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2008年5月の24件の記事

2008年5月31日 (土)

イースター島の海

035_2 絶海の孤島であるイースター島は、火山島です。

054 太平洋を移動している間にプランクトンがほとんどなくなってしまうため、海の近くにいても、いわゆる磯の香りというものが全くないのが不思議でした。

工場もないため、大気汚染が全くない。

島の水脈は地下水で、川もないので、海洋の透明度は太平洋一だと言われています。なんでも60m近い透明度の海なのだそうです。

ちなみに淡水の湖で世界最高の透明度を記録する北海道の摩周湖が41.6mということですから、ものすごいことですよね。

島のなかにはダイビングショップが二つあります。僕も1989年にPADIのダイビング免許を取得して以来、いろいろな海で潜ってきましたが、まさかイースター島で潜るとは旅の前に思いもつかず、うっかりライセンスを日本に置いてきてしまったんですよね。次にチャンスがあったらぜひ潜りたいと思います。

210 このビーチはアナケナビーチといって、ポリネシアから移植したヤシのある、島唯一ともいえる白い砂浜のビーチです。

130_2 プカオと呼ばれる帽子(一説には髪結い)をかぶったモアイ像がこのビーチにあります。

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イースター島に魅せられたカメラマン

030 彼はチリ人のカメラマンです。

チリでは賞をとったりした結構有名な映像系のプロデューサーだったらしいのですが、数年前イースター島に移住したそうなのです。

彼はこの島で撮った秀逸写真300枚程度をCDに焼いて、20ドルで販売していました。

見せてもらったら気に入ったので、イースター島での記念に購入させてもらいました。

この写真は彼の著作権なく自由に使ってもらいたいとのこと。

25848 素晴らしい写真があったので、いくつかご紹介しますね。やっぱりプロは違いますね。

112poike_13_2

18hanua_nua_mea

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2008年5月30日 (金)

「モアイに乗るの禁止」標識

Moai 歩いていたら、こんな標識が・・・。

「モアイに乗るのは禁止」

ということでしょうね。

手作りの標識ですが、かわいらしくてつい笑ってしまいました。

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倒されたモアイ

01 イースター島は小さな島といっても周囲58kmの島。基本的にはすべて車での移動になります。  イースター島は三つの火山によって成り立ちました。

02それぞれの頂点が火山として、直角二等辺三角形の様な形をしています。その最も長い辺に当たる、南の海沿いを走ると、沢山の倒されたモアイを見ることができます。

森林を伐採してモアイ像を製作し、運搬にも木材を使用し、さらに人口が急増したため、10世紀ごろから島は食糧不足になり、争いが絶えなくなったと言われています。

先に書いたように、18世紀の中ごろ、お互いの祖先の象徴であり、守り神であるモアイを倒し合う「フリ・モアイ」というモアイ倒し内戦が勃発したようなのです。

03 どのモアイもアフとよばれる祭壇の上に、海に背を向けて立っていました。

モアイには作られた当時、目がありました。モアイの視線の先に村などの居住地があったようです。

04 風化してしまって石のようになったモアイも多くあります。

大きさも様々。

絶海の孤島のイースター島には独自の文化がありました。

1722年のあるオランダ人の上陸を期に、島民は外圧にさらされます。

その後免疫を持たない伝染病をもつヨーロッパ人の来訪や、島民がアメリカやペルーなどに奴隷として連行されたため、1877年には島民がわずか111人にまで激減し、ロンゴロンゴと呼ばれる独自の文字を読める人もいなくなってしまいました。

さらに島の文化を徹底的に破壊したのはキリスト教の伝来でした。後に島に上陸したフランス人宣教師が、布教を妨げるとしてロンゴロンゴが記された木片をはじめとする文化財をすべて焼き払ってしまったのです。

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2008年5月29日 (木)

モアイがいっぱい

Moai8 Moai5イースター島は、どこにもかしこにも本当にモアイがいるのです。写真でいくつか御紹介しますね。ちょっとずつ顔や形が全部異なるので、いくつ見ても飽きなかったですよ。

Moai2_4 Moai3_3

Moai1_3 Moai4 Moai7

Moai0_2

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イースター島のお土産店

048 「店もあまりない」と書きましたが、こんな「青空店」がありました。

イースター島のお土産を売っています。

イースター島では石よりも木のほうが貴重らしく、木製のモアイの彫刻のほうが石で出来たものよりも値段が高いのです。

モアイの裏の彫刻など、自慢げに見せてくれて、身振り手振りで説明してくれました。

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2008年5月28日 (水)

イースター島のメインストリート

031059 イースター島で最も栄えているメインストリートの写真です。

わずか4000人の島なので、レストランとホテルがちらほら。店もわずかしかないようです。

島内はあまり舗装されておらず、ちょっと村を離れてしまうと、こんなかんじのあぜ道を車で移動するのです。

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2008年5月27日 (火)

イースター島の宿

006僕はこんな宿に泊まりました。ホテルというよりは民宿に近いですね。

258オープンテラスの食堂は気持ちが良かったです。

朝日を浴びながら、朝食を食べます。

でてきたのはマンゴジュース、固いパンとジャム、アボガド、コーヒーといった感じでした。

写真中央には今回持っていったAir Macがあります。

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2008年5月26日 (月)

アフ・アキビのモアイ像

050巨大な石の像「モアイ」がある 神秘の島、イースター島は南米のチリ領の島です。チリから4000km、ポリネシアのタヒチからも4100km離れ、最も近い人の住む島まで2000kmという絶海の孤島です。

おそらく西暦500年頃からポリネシア人が海を渡って住み始めたというのが定説となっています。

僕はこの島に、いつか必ず行ってみたかった。

なぜ惹かれるのかわかりませんが、自分の目でモアイ像を見て、この島の一部始終を自分の足で歩いてみたかったんですよね。

こんなに早くその機会が訪れるとは思ってもみませんでした。

憧れのイースター島は、飛行機を二回乗り継いで行く、本当に、本当に遠い場所でした。

059「イースター島にモアイがある。」

ということは、

「エジプトにピラミッドがある」

「NYに自由の女神がある」

みたいなことと一緒で、いわば常識となっていますよね。

僕自身、初めて知ったのはいつだったでしょう・・・? 考えていたのですが、なかなか思い出すことができません。

小学校の時に毎月祖母に買ってもらって楽しみに読んでいた、学研の「科学と学習」を読んで得た知識だったかなあ・・・。

イースター島にはモアイ像が1000体近くありますが、1770年から1774年のわずかな期間に、イースター島内で二つの部族が内戦をして、すべてのモアイ像が倒されてしまいました。現在はそのうちほんの一部が再び立て直されています。

このモアイ像はアフ・アキビのモアイ像です。イースター島内で唯一の海を望むモアイ像ということで、有名なものだそうですが、この島に着いた当日の夕暮れに見に行きました。

僕が初めて見た立像のモアイ像です。

ひとつの像の高さは約4m。

ついに出逢えたモアイに、感動もひとしおでした。

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2008年5月25日 (日)

答えは…。

124 横に並んで寝転がってみました。

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2008年5月24日 (土)

ここはどこでしょう?

102_2 今日の朝、8時30分に成田空港に到着して、そのままクリニックに来て診療をしました。

成田から四ツ谷駅まで移動して10時30分。

なんとか11時の診療に間に合いました。

実はこんな場所に行ってきました。

いったい、どこだかわかりますか?

075_2_2 ここは、とある島です。

この島はもともと密林だったそうです。

042 住民があるものを作るために、島の樹をほとんど使ってしまい、野原がひたすら続く島になってしまいました。

011_2 この島の火山口は、直径2.8km。富士山の火口よりも大きいのです。写真をクリックしてください。その大きさがわかります。下の湖に生える葦は、高さが3mもあります。

この火山口の土壌より分離された放線菌(Streptomyces Hygroscopicus)より作られたラパマイシンという薬は、もともと抗真菌作用があることが分かっていましたが、腎臓移植後の免疫抑制剤としても効果があることがわかってきました。その一方で、ネイチャーの報告によると、腫瘍細胞に対してあたかも魚雷攻撃のように、腫瘍細胞のみを破壊する効果がみられるのです。

さらに、心臓の冠動脈動脈硬化に対する血管拡張術後のステント再狭窄の予防にも効果があることがわかり、循環器科の中で脚光を浴び、現在でも多くの人々の命を救っています。

「ラパマイシン」という薬の名前は、この島のもともとの名前、ラパヌイ(Rapa Nui)島からとられたものです。

さて、この島の名前はなんでしょう?

答えは明日。

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2008年5月23日 (金)

旅の途中

051 以前にも何度か書いていますが、クリニックFにおいでになる患者さんには、男性女性問わず企業経営者の方が少なくありません。こうした方々のお話を伺っていると大変ためになることも多く、日々勉強させていただいています。

そんな方々とのお話の中で、驚いたことがあります。それは、信仰心の厚い方が多いことはもちろん、方角や風水を気にされて、それを積極的にオフィスや出張などに取り入れられている方が、非常に多いことです。

逆に言えば、こうしたことを実行されるからこそ成功されているとも言えるかもしれませんね。

僕は医者なので、こうしたものを「非科学的だ」と断じることもできるわけですが、よくよくお話を伺うと、これがけっこう興味深く勉強になるのです。中国の歴史がからんでくるわけですから、世界史が好きな人間にはおもしろくて当然ですよね。

今回迷いに迷ったトルコ行きも、とある経営者の方を含め数名の方から

「絶対にやめなさい」

と言われ、悩みに悩んだ挙句、直前になって取りやめることにしました。

どうも僕にとってこの5月という月はとても重要な月のようで、その大事なときに悪い方向に行けば悪いことが増幅されてしまう、逆に大事なときに良い方位をとることで「祐気取り」をしなさい、ということのようです。

では、どの方角をとればいいのか?

聞けば東南の方位が良いと言う。

東南? はて・・・東南の方位にどんな国があっただろうか・・・。

と、考えて、はたと思い当たりました。

僕がずっと以前から、一度どうしても行ってみたかった島があったのです。

リゾート地ではありません。歴史ある不思議な島です。

空路およそ1日かけて、今僕はその島にいます。

ネット環境が悪く、写真をアップすることがまだできないので、その島の名前はまた次回に。

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2008年5月19日 (月)

ワークショップ案内

ひとつ、ここで御案内をさせていただきます。

患者さん含めメールなどでリクエスト頂いていた、一般の方向けのワークショップを6月に行うことが決まりました。

ふだんの学会会場ではドクターや医療関係者、経営者の方々などを対象としていることが多いので、なかなか一般の方々向けに解りやすいセミナーをする機会がないのですが、今回はレーザーや光治療の話を女性向けに易しく解説したり、皮膚がなぜたるむのか? シミはなぜできるのか? シワはどうしたら防げるのか? 毛穴の問題、ニキビ跡・・・などなど、画像を使いながら、身近な皮膚のアンチエイジングに関するお話をさせていただきたいと思っています。

最後に実習で、ビタミンCをたっぷり含んだドクターズコスメも皆で作りますから、楽しい講座になると思いますよ。少人数制なので、皆さんとお話できると思います。

クリニックFの休診日である、水曜日の夜に予定していますので、仕事帰りの方もぜひいらしてください。席にも若干まだ空きがあるようです。

お問い合わせはこちらまで。

IMSI 03-5770-6818

「専門医が教える皮膚老化の科学 基礎編」http://www.imsi.co.jp/seminar/docotor/dr.fujimoto_agingskin.html

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2008年5月18日 (日)

男のスキンケア

584 現在発売中の雑誌「monoモノ・マガジン」でクリニックFを取り上げていただいています。男のスキンケアというテーマです。

ぜひ御覧になってみてください。

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2008年5月17日 (土)

パリ開催のEADV演題合格!

真夜中にハッピーなメールが飛び込んできました。

Eadv 今年9月にパリで開催されるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)に提出していた演題が通過したと学会本部から連絡があったのです。今年提出した国際学会の演題はこれで4連勝。

今までやってきたレーザーの研究の方向性が、世界に認められているということです。嬉しい限りです。

演題名は“POSSIBILITY OF FULLERENE APPLICATION IN LASER TREATMENT”

レーザートリートメント後に使用するメディカルコスメが思いのほかレーザー治療と相性がよく、その演題を提出していたのです。

今年のパリは学会中に、どこに行こう。モンサンミッシェル?ヴェルサイユ?

いずれにしても楽しみが増えました。

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2008年5月16日 (金)

ダイエット専科

001_080516_2 クリニックFにアメリカ製の新しいサプリメントが入荷しました。 

超吸収型 ダイエットサプリメント

DIET EXPERTS 453ml 21,000

タブレットやカプセルでサプリメントを摂っても、実はその20%しか身体に吸収されないことを御存知ですか? アンチエイジングブームに乗って、かなりの金額を月々のサプリメント代に使っている方も多いようですが、

「毎朝何粒も飲むのは大変だし、しかもその20%しか吸収されないんじゃお金ももったいない。良いのがあったらクリニックで仕入れてもらえないか?」

と患者さんからよく言われていました。

そこで、サプリメントに含まれるすべての成分を身体に届けるために、液体状で、且つダイエットにもアンチエイジングにも美肌にも効果のある成分が、ぎっしりひとつに濃縮されたものがないか、探し求めてきました。

なぜなら固形状のサプリメントが吸収率20%に対し、液体状のものであれば、最大で98%まで身体に浸透することができるからです。

昨日からクリニックで紹介できることになった「DIET EXPERTS」は、実に124種類もの栄養素と機能性成分が盛り込まれた、医師の視点から見ても理想的な高吸収液体状サプリメントです。

1日わずか15ccで、美容と健康を維持するために必要な栄養素を確保することが出来ます。

最近疲れが顔に出やすい方、メイクのノリが良くない方、体力や記憶力の低下を感じられている方、倦怠感や不眠などに悩まれている方にもオススメですよ。

一応内容成分を書き出しておきますね。

内容成分一覧

  • ビタミン・・・ βカロテン、ビタミンB群、CDEK、葉酸、コリン、ビオチンなど14種類

  • ミネラル・・・カルシウム、銅、ヨード、鉄、マグネシウム、リン、カリウム、セレン、亜鉛など11種類

  • アミノ酸・・・アラニン、アルギニン、グルタミン酸、グリシン、システイン、ロイシン、セリン、チロシンなど17種類

  • 脂肪酸/オイル・・・リノレン酸、γリノレン酸、αリノレン酸、パルミチン酸、オレイン酸、月見草オイルなど8種類

  • 機能性成分・・・ヒアルロン酸、CoQ10αリポ酸、朝鮮人参、マリーゴールド、カテキン、リコピン、ルテイン、βグルカンなど20種類

  • ベリーエキス・・・エルダーベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、ストロベリー、ラズベリー、クランベリー、ワイルドベリーの7種類

  • 果物/野菜エキス・・・バナナ、トマト、キウイ、桃、マスカット、マンゴー、パイナップル、ライム、アロエ、赤ピーマン、たまねぎ、サツマイモ、ほうれん草、にんにく、オリーブ葉、ペパーミント、リコリス、人参など47種類

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2008年5月15日 (木)

飛距離が伸びるサングラス?

002 Rudy Projectというイタリアのサングラスメーカーがあります。 

実は先日ここでサングラスを買ったのです。

それが、今日手元に届きました。

この「ゴルフ100TM」というレンズ。その名のとおり、ゴルフ用に開発されたそうなのです。元々スポーツ用のサングラスで有名になったメーカーだそうなんですね。

ゴルフ100TMは、コース上の目標物を鮮明に見るために、可視光線透過率を25%に設定し、まぶしさの原因となる青い波長の光を低レベルにコントロールし、対象物の特徴をしっかりと認識するために必要な部分の可視光線を透過させるというもの。

ギア好きな僕は、たまらない。ついつい衝動買いしてしまいました。

これで本当にスコアが伸びたら驚いて、友人にもうんと宣伝しちゃうんですが…(笑)。

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2008年5月14日 (水)

アンチエイジングをビジネスにする

医療ビジネスに関する講演のお話を頂きました。

今回頂いた講演の御依頼は、医師ではなくアンチエイジングビジネスに御興味をもたれている企業経営者の方々を対象としたものだそうです。

来月ということで、また少しずつ今から準備を始めています。

毎月のように講演があると、

「もう講演には慣れているのだから、準備は特にいらないのでは?」

と言われることも多いのですが、毎回違った方々の前でお話をさせていただくと、

「次回はこんな話を新しくしてみよう」

と、準備はやはりひとつひとつ必要です。直近の経験談も盛り込んで、等身大の話ができればと思っています。

講演もトライアル&エラー。自分の「スタイル」を確立するまでには、時間も経験も必要ですね。

03医療の現場では保険診療を捨て、予防医療を主体とした自由診療へとシフトチェンジする欧米型の医師が、確実に増えつつあります。

この「シフトチェンジ」には、今までの日本にはなかった新たなマーケットの開拓と確立が最重要課題であり、ここにビジネスチャンスを見出す企業家も多いということでしょう。

メディアでも取り上げられている医院の株式会社化は、その成功の鍵を握るひとつの重要なファクターですので、そのメリットとデメリット、課題、実現性などについて、今回はお話をさせて頂こうと思っています。

以前にも書きましたが、医師とビジネスマン、経営者とは、そのメンタリティや仕事への向き合い方に置いて、お互いの目線が異なることがままあります。これを理解せず、マーケットの設定もお互いに異なったまま、表層だけ

「理解しあってるつもり」

になってビジネスを始めてしまうと、確実に失敗してしまいます。

言ってみれば今までは日本の政策・法律の下、ほとんど交わらずに済んできた「超理系」と「超文系」が、これから初めてタッグを組むことを考えているわけです。

医学部以外の理系学部を出た人材は、文系学部を出た人材が長を勤めるメーカーや企業に就職する「文化」がありますが、医学部を出た後企業に勤める文化は、この日本では今までほとんどなかった。

医学部を出た後はそのまま「病院」という企業とは異なる「団体」で一生を全うすることが当たり前だった。

これは、スポーツ選手にすこし似ていると言って良いでしょう。幼少の頃からずっと野球やサッカーをやってきて、そのまま運動部に所属し、プロになる。企業ではなく「チーム」に所属する。ロイヤリティは企業ではなくチームに対して持っている。

医師とスポーツ選手との違いは、スポーツ選手はそれを職業にし、人に勝り試合に勝てなければ「食べていけない」と小さい頃から教えられ、また肉体と年齢の限界が来ればそのスポーツはできなくなると、学生の頃から知っている。そのスポーツが出来なくなったときのことを考える日を、うっすらと予想しながら日々過ごしている。

しかし、医者の場合、この日本では医師免許を取得できれば「食べていける」ことがかつての常識だったのです。スポーツ選手より“現役”としての寿命は圧倒的に長く、まさかこんな時代が来たときの準備を教えてくれる人はいなかった

こうした背景を踏まえて、僕もアンチエイジング医療界ではちょっと珍しい?MBAホルダーとして、医療界と経済界をうまく繋ぐことができるような話ができればよいなと思います。

お題は

「欧米のアンチエイジング医療の現状と、アンチエイジングビジネスに対する株式会社参入のメリットとデメリット」

です。

また終わったらご報告させていただきます。

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2008年5月12日 (月)

日本美容外科学会

  昨日はお台場メリディアンホテルにて開催された第94回日本美容外科学会にて、招待講演を行ってきました。027_2_080512_2

米国Cynosure社の依頼で、医療レーザー会の大御所の一人である久保田潤一郎先生座長の元、「フラクショナルレーザー=アファームマルチプレックスの臨床経験」についてでした。

022_2_080512今回の講演枠は1時間もありましたので、米国レーザー学会の専門医として、フラクセルⅡやモザイクを含めた、フラクショナルレーザーの各社の特徴の違いや、適応疾患の違い。さらには今年の4月に発表した米国レーザー学会での内容を含めて講演を行いました。

014_2_080512講演会場は美容外科学会会員のドクターでほぼ満席。

予想以上の人数に、用意されたお弁当もすぐに足りなくなってしまったようですよ。

講演中は会場の熱気がひしひしと伝わります。こんな場所で講演をさせて頂けるなんて大変光栄に思いました。こうした機会を与えてくださった皆様に心から感謝しています。

サイノシュアのブースで記念写真を撮りました。025_080512

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2008年5月10日 (土)

トルコのヨーロッパ皮膚科学会

Istanbul2008eadv ヨーロッパ皮膚科性病科学会(EADV)の春季学会が来週22日からトルコのイスタンブールで行われます。

僕も学会認定医なので参加をするつもりで準備してきたのです。

ところがある知り合いから、

「この季節にトルコに行くのは凶方位なので、絶対にやめた方が良い」

と言われてしまいました。

絶対にやめた方が良いなんて強い表現で言われてしまうと、僕でも迷ってしまいます。

Turkeyトルコには今から10年前に行ったことがあります。

05石灰岩温泉のパムッカレや

02_2奇石の並ぶカッパドキア。

ここでは気球ツアーに参加しました。

地中海沿いにはトロイなどの、古代ギリシャ時代に遡った都市のあと。

イスタンブールのボラポラス海峡のほとりで食べたサバの唐揚げのサンドイッチ。

どれもとても良い思い出です。

10年ぶりのトルコ。楽しみにしていたのですが・・・

どうしましょう???

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2008年5月 8日 (木)

イスラエルからの来客

001_080508 連休開けて最初の来客は、レーザー治療器のシネロン社を立ち上げた元シネロン社CEO=Moshe Mizrahyでした。

明日の帰国を前にクリニックFに立ち寄ってくれたのです。

彼はシミをカサブタなく取り去る、フォトフェイシャルを進化させたフォトRF(旧オーロラ 現e-lightSR)という、ラジオ波とIPLを利用した機械を2002年に開発し、ビリオネアになった男です。

彼が立ち上げたシネロンというイスラエルの会社は、いまだに全米でレーザーの売り上げのトップ3社に必ず入るのですが、彼自身も非常にすぐれたビジネスマンでもあります。

彼が新たに立ち上げた会社の新しい家庭用脱毛機器の意見を聞かれたのですが、使用感には大きなポテンシャルを感じますし、見た目もこれから出るデザインを見せてもらうと、とてもクールです。

これが日本の市場に出るまでには、いくつかの法的なハードルがありますが、クリアできれば、大きな話題となるのではないでしょうか。

肌の若返りや、見た目のアンチエイジングに対する医学的ニーズは、これからももっと増える・・・これは皆共通の見解だと思いますが、そのニーズを拾うチャンネルが今後さらに多様化していくのではないかと思っています。

モーシェから月末にラスヴェガスで開催されるコンヴェンションに誘われましたが、今回はスケジュール的に難しそうです。残念。

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2008年5月 7日 (水)

安芸の宮島

GWの連休中は皆さんどう過ごされましたか?

クリニックFは後半3連休を頂きました。僕はその間広島・呉に行ってきました。

呉にいる間、時間があると安芸の宮島にある厳島神社に行くことにしています。今回はすこし写真を撮ってきたので、御紹介しますね。

057_080507 有名な回廊ですが、この時間はちょうど引き潮。

059引き潮のときは、海の中の大鳥居まで歩けるんですね。

しかしこうして見ると、ヘンなポーズだな(苦笑)。

036鳥居の下に人だかりがありました。

002お土産に買った「呉海軍肉じゃがカレー」です。

僕もあったことがない、亡くなった父方の祖父が呉の海軍の指令基地にいたのですが、親近感がわきますね。

パッケージを読んでみると、呉は肉じゃが発祥の地なのだそうです。

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2008年5月 3日 (土)

ショパンのバラード

音楽ネタをもうひとつ。

「バラード」という曲のジャンルがありますよね。

ゆったりとした、テンポの美しいメロディラインをもつ、ラブソングを中心とした曲想。これが「バラード」である、という共通認識をもたれているのではないでしょうか。

「好きなバラードはなんですか?」

とか

「バラードの名手は?」

と聞かれれば、たいていの人は質問の意味を正確に理解し、答えることができます。

サザンオールスターズだとか、コブクロだとか、先日僕も見に行ったChicagoだとか。

けれど、「バラード」とは元々音楽のジャンルを指す言葉ではないのです。

この言葉は、中世フランスにゆかりのある詩形の一つを指す言葉だったのですよね。それを器楽曲に導入した音楽家がいる。

Photoそれがあの“ピアノの詩人”=フレデリック・ショパンなのです。

ショパンはバラードを4曲書いています。

中でもバラードの第一番はピアノ曲の中で、僕の一番のお気に入りなのです。

音楽を表現するには聴いていただくしかないと思うのですが、ぜひ、どんな詩が背景にあるか、読んでいただいてから聴いていただきたいと思います。

ロマンティックな情景が頭に浮かんできますよ。

僕ははまると同じ曲のCDを違った演奏家で、いくつも買うのが好きなのですが、中でもツィマーマンとルービンシュタインのものはお勧めです。

こんなお天気の日は特にショパンの曲を聴きたくなりますね。

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2008年5月 1日 (木)

「オレたちひょうきん族」のテーマ曲

先日友人と話していて、昔フジテレビ系列で放送された「オレたちひょうきん族」という番組の話題になりました。

懐かしい。

最近はお笑い芸人ブームだと言われますが、「ひょうきん族」はほんとうにおもしろかった。「8時だよ! 全員集合」がお笑い番組だと思っていたので、「ひょうきん族」を初めて観た時

「こんな番組があるんだ」

とびっくりしたのを覚えています。

特に僕が最も「ひょうきん族」をすごいなと思ったのは、その選曲センスだと、僕は友人に熱く語りました。

「オレたちひょうきん族」のエンディングでは、あの「カルメンの前奏曲」が流れる

あの曲は一度聴いたら耳について離れない

カルメンを、あのタイミングで流そうと考えたディレクターさんの感性は、素晴らしい

天才ではないかと小学生の僕は思った

Photoカルメンを、僕はある意味世の中の縮図を見られる「喜劇」だと思っている

ちょっとシュールな喜劇、と言えばいいのだろうか。フランス人であるビゼーのエスプリ溢れる歌劇。

あの曲は、「ひょうきん」という言葉の意味をすべて表していると、僕は思った。

しかも、番組が終わっても、カルメンがどこかで流れるたびに、あの時代の日本のTVっ子は誰もが「ひょうきん族」を連想してしまうわけだ。

現に当時友達からも

「あのひょうきん族の最後の曲のCDがほしいんだけど、曲名知っている?」

と聞かれたことがあるぐらい。

音楽とメディアのフュージョンとその効果を、初めて感じた番組なのだ・・・と。

しかし

それをじっと最後まで聞いてくれた友人が言うのです。

「それ、“ウィリアム・テル序曲”の間違いじゃないの? しかもエンディングじゃなくてオープニングでしょ? エンディングはEPOだよ、確か」

・・・!!

言われて、記憶を辿り、「ひょうきん族」のテーマをお互いに口ずさんでみれば、確かにそのとおり

ウィリアム・テル序曲以外のなにものでもありません。

どこで記憶がすり替わったのか・・・。

僕はもう四半世紀もずっと、「オレたちひょうきん族」のテーマ曲は「カルメン」だと、間違った認識のまま過ごしていたことになります。

それ以来、

あの小学生時代の友人に、僕はちゃんと

「あの曲は“ウィリアム・テル序曲”だよ」

と教えてあげられたのかどうか、気になって気になって眠れないのです(苦笑)

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