帰国しました
15日にまず、成田からNYに向かいました。
ニューヨークは、今年3月にも行きましたので、半年ぶりです。
JALの機内でちょうど映画の「Sex and the City」をやっていました。
ドラマの方は観ていませんが、映画だけでもストーリーが十分わかるようにできているんですね。
ニューヨークの街並みを映画で確認し、到着前に気分が盛り上がりました。
JFK空港からリムジンバスに乗ると、このグランドセントラル(GCT)につくので、この駅に着くとNYに来たなと感じます。
奇しくも僕が到着した日は、投資(証券)銀行であるリーマンブラザーズが事実上破綻し、メリルリンチがバンクオブアメリカに買収されることが発表された日。僕も大変驚きました。ニュースもその話題で持ちきりでしたね。
一気にドル安となり、滞在中助かった場面も多々ありましたが、複雑な気持ちですよね。
僕も経営管理学修士(MBA)を持つ身ですので、ご存じない方のためにお話ししますが、投資銀行とは、通常の銀行(商業銀行)とはまったく違う組織です。
投資銀行の顧客は個人ではなく、企業です。企業が有価証券の発行などで資金調達を市場から行ったり、合併や買収などの財務戦略のアドバイスを行う専門の銀行のことを投資銀行というのです。
日本のバンカーというと、訳語はいわゆる“銀行員”になってしまうのですが、ハリウッド映画で出てくるようなアメリカのBANKERというと、この投資銀行の投資部門でバリバリ働く人・・・というイメージとなります。知的で勝負強い成功者。もちろん皆がそういうわけではありませんが、僕もかつてそんな「バンカー」に憧れた時期もありましたっけ。
この投資銀行の発祥の地でもあるアメリカには、「ゴールドマン・サックス」「モルガン・スタンレー」「メリルリンチ」「リーマン・ブラザーズ」「ベア・スターンズ」の“5大”投資銀行がかつてあったのですが、その内3社までが経営破綻やM&Aで市場から消え去ってしまったのは驚きです。
さらに21日月曜日には、アメリカ連邦準備制度(FRB・Federal Reserve System)でも、上位二つの「ゴールドマン」と「モル・スタ」も通常の銀行持ち株会社になることが発表されました。
ここ数年のアメリカの企業の成長を助けたのも投資銀行ですが、事実上、マネーゲームと揶揄された投資銀行のビジネスモデルが崩壊したということです。まさにパラダイムシフトですね。
ちょうど先月のことですが、「まぐれー投資家はなぜ、運と実力を勘違いするのかー」という本を読んでいました。著者はナシーム・ニコラス・タレブ。ロンドンとニューヨークで20年のトレーダー歴を持ち、マサチューセッツ大学アマースト校で不確実性科学を専門とする学長選任教授という異色の人物です。
彼がこの本で述べたことでおもしろかったのは、「あるトレーダーの成功は、ほとんどの場合彼の腕前によるものではなく、単に「まぐれ」に過ぎない」ということを、不確実性科学の理論で理路整然と述べているところです。
アメリカではベストセラーになっており、「トレーダーが最も顧客に読ませたくない本」という称号を勝ち取ったそうです(笑)。本当に興味深く、勉強になりますよ。
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