「オレたちひょうきん族」のテーマ曲
先日友人と話していて、昔フジテレビ系列で放送された「オレたちひょうきん族」という番組の話題になりました。
懐かしい。
最近はお笑い芸人ブームだと言われますが、「ひょうきん族」はほんとうにおもしろかった。「8時だよ! 全員集合」がお笑い番組だと思っていたので、「ひょうきん族」を初めて観た時
「こんな番組があるんだ」
とびっくりしたのを覚えています。
特に僕が最も「ひょうきん族」をすごいなと思ったのは、その選曲センスだと、僕は友人に熱く語りました。
「オレたちひょうきん族」のエンディングでは、あの「カルメンの前奏曲」が流れる
あの曲は一度聴いたら耳について離れない
カルメンを、あのタイミングで流そうと考えたディレクターさんの感性は、素晴らしい
天才ではないかと小学生の僕は思った
カルメンを、僕はある意味世の中の縮図を見られる「喜劇」だと思っている
ちょっとシュールな喜劇、と言えばいいのだろうか。フランス人であるビゼーのエスプリ溢れる歌劇。
あの曲は、「ひょうきん」という言葉の意味をすべて表していると、僕は思った。
しかも、番組が終わっても、カルメンがどこかで流れるたびに、あの時代の日本のTVっ子は誰もが「ひょうきん族」を連想してしまうわけだ。
現に当時友達からも
「あのひょうきん族の最後の曲のCDがほしいんだけど、曲名知っている?」
と聞かれたことがあるぐらい。
音楽とメディアのフュージョンとその効果を、初めて感じた番組なのだ・・・と。
しかし
それをじっと最後まで聞いてくれた友人が言うのです。
「それ、“ウィリアム・テル序曲”の間違いじゃないの? しかもエンディングじゃなくてオープニングでしょ? エンディングはEPOだよ、確か」
・・・!!
言われて、記憶を辿り、「ひょうきん族」のテーマをお互いに口ずさんでみれば、確かにそのとおり
ウィリアム・テル序曲以外のなにものでもありません。
どこで記憶がすり替わったのか・・・。
僕はもう四半世紀もずっと、「オレたちひょうきん族」のテーマ曲は「カルメン」だと、間違った認識のまま過ごしていたことになります。
それ以来、
あの小学生時代の友人に、僕はちゃんと
「あの曲は“ウィリアム・テル序曲”だよ」
と教えてあげられたのかどうか、気になって気になって眠れないのです(苦笑)
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