「代謝が悪い」って?
気がつけば数年前より5kgも増えてる・・・
加齢と共に太るのは、
「代謝(たいしゃ)が落ちたから」
「代謝が悪いから」
と言われたことはないですか?
「でも、この“代謝”ってそもそも一体なんですか?」
と、先日ふいに患者さんから聞かれました。その時にお答えした事を今日はここに書き出してみたいと思います。
代謝とは、医学的には生体内の化学反応のことを指し、体外から取り入れた物質から他の物質を合成する、またはエネルギーを得たりすることを言います。
生体の代謝経路には、主に「解糖系」、「β酸化」、「TCA回路」、「電子伝達系」などがあります。
それぞれ簡単にここで説明すると
糖を分解してエネルギーに変えるのが、「解糖系」
脂肪酸を分解してエネルギーに変えるのが、「β酸化」
解糖系やβ酸化で出来た「アセチルCoA」という物質をよりエネルギー効率の高い「NADH 」という物質に変換させるのが「TCA(クエン酸)回路」
そして、この「NADH」などをより効率の高いエネルギーに変換するのが「電子伝達系」
となります。
これで見ていただくとわかるように、蓄積された脂肪を分解してエネルギーに変えるためには、この「β酸化」の経路を正しく働かせる必要があるのです。
代謝という言葉が使われている用語で、「基礎代謝」という言葉があります。
基礎代謝は人間に限らず、生物が生きてゆく上で機能を保つために最低限必要なエネルギーをさします。体温や脈拍、呼吸に対するエネルギーはこの基礎代謝に含まれます。
基礎代謝の機能は、身体の脂肪を燃焼させることに大きく関わってきます。
基礎代謝が良い、高い人というのは栄養素を燃やしてエネルギーに代え、消費する働きが活発であるということで、食べても太りにくい人と同一視されます。
基礎代謝量は10代のころに最も大きくなり、それをピークに減少してきます。特に40代を過ぎると大きく減少するため、20代と同じ量の食事を食べていたとしても、50代には体重が増えてしまう・・・という現象が起きるのです。
患者さんの話を聞いていると、女性の場合は、30歳前後、35歳前後、40歳前後・・・と、だいたい5年ごとの周期で、代謝機能が階段を一段下がるように落ちていくような感覚を味わうようです。それに伴って皮膚の状態も変わりますから、普段のスキンケアや美容医療との関わり方もその都度見直さなければなりません。
クリニックFでは、5年前の状態に戻し、そのラインをキープすることを目安に皮膚と身体のアンチエイジングに取り組んでいます。熱治療と各種ビタミンやアミノ酸などの処方で、代謝機能も確実に上げていくことができるのです。
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