« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »

2008年8月の28件の記事

2008年8月31日 (日)

「代謝が悪い」って?

1173683227 最近太った・・・

気がつけば数年前より5kgも増えてる・・・

加齢と共に太るのは、

「代謝(たいしゃ)が落ちたから」

「代謝が悪いから」

と言われたことはないですか?

「でも、この“代謝”ってそもそも一体なんですか?」

と、先日ふいに患者さんから聞かれました。その時にお答えした事を今日はここに書き出してみたいと思います。

代謝とは、医学的には生体内の化学反応のことを指し、体外から取り入れた物質から他の物質を合成する、またはエネルギーを得たりすることを言います。

生体の代謝経路には、主に「解糖系」、「β酸化」、「TCA回路」、「電子伝達系」などがあります。

それぞれ簡単にここで説明すると

糖を分解してエネルギーに変えるのが、「解糖系」

脂肪酸を分解してエネルギーに変えるのが、「β酸化」

解糖系やβ酸化で出来た「アセチルCoA」という物質をよりエネルギー効率の高い「NADH 」という物質に変換させるのが「TCA(クエン酸)回路」

そして、この「NADH」などをより効率の高いエネルギーに変換するのが「電子伝達系」

となります。

これで見ていただくとわかるように、蓄積された脂肪を分解してエネルギーに変えるためには、この「β酸化」の経路を正しく働かせる必要があるのです。

代謝という言葉が使われている用語で、「基礎代謝」という言葉があります。

基礎代謝は人間に限らず、生物が生きてゆく上で機能を保つために最低限必要なエネルギーをさします。体温や脈拍、呼吸に対するエネルギーはこの基礎代謝に含まれます。

基礎代謝の機能は、身体の脂肪を燃焼させることに大きく関わってきます。

基礎代謝が良い、高い人というのは栄養素を燃やしてエネルギーに代え、消費する働きが活発であるということで、食べても太りにくい人と同一視されます。

基礎代謝量は10代のころに最も大きくなり、それをピークに減少してきます。特に40代を過ぎると大きく減少するため、20代と同じ量の食事を食べていたとしても、50代には体重が増えてしまう・・・という現象が起きるのです。

患者さんの話を聞いていると、女性の場合は、30歳前後、35歳前後、40歳前後・・・と、だいたい5年ごとの周期で、代謝機能が階段を一段下がるように落ちていくような感覚を味わうようです。それに伴って皮膚の状態も変わりますから、普段のスキンケアや美容医療との関わり方もその都度見直さなければなりません。

クリニックFでは、5年前の状態に戻し、そのラインをキープすることを目安に皮膚と身体のアンチエイジングに取り組んでいます。熱治療と各種ビタミンやアミノ酸などの処方で、代謝機能も確実に上げていくことができるのです。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2008年8月30日 (土)

シネロンのセールスディレクター

005 ビューティーショウから帰ってきてクリニックの診療をし、すべての患者さんがお帰りになったところで、イスラエルからのお客さまがやってきました。

オーロラ、ポラリス、リファーム、ギャラクシーなどを販売するイスラエル、シネロン社のセールスディレクターのJacob Sharirです。

Sharir氏は、今回日本に訪問するにあたって、どうしても僕に会いたかったとのこと。ありがたいですね。彼の予定が合う時間がこの時間だけだったので、遅い時間になってしまいました。

シネロン社にとって日本はとても大きな市場です。日本を代表するレーザーディストリビューターJMEC社の血のにじむような努力もあるのだと思いますが、すでに500台以上のシネロンの機器が輸入されているのです。

シネロン社は、ELOSという、バイポーラRFをIPLを組み合わせた独自のシステムを、すべての機器に応用しているのですが、

日本人の加齢変化で最も気になるシミやくすみなどの「色彩的老化」としわやたるみなどの「形態的老化」。

ちなみに、この二つの老化に対して現在クリニックFで最も人気のあるメニューもこのシネロンの機械です。

痛みの少ない、効果が出やすい、ダウンタイムの少ないこのELOSシステムが、いかに敏感な日本人の肌に適しているというのがよくわかりますね。

Sharir氏とは、今後出るシネロン社の新しい痩身の機械の話、トリニティというギャラクシーの上位に位置する新しい施術の方法をどう思うかなどを話ししました。こういった情報交換は大切ですね。

来月パリで行われるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)に僕も発表演題があるので参加すると話したら、ぜひ中日に行われるシネロン社のディナーパーティに来てほしいと招待していただきました。ありがとうございます。 

再会が今から楽しみです。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月29日 (金)

Diet&Beauty Fair 2008

001先日お台場で行われた Diet& Beauty Fair 2008に行ってきました。僕がコンサルタントをしている企業のご招待もあって、この会には毎年参加しているのですが、海外から知人も多く訪れ、会場ではちょっとした打ち合わせがいくつも行われます。また、新しいエステティックの機器も多く展示されていて、とても興味深いのです。

002今回僕が注目したのは、痩身の機器です。先日も書きましたが、痩身の分野にこれからレーザーも続々と参入が予定されており、クリニックFでもいくつか痩身のメニューを導入の予定でいます。

写真は、左のマイクロ波で体内を温め、吸引器を使ってセルライトを破壊、最後に高周波電流によってプログラムされた運動を、30分間行うことで、特に内臓脂肪を減少しようという機器です。

週二回、16回程度の施術が必要とのことですが、結果を見ると、効果はレーザー機器にも勝るかもしれません。

理論的にも興味深く、さっそく院内での実験に入りたいと思います。

003もうひとつ面白いと思ったのがこれです。

この黄色と青い服を着て、太陽光線の下にいると、紫外線を光触媒作用により変換して黄色ならシワ予防、青色ならニキビ予防になると言うのです。

僕はゴルフが趣味なのですが、これは日焼けに悩む女性ゴルファーにとっては救世主になるかもしれませんよ。

すこし詳しく調べてみますね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月28日 (木)

ポニョのフジモト

Photo クリニックのスタッフに

「“崖の上のポニョ”、DVDではなく、映画館で観た方がいいですよ。」

と奨められて、日曜日観に行ってきました。

宮崎駿監督のスタジオジブリ映画は思い返してみれば、中学生のときに観た「風の谷のナウシカ」以来、ほとんどすべて映画館で観ているんですよね。

「天空の城ラピュタ」

「となりのトトロ」 

「魔女の宅急便」 

「紅の豚」 

「もののけ姫」 

「千と千尋の神隠し」 

「ハウルの動く城」・・・  

中でも

「千と千尋の神隠し」

は一番のお気に入りです。あの世界観と映像の想像力は、真に世界に誇れる日本の文化だと思います。

さて、「ポニョ」です。

ストーリーは人魚姫をモチーフにしているだけあってきわめて単純なのですが、大画面で見ると、確かに細かい映像効果がよく見えるんですよね。薦められたとおり、DVDではなく映画館で観てよかったです。

ちなみにポニョのお父さん(声優は所ジョージさん)の名前はフジモトといいます。ということはポニョの名字は僕と同じ「藤本」なんだと、なんとなく嬉しくなりました。

ポニョのお母さん(フジモトの奥さん)は海の女神様なのですよ。

いいなあ。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月27日 (水)

アダルトニキビ

かつては「青春の象徴」などといわれたニキビも、20代を過ぎると過度なストレスや体調不良を訴える体のサインとなる、いわゆる「アダルトニキビ」になる、と言われます。

また女性の場合は、

「生理前になるとニキビができる」

というように、ホルモンバランスの影響もありますよね。

ニキビは病気ではありませんから、保険診療で行える治療には限界があるため、クリニックFには、男女問わずアダルトニキビでお悩みの方が多くおいでになります。

ニキビが出来ると誰もが赤みや凹みを残さず、ニキビが出来る以前の肌=平らで白い肌に戻りたいと考えます。特に赤みはメイクで多少隠すことは出来ても、凹凸を隠すには限界がありますから、ニキビが顔にある間というのは、相当なストレスにさらされてしまうことがよくあります。けれどニキビ以前の肌に戻す為には、専門の治療、そして努力と時間が必要なのです。

「アダルトニキビ」は顔全体はもちろん、頬、あごや口の周り、首などを中心にできることがよくあります。元々の肌質に加え、ストレスや睡眠不足、偏った食事などの不規則な生活によるところがほとんどと言えるでしょう。

クリニックFでは、レーザー・光治療以外に、外用薬、漢方、高周波治療、サプリメント、点滴、低容量ピル・・・などの方法を使って、アダルトニキビにアプローチしていきます。

またアダルトニキビでお悩みの女性は、一度基礎体温表をつけてみるのも良いかもしれません。

女性の場合、アダルトニキビの原因は女性ホルモンの乱れが原因であることもあるからです。最近ではだいぶ御存知の方も増えましたが、この「アダルトニキビ」は低容量ピルや漢方の服用で改善される方が多くいらっしゃいます。

低容量ピルはヨーロッパでは全女性の1/3が使用しており、ロンドンでは無料で配布しているほどですし、スウェーデンでは20~30代の80%が低容量ピルを使用している、とても一般的なものです。

外用薬では、トレチノインと呼ばれるビタミンA誘導体とハイドロキノンを組み合わせた、シミ治療・ニキビ治療・美肌治療に欠かせないドクターズコスメを取り扱っています。

これらは医師のみが扱えるもので、一般薬店やドラッグストが等では入手できません。(同一名称のものを見かけますが、濃度が化粧品レベルのため、治療効果は望めません。)

また個人輸入などの取り扱い等も見かけますが、これらの製剤は使用方法を誤ると、効果が出ないばかりか、より症状を悪化させてしまうこともあるので、医師の診察の元、正しく使用していただくことが美肌への近道です。

高周波治療は、身体の深部に熱を与え体温を上げることで、自律神経系や内分泌系のバランスを整えるのに役立ちます。ホルモンの乱れは、そのまま自律神経系の乱れを指しますから、ニキビ治療にとても有効なのです。

こうした様々なアプローチに、レーザー/光治療、サプリメントや点滴を組み合わせることで、劇的な効果を上げることができます。

ちょうどこれから季節の変わり目を迎え、普段はニキビと縁遠い方も肌の揺らぎに悩まされる季節になります。

癌や糖尿病と一緒で、ニキビは早期治療に限ります。治療が遅れれば、それだけ治るのもお金もかかることになってしまいますから、ニキビが出来てしまったら、お早めに御相談ください。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2008年8月26日 (火)

MAQUIA

Maquia_2現在集英社から発売中の 「MAQUIA10月号」で、クリニックFのパールとリファームを御紹介して頂きました。

リファームは、その場でリフトアップが実感でき、特に目元の若返りが顕著なので、毎日大変な人気です。

そして、パールの方は、施術後4日間で肌が文字通り

「一皮剥け」

ツヤとハリのある剥き卵のような肌が顔を出します。

御興味のある方は、ぜひ一度お越しください。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月25日 (月)

日焼け止めの選択

夏が終わろうとしています。

この夏南の島にバカンスに行かれた患者さんも多かったのですが、日焼け止めを塗っていたのにもかかわらず、夜になって顔や手が真っ赤になって腫れ上がり困った・・・なんていう相談をよく受けています。

肌のタイプは日光にあたって色が赤くなるか、そして日焼けの後に黒くなるか、などによって人種によって6種類の分類があります。その他に、敏感肌や脂性肌・・など肌質の違いも加味しながら、日焼け止めを選択しなければなりません。

ここで、今一度「日焼け」についての常識を整理してみましょう。

まず、だいぶ聞きなれてきた感のある、紫外線、そしてUV-AとUV-Bの違いについて。

紫外線(Ultra Violet)とは、波長が10 - 400 nm、すなわち可視光線より短く軟X線より長い“不可視光線”の電磁波です。

なぜ「ヴァイオレット=紫」という言葉が使われているかと言えば、光のスペクトルは赤から紫に分かれるのですが、紫外線はその紫よりも外側になるため、「ウルトラ(ラテン語のultraは英語のbeyondの意味もある)ヴァイオレット」=「紫より外」「紫を越えた」という名前がつけられたと言われています。

(ちなみに、「赤より外」の赤外線は、英語で「Infrared」=「赤よりインフラ(下)」という言葉が使われます。)

そして外国人がよくやるように「Ultra」と「Violet」の「頭文字」のみをとって、「UV」と呼ぶわけですね。

赤外線が熱的な作用を及ぼすのに対し、紫外線は人体に化学的な作用を及ぼします。どんな作用かと言えば、

殺菌消毒

ビタミンDの合成

生体に対しての血行促進

新陳代謝の促進

皮膚抵抗力の亢進

・・・などを挙げることができるでしょう。

こうして見てみるとわかるように、紫外線は決して「悪いもの」ではないのです。

Spectra 太陽光には、紫外線の中でも、A~Cまでの波長が含まれます。その内A波=UV-AとB波=UV-Bはオゾン層を通過します。

UV-Aは、皮膚の真皮層に作用し蛋白質を変性させ、細胞の機能を活性化させます。また、UV-Bによって生成されたメラニン色素を酸化させて褐色に変化させる。UVAによる日焼けは、「Suntan」と呼ばれ、A波のAは「Aging=老化」のAと言われます。

UV-Bは、表皮層に作用します。色素細胞がメラニンを生成し防御反応を取るのです。B波のBは、「Burn=火傷」のBと言われ、B波による日焼け「Sunburn」は発癌性を指摘されています。

老化は病気ではありませんが、癌は病気です。そのため以前はUV-AよりもUV-Bをいかに防ぐかが世界的な課題であり、日焼け止めにも「SPF(Sun Protection Factor)」と呼ばれる「UV-Bをいかに長時間カットするか」という機能が求められてきました。

SPFの数値が1上がるたびに、日焼けの抑制効果が20分長くなるので、塗り直しの回数を考えれば、SPF値が高い方が便利だと、どんどん数字も高いものが市場に出回るようになっていったのです。

しかし、80年代頃から、アンチエイジング=抗老化に対する意識が高まり、それに伴う形でUV-A波のカット=PA(Protection grade of UV-A)が日焼け止めの機能として求められることになります。

数字で表したSPFと違って、PAは、「+」「++」「+++」という三つの指標で表示。この内医学的な視点で見れば「+」がひとつではあまり意味がなく、日常生活を送る上でも最低「++」=ふたつ、屋外スポーツやリゾート地など非日常的な場所では「+++」=みっつ以上の抑制力のあるものを使用してほしい、とお願いしています。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月24日 (日)

RICOH GX200

Gx200 コンパクトデジカメがそろそろ疲れてきたので、新しいカメラをずっと探していました。

なにせ、レーザー皮膚科は写真による記録がとても大切です。診療用には一眼レフを使用しているので、自然と新しいカメラが出ると、情報を仕入れたくなってしまうのです。

一般に持ち運んで使用するには、一眼レフでは大きすぎるので、持ち運びの良いコンパクトなものが欲しい。でも、性能は落としたくない。いろいろ自分で落とせないファクターを考えていると

1. 海外に行く時のためにできるだけ広角なもの。ブログで撮る写真が、もっと広い範囲を写したいと毎回思うのです。

2. 近くの被写体を撮りたいため、マクロ機能の充実したもの。

3. そして持ち運びがしやすいもの。

が上げられます。そんな観点で探したのですが、先日アマゾンドットコムで購入したのがこれ。

先日モデルチェンジしたばかりのRICOHの「GX200」です。

005_2 このカメラが届いて、何よりもビックリしたのがそのマクロレンズの能力です。なんと最も近い部位でレンズの先1㎝のところのピントが合った写真が撮れるのですよ。

パソコンのキーボードを撮ってみましたが、すごくないですか??

なんでもプロのカメラマンが、一眼レフのサブ機として持ち歩くのだとか…。

細かい設定も可能ですし、性能にも納得です。これはおすすめです。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年8月23日 (土)

バンクーバー・オリンピック

043 カナダに滞在中、中国のオリンピックが始まりました。

この地バンクーバーでも2010年に冬季のオリンピックが開催されます。

マスコットなどの販売が盛んでしたよ。

006_2 今回のカナダ滞在はわずか3日間でしたが、多くの収穫がありました。

これでカナダのブログは終わりです。

010_2 カナディアンロッキーに再び行けるのはいつの日なのでしょうかね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月22日 (金)

飛行艇で氷河を見る

056_2最終日は、あいにく天気が悪く、気温も20度以下。

ウィスラーで、記念になるアトラクションに行こうと思って探してみると、飛行艇に乗って、永久氷河の観光に行けるプランを見つけました。

問い合わせをしてみると、寒かったのが幸いしたのか、当日でも空きがあるそうです。

早速行くことにしました。

飛行艇とは、飛行機の車輪が船のようになっていて、水上で離着陸をする飛行機です。

スタジオジブリ・宮崎駿アニメの「紅の豚」に出て来るあれですね。

059 通常のセスナと中は同じなのですが、初めて見る飛行艇に興味津々です。僕も操縦士ライセンスを持っているので、副操縦士席に座らせてもらいました。

069 飛行を始めると、ウィスラーの街がよく見えます。

綺麗ですね。

084 この日は最初は、視界が悪かったのです。でも、10分ぐらい飛んでいると

085 氷河が見えてくるのですよ。

116_2 見えますか?

氷河は青いと聞いていましたが、本当に青いのですね。

106高級時計ロレックス社が、以前、氷河をモチーフにした「アイスブルー」の文字盤の時計を販売したのですが、まさにその通りの淡いブルー。

感動しました。

120 旋回して湖に戻ります。

134 操縦士は8年間この飛行機に乗っていると言っていました。

152 そして着水。僕にとっても、はじめての経験です。思ったよりもショックがなかったです。

154 最後にパイロットと湖面で記念写真を撮りました。

約30分程度の飛行時間でしたが、氷河を見るなんて、はじめての経験で、僕は非常に感動しましたよ。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月21日 (木)

モトクロスバイク

009_3 学会が終わった最終日。

ちょっと街を歩いてみることにしました。

011 まず、目に入ったのは

「クマに注意」

の看板。

ウィスラーはそういえばグリズリー(ハイイログマ)という熊が出るのですよね。

この種は今世紀中に絶滅も示唆されているクマなのです。

しかし、注意書きが書いてあったとしても、実際に出会ったらどうなんだろう…。

028_2 街を歩いていると、こんな看板が…。

フォルクスワーゲン社が主催する、世界的なモトクロスバイクの大会がウィスラーで開催されていたのです。

僕は大学の時に車のレースが好きで、国内A級ライセンスを取ってレースに参加していた時期があるのですが、一回だけモトクロスのレースにも出たことがあります。

モトクロスは見ている以上に激しいスポーツで、筋肉や循環器を酷使します。コースを数十周するのですが、30分も必死になって走っていると、終わった後、体はがたがたになります。

021あの時はバイクでしたのでエンジンがありましたが、自転車にはありませんよね。

スキー場を利用しての滑走で、スピードを上げるのですが、もっとすごい運動量なのでしょう。

テレビでは見たことがあったのですが、実際に見ると結構なスピード。転倒して骨折し、足をひきずっている人とかもいました。

かなり、スリルのある本格的な競技なんですね。

0241 すごい勢いでゴールに突進してくるので、迫力がありましたよ。

036_2 街中でも練習をしている人たちがいました。こんなジャンプをあっさりとこなしていました。

ウィスラーはスキーリゾートで有名ですが、夏はこうやって過ごす人がいるのですね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月20日 (水)

脂肪を減らすための機器

162 コントロバーシー最終日は

脂肪溶解についてのセッションがありました。

レーザー治療はシミとりや、脱毛から始まったため、そういった印象を持たれる方が多いとおもうのですが、最近はボディにもその治療領域が広がってきました。

ここ数年の特に、新しいトピックとして生まれてきたものが「痩身または脂肪溶解」のための機器です。

これまでも多くの機器が開発されてきました。

大きく分けると

1 「超音波」を使うもの

2 尿管の結石を破壊するような「ショックウェーブ」を使うもの

3 「レーザー」を使うもの

そして

4 「クーリングまたは凍らせる」ことによって脂肪を破壊するもの

・・・の4種類があります。

しかしながら、いまだ決定打はなく、来年あたりに本物の機器が出るのではと思います。

本物の医療用の痩身機器。これが出たら大きなビジネスチャンスになると思っています。

005_3 ブースでは先日合併したばかりのフラクセル&サーマクール。つまりリライアント社&サマージ(サーメージ)社がブースを並べていましたよ。記念写真を撮りました。

008_2 今回はカナダで行ったこともあり、会場で出会う知り合いもいつもより少なかったのですが、米国キュテラの技術トップであるスコット・ダベンポートに出会いました。

キュテラ社の技術はすべて彼が作り出したと言っていいほど腕の良い技術者です。

以前にカルフォルニアのキュテラ本社で出会って以来の再会でした。

003_2 会の後半では、来年の開催場所が発表されるのですが、2009年の開催は、なんと「バミューダ諸島」ということになりました。

バミューダ諸島。いったいどんなところなのでしょう???

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月19日 (火)

コントロバーシー2日目

002_22日目も会場はいっぱいです。

この日の演題は

「血管病変のレーザー、光治療」

「育毛のここ数年の注目すべきトピック」

「LEDの最新報告」

「妊娠線の治療」

「スキンタイトニング」

といったものでした。

006

休憩時間に会場を出ると、様々なドクターたちが再会を楽しんでいます。

育毛のレーザーはいまだ開発中ですが、少しずつ論文も出るようになりました。

しかしながら、育毛剤「ロゲイン」の改善率が18%。「プロぺシア」の改善率が29%であるに対して、LLLT(670nmのローレベル・レーザー)の毛髪改善率は11%にすぎません。

ロックスアンダソンは否定的でしたけれど、今後に注目です。

LEDの話でおもしろかったのは、昨年にも話題に出ましたが、日焼け前に発光ダイオード(LED)を照射すると日焼けの抑制効果があるというものでした。

005_2 レーザー企業の展示は例年通り、ほとんどありませんでした。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月18日 (月)

ウィスラーの日本料理屋

036今は世界的な日本食のブームだとよく言われていますが、ウィスラーにもいくつか日本料理店がありました。

今回の滞在中に行ったお店は、この「ZEN WHISTLER」というお店。

寿司ロールがおいしかったですよ。

038_3こちらは現地のビールです。

右から二番目のビールはなんとハチミツ入り。飲む前は、その組み合わせはどうなのか!?と思いましたが、意外と美味しく、ちょっと甘くてとても気に入りました。

ビールとハチミツって合うんですね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月17日 (日)

米国レーザー市場の現状

ところで、今年のコントロバーシーは毎年必ず顔を合わせるドクターがほんの数名しかおらず、その少なさに驚いてしまいました。

米国ではなく、カナダしかもウィスラーで学会があったこともあるのでしょうか?

確かにボストンやNYなどの米国東海岸からウィスラーまでは直行便がないため、飛行機の待ち時間や、バンクーバーからの移動を考えると、ほぼ10時間ぐらい移動時間にかかるようですから、クリニックを空けて来る事を考えると、往復で前後2日は見なければなりません。

不労所得ならぬ“常労所得”で生活している開業医にとって、これは痛いですよね。

「行きたいけど今年は行けないんだよね」

と、何人か知合いからもメールをもらいました。

また、特に昨年から今年にかけては、米国でも、サブプライムローンの影響は深刻なのだそうです。後は、サーチャージもほんとに高いですしね。

技術進化が早く、高額でハイテクなレーザー機器を毎年のように扱わなければならないレーザー企業の売り上げにも相当影響が出ているようです。

米国の場合、2000年から2005年にかけて、レーザー専門医以外のGP(総合医)などの医師達が「メディカルスパ」を開くことによってこの分野に多く参入してきました。

しかしながら、専門医でないと扱いきれないのがレーザーという機械です。使いこなすには想像以上に技術も経験も必要なのです。新しく参入してきたドクターによるクリニックでは火傷などのトラブルも多く、患者が訴訟を起こし医師を訴える案件も多く出てきました。

これは、規模は違えど日本と同じ現象がアメリカで起きていたと言っていいでしょう。

結局、

最新の治療を行うためには、ほぼ一年おきに高額なレーザー機器を購入しつづけなければならない。

高い専門性を持った最新の医学と工学の知識を、国内外で常に勉強しながら仕入れなければならない。

これらを考えると、レーザークリニック・・・しかも一流のレーザークリニックを作る場合、収支のバランス、投資に対するリターンという視点で言えば決してこれは「儲かる」ビジネスではなく、その割にリスクは決して低くないし手間もかかる。

好きでないと続けることは不可能なのです。

「ビジネスとして旨みがある」と安易に考えて参入してしまうと、結局苦労し挫折していくことになってしまうんですよね。

レーザー医療分野特有の事情から、ここ数年でまたレーザー専門家回帰の流れができつつあります。

売れ筋のレーザー機器も玄人好みの機器が売れるという状況に変化しているようです。

玉石混交だったこの数年間から、それらが淘汰され本物だけが生き残っていく時代へと、ちょうどこのレーザー医療業界が変化していっているのだな、と海外を回りながら今年は特にそれをひしひしと身をもって感じますね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月16日 (土)

コントロバーシー初日

008 十分な休息をとれないまま、初日に備えました。

コントロバーシーは朝7時からスケジュールが始まるのです。

001会場に行ってみると、お医者さんでぎっしりです。

初日の演題は、

「フラクショナルレーザー。どの機種を買うべきか? またその理由は?」

「侵襲製のリサーフェシング(肌の入れ替え)機器、炭酸ガスレーザー、フラクショナルCO2、プラズマ、可変型パルス・エルビウムヤグレーザーの比較」

「数年先の神経モデュレーター(ボトックスなど)開発」

「どのフィラー(ヒアルロン酸、コラーゲン)を選択するか?」

についてでした。

企業から依頼される公演ではないので、参加者を含めて皆“本音トーク”です。

2004年にデビューしたフラクセル以降、肌を入れ替えるフラクショナルレーザーは、やはりレーザー界のトレンドといえますね。この機器抜きには、現在のレーザーの話はできないでしょう。フラクセルⅡ、アファームマルチプレックス、モザイク、スターラックスなどの話になりました。

ちなみにどの機種がもっとも評価が高かったって?

今回は結論が出なかったのですよ。やはり高額なフラクショナルな機械を比較できるようにいくつも購入することは難しいのでしょうね。

また、瘢痕に対しては圧倒的にフラクショナルCO2(フラクセルリペア)が効果的だと言われていました。日本人にはどうでしょう? 今後の評価が気になりますね。

009 会場で写真を撮りましたが、まだ寝ぼけ眼ですね。なんていっても日本時間の真夜中に始まり、朝に終わるセッションです。

時間的にきつかったですよ。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月15日 (金)

Fairmontシャトー・ウィスラー・ホテル

039 こうして到着したのはフェアモント・シャトー・ウィスラーホテル。

フェアモントは、日本ではあまり馴染みがないホテルかもしれませんが、アメリカやカナダ、南米を中心に展開しているホテル・チェーンで、格としては、オークラ・オータニみたいなかんじでしょうか?

010 ちょっと古くて、部屋数が多くて、高級感もあるけれど、庶民的な側面もあり、老若男女を受け入れる懐の深さがあるホテル・・・といったイメージではないでしょうか。

そして、今回はこのホテルがコントロバーシーの会場となるのです。

035フェアモントホテルは、サンフランシスコで行われたシネロンのユーザーズミーティングでも宿泊しましたが、僕のとても好きなホテルの一つです。

肩が凝らないカジュアル感と居心地の良さに魅力を感じるのです。

037 ホテルの部屋はこの通り広くは決してないのですが、

038_2 窓からはスキー場と、雄大なウィスラー山が見えます。

この借景だけで十分満足できますよね。

040 ちょっと街中まで足を延ばすとこんな川が出てきたりしました。カナダの大自然ですね。

056 街を歩いたのは現地時間で夜の7時ぐらいでしたが、こんなに明るいのです。

042 こちらは町の中心街。雪国らしい、建物ですね。

047 この日はこんな店で食事をしました。タコスやワンタンを食べさせる、国際色豊かな店でした。

050 マグロとアボガドのタコスを食べました。おいしかったですよ。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月14日 (木)

ウィスラーへの道のり

Train 通常バンクーバーからウィスラーへはこのような電車で移動することが多いようです。

ですが、電車はなんと一日に一往復しかしないというのです!

というわけで、車で移動することになりました。

016 カナディアンロッキーの中を進む、こんな道を通ってゆきました。

017道すがら見える景色が雄大です。遠くに万年雪が見えます。

019 川の水も透き通っていて綺麗です。

途中、オリンピックのための工事があって大渋滞もあったため、ウィスラー到着まで四時間弱もかかりました。

30_2 さて、ウィスラーのビレッジに到着すると聞きしに勝るこんな自然と建物、そして空が一体となった、美しい景色が目に飛び込んできます。

031 緑溢れるゆったりとした、なんとも贅沢な風景。心が豊かになるようです。街づくりがうまいですよね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月13日 (水)

バンクーバーへ

002やっと写真をアップできるようになりましたので、ブログを再開します。

今回はカナダエアを使って成田からバンクーバーまで飛び、そこからリムジンでウィスラーまで移動することにしました。

飛行時間は約10時間です。

エア・カナダは初めて使いましたが、楓(メープル)のマークがかわいいですね。

003 空港の中はこんな感じ。

051_2そういえば2010年にバンクーバーで冬季オリンピックがあるのですよね。オフィシャルグッズが売られていました。

038 バンクーバーは1999年に一度だけ滞在したことがあります。

あの時はトロントから入り、ナイアガラ、バンフ、バンクーバーとカナダを縦断したのでした。

まだ大学病院で勤務していた時、夏休みで旅行に行ったのです。

大袈裟でなく、本当に24時間働いていました。今考えると、体力的にも、精神的にもボロボロだったなあ。

バンクーバーは湾に臨む公園と、美味しい鮨屋で食事をしたのを覚えています。

045 住宅街は広々としていて緑も多い。当時とあまり変わっていないですね。

025 綺麗な橋を渡ってウィスラーに向かいます。

005 ウィスラーに向かう途中、こうしたボートを後ろに牽引したキャンピングカーをたくさん見ました。

カナダの夏休みは、家族でキャンピングカーに乗って、旅をして過ごすと聞いたことがあります。

いいですよね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 9日 (土)

ウィスラー

今回来ているカナダ・ブリティッシュコロンビア州ウィスラーは、北米随一のスキーリゾートとして有名なところです。

自然に負担をかけない設計となっている「エコリゾート」としても最近注目を集めており、冬場のスキーだけでなく、ゴルフやフィッシング、カヌーやラフティング、ロッククライミングなど、アウトドアのアクティビティが豊富。街も安全なので、家族連れの旅行客も多いですね。

Whistler

しかし、到着してびっくりしたのは

・・・涼しい

というか、

寒い!

日本の暑さをそのまま引きずってきたので、着るものがなく風邪を引いてしまいそうです(苦笑)。

まだネット環境など不安定なのと、到着してから学会やミーティング、会食などの予定が一杯で慌しいので、現地の様子など詳しくはまた後ほど書きますね。

日本不在中、クリニックFでは婦人科の専門医が診察を行います。アダルトニキビや不定愁訴、更年期障害・・・など、ホルモンのアンバランスによる肌の乱れや身体の変化を気にされている方は、ぜひいらしてください。

漢方薬なども使いながら、身体に優しい方法でホルモンの状態を整えていくことができます。また、低容量ピル、産後についての御相談なども承りますので、気軽にお電話してみてください。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年8月 8日 (金)

カナダへ出張

今日は午後3時半までクリニックFで診療した後、成田に向かいます。カナダに出張なのです。

Canada カナダのウィスラーで8月8日~10日まで開催される

Controversies&Conversations in Laser and Cosmetic Surgery

という学会に参加するためです。

この学会は毎年お盆の頃に北米のどこかの都市で開催されることになっています。元々「ハーバードコントロバーシー」と呼ばれていた、ハーバード大学のレーザー研究所であるウェルマンラボ出身者の同窓会のようなものだったのが、どんどん規模が大きくなっていきました。

昨年の開催はニューヨーク。おととしはサンディエゴで行われました。この学会の特徴はなんといっても「世界のレーザーオタク?の集まり」ということに尽きるでしょうね。すごいメンバーが世界各地から集まるのです。

学会出席者は、医師免許をもったレーザー専門医。世界中の学会で毎年顔を合わせているドクターばかりなので、お互いもう気心も知れていて、名前はファーストネームで呼び合います。

毎年4月に開催される、米国レーザー医学会(ASLMS)が基本的にレーザー会社の主導で行わるのに対して、コントロバーシーは、医師が主導で、いわば本音のぶつかり合いとなります。これがほんとにおもしろい。

今、世界のレーザー関連学会で、参加していてもっとも役に立つ生の情報が手に入る学会である、と言えるのではないでしょうか。

この学会のもうひとつのメリットは、毎朝7時から開始され、お昼過ぎにはセッションが終わるということ。リゾート地で行われますので、午後は世界の専門医たちで交わって、観光やゴルフなど親睦を深めることができるのです。学会に出るよりも時に貴重な情報が得られたり、人生の友となる出逢いがここであったりするのです。

どの分野の世界でも、情報とネットワークは極めて大切ですよね。世界の医師たちとの情報ネットワークは、大切なファクターであり、僕自身一生大切にすべき財産だと思っています。

あちらでの情報は、またブログでご報告しますね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 7日 (木)

出産前後のレーザー照射

クリニックで頂く御質問で、もうひとつ多いのが

「妊娠中なのですが、レーザー/光治療はできますか?」

というものです。

これはレーザーの種類、治療する部位にもよりますが、クリニックFの場合は顔の施術がメインであり、扱っている機器にも幅があるため、「妊娠中にレーザー/光照射が可能か否か?」という質問に対しての答えは「YES」 。ただし、実際治療を行うか? といえば、それは「NO」とお答えしています。

妊娠中というのは、女性ホルモンの分泌量・状態が激変するため、シミが濃くなったり肌荒れが起きたり、いつもよりくすんだり、クマが濃くなったり・・・と、皮膚の状態も不安定な状態に陥ります。

妊娠したら突然産毛が濃くなった! なんて言う人もいますからね。

精神状態も不安定になる時期が訪れますから、さらに皮膚の状態は大きく波を打つことになるのです。

しかしこれは一過性のもので、出産から数ヶ月後にはシミも薄くなり、瑞々しさやハリが肌に戻り、皮膚の状態は妊娠前よりむしろ良くなる場合が多々あります。まさに自ら生み出したプラセンタ(胎盤)エキスが身体の隅々まで行き渡るわけですから。

偉大なる女性ホルモンの成せる業ですよね。

ですから、妊娠中の皮膚の状態を過度に気にしてそこに治療を施しても、それは「非常事態」であることからあまり意味を成さず、お金も結局無駄になってしまうことになります。

むしろ妊娠中に「美容貯金」をしておいて頂き、出産後1年くらい経ってから、それでもなくならないシミやシワに対して治療を行っていく方がよほど効率も良いですし、コストパフォーマンスも良いので、そちらを御案内させていただいています。

クリニックFに通院中、御懐妊された患者さんには、レーザー/光治療よりもむしろ、ヘッドスパやミニ・リンパドレナージュなどの自然療法を御案内しています。

妊娠中はなにかと身体への負担も大きいので、リフレッシュになりますからね。

そして無事にお子さんが生まれ、子育てにも慣れてきた頃からまたレーザー/光治療を再開するようにしています。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年8月 6日 (水)

口唇ヘルペス

「口唇(こうしん)ヘルペスの既往があると、レーザー治療はできません」

と言われたことはないですか?

クリニックFでの問診表にも、ヘルペスの既往歴を書いていただく欄があります。

ちょうど昨日

「この“ヘルペス”ってなんですか? どうしてレーザー治療に関係あるんですか?」

と、ある患者さんから聞かれたので、ここで簡単に説明しておきたいと思います。

ヘルペスとは、

「皮膚や粘膜に小さな水ぶくれ(小水疱)が集まった状態」

のことです。「ヘルペスウイルス」の感染によって起こります。

ヘルペスウイルスの特徴は、一度感染すると、症状がなくなった後にもウイルスが神経節に潜んでおり、抵抗力が落ちると潜伏していたウイルスが神経節から出てきて再発を繰り返すというものです。

レーザー照射を口の周りに行うと、ヘルペスが再発するといった例がまれにあるため、きちんとした診療を心がけるクリニックでは、たいてい診察の段階で口唇ヘルペスについて事前に確認するわけです。

では、具体的にどういった症状が起きるのでしょうか?

ヘルペスになるとまず、皮膚の違和感が起こり、「かゆみ」や「ほてり」を感じます。

半日ぐらいすると口唇の周りが赤くはれ、1~3日で水ぶくれとなり、かさぶたになって治る・・・といった経過をたどります。

もしこうした症状に心当たりがあれば、一度診察を受けておくことをお勧めします。

ヒトヘルペスウイルスは、実は8種類もあり、中でも上記の症状を示す「アルファヘルペスウイルス」に属するものは3種あります。

口唇ヘルペスをおこすものは、単純ヘルペスウイルス1型。

性器ヘルペスをおこすものは、単純ヘルペスウイルス2型。

水ぼうそうをおこすものは、水痘・帯状疱疹ウイルスといいます。

どれもが皮膚に同じような水疱を作りますし、体力が落ちた時、疲れた時など免疫力が落ちたときに再発すると言うのは一緒なのですが、それぞれ違ったウイルスなのです。

口唇ヘルペスを防ぐのは、やはり体調管理と休養・休息、睡眠、そして十分な栄養を取ることにつきます。

細菌を殺す抗生物質の開発に比べて、抗ウイルス薬の開発は遅れましたが、現在はアシクロビルなど、口唇ヘルペスに効果的な薬も処方箋や薬局で買うことができるようになりました。ただ自己診断は禁物ですね。必ず専門の医師に指示を仰いでほしいものです。

クリニックFでも、自費診療にはなってしまいますが、こういった薬を処方することもできるので、患者さんからは美容やアンチエイジングの相談の際に気軽にお声を掛けて頂いています。

特に夏場は思ったよりも身体が疲れていますから、ヘルペスの再発に注意が必要な季節なんですよ。

「人間は夏に老いる」

という言葉もありますから、くれぐれもお体には気をつけてくださいね。

僕も今日は一日診療を休んでゴルフに出かけてきます(笑)。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 5日 (火)

「肌」の入れ替え

Photo 現在発売中のグラツィア9月号でクリニックFの「肌の入れ替え」について取材を受けました。

これは、フラクセル2、アファームマルチプレックス、モザイク、パールという、現在の最新レーザーの組み合わせによって、表皮から真皮まで、肌の全層を新しく生まれ変わらせるコースです。

よろしかったらご覧ください。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 4日 (月)

自律神経とは

今日は最近患者さんから聞かれることが増えた自律神経について。

そもそも、「自律神経」ってどんなものなのでしょう?

Photo 人間の体には、「中枢神経」と「末梢神経」があります。

この「末梢神経」の内、動物的な機能をに担うものが「体性神経系」。植物的機能をになうものが「自律神経系」と呼ばれています。

つまり自律神経系は、生体の中でも不随意な(自分の意のままに動かせない)消化、呼吸、発汗、代謝のような機能を制御しているのです。

自律神経は、「交感神経」と、「副交感神経」の二つの神経系からなります。一つの臓器に対してこの二つの神経系が支配することによって生体の恒常性を保つのです。

「交感神経」は、闘争のための神経系と言われています。

Fight 恐怖などのストレスが起こると亢進します。

驚いて、そしてその恐怖のため、まず、瞳孔が開いて、心拍と血圧が上がりますよね。

呼吸も速くなります。

素早く逃げるために骨格筋に血流を回すために、消化管や皮膚などの血流が減ります。

そして産毛が「鳥肌が立って」立毛します。

同時に肝臓でグリコーゲンを分解し、脂肪組織でも脂肪分解することで、エネルギーを発生させます。

これが交感神経の働きです。

ちなみに、神経伝達物質は主にアドレナリンとノルアドレナリンが使用されます。

「俺の体内のアドレナリンが噴出した。」

なんていう表現の文章に出会いますよね。

反対に

「副交感神経」は体を休ませるために使われます。

Relax 消化管運動が増して、排尿機能も促進します。

胃腸に血流が回って唾液などの消化液が分泌されます。

血圧も低下し、瞳孔も開きます。

血液中の糖分も、インシュリンによって体内に蓄積されるようになります。

リラックスした状態になるのです。

つまり、回復と省エネルギー化ですね。神経伝達物質は主にアセチルコリンが利用されます。

「癒し」というのは、この副交感神経を亢進させることを指します。

約100年前までは、人間は太陽が昇ると活動を始めて、太陽が沈むと眠っていました。それにより、この交感神経と副交感神経が、バランスよく働く環境にあったのです。

しかし、現代人は24時間脳を活動状態にすることができます。寝る前に仕事のことが気になって眠れなくなる・・・など、ストレスも多くなりました。

「ON」と「OFF」の区別を頭と身体で出来なくなっている人が、いかに多いか。

いわば、現代人は、ほとんどすべての人の自律神経が程度の差こそあれ、失調していると思うのです。そして、この失調がきっかけとなって起きている病気・疾患は驚くほど多いと言えるでしょう。

病院に行けば、起きている病気・疾患に対して医師が必要な処置を施します。これが西洋医学であり、西洋医学の医者である僕自身も、西洋医学の有効性を心から信じています。

しかし、その病気・疾患が改善されても、自律神経系が安定しなければ、また別の病気を引き起こします。逆に言えば、自律神経系を安定させることによって、起きている病気・疾患は改善を望むことが出来、また未病の予防にもなる、と言うことが言えるわけです。

混合診療が認められず、保険診療のみで戦っている病院では、残念ながらこうした自律神経系へのアプローチに限界がある場合があります。医師が望む・望まざるに関わらず保険診療の病院では、精神科または心療内科で、投薬によるアプローチを選択せざるを得ない。

内服薬は、当然肝臓になんらかの負担がかかるわけですから、それによりまた別の失調を引き起こす可能性がある。

悪循環です。

クリニックFでは、こうした自律神経の失調した状態に対して、栄養療法や熱刺激、自然療法的アプローチ・・・など、心療内科や精神科とは異なるアプローチをしていくことで、身体に負担をかけない治療を行っています。

なかなかニキビが治らない、顔色が優れない、よく眠れない、最近太った、集中力が落ちた、よくモノを忘れる、怒りっぽい、やる気がでない、便秘、下痢、食欲不振、過食、冷え、むくみ、突然悲しくなる・・・

こうした状態はすべて自律神経系が失調している状態ですから、身に覚えのある方は、一度御相談にいらしてください。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年8月 3日 (日)

招待講演の記念品

005 今回の講演の記念品だと言って、この緑の箱をもらいました。

開けてみると星型のケースが入っています。

シンガポールの漢字表記=星加坡には、御存知のように「星」の字が入っています。それに関係あるのかな?

いったいなんだろう???

006 開けてみたところ、貨幣の形をしたカフスが入っていました。

おもしろいなぁ。お金をアクセサリーにするというのは、日本人的な「奥ゆかしさを大切にする」感覚にないセンスですよね。5円玉や500円玉をアクセサリーにして終始身につけるようなものですから。

でも不思議な記念品。大切にします。ありがとうございました。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 2日 (土)

シンガポールのアンチエイジング事情

海外出張に行くと、現地のアンチエイジング事情・レーザー事情を、それとなくリサーチするようにしています。

非常に参考になりますし、国や文化によって美容やアンチエイジングに対する意識・それに使う方法論も異なるので、これがおもしろいのです。

価格設定や施術料の相場も当然異なります。

今回行ったシンガポールでの現地美容クリニックにおける施術料金は、日本の相場に対しおよそ1.5倍~2倍。たとえばレーザー・光治療で考えると、クリニックFで、CUTERA社のタイタンは照射に1回84,000円かかりますが、シンガポールでタイタンを打てば約1,500ドルかかるのが当たり前だそうです。レーザー脱毛の価格も、だいたいどのクリニックでも、日本の1.5倍から2倍近い価格設定がされています。

とは言ってもそこはやはり外国。日本的な細やかさや繊細さはあまりなく、施術もあっさり終わってしまうようなので、

「日本より高いお金を払って日本より雑なのであれば、一時帰国した際に日本で施術を受ける方がいいわ」

と、シンガポール在住の日本人の方で、東京での施術を希望される方は多いようです。

確かに日本の細やかさと繊細さを「当たり前」と思ってしまうと、それは国際基準からは遠く外れてしまうため、海外で暮らすと物足りない思いをされてしまうかもしれませんね。実際には海外が「当たり前」で日本が特殊だったりするんですけどね。

ただ、どちらの方が良いと言えないにしても、ベトナム人やタイ人であれば、教育の仕方によっては日本的な施術が可能かもしれない、と僕自身は思ったりするので、いつかなんらかの形で国際教育交流などができたらいいな、と思います。

さて、シンガポールの話に戻りますと、シンガポールはアンチエイジング医療・美容医療もアジアの中では先進国と言え、レーザー治療もablativeではなくnon-ablative治療が主流となっています。アメリカや日本とあまり変わらない機器での治療を受けることができる、と言えるでしょう。

国の面積に対してレーザークリニックの商圏(=マーケット)は大変広く、北はマレーシア、南はインドネシアまでとなっており、(クアラルンプールやジャカルタから一時間程度のフライトで移動できるのです)お金をもった華僑が皆海外からやってくると聞きました。

クリニックの数は、相応に増えてきているようですが、日本のように、価格競争にはなっていないですね。日本には、エステ市場という、レーザー美肌治療に対抗する特殊な市場があるから、価格競争も熾烈なのかもしれません。

諸外国の美容に携わる医師たちと話すと、日本で美容クリニックを開業し生き残っていくのは実にタフなことなのだな、と改めて実感しますよ。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年8月 1日 (金)

Golf Spa

001シンガポールのセントーサ島のゴルフ場で驚いたのは、併設して「ゴルフスパ」があったことです。

004シンガポールは赤道直下ですので、紫外線が強いですが、この併設しているスパには、ゴルフ後にスパができて、火照った肌をクールダウンできるようになっています。

ゴルファーズスポーツマッサージも60分105シンガポールドルから。

Sea Salt Scrub

After sun Skin Soother

なんていうメニューもあります。

今回はちょっと時間がなかったのですが、日本でできたら良いサービスになりますよね。

経営者の方やビジネスマン/ウーマンが患者さんに多いクリニックFでは、ゴルフが趣味の方は多く、

「今週ゴルフだから、レーザーするならいつがいいかしら?」

という御相談を毎週のように受けます。

僕自身、ゴルフ大好きですから、ゴルフ場に行く度に

「この大浴場の隣にスパがあれば・・・」

と思いますね。

僕がプロデュースに関わるとしたら、リラクゼーションスパではなく、メディカルスパにして、いろんな機械を入れ、美白や若返りに特化したメニューを入れてしまうと思いますが(苦笑)。

紫外線による光老化と、筋肉疲労による活性酸素の一時増加のダブルパンチは深刻ですからね。早期対応がなにより大切なので、ラウンド後に施術を受けることが出来るこうした施設を作ることができれば、アンチエイジング・スパとしては最高の役割を果たすことができるのではないでしょうか。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年7月 | トップページ | 2008年9月 »