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2008年11月の27件の記事

2008年11月30日 (日)

新しい注入剤(フィラー)・レディエッセ

002先日、米国シカゴから、新しいフィラーを利用しているドクター達がクリニックFを訪れてくれました。

今までも

ヒアルロン酸 (低分子・高分子・天然・人工など)

コラーゲン (ヒト・牛)

アガロース

・・・などなど多くの注入剤が開発、利用されてきました。

今回の新しいフィラー「レディエッセ」の一番の特徴は、歯科治療などに使用する、ハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)が主原料だということです。

過去の研究によると、上記の三つの製剤に比較して、肉芽腫を生成する比率が極めて低いということ。

作用時間が通常のヒアルロン酸の倍以上(1年半から2年)あること。

ヒアルロン酸に比較して、より細かい輪郭形成が可能。

などの優位性があるのです。すでに海外では60万本の出荷がなされ、臨床利用されているそうです。

001_3向かって僕の右が Dr.Ashish Bhatia 左がDr.Jeffery Hsuです。

彼ら二人の医師たちは、この製剤を利用してもう5年以上臨床を積んでいて、僕の多くの疑問点にも納得できる答えをもらうことができました。

パーレーンやハイラフォームプラス。サージダームなど、法令線や、顎や鼻のラインを変化させ、輪郭形成する高分子型ヒアルロン製剤と競合するとは思います。

実際に何人かの患者さんに注射してみると、皮下に注射した後に数時間は可動性が高く、いままでの製剤と比較しても、より細かく、ディテールにこだわった輪郭形成ができるので、とても好印象です。

今後は米国CUTERA社の販売網を通して、日本でも大々的に販売をしてゆくそうですが、非常に展開が楽しみです。

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2008年11月29日 (土)

ユダヤ人に多い病気

そういえば、イスラエル出張中にふと思い出したのですが、実は最近日本人にも増えているある疾患で、イスラエル人に多く見られるものがあることを御存知ですか?

実はユダヤ人に多い病気はいくつもあります。腸の疾患であるクローン病や潰瘍性大腸炎。血管の疾患であるバージャー病(TAO)などなど。

そんな中、日本人にも増えている疾患として最も注目すべきは「多血症」です。

多血症とは、赤血球増多症とも呼ばれ、血液中の赤血球量が正常範囲を超えて増加した状態です。

血液の粘稠度が増すため、頭痛・眩暈などの非特異的な中枢神経症状や高血圧が出現する他、脳梗塞・心筋梗塞などの原因にもなり得ます。

治療法としては、赤血球の増加によるものの場合、心筋梗塞・脳梗塞などの合併症を回避するとともに、自覚症状を軽減する目的で「瀉血(しゃけつ)」が行われます。

瀉血とは、血液を抜いて赤血球濃度を薄めるもので、これにより粘度が高まらないようになるのですね。

一般には高地で生活を続けると、反応性に多血症となることがあります。

しかしながら、この多血症に「真性多血症」と呼ばれるものがあります。これは、骨髄原発の白血病類縁疾患であり、化学療法の適応となるのですが、これがユダヤ人に発症することが多い病気なのです。

真性多血症とは、まれな悪性腫瘍の一種であり骨髄の異常な増殖により赤血球の他、白血球、血小板とも増加するものです。

中年以上の男性に好発し、血小板は増加するものの機能は低下しているためむしろ出血傾向を示します。急性骨髄性白血病への進行があり得るため、楽観はできません。

TVなどで「どろどろ血」と言われる状態は、調べてみると多血症である場合がありますから、注意が必要ですね。

ふだんから予防及び進行を止めるためにできることは、脱水症状を避けるため、出来るだけコマメに水を飲むこと。(利尿作用の強いお茶などではなく、水や白湯などをメインに)

飲酒・喫煙を控えること。

飲酒をどうしても止められない人の場合は、肝臓への負担も考え、せめて適量の蒸留酒(焼酎・ブランデー・ジン・ウォッカ・泡盛・テキーラなど)に留め、飲酒の際その倍量の水をチェイサーとして摂取していただくことをお薦めします。

アルコールの分解には水が大量に使われてしまいますから、脱水症状を招くことによって血液の粘度を高めないためにも必要なのです。

酒飲みからすると、

「喉が渇いたから、水の代わりにビールを一杯!」

が、この上なく旨いこともわかりますし、この時期熱燗やワインを控えなきゃいけないことがツライのもわかる。「水を飲んでください」と言うと、

「金魚じゃないんだから水ばかり飲めるか!」

という気持ちも、僕自身酒飲みとしてよくよくよくわかるのですが(苦笑)、健康の為、そしてお酒をこれからも適度に楽しむためにはやむを得ません。これから本格的に忘年会のシーズンが始まりますから、くれぐれも気をつけてください。

そして、適度な運動を心がけること。肥満は厳禁です。

今後この日本でも益々増えることが予測されるこの疾患。ユダヤ人に何故多いのかと言えば、遺伝子の違い、環境要因や食生活もあるのでしょうが、興味深いですね。

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2008年11月28日 (金)

レッドクリフ PartⅠ

1024a 「男たちの挽歌」「ミッション・インポッシブル2」「フェイス/オフ」・・・などの名画でお馴染み=ジョン・ウー監督。

彼の最新作「レッドクリフ」を、六本木ヒルズTOHOシネマズで観てきましたよ。

三国志好きの僕としては、絶対に見逃せない作品だと思っていましたが、予想以上の面白さ。3時間近い時間があっという間に過ぎてしまいました。エキストラ1000人、馬200頭を使っての合戦シーンなどの視覚効果は「素晴らしい」の一言に尽きました。

レッドクリフ、すなわち「赤壁の戦い」は、三国志前半における最も大きな山場です。

勢力を増す魏の曹操軍が南下、いよいよ蜀の劉備軍を追い詰めます。

蜀は「まさに国の命脈つかん」というタイミングで、参謀の諸葛亮孔明の知略により、呉の孫権との同盟が成立。力を合わせて曹操軍を迎え撃つのです。

この戦場になったのが赤壁(=Red Cliff)と呼ばれる場所。

長江を挟んだ対岸での戦闘です。

呉蜀連合軍は、水軍の名将であった呉の周瑜将軍の下、軍陣を張り、曹操を迎え撃ちます。三国志の英雄のうち、僕は曹操と周瑜が好きなのです。

曹操のように強いリーダーシップを発揮する絶対君主の下では、参謀は目立つ場面が少ない。反対に君主がともすれば頼りなく見える葦のような存在の場合、諸葛亮や周瑜といった名参謀の名前が君主を凌いで後世まで残るということなのでしょうが、これは現在のビジネスでも、また政治の世界でも全く同じような気がしますね。

映画の主役である周瑜をトニー・レオンが演じています。トニー・レオン自身は

「自分は曹操が好きなので、曹操役を依頼されてみたかった」

と雑誌などのインタビューで語っているそうですが、ジョン・ウー自身はきっと周瑜が好きで思い入れがあるのでしょうね。そして、その役をぜひトニー・レオンに演じて欲しいと思った。

彼の演技力を本当に買っているんでしょう。素晴らしい組み合わせでした。

その他、諸葛亮を金城武さんが演じ、それから中村獅童さんも出ていました。関羽、趙雲、張飛・・・など、イメージどおりのキャラクター満載で、

「あれ? この人、赤壁の戦いにはいなかったはずなのに・・・」

と??な箇所もある一方、

「やっぱり三国志を描くのなら、このキャラクターたちを出さないことには始まらないのだろうな」

と妙に納得できました。

そして、ジョン・ウー映画では必ず出てくる白い鳩が、画面を彩ります。

今年は赤壁の戦いの1800周年なのだそうですが、その1800年間に長江の流れが変わってしまっていて、この戦いが繰り広げられた正確な場所は現在でもわからないのだそうです。

悠久の歴史の中でロマンを感じますね。

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2008年11月27日 (木)

米国皮膚科学会(AAD)の推薦状

002_2

日米含めて、医学系の学会に入会するときには、その学会員の推薦状が2名分必要です。

僕は、これまでもアメリカのレーザー医学会(ASLMS)と、ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の認定医でしたが、レーザー皮膚領域の研究発表の場においては、アメリカ皮膚科学会(AAD)を外すことができません。

アメリカ皮膚科学会(AAD)入会にも、当然推薦状が必要となります。

パリのヨーロッパ皮膚科学会に参加した時から、AADの推薦状にどの先生からサインを頂こうか・・・と思案していたのですが、僕が常日頃から尊敬している素晴らしいドクターからサインを頂く機会に恵まれました。

003ちょうど来日中のエミル・タンゲッティ医師からサインを頂くことができたのです。関係者の方には感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。

エミル・タンゲッティ医師は、米国カルフォルニア州サクラメントで開業している皮膚科医です。2008年の米国レーザー医学会(ASLMS)でもプログラム・チェアマンを務められていました。

彼はアファームやシナジー、エリート、アコレードといったサイノシュア社の製品にとても詳しく、アファームMPXの照射法など、沢山のヒントを頂きました。

005「NINJA」という赤坂の店で会食をしたのですが、楽しい店ですね。

僕も三年ぶりに訪れましたが、これは外国からのお客さんは皆喜ぶだろうな、と改めて思いました。英語も通じるので接待にはとても楽です。

彼が来日するのはこれが二回目だそうです。

20歳代の二人のお嬢さんの話や、日本に来る前に立ち寄った中国の話などで、会食は大変楽しく、盛り上がりました。

004最後にこんなかわいらしいカエルのデザートが出ました。

「また日本に帰ってきてください」と伝えましたよ。

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2008年11月26日 (水)

イスラエル出張番外編~ゴルゴ13

150 「ゴルゴ13」の連載が始まってから、今年でとうとう40年を迎えたとのことです。この8月でしたか、150巻も発売されましたよね。

あのクオリティを低下させることなく、連載を続ける「さいとうたかを」さん率いるサイトウプロの能力には脱帽です。

「ゴルゴ13」とは、ご存じの方ばかりだと思いますが、主人公の天才スナイパー・デューク東郷のコードネームです。

この名前は、イエスが十字架を担いで磔にされたというイスラエルの名所「ゴルゴダの丘」。そして亡くなった日時である13日の金曜日からキリスト教の最も忌み嫌う文字と数字を繋げた名前なのだそうです。

日本ではゴルゴ“ダ”と濁って発音しますが、あちらの人は「ゴルゴタ」と発音していましたね。今回のイスラエル滞在中、ゴルゴダの丘に着いたときには、

「この丘から、ゴルゴの名前をとったのか・・・」

と、感慨深かったですよ。

漫画の中ではデューク東郷自身はこのコードネームを気に入っていないらしく、この名前で呼ばれることを嫌っているのですが、いつかこの漫画を読んだときに、デューク東郷のスイスの取引銀行の暗証番号を「56513」にしていたのを覚えています。

実はお気に入りなのかも知れません。

そういえば、かの麻生総理もこの漫画の大ファンで、世界情勢は「ゴルゴ13」で勉強しているとおっしゃっていたとかいないとか。

「さいとうたかを」さんは、既にゴルゴ13の最終回のストーリーまで決めていらっしゃるとのこと。

総理のためにも、これからクライマックスに向けますますおもしろくなってほしいと思います(笑)。

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2008年11月25日 (火)

さらばエルサレム

204_2

長い道のりを経て、エルサレムから帰路につくことになりました。

もう24時間後には日本についているはずです。

僕を案内してくれた運転手さんと写真を撮り、空港に送ってもらいました。

211最後に見えた、エルサレムの遠景です。

わずか数時間の滞在でしたが、ここで得られた経験をもとに、次のステップに踏み出したいと思いました。

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2008年11月24日 (月)

ゴルゴタの丘と聖墳墓教会

157_3 岩のドームから、再びキリスト教区を聖墳墓教会にむかって歩いてゆきます。

この教会はキリスト教徒にとって記憶すべきいくつかの場所を祭っているのです。

165_2 聖墳墓教会(Holy Sepulchre)は、その名の通り、キリストが十字架に架けられたゴルゴタの丘に建っています。

そして、この教会の内部には、キリストの遺体が埋葬されたお墓があるのです。

166_2 トンネルをくぐり、僕の目の前に突然現れたのがこの聖墳墓教会でした。

185_2 教会に入り、右手の階段を登ると、その場所は、かの有名な「ゴルゴタの丘」でした。

ゴルゴタの丘という名前から、僕は野原ある丘のようなものを想像していたのですが、今は教会の内部にあるのですね。

188 すぐ左のイエスの十字架が建てられたとされるこの場所には、祭壇がありました。

祭壇の下には小さな穴があるそうで、この穴に十字架が建てられたのだそうです。

多くの人たちが祭壇の下にもぐっています。

おそらくキスをしているのでしょうが、長い行列で僕は穴を見ることが出来ませんでした。

192 階下にはゴルゴダの丘の割れた岩が見える場所がありました。

172_4  階段を降りると、十字架から降ろされたイエスの遺体が、アリマタヤ出身のユダヤ人ヨセフによって降ろされた場所とされる石が祭られています。

このヨセフは、イエスの処刑を行ったローマ帝国のユダヤ属州提督のピラトゥスに願い出て、イエスの遺体を引き取ったと新約聖書の4つのすべての福音書に記載があります。

12人の愛弟子すらも全員が逃げ出した状況下で、イエスの遺体を引きとり、香料とともに亜麻布でくるんでイエスの埋葬を引き受けた行為は、当時さぞかし勇気があったのでしょう。アリマタヤのヨセフは、聖人として今も祭られています。

177 さらに左手に進むと、イエスの埋葬された「復活の御堂」があります。

この中にイエスの墓があるのですが、こちらも小さな部屋に入るために長い行列があり、残念ながら中に入る時間はありませんでした。

僕の母はクリスチャンなのですが、まだ僕が小学校に上がる前に、このイエスの最後の日の聖書の記載について、話してくれた記憶があります。

僕は仏教徒でクリスチャンではありませんが、この教会は、どうしても訪れてみたかった場所だったのです。クリスチャンであれば、きっと涙を流したことでしょう。

この日もひっきりなしに人が訪れていました。

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2008年11月23日 (日)

イスラム教の聖地、岩のドーム

   155

嘆きの壁から旧市街の小さな小道を歩きながら、今度はイスラム教の聖地である「岩のドーム」を目指します。

このあたりはユダヤ教地区。

ヨーロッパのような綺麗な街並みが続きます。

159_2途中歩く光景は、異国情緒にあふれています。

こんなTシャツを見つけました。

「アイ・ラブ・NY」ではなくて、

「アイ・ラブ・エルサレム」。

当たり前ですが、初めて見ましたよ。面白い!!

160しばらく歩くと隣接するイスラム教地区に入ります。この街を歩いていると、あたかもインディージョーンズの映画の中にいるよう…(笑)。

149_2岩をくり抜いたようなレストランもありました。

147たどり着いた「岩のドーム」は、イスラム教の教祖であるムハンマドが、一夜のうちの昇天する旅(ミウラージュ)を体験した場所とされています。

さらに、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教にとっての共通の預言者アブラハムが、息子のイサクを神にささげようとした場所と信じられている「聖なる岩」を取り囲むように西暦692年に建設されました。

この「岩のドーム」、残念ながら僕がこの地に着いたときは時間が遅くて、中を見ることはできませんでした。次にもし来られたらぜひ見たいですね。

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2008年11月22日 (土)

ユダヤ教の聖地、嘆きの壁

115_2 タクシーを駐車場に停めてもらい、運転手さんと一緒に“嘆きの壁”に向かいます。

116 ここは、古代ヘブライ王国のエルサレム神殿のうち、現在まで残されたヘロデ神殿を囲む西側の壁の一部なのです。

こちらの人は

「Western Wall(西側の壁)」

と呼んでいました。

西暦70年にローマ帝国によって破壊されたこの神殿は、ユダヤ教徒にとっての聖地でした。

1967年の第三次中東戦争でこの神殿の跡地である旧市街地を占領するまでの1900年間。ユダヤ教徒はこの「嘆きの壁」に来て、自由に祈りをささげることができなかったのです。

118 厳重なセキュリティーを越えて中に入ります。

121_2 そしてここが「嘆きの壁」=「Western Wall」

向かって右側が女性用、左側が男性用と分かれています。

140 壁に到る門には、聖地に入るための紙の帽子が用意されています。139

壁は見上げるように高いものです。多くのユダヤ教徒たちが祈りをささげる中、写真を撮っている観光客も沢山いました。

132こういった聖地に入ると、厳かな気持になります。

135 こちらは城壁に建物の中にある壁です。多くのユダヤ教の書物を置いた書庫があり、さらに多くのユダヤ教徒たちが祈りを捧げていました。

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2008年11月21日 (金)

世界遺産 「エルサレム旧市街とその城壁群」へ

090 この「エルサレム旧市街とその城壁群」は、ヨルダンの申請により世界遺産にも登録されている地です。

207_3 タクシーの運転手に車の中で待っていてもらい、あたりを散策しました。

092 わずか1km四方の土地に、ユダヤ教徒地区、キリスト教徒地区、イスラム教徒地区、そしてアルメニア人地区があり、それぞれの市街に歴史的・宗教的建造物が多く残っています。

099  ちょっと路地に入りこむとこのようなお店がたくさん。

お土産屋も多かったですが、生活必需品を売っている店も多かったですよ。

103他の都市のように、押し売りがないのが不思議でした。

104 見かけた郵便局には、イスラエルの国旗がはためいていました。

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2008年11月20日 (木)

聖地エルサレムへ

074 さて、実はこの後に昼食会とモーシェのクリニックへの見学ツアーの予定が組まれていたのですが、僕のフライトは今日の夜です。

なにせ今回のイスラエル滞在時間が44時間程度しかなかったものですから、どうしても行ってみたかった聖地エルサレムへ行くことにしました。

エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三大一神宗教の聖地です。

テルアビブからエルサレムへは、すいていれば車で1時間。ですがこの日は平日でしたので、空港まで帰るときには渋滞に巻き込まれる可能性があります。

テルアビブ空港ではまた厳重なセキュリティチェックがありますし、イスラエルで飛行機に乗り遅れたらそれこそ大変(笑)。

飛行機の出発時間の三時間前にチェックインすると仮定して、それまで4時間あります。

タクシーも前日にテルアビブからイスラエルへの往復+観光で200米ドルで手配済みです。

083 ワークショップが終わるとともに、すぐにタクシーに飛び乗って約一時間半。エルサレムが見えてきました。

思ったよりも近代的なビルがあります。

084 このホテルはここエルサレムで最も高級なホテルなのだそうです。かのブッシュ大統領も泊まったとか…。

街全体がこのようなクリーム色の壁の建物でできていましたが、これは法令で決まっているのだそうです。

085 さて、目指す第一の目的地。

世界遺産でもあるエルサレムの旧市街地の城壁が見えてきました。

ちょっと胸が高鳴ります。

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2008年11月19日 (水)

イスラエルの通貨

   

028_3 イスラエルの通貨の単位はシェケルといいます。

これが現状発行されている4つの紙幣。

世界でも珍しい縦型のデザインなのです。見せてもらったのですが、こんな感じでカラフルです。

それぞれが歴代イスラエルの大統領や、偉人が肖像になっているのだそうです。

1968年に発行されたのにはアインシュタインの肖像画を利用したものもあったそうです。

僕が渡航したときには、1シェケルが27円ぐらいでした。

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2008年11月18日 (火)

テルアビブでのレーザーワークショップ

048_2  翌日 テルアビブの海沿いのホテルに移動して、昨晩一緒だったトルコの先生方に対するレーザーの講義に午前中だけ、参加させていただくことになりました。

050講師はMoche Lapidot医師。ヨーロッパ皮膚レーザー学会の重鎮の一人で、このテルアビブでレーザークリニックを開業しているのです。

061_5シネロン社の発売するレーザーについての講義をしてくれたのですが、僕はモーシェ(ヘブライ語のモーゼ)とは今年の7月のシンガポールのIMCAS学会や、9月のパリのEADV学会で顔を合わせています。

044 講義中に、「ドクターフジモト。この話はシンガポールでしたっけ?同じだったら他のプレゼンを使うけれど…。」とか声をかけてくれて、気を使ってもらいました。

感謝です。

047 ところでこのホテルですが、窓の外はこんな絶景。

057 講義中にも、思わず海を横切るヨットに目を奪われたりしましたよ。

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2008年11月17日 (月)

イスラエルのワイン

022  食事中に出てきた、イスラエルのお勧め赤ワインです。ゴランワインと言っていました。

026原産地を知りたいとおもって裏を見たのですが、ヘブライ語。

まったく読めなかったです…。

0261 拡大しますが、ヘブライ語はこんな感じなんですよ。

アルファベットではないのです。

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2008年11月16日 (日)

イスラエル料理

017     クリニックを見学した後に、テルアビブのハーバーに移動して、ディナーをいただくことになりました。

025ちょうどシネロンに見学に来ていたトルコの皮膚科や形成外科のドクター達15人と一緒になりました。

トルコからイスラエルまでは飛行機でわずか一時間なのだそうです。

018イスラエルのシーフード料理は前菜とともに出てきました。

023_2こんな大きなからあげや、

024_2 白身の魚があったりとか。

この魚体長50cmぐらいあるのですよ。

027 終わりにはこんなババロアのようなデザートが出てきました。

料理は総じてさっぱりした味で、日本人には合うとおもいましたよ。

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2008年11月15日 (土)

テルアビブのレーザー美容クリニック

078  会合を終えて12時半にシネロン社アジア担当のIdoさんの社用車に乗り、テルアビブに戻ります。

ほら、車にシネロンのステッカーがあります。写真で見えますか?

099出発は12時半。スケジュールが詰まっているので、車の中でサンドイッチを食べながら移動します。

約1時間半でテルアビブに戻り、やってきたのがこのハイテクの会社が立ち並ぶ街にあるクリニック。

007_2 この地に、形成外科医として世界的な知名度を持つ、Dr.Scheflanのオフィスがあるのです。

103 クリニックは非常に美しい装飾で、二つの手術室をもつ大きな施設でした。

008_2 ちょうどこの日に、シネロンの新しい脂肪減少レーザーのLIPOLITE を使用する手術が入ってるよ、と言われました。

114 術衣に着替えて、僕も手術室に入れてもらいます。

119 いよいよ麻酔も終わり、脂肪吸引の手術が始まります。

126 術者のHAI先生の後ろに見えるのが、今回の主役「リポライト」です。

122_2ガイド光が赤く光っているのがわかりますか?

この管を体内に入れて、レーザーを照射し、脂肪を溶かすわけです。

124_3術野が広く、視野が確保できるので、よく観察することができました。

127 管の先端が体外に出た時に、レーザー光が照射されるため、ナースもサングラスをして施術に入ります。サングラスにシネロンの文字が見えますね。

004_2 3時間に及ぶ手術が終わり、Dr達にお礼のあいさつをしました。

良い勉強をさせていただきました。

011 クリニックの外に出た時には、もう夕暮れ時でした。空のグラデーションが綺麗でしたよ。

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2008年11月14日 (金)

シネロン本社のクリニカルトレーニング

059 到着して早々に、シネロン社クリニカル教育部門のHela Goren博士に、リファームSTのハンズオントレーニングを受けることになりました。

イスラエル人は博士号を持っている人が多いと書きましたが、それを裏付けるようにシネロン社でもらった名刺の半分には何らかの博士号(PhD)の学位が表記してありました。

064会社のスタッフを一人呼んで、顔に白いペンを用いてどの部位に照射すればよいのか、細かいコンパートメントに分けて説明してくれました。

彼女はシネロンの機械を、いかに効率よく効かせるのか、常に研究していて、ディスカッションはとてもためになりましたよ。

069オーロラ、ポラリスから始まったシネロン社の機器はこうして進化し続けているのですね。

こういったより新しい施術の方法を知っているかどうかで、同じ機器でも全く違う効果が出せるといえます。

また、こんな時代ですから、患者さんもクリニックを選ぶ時、同じ機械があるからと言って、同じ施術ができると思わない方が良いとおもいますよ。

技術のあるクリニックを自分の目で選んでいただきたいと思います。

070そしてポラリスの進化版ともいえる、マトリックスIR。

こちらのトレーニングも行いました。

072 シネロン社は、ギャラクシー(フォトリファーム)という、「シミ」と「たるみ」を一度に治療する方法を提案してきました。

この治療法は治療前後の見た目の変化が素晴らしく、インパクトが高いため、クリニックFでも最も人気のある施術の一つです。

今年の後半から、この治療法に「しわ」の治療を加えて、トリニティという、治療法を提案しているのですが、ここでキーになるのがこの新発売されたマトリックスIRであるというわけです。

このトレーニングも受けてきました。

約一時間のトレーニングの後、Hela博士に、シネロン社研究開発部門長のBoris Vaynbergや、クリニカルスペシャリストのYehudit Kraizerその他、営業部門のスタッフも加わって、ラウンドテーブルミーティングに参加させていただきました。

002 シネロンはこれまでも多くの魅力的な機器を販売してきましたし、現行の最上級機種であるeMaxにはオーロラ、オーロラプロ、ポラリス、マトリックスIRなどに加えて、脱毛や、ニキビ、血管赤ら顔などに対応する、9種類のプローブが装着できるようになっています。

僕も、この会議において、もう少し波長にこだわりを持って、より日本人の肌に合ったプローブを作ってもらえるように、いくつか提案をしてきました。

033 最後に本社を訪れた記念にと言って、大きな包みをいただいたので、その場で開けてみると、イスラエルの料理の本でした。

綺麗な、まるで写真集みたいな本でしたよ。

いろいろとお世話になり、シネロン本社の方々にはお礼申し上げます。

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2008年11月13日 (木)

シネロン本社訪問

053 約1時間半車で移動した後、見えてきたのがこの後方の建物。075 ここがいよいよやってきた、シネロン本社です。

055 工業団地の一階層にシネロンは入っています。

056 エレベーターを上がると受付になります。

057 会社は広々としていて綺麗な空間ですね。

シネロンは機器の生産工場を別の場所に持っているのだそうです。

この本社で何を話し合ってきたのかは明日のブログで書きますね。

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2008年11月12日 (水)

新興都市ヨクナムへ

023 昨日は真っ暗で見えなかったのですが、朝になってホテルから外を見ると、テルアビブは緑が多い、綺麗な街でした。

今回訪問したイスラエル、シネロン社は、ここテルアビブから北に約70kmぐらいの新興工業都市ヨクナムにあります。

096 会社の用意してくれたタクシーで高速道路に乗り、約1時間半のドライブになりました。

タクシーの運転手は英語でいろいろとイスラエルの話をしてくれます。ちょっとしたガイドさんのようでした。

道路標識も、ヘブライ語とアラビア文字。そして英語の表記があります。

089 高速道路の途中で見えたこの三本の煙突は、イスラエルの90%の電力を作るパワープラントなのだそうです。

戦争でここを爆撃されると、国の電力が停止するのだとか…。

そんなこと言ってしまっていいのかな(笑)とか思いながら楽しくドライブしました。

031  ヨクナムに行く高速道路の道すがらは、緑のなかに、時々現れるハイテクの工場が見える景色が続きます。

036イスラエルはユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教の三つの宗教の聖地がありありますが、地中海に面した、とても肥沃な土地だったのでしょう。緑の多さがそれを物語っていると思いました。

039 途中に見える家の屋根には太陽光発電機が乗っていますね。

048 シネロン社のある、ヨクナムという都市は、イスラエルがハイテク企業のために誘致して作った都市で、新規に設立された企業は3年間税金が免除されるのだそうです。

そうして、ものを造り、国の力を蓄えていくのですね。

こういったところは、イスラエル人の勤勉さと計画性を学びたいところです。

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2008年11月11日 (火)

テルアビブのホテル

008

とにもかくにも、テルアビブの空港からタクシーを拾い、なんとかホテルにたどり着きました。

012チェックインしたのは現地時間で夜の11時ちょっと過ぎ。

014_2

部屋に入るとこんな感じ。

イスラエルのビジネスホテルってどんなかんじなのだろう・・・と良くも悪くも行く前には全く想像できなかったのですが、出張の宿としては、清潔で綺麗なホテルだし、良いところだなと思いました。

009一旦荷物を置き、食事ができていなかったので、バーに向かうと、

「11時で閉まったので、何も出せない」

とのこと。

「えっ? 11時って、たった数分前のことでしょう? 食べ物は無理でもせめてビールくらいは、なんとかこのとおり!」

と思って、

「ビールぐらい飲めませんか?」

と聞いてみると、それもだめ。

もちろん近くにコンビニなんてありませんし、自動販売機もありません。

こういうとき日本のありがたさが骨身に沁みますね。

021フロントでなんとか交渉したところ、ピザなら頼めるということになりました。「ぜひ」と頼んでみると、このドミノピザが届きました。

ねばってみるものですね(笑)。

018食べてみると、これが野菜が新鮮で意外とイケるんですよ。長旅の疲れが吹き飛びました。

このピザは、翌日の朝食にもなりました(笑)。

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2008年11月10日 (月)

敬虔なユダヤ教徒

004_3ところで、空港で最も気になったのがこの黒いコートと黒い帽子をかぶった人たち。

イスラエルにはこんな人が沢山いるのです。考えれば当たり前なのですが、実際自分の目の前に何人もこうした装いの人を見ると、自然と目が吸い寄せられます。

005_2入管検査の時にも並んでいます。

077街中にもたくさんいます。

ご存知のない方のために、念のため書いておくと、この服装が、ユダヤ教徒の正装なのです。

ユダヤ教の成立は紀元前6世紀頃だと言われています。聖典はキリスト教の「旧約聖書」と同じ書物です。

唯一神ヤハウェを神とし、選民思想やメシア(救世主)信仰などを持つ宗教なのですが、日本人の考える宗教とは少し意味合いが違います。

ユダヤ教を信じる民族がすなわちユダヤ人であり、血縁よりもむしろ教徒としての行動が重要視されることも多いといいます。つまりイスラエルに住むユダヤ人が、ユダヤ教を改宗した瞬間に厳密な意味ではユダヤ人ではなくなってしまうのです。

民族の定義が血縁によるのか、もしくは宗教によるのかという問題にかかわっていると、高校の時に世界史で習った記憶があります。

紀元前13世紀にモーゼが、エジプト新王朝の支配下にあったへブル人をエジプトより脱出させ、シナイ山でヤハウェ神と契約を結びました。

これが「モーゼの十戒」です。

モーゼたち集団が移動した、約束の土地とされた「カナンの地」に定着した民族がユダヤ人の起源というわけです。

紀元前1020年ごろ、イスラエル王国が成立し約400年の繁栄の後、南に分裂したのがユダ王国でした。

紀元前597年。ユダ王国が新バビロニアに滅ぼされ、ユダヤ人の政治宗教のエリート層が全員バビロンに捕虜として連行されるという「バビロン捕囚」の約50年間に、ユダヤ人の中で芽生えたアイデンティティが、ユダヤ教を作り上げたといえるのです。

ちなみにこのバビロン捕囚が終ったのは新バビロニアがアケメネス朝ペルシャに敗れた起元前537年のこと。ペルシア王キュロスの命令でユダヤ人たちは解放され、故国エルサレムに帰る許可を得たのです。

しかしながら、その後、ユダヤ人たちには自国を持たずに世界を放浪する運命が待っていました。彼らは国を持たない世界で生き抜くために、中国の華僑とは違った形で世界と歴史を生き抜いてきたと言えるのです。

土地に依存せず生きていく。

その方法論として、

1 子供たちの教育に投資をする → 博士号の保持率は世界有数です。

2 金融を生業とする → ほとんどすべての米国の銀行には、ユダヤ系の資本が入っているといわれています。

3 諜報機関を充実させる → イスラエルのモサドはアメリカのCIAや、イギリスのSIS、旧ソ連のKGB(現ロシアではSVR)と比較して、それ以上(世界最強との声ある)の特殊工作および諜報活動を行うといわれています。 

・・・という努力を行ってきたのです。現在でも特に生物医学系の技術は世界一だと言われていますし、アメリカの多くの企業はユダヤ系がトップを務めていると言われていますよね。新聞やTV、雑誌などのメディア、流通、不動産・・・など、知恵とアイディアだけで移民からのし上っていったユダヤ人の生き方からは学ぶことがたくさんあります。

紀元前5世紀にこの地を追われたのち、2500年の月日を経て、1950年にイスラエルが建国されたということは、ユダヤ人=ユダヤ教徒にとっては特別の思いがあったのでしょうね。

今回の出張で、もっとユダヤ人=ユダヤ教徒について勉強したいなと思いましたよ。

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2008年11月 9日 (日)

イスラエル航空のセキュリティチェック

007 ところで、このエルアル・イスラエル空港のセキュリティチェックは聞きしに勝る、本当に厳しいものでした。

香港でチェックインするときに、専任のイスラエル人が名前を呼び留め、非常に細かい質問をしてきます。

すべて英語で結構長い時間でした。

「なぜイスラエルに入るのか?」

とか、

「誰か知り合いはいるのか?」

とかからはじまって、

「僕は日本の医者で、イスラエルのレーザーの開発会社とのビジネスミーティングがある。」

と一生懸命説明したのですが、立て板に水というか、埒が明きません。

特に僕の場合、パスポートが悪かったのかもしれません。出張で訪れた各国の印をなめるようにチェックされました。僕のパスポートには沢山の印がありますので、その中に、要注意の国があったのか・・・。どこがひっかかったんだろう? 

あまりに時間がかかるので、

「そういえば!」

と思い出し、今回僕はシネロン本社から頂いたインビテーションレターを持っていたので、それを取り出し、提示したら、納得して通してくれました。

しかし、ここからがまた大変です。

ボーディングパスに記載されている搭乗時間が、実際の乗り込みよりも一時間以上前の時刻が書いてあるんですよ。

時間通りにそこで列に並んでいると、名前を呼ばれて再度持ち物チェックです。

僕は今回機体持ち込みの荷物しかなかったのですが、細かい物まで全部中身を調べられ、何かを採取して器械にかけるのです。

検査にかかること、30分近く。あまりに執拗で、あきれるを通り越して感心してしまいました。

あとから聞いた話によると、わざとそういったストレスをかけて、おかしな行動をするかどうかを見極めているのだとか。確かに途中でキレて怒り出す人が何人いてもおかしくないような状況でした。

まあ、臨戦態勢の国ですから、仕方がないですよね。

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2008年11月 8日 (土)

香港でザリガニを食べる

004 ところで、香港空港でトランジットしているとき、小腹が減ってきたので何か食べるものを探していたところ、シーフードレストランで目にとまったものがありました。

この赤いやつ。

よく見るとアメリカザリガニです。

最近日本で見られなくなりましたが、小さいときには田んぼによく釣りに行きました。

もともと戦前には食用で日本にやってきたことを思い出しました。

ニューオリンズとかアメリカの南でミニロブスターと言って、よく食べられていますよね。

003 店の前を何度かうろちょろして、どうしても

「一度食べてみたい」

好奇心と誘惑に勝てず、ビールとともに注文してしまいました…。

出てきたのは、こんなかんじ。

あまりにリアルなアメリカザリガニで、さすがに躊躇したのですが、カニみそと、体の部分をフォークで取り出してパンにはさみ、思い切って食べてみました…。

うーん。川に住む生き物だけあって、後味がちょっと泥臭い。

まあ、もう注文しないだろうな(笑)。

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2008年11月 7日 (金)

イスラエル行き航空機

001 イスラエルまで行く方法は、ヨーロッパ経由のものが多いのです。

しかもイスラエルのテルアビブ空港に真夜中の時間帯につくものばかり…。

なんでも理由は、夜中につかないと爆撃される可能性があるからなのだとか。

信憑性がありますよね。

けれど、ヨーロッパ経由の便を使うとヨーロッパの空港でのトランジットの際、6時間以上待たされることになります。

それもつらい。

002そんなわけで、今回は成田から香港までキャセイパシフィック航空。

香港からイスラエルまでエルアル・イスラエル航空という選択となりました。香港まで6時間。そこからイスラエルまで12時間。合わせて18時間のフライトです。

僕は知らなかったのですが、この香港行きの便。成田第二ターミナルで朝一番の便なんですね。搭乗のセキュリティーの入口が開くのが朝7時半で、シャッターが閉まっているのを初めて見ました(笑)。

006 エルアル・イスラエル航空の機体はこんなのです。見たことありましたか?? 僕は初めて見ましたよ。

005 垂直尾翼にはイスラエルの国旗にもあるダビデの星(六芒星)がついています。

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2008年11月 6日 (木)

イスラエルから帰国しました。

昨晩成田に一番遅く着く機体で、イスラエルより無事帰国しました。

二泊四日の強行スケジュールでしたが、すべてのスケジュールをこなして帰って来ました。

イスラエルはものすごいハイテクと、まだ未開の地がモザイクのように交わった場所でした。

6月に停戦協定があり、比較的安全な時期に渡航したつもりだったのですが、ちょうど僕が出国した4日に夜にはイスラエル軍がパレスチナ自治区・ガザ地区を空爆しました。

まさに間一髪でしたね。

レーザー軍事、そしてハイテク大国であるイスラエルでの報告もおってこのブログで行いますね。

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2008年11月 2日 (日)

今日からイスラエル

今日からイスラエルに行くこととなりました。

二泊四日という強行スケジュールでの出張です。僕にとっては初めてのイスラエルとなります。

レーザー・光治療器の分野で仕事をしていると、イスラエルという国を抜きにこの世界を語ることはできません。軍事大国であるこの国は、レーザーの技術が非常に発達しているのです。

有史以来、戦争という期間は、起きる様々な悲劇とは裏腹に、国家の技術力を高めます。事実、現在の西洋医療の技術が最も進んだのは第一次、第二次世界大戦中と言われていますよね。

光治療の世界でも、フォトフェイシャル(IPL)の技術は、戦闘機の塗装をはがすために強い光を照射した技術がヒントになっていると聞いたことがあります。

現在でも、世界で最もレーザーの技術が進んでいる地域はアメリカのボストン周辺。そしてカルフォルニアのシリコンバレー周辺。そしてこのイスラエルになるのでしょう。

イスラエルは1948年建国で、人口わずか650万人ですが、労働力数との比率でみると、自然科学、工学、農業、医学の分野における論文執筆者の数は世界一です。生物工学の分野では極めて進んだ技術を持ち、軍需製品の性能・品質は世界でもトップクラス。

ハイテクの国なのです。

思い返せば、ぼくとイスラエルのはじめての接点は中学生の時。

「日本人とユダヤ人」というイザヤ・ベンダサンなるユダヤ人(後に山本七平のペンネームだと判明)が書いた本でした。父の書棚にあったのを偶然手に取ったのですが、衝撃を受けましたね。この本は、戦後の早い時期に発刊された海外の視点から見た日本人論であるということからベストセラーにもなりました。

後にこの本の痛烈な批判本も販売されました。(朝見定雄著「にせユダヤ人と日本人」)この本も同時に読むことが条件ですが、思春期には必読の書と言えるのではないでしょうか。

当時の僕も、日本人であるというアイデンティティーが生まれ、国際関係に非常に興味を持つようになりました。ある意味、人生観が変わりましたよ。

イスラエルの出張報告については、無事帰国したらまた書きますね。

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2008年11月 1日 (土)

学園祭とお受験

連休の初日、クリニックFのある四谷は大変賑わっています。

新宿通りをはさんで向かいにある上智大学では、学園祭が行われているようで、大音量で音楽が流れ街中に響き渡っています。

クリニックFには、上智や明治学院、青山学院、早稲田、法政・・・などなど都内各地の学生さんや、時に一時帰国中のアメリカの大学・大学院に通われている学生さん(女子ばかりでなく男子も)がニキビ・ニキビ跡の相談で来ることもあり、ちょうど先月辺りは

「来月は学園祭で忙しくて・・・」

と何人か言っていたのを思い出しました。

また、外堀通りを中心に東と西では、“お受験”シーズンまっさかり。紺色のスーツに身を固めたお父さんとお母さんがお子さんの手を引く3ショットを、今日何人も朝から見かけました。

この界隈は、幼稚園や小学校で言えば、四谷雙葉、白百合、学習院初等科、暁星・・・など名門私立がずらり揃っているようで、実際医者仲間や患者さんが説明会の帰りにふらっとクリニックFに寄ってくれて、

「うちも大変だよ・・・」

なんていうボヤキ?も聞いてますよ(笑)。

四谷には学問の神様がいるのでしょうか? この場所にクリニックを構えてから、患者層も変わったように感じています。時々「銀座にクリニックを出したら?」とか「青山や表参道がやっぱり美容の“メッカ”だよ」と言われることもあって、僕自身も

「銀座に出すのも魅力的なんだろうな」

とか

「確かに青山や表参道は環境が整っているよな」

とは思うものの、自分にはこの四谷が今は合っていると思うんですよね。四谷に来てから学術の分野におけるネットワークも不思議と広がっています。

受験の話に戻ると、普段の診療でも、中学・高校受験を控えたお子さんをお持ちの患者さんも多く、施術の後に世間話をしているときなど、たまに

「先生はどうやって勉強されたんですか?」

とか

「どうやって子供を勉強させたらいいのやら・・・」

なんていう相談を受けることがあります。

どうも私立の受験経験があるように思われているようなんですね。

実は僕自身、私立小学校や中学お受験の経験は残念ながらなく、小学校、中学校、高等学校・・・と、公立の“たたき上げ”です。考えてみれば大学どころか、大学院まで国立でした。

神奈川県の鎌倉・藤沢学区ではそこそこ優秀な公立校が多数ありました。よほど良い環境にいなければ、私立の学校に通うという発想が当時はなかったのです。

自然に囲まれていましたので、小学校の時はそれこそ泥んこで遊んでばかりでした。3月生まれだったこともあって、小学校の時は運動もそんなに得意ではなかったし、勉強もそこそこでした。教科は理科が好きでしたね。当時将来の夢は研究者でした。

なんとなく勉強をするようになったのは、中学の2年生の時です。

当時神奈川には県下の中学2年生が一斉に受ける、アチーブメントテストという制度があって、その時に県下の順位がわかる模擬テストを受けたのです。

思えばこれが契機だったんですよね。

小学校や中学校は相対評価だったので、「学校の先生に気に入られた生徒が成績が良いだけ」だって、小中学校の成績には子供なりに、とっても冷めた目で見ていてたんですが、共通テストとなると話は別です。

順位や偏差値がわかるようになると、正当に評価を受けているような気がして、俄然燃えてきたんですよ。

高校生のときには、高校の授業は全くそっちのけでしたが、駿台予備校の模試の成績優秀者に名前を載せるのが目標みたいになりました。

中でも数学は、平均点が低い難しい問題がでると、高得点をとると偏差値が目に見えて上がるので、とても好きな教科でした。

教科にもよるのだと思いますが、日本の受験勉強は、「記憶力」と「要領の良さ」が必要なのだと思います。

「与えられた、必ず答えのある問題を、一定制限内の時間で解くこと」

が目的なのですから。

でも、実際に社会に出て成功している人たちをみると、こういった受験の能力が必要な職種は極めて少ないと思います。

特にコンピューターという、すぐれた記憶力と検索能力を持った機器を所有してしまうと、受験で必要な二本柱のひとつである「記憶力」というファクターはほとんど必要なくなるわけです。

日本における受験戦争を戦う能力というのは、単に「事務能力の高さ」と記憶力を調べる指標なのかもしれません。

そして、

「あきらめない強い意志」であるとか、

「逆境に強い」ことだとか、

「ひとつの事項について深く考えたりする」ことだとか、

「人に共感を得られる」能力であるとか、

「上下関係を重んじて先輩に好かれる」能力であるとか

ある意味上下関係のしっかりした組織で培われるような資質が、日本の社会で生き延びてゆくためには、より必要なのかもしれませんね。

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