新鋭の機械がありました。

エジプトでのレーザーのニーズは、シミあざ、そして脱毛といった、90年代の日本のレーザーのニーズが中心でしたね。

037CUTERA社のクールグライドもありました。

中東最大といっても、実際にはレーザーの数は、クリニックFの方がそろっているかもしれません。

038ドクターたちとも歓談しました。 ちなみにこのディビジョンの教授は女医さんでした。パラメータの設定など、とても詳しく、プロ意識を感じましたよ。 

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カイロ大学

028  観光ばかりしてきたように見えますが、ちゃんと仕事もしてきました。今回はカイロ大学でのレーザーの講義の仕事があったのです。

030カイロ大学は1908年に設立された大学で、ムスリム宗教教育の最高学府であるアズハル大学に対抗して設立された大学です。アズハル大学と並ぶエジプトの最高学府であり、医学部もあります。

小池百合子元防衛大臣や、イラク元大統領のサダム・フセインもこの大学の出身者であるとか。

032ちょうどお昼の時間についたので、学内を学生がたくさん歩いていました。

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2008年2月27日 (水)

ラクダに乗りました。

088_2 お約束のラクダにも乗りました。

毎日NIKE+で歩いた距離を測定していたのですが、5km以上歩いていました。

食事のせいだけでなく、これは痩せるわけですね。

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ピラミッドの写真

064_3 エジプトらしいピラミッドとラクダの写真です。

このピラミッドはカフラー王のピラミッド。

高さ143mで表面の化粧岩が残っているのが特徴です。

エジプトでもっとも美しいピラミッドと呼ばれているそうです。

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ギザのピラミッド

049ほとんど眠れずにギザにつき、そのままピラミッドへと直行。

ピラミッドはとにかくでかいですね。

053写真のクフ王のピラミッドは4500年前の古代エジプト王国第4王朝の時代に造られたのですが、悠久の歴史を考えても、そのインパクトや感動を伝えるのには表現するのに言葉では足りません。

最下層の石の高さがほぼ160cm平均的な女性の身長に近いですよ。その高さは推して計るべし。

111カメラも28mmと広角のレンズを持っていったのですが、クフ王、カフラー王、メンカウラー王の三大ピラミッドを同じフレームにとるのも難しいぐらい大きく、距離も離れています。

027ピラミッドの内部はそれぞれ違います。

写真は赤のピラミッドの内部ですが、井戸のような深い穴を、腰をかがめて下ってゆくのですが、なかなか終着駅に着きません。永遠と穴が続くような気持ちになって、恐ろしい感じがしました。

 

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2008年2月26日 (火)

夜行列車でカイロへ

004  アブシンベルから再び同じ砂漠の道を乗り合いバスで北上し、アスワンに戻ります。

今回はあまり予算がなかったため、通常は飛行機でアスワンからカイロに行くようなのですが、夜行列車でカイロに向かうことに…。約1000kmの旅です。

002一等の客席だとは聞いていたのですが、予想どおり、こんな感じの古い電車でした。

一晩、あまり眠れずに過ごしました。

エジプトといえば、是非ともアブ・シンベル大神殿にと思っていたのですが、まさかこんなに遠いとは思いませんでした。

エジプトは巨大な砂漠の国ですね。

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アブ・シンベル大神殿の秘密

  アブシンベル大神殿は、ラムセス二世が総力をあげて建てたものですが、実はある秘密があります。

039

ラムセス二世の誕生日である2月22日の朝一番で神殿に行くと、朝日が入口から60m奥にある至聖所の中に届くのです。

僕がアブシンベル神殿に訪れたときは、偶然にもその3日前の、2月19日でしたので、聖なる日とほぼ同じ状態でこの現象を見ることができたのです。

027

朝一番に行くと、続々と世紀の瞬間を見に多くの人が集まり、神殿の中に向かってゆきます。

034

砂漠の中ですので、早朝はとても寒い。ほぼ日本にいるときと変わらない服装で日の出を待ちます。

029

神殿の中で待っているうちに、いよいよ朝日が昇ってきました。期待が高まります。

043そしていよいよ日の出の時がやってきました。

暗い洞窟内に、一本の光が差し込み、奥の神体を照らすと、場内に歓声が上がります。

四人の像は、左から冥界神のプタハ神、テーベの守護神のアムン神、ラムセス二世、そして太陽神のラー神です。ラムセス二世は神々との間に並ぶことで、自らを神格化したのです。

22日にはラムセス二世の像を中心にラー神とアムン神が朝日に照らされます。プタハ神は冥界の王ですので、朝日が差し込むことはないのです。この日はラムセス二世を中心にラー神の半ばまで日が差し込みましたね。

古代の人の知恵に驚くばかりです。

実は、この神殿は1970年にナイル河に建設されたアスワンハイダムによってせき止められたナイル河の水脈(現ナセル湖)により水没の危機にありました。アスワンハイダムは定期的に洪水を起こすナイル河の天災を防ぐ目的で建設されたのです。

この人類の宝ともいえる貴重な文化遺産を残そうというユネスコの国際キャンペーンにより、アブシンベル神殿は寸分たがわず同じ方位のまま、60m高位にある現在の場所に移築されたのですが、この計画事体も壮大ですよね。

この国際キャンペーンが逆にアブシンベル神殿の知名度を世界的に上げたともいえるのです。移転工事の様子は博物館の写真に収められていましたが、興味深いものでしたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

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古代の巨大神殿アブ・シンベルへ

051 この日はアスワンに一泊して早朝から乗り合いバスに乗り、延々と続く砂漠のまっすぐな道をひた進み、南下しました。

エジプトへの出張が決まった時に、どうせエジプトに行くのならピラミッドとともに、是非アブ・シンベル神殿を見たいと思い、このツアーに参加したのですが、あまりに距離が遠い。

アスワンから約300km。エジプト最南端のほぼスーダンとの国境に目指すアブ・シンベル神殿があるのです。

005_2 エジプトは2000年に観光客相手のテロがあったのですが、観光客を守るため、警察官が観光バスに一人ずつ同乗するようになったのです。僕たちのバスにも警官が同乗しましたし、道路の要所要所に銃をもった警察が立っており、ちょっと物騒でしたが、観光大国として安全に対する姿勢は評価できると思いましたね。

049 時速110kmで三時間以上も高速で道路を飛ばして、ようやく目的地に着きました。

096 アブ・シンベル神殿は古代エジプト新王国時代のラムセス二世が建設しました。今から約3300年前のことです。

102神殿の入り口には20mもあろうかという、4体のラムセス二世像が並んでいます。

0384体の中央には深さ約60mの神殿があり、その神殿の最深部には至聖所があります。写真で見えるでしょうか?クリックすると拡大できます。

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2008年2月25日 (月)

エジプトの街並み

085 エジプトの住宅街はこんな感じです。

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世界最古の医療器具の絵

003 この日はバスに揺られて約5時間。アスワンまでの途中、コムオンボ神殿に立ち寄りました。

夕陽の差し込むなか、プトレマイオス朝(紀元前4世紀)に建てられたコムオンボ神殿を散策しましたが、中に興味深い壁画を見つけました。

0071 それがこれです。写真をクリックすると大きくなりますが、この図がなんだかわかりますか?

この図は、第三王朝時代にジョセル王に仕え活躍した宰相、イムホテプの作成した医療器具の図なのです。

イムホテプは史上初のピラミッドであるサッカラの階段ピラミッドを設計した人物でもあり、この功績の後、古王朝時代には多くのピラミッドが設計されました。彼は同時にすぐれた医師でもありました。死後は「知恵、医術と魔法の神」として神格化された人物です。

この図を見ていると、今でも使用している器具もあります。良く見ると、はさみも描かれていますね。同じ職業を持った者として、彼の功績には、感嘆せざるをえませんでした。

013 小高い丘にあるこの遺跡から、この日もナイル川に沈む夕日も見ることができました。

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エジプトの市場

086 ここはアスワンの民芸品売り場ですが、きれいでしたよ。

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ルクソール東岸

012 エジプトと日本の時差は7時間です。時差で朝早く目が覚めてしまうので、ナイル河のほとりを歩いてみました。王家の谷が対岸に見えます。

この日はまず、カルナック神殿の中のアムン大神殿をまわりました。

 

055第一塔門を超えると、中庭には数多くのスフィンクスの像が並びます。

031中庭を超えると、20m以上の巨大な柱の中を歩いてゆきますが、まさに圧巻です。

040大列柱室を超えるとトトモス1世(左)とハトシェプスト女王(右)のオベリスクが同時に見られる場所に着きます。僕の横に、横たわっているのが後方に見える二つのオベリスクと同じ大きさなので、この神殿の巨大さがわかりますよね。

次に見学したのが085アムン大神殿の附属神殿として建立されたルクソール神殿。この第一塔門には左右2本の同じ大きさのオベリスクが建っていましたが、今は左だけしかありません。では右のオベリスクは??

聞けば、パリのコンコルド広場に建っているのです。確かにコンコルド広場にオベリスクがありましたね。

083 第一塔門の中に入るとラムセス二世の巨像のある中庭に出ます。

とにかく遺跡の大きいことに驚きました。

この日は、この後乗合バスにのってアスワンまで移動しました。約300kmの道のりです。

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エジプト料理

086 エジプトではどんなものが食べられるのか? 出発前には全く想像できませんでした。

今まで、エジプト料理というものに触れたことがなかったのですが、こういった料理です。

047 まず、常に食事に出てくるのはこのようなパンです。ぼそぼそしていて、水分が少ないパンでした。

002エジプト人は酸っぱい味と甘い味が好きなようで、スープの味付けも日本人には少し酸っぱすぎるかなと思いました。コーヒーにも砂糖を何杯も入れて飲んでました。

004ムスリムの国ですので豚肉は食さず、ラム肉と鶏肉がほとんどでしたね。店によっては鳩の肉が出てきたこともあります。 005

米はよく食べられているようです。こんなチキン料理も出てきました。

エジプトはイスラム教の国ですので、街中ではアルコールは飲めません。

023レストランでビールを頼むのですが、STELLAビールが最もスタンダードなものです。味はバドワイザーや東南アジアのビールに似て、薄いですね。

0101_2 ルクソールにはご当地ビールがありました。結構おいしかったですよ。

しかし、こうして写真で見るととても旨そうなエジプト料理。旨そうに見えるものを選んで撮ってきたというのもあるんですが・・・。

実際は帰国してすぐ関西空港で食べたラーメンが旨くて旨くて、

「なんて日本は良い国なんだ!!」

と思いましたよ。

エジプトで3kg痩せて帰ってきました。

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2008年2月24日 (日)

ハトシェプスト女王の葬祭殿

Photo_6 その後、ハトシェプスト女王の葬祭殿に移動しました。ハトシェプトはエジプト初の女王として夫のトトモス二世の後に自らファラオになった女性です。紀元前1500年にファラオとして即位しました。

王家の谷で発見され、その場所に100年近くも放置されていたひとつのミイラがあったのですが、実に昨年、2007年の初夏に、DNA鑑定により、このミイラがエジプト史上最も有名な女王、ハトシェプストであったという衝撃的なニュースが世界を駆け巡りました。

僕はエジプトの最終日にカイロの考古学博物館の特別室でこの女王のミイラに対面しましたが、感無量でしたよ。

Photo_7 この葬祭殿はなんと言っても巨大です。最初は遠くに見えた神殿が、歩けども歩けども近づきません。

Photo_8 上の写真では小さく見えている神殿の二階にはこのような約4mもある巨像の彫刻がなされています。

Photo_9 一階の柱の奥には、このような壁画が大量に残っています。天井には満天の星を模した彫刻がありました。雨の少ないエジプトとはいえ、こうした色彩が数千年にわたり、残っているのは本当に驚異的です。

Photo_10僕のエジプト上陸の初日はナイル河に沈む夕日で終わりました。写真には写っていないのですが、右手には王家の谷が見えるパノラマなのです。

とうとうとナイル河の先に沈んでゆく夕日を見ましたが、生涯の記憶に残る、すばらしい情景でしたよ。

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ルクソールへ

Photo カタール航空でドーハからルクソールへ。いよいよ国際学会周遊記の第6大陸目のアフリカに移動です。

ドーハからアラビア砂漠を越えて、写真は紅海の真上です。いよいよエジプトへの第一歩です。

Luxor約3時間かけ、ルクソール空港に着きました。

ルクソールはかつてテーベと呼ばれたエジプト中王国、新王国、さらに末期王朝の一時期に首都として栄えた街です。紀元前20世紀。つまり今から4000年も前の都市なのです。驚きですね。Photo_2

この日はルクソールの西岸を見学しました。この写真の後ろに写っている二つの巨像はメムノンの巨像と呼ばれています。この座像は新王国時代の絶頂の王、アメンホテップ三世のもの。

残念ながら修復中でした。

Photo_3

そして待ちに待った王家の谷へ。2月という冬の時期とはいえ、灼熱の太陽が谷を照らします。

ピラミッドを作った古王国時代の後、新王国時代になって、ファラオたちはルクソールの西岸の奥深い谷に死後の安住の地を求めました。この谷には有名なツタンカーメンの墓を含む、約60ものファラオの墓があります。

Photo_5 ファラオの墓は、現在十数か所公開されているのですが、残念ながら中の写真を撮ることを許されていませんでした。僕はツタンカーメンの墓を含め、四つの墓の中を見学しました。

この写真はトトモス三世の墓の前ですが、この墓の中の装飾は特に色彩が美しく、とても数千年も前に残されたとは思えませんでした。

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2008年2月23日 (土)

エジプトから帰りました!

エジプトから関空経由で先ほど帰りました。エジプトは通信状況が悪くてネットの接続も極めて難しく、メールの確認ができたのはエジプトに入ってから4日後・・・という状態。ブログをあげることは全くできませんでした。

「生きてるのか!!??」

と、心配してメールくださった方々、ありがとうございました。ご心配おかけして申し訳ありませんでした。

Img_3196今回のエジプトでは、カイロ大学でレーザーの講義をしてきました。 

Img_3220ピラミッドの夜景も見学できました。

Img_3255一週間でめぐった遺跡は数多く、入場券だけでもこんなにもらいました(笑)。

帰国はまたカタールと関空経由でしたので約36時間あまりかかりました。今日はさすがに疲れましたので、明日以降、少しずつブログで国際学会周遊記、アフリカ体験を報告してゆきたいと思います。

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2008年2月18日 (月)

カタール上陸

Img_26051_3 関空を夜中に飛び立ち、12時間かけて、カタール空港に早朝到着。この地DOHAはワールドカップ“ドーハの悲劇”で、日本人には忘れられない土地ですよね。

窓の外は見渡す限りの砂漠なのですが、白い靄がかかっていて、地形が読めません。いったいどんなところなのでしょうか?

しかしこのカタール航空 初めて乗りましたが、「オイルマネー」のおかげか、ほぼ新品!?というエアバスA321の機体でした。安全面とサービスは良いと思いましたよ。

これから古代エジプトの首都であり、王家の谷があるルクソールへと向かいます。

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2008年2月16日 (土)

風邪をひくと肌が荒れる?

不安定な天気のせいで体調を壊している方も多いようですが、風邪など引いていませんか?

001_2 風邪をひくと肌が荒れると言って、クリニックを訪れメガビタミン点滴+ビタミン導入を受けられる患者さんが多数いますが、ではなぜ風邪を引くと肌が荒れるのか その理由を御存知ですか?

風邪を引き起こすウイルスはたくさんあると以前のブログでも紹介しましたが、このウイルスを破壊するのに、体内では大量のビタミンCが消費されます。

ビタミンCがなくなることで、体内が活性酸素によって酸化します。このような瑞々しいリンゴが、酸化してしまうと下の写真のようになってしまいますよね。ビタミンCのような抗酸化物質がないと、体内でどのようなことが起こるかイメージできると思います。

003厚生省では一日に必要なビタミンCの量を50mgとしていますが、煙草を一本吸うだけで25mgのビタミンCが消費されますし、ウイルスによって破壊された鼻やのどの粘膜の再生にもビタミンCは使われます。

ビタミンC自体が、細胞の抵抗力を強化するインターフェロンの生産能力を高める作用を持っているのです。

ビタミンCは肌を構築するコラーゲンを作るのに必須な材料ですが、病気の時には体内で必要な量が多いため、肌の中のビタミンCが圧倒的に不足している状態に陥ります。そのため、一時的に肌が荒れる・・・という状態が引き起こされるというわけです。

普段から、風邪を引かないように気をつけられるのが一番ですが、もしも引いてしまった場合にはコマメにビタミンCの補給を心がけるようにしてください。

ところで、このブログはエジプト出発前の関西空港で書いています。夜なので店はどこも閉まっていて、これでは時間を持て余してしまいますね。来る途中、出張時に必ず持っていくマスクを忘れてしまったことに気付きました。僕も風邪を引かないよう、気をつけたいと思います。

では、行ってきます。

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2008年2月15日 (金)

横川駅 おぎのや駅弁

001 今日は高崎から毎月いらしていただいている患者さんが、スタッフにお弁当を買ってきてくれました。

あの有名な

「峠の釜めし本舗 おぎのやの弁当」

です。

このお弁当、全国駅弁コンテストでいつも上位入賞する有名なものですよね。僕も聞いたことがありましたが、実際食べるのは初めて。とても美味しかったですよ。ぺろっとたいらげてしまいました。

本当にいつもありがとうございます。

ところで、僕は今晩から羽田→関西空港→カタール経由でエジプト出張に出かけます。エジプトの首都カイロには中東最大のレーザーセンターがあり、カイロ大学のレーザー医療部門の見学や、現地医師とのディスカッションなどを予定しています。

ブログの背景も、なにかエジプトらしいもの・・・と思い探してみたのですが、これがなかなかなく、とりあえずこの「旅」バージョンに変えてみました。

国際学会周遊記、初のアフリカ大陸上陸です。

ピラミッドを見に行く時間はあるだろうか・・・。

乞うご期待。 

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2008年2月14日 (木)

バレンタインデー

002今日はバレンタインデーですね。スタッフからBABBIのチョコレートをもらいました。

僕は酒のみなので、普段あまり甘いものは食べないのですが、こうしてもらうのはそれでも嬉しいものですね。

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2008年2月13日 (水)

越野寒梅の焼酎?

毎週水曜日、クリニックFはお休みを頂いています。

僕はMBAを生かして、上場企業を含めたいくつかの企業に、医療器機開発のコンサルティングを勤めさせて頂いているのですが、水曜日はそのコンサルの日にあてています。

これがとても勉強になるのです。

医者と企業経営者というのは、相性が悪い場合も多いとよく聞きます。これはお互いに考え方の違いが根底にあり、時に双方の利益が真っ向からぶつかることもあるからでしょう。

では、企業にとっての利益と医者にとっての利益の違いはどこにあるのか?

一般の営利法人にとって“利益”とは、乱暴な言い方を承知で敢えて言わせて頂けば、

それは「カネ」に尽きる、

ということが言えます。

よく言われる企業にとって大切な

“ヒト”、

“モノ”、

“情報”

は、

なぜ大切か?と言えば、それは基本的にカネを稼ぐ為に大切である、と考えられているわけです。

これは、カネを稼がなければ営利法人は存続ができないし、また大きくなることも容易でない、ということが言えるからでしょう。

高尚な理念や哲学を掲げ、社会的意義を持つモノ作りをする経営者がたとえいても、この経営者が“カネ”という利益をあげることが出来ない限り、営利法人である企業の経営者として「成功」は出来ません。

企業で新しいものを発想するときに、コストがいくらかかってその上でいくら稼げるのか、という議論は必要不可欠です。

対して、

医療法人の場合は、利益=カネではなく“医療の質”を上げることである、と考えます。

“ヒト”、“モノ”、“情報”が大切なのは医療法人でも一緒ですが、目的が異なるわけです。これらが大切な理由・目的は“カネ”でなく“医療の質向上”であると考える。

もちろん医者及び病院も存続していく上で“カネ”は欠かすことができません。けれどこの日本では、国がこれまで取ってきた政策に基づき、医者は

「医療の質が向上すれば、カネは自然と後からついてくる」

と考えてしまう。

アメリカでは医師の資格を持った人が、多くの企業と素晴らしい仕事をしているのですが、日本では企業と組んだ医師が良い仕事をしているという話はあまり聞きません。

日本の医療機関に長いこと勤めてしまうと、企業が何を必要としているか、認識できなくなってしまうのかもしれませんね。けれど、これからの時代はこの日本でも、医者も今までと同じでは生き残っていけなくなることもまた事実なのです。

人の生命に関わる職人であり研究者であることを誇りに思い、カネの話を嫌う医者は依然多いですし、その気持ちは僕自身よくわかりますが、企業の考え方を知り、そこから学び仕事に生かしていく必要が、医者にも出てきたと言えるでしょう。

001_2 ところで、今回コンサルに伺ったある上場企業の社長さんから、とても珍しいお酒が手に入ったといわれ、こんな焼酎を頂きました。

よく見ると、なんと、越野寒梅の焼酎なのです。一般には流通していないのだそうです。

早速、氷を砕いてロックグラスに入れていただいたのですが、透き通った?素晴らしい味でしたよ。

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2008年2月12日 (火)

NIKE+

Itshoes NIKE+って知っていましたか?

シューズの内部に取り付けるセンサーと、iPodに取り付けるレシーバーを使うことで、ランニングやエクササイズなどの記録をiPod nanoに保存する機械です。

日々の走行距離や、平均速度を保存するばかりか、PCにつないで世界のランナーとの競争もできる。

画期的だと思いませんか?

昨年9月にアメリカの学会に行った時に、この商品に出会い、とても欲しいと思っていたのですが、まだ日本版が出ていないので購入できなかったのです。昨日偶然ナイキショップに行き、10月28日から日本でも販売されていたのを知って、靴と一緒に早速買ってしまいました。

僕は実際にこれで走るかどうか、まだわかりませんが…でも履き心地はとても快適ですよ。

そうそう、このNIKE+のWEBは米国でも賞をとるほどの名WEBで、実はクリニックFにいらしてくださるNY在住の患者さんが、このWEB制作チームにいたそうなのです。お聞きしてすごく驚きました。

センスの良いWEBなので、よろしかったらこちらもご覧ください。

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2008年2月11日 (月)

医師免許を持った患者さん

クリニックFが他のクリニックと比べてすこし変わっていることはいくつかありますが、もうひとつ最近気付いたことがあります。

それは

見学に来るドクターが多い

そして

ドクターが患者さんとして来院されることがある

ということです。

主に僕の講演を聞いてくださった方なのですが、新しく開院を考えていてその前に見学方々いらしてくださったり、または御自身のクリニックにはまだ導入されていないレーザーを患者さんとして体験されたい、ということで予約を入れてくださるのです。

連休の日曜日もおひとりいらしてくださり、院内を御案内し内装設備など御説明させて頂いた後、フラクセルを照射させていただきました。

同じドクターとこんなふうな形で交流をもてるのは、とても嬉しいものです。

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2008年2月10日 (日)

通院の理想的頻度

Uae クリニックFの患者さんで最も遠い場所から通ってくださる方はドバイ在住です。その他シンガポールなどアジア、アメリカ、ヨーロッパ・・・と世界各地からホームページやブログを検索してくださってメールや時に国際電話で予約を入れてくださり、毎回大変嬉しく思っています。

海外にも最新のレーザー機器を揃えているクリニックはあるのですが、やはり白人種と黄色人種ではレーザーの設定が大きく異なりますし、時には同じアジア人種でも設定を変えなければならないことも多々あります。韓国の学会に出席すると、パワー設定のアグレッシブさに驚くこともあるのですよ。やはり日本人はマイルドな繊細さを好みますので、それに適するレーザーの使い方があるのですよね。

国内で、クリニックに通ってきてくださる方々を思い返すと、沖縄の方もいますし、北海道の方もいます。九州、四国、山陰、近畿、中部、東北・・・と、これまた多地域に渡り、年に何度かいらしてくださるのです。昨日も新潟からおふたりおいでになりました。本当にありがたいですね。

こうした美容皮膚科にとって“良い患者さん”とはどんな患者さんか? と言えば、コツコツと末永く通ってくださる患者さんである、とこれは断言できます。

皮膚という、時間や環境との戦いを強いられながらも、手をかければかけただけ応えてくれ、人間の若々しさやヴァイタリティを表現する指針となる臓器を扱う医者である以上、治療に終わりはなく、経過を出来る限り見守って行きたいと思います。

「もっと向上したい」「もっと綺麗になりたい」というリクエストに、いつまでも応えられる医者でありたい。

通院は半年や年に一度でも、10年通ってもらえるなら、それがその患者さんの理想的な通院頻度。その頻度でいかに結果を出していくのか。それを頭をひねって考えるのも、僕にとっては楽しい作業なのです。

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2008年2月 9日 (土)

イタリア式ブランドビジネスの育て方

Photo 毎月購入している会員制で、ビジネス書誌のレジュメを掲載しているTOP POINTを読んでいて、この本が面白そうだったので買ってみました。

日本のモノ作りは、戦後、マスマーケットを前提とした

Q(品質)

C(コスト)

D(納期)

の“深化”をビジネスだと思い込み、感性がないがしろにされてきました。結果、市場では作っても売れないという現象が起こっているのです。

「日本初のラグジュアリーブランドを創造しよう」

という提案があちこちであがっていますが、これは機能(理性)一辺倒だったモノ作りの中に、美(感性)も取り入れるという、ビジネスモデルの転換をしなければならないということなのです。

1960年代後半に、東レは世界一細い繊維を開発しました。その細さは髪の毛の100分の1。この繊維をエクセーヌという名前で日本市場に投入したが、反応は良くなかった。そこで欧州市場の開拓に乗り出し、イタリアにアルカンターラ社を設立したのです。

この際に、

1)顧客をアッパー層に限定し、

2)価格は邦貨換算で二倍の価格をつけ、

3)価格を維持するために配給量を需要量より少なく抑え、市場を常に品不足の状態にする。

という販売戦略をとりました。

結果、アルカンターラ使いのコートなどはゲルマン系の国々では憧れのまとになりました。しかしながら、そのブームにも製品が市場で飽和状態になり、数年後には売り上げが減少し始めたのです。

東レでは、この危機を打開するためには販売価格を下げるしかないという考えが大勢であったのですが、イタリア人スタッフがこれに反対しました。価格を下げると需要層をロウアーミドルまで下げてしまい、汎用品となってしまうというのが理由なのです。

彼らの出してきた打開策は、顧客と価格は変えず、新しい用途を開発するというもの。家具と車のインテリア業界に参入することで、第二次、第三次アルカンターラブームを起こしたのです。すばらしいビジネスセンスですよね。

ここでわれわれが学ばなければならないのは、まさに「ラグジュアリーブランドビジネス」というものなのでしょう。イタリア人は、本当に消費者に喜んでもらえるものを作り出すためならコストをかけることを厭わない。

良いモノにはその価値をわかってくれる人がヨーロッパにはいるのです。

医療そして病院もブランディング・マーケティングが必要となる時代となりました。

クリニックFは、NY5番街やビバリーヒルズで出来るレーザー美容医療を、日本でリアルタイムに導入し、さらにそこに日本的なサービスを施しています。患者さんに新しい医療を日本的なパッケージに包んで提供していますが、それはマスマーケットに受け入れられるものではなく、顧客も自ずと限定されてしまう。

年に何回も海外の学会に行ったり、最新のレーザー機器を購入していくことは、コストがかかる作業です。それによって「販売価格」の下げ幅にも限度がある。

でも長い目で見ればこれで良いと思っています。

「世界で最高の技術を、僕のクリニックの患者さんには提供したい。」

こればかりは譲れない、僕のこだわりでもありますし、またこれこそが僕自身のブランド戦略である、と思っているからです。

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2008年2月 8日 (金)

乳児脂漏性皮膚炎

今日は、赤ちゃんの発疹についてご質問を頂きました。レーザーで治療をできるわけではないのでクリニックFで出来ることはあまりないのですが、状態をお聞きすると胸が痛みます。

生後まだ間もない赤ちゃんが、顔にも身体にも発疹が出て、掻きむしってしまうのだそうです。お母さんの方は赤ちゃんがこれ以上掻かないように手を縛ったりしているそうです。掻く方も辛い。縛る方はもっと辛い。

顔は真っ赤に腫れてしまって元の顔がわからないくらい、いつも膿のようなものがでている。病院に行ってもまだ小さく検査も出来ないので、ステロイドの塗り薬を週に3回ほどつけている。塗った後はすこし落ち着くが、しばらくするとまた腫れてしまう。顔だけでなく身体も炎症が起きていて赤ちゃんはずっと泣いている。赤ちゃんはもちろん、お母さんもあまり眠れておらず、心身ともにぐったりとしてしまっている・・・ということなのです。

生後まだ間もない赤ちゃんが、痒くて痛くて毎日ずっと泣いている・・・というのは、考えただけでかわいそうですね。

この状態は、専門用語を使うと「乳児湿疹」と部位によっては「乳児脂漏性湿疹」であるということが言えます。

乳児脂漏性湿疹は、首から上の頭、頬や額など汗の出やすい場所にできるとされます。頭に丸いうろこのようなものができる赤ちゃんもい ますし、頭やおでこのあたりにフケのようなカサカサしたものができる赤ちゃんもいます。

いずれも「乳児脂漏性湿疹」の症状のひとつです。

赤ちゃんは、お腹の中にいたときに女性ホルモンの影響を受けています。そのため新生児期から3カ月くらいまでは皮脂の分泌が非常に活発で、皮脂の“脂が漏れて”湿疹になってしまうのです。

これは全く正常の反応ですが、ニキビと同じようにそれが出来やすい子とそうでない子がいるのです。

「乳児脂漏性湿疹」は、どんなに長くかかっても1年くらいで治るはずです。本人の皮膚のバリア、つまり抵抗力がしっかりできてくると症状が良くなってくるのです。それまではばい菌が侵入するのを防ぐため、お風呂に入れて肌を清潔に保ってあげることが一番で、症状がひどい場合は、赤ちゃんの頭や顔を洗ってあげる回数を増やすのも良いでしょう。そして洗ってあげた後の保湿をきちんとすること。

また、温度や湿度の調整も重要です。寒くて湿度が下がっても乾燥による痒みが出ますし、逆に温かすぎても体温が上がりすぎて痒くなります。温度は高くしすぎず、でも湿度は一定を保つ、こうした工夫をする必要があります。また、アトピー性皮膚炎が混在していたり、今はそうではなくても後々移行する可能性もありますから、注意が必要です。

普通の病院では非ステロイド系のアンダーム軟膏や、弱いステロイドが処方されることが一般的です。ただ発疹が出ている部位と発疹は出ていないが乾燥している部位を見極めることはとても重要で、発疹が出ている部位には処方された軟膏、発疹が出ずに乾燥しているだけの部位には、アキエスジェルのような保湿ジェルや保湿クリームを塗る・・・という風に塗り分けることが理想的です。特にステロイドを塗る場合には、発疹が出てる場所のみにすること。そして少量を擦り込むのではなく、ぽんぽんと置くように塗るのが効果的です。すこし厚めに置くとよいでしょう。

聞けば同じような症状が出ているお子さんは多いようですね。今は季節的にも厳しく、一番つらいときだと思いますが、早く良くなることを心より願っています。

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2008年2月 7日 (木)

米国レーザー学会の演題

4月にフロリダで行われる米国レーザー学会(ASLMS)の演題提出が9日に迫っていました。

ここ最近はその締め切りばかりが頭にあり、夜中ずっと作業をしていたのですが、なんとか今日やっと終わりました。ぎりぎりですね。

今年は三つも演題が通過したので、演題の組み方も大変でしたが、アメリカやシンガポールから、

「もし必要なら、最後に英語の文章のネイティブチェックをしてあげるよ」

なんていう心強い国際電話をもらったりして、とても嬉しく思いました。

持つべきものは友ですね。

今夜はやっとゆっくり眠れそうです。スーパーマリオ・ギャラクシーでも仕上げるかな(笑)。

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2008年2月 5日 (火)

アメリカン ギャングスター

Photo 映画好きなスタッフから薦められて、昨日診療の後映画「アメリカン ギャングスター」を観てきました。自宅でDVDも良いですが、大きなスクリーンで観客に混じって映画を観るというのは、気分転換になりますね。

この話は1960年代、NYの麻薬販売に関わった実在の人物の話です。

当時アメリカで蔓延していた麻薬はイタリア系マフィアの独占市場ともいえました。

ところが、ハーレムに住む一人の黒人が、このビジネスモデルを崩壊させるのです。デンゼル・ワシントン演じるフランク・ルーカスという男。なかなかビジネスがうまく知的です。

彼はNYのディスカウントショップで見つけたソニーやトウシバなどの輸入電化製品にヒントを得て、東南アジアから直接質の高い麻薬を買い付け、中間業者を抜くことを思いつきます。

当時はベトナム戦争の真っただ中でしたので兵士にも麻薬が遷延していました。輸入には、ベトナム戦争中の兵士の棺を入れて帰国する米軍機を利用して麻薬を隠し、大量輸入に成功します。

さらに彼は、流通コストの圧縮で手に入れた高品質で低価格の麻薬に「ブルーマジック」という名を付け、ブランド戦略をとるのです。ブルーマジックに混ぜ物をして純度を落とす販売人に、「質を落とすなら薬の名前を変えろ!」と怒るシーンも出てきます。

ルーカスは高い倫理観とリーダーシップを発揮して麻薬王になってゆくのですが、当時は、まさか黒人がNYの麻薬を仕切っているとは考えられない。なかなか捜査線上に浮かびません。

ラッセル・クロウ演じる麻薬取締官がデンゼル・ワシントンをどう追いつめるのか?ちょっと長い映画ですが、見ている時間、ずっと興奮してハラハラして楽しめますよ。

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2008年2月 4日 (月)

フラクセルとサーマクールの併用

                   Fraxeld

Thermage_nxt                                               現在、美容先進国の米国で、最も効果的な施術は、フラクセルとサーマクールの併用療法だといわれています。

「サーマクールで皮下組織まで熱を加えてリフトアップとコラーゲンの再構築をはかり、

フラクセルで表層の肌をすこしづつ入れ替えてゆく」療法なのです。

僕は2007年4月の、第27回米国レーザー学会(ASLMS)で、 「サーマクールとフラクセルの併用療法による若返り療法」 「The Treatment of Photo damage and Facial Rhytids Utilizing Fraxel (1550nm Erbium Glass Fractional Laser Resurfacing) and Thermacool TC (Monopolar RF) in Japanese Patients (原題)」の演題を提出し発表してきましたが、当時、アジア人における併用療法の演題は、初めてでした。

一般に白人に比べてメラニン色素の多い日本人は、レーザーの出力を落とさなければならず、適切なパワー設定が難しく、ましてやIPLなどに比べてアグレッシブな設定のフラクセルとサーマクールを併用するのは、難しかったのです。

僕はサーマクールの最も初期のユーザーの一人です(いまでこそ、数が多くなってしまったサーマクール認定医も、僕の頃は英語でトレーニングを受けました)し、フラクセル理論が世界デビューした2004年のダラスのレーザー学会、フラクセルが日本に初めて上陸した2005年のどちらにも立ち会いましたので、どちらの機種にも思い入れがあります。

ちょうど今月1日から5日まで、米国皮膚科学会(AAD:The American Academy of Dermatology)がテキサスのサンアントニオで開催されています。僕は日本の学会の講演依頼があったため、今年は行けなかったのですが、新しいレーザーの発表は、この学会か、毎年4月に行われる米国レーザー学会(ASLMS:American Society for Laser Medicine & Surgery)でデビューすることが多いのです。

来年度のレーザー治療トレンドのために、参加者に連絡して、情報を収集しておきます。

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2008年2月 3日 (日)

日本臨床皮膚外科学会

Photo 今日は東海大学形成外科 宮坂准教授のお招きで、新宿文化クイントビルで開催される、日本臨床皮膚外科学会の教育セミナーの講演に呼んで頂いています。

この学会は、学会後に行われる学会認定・専門医試験のための予備セミナーも兼ねており、僕も専門医試験問題を作成し、事前に提出しての講義となります。

僕は医局人事で都立病院に勤めていた3年間に、都立看護学校の講師を兼務していたことがあります。

あの時は講義の後に問題を作ったので、良かったのですが、逆に試験の問題を作成した後に講義をしてしまうと、どうしても講義中に試験問題を意識してしまうのですよね(笑)。

では、これから行ってきます。

しかしすごい雪だな・・・。車、大丈夫だろうか。

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2008年2月 2日 (土)

四季とレーザー

レーザー/光治療器を扱う医者は、ひとりひとりの患者さんが、四季の中でどの季節に自分のクリニックに初めて来たのか、そしてそれに対し今の季節はどう違うのか、常に念頭に置き対応できるよう準備しなければならないと思っています。

レーザーの先進国はアメリカである、とは皆共通の認識ですが、レーザーの打ち方に関しては、アメリカの打ち方をただ真似ても日本でそのまま応用は効かないのです。

なぜなら、日本には四季があるから。

日本では、春先に来た患者さんの肌は、梅雨→盛夏→初秋→初冬→厳冬・・・と季節を通して劇的に変化します。気温と湿度が一年を通して大きく変化することが一番の理由でしょう。

医者はこの季節の変化に応じて、レーザー/光治療器のパワー設定を変えたり、使う機種を変えたりしなければならないのです。

Img_0639 たとえば春に来た患者さんにオーロラSRを照射するとします。

Img_1029 梅雨から夏にかけて、この患者さんへの適応照射パワーは少しずつ上がっていきます。気温と湿度が上昇カーブを描くからです。

Pb250057秋頃には、SRをSRAに変えられるくらいに肌は調子を上げていきます。

213_2 しかし年を越し、厳冬の1月2月を迎える頃には、一度パワーを弱くするか機種を弱いものに一度戻す・・・といった選択が必要になるのです。

そしてここで様子を見て、改めて適正機器の選択をもう一度再検討する方が良い。

これはアメリカの医師やレーザー会社からは学ぶことができない、日本独自の環境と市場を念頭に置いたテクニックです。皮膚とその皮膚を取り巻く環境がアメリカと日本では全く違うのです。

結果をなかなか出せなかったり、患者さんの満足度が低かったり、また火傷や事故を起こすクリニックというのは、もちろん技術自体が未成熟な場合もありますが、こうした

「日本でレーザーを扱うときには四季を意識せねばならない」

という、日本独自の視点を持っていない医師が担当している事も、その原因のひとつにあるかもしれません。地域によってもパワー設定・レーザーの選択は異なってくることでしょう。

気温と湿度を考えただけでも、北海道と九州で同じでいいわけはないですもんね。

これまでは講演に呼んでいただく場合、医療経営について話をすることが多かったのですが、今後はこうした話もドクター向けにしていく機会があったら、と思っています。

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2008年2月 1日 (金)

にんにく注射

Photo よく野球選手やサッカー選手が

「にんにく注射」

と呼ぶそれは、

アリナミンというビタミンB群を成分とするアンプルを加えた注射のことです。

特ににんにくにも含まれるビタミンB1の効果により肝機能を強化するので、滋養強壮に威力を発揮するのですね。

これが独特の匂いがあり、その匂いがにんにくと似ていることから

「にんにく注射」

呼ばれることになったわけです。

クリニックFの「メガビタミン点滴」がとても患者さんに評判良いのですが、これにはアリナミンは敢えて加えず、ビタミンCとアミノ酸のみにしています。

アリナミンを加える必要がないほど強力なものなので、必要がない、アリナミンはクサイしイヤだろう、と判断したのです。

しかしこれが不思議なもので

「効果はスゴイと思うんだけど、なんだかあのクサさがないと気持ち的に物足りないのよね」

「あのクサさが良かったから、“にんにく”も加えて欲しい」

という患者さんが出てきたのですよ(苦笑)。

「でもメガビタミン点滴に、“にんにく”まで加えたら、パワフルすぎて眠れなくなるかもしれませんよ。クラクラするかもしれませんよ。」

と僕が言っても、

「クラクラするほどパワフルな方がいいじゃない!」

と言われてしまいます。

そこで最近はオプションで、“にんにく”も加えることになりました。

メガビタミンにんにく点滴。

御興味のある方は、一度ぜひ。

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