メトロポリタン美術館のフェルメール
夜の予定まで数時間ぽっかり時間が空きました。
以前より一度行ってみたかったニューヨークメトロポリタン美術館(MET)に行くことに。
この美術館は、ロンドンの大英美術館やパリのルーブル美術館に並ぶコレクション数を誇る、世界最大級の美術館です。
広大な美術館の中に、紀元前15年ごろにローマ皇帝アウグストゥスがヌビアの都市に建設した神殿である、デンドゥール神殿も移設されていました。
カイロ大学に講義に行った今年の二月。アスワンハイダムに沈むはずだったアブシンベル神殿を移設した現場に行きましたが、この神殿も同じ地域にあったのだと思うと、感無量でしたね。
そして音楽ファンにはたまらない、アンドレア・アマティの制作したバイオリン・・・などなど、目と心を豊かにしてくれるものばかりが展示されていました。
絵画も沢山ありました。ゴーギャンやモネ、マネ、ゴッホ、ピカソ、ルノワール。
そしてこのフェルメールの「水差しをもつ若い女」。
実物をぜひ見たかったのです。
本当に光の描写が美しい。そして本当に小さな絵。
良く言われていることなのですが、あれだけ光の描写が巧みなフェルメール。しかし彼の描く人物は皆、表情が能面のように不自然なのです。
実物を、来日展のようにガラス越しでなく、近くでしっかりと見ることができましたが、本当に素人が描いた様なんですよ(笑)。
じっくりと2時間観た後、時差ぼけと過密スケジュールがさすがに応えたのか(苦笑)、ベンチでしばしうたたねをしてしまいました。
今回の滞在最後のスケジュールであるオペラ鑑賞の時間が近づいています。
マイナス2度の寒いNYを、凍えながら地下鉄で移動しました。
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