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2008年12月の25件の記事

2008年12月31日 (水)

2009年米国レーザー医学会の演題

昨日、2008年の診療が無事終わりました。

健康で大きな事故やアクシデントもなく、度重なる海外出張にも関わらず患者さんも(レーザー機器も)順調に増え、こうして最終日を迎えることが出来たのは、クリニックFにいらしてくださった患者さん、各企業の皆様、諸先輩方、スタッフ、友人、家族・・・自分の周りにいるすべての人に支えて頂いたおかげだと、改めて感謝の気持ちで一杯です。

今年一年本当にお世話になりました。ありがとうございました。

2008年最後に、クリスマスホリディを終えたアメリカから嬉しい知らせが届きました。

Aslms2009 毎年4月に開催される米国レーザー医学会(ASLMS2009 The American Society for Laser Medicine and Surgery) ですが、来年はワシントンDCで開催されます。

この学会は、世界のレーザー医療関係者が標準を合わせる、ある意味レーザー界の最も権威ある学会となります。

毎年デビューする多くのレーザー機器をチェックするのもこの場所ですし、多くの海外のドクターたちと顔を合わせるのもこの場所です。

そのASLMSにこの秋提出した二つの演題が、無事通過したと米国の事務局から連絡があったのです。

この学会では過去6年間で、8演題の発表となりますが、それでもこうして「合格」の通知をもらうと、毎回とても嬉しいものです。

実際今年は演題を通すのも従来より厳しい審査があったそうで、提出された演題の内3分の1未満しか通過しなかったのだと、事務局のメールに書いてありました。

今回僕が提出した演題のひとつは、アジア人の肝斑治療に使用するレーザー比較について。

「アレキサンドライト」VS「Ndヤグ」。この二つの波長のQスイッチレーザーを使用して、肝斑治療を行った時を比較してみた研究結果について話すつもりでいます。

「アレキサンドライト」と「Ndヤグ」の波長で“トーニング”を行うと、双方肝斑を薄くする効果があるのですが、細かく観察すると、効果の違いがあるのです。

使用したレーザー機器は、CYNOSURE社「アコレード」と、LUTRONIC社「SPECTRA-VRM3(マックスピール3)」。

今月クリニックFに導入したHOYAコンバイオ社の「メドライトC6」の研究は10月の締め切りには間に合いませんでしたので、来年に比較検討をしたいと思っています。

また、もうひとつは、昨年から続けている三菱商事のグループが開発販売してしている新しい抗酸化物質であるフラーレンの、レーザー照射後の抗酸化抑制作用についての演題です。

クリニックFでもこのフラーレンを使用して、レーザー照射後の化粧品を作ってきたのですが、臨床的にも不思議とレーザー照射と相性が良く、患者さんの受けもよいので、とてもよい商材だなと思っていました。

さらに研究データでも、この原料を施術の前後に使用すると、レーザー照射後の皮下の活性酸素の発生を抑えることができるので、レーザー後反応性色素沈着しにくいことが、ここ数年の我々の研究でも分かってきたのです。

使用したレーザー機器はCYNOSURE社フラクショナルレーザーの「アファーム」です。

これから年始にかけて、資料をまとめなければなりませんが、レーザー医療普及のためにも、普段からお世話になっているレーザー/光治療/アンチエイジング治療各社の皆様に恩返しするためにも、頑張りたいと思っています。

まだまだ若輩者で、周りの皆さんに教えていただくこと、支えて頂くことばかりですが、一歩ずつ成長しながら前に進んで行きたいと思っていますので、2009年も何卒よろしくお願いいたします。

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2008年12月30日 (火)

エディション・コウジ・シモムラ

週末は、今年最後のゴルフに出かけた後、六本木一丁目のフレンチ・レストラン エディション・コウジ・シモムラで打ち上げがありました。008

くつろげる店内と、目にも美味しいお皿の数々。まったく胃につかえたり、もたれたりしない、和食的とも言えるアプローチと、つかず離れずの接客はとても心地よく、最初から最後まで美味しく頂きました。007

こちらのお店は、開業が2007年の7月。クリニックFと2ヶ月しか違わないのです。シェフの下村さんとは2歳違い。

今年いきなりミシュランの二つ星を取ったということで話題にもなりましたよね。

僕もレーザーの世界で星を取れるよう、来年も頑張ろうと思いましたよ。

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2008年12月29日 (月)

音楽と痛みの関係

NYから帰ってきてからは、すっかり日本の師走モードで、今年の診療もラストスパートを迎えています。

いくらハードなスケジュールでも、NYに行くと元気になって帰ってこられるのは、やはり夜の観劇のおかげでしょうか。質の高い芸術と音楽のおかげで癒され、活性化するような感覚があります。

音楽、そして芸術の力、ですよね。

このブログを読んでくださっている方はご存知のことと思いますが、僕は音楽が大好きです。特にクラシック。もし才能と環境が叶うなら指揮者になりたかった、と思うくらいです。

そのせいなのでしょうか、クリニックFにはピアノの先生や声楽家、楽器演奏家などのほか、いわゆる芸能人と呼ばれる有名な歌手の方など、音楽の仕事をされている方がけっこういるのです。

これは開業前には想像もしていなかった、思いがけないプレゼントですね。

音楽関係の方から

「このピアノ、素晴らしいですね。誰の演奏ですか?」

とクリニックFのBGMについて聞かれると、これが実に嬉しいんですよ。

クリニックFのBGMは有線ではなく、すべて僕が自宅から持ってきている音源を、クリニックのコンピュータで「i-tunes」に入れて流しているのです。同じ曲でも指揮者や演奏者が違えば、まったく別の曲になってしまいます。そういう意味で、クリニックFに流れている曲の数々は、

「ベートーベンの交響曲4番なら、この指揮者」

「チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番なら、この演奏」

「ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番なら、このカップリング」

「ショパンのバラード1番なら、この人」

「椿姫を歌わせるなら、この歌手じゃないと」

・・・などなど、僕が四半世紀以上に渡ってコツコツと集めてきたコレクションの中から、珠玉のものを抜粋してかけているのです。

レーザーと同じく、こだわってしまうんですよね。

ところで、音楽の力のひとつに痛みとの関係があることをご存知ですか?

音楽は、「聴覚性痛覚消失」と呼ばれる現象を起こすことで知られています。身体的な苦痛を和らげる効果があるのです。手術や出産、歯科の治療などに際して音楽を流しておくと、鎮痛剤や麻酔の使用が少なくて済む、という研究報告などが海外では出されています。

これは音楽が作用して、体内にある天然の鎮痛及びリラックスホルモンである“エンドルフィン”の分泌が促されることが、理由とされています。

エンドルフィンは内因性麻薬と呼ばれている、モルヒネ様ペプチドです。マラソンのときに、ランナーズハイと呼ばれる現象が起こることがありますが、この原因であるといわれています。

モルヒネが退廃的に働くのに対し、脳内麻薬であるエンドルフィンは、人間の脳を活性化するのに役立つ物質なのです。

怪我や病気がなぜ怖いかといえば、その理由のひとつに「痛いこと」が挙げられることは誰もが納得することでしょう。その大きな苦痛のひとつに、ホスピスみたいな特別な場所だけではなく、日本の医療現場はもっと注目し、緩和できる工夫を随所で行っていく時代になっていくことと思います。

薬剤を使って痛みを緩和するのではなく、音楽や香り、指や手による刺激などを随所に取り入れた複合的な医療施設が、当たり前の時代に早くなると良いですね。

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2008年12月28日 (日)

電子カルテ

海外出張に行くと、もうひとつ勉強になることがあります。

それは患者さんの情報管理について。カルテをどのようにしているのか、国や地域による様々な違いを知ることができることです。

最先端を走るのは、やはり今回出張で行ったアメリカではないでしょうか?

003写真のようなモニターが施術室に設置され、受付とのオンラインで繋がっているクリニックが主流となってきているようです。

全ては紙でなく、電子カルテ化されており、施術前・施術後の写真や情報もここでチェックできるようになっています。

クリニックによっては、外部につながるネットワークであるインターネットと、画像などの情報と診察内容を管理する院内で閉じたネットワークであるイントラネットを併設するところが多いです。

日本での電子カルテシステムを取り囲む環境は・・・と言えば、保険診療を行う病院ではだいぶ整ってきているようですが、自由診療のレーザー/アンチエイジングクリニックで採用するものに関しては、まだまだ課題が多いように感じています。

実際僕自身も、顧客管理システムや電子カルテシステムを過去のクリニックで導入した経験がありますが、納得のいくものにはまだ出逢ってないですね。

最近の大学病院では、すでにあるシステムをいくつか独自に組み合わせ採用するような流れもあるようですが、個人クリニックの規模ではなかなかそこまで出来ない現状があります。

また、サービスを重視する上で、電子カルテでは管理しきれない情報というものも生まれます。欧米のクリニックでは、日本的なホスピタリティや細やかさを患者さんが求める、ということはまずありませんから、システム化も多少楽なのでしょうね。

クリニックFでは、画像や会計などはPC管理で電子化し、施術内容は紙のカルテを使うといった併用をしています。毎回の診察で撮影した写真は、カルテ番号の名前のフォルダで管理するのです。

二つのファイルを共有化させるためのカルテの整理番号は、患者さんの誕生日にしています。

たとえば1月1日生まれの方で、初めてクリニックにいらっしゃった患者さんは

0101-001番

となるのです。同じ誕生日の方が来た場合、一番下の番号が2になります。

つまり

0101-002

というわけです。

誕生日で顧客管理すると、あいうえお順で管理するのに比較して、一度に患者さんを365分割できるのでとても楽ですよ。

困った時も、患者さんに誕生日をお聞きすれば、カルテもデータもすぐに見つけられるわけです。

こうすると、ファイルメーカーなどの高価なデータベース管理ソフトが要らないのですよ。

これから開業される先生にはお勧めです。

また、ちょっと話はずれますが、この仕組みでおもしろいことがひとつあります。それは、予約表を見ると似たような番号の患者さん=つまり誕生日が一緒だったり近い患者さんが、同じ日の予約に集中することがあるのです。

棚にずらっと並んだカルテを見ても、

なぜかこの月生まれの患者さんはすごく多いけど、この月は少ない

とか

同じ誕生日の人が集中して、末尾の番号がすでに6番まで来ている日があったり

とか

不思議なことがあるのです。

ちょっと言えないですが、患者さんの中でも、個性的な人の誕生日が集中している月とかあるんですよ(笑)。

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2008年12月27日 (土)

世界のメリークリスマス&あけましておめでとうございます。

今年も海外のドクターからクリスマスメールが沢山届きました。

僕的に、かなりいけてると思ったのは、このメールを送ってくれたドクターです。

どこから取ったのでしょう。

それにしても、世界は広いですね。

インドネシアだけでも数千の言語が混在していると言いますから、この二つの言葉を表す言葉がいかに多いことか。

日本語、そして英語と関西弁?の3言語しか話せない僕は、まだまだ世界の多くの人たちと知り合いになるきっかけを失っているのでしょうね。

もう一言語ぐらい話せるようになりたいと思いましたよ。

Afrikaans
- Geseende Kerfees en 'n gelukkige nuwe jaar
Albanian - Gézuar Krishlindjet Vitin e Ri!
Amharic - Melkam Yelidet Beaal
Arabic - I'D Miilad Said ous Sana Saida
Aramaic- Edo bri'cho o rish d'shato brich'to!

Armenian - Shenoraavor Nor Dari yev Pari Gaghand
Aromunian - Crãciunu hãriosu shi unu anu nãu, bunu!
Azeri - Tezze Iliniz Yahsi Olsun
Bahasa Malaysia - Selamat Hari Natal
Basque - Zorionak eta Urte Berri On!
Bengali - Shuvo Baro Din - Shuvo Nabo Barsho
Bohemian - Vesele Vanoce
Brazilian - Boas Festas e Feliz Ano Novo
Breton - Nedeleg laouen na bloav ezh mat
Bulgarian - Vasel Koleda; Tchestita nova godina!
Catalan - Bon nadal i feliç any nou!
Cantonese -Seng Dan Fai Lok, Sang Nian Fai Lok
Chinese (Cantonese) Gun Tso Sun Tan'Gung Haw Sun
Choctaw - Yukpa, Nitak Hollo Chito
Cornish -Nadelik looan na looan blethen noweth
Corsican - Bon Natale e Bon capu d' annu
Crazanian - Rot Yikji Dol La Roo
Cree - Mitho Makosi Kesikansi
Creek - Afvcke Nettvcakorakko
Czech Prejeme Vam Vesele Vanoce a stastny Novy Rok
Croatian - Sretan BozicCzech - Prejeme Vam Vesele Vanoce a stastny Novy Rok
Danish - Glædelig Jul og godt nytår
Duri - Christmas-e- Shoma Mobarak
Dutch - Vrolijk Kerstfeest en een Gelukkig Nieuwjaar!
Egyptian
- Colo sana wintom tiebeen
Egyptian Colo sana wintom tiebeen
English - Merry Christmas & Happy New Year
Eskimo - Jutdlime pivdluarit ukiortame pivdluaritlo!
Esperanto - Gajan Kristnaskon
Estonian - Rõõmsaid jõulupühi
Euskera - Zorionak eta Urte Berri On
Faeroese
- Gledhilig jól og eydnurikt n?ggjár!
Farsi - Cristmas-e-shoma mobarak bashad
Finnish - Hyvää Joulua or Hauskaa Joulua
Flemish - Zalig Kerstfeest en Gelukkig nieuw jaar
French - Joyeux Noël et Bonne Année!
Frisian - Noflike Krystdagen en in protte Lok en Seine yn it Nije Jier!
Friulian - Bon Nadâl e Bon An Gnûf
Gaelic -Nollaig chridheil agus Bliadhna mhath ur!
Galician - Bon Nadal e Bo Ani Novo
German - Frohliche Weihnachten und ein glückliches Neues Jahr!
Greek - Kala Christougenna Kieftihismenos O Kenourios Chronos
Greenlandic - Juullimi Ukiortaassamilu Pilluarit
Hausa - Barka da Kirsimatikuma Barka da Sabuwar Shekara!
Hawaiian - Mele Kalikimaka (MC) Hauoli Makahiki Hou (Happy New Year)
Hebrew - Mo'adim Lesimkha. Shana Tova
Hindi - Aapko Christh Janam Din ki badhai
Hungarian - Merry Christmas=Kellemes karacsonyi unnepeket. Happy new year = Kellemes karacsonyi unnepeket es boldog uj evet
Icelandic - Gle?ileg Jól og Farsaelt Komandi ár!
Indonesian -Selamat Hari Natal
Iraqi - Idah Saidan Wa Sanah Jadidah
Irish -Nollaig Shona Dhuit
Italian - Buon Natale e Felice Anno Nuovo
Japanese -Merry Christmas=メリークリスマス
Happy New Year=新年あけましておめでとうございます
Jèrriais - Bouan Noué et Bouanne Année
Karelian - Rastawanke Sinun, Uvven Vuvenke Sinun
Korean - Sung Tan Chuk Ha
Krio - Appi Krismes en Appi Niu Yaa
Kurdish - Seva piroz sahibe u sersala te piroz be
Ladin - Bon Nadel y Bon Ann Nuef
Lappic - Buorit Juovllat ja Buorre Oddajahki
Latin - Natale hilare et Annum Nuovo!
Latvian - Prieci'gus Ziemsve'tkus un Laimi'gu Jauno Gadu!
Lausitzian - Wjesole hody a strowe nowe leto
Lithuanian - Linksmu Kaledu ir laimingu Nauju metu
Livian - Riiemlizi Talspividi ja pagin vonno udaigastos
Low Saxon -Heughliche Winachten un 'n moi Nijaar
Luxemburgish - Schéi Krëschtdeeg an e Schéint Néi Joer
Macedonian -Streken Bozhik
Malagasy: ARAHABA TRATRA NY KRISMASY
Malay - Selamat Hari Natal
Malayalam - Puthuvalsara Aashamsakal
Maltese - Nixtieklek Milied tajjeb u is-sena t-tabja!
Mandarin - Kung His Hsin Nien bing Chu Shen Tan or Sheng dan Kuai Le
Manx - Nollick ghennal as blein vie noaMaori -Meri Kirihimete
Marathi - Shub Naya Varsh
Maori - Meri Kirihimete
Mongolian - Zul saryn bolon shine ony mend devshuulye
Monogasque - Festusu Natale e Bona ana noeva
Norwegian -God Jul og Godt Nyttår
Occitan -Polit nadal e bona annada
Oriya -Sukhamaya christmass ebang khusibhara naba barsa
Papiamento - Bon Pasco y un Feliz Aña Nobo
Papua New Guinea - Bikpela hamamas blong dispela Krismas na Nupela yia i go long yu
Philippines Maligayang Pasco at Manigong Bagong Taon
Pashto - De Christmas akhtar de bakhtawar au newai kal de mubarak sha.
Pennsylvania German - En frehlicher Grischtdaag unen hallich Nei Yaahr!
Polish - Wesolych Swiat Bozego Narodzenia
Portuguese - Boas Festas e um feliz Ano Novo
Punjabi - Nave sal di mubaraka
Pushto - Christmas Aao Ne-way Kaal Mo Mobarak Sha
Raeto-Ramance - Bella Festas da zNadal ed in Ventiravel Onn Nov
Rapa-Nui - Mata-Ki-Te-Rangi. Te-Pito-O-Te-Henua
Rhetian - Bellas festas da nadal e bun onn
Romanche - Legreivlas fiastas da Nadal e bien niev onn!
Romani (GYPSY) - Bachtalo krecunu Thaj Bachtalo Nevo Bers
Romanian - Hristos s-a Nascut si Anul Nou Fericit
Russian - Pozdravlyau s prazdnikom Rozhdestva i c Novym Godom
Sami - Buorrit Juovllat
Samoan - Manuia le Kerisimasi ma le Tausaga Fou
Sardian - Felize Nadale e Bonu Cabuannu
Sardinian -Bonu nadale e prosperu annu nou
Scots Gaelic -Nollaig chridheil huibh
Serbian -Hristos se rodi
Surinamese (SRANANTONGO):Wan Santa Bedaki
Croatian - Sretan BozicCzech - Prejeme Vam Vesele Vanoce a stastny Novy Rok
Singhalese
- Subha nath thalak Vewa. Subha Aluth Awrudhak Vewa
Sorbian - Wjesole hody a strowe Nowe leto.
Somali - ciid wanaagsan iyo sanad cusub oo fiican.
Slovakian - Vesele Vianoce a stastny novy rok
Slovak - Vesele Vianoce. A stastlivy Novy Rok
Slovene - Vesele bozicne praznike in srecno novo leto
Sorbian - Wjesole hody a strowe Nowe leto
Spanish - Feliz Navidad y Próspero Año Nuevo
Swahili - ºKrismas Njema Na Heri Za Mwaka Mpyaº
Swedish - God Jul och Gott Nytt År and S Rozhdestvom Kristovym
Serbian -HRISTOS SE RODI! SRECNA NOVA GODINA!
Sudanese - Wilujeng Natal Sareng Warsa Enggal
Tagalog - Maligayang Pasko at Manigong Bagong Taon
Tamil - Nathar Puthu Varuda Valthukkal
Thai - Suksan Wan Christmas lae Sawadee Pee Mai
Tok Pisin - Meri Krismas & Hepi Nu Yia
Tongan - Kilisimasi Fiefia & Ta'u fo'ou monu ia
Trukeese - Neekirissimas annim oo iyer seefe feyiyeech!
Tswana - Keresemose o monate le masego a ngwaga o montsha
Turkish - Noeliniz Ve Yeni Yiliniz Kutlu Olsun
Ukrainian - Veseloho Vam Rizdva i Shchastlyvoho Novoho Roku!
Urdu - Naya Saal Mubarak Ho
Vanina - Bon Natale a Tutti
Vepsi - Rastvoidenke i Udenke Vodenke
Vietnamese - Chuc Mung Giang Sinh - Chuc Mung Tan Nien
Welsh - Nadolig LLawen a Blwyddyn Newydd Dda
Xhosa - Siniqwenelela Ikrisimesi EmnandI Nonyaka Omtsha Ozele Iintsikelelo Namathamsanqa
Yayeya - Krisema
Yiddish - Gute Vaynakhtn un a Gut Nay Yor
Yoruba - E ku odun, e hu iye' dun!
Zulu - Sinifesela Ukhisimusi Omuhle Nonyaka Omusha Onempumelelo

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2008年12月26日 (金)

バレンボイムの「トリスタンとイゾルデ」

061_3 NYC(New York City)最後の夜は、メトロポリタンでオペラを鑑賞しました。091

ワーグナーの名作「トリスタンとイゾルデ」です。083

中に入ると、これまでに出演した演者の写真がずら~っと並んでいて、それはもう圧巻です。

続々と観客が集まってきます。

072 064_3 今回取れた席は一階席の一番前。オーケストラピットの目の前という、時差ぼけも疲労も吹っ飛んでしまいそうな席です。

トリスタンとイゾルデの公演時間は平均して約5時間。夜7時に幕が上がり、終了予定は12時となります。

長い夜になりました。

0861_2監督は昨日カーネギーホールでベートーヴェンのピアノ協奏曲を弾いたダニエルバレンボイム。偶然にも彼の演奏と指揮を連日聴くことになったのはラッキーでした。

085 しかも一番前に座ると、無心で指揮をするバレンボイムの鼻息までが聞こえるのです(笑)。

ダニエル・バレンボイムはアルゼンチン ブエノスアイレス出身のユダヤ人です。

2009年のウイーンフィル ニューイヤーコンサートを指揮することが決まっているほど、現在は世界を代表する指揮者なのですが、もともとはピアニスト。

023ちなみにこの写真はこの日の前日、カーネギーホールに飾ってあったのを見つけた、まだピアニストだった若き頃のバレンボイム。

019 ピアニストとしての名声を確固たるものにした後、指揮者に転向したのです。

075 ところでこの「トリスタンとイゾルデ」を作曲したワーグナー。彼については、以前のブログ「医者の心とワーグナー」でもふれましたよね。

彼の曲は、ドイツ帝国のヒットラーが溺愛し、アーリア人の文化的優位性を宣伝するのに利用されました。

そういった経緯があり、現在でもイスラエルではワーグナーの音楽はタブー視されています。

ユダヤ人であるバレンボイムは、2001年7月にエルサレムの音楽祭にて、アンコールの曲目で「トリスタンとイゾルデ」の一部を演奏しました。

場内は騒然となり、バレンボイムは非難を受けたそうですが、ワーグナーの美しい音楽には、罪はないですよね。

088予想通り、会場から出るときにはなんと翌日になってしまったのですが、素晴らしい舞台に、皆スタンディングオベーションで応えました。いつまでも鳴り止まない拍手と喝采に、出演者も達成感に溢れた顔に、満面の笑みを浮かべていました。

オーケストラは、さすがにちょっと疲れていたようでしたが(笑)。

090 最後にメトロポリタンの美しいクリスマスツリーを見ながら帰りました。これから数時間、仮眠を取ってJFKに向かい、24時間後には日本にいることになります。

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2008年12月25日 (木)

NYのクリスマス・イルミネーション

メトロポリタン美術館を出て、NY最後の夜をイルミネーションの中歩いていきました。036

がちぎれるような寒さの中、街の灯りに目と気持ちが温まります。024_3

昨今日本でもLEDを多用した素晴らしいイルミネーションが各地に溢れていますが、電飾の先進国(?)である欧米の街は、やはり文化の違いもあって、その独特なセンスがまた楽しいですよね。023

タイムズスクエアも色鮮やかです。025_3

これはちょっと最近の日本が採用しているものに近いかな。031

最後に、またロックフェラーセンターに寄りました。冒頭のプロムナードと共に、NYのクリスマスを象徴する場所ですよね。

いつかここでスケートもしよう。

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2008年12月24日 (水)

メトロポリタン美術館のフェルメール

041

夜の予定まで数時間ぽっかり時間が空きました。

以前より一度行ってみたかったニューヨークメトロポリタン美術館(MET)に行くことに。

042 この美術館は、ロンドンの大英美術館やパリのルーブル美術館に並ぶコレクション数を誇る、世界最大級の美術館です。

056 広々とした館内。

043 広大な美術館の中に、紀元前15年ごろにローマ皇帝アウグストゥスがヌビアの都市に建設した神殿である、デンドゥール神殿も移設されていました。

カイロ大学に講義に行った今年の二月。アスワンハイダムに沈むはずだったアブシンベル神殿を移設した現場に行きましたが、この神殿も同じ地域にあったのだと思うと、感無量でしたね。

045 中はとても広く、ティファニーのガラス工芸や、

048展示されていた大きなエンジェルツリー。

053_2 中世の騎士の甲冑の間。

054 そして音楽ファンにはたまらない、アンドレア・アマティの制作したバイオリン・・・などなど、目と心を豊かにしてくれるものばかりが展示されていました。

052 絵画も沢山ありました。ゴーギャンやモネ、マネ、ゴッホ、ピカソ、ルノワール。

そしてこのフェルメールの「水差しをもつ若い女」。

実物をぜひ見たかったのです。

本当に光の描写が美しい。そして本当に小さな絵。

良く言われていることなのですが、あれだけ光の描写が巧みなフェルメール。しかし彼の描く人物は皆、表情が能面のように不自然なのです。

実物を、来日展のようにガラス越しでなく、近くでしっかりと見ることができましたが、本当に素人が描いた様なんですよ(笑)。

じっくりと2時間観た後、時差ぼけと過密スケジュールがさすがに応えたのか(苦笑)、ベンチでしばしうたたねをしてしまいました。

059 外に出るともう真っ暗。

今回の滞在最後のスケジュールであるオペラ鑑賞の時間が近づいています。

マイナス2度の寒いNYを、凍えながら地下鉄で移動しました。

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2008年12月23日 (火)

新しく開発されたレーザー

NYに旅立つ前、日本アンチエイジング歯科学会で講演したネルソン・マクガイヤー博士と連絡を取り合い、コネチカットにいる彼の社員の一人が、NYCのホテルまで新しく開発しているレーザーを持ってきてくれることになりました。038_2

最近NYで出張の定宿にしているグランドハイアットは、NYCの中で最も大きな鉄道の駅の一つであるグランドセントラル駅の真上にあり、地方から上京するアメリカ人と会合を持つのに、とても便利な場所であるところが気に入っています。

空港からのアクセスを考えても楽なのです。033_4

クリスマス仕様のラウンジで、彼の到着を待ちます。すると大きな荷物を担いだ大男がやってきました。

033_2彼の名はAnton Cherry。エール大学の工学の博士号を持っています。

前記の痛みの治療のレーザーの使い方を全米の医師に教える立場にあるのだそうです。

036_2 今回は次に開発している新しいレーザー機器の試作機を持ってきてくれました。

さっそく部屋で、機械の電源を入れ、彼の説明を聞きます。

レーザーの効果には大きく分けて、熱融解効果と、機械的効果があります。

通常シミをとったりするレーザーは、その熱融解効果を利用するのですが、パルス幅と呼ばれるレーザー照射時間が長すぎると、熱刺激によって皮膚がダメージを受けてしまいます。

企業秘密があってこのブログには書けないのですが、このレーザーは熱融解効果と、機械的な効果の二つの性質を併せ持ったものです。

この試作機。ファイバーの先端からレーザー光が出るのですが、3㎝も離せば、肌に当てても全く痛みを感じません。なんとなくじわじわした熱感があるだけ。でも、皮下の細胞を刺激しているのがわかります。

さらに面白いことに、ファイバー光から数ミリの焦点を合わせると、用意した紙に、あっという間に穴が開き始めるのです。今までのCO2のような蒸散系のレーザーと、違う反応です。

切開と、生物学的活性賦活の二つの効果がフォーカスを数センチずらすだけで行えるということなのでしょう。

皮下の生理活性を上げることによって、育毛効果、キズを治すのを早める効果、痛みを抑える効果、特に治療に難航する神経因性の疼痛疾患にはより効果が高いでしょう。ちょっと思いつくだけで、さまざまな医学的用途が思いつきます。

Antonとも2時間ぐらい、レーザーの理論や適応についての談義をしてしまいました。次にアメリカに行くのは3月のアメリカ皮膚科学会(AAD)だと思うので、その時に再度打ち合わせができたらと言って、別れました。

世界では、本当に多くの新しい技術が生まれています。このうち、ほんの数パーセントが実際に商業利用されるのだと思いますが、こうした技術が生まれる地盤があるのは、素晴らしいことですね。

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2008年12月22日 (月)

エリオット・カーター100歳誕生日コンサート

015 2日目の夜は、地下鉄を57St.7 Ave.で降りて、カーネギーホールに行きました。

写真は地下鉄の出口です。ここからもう気分が盛り上がりますね。

016 この日はボストン交響楽団のチケットが取れたのです。

題目は

ベートーベンの「ピアノ協奏曲第三番」

エリオットカーターの「ピアノとオーケストラのためのインターベンション」

ストラビンスキーの「春の祭典」

でした。

この日の主役はなんと言ってもエリオット・カーターでした。2度のピューリッツァー賞を受賞したNY生まれのこの作曲家は、この日2008年12月11日に、なんと100歳を迎えたのです。

Elliot_carter 彼はカラヤンと同じ1908年生まれですが、今でも世界を飛び回る、活発な現役活動を続けています。

027 チケットの予約をしたときには、あまり深く考えず、3夜分3つの公演チケットを手配したのです。ところが、他の2日は1階中央の良い席がとれたのに、なぜかこの日のチケットだけは、どこをどう探しても予約で一杯。やっと取れたのが、ホール4階 舞台袖にある席でした。

「この日だけ、何があるんだろう?」と不思議でした。

当日は冷たい冬の雨の中、それでも観客で一杯。5階席まで満員で、立ち見もいるような状態です。

間もなくその理由がわかりました。すべてはこのエリオット・カーターのためだったのです。ニューヨークが誇るこの偉大なる作曲家の、記念すべき100回目の誕生日を祝いたいと、観客だけでなくスタッフも皆駆けつけた、というわけです。

028

幕間にはバースデー・ケーキまで飛びだして、指揮者のジェームズ・レヴァインと、ピアニストとしてこの日の演奏に参加していたダニエル・バレンボイムという二人の巨匠が、観客席からエリオットを舞台に上げ、大きな拍手とうねりのような歓声の中、観客と共に「ハッピーバースデー」を歌ったのでした。

本当に見事な、そして感動的な演出でした。「エリオット・コール」もすごかったですし、題目の演奏も素晴らしかったです。

偶然とは言え、この日この場でこの感動を味わうことができたことを、感謝せずにはいられませんでした。

閑話休題。

僕はクラシックを聴き始めたばかりのまだ中学生の時、お小遣いを貯めるたびに、クラッシックのレコード(LP)を買うのが趣味でした。限られたお小遣いの中から、毎月好きな曲を行きつけだった中古レコード屋さんで買うのです。

ベートーヴェンとか、ドボルザークとか、チャイコフスキーとか。いわゆるスタンダードな曲のレコードがコレクションに揃った頃の話…。

ある音楽雑誌で、

「自分はそれまでロックしか聴いたことがなかったのだけれど、ストラビンスキーの“春の祭典”をコンサートで聴いたところ、本当に感動した。素晴らしい名曲だった。」

という読者の感想文を読んだことがありました。一体どんな曲なのか知りたくて、偶然見つけた「春の祭典」のLPを買ったのです。

当時、レコードは高価ですから、中学生にとっては一枚買うのも「清水の舞台」もの。欲しかった他の曲のLPと散々悩んだ挙句に「春の祭典」を手にしたのを思い出します。

確かアンタル・ドラティ指揮のデトロイト交響楽団のもの。今振り返っても名盤の誉れ高い録音でした。

ところが、「春の祭典」は、当時の僕にとってあまりにハードルが高かった(笑)。

不協和音が続く、現代音楽のような展開に、この曲のどこがいいのだろうか??? と悩みました。

でも、せっかく買ったのにお蔵入りさせてしまうのは、あまりにもったいない。曲を記憶するほど何度も聴き込むと、不思議なことに、その素晴らしさが理解できるようになってくるのです。

ストラビンスキーを代表するバレエ音楽「春の祭典」は、今ではお気に入りの曲の一つになりました。まだこの曲のバレエは観たことがないのですが、きっと素晴らしいのでしょうね。

高度なテクニックを伴う曲なので演奏が特に難しいと思うのですが、さすがボストン交響楽団。この日は難曲を表現豊かに聴かせてくれました。

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2008年12月21日 (日)

ドクター同士のディスカッション

体力的に(時に金銭的にも)いくらキツくても、海外出張に度々出るのは何故か? と言えば、各国で開業されている様々なドクターと「フェイス・トゥ・フェイス」のディスカッションができるからです。

それこそが出張の意義であり、楽しみでもあります。

このブログで何度も取り上げていますが、レーザー治療の効果の差は、「レーザー機器の違い」よりも、「施術方法の違い」のほうが大きい、というのが僕の持論です。

同じレーザー機器が置いてあるからと言って、隣のクリニックと同じ治療ができると思わない方がよいのです。

日本にいても、時々

「何故クリニックによって、同じレーザーの施術でも価格が全然違うのですか?」

と、聞かれることがあります。

価格には必ず根拠があります。

施術方法そのものの違い、施術方法に関する情報量の違い、機器のメンテナンスの頻度の違い、新しい機器が導入される頻度の違い、施術者の違い・・・などなどのファクターにより、価格の違いには、やはりそれなりの理由があるのです。

2008年も終わりを迎えつつありますが、この1年で14ヶ国に出張し、今回のNY含め各国で多くのドクターと、ディスカッションする機会に恵まれました。

国による照射方法の違いに驚くことも、しばしばありました。

黄色人種圏では、レーザーの治療というと、シミすなわち「色彩的老化」の治療が主となります。

ですので、レーザーの設定も、ホワイトニングが確実にできるよう照射する。さらに、赤色光よりも波長の短いレーザーを、メラニンとのコントラストに合わせて、過敏反応させないように照射出来るのが、「うまいドクター」なのです。

また、メラニン色素のある深さを、想定しなければなりません。肌の浅いところにあるものは、茶色っぽく。深いところにあるものは、青っぽく見えます。

さらに、真皮と比較すると、表皮のほうが熱に弱いので、無理に麻酔をしてパワーを上げすぎると、火傷になることもあるので気をつけなければなりません。

メラニン色素の状態を診断することには、熟練が必要なので、ディスカッションはこの診断についてが多くなります。

反対に、白人圏の患者さんは、たるみやシワなどの「形態的老化」を気にして、レーザークリニックに来院するのです。ですから「たるみ」や「シワ」を取るレーザーに、人気が集まります。

色素については、ヘモグロビン=すなわち赤い色素や、静脈について悩む人が多いですね。

これは、真皮を狙って効果的に当てるレーザーが多い、ということを意味します。その際、どの部位を照射すれば、よりたるみに対して効果があるか? とか、いかに痛みなくレーザーを照射するか? というのがディスカッションの対象になります。

今回のNY出張中にお会いしたドクター達からヒントをもらったり、実際教えてもらった小技はいくつもあり、大変勉強になりました。このあたりは企業秘密でブログでは書けないのですが、ひとつだけここで面白かった話を御紹介しましょう。

タイタンやリファームなど、赤外線域のたるみに効果があるといわれているレーザー光治療器は、メラニンの色素により反応しにくいこともあり、アメリカでは通常現在の日本で流通している常識よりも遥かに高いパワーで照射されています。

このときのテクニックをひとつ教えてもらいました。

照射の際、軽く手を揺すりバイブレーションをかけながら照射すると、痛みが弱くなるというのです。

バイブレーションによって、より太い神経が刺激されると、痛みを伝えるような細い神経はマスクされますので、これは理にかなっていますね。

パワーも上げられて、痛みも少ないとなれば、一石二鳥の効果的な打ち方だと言えます。日本での施術に応用できないか、ちょっと僕も研究してみようと思います。

また、各国で僕が仕入れる情報のもうひとつに、施術の価格があります。NYの一流クリニックにおけるレーザーの施術が、いくらで患者さんに提供されているか御存知ですか??

014相場はだいたいどこも似たようなものでしたので、ざっと御紹介していくと、

一般光治療 (オーロラ ライムライト)が 全顔 800ドル前後(日本の相場は3~5万円)

シワ治療 (ポラリス e-lightWRA) 一部位800ドル 全顔2400ドル前後(日本の相場は、全顔4~6万円)

たるみ治療 (リファームST/タイタン) 全顔1800ドル前後(日本の相場は5~10万円)

        (サーマクール)  一部位 2200ドル前後(日本の相場は全顔20~35万円)

肌入れ替え治療 (フラクセル) 一部位 1700ドル前後(日本の相場は全顔10~15万円)

注入療法 (レスチレン パーレイン) 一本950ドル

       (レディエッセ) 一本1500ドル

・・・と まあ、こんな感じでした。

ゼロを二つ足すとおおよその円換算になると思うのですが、クリニックFの施術の価格とざっと比べても2倍から3倍の価格がついています。

実際の照射を見させてもらっても、あちらは非常にあっさりと、短時間で施術が終わってしまいます。日本的な感覚で言うと、物足りないくらい。キメ細やかな印象は、どこの国に行ってもあまり受けたことはありませんね。

「ドクター・フジモトはこんなに研究してるのだから、東京のクリニックでもNY価格で施術を行えばいいじゃないか」

と言われましたが

・・・うーん(苦笑)。

世界的な視野で見ると、日本は本当にレーザーの治療価格が安いのだと思いますよ。

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2008年12月20日 (土)

グランドセントラル駅で朝食

037アメリカやヨーロッパに出張で行くと、時差の関係で朝とてもお腹が空きます。

その分昼や夜はあまり食べなくても平気・・・という、実に健康的な食生活を送ることになるのです。

040回も毎朝早く目が覚めて、宿のあったグランドセントラル駅周辺で、出勤前のニューヨーカーに混じって朝食を食べました。

駅は広く、周辺には様々な店があります。

038

あのマイケル・ジョーダンのステーキハウスがある方の出口から、一歩駅の外に出てみると、目の前にあるのがこの「セントラルカフェ」。朝から人で一杯。入ってみることに。

そういえばちょうど今回はシーズンだったので、マディソンスクエアガーデンで、NBAの試合も一度機会があれば観てみたいと思っていたのですが、あいにくニックスはいずれもアウェイの日程で行けませんでした。

またいつかの楽しみにとっておきましょう。

036旅先で仕事の会食ばかり続くと、つい野菜や果物が不足しがちです。嬉しいことにこのカフェでは御覧の通り、新鮮なフルーツも豊富。

バイキング形式で、プラスチックの容器に好きなものを好きなだけ詰めて、その重さで料金が決まります。

他にベーグルサンドやオムレツなど、その場で好きな具をはさんで作ってもらえるので、とても良かったですよ。ベーグルもいろんな種類がありました。

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2008年12月19日 (金)

ミュージカル「オペラ座の怪人」再び

今回のNY出張は、到着した日も含めると夜が3日あります。

せっかくのNYの夜。1日たりとも無駄に過ごすわけにはいきません。特に仕事が終わった後の観劇は、NY滞在で最も大きな楽しみのひとつです。

初日に行ったのはミュージカル。

どちらも大好きな「シカゴ」と「オペラ座の怪人」を迷いに迷って、3か月前にNYで観たばかりですが、「オペラ座の怪人」を再び観ることにしました。

018_2このミュージカルは、もう何度も何度も観ています。何度観ても新しい発見があり、観る度またもっと好きになる。

名作ですよね。

作曲を担当したアンドリュー・ロイド=ウェバーは1986年、当時の妻だったサラ・ブライトマン(Sarah Brightman)のために主演女優のクリスティーン・ダーエの役を作り、曲を書いたと言われています。

このミュージカルによって、当時まだ全く無名だった彼女が一躍スターダムにのし上ります。

ふたりはまもなく離婚してしまいますが、サラはその後アンドレア・ボチェッリとのデュエット「Time to say goodbye」で、世界的ヒットを生みましたよね。

今年は北京オリンピックの開会式で劉歓と大会公式テーマ曲「我和你 (You and me)」を歌ったことでも知られています。

「オペラ座の怪人」でサラが歌う曲の中で、僕は「Think of me」が特に好きです。

劇中、クリスティーンが突然主役に抜擢され、この歌を自信なさげに歌い始めますが、すぐにその頭角を顕す。巨匠ハロルド・プリンスの演出が実に素晴らしいのです。

前回観たときはステージ右手の前から5列目。今回は1階席のステージ中央、前から12列目・・・という、全体を俯瞰で見渡せる良い席を取ることが出来ました。

ミュージカルやオペラは、観る場所によっても印象が大きく変わります。

今回は、特に舞台美術を冷静によく観ることが出来ました。手掛けたのは、英国ロイヤルバレエ「眠れる森の美女」などでも知られる、マリア・ビョルンソン。1988年にこの舞台でトニー賞の最優秀美術賞と最優秀衣装賞を受賞していますが、彼女の素晴らしさを改めてつくづくと考えてしまいましたね。

シャンデリア、プロセニアムアーチ、ドレープの使い方、「マスカレード」のときの壮観な構図、地底湖の蝋燭の灯りとドライアイス、そしてボート。

すべてが絵画のように美しく、また自己満足的な美しさだけにこだわるのではなく

「お客さんを楽しませよう 驚かせよう」

というプロ精神に溢れています。

「オペラ座の怪人」という作品は、本当に奇跡のような“ドリームチーム”が集結することによって完成した、傑作なんですね。

ミュージカルであり、オペラであり、バレエであり、コンサートであり、そしてなによりアートである。

こんな作品が他にあるでしょうか?

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2008年12月18日 (木)

レーザー機器ラインアップ

Dr.サディックのクリニックには沢山のレーザーがありました。しかも揃えてあるレーザーの布陣は、クリニックFとほぼ一緒。

レーザーは、メラニンの吸収度によって反応が変わるものが多いのです。白人種と黄色人種では全く設定が変わってしまいます。

クリニックFを作ったときの目標の一つが、

「アメリカの最先端のクリニックと同じ施術ができること」

だったのですが、こうしてNYの一流のクリニックを訪問してみると、ほとんど同じレーザーがあるのは、ちょっと嬉しかったです。

005レーザー施術の部屋は4つ。

写真のようにカラフルな札があり、これをひとつずつ起こしたり倒したりすることによって、どのドクターが中にいて、レーザーを使用中なのかどうか、部屋の前ですぐにわかるようになっています。

これは便利ですね。

011

一つ目の施術室に入るとキュテラのXEOが。

この機器は、タイタン、パール、ジェネシス、ライムライトなどシミからたるみ、毛穴、そして肌のリサーフェシングまで、肌の上から下まで3Dのアプローチができます。

新機種である「フラクショナルパール」はまだ導入されていなかったようです。

002次の部屋には、ロングパルスのアレキサンドライトとヤグの複合機器である、脱毛のサイノシュア社「エリート」。ここはいわゆる脱毛の部屋ですね。

エリートはクリニックFにも導入されていますが、現状では最も優れた脱毛レーザー機器だと思います。

004続いて進んだ部屋にはサイノシュア社アファームと、つい最近クリニックFでも導入された、一般のシミだけではなく、肝斑にも効果があるホヤコンバイオC6がありました。

この他、リライアント社のフラクセル。サイノシュア社のスマートリポMPXなどがありました。

うちにないのはスマートリポMPXだけでしたよ。

019 ちなみに、Dr.サディックのクリニックは、受付を入って右がレーザーの施術室。左には写真のようなスキンケアルームが3室だったかな? ありました。完全なメディカルスパ・スタイルをとっています。

008院長室は広々とした、真っ白な空間。こんな部屋で働きたいな。

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2008年12月17日 (水)

パークアヴェニューで最も有名な美肌クリニック

  025

米国キュテラ社クリスの計らいで、今回ニューヨーク パークアヴェニューにある、Dr.Sadickのクリニックを訪問させていただきました。010_2

彼のクリニックはNYでも最も有名なレーザー皮膚・形成外科クリニックのひとつです。Sadick医師は、あのクリスチャンディオールの化粧品アドバイザーでもあるとのこと。

018リニックの中に入ると、このように綺麗な待合室にたくさんの患者さんがいます。男性と女性が半々ぐらいの割合でいるのは、アメリカならではというところでしょうか。

016 壁には彼の開発したドクターズコスメが並んでいます。

ニューヨークシティのアッパーウエストと言えば、まさに高級住宅街。美容レーザークリニックは数多く存在しています。その中で多くの患者さんに選択され、クリニックとして勝ち残っていけるのは、彼に特別な才能があるのだと言う以外はありません。

サディック医師と写真を撮りましたが、おそらく50歳代にもかかわらず、肌も歯もピカピカと光り輝いています。

僕も見習わなければなりませんね(笑)。

ところで、NYCで最先端の治療を行うクリニックをマネジメントしているサディック医師。

今回、彼が選択して所有しているレーザー機器を見せていただきましたが、クリニックFにあるレーザー/光治療器の布陣とほとんど同じものでした。ほんと、不思議なぐらい。

以前にも何度か書いていますが、レーザーは一台買うのに高級外車一台分の費用がかかります。厚生労働省の認可に時間がかかるため、最新型のレーザーを購入しようと思うと、医者個人が「個人輸入」の形をとるしかない。日本では原則としてリースも利きません。

また、日本では株式会社によるクリニック経営が認められていないので、出資を募るわけにもいきません。購入資金は医者がひとりでなんとか賄うしかないのです。そういう意味で、レーザーを扱うクリニックの院長を務める日本の医師は多分皆、一台治療器を購入する度に、ギャンブルをしているような気持ちになるのだと思います。

「こんな高額な機器を買ってしまって、本当にやっていけるのだろうか?」

と相当悩みますし、似たような効果を謳う機器の中からひとつだけを選ぶことに対して、勇気もいるのです。

同業者のクリニックに行って機器のラインアップと内装を見れば、どんな性格の方なのか、大抵わかりますよ(笑)。ゴルフと一緒ですね。

話はすこし逸れましたが、こうした背景があるので、海外の著名なドクターや自分の大先輩にあたるサディック先生のような医師が、自分と全く同じ機器を取り揃えておられるのを見ると、とても嬉しくなってしまうのです。

自分の選択が間違ってなかった、と思うんですよね。

レーザーについてのより詳しい話は、また明日のブログで書きますね。

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2008年12月16日 (火)

CUTERA社の敏腕SP

タイタン、パール、ジェネシス、ライムライト、アキュチップ・・・などのレーザー/光機器で知られる米国CUTERA社。

1998年にアメリカ カリフォルニア州はサンフランシスコ近くにある、ブリスベンで創立されたこの会社。今年でちょうど丸10年を迎えたことになります。

日本の美容医療業界でキュテラの名前が一躍有名になったのは、

「痛くないサーマクール」

として世界的に話題になったタイタンの登場によってでした。

たるみを引き上げるスキンタイトニングの機器としては、今でもサーマクールと並ぶ2トップの座を他に譲ることはありません。顔だけでなく、二の腕や腹部の引き締めにも欧米ではよく使われている機械です。

クリニックFでも、タイタンはもちろんですが、今年はパールが最も患者さんから反響の大きかった機器のひとつでした。女性の「変身願望」をわかりやすく短期間で実現させてくれる機器だったということでしょう。

CUTERA社のスタッフの方々には、日頃から僕も大変お世話になっています。

個人的にCUTERA製品の最も好きなポイントは、その色使いとデザイン性かもしれません。ロゴの色にもなっているグリーンは、西洋と東洋のちょうど中間くらいの絶妙な淡さを出していますし、ロゴデザインもこの業界では珍しくフェミニンです。

機器やハンドピースも、デザインとユーザビリティどちらもこだわって作ろうとしていることが伺えます。

そして、今回のNY出張では、米国キュテラ社NEW YORK担当のChris Huppeにお世話になりました。

023ものすごく寒くて、北風が強かったこの日のニューヨーク。

カルフォルニア州に本社のある米国CUTERA社は、全米全土に40名ほどのセールスピープルがいるそうです。

そのうち、ニューヨークをカバーしているのは、なんとたった2人なのだとか。

世界でも最先端のこの巨大美容医療都市を、二人だけで回り開拓しているのかと思うと驚きました。

ニューヨーク市内にCUTERAのオフィスはなく、業務スタイルも完全フレックス。自宅で出来る作業は自宅でし、アポイントがあるときのみ、それに応じてクリニックや関係施設を回る・・・という、非常に合理的なやり方をとっているのだそう。

アメリカらしいですよね。

彼女はコネチカット州に住み、仕事があるときに車で片道2時間かけて、ニューヨーク市街までやってくるのです。翌日もアポがあれば市内で一泊し、終了後コネチカットにまた帰る。スケジュールを詰めるところにはぎっちり詰めて、休むところは休むというスタイルです。

CUTERA以前にはメドトロニックという心臓ペースメーカーの企業で働いていたとのこと。ペースメーカーも一大市場となっていますが、それでも転職に踏み切ったのは、CUTERAの

「トップとの間の風通しが非常によく、また働きやすい仕組みになっている。仕事のスケジュールを自分でコントロールしやすく、家族を持ちながら働く女性にも理解がある」

ところだ、と言っていました。

そんな彼女はなんと前四半期で、キュテラ社全米一の売り上げをあげて表彰されたのだとか。非常に細かいところに気配りのきく、素敵な女性でした。

ちょうど14歳になるお嬢さんが、クラシックバレエをもう10年も習っていて、今は自宅から離れた、バレエなどパフォーマンスやアート専門のボーディングスクールに寄宿しているとのこと。彼女がハンドルを握るレクサスの車内では、その話題で盛り上がりましたよ。

「一年に9回も“くるみ割り人形”を観ているのは、私ぐらいじゃないかしら(笑)」

と楽しそうに言っていました。クリスマスホリディで久しぶりにお嬢さんが家に帰ってくる、と嬉しそうでしたね。

そして、案内してもらったのが、パークアヴェニューを北上した写真の場所。

ある有名なドクターのクリニックなのです。

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2008年12月15日 (月)

今年最後のアメリカ出張

12月のアメリカには、多くの美容/医療関係者が集まります。

場所は、ラスヴェガス。ここで毎年「A4M」と呼ばれる学会の大きなイベントがあるのです。

A4MとはThe American Academy of Anti-Aging Medicine の略で、その名のとおり、アンチエイジング業界の大きなお祭り。ホルモン補填療法や抗酸化療法、エステティック関係、サプリメント、美容機器、化粧品関係などなどの関係者がずらっと集まり、朝から様々な発表や展示がなされます。

もう今年で16回目。A4Mに乗じて、クリスマスショッピングやカジノ、ショウに興じている全米各地のドクターや関係者と街のあちこちですれ違う、一年に一度の華やかなイベントなのです。

以前、この季節にラスベガスの街を歩いていたら、偶然イタリアの知り合いで、メソセラピー専門のドクターにばったり会ったこともありましたっけ。

僕も

「今年はA4Mに行こうかな」

と思いつつ、ちょうど同じ時期に反対側のニューヨークでいくつか魅力的な仕事があり、最後の最後まで迷った末

「やっぱりニューヨークに行こう」

と、JFK空港に向かってしまいました(苦笑)。

実はレーザー関係者はあまりA4Mには興味がないのか、集まりが毎年よくありません。そもそもレーザー企業の展示や発表がA4Mでは少ないのです。ASLMSやAAD、EADVの方が、レーザー関係者にとっては重要なんですよね。

ニューヨークは今年3度目となります。

030 クリスマスイルミネーションのNY。

ほら。ロックフェラーセンターの前が大きなクリスマスツリーの下、スケートリンクになります。

本当に綺麗でしたよ。

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2008年12月14日 (日)

フラクショナルCO2レーザー 納品されました!!

001 2008年最後の期待の新星。

フラクショナルCO2レーザーがとうとうクリニックFに納品されました。

ルートロニック社のeCO2(エコツー)プレミアムが日本初上陸です。

アメリカでは、フラクセルやアファームMPXなどのフラクショナルレーザーよりも、より強力で、効果の高いCO2を使用したフラクショナル治療が一般的になりつつありました。

CO2の波長を使用すると、肌を蒸散する能力が高く、ニキビ跡や毛穴を治療する効果が高くなるのですが、反対にダウンタイムと呼ばれる、日常生活に復帰できる時間が長くなってしまいます。

こうしたアグレッシブなレーザーは、欧米人や、韓国人など、結果にこだわる人種には受け入れられると思うのですが、あまり日本人向きではないのかなと、導入には慎重になっていました。

しかしながら実際に使ってみると、パワー設定を調節することでこれらのトラブルは回避できそう。それでも数日のダウンタイムがあるので、フラクショナルレーザーの未体験者にはお勧めできませんが、

「フラクセル2」や「アファームMPX」や「モザイク」で改善できなかった、深いニキビ跡や毛穴に悩んでいた人には、その後の選択肢の一つになりそうです。

技術は進歩するものですね。

フラクショナルCO2レーザーは、米国では一回5000ドル(約50万円)もする高額な施術ですが、数回でフルリサーフェシング(肌の総入れ替え)が可能で、患者さんはこの機器を導入しているクリニックをわざわざ探して遠くから訪ねて来るそうです。

今日はルートロニック本社のある韓国から、テクニカルトレーナーが、新しいパラメーターと使用法を教えに来てくれました。

これから私たち日本人の肌に最適なパラメータを決定する予定ですので、実際の患者さんへの施術は年明けからになります。

乞ご期待。

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2008年12月10日 (水)

肝斑治療のレーザー。ホヤコンバイオ社「メドライトC6」

004 これが今日クリニックFに導入された新しいQスイッチヤグレーザー。

ホヤコンバイオ社の「メドライトC6」です。

クリニックFではこれまでも、肝斑の治療にレーザーを使用してきました。

ルートロニック社のSpectraVRMⅢ。

そしてサイノシュア社のアコレード。などなど。

レーザー機器には性能を決定する五つの要素があります。

それは

「波長」、「パルス幅」、「ビームモード」、「ビーム径」、「フルレンス」

しかしながら、レーザー機器はハイテク工業機器ですので、カタログ上では、全く同じ波長を使った同じ性質のはずのレーザーでも、製造会社によって少しづつ性能が異なることがあるのです。

肝斑をより効果的に治療するレーザートーニングを行うために、どうしても欲しかったレーザーがこの「MedliteC6」

とうとうクリニックFにも導入されました。

僕が以前C6を使用したときに、ひとつ気になった点がありました。オリジナルのC6は、ガイドレーザー光が強すぎて、照射前後の細かい病変の変化が見えにくいのです。かといって照射前にガイド光を消すわけにもいきません。

そこで、今回の導入時に、僕が注文を出したところ、JMEC社の技術の方が、わざわざ時間をかけてクリニックF用にカスタマイズしてくれたのです。

そして、今後の国内のC6注文を受けた場合、僕の意見が採用されて、今回僕がカスタマイズをお願いした、この仕様で出荷されることのなったのだとか。ちょっと嬉しいですね。

導入されて嬉しいことは嬉しいのですが、高級外車並みの支払いを考えると「顔で笑って心で泣いて」といったところでしょうか…(笑)。

まあ、寿司屋さんが用途に分けて沢山の種類の包丁を持っているのと同じく、レーザークリニックは、まずはレーザーに投資しなければですよね。

ところで、以前のブログにも書きましたが、2005年以降はQスイッチレーザーで肝斑を治療することが、世界では一般的な治療になりました。すでに、多くの論文も発表されています。

反対に、ライムライトやナチュライトなどのIPL(光治療器)で、肝斑を治療できると紹介している記事を見たことがありますが、正確には、「肝斑の中には、IPLで薄くなるタイプがある」という程度でしょう。成功率は30%ぐらいだと思います。

おそらくIPLが肌のターンオーバーを早めるために、肝斑が薄くなって見えるのだと思います。理論的にはIPLのパルス幅ではメラニンを破壊できませんから。

ところで、肝斑をレーザーで治療する上では、以下5つの注意点があります。

1.表皮最下層にあるメラニン色素を破壊できるように、深達度の高い“赤外線域の波長”のレーザーを選択する。

2.メラニン色素を破壊する臨界照射時間(TRT・熱緩和時間)である50ナノ秒以下のレーザーを選択する。

3.均一にレーザーが照射されるように照射径内のパワーが均一なトップハットモードのレーザーを選択する。

4.メラニン色素のみを破壊し、周りの正常皮膚に影響が無いパワーを選択する。

5.目の周りに発生することが多い肝斑は、レーザー照射によって網膜に影響を与えることがあるので、適切なスポット径を選択する。

しかし、いよいよメドライトC6がクリニックFに入ったことで、おそらく国内どころかアジア圏で、これだけ肝斑用のレーザー機器をそろえたクリニックは他には無いのではないかとおもいます。

肝斑でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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2008年12月 9日 (火)

痛みをとるレーザー

010実はこのアンチエイジング歯科学会で、僕の次に招待講演をされたのが、このネルソン・マクガイヤー博士でした。

彼は工学や医学について勉強後、約12年前にアメリカはヴァージニア州に“USA LASER BIOTECH INC”という会社を立ち上げ、 治療用レーザーの開発をされているのです。

今回の学会の招待講演で彼が話したのは、痛みを軽減するレーザー治療器についてです。

痛みを軽減するレーザーは、僕がレーザー医療に興味を持ったきっかけにもなりました。

僕は医学生の時に最も興味を持った「痛み」についての研究をしたくて、初期研修に麻酔科を選択しました。今はアメリカのレーザー専門医を取得し、すっかりレーザー皮膚医療分野の医師になりましたが、日本ペインクリニック学会認定医でもある僕にとって、痛み治療はレーザーと並ぶ専門の一つです。

002_2もう10年以上も前の話ですが、本郷の東大附属病院の痛み(ペインクリニック)外来で診療をしていた時に、スーパーライザーというLLLT(Low Level Laser Treatment 低出力レーザー機器)に出逢ったのです。

当時東大病院では、痛みの治療にレーザー機器を使用していたのです。

特殊な波長とパルス幅のレーザーを照射すると、細胞の中のミトコンドリアが活性化されます。

細胞のエネルギー発電所であるミトコンドリアの活性が上がると、細胞の働きが活発になるのです。

神経節の近くにこのレーザー光を照射すると、痛みを伝達する神経よりも太い神経が刺激されるので、痛みを伝達する神経がマスクされるのです。この理論は「ゲートコントロールセオリー」という名前で有名です。

今回のマクガイヤー博士は、自社でこの低出力レーザーを改良し、810nmの波長の半導体レーザーを連続モードをパルス式に変え、出力を高出力にしたものを開発したというわけです。

彼は医学に加えて工学的な知識も豊富。さらにお父さんが歴史学の大学教授ということもあってアカデミックな家系に育っているため、研究に対する姿勢は真摯そのもの。僕の父親も社会情報学を大学で教えていますので、環境も思考パターンも共通のものを感じました。

講演が終わってから懇親会が始まるまで待ち時間があったのですが、講師控室に二人きりの状態で、気づいたら2時間以上もレーザーについてディスカッションしていました。

この痛みを取るレーザーも、実際に使用してみなければ何も言えませんが、興味深い機器であることは確かですね。

また、彼の会社では、最近はパルス幅が極端に短いために、組織を傷害する放熱時間を考えずにピークパワーを上げることができるフェムト秒レーザーを利用して、CTやMRIのような断層写真が撮れる機器を開発しているのだそうです。

理論的には、フェムト秒のように短い時間であれば、体を突き抜けるレベルの高出力のレーザー光を、体内に熱影響を与えることなく照射することが可能なはずです。

この特殊なレーザーを使用して断層写真を撮ることができるようになれば、被爆の心配が全くないまま、非常に画質の良い断層写真を動画で取ることができるのです。

腸が詰まっていたり、肺に炎症があるのを、何度も写真を撮りなおすのではなくて、医者が目でその場で確認することができるのです。

医学が飛躍的に進歩することでしょう。 

ヴァージニアにある彼の会社を、近々訪問できるようお互いに調整していますが、それはまた追ってこのブログで報告しますね。

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2008年12月 8日 (月)

アンチエイジング歯科学会招待講演

                                    

002週末の日曜日はアンチエイジング歯科学会の主催・米国レーザー歯科学会後援による「Laesr Festival 2008」にお招き頂きました。アンチエイジング歯科学会の会長でいらっしゃる松尾通先生からお声をかけていただき、招待講演の機会を頂いたのです。

会場は新宿NSビル。青空の下、紅葉が綺麗な新宿を歩いて行きました。

007_3東京女子医大の先端生命医科学研究所 石川烈教授による

「光医学が歯科治療を変革する」

という御講演の後

今回、僕が頂いたお題は

「皮膚レーザー治療の現状」

でした。

皮膚レーザーの現状のお話をベースにさせていただいたのですが、事前に松尾先生より御依頼がありましたので、MBAホルダーとして、経営学的観点から現在の医療市場の現状を分析し、新たなマーケットの模索するためには何をすればよいのか、そして我々医師や歯科医師が目指すべき道についてもお話しさせて頂きました。

レーザーが歯科医学に導入されてから、20年の歳月が経過しています。軟部組織の処理からホワイトニングまで、歯科の領域でも様々なレーザー機器が使用されてきているのです。

皮膚や形成、医療経営の学会でお話させて頂く機会はこれまであっても、歯科の学会で講演をさせて頂くのは初めてのことでしたので、事前に歯科の現状をリサーチさせていただきました。ただ僕自身普段からアンチエイジングという“健康な人”を相手に最先端の医療でアプローチしていく現場にいると、歯科技術のニーズが本当に多いことを常々感じてきました。

これから開業や新たなステップを模索しているドクター・医療関係者にとっては、保険診療から一歩踏み出すことができれば、ある意味医科よりも魅力的なマーケットを開拓できるのかなとも思います。

学会懇親会では寺川國秀先生、津田忠政先生、三輪裕二先生、永井茂之先生、青木章先生・・・など、多くの御高名な先生方ともお話させて頂くことができました。

若輩者の僕にこうしたチャンスを与えてくださった関係者の方々に、心からお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

ところで、僕の講演の後、アメリカはヴァージニア州から来日していたドクターが招待講演を行いました。

これはまた明日のブログで…。

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2008年12月 6日 (土)

シネロン社 CEOの来院

001_2 今日は診療が始まる前に、イスラエルのシネロン社社長Doron GerstelがクリニックFを訪ねてくれました。

オーロラ、ポラリス、ギャラクシー・・・シミ、たるみ、ホワイトニングなどに効果のあるバイポーラーRFの「ELOSテクノロジー」を開発しているシネロン社は、これまでも日本市場に多くの画期的な機械を投入してきました。

ドロン社長は、先月11月に僕がイスラエルを訪問した時は、ちょうど海外出張中で会えなかったのです。

考えてみれば、10月にパリで行われたヨーロッパ皮膚科学会(EADV)以来の再会です。

今回はイスラエルからアメリカに行く途中、日本に24時間ぐらい滞在している間にクリニックFを訪問してくれたことになります。とても嬉しかったですよ。

今回の話のメインは、彼らが新しく開発したRF機器。マトリックスRFがいよいよ日本デビューする事についての話でした。

この機器は、細かいしわなどを治療する機器です。

いわゆるフラクセルとサーマクールを組み合わせ、よりマイルドな設定にしたもので、肌の入れ替えとタイトニングを行うことが可能なのです。

機械のデモ機が上陸したら最初に使わせてもらえることになったので、また追ってブログでご報告しますね。

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2008年12月 5日 (金)

帝王「カラヤン」生誕100年

2008年は20世紀を代表するマエストロであるヘルベルト・フォン・カラヤンの生誕100周年です。

ちょうど去年の年末辺りから、様々なメディアやコンサートの企画などでそのことを見聞きしていましたが、2009年1月号の雑誌「Esquire」を書店で見つけて改めて思い出しました。

「指揮者のチカラ」という魅力的な題名だったので、つい購入。とてもおもしろい特集でしたよ。

001_2カラヤンは1955年 フルトベングラーの急逝により、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術総監督を引き継いだ、後世に残る名指揮者。

以前のブログ、74分の永遠でも彼について触れたことがあります。

900点ものクラシック音響および映像作品を残し、20世紀のクラシック界を牽引した人物であることは、皆さんもご存じのことと思います。

この雑誌のコラムにも触れられていましたし、しばしば言われるていることなのですが、彼は1938年の12月に初めてオーケストラ(モーツアルト魔笛の序曲)のレコーディングを行っています。今から実に70年も前の1938年に、音楽を伝えるメディアとしてのレコードの可能性を信じ、以来それを実践し続けたのです。

先見の明があったのでしょうね。

また、カラヤンが他の指揮者と違う点は、以前のブログでも触れましたが、映像の重要性にもいち早く気付き、とことんこだわった点です。

今でこそ、SPレコード、LPレコード、CD、DVD、さらにはipodのように媒体が変化し、クラシック音楽を自分のために楽しめる手段が多く出てきましたが、クラシック音楽を聴くなんて、昔は一部の王侯貴族たちか、コンサートを楽しめる地域にいた人たちだけだったはずです。

演奏会ごとの足し算から、世界中でいつでも楽しめる個人ユースができる掛け算へ変化したことにより、この市場の聴衆の数やファンの数、マーケットの大きさが飛躍的に変化したはずです。

市場価値も「足し算ビジネス」から「掛け算ビジネス」へ数千倍に変化したのです。

カラヤンは、レコーディングを始めた当初から、マイクロフォンの向こうの聴衆を意識していました。事実、カラヤンの残したアルバムには、ライブ盤がほとんどありません。

ほとんどが観客のいないスタジオで、レコーディングの目的で演奏を行っているのです。

これについてカラヤンは

「コンサートでの演奏は、どうしても、演奏上のミスを回避できません。ミスのある演奏をCDに残してしまうと、私はその作曲者に対して責任をとれなくなります。」

と述べているそうです。

ミスのある演奏をCDに残してしまうと、作曲者に対して責任をとれない・・・カラヤンのプロとしての姿勢を表している言葉ですよね。

カラヤンの指揮は、演奏スピードが速い以外は、誇張や修飾が少なくオリジナルに近いものが多いといわれています。

演奏上にミスのない、完全な形に近い音楽のレコーディングを行った。これがカラヤンの演奏が良い意味でその曲のスタンダードとして考えられている理由なのですね。

名指揮者であると共に、自己プロデュース能力が高かった、あるいは優秀なブレーンに恵まれていたおかげで、稀代のタレントとしていつまでもその姿、音が残っていくカラヤン。

実は、先日Sonus faber(ソナス・ファベール)というイタリアのスピーカーを中古ですが購入したので、次の休みにでもカラヤンを改めてゆっくり、そしてしみじみと聴いてみようと思っています。

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2008年12月 4日 (木)

サーマクールでたるみ毛穴を改善する

Thermage_nxt サーマクールNXTの施術を希望される方が、ここ最近また増えてきました。

従来のサーマクールと比べ、施術の速度が上がり、痛みが劇的に改善されたので、リピーターが確実につく施術となっているようです。

また、他院で治療を受けられた方が物足りなさを感じ、クリニックFに来てくれるという、施術者の僕からすると嬉しい現象も起きています。

確かにサーマクールは価格も高額ですから、それだけの効果がないと納得のいかない施術の1位2位を占める機械なのです。

技術者によって効果もがらりと変わります。

クリニックFでは全ての患者さんの施術を僕が担当する為、そういう意味でも安心だと言って頂いたこともあります。「安心」と患者さんに言ってもらえるのは、医者としては心から嬉しいものです。

海外の学会への参加や、様々なクリニックを訪問させて頂いている経験から僕が学んだことは、照射のテクニックを使い分けることによる細かい効果の出し方と、人種による顔の形状、皮膚の違いによるさじ加減です。

白人種、黄色人種、黒人種では、顔の造り、皮膚が全く違います。各国のレーザー専門医は、その地域における患者層によって打ち方も自然と異なるわけです。

そういったクリニックを訪れることによって、僕自身は「なるほど」と比較検討が出来ます。それをクリニックFでの施術にフィードバック/応用しているので、他院での施術とは多少趣が異なるのかもしれませんね。

顔の部位で言えば、額、目の周り、頬、口角、顎・・・などによって繊細なパワーや打ち方の微調整を、ひとりひとりの顔の特徴に合わせながら、痛点も意識しつつ行っていきます。神経を使う作業ですが、その分効果が出るので、やりがいも感じます。

サーマクールの効果は施術直後から緩やかな上昇カーブを描きながら、施術の2ヵ月後・3ヵ月後くらいにピークを迎えます。肌のハリが出て、全体的に引きあがるのはもちろん、エイジングによるたるんだ毛穴をきゅっと引き締めていくので、顔全体の印象がとてもナチュラルに若返るのです。

切ったり貼ったりするような負担を皮膚にかけず、肌の深部から老化と重力に真っ向から挑んでいくデバイスとしては、やはりずば抜けて優秀だと思いますよ。

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2008年12月 1日 (月)

CYNOSURE 北京支社からの訪問客

001北京にあるサイノシュア・チャイナのヴァイス・ジェネラル・マネージャー=アイリーン・レンがクリニックFに見学に来ました。

サイノシュア社が中国に支社を設立してからもう長い年月が経過しているのです。

クリニックFにはサイノシュアのレーザーが三つあります。

ひとつはアファームマルチプレックス。1440nmと1320nm波長使用のフラクショナルレーザーで、毛穴や妊娠線、ニキビ跡の改善に使用しています。

二つめはエリート。これはロングパルスの755nm波長のアレキサンドライトレーザーと同じくロングパルス1064nmのヤグレーザーの複合機で主な用途は脱毛ですが、現在売られている脱毛器の中では最も効果が高い機種ではないかと思います。

もうひとつはQスイッチのアレキサンドライトレーザーであるアコレード。これは通常のシミを取ることもできますし、低いパワーで中空照射で照射することにより、肝斑や目の周りの小じわを取ることができるのです。アレックスは照射時間がQスイッチレーザーの中では一番長いので、しわにも効果があるのです。

レンさんのお話では、いよいよ中国でもフラクショナルレーザー・アファームの承認が取れたそうで、近い将来中国に招待するので、ぜひ講演をしてほしいと言われましたよ。実現したら楽しみですね。

中国で毛穴治療や、ニキビ跡治療のような新しい肌の入れ替え治療が富裕層中心に始まるのだと思います。

アメリカの新大統領のオバマ氏も、今後はアメリカと中国で経済圏が二極化するので、対中政策に最も重きを置く予定なのだとか。

北京オリンピック前後から経済不況に揺れる中国。

眠れる獅子が起きるのはいつですかね?

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