医者にとっての「メジャーリーグ」とは
レーザーというものを僕は大好きですが、美容領域におけるレーザー治療というのは、医療全体から見るとまだまだマイナーなフィールドである、と言わざるを得ません。
これは、医者であれば病気の患者さんの治療を優先すべきであり、それこそが最も尊い仕事である、とされていることも理由にあるかもしれませんね。
しかし、医者余り・医師の明るい未来が見えない・・・と言われている現状を考えると、医者が活躍できるフィールドを広げていくことを、もっと真剣に考えなければならないのではないかと思うのです。
そのときに、医師の活躍の場を病気の患者さんのいる現場に限定するのではなく、もっと広義に
「人のからだと健康に、希望と夢を与えるサービス・レジャー産業」
と捉えることができれば、医師の活躍の場は今よりもずっと広がり、もっとクリエイティブに、もっと自由になっていきます。
医師とは「病気の専門家」ではなく、「人間の“からだ”の専門家」なのです。
専門家であれば、「病気」であっても「健康」であっても、その人の期待に応える道を模索できるはずだと考えます。この専門家になるために、医学部での最低でも6年に渡る勉強の期間があり、厳しい国家試験をパスしている。
病院や医療に関する暗いニュースも多いですが、日本という「健康が大好きな国民」によって成り立っている国において、健康産業に関わる幾多の企業や専門家を見渡せば、医師はもっと活躍し、もっと輝くことができる場があるはずだと、僕は思うのです。
そして、レーザーを使った美容医療・アンチエイジング領域というのは、その中でも比較的医師にとってもわかりやすく入りやすいフィールドなのではないでしょうか。
この業界は、10年前までは「美容整形外科」と「エステティック・サロン」「フィットネスクラブ」そして「治療院」しかなかった。
90年代の終わり頃からそこにゆるやかに、「アンチエイジング/ビューティクリニック」と「スパ」が加わっていった。
僕は断言できますが、これからの10年で、今までエステティックサロンに行っていたお客さんは、クリニックとスパに完全に二分します。エステティシャンは、どんどん「エステティシャン」という肩書きを捨て、「ビューティセラピスト」と名乗るようになる。
また、今までこうした場所に足が向かなかった男性もどんどんやってくることでしょう。そして大人向けの「健康」と「若さ」をテーマとした娯楽施設が、この日本で確立されていく。
こうした「市場」を冷静に把握し、その市場を見据えた的確な戦略を練り、開業を考えるドクターを、僕は応援していきたい。
業界全体のクオリティを上げ、盛り上げていかないと、未来はないからです。
医者にとって、どこが「メジャーリーグ」で、どこが「マイナーリーグ」なのか。
今までの価値観を考え直す時代になってきたのではないでしょうか。
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