多動児だった僕
アメリカ合衆国第3代大統領のトーマス・ジェファソンの記念館です。
ジェファソンは1776年7月4日に発表されたアメリカ独立宣言の起草者の一人。
「人は生まれながらにして平等であり、神より生命・自由・幸福の追求という侵しがたい権利を与えられている。」
という主張は、植民地であったアメリカの万人の共感を呼びました。
33歳の若さでこのジェファソンが大陸会議出席者になったのも、彼の文才と類稀なる文章表現力が知れ渡っていたからだそうです。
この白亜の殿堂の中には、ジェファソンの銅像と、彼の主張を標した四つの壁があるのです。
ところで、
このジェファソン記念館の入館する前に、こんな看板があります。
「Quiet」
「Respect Please」
文字通り、
「静かに」
「敬意を払ってください」
ということなのですが、
「静かに」までは理解できるとして、「敬意を払ってください」の文字にちょっと笑ってしまいました。
ところが、その後、遠足でしょうか、先生に引率されてやってきた児童の集団を見て、この言葉が非常に真面目に書かれていることがわかりました。
大騒ぎなのです(笑)。
日本では、小さいころから礼儀正しくすることが教えられ、幼稚園では、お行儀のよい子供が、いわゆる優等生になるのでしょう。
でも、海外では、子供の時にしつけをしすぎてしまうと、逆に個性が伸びなくなると考える地域もあるようです。
かくいう僕も、実は小学校の低学年の頃は、今で言うところの「多動児」ではないかと親に心配されたこともありました。
好奇心旺盛で、興味あるものを見つけてしまうと、抑制なくそちらの方向に行ってしまうし、粘土細工を作らせても、図画工作の時間が終わって、次の授業に入っても、納得するまで粘土を捏ね、作品を造り続ける。
日本の小学校では間違いなく問題児ですよね。
学校の先生も、さぞかし僕には手を焼いたと思います。
「藤本は、20年後に医者になって、その後、海外の医学会で医者相手に40回以上も講演している」なんて聞いたら、ぶったまげるのではないでしょうか(笑)。
ジェファソン記念館には、かつての僕みたいな子供がたくさんいました。
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