では、運動したら痩せるのか?
昨日のブログでご説明したとおり、リバウンドしないダイエットには、筋肉量の保持が必ず必要なのですが、ただ単に運動すればよいというものではありません。
たとえば自転車を30分漕ぐ運動をしたとして、果たしてどのくらいのカロリーを消費できるのでしょうか?
答えは、わずか70Kカロリー。お茶わん一杯分のエネルギーしか消費できないのです。
これでは運動後のビール一杯で、チャラになってしまいます。
かといって、 先日のブログに書いた様に、マラソンなどの激しい運動を続けた場合。確かに脂肪は燃えますが、その際に産生される活性酸素によって、体は酸化=老化してしまうのです。
痩せても、老けてしまっては、あまり嬉しくないですよね。
では、どうすればよいのでしょう???
それは、「腸腰筋」を鍛えることによって、代謝が上がる体に変えてゆくこと。これが、唯一の、そして最も効率的な方法なのだと思います。
「腸腰筋」は、体幹の背骨の前方から両足に伸びる「大腰筋」と、腸骨綾から両足に延びる「腸骨筋」の二つを合わせた、体の中でもっとも大きな筋肉なのです。お辞儀をするときに使いますね。
ちなみに、体の中で二番目に大きな筋肉は、両足にある「大腿四頭筋」です。
この筋肉を鍛えるためには、通常は数多くのトレーニングをこなさなければなりませんが、僕は昨年から、とある会社と協力してこの腸腰筋を鍛える機器を開発してきました。
海外のある技術がヒントになったのです。
その機械がこの写真の「AC BODY for medical」です。
保険診療の外来をしているときに、メタボリック syndrome と診察された患者さんに対して、我々医師は、
「食事の量に気を付けてくださいね」
「適度に運動をするようにしましょう」
という言葉しかかけられません。メタボリック シンドローム という飽食が原因の病気に対して、具体的な治療法を提案することが今まではできなかったのです。
メタボリックシンドロームに対して、改善効力がある医療機器を作りたいとの一心で、この機器の開発に関わってきました。
実はこの年末年始のまとまった時間に5日間かけて、この半年間のプロトタイプの実験で取得した数多くのデータを、統計およびその相関を解析することで、データをまとめる作業をしてきました。
これらの実験では、体重、体脂肪、腹囲、ウエスト径のすべてが施術回数に比例して減少させるという結果を出すことが出来たのですが、
それに加えて、今回目標としていた
「体幹部位の筋肉量を全く変えないで、脂肪組織のみを減少させる。」
そして、
「皮下脂肪よりも、内臓脂肪をより多く減少させる。」
という命題を、統計学的有意差をもって、二つともクリアすることが証明できたのです。
これらの検討データは明日のブログに載せますが、この機器。今年4月には医療機器として販売を始める予定です。
多くのお医者さんに使っていただき、効果を判定していただきたいと思います。
といっても、実はこの機器の販売ルートは、いくつかのオファーがあるものの、完全に決めていません。
現在、クリニックFではこの機種のプロトタイプをご希望の患者さんに使って頂き、好評を得ています。ご興味のある販売会社や、ドクターがいらしたら、クリニックFまで、ご連絡いただけると嬉しく思います。
僕自身、この機器を週1から2回、計14回使用したところ、ゴルフのヘッドスピードが47キロから51キロに上がりました。背筋の筋肉もついたのだと思うのですが、これは驚きの誤算でしたよ。
世界の最新レーザー情報 はこちらから
クリニックF http://clinic-f.com/
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