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2008年9月の18件の記事

2008年9月30日 (火)

レーザー・ミュージアム

010_2 僕はこのサイノシュア社の本社に初めて訪れたので、技術のトップが社内ツアーをしてくれるとになりました。

011

社内には今までサイノシュア社が生み出したヴィンテージ物のレーザーがずらり。

014懐かしい機械も多く、レーザーマニアの僕としてはまさに垂涎の場所でしたよ(笑)。

012 細かく分かれた部屋には、開発中のレーザー機器が並んでいます。

017 こちらはクリニックFにもあるアファームの先端の消耗品チップを作っているセクションです。

015一つ一つが手作りで、慎重に作業が進められていきます。仕事が丁寧なのがよくわかり、とても好感を持ちました。

こういった場所でレーザーが組み立てられていくのを見ると、愛着がわきますね。

019 そして出荷前のアファームの最終検査室。

検査に合格すると、僕の左にあるような木箱に入り、世界中に出荷されるわけです。

022 そろそろツアーも終わろうとしているとき、偶然経理のトップが通りかかったので紹介されました。

僕の名刺を出すと、名前を確認して本当にびっくりしています。

「どうしたの?」と聞いたところ、

「実はちょうどさっき、日本から届いたレーザーの注文書のドクターの名前が、この名刺に書いてあったんだ…。」

本当に偶然にも、数日前に日本を出るときに、僕はサイノシュア社の「エリート」という脱毛レーザー機の注文書を日本のサイノシュア支社に出したところだったのです。

「エリート」は僕の前のクリニックでも使用していたのですが、アレキサンドライトとNd:YAGレーザーの複合機で、現状販売されている機器の中では最も脱毛効率の高いレーザーだと僕は考えています。

今まで僕は、何種類もの脱毛レーザーを使用してきました。クリニックFに関しては、「肌質を改善するレーザー専門クリニック」というコンセプトだったので、本格的な脱毛レーザー機種は入れていなかったのですが、患者さんの脱毛ニーズが高まってきて、やはり一台購入しておこうと思っていたところ、選択肢に上がったのがこの脱毛機「エリート」だったのです。

このレーザーのメリットは、通常はできないといわれている肌の黒い、日に焼けた肌に対しても脱毛効果があること。

近年米軍では戦地に向かう兵士にひげのレーザー永久脱毛をするのですが、この波長の機械が出るようになって、黒人の兵士のひげの脱毛ができるようになったのですよ。

画期的なことですね。

ともあれ、クリニックFにも、レーザー脱毛機器が入ることになりました。

今まで脱毛を経験した方で、効果をあまり感じなかった方は、ぜひ「エリート」をお試しください。

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2008年9月29日 (月)

ボストン CYNOSURE本社訪問

111翌日早朝6時にJFK空港へ向かいました。この日はボストンにあるサイノシュア本社を訪問する予定が入っていたのです。

2005年の米国レーザー医学会(ASLMS)の時には、NYペンステーションからボストンまで、アムトラックを利用しましたが、約4時間もかかりました。さすがに今回は飛行機で移動することに。

写真ではわかりづらいのですが、この飛行機、とても小さいのです。ちょっと不安になるぐらいの小ささ。欧米では国内の移動はだいたいこんなサイズですが(笑)。飛行機が好きなので、ついまた写真を撮ってしまいました。

NY-ボストンは、1時間程度の旅になります。

119 脱毛の「エリート」、フラクショナルレーザーの「アファーム」、Qスイッチアレキサンドライトレーザーの「アコレード」などの最先端のレーザーを開発/生産するサイノシュア本社は、マサチューセッツ州ボストン空港から高速道路で北西に約2時間走ったところにあります。

このあたり一帯は“テクノロジーベルト”と呼ばれているそうで、先端技術を持つ会社が多く集まっているそうです。

1256時にNYを出て、約5時間。午前11時頃、ようやくサイノシュア本社に到着しました。

約三年前に建てられたこの本社は、マサチューセッツの森の中にある、とても素敵な建物でした。

007 本社の門をくぐると受付が…。ふと横にある掲示板を見てみると、

126 

僕の名前です。粋なことしますね。見つけて嬉しくなりました。

偶然にもサイノシュアの創業者の一人である日系人のフルモト博士は、僕の名前と一文字違い。

そんなこともあって、僕の苗字は日本人の名前の中でも、米国サイノシュア社の人に覚えてもらいやすい名前のようです。

024到着早々、 サイノシュアのCEOであるマイケル・ダービンの部屋に通され、朝食を兼ねた打ち合わせをしました。

彼とは2007年の7月にタイで行われたディストリビューターミーティングで僕が招待講演をした時以来の再会でした。

マイケルはもともとカルフォルニア州のレーザー会社であるCUTERA社にいましたが、その営業手腕を買われてサイノシュアのCEOに就任し、ついに今期、数あるアメリカのレーザー会社の中で売上トップに躍り出ました。いわゆるレーザー会社きっての「やり手」ですね。

彼はとてもゴルフが好きだそうでゴルフの話題でも盛り上がりました。この近辺はゴルフ場がとても多くて、素晴らしい環境らしいです(笑)。

でも話の主題は今年から日本でも本格始動する脂肪溶解レーザーであるスマートリポMPXについてでした。

このサイノシュア社とは昨年も何度か共同研究の機会を与えて頂き、今年の米国レーザー医学会(ASLMS)でも発表をしてきたので、その話題についてもディスカッションをしました。

さらに、2009年の米国レーザー医学会で、僕がどんな発表をする予定であるかも話をしてきました。内容は・・・まだ秘密です(笑)。マイケルは僕のPCに保存してあるいくつかの症例写真を見て、感嘆の声を上げていましたよ。

2009年の米国レーザー医学会で発表される、これらの施術はすでにクリニックFで施術が出来るものばかりです。ご興味のある方はクリニックでご質問くださいね。

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2008年9月27日 (土)

オペラ座の怪人

NYの夜はミュージカル「オペラ座の怪人」を観にゆきました。

002実はこのミュージカルはNYでも日本でも、もう何度も何度も観ています。

好きなんですよね。

時は19世紀末のパリ。いわゆるチョイ役でオペラに出ていた主人公の女優クリスティーヌが、自分の衣裳部屋の影から聞こえる「天使の声」によって特訓を受け、一流の歌唱力をつけ活躍するようになります。

この指導の声の主は、実はパリのオペラ座の地下水廊に人知れず住んでいた、とても醜い顔を持つ「怪人」といわれる人物。

「オペラ座の怪人」は、クリスティーヌの才能をいち早く見出し、夜な夜な歌の特訓をして、一流の女優に育て上げたのです。

ところが、クリスティーヌの恋人・ラウル子爵が、この天使の声に嫉妬をして、主を探し出そうとします。正体を明かされると考えた怪人が、恋するクリスティーヌを地下水廊にさらうのです。ラウルはパリ警察と共に怪人を追うべく、地下水廊に乗り込んでゆき・・・

R0010147短いNY滞在中に観られるミュージカルが限られていたのもあったのですが、何度見ても感動するので、今回も楽しみに行ってきました。

108オペラ座の怪人は、パリのオペラ座を舞台にしています。原作は、ガストン・ルルー。作品を手がけたのは、「キャッツ」「ジーザスクライスト・スーパースター」「エヴィータ」などで有名な、天才アンドリュー・ロイド=ウェバー。初演は、ロンドン・ウェストエンド。1986年のことだそうです。

R0010140実際、パリのオペラ座にはこの舞台で描かれる地下水脈もあるそうですし、シャンデリアの事故も実際に起こった事をモチーフにしていたとか…。

このミュージカル。

どのシーンも印象に残っているのですが、第二幕が開いた後のマスカレード(仮面舞踏会)のシーンの華やかさ。

そして最後の怪人のマスクのみがスポットライトに照らされるシーン。

何度観ても、忘れられないですね。

今回の出張は、NY-ボストン-NY-パリ・・・という工程だったので、パリに入る前にこのミュージカルを観て、イメージが膨らみました。

この舞台を見ると、毎回

「本物のミュージカルは大人のための娯楽だな」

と思いますね。

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2008年9月26日 (金)

ニューヨーク公共図書館

083 42番街にある、もうひとつの名所=ニューヨーク公共図書館へ。

様々な映画や文学で、ここは舞台となっていますよね。

映画「ティファニーで朝食を」では、オードリー・ヘップバーンとジョージ・ペパードがこの図書館に行くシーンがありました。「スパイダーマン」のロケでも使われていましたね。漫画「BANANA FISH」では、ここでアッシュが死んだな・・・。

094 ちょうど修復中でした。

085 夏休み期間だったのもあると思いますが、中に入ると教科書を広げている大学生らしき人たちでいっぱいです。

僕もニューヨーカーを気取って、気になったNYのマスコミについての本を一つ手に取り、しばし読書。

088 内装は予想していたよりもかなり豪華で、建築も素晴らしいと思いました。写真では見づらいですが、天井画も美しかったですよ。

驚いたのは、著作権の切れた多くの書物が画像として取り込まれており、自由に読むことができるデジタル・ライブラリーの充実度です。これには、びっくりしましたね。

この図書館は、私立の図書館としては世界屈指の規模であり、ニューヨーク市の設置ではなく、民間の寄付による独立の法人なのだそうです。

090_2

寄付者の名前が壁に彫られていました。このように多くの寄付の下、この図書館が成り立ったのですね。

優れた図書館とは、

①情報拠点としての機能

②情報公開と共有、偏りのない公平な歴史の記録を残すという徹底したアーカイブ(保存)としての機能

③司書の高い専門性による資料の選択・収集・保管、電子情報の活用、高度な検索システム

④市民への情報リテラシー教育サービス・無料ビジネスコンサルタントサービス

⑤市民のコミュニケーション、コミュニティの空間

これらが揃っている図書館を指す、と昔読んだことがあります。そして、その理想的な図書館が、このニューヨークにある、と。

「図書館発展途上国」で育った僕としては、その優れた図書館を一度自分の目で見てみたい、と思っていましたが、今回それが叶って、納得。東京にこんな図書館があったら、僕の人生も変わっていたかもしれないな、と思ってしまいましたね。念のため聞いてみましたが、原則としてニューヨーク市に在住または勤務した人しか、この図書館の会員にはなれないということです。

いつかニューヨークに住むしかないな(笑)。

092滞在中は非常に天気が良く、ポロシャツで十分でした。

改めて自分の写真を見てみると、本当に眠そうですね(笑)。

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2008年9月25日 (木)

国連本部

015_2 到着したのはNY時間で午後2時ごろだったのですが、今回はボストンに向かう道中、いわばトランジット的に束の間滞在するだけなので、ニューヨークの滞在時間がわずかしかありません。

荷物を置いて、早々に街を歩いてみることにしました。

僕はいつも仕事の後オペラやミュージカルを夜観る時に便利なように、セントラルパーク寄りに宿をとるのですが、今回泊まったハイアットは42番街にあります。

011 マンハッタンの町並みの景色を楽しみながら、時差ボケ予防も兼ねて、歩いて行ってみることにしました。

03342番街をそのままクイーンズの方角に歩くと約10分ほどで国連本部につきます。027_2

いつもは見学ツアーがあるようなのですが、この日はなぜか休み。スタッフもガードマン以外はいないようです。

もしかしたらリーマンの影響もあるのかなと思いながら、観れるところだけでも見学することにしました。

内部には、歴代の国連総長の絵がありました。

028_2 そして国連関連グッズ店。

気に入って、思わず買いそうになったマグカップがあったのですが、旅も長いのでやめました。

021屋外にはこんなモニュメントが。

面白いですね。

035 ガードマンに記念写真をお願いして、国連本部を後にしました。

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2008年9月24日 (水)

帰国しました

05615日にまず、成田からNYに向かいました。

ニューヨークは、今年3月にも行きましたので、半年ぶりです。

JALの機内でちょうど映画の「Sex and the City」をやっていました。

ドラマの方は観ていませんが、映画だけでもストーリーが十分わかるようにできているんですね。

ニューヨークの街並みを映画で確認し、到着前に気分が盛り上がりました。

003今回の宿はグランドセントラル駅近くのハイアットです。

002 グランドセントラル駅はNYの中心にあります。

JFK空港からリムジンバスに乗ると、このグランドセントラル(GCT)につくので、この駅に着くとNYに来たなと感じます。

012 真横にクライスラービルが見えます。

奇しくも僕が到着した日は、投資(証券)銀行であるリーマンブラザーズが事実上破綻し、メリルリンチがバンクオブアメリカに買収されることが発表された日。僕も大変驚きました。ニュースもその話題で持ちきりでしたね。

一気にドル安となり、滞在中助かった場面も多々ありましたが、複雑な気持ちですよね。

僕も経営管理学修士(MBA)を持つ身ですので、ご存じない方のためにお話ししますが、投資銀行とは、通常の銀行(商業銀行)とはまったく違う組織です。

投資銀行の顧客は個人ではなく、企業です。企業が有価証券の発行などで資金調達を市場から行ったり、合併や買収などの財務戦略のアドバイスを行う専門の銀行のことを投資銀行というのです。

日本のバンカーというと、訳語はいわゆる“銀行員”になってしまうのですが、ハリウッド映画で出てくるようなアメリカのBANKERというと、この投資銀行の投資部門でバリバリ働く人・・・というイメージとなります。知的で勝負強い成功者。もちろん皆がそういうわけではありませんが、僕もかつてそんな「バンカー」に憧れた時期もありましたっけ。

この投資銀行の発祥の地でもあるアメリカには、「ゴールドマン・サックス」「モルガン・スタンレー」「メリルリンチ」「リーマン・ブラザーズ」「ベア・スターンズ」の“5大”投資銀行がかつてあったのですが、その内3社までが経営破綻やM&Aで市場から消え去ってしまったのは驚きです。

さらに21日月曜日には、アメリカ連邦準備制度(FRB・Federal Reserve System)でも、上位二つの「ゴールドマン」と「モル・スタ」も通常の銀行持ち株会社になることが発表されました。

ここ数年のアメリカの企業の成長を助けたのも投資銀行ですが、事実上、マネーゲームと揶揄された投資銀行のビジネスモデルが崩壊したということです。まさにパラダイムシフトですね。

ちょうど先月のことですが、「まぐれー投資家はなぜ、運と実力を勘違いするのかー」という本を読んでいました。著者はナシーム・ニコラス・タレブ。ロンドンとニューヨークで20年のトレーダー歴を持ち、マサチューセッツ大学アマースト校で不確実性科学を専門とする学長選任教授という異色の人物です。

彼がこの本で述べたことでおもしろかったのは、「あるトレーダーの成功は、ほとんどの場合彼の腕前によるものではなく、単に「まぐれ」に過ぎない」ということを、不確実性科学の理論で理路整然と述べているところです。

アメリカではベストセラーになっており、「トレーダーが最も顧客に読ませたくない本」という称号を勝ち取ったそうです(笑)。本当に興味深く、勉強になりますよ。

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2008年9月14日 (日)

シネロン・バンケット・ディナー

Syneron 土曜日は診療を夕方5時で切り上げて、品川のホテルパシフィック東京で行われた「シネロンバンケットディナー」にお招き頂き、講演をさせて頂きました。

オーロラ、ポラリス、ギャラクシーの販売製造元であるイスラエル、シネロン社のユーザーを集めたディナー付ミーティングで、円卓を囲んで100名以上の先生が講演を聞く・・・というスタイル。

こういうスタイルは初めてだったので、会場に行ってびっくり。結婚披露宴の会場みたいになってました(笑)。

でも、日本でこのようなミーティングを行うのは、今までになかなかないスタイルで、とても画期的だと思いましたね。

さて、講演の内容ですが、今回僕に与えられたテーマは

「e-MAXの有用性と当院における経済効果」。

前半で医療経営管理学一般についてお話をさせて頂いた後、クリニックFでのe-MAXの使用方法をご紹介させて頂きました。

これまで僕も10台以上のシネロンの機器を購入し使ってきましたが、RFと光治療を組み合わせたシネロン社のELOSシステムは、おそらくアジアンスキンに対して最も適した入門用光治療機器ではないかと思っています。

e-MAXは一台の機械で、オーロラSR、リファームST、ポラリスWRA、マトリックスIR・・・など、8種類のアタッチメントを選択することが出来るので、患者さんひとりひとりの肌の状態に合わせたキメ細やかな選択が出来るのです。

肌の老化と一言で言っても、しみ、しわ、テクスチャー、乾燥、たるみ・・・など、さまざまなファクターがあると思いますが、私見で言わせて頂くと、シネロンの機械はこういった肌の老化ファクターに対し、肌自体の平均点を上げ、ポテンシャルを底上げしていくには最も適した治療器であると、診療の現場で実感することが多々あります。

クリニックFでは、まずこの機械を使用して数回治療を行い、肌のポテンシャル=平均点を上げる事を「肌の基礎工事」と呼んでいます。

そして、その基礎工事を終えた後、この機器で対応しきれなかった「肌のさらに深いところにあるしみ」や「毛穴の開き」、「肝斑」、「たるみ」などの症状を、フラクセル2やアファーム、サーマクール、Qスイッチレーザーなどのより強力な機器を使用することで、肌のグレードをより一層高めるといった使い方をしていますが、結果的にこの方法が最もコストをかけずに、効率よく肌を変えてゆく方法なのです。

これは女性だけでなく男性にも大変人気があり、効果も目に見えて表れてくるので、皆さん楽しんで通ってくれています。

Markディナーの後、米国シネロンのマーケティングディレクターで、僕のブログにも頻繁に登場しているマーク・テイガーMDと、ホテルのバーに飲みに行きました。

マークとは今年の4月にフロリダで行われた米国レーザー医学会(ASLMS)以来の再会でした。

今回、シネロンスタッフには、今年の11月にイスラエルのシネロン本社を訪問してほしいというありがたい申し出を頂きました。

実現したら、またイスラエル訪問記をこのブログでご紹介しますね。

明日は(もう今日ですが)早朝に成田に行き、NYに出張です。世界最先端の、良い情報を仕入れてきますね。

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2008年9月13日 (土)

ベトナムの寺

075帰りの飛行機までに少し時間が余り、せっかくなので観光をしようということになり、前回も訪れた天后宮というお寺を訪れました。

ここは1760年に建てられたベトナム最古の華人寺のひとつ。

前回のベトナム訪問で最も印象に残った場所だったので、この寺にもう一度行きたいとリクエストしたのです。

鎌倉に育った僕は、小学校の時の趣味が、「寺めぐり」でした。思えばちょっと変わった小学生だったのですね(笑)。

海外に行くと、お土産屋さんなど買い物に行くよりは、寺院やパワースポットと呼ばれる場所に行くのが好きなのです。

086祭られている天后が、海運の神様ということもあり、現在では旅行の神様として人気があるようです。

僕は赤い紙に 「藤本 幸弘」と「クリニックF」と書いて、クリニックと患者さんの幸せを祈願しました。

087 この大きな渦巻き型の線香を買って火をつけると、竹の竿で高い所につるしてくれます。

天井につるされた線香は、一ヶ月もの間燃え続けているのだとか。

昨年の11月にベトナムに来た時は、観光に行く時間があったのですが、今回は本来なら4日ぐらいのスケジュールを土日の二日に詰め込んだような感じ。

今週日曜日からも僕はNY→ボストン→パリのヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の発表・・・と、まさに“地球一周出張”を控えていて、直前のベトナム出張には二日間しかスケジュールが取れなかったのです。

この束の間の観光=30分以外は、ホテルとクリニック、空港の往復で終わりました。夜11時55分(日本時間1時55分)の飛行機に乗って、朝8時に成田に到着するとそのままクリニックに向かいました。

そろそろ体力の限界を感じますね(苦笑)。

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2008年9月12日 (金)

ベトナムでテレビ出演

051前回ベトナムに滞在した時もテレビの録画番組に出演させていただいたのですが、今回も

「新しいレーザーの識者が日本からやってきたため、インタビューをした」

という名目で収録が始まりました。

皆緊張の面持ちで準備を待ちます。

038_2硬くなっている医師たちを尻目にMCの女性がきびきびと現場を仕切っていきます。

053 インタビューでは、フラクショナルレーザーの現状や、日本でのクリニックの現状などを聞かれました。

収録前にあらかじめ、3つの質問を知らされました。

「最初に会話を振られたら、日本のレーザーの現状について話してくれ」

とか。

でも、全くちんぷんかんぷんなベトナム語で話をされていて、突然質問を振られると、一瞬思考が止まります。

015インタビューの後は、施術の撮影です。こっちの方が楽ですね(笑)。

カメラを忘れて施術に没頭しました。

066 最後にモデルさんも含めて記念写真を撮りました。

今回の任務はこれで終わりです。

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2008年9月11日 (木)

ベトナム市街

095_3 翌日早朝にホテルを出て、予定されていたテレビ取材の撮影現場に向かいました。

そういえば、空港からホテルに移動して、初めて外に出たなと思っているとベトナム名物? のバイクの集団がやってきました。

通称「チキンレース」と呼ばれる光景ですが、前からバイク、横からバイク、どこまで行ってもバイクと、とにかくものすごいバイクの数なのです。

それも朝から晩までひっきりなしに通ります。

車の中から、一台の原付に

「家族で4人乗り」

なんて芸当ものを見つけましたが、残念ながら写真に撮ることはできませんでした。

069 こちらはベンタイン市場。ベトナの日用生活品や、食物などが売っています。

どれも安くて市場の中を歩くと面白いのですが、今回は目の前を車で通過しただけでした。

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2008年9月10日 (水)

ベトナム料理

僕の講演を聴いてくれたベトナムのドクターが、ぜひ夕食に招待したいと言ってくださって、夜のディナーは招待席での会食となりました。

098 こんな感じの店で、日本料理?   中華? それともインドネシア料理? と外観だけではよくわかりません。

097

入ってみると、中は船のキャビンをモチーフにした綺麗なレストランでした。

092 まずは定番の現地ビール。「333」と書いて、「バーバーバー」と読んでいましたね。東南アジアにありがちですが、とても薄いビールでした。氷を入れて飲むのが作法だそうです。

093 生春巻き

094 海老の串刺し これらの海老が刺さっているのはココナッツの実でした。

095 そして、名前が聞き取れなかったのですが、白身魚ですね。これは柔らかくておいしかったです。

048 この店では食べなかったのですが、ホテルで食べたフォーがおいしかったです。お米の文化を感じますよね。

ところで、今回は出てくる食事に海鮮物がやけに多いなと思っていたら、これは鳥インフルエンザの影響なのだとか。

なるほど。

そのためでしょうか、チキンをあまり見かけませんでしたね。僕も普段は卵が大好きなんですが、なんとなく卵料理は避けてしまいました。

早く安心して、鳥や卵を食べられるようになるといいですね。

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2008年9月 9日 (火)

ベトナムで最も評判の高いレーザークリニック

059 この日の午後は、

「ぜひ見学にいらしてください」

とお招き頂き、Tu Tran Thi Anh医師のクリニックへ。

ベトナムで最も評判が高く大成功しているクリニックだということで、とても楽しみに伺いました。

建物の入口はこんな感じで5階建てのビルなのですが、中は本当に文字通り、患者さんでごった返しています。白い服を着た技術スタッフ(全員女性)も20名以上いますので人だかりです。

なんでも医者は彼女だけで朝8時から9時まで週7日、休診日なしで診療をしているそうです。ご主人が事務長をしてサポートしています。

057ちょうどクリニックを訪問した時、彼女は目の際に黒くアイラインのように入ったアートメイクを、Qスイッチヤグレーザーで取っていました。

でも、自分でレーザーの施術を行うのは、このアイラインの施術の時ぐらいとか。

ベトナムではレーザーという機械が新しすぎて、レギュレーションがなく、この病院ではほとんどの施術をすべてナースが行っているそうなのです。

施術室にはそれぞれ2~3人の技術者がいて、施術を行っています。

中心的な施術はイオン導入器とQスイッチヤグレーザーによるシミ取り。イオン導入器と導入の商材はインディバのものが使われていました。聞けば、導入一回の価格は日本円に換算すると4000円ぐらいとのことですので、日本よりは少し安いかなというかんじでしょうか。

ただ、使っているビタミンC商材のコストを考えれば、たとえば僕のクリニックで使用している商材の方が原価も圧倒的に高いですし、高品質です。ビタミンC誘導体に関しては、日本が完全に世界をリードしていますからね。そういう意味で、導入一回4千円という価格は日本とほとんど変わらない、むしろこちらの方が高いのでは?と思ってしまいました。

060_2この病院で驚いたことは、なんとベトナムで唯一ともいえる、たるみを治療するRF機器=サーマクールNXTがあることです。

サーマクールはクリニックFでも最も高額な施術です。しかも旧式のサーマクールではなく、クリニックFでも現在使用している、昨年デビューたばかりの最新機種である「サーマクールNXT」が導入されているのです。

すべてがドクターではなく技術者による施術で、20万円を超える価格なのだそうですが、非常に評判が良く、リピーターが大勢付いているのだとか。

サーマクールのリピート率が高いのは、クリニックFも一緒ですね。

ベトナムと日本では貨幣価値が5倍ぐらい違うと聞いています。それで換算すると、現地で20万円ということは、1回100万円の施術を行っていることになります。そういう感覚で計算すると、さきほどのビタミン導入も1回4,000円ということは、現地で2万円ほど・・ということになりますよね。

どんなお金持ちのクライアントが来るのでしょう。

この病院にはサイノシュアのアファームがあるのですが、一回あたりの価格は2万5千円とか。これも医師ではなく、女性の技術者が行います。こちらの価格は日本の4-5分の1です。でも、三人の女性が組になって、手際よくアファームを照射していく様をみると、文字通り、本当に丸一日フル稼働しているのがわかります。同行したサイノシュアの技術の人は、この病院の機器はあまりに使われすぎていて、機器の消耗が激しいと言って悩んでいました。

072Dr. Tranはアレキサンドライトレーザーの経験がないとのことだったので、急遽その場で実践トレーニングを行うことになりました。

彼女は今年の11月に東京で行われる日本美容外科学会で、招待講演を頼まれているのだとか。

東京での再会を約束し、クリニックを後にしました。

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2008年9月 8日 (月)

Vinhy社 レーザーワークショップ

009

今回の会場は宿泊先の「NEW WORLD HOTEL SAIGON」というホテルでした。

観光地で有名な、ビンタン市場のすぐ横にあるホテルです。

032 会場は約100人が入るスペースでした。

029ベトナムはレーザー医療が始まったばかり。

一つ目の講演では、ルビー、アレキサンドライト、Ndヤグの三つのQスイッチレーザーについて、レーザーの基本から話をしました。

045中間の休み時間には、ドクターたちも興味深々といった感じで、質問も多く受けました。

034皆熱心に聞き入っています。

二つめの講演はアファームマルチプレックスと、最近新しくデビューした2780nmのエルビウムヤグレーザーについて。

041 二つの講演が終わった後は、レーザーのワークショップです。話をしたレーザーの照射方法を教えます。

017 事前にもらっていた講演内容を、左横にいるDr.Tranの依頼で直前になって変えることになったのですが、今回も持ち込んだMac Book Airが大活躍しました。

このなかには今まで国内外で行った講演のプレゼンテーションがたくさん入っているのですよ。

そうそう。今回の二回の講演で、僕が行った英語の講演がとうとう30回を超えました。

30回も海外で講演をした日本の医師は、他の医療分野を考えても多くはいないから、これからも実績をコツコツ積み重ねていきなさい。」

と、出発前にある先輩から励ましのお言葉を頂きました。

振り返れば、右も左もわからない若輩者の僕に、様々な国の関係者の方がこうしたチャンスを与えてくださり、たくさんの方に支えて頂いたからこそ到達した30回です。

講演を通して随分成長させていただきましたし、自分が進むべき道もその中で少しずつ見出しながら、一歩一歩土台を作り固めることが出来ているように感じています。

度胸も随分つきました。

初めての国で、外国ならではのハプニングが起きても、

「何が起きても、大丈夫。どうにかその場でプレゼンを時間内にまとめることができる」

という臨機応変さと応用力が確実につきましたし、また最初の方は言いたいことをただただ伝えるだけで精一杯だったのが、最近では

「どうやったらこれをもっとわかりやすく伝えることが出来るだろう」

「どうしたらこの時間を楽しんでもらえるだろう」

「どんなプレゼンを作れば、僕を招いてくれた方々の役に立てるだろうか」

ということを考えられる余裕が出てきました。

そして訪れた学会会場、その国々のクリニックで世界のアンチエイジング市場・レーザー市場が確実に変わり、拓けていくことをリアルタイムで感じながら、それらを日々の診療に生かすことができました。

これらはすべて関係者の皆様、ここまで支えてくださった皆様のお陰です。

本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。

継続こそ力なり

明日からは50回を目指してまた頑張りますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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2008年9月 6日 (土)

再びベトナム ホーチミンへ

067 金曜日の夜飛行機に乗って、ベトナムにやってきました。

明日朝からホーチミンシティで開催される、Vinhy社主催のレーザーワークショップで講演を頼まれたのです。

昨年11月にこちらで講演をしていますから、ベトナムは2回目の訪問となります。

ホテルに到着したのは、こちらの時間で夜の12時過ぎ。日本時間では夜の2時をまわったところです。先ほど打ち合わせをして部屋に帰ってきました。

講演は二つ。

一つはシミをとるために作られた「Qスイッチアレキサンドライトレーザー」について。
Qスイッチレーザーの中でも、特にルビー、アレキサンドライト、Nd:YAGの違いについて講演してほしいのだとか。難しい内容ですが、がんばってプレゼンを作りました。

もう一つはフラクショナルレーザーの総論です。

クリニックFでは、フラクセル、アファーム、フラクセル2、アファームマルチプレックス、モザイクの5つのフラクショナルレーザーを使用してきましたが、それぞれ一長一短の特徴があり、それらを総論として述べるのです。

ベトナムではレーザー治療が始まったばかりですが、中には一日中患者さんでいっぱいのレーザークリニックもあり、ドクターも興味津々だそうで、明日も100人近いドクターが集まるそうです。これはベトナムにしてはすごい数らしいです。

あと6時間で講演が始まります。また後ほどブログで報告しますね。

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2008年9月 5日 (金)

甲状腺の病気

先日は内分泌系とホルモンについて書いてみましたが、実はクリニックFに美肌治療でおいでになる患者さんの肌を見て

「? これは甲状腺機能が正しく機能していないのでは?」

と思うときがあります。

甲状腺は体内の代謝に深く関わっているので、たとえば甲状腺ホルモンが低下してしまうと、肌の「ターンオーバー機能」が低下します。肌のターンオーバーがうまくいかないと、レーザー治療を行っても、たとえばシミが落ちにくいとか、肌のハリが出てこないといった、治療計画で当初想定していた効果を得られないことがあるのです。

また、診察の段階で皮膚の色や質感を見て、「これはちょっと疑ってみた方がよいかもしれない」と思うこともあります。

その場合は率直に

「これは、ひょっとすると甲状腺疾患の疑いがあるかもしれないので、一度専門の病院で精密検査をした方がいいかもしれませんよ」

と患者さんにお伝えしています。

そんなことを今まで医師から指摘されたことも、自分で疑いを持ったこともない患者さんは、それを聞いてびっくりし、「甲状腺」という言葉に動揺もされます。けれど、僕からの指摘を受け、しかるべき病院で検査を行ったところ、甲状腺機能亢進症や低下症はもちろん、甲状腺のガンが見つかって手術になったケースもありました。

早い段階で手術ができたので大事には至りませんでしたが、もしあのときちょっと気になってその話をせずに、大事な患者さんの生命に関わることがあったら・・・と思うと、ぞっとしますよね。

ホルモンの中でも甲状腺の病気の怖さは、その機能が不全でも、

「最近なんだかちょっとだるいことが多いけど、これは歳のせいかも」

とか考えてしまい、自分が病気かもしれないことを疑いもせずに過ごしている方が、実は結構多いのでは? ということではないでしょうか。

また、こうした病気がわかるたびに思うことは、

「皮膚とはいかに雄弁であることか」

ということです。

人間の最も大きな臓器器官であり、心身の状態を鏡のように映し出す皮膚。

皮膚の健やかさ、若々しさを保つことは心身の健康を維持することにつながるのです。

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2008年9月 3日 (水)

内分泌系とは?

アンチエイジングに関わる病院で、必ずテーマのひとつとして挙がるのが、内分泌系の機能向上です。

「ホルモン」は耳慣れた言葉ですが、「内分泌系」については、あまりよくわからない方もいるかもしれませんね。

今日はこの「内分泌」について、書いてみましょう。

私達の体の中では、種々の作用を持つ物質がうまく調和して全身の臓器に作用し、人間の生命を維持し、生体のホメオスタシスつまり恒常性( 正常な機能を維持する仕組み)や正常な代謝機能を保っています。

これらの、正常な機能を保つのに必要な体の機構が「内分泌代謝機能」と言います。

そして、この内分泌代謝作用を示す物質を「ホルモン」と呼ぶのです。

ホルモンは体内の臓器で作られる物質で、タンパク質を作るアミノ酸が数百個繋がってできているペプチドホルモンや、ステロイド骨格を持つホルモンなどがあり、血流を通じて標的臓器に伝達されます。

ホルモンの量が十分になると、下部組織からホルモンを抑制する物質がでますし(ネガティブフィードバック)、反対にホルモンが足りないと下部組織からホルモンを刺激する物質が出て(ポジティブフィードバック)生体が維持できるように制御しているのです。

ホルモンを作って分泌する臓器を「内分泌臓器」と呼びますが、これには視床下部、脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、 膵臓、副腎、卵巣、精巣、心臓、肝臓、腎臓などの多くの臓器があります。

これらが複雑に機能し合って、体内の血圧や血糖、電解質を一定にするとか、こどもの成長に関わるとか、生殖機能を維持し糖や脂肪の代謝に関わるなど、体内の調節を行っているのです。

医学の進歩の中では、それまで「この臓器はホルモンを分泌していない」と考えられていた臓器が、実は内分泌臓器であることが発見される・・・ということも起きてきました。

例えば近年では、脂肪(あぶら) を貯蔵するだけの機能しかないと思われていた脂肪組織が、実はホルモンを作り分泌する内分泌臓器の仲間だったことがわかって来ました。

ホルモンを作る内分泌臓器の障害により、ホルモン分泌の異常(増加又は低下)が起こった状態か、 またはそのホルモンが作用する対象臓器の異常(ホルモン受容体やホルモン情報の障害)により、ホルモン作用の異常が起こった状態を内分泌疾患と言います。

内分泌代謝疾患には当然、糖尿病や高脂血症、高血圧などが含まれますが、これまで原因不明の精神疾患(ノイローゼやうつ傾向など)として放置されてきた疾患なども、実は内分泌疾患が関わっていることもあり、内分泌代謝疾患を正確に診断し、治療することは非常に重要です。

内分泌疾患をいくつか例に挙げると

1.  視床下部・下垂体 ・・・ 脳内にあるいわば内分泌系の司令塔です。(小人症、先端巨大症、乳汁漏出症など)

2.  甲状腺 ・・・ 生体の代謝に関わります。(バセドウ病、甲状腺機能低下症など)

3.  副甲状腺 ・・・ 血中カルシウムの量をコントロールしています。(高カルシウム血症、骨粗しょう症など)

4.  膵臓 ・・・ 内分泌器官としては血糖をコントロールするホルモンであるインスリンやグルカゴンを作っています。(糖尿病など)

5.  副腎 ・・・ 体内の電解質を制御しています。(高血圧症、低血圧症など)

6.  卵巣・精巣 ・・・ 生殖機能に関わります。(インポテンツ、無月経、不妊など)

7.  心臓 ・・・ 血流量と心臓の収縮力を制御します。(心不全など)

8.  腎臓 ・・・ 赤血球を作るホルモンを作ります。(貧血など)

9.  脂肪組織 ・・・ 最近わかってきた内分泌器官です。 (肥満症、高脂血症など)

こうしてずらっと挙げてみると、ホルモンの多寡によって、病気も発生するということがわかっていただけるのではないでしょうか?

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2008年9月 2日 (火)

Dr.フェルナンデスとの再会

010_2 今回もう一つの目的は、Dr.フェルナンデスとの再会でした。

医薬化粧品であるエンビロンの創始者として講演をするために来日したのです。

ケープタウンに行ってフェルナンデス医師とディスカッションしてからもうずいぶん時間が経ったように感じていましたが、あれは7月のことだったので、まだ2ヶ月余りしか経っていませんでした。

今年は時間の流れが速いような遅いような(苦笑)。

講演の内容は、肌を維持するためには三種のビタミン、つまりビタミンA・ビタミンC・ビタミンEがきわめて大切である。

パルミチン酸レチノール(ビタミンA前駆体)を肌に使用し続けると、紫外線に当たりダメージを受けた肌を再生できる。

紫外線によって老化した肌に対しても、効果的である。

・・・といった「今となっては」基本的な話でしたが、紫外線の強い南アフリカで医学の研究をして、紫外線の害にいち早く着目した彼がこの理論を提案し、それによってこの日本でも今のように常識化・一般化したとも言えるのです。

0111_2講演の後、挨拶に行きました。

挨拶もそこそこに

「スククーザ国立公園(ケープタウンの後に、僕が訪れると伝えていたのです。)はどうだった?」

と聞かれたので、

「素晴らしくて、興奮して、カメラのメモリがいっぱいになるまで写真を撮ってしまいました。」

と答え、そのあとは南アフリカ談義や抗酸化剤の話題などに花が咲きました。

別れ際

「わざわざ東京から来てくれてありがとう。」

なんて言われたので、

「ケープタウンから来てくれた先生に比べたら、東京なんてすぐですよ!」と言ったのですが、本当に日本贔屓なナイスガイですね。

スケジュールが大変だったのですが、大阪まで会いに行ってきてよかったです。

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2008年9月 1日 (月)

日本美容皮膚科学会

日曜日は、朝5時半に家を出て羽田空港に向かいました。

大阪で行われた日本美容皮膚科学会に日帰りで参加してきたのです。

7時の羽田発の飛行機に乗り込むと、そのまま熟睡です。

「伊丹空港につきます」

というアナウンスで目が覚め、窓の外に視線を写すと眼下に大阪城が見えます。

001_2

思わず写真に撮ってしまいました。

004会場は大阪のリーガロイヤルホテル。この学会、今回で26回目であるということですが、毎年どんどん規模が大きくなりますね。

今回の出張は二つの目的がありました。

一つは昨年から共同研究を続けている「フラーレン」という物質に関する報告です。

007

このフラーレンという抗酸化物質が、レーザー照射前後に肌のダメージを減らし、治療効果を上げることが分かってきたのですが、東京女子医大と慶応大学薬学部、そして三菱商事の研究班との共同研究を行っています。

今年4月の米国レーザー医学会(ASLMS)で発表もしましたし、この9月にパリで行われるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)でも演題が採択されており、発表に行く予定なのですが、その中間報告を日本でしたのです。

レーザークリニックでは、レーザー・光治療後その効果を高いレベルで保持する為に、抗酸化作用の強い物質による皮膚の保護がとても重要となります。そのため、レーザーと相性の良い抗酸化剤をいくつか用意しておく必要があるのですが、フラーレンはその中でもパワフル且つ結果が非常に良く、また敏感肌でも安心して使えるため重宝しています。

まだまだ様々な可能性を秘めた物質だと思いますね。

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