今後が問われるASLMS
今年のASLMSは、本当に閑散としています。
見学のドクターもいないので、ブースも空っぽのところも多い。こんなことは見たことがありません。おそらく想定されていたよりも出展社が少なかったのでしょう。会場の中間あたりに布の幕が張ってあって、会場を狭くしていたのは印象的でした。
講演の会場もこの通り。
例年と違って、魅力ある演題が減っているのもあるのだと思います。
今年の演題を聞いてみると、あまりにメーカーサイドの用意したプレゼンテーションをそのまま話している内容が多く、医師の本音が盛り込まれているものが少なかったですね。
このASLMSはメーカー主体のレーザー学会、夏に行われるコントロバーシー&カンバセーションズは医師主体の本音を聞けるレーザー学会という位置付けがなされてきたような気がします。
ここ10年ぐらい、このASLMSはレーザー界をリードする学会でしたが、主催者そしてメーカーサイドはもう一度この学会の意味を考える必要がありそうです。もしかしたらレーザー業界と共に、そのあり方が問われているのかもしれません。不況ということもありますが、それをきっかけに新しいステージに向けて「脱皮」「新編成」していくことが求められているのかもしれませんね。別のマーケットとの融合、共存を考えていく必要もあるでしょう。
僕自身、今後の自分の仕事を考えていく上でもヒントをもらえたような気がします。「ピンチこそチャンス」だとビジネスではよく言われますが、苦しい状況を目の当たりにすると、知恵を絞らざるを得ない、ということもありますよね(笑)。
尊敬している諸先輩方と今後も引き続き良い仕事をさせて頂くためにも、この業界を再び活性化するために自分に今何が出来るのか、じっくり考えてみたいと思っています。
そして、こんな時であっても、それでもこの学会に参加している人たちの顔を覚えておこう、と思いました。
僕の学会発表はまだ続きます。
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