あわや飛行機事故
結局南アフリカ航空の機体が準備ができず、丸一日予定を遅らせて出発することになりました。二日分の乗客を1機に乗り込ませたため、機内はとにかく満席で、僕も残ったエコノミー席に乗りました。
香港からヨハネスブルグまでは約13時間かかるのですが、もうすぐヨハネスブルグに着くかという時に、何やら機内が慌しくなるではないですか。
数分後、機長から英語のアナウンスがありました。
どうも機体のエンジンの調子が悪く、着陸に問題があるかもしれないというのです。
「え?」
一瞬なにかを聞き間違えたのかと思いましたが、スチュワーデスやスチュワードたちが、一斉に緊急着陸時の練習を始めたところで、事の重大さに気づきました。
僕も生まれて初めて、機内で頭と膝を抱える予行演習をさせられましたよ。
一日待たされた上にこんなところで事故に巻き込まれるなんて、なんてアンラッキーなんだ、俺は・・・トホホ・・・。
皆きっと同じ思いでいるのでしょう。ざわざわと機内でも動揺が走ります。
あの緊張感は独特なものですね。機体が少しでも揺れると、空気がピーンと張り詰めたようになるのです。
恐怖と不安の中、日本人が自分以外に誰もいない機内で、あれやこれやと最悪の事態を考えてしまいました。
幸いにも無事にヨハネスブルグに着陸した時には機内で大拍手と喝采が巻き起こり、
「サウスアフリカンエアラインの優秀なパイロットのおかげで、無事難を乗り切れました!!」
というアナウンスが響き渡りました。
降り付いた空港には、たくさんの救急車や消防車が。
飛行機事故の怖さを実感しましたね。
着陸し、機体が止まった後には通常のように機体のエンジンではなく、飛行機を牽引する車によって搭乗口まで運ばれました。
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