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2009年5月の40件の記事

2009年5月31日 (日)

モーツァルト・エフェクト

ところで、今回ルーマニアから帰国の際、トランジットしたオーストリア空港で、「お宝」を見つけてしまいました。

001_2 それはこのCD集。モーツアルトの作曲した全曲が入っているものです。

2006年のモーツァルト生誕250周年を記念して作られたらしいのですが、売店の隅にひとつだけ売れ残っていたのです。

002_2CD全170枚。収録時間10219分という、超大作。

写真で見てわかりますか? CDの一枚一枚は、プラスチックの入れ物ではなく、薄い紙で 包まれています。全部収まると、このように虹色になっていて、眺めているだけで嬉しくなります。

こういうところがヨーロッパの製品は美しいですよね。

以前にも書きましたが、クリニックFではBGMを有線ではなくてi-Tunesにしているので、帰国後スタッフで手分けして、全CDをi-Tunesに入れました。

入れるのに2週間ばかりかかったでしょうか…。

おかげで今はずっとモーツァルトが院内でかかっています。「モーツァルト・エフェクト」という言葉がありますが、クリニックの雰囲気も心なしか変わったような・・・。ワーグナーやラフマニノフ、ショパンが流れるよりは、やはり明るく穏やかでしょうか。

このような全曲盤としては珍しく、素晴らしい演奏家が揃っていることも嬉しいポイントで、しばらく楽しめそうです。

僕は250ユーロぐらいで買いましたが、アマゾンの方が安く買えるんですね。限定版で、数の限りがあるそうですが、これはお買い得ですよ。

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2009年5月30日 (土)

今日の僕 20090530

001_3今日は僕の相棒をご紹介しましょう。

これが僕の診療の相棒でもあるキャノンのカメラEOD30Dです。

このカメラに50mmのマクロレンズ。

さらにリング状フラッシュを追加して患者さんの治療経過を記録しています。

今日も大活躍してくれましたよ。

愛すべき片腕です。

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ルーマニアからの帰国

008 実り多きルーマニアのEADV ヨーロッパ皮膚科学会も終了し、

007帰国の途につきました。

以前は共産圏の国の空港や駅の内部で写真を撮ると、カメラを没収されたそうですが、今回は大丈夫でした(笑)。

012 帰りもオーストリア航空です。機上から見ても、のどかな田園風景が続きます。

006 空港で、ルーマニアの記念になるお土産を探したのですが、なかなか見つからず。

001結局ブルガリアで買ったこんなハーブティーが今回のクリニックへのお土産になりました。

002 このお茶。ブルガリア語の表記でよくわからなかったのですが、ハーブに詳しいクリニックFのスタッフが、「これは女性にとってかなり良い成分がたくさん含まれていますよ。」

と言っていました。

お客さんでご希望の方にはお出ししていますので、お声を掛けてください。

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2009年5月29日 (金)

今日の僕 20090529

Photo実は昨日徹夜をしてしまいました。週末のプレゼンを作っていたら、気がつけば朝! さすがに徹夜は応える歳になってきたようで(苦笑)、診療の合間に今日は点滴を自分で打ちました(苦笑再び)。

しかし、手前味噌ながらこのマルチビタミン点滴、効くんですよ。アミノ酸とビタミンたっぷり。即効性が抜群で、これでなんとか夜までもちそうです。

今日最後の患者さんはフラクセルになりました。

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プロフィール+学会実績更新

今日もなんだかぱっとしないお天気ですね。肌寒いようなので、風邪など引かれないよう気をつけてください。偏頭痛で悩まれている方も多いようですが、ホルモンバランスの崩れが原因の場合も多いので、一度チェックしてみるのもいいかもしれません。頭痛持ちの方は、肌に不調が出やすい方が多いんですよね。吹き出物や毛穴、くすみなどの悩みはもちろん、クマやハリ感が独特なのです。光治療や内服、化粧品、そして点滴などの組み合わせで改善できますので、御相談ください。

さて、クリニックFのホームページ内にある、「WELCOME」のページを更新しました。

僕のプロフィールと国内外の学会実績が、ここでわかるようになっています。

皮膚と一緒でWEBもメンテナンスが大事。クリニックFの場合、どんな方にもメッセージが伝わるように、難しい言葉を使いすぎないよう心がけながら、内部スタッフによる手作り感を重視しています。

業界の方にご好評頂いているのが、レーザーの歴史のページ。新入社員の方の役にも立っているようです(笑)。こちらは我ながらけっこうおもしろいと思っているので、よかったら覗いてみてください。近日中にこちらも最新情報を付け足す予定です。

プロフィールと学会実績のチェックはこちらから

レーザーの歴史はこちらから

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2009年5月28日 (木)

今日の僕 20090528

005 男性の患者さんもかなり多いクリニックF。最近流行の?草食系男子も多いですし、ビジネスマン、企業経営者の方などはもちろん、さまざまな職種の方がおいでになります。

はるばる東北や北陸、信州、東海、近畿や四国、九州など、遠方からおいでくださる方も多数おいでになるので、光栄に思っています。

男性の患者さんは、カメラや車、パソコンに強い方も多く、僕の機械へのこだわりを、同じ「オトコ目線」でわかってくださるので、ついつい話が弾んで診察も長引いてしまうんですよね(笑)。

ご要望としては、ニキビ跡毛穴の治療、日焼けによってできたシミの改善、それからたるみの改善も多いですね。

人気の機種は、写真のCUTERA社タイタン、それからサーマクールフラクセル。これが男性用機種の御三家。次点でパールeCO2プレミアム

今日も何人かおいでくださり、ありがたい限りです。

これから今日最後の患者さん。eCO2の照射を行う予定です。

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ニキビ跡治療専門ページ

今日もあいにくのお天気ですね。梅雨が近くなると、皮膚の状態が悪化する方も多いので、メンテナンスにより一層気を使わないといけません。クリニックではビタミン剤の処方も新しいパッケージで御用意していますので、必要な方は診療の際お声をかけてください。今回はビタミンB群がきっちりとれるようになっています。アトピーやニキビで苦しんでいる方にも良いと思いますよ。

さて、クリニックFで行っているニキビ跡治療について、その特徴や機器の種類などまとまったものを読みたいとのリクエストを頂いていたので、ホームページ上に専用ページを新たに作りました。よかったらこちらを覗いてみてくださいね。

クリニックFホームページ:http://clinic-f.com

ニキビ跡治療専用ページ:http://clinic-f.com/nikibi_ato.html

クリニックF メディカルスパ・ホームページhttp://clinic-f.jp

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2009年5月27日 (水)

「国民の館」とマイケル・ジャクソン

そもそもルーマニアの人たちは英語をほとんど話しません。

街中で、とあるルーマニア人に「この建物は英語で何と言うのか知っていたら、教えてくれないか?」

と、聞かれたぐらい。共産国であったルーマニアには、英語がまだまだ通じる人が少ないのです。

明らかに見た目東洋系の僕なら、英語を話すのだろうと思ったのでしょう。

きっと多くの観光客がこの建物の名前を聞くのだとおもいますよ。

048実際にこの「国民の館」の観光をして、とにかく度肝を抜いたのはこの建物の大きさです。

この建物。人工の建造物の面積としては、なんとアメリカの国防省ペンタゴンに次ぐ広さ。

建造物の容積としては、1位のフロリダのスペースシャトル格納庫。

2位のメキシコのチョルラの大ピラミッド。

この建物の容積は、それらの巨大建造物に次いで、第3位なのだそうです。

2008年にフロリダで行われた米国レーザー学会の時に見学した、フロリダのスペースシャトルの格納庫には、内部構造はほとんどありませんでした。メキシコのチョルラのピラミッドも見た目は小高い丘のようなもの。

この「国民の館」は、人が実際に生活できる建築としては、間違いなく世界一の容積なのです。

ちなみにこの建物、上から見ると正方形で、4面すべて対称の構造です。

つまり、この写真から見えている部分は1面だけなのです。いかに巨大かは、推して図るべし。カメラもかなり引いて遠くからとらないと、建物全体が写りません。

現在は一部が国会議事堂。一部が観光用として使われていて、使っていない部屋の電気は節電のため、消してあります。莫大な費用がかかるのだそうです。観光するグループが部屋に入るときに、ガイドが部屋の電気のスイッチを入れるのです。

この世界最大の建築物が当時のルーマニアの経済力といかに不釣り合いだったか、よくわかります。

ガイドによると、ギザのエジプトのピラミッドはこの建物に次ぐ第4位の容積を持つ建築物なのだそうです。

Img_0033 部屋数は3107室。

チャウシェスクが銃殺されるまで、この建物の建築工事が進んでいたようですので、さらに拡大した可能性もあるわけです。

カーテンや家具などの調度品も、それぞれの部屋に合わせて特注したとか…。

この階段は、チャウシェスクが最もお金をかけて改造したものだそうです。背が低かった彼が階段に立ったときに、最も見栄えがするサイズに何度も作り替えたそうですが、高額な白い大理石を使っています。

Img_00251965年に政権を握ったチャウシェスクは、多額の対外負債を返済するために、商品作物大量に生産させ、輸出にあてるといった飢餓輸出を政策として行い、トランシルバニアのハンガリー人を弾圧。

さらにすべての女性に5人までの出産義務を課すなどとした政策を断行し、自身は妻のエレナと放蕩三昧の生活を送ったといわれています。

Img_0026結局、1989年にソ連でゴルバチョフ政権が起こり、ペレストロイカを推進すると、東欧も民主化の流れで革命が起こり、1989年12月のクリスマスの日にチャウシェスクは公開銃殺されました。

Img_0042 この不毛な建物を見ると、国民の怒りがどれくらいのものだったのかがわかります。

この大広間の中央には、民衆に対して語りかけることができるバルコニーがあります。

Img_0041

統一大通りと呼ばれるこの大通りがここから見渡せるのです。

この通りは国民の館を起点に約4kmあるのですが、もちろん、パリのシャンゼリゼ通りを模倣したもの。長さも幅も、ほぼシャンゼリゼ通りと同じ大きさなのだそうです。

通りの左右には高級官僚が住む予定だったアパートメントが立ち並んでいますが、ルーマニアの国力からすると、法外の建設費がかかっているようで、通り沿いに住民はまばらです。

実は当のチャウシェスクが、このバルコニーから国民に対して演説をする機会はありませんでした。

英語のガイドによると、このバルコニーから演説をする機会があった人物が一人いたのだそうです。

それは世紀のスーパースターであるマイケル・ジャクソン!!

コンサートでルーマニアに立ち寄ったマイケルが、この窓からファンに向かって叫んだ最初の言葉は、

「ハロー・ブタペスト」。

でも、この地は「ブカレスト」。「ブタペスト」はハンガリーの首都ですよね(笑)。

そのほか、英語ガイドさんのシャウチェスクについての歯切れのいいジョークに、皆、笑っていました。

ツアー中だけでも英語が通じるのは本当に気持ちが楽で、僕はガイドさんにはいろいろと質問したり、話しかけてしまいましたよ。

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Cynosureの新しいディレクター

003 Barry Rigby。シンガポールにある、サイノシュア・アジア・パシフィックのディレクターです。

昨日は彼もクリニックにいらしてくださいました。

写真はクリニックの廊下。

クリニックFを2年前に作るときに、医者は僕一人で、どこにどの患者さんがいるか一目で見渡せ、月に一度か二度海外出張があっても維持できるものを・・・家賃や人件費よりもレーザーの新機種購入にお金をかけられるように・・・と、ハンディでコンパクトな物件をあちこち探しました。

今まで僕が関わったクリニックは、50坪~120坪と非常にサイズも大きく、医師もスタッフも大勢雇わないといけなかったのです。場所も青山や六本木、赤坂・・・と華やかなところばかりで、正直毎月の家賃と人件費を払うために売上を追求しないといけない側面もありました。

それがいまひとつ僕は性に合わなかったのですよね。

四谷に見つけたこのビルは、オーナーさんもドクターで医者のこともよく理解してくださる。ワンフロア30坪に満たない小さなビルなので、ひとつひとつのフロアは貸切状態。ビルの中には先輩のドクターがされているもうひとつのクリニックと、弁護士事務所や企業などが入っていますが、華美なところがなく、実直な面々ばかりなのが気に入っています。

そして、この廊下。

小さな面積をすこしでも広く見せるため、左右の壁を並行ではなく、手前から奥に向かって徐々に狭くなるよう、デザイナーさんが工夫してくださり、視覚の効果で実際よりも広く感じる作りになっています。

この写真でわかりますか?

外国からお客様がお見えになると、必ず内装の説明を求められるのですが、この廊下の話や他にいくつも作られた「仕掛け」の話をすると、皆さんとても感心してくださるんですよ。

家を建てるときもそうだと聞きますが、病院も一軒目は

「あそこをもっとああしたらよかった」

「収納はもっとこうすればよかった」

「動線は、こうじゃなかったよなぁ・・・」

「ここにお金をかけるんじゃなくて、かけるとしたらこっちだったよなぁ・・・」

と反省点だらけ。

何軒か作ってやっと納得いくものができるのかもしれませんね。

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2009年5月26日 (火)

今日の僕 20090526

002クリニックFもおかげさまで今日で丸2年を迎えることができました。明日から3年目に突入です。よりコンテンツの充実を図るべく、また初心に帰って頑張りたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

今日は診療の合間に、オーストラリア・アデレード在住のDr.Micheal E.Moltonが、 クリニックの見学にいらして下さいました。

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ルーマニアの首都ブカレストと「国民の館」

005 ルーマニアの首都ブカレストは、20世紀の初頭には、バルカンの小パリといわれるほど美しいところだったようです。

050  確かに街を歩いていると、そういった雰囲気もわかります。

022 こちらの建物は市庁舎ですが美しいですよね。

068こちらは街から少し離れたところにある凱旋門。

パリのものよりも小ぶりですが、立派なものでした。

024 こちらは小説のドラキュラ伯爵のモデルといわれるワラキア公ヴラド3世が15世紀に築いた砦の跡です。この地はブカレストでも最も古いエリアです。

先に見える教会はブカレスト最古のクルテア・ヴェケ教会。1559年のものです。

029

ちょうどミサが行われていましたが、こちらは東方ルーマニア正教の教会ですね。

038こうした古い街並みは、共産党の特にチャウチェスクの独裁政権時代に破壊されてゆきました。

古い教会などが、メガロマニアといわれたチャウシェスクによって巨大な(模倣した)建造物に代えられていったのです。

この通りは統一大通りというもの。

遠くに見えるのが「国民の館」と呼ばれる彼の宮殿です。

ルーマニアではあまり観光の時間がなかったのですが、この1500億円以上かけたといわれる宮殿の英語ツアーがありましたので、これだけは観たいとおもい、行ってきました。

続きは明日のブログで…。

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2009年5月24日 (日)

今日の僕 20090524

776

せっかくの日曜日なのに、あいにくのお天気ですね。

昨日患者さんからこの雑誌を頂きました。僕のナパヴァレーのブログを読んでくださったのだそうです。

文藝春秋社CREA Travellerのフランスワイン特集。「ワイン桃源郷 ブルゴーニュVSボルドー」

綺麗な写真も多くて、楽しい内容です。いつかヨーロッパを車でのんびり回ってみるのが夢の僕にとっては、憧れの風景がいくつも広がります。

ありがとうございました。

今日は溜まった資料と書籍を読んで過ごしています。

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2009年5月23日 (土)

欧州アトピー性皮膚炎事情

047 会場は11階です。

11階からの景色はこんな感じ。

目の前に湿地帯があります。

右の先に見えるのは、ルーマニア・ブカレストの中心地。

052

学会会場に展示してあるボードを見て、興味のあるプログラムを探します。

038いくつか興味深い発表がありました。

039この部屋で行われた講演は、アトピー性皮膚炎などの敏感肌に対する、新しい化粧品の検討。

041アトピー性皮膚炎は、日本だけではなくてこのヨーロッパでも大きな問題になっているのです。

045 ルーマニアで開催されたヨーロッパ皮膚科学会の出席参加修了証(サーティフィケイト)です。

修了証の背景はルーマニアを代表する美しい建築物の、アテネ音楽堂。

004 ホテルから近い場所だったので、翌日、早朝に訪れてみましたが、こんなにきれいなところでした。

中には入れませんでしたが、この場所ではクラシックコンサートがよくおこなわれるそうです。

行きたかったですね。

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2009年5月22日 (金)

ポスターセッション

018 医療系の学会では「ポスターセッション」と呼ばれるブロックがあります。

写真のように、様々なドクターによるポスター展示での発表が並ぶのです。

今回ルーマニアで開催された、ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)では、僕もこのポスターセッションに参加させて頂きました。

024 ポスターを貼る、指定された場所を探します。

020 レーザーのセッションの場所に、指定された場所を見つけました。

今回の僕の演題は、

「COMPARISON OF SCANNED (FRAXEL Re:Store) VERSUS RANDOMIZED (MOSAIC) FRACTIONAL LASER RESURFACING 1550NM」

照射方法が、スキャンタイプとランダマイズタイプのフラクショナルレーザー。つまり「フラクセル:リストア」と「モザイク」の比較実験です。

021この二つの機器は、1550nmという近赤外線のほぼ同じ波長を使ったフラクショナルレーザー。

しかしながら、治療効果は明らかに違います。

レーザー治療に関わるパラメーターはいくつもありますが、僕のブログに書き続けてきたように、その中でも特に「波長」ばかりが主体で研究が進んできたといえます。

しかし、照射パターンによっても非常に効果が違うのです。

僕のクリニックFでは、同じニキビ肌や毛穴の治療でもその治療時期や場所によって、フラクショナルレーザーの機器を入れ替えて使っています。

気がつけばまわりにわらわらと各国のドクター達が集まってきます。質問をいくつも受け、さらに詳しく話をすると、皆非常に驚かれていました。

023 ポスターを見にきた先生のひとりに写真を撮ってもらいました。

033会場の中の展示会場ブースには、いくつかのレーザー会社の展示が見られました。

032しかし、どちらかというと、化粧品や、ヒアルロン酸などの消耗品の商材紹介の会社が多かったですね。

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2009年5月21日 (木)

医師限定 メタボリックシンドロームの解決策

今日はひとつ、来週の講演の打合せをしてきました。

来る5月31日に、メディカルコア社の主催で、後楽園球場の最寄り駅の水道橋駅にて、新しく開発されたメタボリックシンドローム治療機器「AC BODY」の発表会を行います。

この講演は基本的に、「医師」(または「鍼灸師」のようにそれに準じる)の資格がある方を対象としています。

この機器、僕も開発より関わってきましたから、ようやくここまで来たかと感慨深いものがあります。

新国際学会周遊記 「痩身 ダイエット」の項目でも、少しづつ紹介してきました。

Acbody この機器は、ある特殊なプログラムを利用し、メタボリックシンドロームで特に問題となる内臓脂肪を減少させるために作られました。

この機種は広く言えば、電流を使った筋肉運動システムであるEMSの一種類ともいえるのですが、EMSとは異なる独自のプログラムがあります。

皮膚に近い表層の筋肉しか鍛えられない通常のEMSと異なり、体幹部のより深い筋肉を鍛える事ができるプログラムが開発されたのです。 

このプログラムの独自性により、唯一の「内臓脂肪減少のプログラムを持つ機器」としての特許申請も受理されているのです。

この辺りの仕組みを、講演会で話そうと思っています。

********************

他の多くの機器と同様、開発当時は、僕も眉唾でした。

開発途中に、試験機器を治験始めて数回目ぐらいでしょうか。お腹周りが引き締まり、自分の身体が変わっていくのが自分でも分かるようになって、これは本当に効果があるかもしれないと、だんだん本気になってきました。

体の変化が分かるようになって、面白くなって来ると、自分でも忙しい診療の合間に、わざわざ時間を作って自ら施術をするようになりました。

結局自分で合計17回の施術を行いました。

機器を装着して、パラメータをセットした後は、通常のEMSと変わりません。本を読んだり、携帯電話で電話したり出来ます。クリニックFにはその間に顔のレーザーの施術を受けられるリピート患者さんもいらっしゃいます。一度に顔の施術もボディの施術も出来ると、好評です。

大体一回あたり30分間の施術を週1から2回行うのですが、だんだん腹回りの筋肉がついてくるのを感じ、それと共に基礎代謝が上がり、内臓脂肪がなくなってくるのです。

005多くの被験者で前後のCTを撮り、血液データも取得しました。

特にCT上の内臓脂肪/皮下脂肪の減少比率は顕著です。

さらに脂肪に対する生化学因子のレプチンなども施術と共に減少するのが優位差をもって確認できました。

閑話休題

僕が研修医の頃、お世話になっていた大学医局の助教授が話してくれて、とても記憶に残っている言葉があります。

「本音を言えば医者は経済的、時間的、精神的に余裕がなければ親身の医療はできない。」

昨年も、そして今年も多くの医院や病院が閉院に追い込まれました。

今の病院、医院経営者は、経営的な不安を常に抱えて日々の診療をしなければならない非常にきつい状況にあります。経済的な不安を感じたまま、医療の高い質を維持するのは極めて困難だと思います。

僕のMBAの論文は、アンチエイジング医療によって、日本の保険診療下における、既存の医療を経営的に底上げして、医療の質を上げることを提案したのですが、

この「AC BODY」は、我々医師が、食事療法と運動療法しか提案できなかったメタボリックシンドロームに対して画期的な治療機器になる共に、医療機関の経営基盤を押し上げる画期的なツールになるのではないかと直感しています。

このまま行くと、メタボリックシンドロームはひとつの「流行語」で終わる可能性すらありますよね。また別の機会にお話できればと思いますが、日本におけるメタボ検診の導入は様々な意味でまだまだ課題があるように感じます。

さて、31日の講演では、

1.電気工学的側面から、機器の機能説明 プログラムの特許申請事項の公開

2.医学的側面から、機器の作用機序

3.機器の体験 (当日会場で施術希望者を募る予定です)

4.経営的側面から、この機器を使用したビジネスモデルの提案

の四構成で行おうと思っています。

ところで、講演の参加費は65,000円なのだそうです。余りに高くて僕はビックリして、高すぎるのではないかと交渉したところ、当日講演をお聞きになった方で、その後、機器を購入された方には、参加費以上の値引きをするということです(笑)。

来週の日曜日ということで、あまり時間に余裕のない話で申し訳ないのですが、

講演の主催のページはこちらです。

http://www.medical-core.jp/html/seminer_front.cfm?ID=380

よろしかったらご参加ください。

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ヨーロッパ皮膚科学会会場

053学会会場に入ると、ホテルのロビーで、会員の医師たちが皆くつろいでいます。

055今回は日本で事前登録をしてきたので、あまり待つこともなく、無事に学会のレジストレーションを終えることができました。

044ヨーロッパの学会は、良くも悪くも階級制?です。

参加者のクオリフィケ-ションによって名札のカラーが一人一人違うのです。

025僕はDelegate(代表団(メンバー医師のこと))のブルーの名札でした。

会場でも、同じ色の名札を付けている人は、同じクオリフィケイションの会員ですので、初対面でも話がはずむという仕組みなのです。

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2009年5月20日 (水)

ルーマニアの首都・ブカレストへ

さてこの列車、陸路で国境を超えるので、朝3時ごろに起こされて、出国手続きと入国手続きを車両で行いました。

Img_2239ヨーロッパの国境を列車で超えたのは初めての体験。パスポートに汽車のマークがつくんですね。日付を消してアップしますが、こんなスタンプでした。

003_3ちょっと嬉しかった反面、列車がブカレストに到着したのは、早朝5時半。

中途半端に飲んだお酒も切れず、ほとんど眠っていなくて、よれよれでした。

004公共の交通機関が早朝で全くないため、駅のホームのATMでルーマニアのお金を引き出しました。

ブカレスト駅で、待ちのタクシーが沢山いたので、先頭のタクシーに乗ったのですが、これが間違いでした。

念のため料金交渉した後に車を出したのですが、ドライバーがいつまでたってもメーターを動かしません。

これは確実にぼったくるつもりだな、と思い

「メーターをちゃんと動かしてくれ」

と言ったのですが、

「今日は休日出勤なんだ」

と言って、動かす気配がありません。その場で降りたいと思っても、トランクに荷物も積みっぱなしです。

「メーターを使わないならお金を払わないよ」

と主張したら、

「それは困る! 俺には7人も子供がいて、大変なんだから!」

と、のたまうのです(笑)。

「俺だって日本に帰れば11人も子供がいて、もっと大変だ!」

と、僕も負けずに言い返してみましたが(苦笑)、冗談を交わして笑いあうような友好な関係にはなれそうもなく、そのうち払う、払わないで言い合いになり、結局最後は眠気と疲れに勝てず、もうとにかく早くホテルの部屋で眠りたい・・・と、ドライバーに提示された金額の半分を支払い、領収書を請求しました。

それでも相場の5倍以上ですからね。

ようやくホテルに朝の6時すぎに到着すると、今度はチェックインが12時までできないというのです。

今日のうちに学会会場に行かなければならないので、そんなわけにはいきません。

こちらもなんとか交渉してホテルの部屋に入れてもらい、シャワーを浴びて3時間ばかり仮眠を取りました。

007 僕のホテルは、ローマ広場と呼ばれている街の中心地にあったのですが、

012 今回の学会会場は、町の中心部よりかなり遠いところにあることが分かって、やむなく地下鉄を利用することに。

058 長い道のりを経て、やっと、やっとヨーロッパ皮膚科学会(EADV)が開催されていたRin Grand Hotelにたどりつくことができました。

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可愛い客人

006こんな可愛いお客さんに会える日もあります。

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2009年5月19日 (火)

今日の僕 20090519

005 お昼にイタリアとタイからの来客。

Mr.Massimiliano CandiniとMr.David Omです。

おもしろい話ができましたよ。

午後はオーストラリアの患者さんがやってきます。

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リラの僧院へ

019 さて、一夜明けて朝日を拝みます。

今日の夜にはソフィア駅から寝台列車に乗り、ルーマニアに出発しなければなりません。

しかし、その前にどうしても行きたかった場所に行ってみることにしました。

その場所とは「リラの僧院」

ソフィアの街から南下し、鬱蒼とした緑に囲まれた山の中に突然現れるといわれる、ブルガリア正教の総本山ともいうべき僧院です。

030 リラ村までは、このような快適な高速道路が走っています。

040 しかし、村から僧院に向かう道に入ると、最初はこのような綺麗な道に入りますが、

043 徐々に山奥に入りこんでゆきます。

112こんな感じの山道をひたすら登ってゆくのです。道も細くなってゆきます。

049_2 しかも、山を登るにつれ、だんだん高度が上がってきて、新緑は姿を消し、枯れ木が増えてきます。

いったいどこまで連れて行かれるのだろう・・・と不安になった頃、いきなり現れたのが、この僧院の背の高い門でした。

048 この門にある入口をくぐると、

052 「あっ」

思わず声を上げてしまいました。

突然大きな僧院が、目の前に姿を現すのです。

この僧院は、10世紀にイヴァン・リルスキーという一人の僧が隠遁の場所としてこの地を選び、小さな寺院を建てました。

その後、1018年にビザンツ帝国がこの地を占領し、1187年にブルガリア帝国として再度独立を果たすも、1398年にオスマン帝国に占領され、以来、約500年もの間、イスラム教の支配下になることになります。

100イスラム支配下の500年の間、キリスト教信仰や、ブルガリア語の書物を読むことさえ禁じられていたのですが、この山奥の僧院のみ、黙認がされていたそうです。

094 この僧院は数百年もの間、ブルガリア語の書物や、文化を守ったともいえるのです。僧院内にそれらを展示した博物館もありました。

僧院の中に入ると、正面のアーチの下には色彩豊かなフレスコ画がたくさん描かれています。

057 フレスコ画はどれも見事です。

内部は写真撮影が禁じられていましたので撮影できませんでしたが、黄金に輝く巨大なイコノスタスがありました。

086 ここでもちょうどミサが行われていましたよ。 

063 この僧院の四方は壁のような建物で囲われています。

077 この「壁」には、4階建ての約360室もある部屋があり、そこで多くの僧が寝泊まりしていたということです。

070 確かに階段を上ってみると、ホテルのようなつくりになっているのがわかります。

080 横から見るとこんな感じです。思ったよりも奥に長い建築であるのがわかりますね。

066 実は1833年に、この僧院内で、大火事があり、建物のほとんどは再建されたものなのだそうですが、このフレリョの塔のみが14世紀の建築のまま、残されました。

085 時計と鐘が見えますね。

すばらしい体験でした。

137 帰りにはソフィア近郊の世界遺産にも登録されている12世紀のフレスコ画で有名なボヤナ教会(写真禁止でした)や、見晴らしの良いコピトト山を回ってもらい、ソフィアの鉄道の駅に向かいました。

001寝台電車はこんなに古かったのです。

この電車で約8時間。

陸路でルーマニアの国境を越え、明日の朝にはいよいよ、今回のヨーロッパ皮膚科学会(EADV)が開催されるブカレスト入りします。

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2009年5月18日 (月)

ソフィアの街に沈む夕日

002_3ホテルからはソフィアの街に沈む夕日がよく見えました。

この写真の左手に見える寺院は先ほど訪れたネオ・ビザンツ様式のアレクサンダル・ネフスキー寺院です。

右手に見える緑色の屋根の建物はソフィア大学です。

クリニックFの目の前の上智大学も、ソフィア大学といいますが、関連はあるのでしょうか。上智大学の出身の方がいたら教えてください(笑)。

003_2 遠くに落ちてゆく、大きな太陽は、いつ見ても感動しますね。

009 日本の場合、地理的に山に太陽が沈む場合が多いのだと思います。

日が沈んでもしばらく明るいですよね。

でも、大陸だと、地平線に太陽が沈むので、夕暮れという時間がきわめて短いのではないかと思います。

ほんの数分のうちにあたりが暗くなってしまいます。

015 ほら。アレクサンダル・ネフスキー寺院がライトアップされています。

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2009年5月17日 (日)

ブルガリアに残るローマ帝国のなごり

さて、もうしばらく僕が4月に訪れたブルガリア・ルーマニア渡航記にお付き合いください。

ブルガリアにはローマ帝国やオスマン朝トルコの影響が多く残っていました。

047この写真は、旧共産党本部前の地下道にある、古代の城郭都市であるセルディカの遺跡。ブルガリアの地下鉄の工事中に偶然発見されたものだそうです。

048 ローマ帝政治世の元、2世紀に市の中心部を中心に500m四方にわたって城壁が建てられていたと考えられているそうです。

0544世紀に建設された聖ゲオルギ教会。

現在はこのように近代的な建物に囲まれた教会は、ローマ時代の浴場跡の上に建っています。

手前に見えるのはその遺跡群です。

038

聖ゲオルギ教会の内部です。

073 この教会は6世紀にユスティニアヌス帝によって建てられた聖ソフィア教会。

ブルガリアの首都のソフィアの名前はこの教会に由来するそうです。

ビザンツ様式とロマネスク様式が合わさった初期キリスト教会堂です。

026こちらはオスマン朝支配下にあったときの14世紀に建てられたいわゆる地下教会、聖ぺトカ教会。

地下道から屋根だけを地表につきだしているように建設された教会です。

イスラム教全盛の時には、このような形態をとらなければならなかったのでしょう。

************

明日5月18日は、また朝から四谷で診察をしています。来客の予定もあって週明けは多少ばたばたしますが、治療を御希望される方はお電話で御予約ください。また、治療内容についてこの週末もメールをいくつも頂いていますが、週明けに返信メールが届くと思いますので、すこしお待ちくださいね。

 

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2009年5月16日 (土)

四ッ谷にいます

クリニックF宛に

「クリニックFで診察を受けたいのですが、藤本先生はいつ海外から帰ってくるのでしょうか? もう何ヶ月もいないですよね??」

というメールを頂きました。

実は僕、ずっと四ッ谷にいます。朝から晩まで診察をしています。

今日(5月16日)も朝から来てサーマクールフラクセル、eCO2など打っていますし、明日は日曜日ですが大手町でセミナー(講演)です。

季節的に、美白(肝斑も)痩身毛穴の相談も増えてきて、毎日フル回転で頑張っております(笑)。

4月末に渡航したブルガリアのブログが続いていますが、実は現地での通信事情の関係で写真の整理や文章のアップができず、東京に帰ってきてからひとつずつ書いているのです(苦笑)。

これからしばらく、たぶん7月までは海外出張もなく東京で診察をしていますので、ぜひお立ち寄りください。

5月26日で、クリニックFも3年目を迎えます。今月は、そんなお祝いモード(?)もあって、張り切って毎日診察していますよ。

初診の方もぜひお越しください。お待ちしていますね。

004

今日は診察の合間に鏡を見ながらCO2レーザーで首のいぼを焼いていたら、スタッフに写真をとられてしまいました。

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ニキビ治療の名医とニキビ跡治療の名医

ニキビ跡でお悩みの人がお問い合わせを下さるケースが年々増えているのは、日本も欧米も変わりません。以前は少なかった中国や韓国、タイなどでも増えてきているようです。昔はあきらめるしかなかったこうしたケースが、今はレーザー治療の確立と進化により、一筋の光が見えてきたことを、患者さんも徐々に認識し始めているということでしょう。

僕自身もこうして世界の学会を回りながら、ここ数年はニキビ跡に効果のあるフラクショナルレーザーについての講演がぐんと増えたため、各所のドクターとニキビ跡治療についてのディスカッションを交わす機会が増えてきました。実際クリニックFでは、フラクショナルレーザーが一台増えるごとに良い改善例がどんどん増えています。

これはここ2~3年で最も大きな変化のひとつです。それまでレーザー/光治療と言えば、シミやシワ、たるみに関するものが主だったわけですから。

さて、先日書いたブログの続きですが、ニキビやニキビ跡で悩まれている方にひとつまず整理して頂きたいことは、ニキビ治療を得意とする医師と、ニキビ跡治療を得意とする医師は異なる場合が多い、ということです。

ニキビ治療の名医は、出来てしまったニキビ=炎症をいかに早く治め、跡ができないようにすることができるかについて適切な指導やテクニックを駆使することが出来る医師、そして今後の予防策を講じることが出来る医師ということになるかと思います。外用剤としてビタミンAやCなどを用いたり、ホルモンバランスを整えるための内服薬、時に漢方の処方や、日々の生活習慣の指導に栄養指導などを行うこともあるでしょう。雰囲気的には、内科医的なドクターが多いかもしれません。

これがニキビ跡の治療になると、すこし変わってきます。ニキビ跡は英語で「Acne Scar」と言いますが、その言葉通り「Scar=傷跡」をいかに改善させるかということがターゲットとなりますから、あくまで外科的なアプローチがメインとなります。特にニキビ跡の場合は、色素沈着に加えて皮膚の凹凸の解消も必要となることから、内服や外用剤によるアプローチではなく、傷跡を改善させるための特殊なデバイスがどうしても必要となります。

ニキビ治療が得意なクリニックでこうしたデバイスを求めても、実際には用意がない場合も多く、逆にこうしたデバイスが揃っているクリニックにニキビ治療を求めても、そこは片手間にどうしてもなっている場合があります。

患者さん側でここを認識し、医師及びクリニックの“使い分け”が必要になってくるのです。

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2009年5月15日 (金)

ブルガリアの薔薇とヨーグルト

最近各国を旅して思うのですが、その国独自のお土産というものは、どんどん減っている気がします。

ブルガリアといえば、薔薇とヨーグルトが有名ですよね。

033 薔薇の季節にはひと月早かったようで、お店に売られているバラは見つけたものの、

残念ながら咲いているバラを見ることはできませんでした。

049このお店はソフィアで唯一見つけた薔薇の商材を扱うお店。

石鹸やシャンプー、香水などが揃っています。

003 かたや、もう一つのブルガリア特産品といえば、ヨーグルトですよね。

ホテルの朝食で生のオリーブとともに、味わっただけでしたのでスーパーに行ってみました。

132すると、味付きのものやいろいろな製品が、ものすごい量が並んでいます(笑)。

聞けば、この数カ月の世界総合不況下で、安価で栄養価の高いヨーグルトの価値が見直されており、ブルガリアのヨーグルト産業は特需なのだそうです。

133

こちらはプレーンヨーグルトの売り場。

製品の種類も沢山ありました。

ひとつ買って、ホテルで食べてみましたが、ヨーグルトの味としては日本と変わりがなかったとは思うのですが、なんだか本場で食べると贅沢な気持になるものです(笑)。

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2009年5月14日 (木)

ニキビ跡治療とフラクショナルレーザー

VOGUE CHINAの記事をブログでアップしたところ、何人かの知り合いや患者さんからお叱り(?)を頂きました。

曰く

「全部中国語で何が書いてあるかわからない。日本語訳はないのか?」

・・・すみません、実は僕もなにが書いてあるのか、まだすべて解読できていないのです(苦笑)。

ただひとつわかっていることは、今回の中国講演で僕が評価を頂いたとしたら、その理由は数あるフラクショナルレーザーの違いとそれぞれの適性を明確に解説することができた点にあるということ。

2004年のフラクセル以降、いくつものフラクショナルレーザーが世に出ました。

「フラクセル」「アファーム」「フラクセル2」「アファームマルチプレックス」「スターラックス1540」「ピクセル2940」「モザイク」「エコツー」「フラクセル・リペア」「フラクセル・リストア」「フラクセル・リファイン」

どの機種がどんな疾患にどのような効果を及ぼすのか、これを臨床データを元に解説した医師はこれまでほとんどいなかったのです。

それぞれの高額な機種をすべてを取り揃え、実際の施術を幾多の症例に対して行い、さらにどの機種にもバイアスがかからない中立な評価を下す・・・というのは、世界的に見てもなかなか難しいということでしょう。

実は今回訪れた欧州でも、

クリニックFでは、ニキビ跡の治療に対して、その段階/フェーズごとにいくつかのフラクショナルレーザーを使い分ける」

という話をしたら、何人ものドクターに驚かれました。日本でもまだまだそうかもしれませんが、いわゆる「美肌クリニック」にニキビ跡の治療で訪れた場合、そこでの選択肢は、

1 外用剤を使うか

2 レーザー・光治療など、機器を使った治療を行うか

3 上記のどちらも組み合わせるか

・・・といったものになりますが、この内2に対して、いくつもの選択肢があるクリニックはなかなかありません。せいぜいあって2種類程度。3種類以上の機器を取り揃え、それを的確に使い分けられる医師のいるクリニックは、日本で数軒しかないのではないでしょうか。

ニキビの治療ならまだしも、ニキビ跡の改善というのは、治療の選択肢自体がそもそも限られてしまうこともありますが。

そういう意味で今回

「最善の治療のために、借金してまで高額なレーザーをいくつも買ってきた苦労がすこし報われたかなあ・・・」

という気分を、奇しくもルーマニア、そして中国で味わうことができました(笑)。

詳しい講演内容や、ドクターたちとの歓談の内容は、また後日詳しく書きますね。

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ブルガリアのお金

002 ブルガリアのお金の単位はレヴァ(Lv)といいます。

紙幣は100Lv 50Lv 20Lv 10Lv 5Lv 2Lv の六種類があります。

こんな感じで、僕も当然ながら初めて見ました。

貨幣レートは1Lv=60円弱でした。

2007年1月にブルガリアはECの一員になりましたので、貨幣がユーロに変わる日も近いのかもしれません。

014 食材を買おうとお店に行くと、キャベツがひと玉0.99Lvでしたから、60円ぐらい。

074 ミネラルウォーターも1Lvぐらいでしたね。

屋台で簡単に食事を済ませましたが、一回当たり300円ぐらいで食事できなのではないでしょうか。

075 季節がらススモがあり、美味しくいただきました。ちょっと酸っぱかったですが…。

ナッツなどの食材も豊富で、これは美味しかったですよ。

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2009年5月13日 (水)

VOGUE China

ブログ「新国際学会周遊記」では、ルーマニア特集の真っ只中ですが、実はゴールデンウィークの連休中、中国の上海で二回、香港に隣接する深圳という地区で一回、フラクショナル・レーザー医療の講演をしてきたのです。その御報告はルーマニアの学会記後にでも・・・と思っていたのですが、

今日、中国から嬉しいメールが届きました。

「VOGUE China」に僕の講演が名前入りで掲載されたのです。

Vogue

Vogue2 世界広しと言えども、どの国でも名前を言えばすぐにわかる、インターナショナルな雑誌というのは数えるほどしかありません。

Picture VOGUEは数少ないそんな雑誌なのではないでしょうか。

その中国版に載せて頂いたわけですから、そういう意味でも嬉しかったですね。

ついでにYahoo Chinaにも載ったようですので、これもご報告しますね。詳細についてはまたブログでご報告します。Yahoo

http://biz.cn.yahoo.com/09-05-/124/t637.html

 

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2009年5月12日 (火)

ブルガリア正教とロシア正教の建築

069 こちらは聖ニコライ・ロシア教会です。

ロシアとブルガリアは同じ東方正教系ですが、同じ正教といっても宗派が違うため、建築スタイルは異なります。

065エメラルドグリーンに金の尖塔が目立っています。すばらしい建築だと思いますが、これも20世紀に入ってからのもの。

049 内部を見ると、ブルガリア正教同様にイコノスタスが見えます。

072 イコンをお土産に売っている場所もありましたよ。

 

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2009年5月11日 (月)

ブルガリアの首都・ソフィア

さて、夜の遅くにブルガリアの首都につきました。

ブルガリアといえばヨーグルトの生産国。そして、世界の香水や香料に使う薔薇の70%を作っているというバラ大国でもあります。

005_2 このブルガリアの首都ソフィアは、アドリア海と黒海を結ぶ交通の要所であったことから古くから交易が栄えました。民主化から20年近くが経過して、旧ソ連や共産党にかかわる建物や銅像が撤去され、2007年1月にはECに加入。

通貨の統合はまだですが、人々の意識も急速に変わってきているようです。

015 ソフィアはとても小さい街で、3時間もあれば歩いて完全に回りきってしまえます。

遠くには万年雪が見えますが、やはり季節が良いのか、新緑が映えますね。

018 ホテルが遠くだったので、街の中心まで歩いて30分ぐらいかかりましたが、見えてきたのは丸屋根が特徴的なブルガリア正教のネデリャ教会です。

021 僕は初めてブルガリア正教の教会を見ました。

023ちょうどミサの最中だったようで、中では男性の聖歌隊の声が響き渡り、それが教会のドームによって反響し、すばらしい音楽空間となっています。

この正面奥に見える多くのイコンで飾られた壁は、「イコノスタス」と言うそうです。

これらは“聖壁”とも言われて、ブルガリア正教会を含む東方正教会系の教会にはなくてなならないものです。

この聖壁の奥にあるのがいわゆる天国を意味する「至聖所」。

写真をクリックしてもらえれば、中央の扉が開いているのがわかりますが、この壁から先が至聖所で、ミサのときには扉から、天国が見えるというわけです。

この場所は、聖職者でなければ入ることができません。

083こちらはアレキサンダー・ネフスキー寺院 。5000人が収容できるブルガリア最大の、最も美しい寺院といわれているそうです。

黄金に輝くこの屋根は、かなり遠くからでも目視できます。

079 内部はこの様。素晴らしく大きなシャンデリアがありました。

ミサではなかったので、聖壁の中央の壁は閉じられています。

実はこれらのブルガリア正教の教会は、1398年からのオスマン朝トルコによる占領時代には、一切建てられなくなりました。

これらの教会は18世紀以後に建てられたものがほとんどです。

 

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2009年5月10日 (日)

ウィーン トランジットの楽しみ方

ところで今回のフライト、オーストリアの首都ウイーンから、ブルガリアの首都ソフィアまでのトランジットタイムが4時間もあったのです。

4時間もの時間をラウンジで過ごす・・・それはなんとももったいないように思えて、一度出国してみることにしました。確か2007年にウイーンで行われたヨーロッパ皮膚科学会で寄ったときは、ウイーンの空港から市内へは、そんなに時間がかからなかったはず…。

003

どのアクセスで市内に行ったものかと空港をうろうろしていると、地下にウィーン市内へ直行の特急電車があるというではないですか。

しかも往復16ユーロで所要時間は20分ほどだとか。

009 使わない手はないと思い、花の都ウイーンまで足を伸ばしました。

ウイーンののどかな田園地帯を越えてゆくと、すぐにウィーンの中心街へ。

014 街を歩くと、公園を見つけました。

017平日の昼間、皆のどかに過ごしていますね。

005 僕は川辺のこんな店で軽食とお茶を楽しむことにしました。

003_2日本時間ではちょうど真夜中にあたるこの時間。時差ボケ解消にも良かったです。

002 このとき頼んだチーズの盛り合わせ。

これが本当においしくて、感動しました。もしかしたらこのブルガリア・ルーマニアの学会の旅で一番おいしかったかも…。

006 ともかくも、定刻までには空港に戻ることができて、有意義にトランジット時間を過ごせました。

小さな飛行機に、タラップで乗り込むときには、オーストリアの夜8時頃。綺麗な夕焼けが見えました。

でも、日本時間で考えると真夜中の3時。さすがにちょっと眠かったな。

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2009年5月 9日 (土)

初めての国 ルーマニアへ

春の学会シーズンはまだまだ続きます。

014 ワシントンDCから帰国してちょうど一週間後、ルーマニアで行われたヨーロッパ皮膚科性病科学会(EADV)の春季学会で演題を発表することになりました。

2005年にポーランドでレーザー治療の招待講演をさせて頂いて以来の東欧です。

ルーマニアは、Romania(ローマ人の住む土地)という名前の通り、東欧で唯一ラテン系民族の国です。

もともとラテン系の民族がローマ帝国の拡大とともに移住し、この地に住むダキア人と混血し、ルーマニア人の祖先になったといわれています。

南のワラキア、北西のトランシルバニア、北東のモルドバというもともと三つの国に分かれていたのですが、オスマン朝トルコを中心とした数多い異民族・宗教の流入で、複雑な文化が形成されました。

1881年にいったん王制を敷き、ルーマニア王国となりましたが、第二次世界大戦で、首都のブカレストがソビエトの赤軍に占領されます。

大戦後は、鉄のカーテン政策の下、東欧諸国の一員としてソビエト連邦の意向で共産党が支配権を握り、1965年より悪名高きチャウシェスクによる独裁政権が敷かれるのです。

89年のクリスマスにチャウシェスク夫妻が処刑されたのは記憶に新しいですね。この話は後のブログでも書きますね。

001日本からルーマニアに直接入ることはできません。せっかくなので、ブルガリアの首都ソフィアを見学し、そこから鉄道でルーマニアのブカレストに入るルートをとることにしました。

航空会社はオーストリア航空を使いました。

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2009年5月 8日 (金)

DCからの帰国・アメリカンアイドル

001ワシントンDCの国際空港ではさすがにお膝元だけあって、オバマ大統領のグッズが充実していました(笑)。

002世界総不況の中、アメリカの景気回復がいつになるかは、オバマ大統領とそのブレインたちにかかっているといえます。

Yes, we can!の実践が楽しみです。

ところで、今回のアメリカ滞在では、時差ぼけもあって、テレビを観る時間があったのですが、アメリカで最も人気あるテレビ番組の一つ「アメリカン・アイドル」を初めて観ました。

この番組、タレント発掘番組の一つなのですが、視聴者からの情報で集められた参加者をワンクール3ヶ月かけてテストし、ふるいにかけ、最後は視聴者投票により優勝者を選ぶというもの。

今年の予選参加者は10万人、毎週の電話による投票数は6400万票を数え、いまやアメリカの国民的行事として定着しているのです。最終候補者10人による夏の全米ツアーは毎年ソールドアウト、3人のファイナリストが出身州に凱旋すると州知事と大群衆が出迎え、アイドル候補者の誕生日を州の記念日に制定するぐらいの熱狂ぶり。優勝者は全米ネットワークのニュースや全国紙で伝えられるので、優勝の時点で、知名度は国民的レベル。優勝者にはタレントデビューが約束されています。

候補者の中には、素人目に見てもうまいとは言えないのに、本当に自信ありげに歌やダンスを踊る人あり、

パッとしないおじさんが、皆が感動する見事なアリアを歌ったり、

選考者とのやりとりに怒り出してしまったり、

超ポジティブシンキングで、ひとりひとり確固とした自負を持つアメリカ人の国民性がよくわかります。

このところ、英語を母国語に持たないアメリカ人が増えていますが、英語も平易なので、ノンネイティブの僕でもほとんどすべてが聞き取れます。そういったところも人気なのでしょう。

004この日のUSA TODAYでも、こんなに大きな扱いでした。

この不況時における、数少ないアメリカン・ドリームをつかむ、一つの社会現象ということなのでしょうね。

005

帰国にはユナイテッド航空を使いました。

これで僕の 2009年の米国レーザー医学会(ASLMS)ワシントンDC出張の報告は終わりです。

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2009年5月 7日 (木)

パロマ社の脂肪減少レーザー機器

今回ロバート・ワイス医師のクリニックに来たのは、米国パロマ社の新製品である、脂肪溶解レーザー「スリムリポ」の機能評価でもありました。

120 このレーザーは、脂肪吸引のように皮膚に小さな穴をあけて、レーザーを照射するのですが、その時に使用する波長が924nmと975nmという脂肪組織に最も吸収がよいと言われている波長なのです。

064まずは患者さんの肌を測定し、データを収集します。

073この患者さんの施術部位は首だったので、首のどの部分から脂肪を取るか、検討します。

114ワイス医師は手術着に着替え、準備が始まりました。

119 施術の様子はこんな感じです。首の中からレーザー光が光っているのが見えます。

ワイス医師は、

“This is real sculpturing!”

と言っていましたよ。

脂肪を溶かして、くびれを作ったり、顎をシャープにしたりするのが、実際の彫刻のようだということなのですが、確かにアメリカ人の半端ではない量の脂肪を溶解すると、美しい曲面が浮かび上がってきます。

126 バンディングをして施術は終了です。

124注射器の中にたまった脂肪に、レーザーを入れてみてもらえないかとワイス医師にお願いすると、見せてくれました。

ほら、脂肪が蒸発していくのが見えるのです。インパクトありましたよ。

003 施術が終わった後に、過去の症例写真を見せてもらいましたが、このように、脂肪を吸引することで刺青が小さくなっているのには驚きました。

029ロバート・ワイス医師には、米国のレーザー事情や経済状況なども、いろいろと教えていただき、とても感謝しています。

031 帰るときにこのビルの表札を見たのですが、医師の名前だけでもこんなにたくさん。

メディカル複合ビルなのですね。

約1時間かけてホテルに戻ります。

042ポトマック川に沈む夕日をちょうど見ることができました。

 

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2009年5月 6日 (水)

FDA認可脂肪氷解機器

さて手術室に入ったのですが、その部屋ですごいものを見つけてしまいました。

069なんと、脂肪を氷解する新しいコンセプトの機器である「ゼルティック」のテスト機が施術室においてあったのです。

おそらくワイス医師は、この機器のFDA認可のためのテストに参加していたのでしょう。

071実物を見たのは、日本の医師の中ではおそらく僕が初めてではないでしょうか...。

今年の秋頃と言われている発売が楽しみです。

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2009年5月 5日 (火)

ロバート・ワイス医師のクリニック

032 ボルチモアの中心地から少し離れた場所に、こんな医療複合ビルがあります。

030 この中にロバート・ワイス医師のクリニックがあるのです。

093 ロバート・ワイス医師は、名門ジョンホプキンス大学の皮膚科の準教授。

089 アメリカのベスト・ドクターにも選ばれたことのある、世界的に著名な医師です。

103まずはクリニックを案内してもらいました。

101 郊外の建物なので、広さは相当なもの。

内装は凝ったものではなく、なにかの学校の様な印象でしたが、施術室は14室もありました。

078 彼は新しい機器のFDAの認可の治験もするので、撮影装置は本当に充実していました。

今回は日本のレーザー輸入会社の最大手である、株式会社JMECの西村社長にお声を掛けていただき、ここに来たのですが、この見学には理由がありました。

それは明日のブログで…。

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2009年5月 4日 (月)

ワシントンDCからボルチモアへ

055 ワシントンDCでの米国レーザー学会が終了した翌日。

僕はワシントンDCから車で2時間ぐらい北東にあるボルチモアに行くことにしました。

JMECの西村社長に誘っていただき、アメリカ滞在を一日延ばして、ボルチモアにあるロバート・ワイス医師のクリニックに見学に行くことになったのです。

052ちょうどこの日はMLBボルチモア・オリオールズの、しかも宿敵NYヤンキースとの開幕戦。

街中はちらっと車で通っただけなのですが、球場の横はものすごい人だかりでした。

003 この開幕戦では、ヤンキース松井秀樹がホームランを打ったそうなのですが、結局ボルチモアの勝利で終わりました。

今年もMLBは盛り上がりそうですね。

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2009年5月 3日 (日)

Nature's Best Photography AWARDS 2008

047 自然史博物館で、こんなタイトルの写真展をやっていました。

沢山良い作品があったのですが、中でも特に気に入ったものがいくつかあったので、ご紹介します。

045 こちらはアワードを獲得した作品でした。躍動感がすごい。

こんな写真が撮れたら一生の宝ものですね。049

こんなヒョウの赤ちゃんの写真。

048そしてこちらは白クマの赤ちゃんでしょうか...。

心が癒されましたよ。

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2009年5月 2日 (土)

海外における日本美術の芸術性

このスミソニアン協会にある美術館、博物館は、すべてまわるのに数週間かかると思いますし、すべてを見学できたわけではないのですが、個人的に気に入った美術館は、フリーアギャラリーでした。

デトロイトの実業家フリーア(Charles Lang Freer)が寄贈した作品が美術館に展示してあるのですが、この小さい美術館の中に国宝級の日本美術がたくさん展示してあるのに驚きました。

077 こちらは対で見ることのできた、身長2m以上あろうかという、14世紀。079

つまり鎌倉時代にできた木製の仁王像(金剛力士像)です。

あまりの迫力に、本当に魂が宿っているのでは…。と考えてしまいました。

083 17世紀の有田焼の大きなつぼ。

074 平安時代の仏像。

076

日本を遠く離れた異国の地でも、なんて穏やかな顔をしているのでしょう。

086 17世紀の江戸時代、渡辺始興の屏風画もありました。

087 微細な百合の描写が素晴らしいですね。

097 こちらは16世紀の金と銀と漆を利用した硯です。096

こちらの上箱も見事です。

しかしながら、こうして西洋の美術と並べてみていると、日本美術の芸術性は本当に高いですね。

こういった文化を大切にしたいものです。

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2009年5月 1日 (金)

スミソニアン協会と博物館・美術館

114 ワシントンDC最大の見どころといえば、ホワイトハウスや国会議事堂などが挙げられるかもしれませんが、僕にとってDCと言えば、なんといってもスミソニアン協会です。

スミソニアン協会は、このモール地区に10の博物館と美術館を、そしてモール以外のワシントンDCに6つの博物館と美術館と動物園を持つ、世界最大のミュージアムと研究機関を統括するグループなのです。

これらのミュージアムの入場料はすべて無料。世界中どこを探してもこんな場所はないのではないでしょうか。

遡れば1765年。イギリスで生まれたジェームズ・スミソンという人物が、科学者として成功をおさめ、

「自分の子孫達が子供を産むことなく亡くなった場合に、スミソン家のすべての財産をアメリカ合衆国に、スミソニアン協会の名の下、人類の知識の普及と向上のために譲る」

という遺言を残します。

子供のいなかった彼の甥が亡くなった後、当時のお金で52万ドルが合衆国に贈られ、1846年にスミソニアン協会が設立されるのです。

今回の旅では、これら一つ一つのミュージアムを回る時間はとてもなかったのですが、いくつかの博物館を駆け足で回ることができました。

それにしてもものすごい情報量です。

182 まずは、毎年600万人が訪れるという、国立航空宇宙博物館に行ってみました。この博物館の入場人数は、全米一だそうです。

観光バスが沢山停まっていますね。

まず、博物館の中に入ると、そのホールは

「マイルストン・オブ・フライト」

という部屋。

「飛行技術の一里塚」

とでも訳すのでしょうか。

いわば人類飛行史上の、偉業を達成した飛行機が飾ってあるのです。

184 飛行機が好きで、ついに自家用操縦士免許を取得してしまった航空マニアの僕にとって、こんな素晴らしいところはありません(笑)。

まず目についたのは「月の石」。

これは手に触れることができるようになっています。手に触れられる月の石は、おそらく世界でここだけでしょう。

ホールを見上げると、世界最初の人工衛星であるスプートニック一号の模型。その裏には土星まで行ったボイジャーの模型。

147 ふと横を見ると、チャールズ・リンドバーグが世界初の大西洋単独無着陸飛行を行った「スピリット・オブ・セントルイス」です。

当時NYからパリまで33時間30分もかけて飛んだのです。

映画「翼よ! あれがパリの灯だ」でも有名な、まさに航空機史上の輝けるマイルストン。

本当に小さな飛行機で驚きました。

148 その先に見えるオレンジ色の機体は、世界初の音速を超えた超音速飛行を成し遂げた「グラマラス・グレニス」。

1947年、チャック・イェーガー(退役少将)の成し遂げた快挙ですが、こちらも映画「ライト・スタッフ」に詳しいですね。

チェック・イェーガー大尉が音速を超えた時、腕に付けていた時計がロレックスだったと聞いたことがあります。

ロレックスGMTのチェック・イェーガー記念モデルが出て話題になりましたよね。

200 第二次世界大戦中の航空機の部屋には、三菱の作り上げたゼロ戦が展示してありました。

当時最高レベルの能力を持った飛行機だったのですが、今思っても、無駄のない、美しい流線型のモデルですね。当時から日本の技術力は、非常に高かったのだと思いますよ。

027

駆け足だったのですが、この日は他にも国立自然史博物館や、ナショナルギャラリー(国立絵画館)などもさっと見ることができました。

ほら、ティラノサウルスです。

029 こちらは自然史博物館にあった「ホープダイヤモンド」

45.52カラットのブルーダイヤです。

031 映画「タイタニック」の中でも引用されていましたよね。

大人気でした。

163 国立絵画館(ナショナルギャラリー)には僕の好きなフェルメールの作品もいくつかあったのですが、やはり注目すべきはこの作品です。

ヨーロッパ以外で観ることのできる、唯一のレオナルド・ダ・ビンチの作品である「ジネブラ・デ・ベンチの肖像」です。

15世紀の天才。レオナルド・ダ・ビンチが残した絵画は意外にも少なく、現存するものは20点ほどなのだそうです。

さらにフェルメールの秀作も三点。

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他にもボッティチェリやモネ、レンブランントなどの秀作があり、非常に充実した午後になりました。

179個人的に好きな場所になったのは、このナショナルギャラリーの中廊下です。

落ち着いた雰囲気と、綺麗な花に、暫し立ち止まり、時を忘れました。

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