初の大西洋横断
今回はパリのEADV(ヨーロッパ皮膚科学会)の発表もあるため、日本→アメリカ東海岸→フランス→日本・・・と、大西洋を渡る世界一周チケットを取ったのです。
なんだかわくわくしますね。
でも、相当疲れが溜まっていて、飛行機に乗り込んだ途端眠りに落ちてしまいました。
パリまで約7時間。
思ったよりも近い道のりでした。
新しくなったこの空港は、ボーディングゲートがガラス製で、スケルトンなのですよ。おしゃれですね。
出国の手続きが終わるころには日が昇ってきました。
今回はEADV初日の朝に到着したので、トランクとともに、そのまま学会会場に向かうことに。
学会会場行のリムジン乗り場を探します。
リムジンに乗り込んで、ふと窓の外を見ると何やら奇怪な飛行機がちらっと見えました。
あれ、もしかしてこれは…。
「怪鳥コンコルド」は英仏が共同開発した超音速旅客機です。
1969年3月にモデル機が初飛行。アポロの月着陸に少し遅れて、同年10月に、実験機が音速の壁を超えました。
1976年に航空会社向けに最後の機体(コンコルドは16機しか販売されませんでした。)が作られましたが、2003年10月24日を最後に営業飛行を終えました。
日本にも何度かチャーター機が飛んできていたようですが、僕は初めて機体を見ました。
音速をあらわわすマッハ1は1気圧。摂氏15度のもとで音が進む速度、秒速330m=時速1224kmの速度です。音速を超えるとき、ソニックブームと呼ばれる衝撃波が出るのです。
特殊な形をした雲も現れますので、飛行機ファンには決定的瞬間の写真といわれるものです。
YOU TUBEで詳しい映像が出ていたので、貼り付けますね。
通常、飛行機を着陸させるときに、翼の後ろ側にある、「フラップ」という機体の浮力をあげる機能を使います。僕も操縦士免許を取った時に、最初、このフラップの練習ばかりをさせられました。着陸できるように飛行速度をゆっくりにした状態でも、機体の浮力を維持することのできる極めて大切な機能なのです。旅客機の翼にの上に乗っていて、着陸時に翼の後ろが伸びてきますよね。あれです。
コンコルドの機体を見ていて思いだしたのですが、コンコルドのようなデルタ翼には、フラップがありません。着陸で減速ができないので、極めて着陸が難しく、技術がいるのです。
コンコルドは商業的に成功したとは言えないようですが、コンコルドの引退には、2000年のシャルルドゴール空港での、コンコルド着陸失敗、そして炎上という事故がかかわっていたのは間違いないですよね。テレビで見たのを鮮明に覚えています。
コンコルドはマッハ2.0の速度で、6万フィート(約18km)という通常の旅客機の約2倍の高度を飛行する超音波旅客機でした。コンコルドがなくなってしまった今、特殊な状況を除いて、民間人が音速を超える飛行を体験することができなくなってしまったのは残念ですね。
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