世界最古の医療器具の絵
この日はバスに揺られて約5時間。アスワンまでの途中、コムオンボ神殿に立ち寄りました。
夕陽の差し込むなか、プトレマイオス朝(紀元前4世紀)に建てられたコムオンボ神殿を散策しましたが、中に興味深い壁画を見つけました。
それがこれです。写真をクリックすると大きくなりますが、この図がなんだかわかりますか?
この図は、第三王朝時代にジョセル王に仕え活躍した宰相、イムホテプの作成した医療器具の図なのです。
イムホテプは史上初のピラミッドであるサッカラの階段ピラミッドを設計した人物でもあり、この功績の後、古王朝時代には多くのピラミッドが設計されました。彼は同時にすぐれた医師でもありました。死後は「知恵、医術と魔法の神」として神格化された人物です。
この図を見ていると、今でも使用している器具もあります。良く見ると、はさみも描かれていますね。同じ職業を持った者として、彼の功績には、感嘆せざるをえませんでした。
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