ハトシェプスト女王の葬祭殿
その後、ハトシェプスト女王の葬祭殿に移動しました。ハトシェプトはエジプト初の女王として夫のトトモス二世の後に自らファラオになった女性です。紀元前1500年にファラオとして即位しました。
王家の谷で発見され、その場所に100年近くも放置されていたひとつのミイラがあったのですが、実に昨年、2007年の初夏に、DNA鑑定により、このミイラがエジプト史上最も有名な女王、ハトシェプストであったという衝撃的なニュースが世界を駆け巡りました。
僕はエジプトの最終日にカイロの考古学博物館の特別室でこの女王のミイラに対面しましたが、感無量でしたよ。
この葬祭殿はなんと言っても巨大です。最初は遠くに見えた神殿が、歩けども歩けども近づきません。
上の写真では小さく見えている神殿の二階にはこのような約4mもある巨像の彫刻がなされています。
一階の柱の奥には、このような壁画が大量に残っています。天井には満天の星を模した彫刻がありました。雨の少ないエジプトとはいえ、こうした色彩が数千年にわたり、残っているのは本当に驚異的です。
僕のエジプト上陸の初日はナイル河に沈む夕日で終わりました。写真には写っていないのですが、右手には王家の谷が見えるパノラマなのです。
とうとうとナイル河の先に沈んでゆく夕日を見ましたが、生涯の記憶に残る、すばらしい情景でしたよ。
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