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2009年7月の31件の記事

2009年7月31日 (金)

ペテルゴーグ ピョートル大帝の夏の宮殿

さて、再びロシア・学会出張記に戻ります。

ピョートル大帝の夏宮殿、ペテルゴーグツアーにも参加してきました。

この宮殿は、フィンランド湾に面した地域に1714年に建設されたもの。

大宮殿と、下の公園、上の公園といわれる三つ巴がペテルゴーグと呼ばれるのです。

031_2特にこの夏の時期、離宮ツアーは大人気で、ロシア語を話すガイドがいなければ、個人客は中に入ることもできないそうです。

確かにこの人だかり。すごいですよね。

この宮殿は、第二次世界大戦でドイツ軍によって破壊されましたが、現在は見事に修復されて、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

051

宮殿はフィンランド湾に面しています。

045_2

海と宮殿はこのように運河で繋がっています。

072

運河に沿って公園があります。

写真に写っている散歩道をまっすぐ進むと、宮殿に向かって大きな噴水が見えてきます。

040ピョートル大帝も設計に関わったというこの大噴水が、本当にすごかった。

041_2

この写真は庭の定番スポットで撮った写真ですが、

実はちょうど午前11時にこれらの噴水の蛇口が廻旋されます。

075 僕はちょうどその時間、宮殿の二階部分、真ん中の部屋にいたので、その噴水が始まる様を見ることができたのですが、こちらも素晴らしい光景でした。

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2009年7月30日 (木)

レーザークリニックの利益還元

クリニックF

「患者さんにとって、とてもわかりやすいクリニックであること」

を信条としています。

いくつもの「わかりやすい」のひとつは、クリニックの仕組みについて。

「患者さんから頂いた治療代から、経費を差し引いて、もしも利益が残った場合、それは何に使われるのか」

という部分を、日頃から意識して明確化するようにしているのです。

株主が存在しない=株式会社ではない病院という組織では、院長・理事長の方針によってこの利益の使われ方は異なるわけですが、僕自身は、

「いつの間にかクリニックの内装がゴージャスになった」

とか

「クリニックが広いところに引っ越した」

とか

「病院や医者、スタッフが増えた」

とか

「いつの間にか院長が良い家に引っ越してる!」

とか(笑)

そういうものに使うのではなく、クリニックで治療を受けてくださった患者さんが後日御来院されたときに、治療内容のレベルアップをお約束できるような、利益があればそれをそっくりそのまま患者さんに還元される形が良いな、と考えています。

クリニックには常に、世界レベルでその技術力が認められている最新鋭のレーザー/光治療器を配備し、機器のメンテナンスを日々怠ることなく、またそれらの機器のポテンシャルを余すことなく引き出し治療にあたることができるよう、世界各地の学会で、最先端の情報と技術を仕入れてくる。

ここは絶対ぶれないよう、開業からずっと心がけているんですよね。

というわけで

実は

クリニック開院当時から丸2年間使ってきたレーザーを、今回新しく買い替えることにしました。

その話をしたら、スタッフにも患者さんにも

「ぎょっ」

とした顔をされ

(ま、また買うんですかっ!!!???) 

(まだ十分使えるんじゃないですか!!!!????)

という心の声まで聞こえてきましたが(笑)

たぶん誰一人気付いてないと思いますし、同じドクターでも気付かないくらいのごくごくわずかな範囲で、どうにも最近切れ味が鈍くなってきたような気がしていたのです。

今日は朝から銀行で海外送金を済ませ、それからクリニックに来たので、患者さんにその話をしていたら

「・・・先生は、“レーザーおたく”じゃなくて、実は“レーザー貧乏”なんじゃないの?」

と、言われてしまいました。

う・・・そうかもしれないなぁ・・・。

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2009年7月29日 (水)

レーザー・フローレンス2009

今年の11月に、イタリアで医療レーザーの学会が一つあるのです。

I.A.L..M.S. - INTERNATIONAL  ACADEMY LASER  MEDICINE  AND  SURGERY

という学会で、僕はあまり縁がない医学会だったのですが、開催場所がフローレンス(フィレンツェ)と聞いて、思わず演題を一つ出してしまいました(笑)。

その演題が審査を通過し、フィレンツェで発表できることになったと今日、連絡がありました。

CO2(エコツー)とエルビウムグラス(フラクセル)のフラクショナルレーザーの毛穴およびニキビ痕治療の治療比較を行った演題です。特にヨーロッパ諸国では複数台のフラクショナルレーザーを保持する事が難しいので、こうした比較演題は審査に通りやすいのです。

Img_1099こんな合格の通知が来ました。

フィレンツェと言えばメディチ家ですよね。

メディチ家はその名から予想できるとおり、元は医者の家系なのだそうです。

銀行業で一族が成功した後にその富の繁栄のもと、ボッティチェリやダヴィンチ、ミケランジェロなどの芸術家のパトロンとなりルネッサンスの基礎を作り上げたと言われています。

後にこのメディチ家の子孫(傍流と言われていますが)コジモ1世は1537年にトスカーナ大公国の君主になり、現在のフィレンツェの街並を作り上げたのです。

さて、そんな医者にとっても縁の深い街フィレンツェでの秋のトスカーナ・レーザー紀行?については、また11月に改めてブログでご紹介させていただきますね。

そして今もうひとつ行くかどうしようか悩んでいる学会が・・・。

場所はフランス・ニースだそうです。どうしよう。

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2009年7月28日 (火)

今日の僕20090728

005iPhoneが使いやすいよとスタッフに勧めていたら、いつの間にかクリニックFはiPhoneだらけになりました。

004みな思い思いのカバーをつけているのですが、それぞれのキャラが出ますねー。

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2009年7月27日 (月)

サンクトペテルブルグ大学の学食

さて、フラーレン学会に話を戻しましょう。

会場となったのは、ロシアのサンクトペテルブルグ大学に隣接した、研究棟講堂。097

緑に囲まれた趣のある校舎。

コンベンションセンターやホテルで開催されるアメリカの学会とは雰囲気も変わります。

昼食は大学の学食に行ってきました。

099学生に混じっての御飯は美味しかったですよ。

ビュッフェスタイルの注文だったので、パスタとスープ。豚肉の煮物らしきもの。そしてハムをはさんだパン(サンドイッチ?)と水を注文しました。

食堂のスタッフも英語を話せませんし、僕もロシア語が読めないので、指差し注文。

これで300ルーブル。つまり900円ぐらい。

ロシアは物価が高いといわれていますが、東京と変わらないですね。

101 大学の廊下です。

幅が広いんですよ。

壁にはおそらく歴代の教授たちでしょうか、多くの肖像画が貼ってあります。

ロシア人は肖像画が好きなんですね。

学生たちはちょうど講義中であまりいないように写真では見えますが、休み時間にはごった返していましたよ。

しかしこの大学の廊下。夏はいいけれど、冬は寒そうだなあ(笑)。

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緑の凱旋門

023サンクトペテルブルグ郊外で見つけた緑の凱旋門です。

面白いですよね。

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2009年7月26日 (日)

チャイコフスキーとドストエフスキーのお墓参り

087089この場所はアレクサンドル・ネフスキー大修道院に隣接する墓地です。

チフヴィン墓地と言います。

ここは、ロシアの芸術に貢献した者のみが永眠できる墓地なのだそうです。

せっかくサンクトペテルブルグまで来たので、尊敬すべき作曲家や作家に、ぜひともお墓参りをしようと思ってやってきました。

墓地の中には地図があり、それをたどっていくとまず見つけたのがこちらのドストエフスキーのお墓でした。

モスクワの貧民救済病院で働く医師の二男として生まれたドフトエフスキー。作家時代にはこのペテルブルグを物語の舞台としました。

高校生の時にちょっと背伸びして

「罪と罰」

「白痴」

「カラマーゾフの兄弟」

・・・などを一生懸命読んだのを思い出します。トルストイと並んでロシアを代表する作家ですよね。

092こちらは作曲家のリムスキーコルサコフのお墓。

交響組曲の「シェヘラザード」が好きですが、彼は教師としても卓越して人物として知られていたそうです。

ストラヴィンスキーやプロコフィエフなどの師でもあったそうですね。

彼の家は、これらの高弟や、ラフマニノフなどがあつまる音楽サロンだったそうで、翌日雨の中行ってきましたよ。

097そしてこちらが偉大なるチャイコフスキーのお墓です。

そもそも、僕がクラシックを聴くようになったきっかけが、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番。

家にあった父の古いLPでした。

演奏はエミール・ギレリス。彼もロシアを代表する世界的奏者の一人でしたよね。

特に第一楽章が始まる時のその旋律と一つの無駄のない和音のハーモニーが素晴らしくて、大好きでした。CDではなく、LPだったので、A面の第一楽章ばかり何度も何度も聴いていました。

たぶん数百回は聴いているんじゃないかな。

098また、「くるみ割り人形」や、「眠れる森の美女」などのバレエ音楽の美しい旋律は、あまりに忙しくて苦しかった研修医時代によく聴いたのを覚えていますよ。

聴くだけで心が豊かになって励まされました。

音楽の力ですよね。

この墓地には174人の文化人が葬られています。興味深かったのは、墓石がすべて異なり、非常に工夫されていること。

彫刻家はそれらしく。音楽家は楽譜が彫ってあったり。

104この人は画家だったのでしょうね。

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2009年7月25日 (土)

ロシア産キャビアとボルシチ

ロシアといえば、グルメではカスピ海のキャビアに、ボルシチ、ピロシキ、ビーフストロガノフ・・・といったところが、日本では有名でしょうか。

今回の出張では、一度だけキャビアを食べる機会に恵まれました。155

そば粉のブリニはなかったのですが、こんなふうに薄く切ったバゲットにたっぷり黒キャビアを乗せて頂きます。

贅沢ですよね。

154赤キャビアと黒キャビアの食べ比べもしてみました。

黒キャビアのほうがやっぱりおいしかったですね。

金額は、黒キャビアがこの量で日本円にするとおよそ7,000円に対し、赤キャビアは1,500円ぐらい。

ソ連崩壊後、黒キャビアの乱獲が進み闇市場で取引されるようになってからチョウザメが絶滅の危機に瀕していると、話題になりましたが、実際現地では本当に取れにくくなっているようです。今回の出張中訪れたレストランでは、初日のここ以外はどこにもありませんでした。

帰りの空港で、お土産用のものも探してみましたが、黒キャビアはまったくなかったですね。

でも、僕はキャビアよりもいくらの方が好きだな・・・(笑)。

158ちなみにこれは、赤カブのボルシチ。

毎晩のように食べましたが、どのお店でも少しずつ味が違って、楽しめましたよ。

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血の上の教会 

101さて、サンクトペテルブルグでは、西洋風の街並みがそろう中、純ロシア風の建築でひときわ目立つのが、この血の上の教会です。

この教会は、 1881年3月に、当時の皇帝だったアレクサンドル二世が暗殺された土地の上に建設されたもの。構想から25年の歳月を越えて1907年に完成したのだそうです。

112

ロシアとキリスト教の関連は、988年にウラジミール聖公がロシアの国教にキリスト教を採用したことから始まります。

ロシア正教は、もともと東ローマ(ビザンチン)帝国の国教であったギリシャ正教(キリスト東方正教)の一派でした。

しかし、キリスト東方正教を担い東ローマ帝国を引き継ぐビザンチン帝国は、15世紀に入って強大化するトルコのオスマン帝国の脅威に対して、東方正教会をローマカトリック教会に再統合したのです。

この行為を裏切りと判断したモスクワの大司教座が、1448年に独自の総主教を立てて、コンスタンチノープルから独立し、ロシア正教を成立させたのだそうです。

1453年にビザンチン帝国が滅亡すると、ロシアこそが正当なキリスト教の後継者であるという思想がひろまったそうですよ。

122教会内では、アレクサンドル二世が亡くなったこの場所が祭られています。

118見上げると大きなドームとシャンデリアがあります。荘厳な内装でした。

  113

東方正教の特徴でもある聖壁「イコノスタス」もありますね。

127 この教会は、運河に面していてとても映えます。絵を描いている人も何人もいましたよ。

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2009年7月24日 (金)

ロシア・フラーレン学会会場内

今日からまたロシア出張報告に戻りますね。

041学会の講堂はこんな感じです。

演題発表は、この会場だけ。4日間、入れ替わり立ち替わりひたすらフラーレンに関する発表が行われてゆくのです。

093米国レーザー医学会(ASLMS2008)でも発表した、レーザー照射後のラジカル発生を抑える研究について、三菱商事の方が発表されました。

スライドの中に僕の名前が見えますね。

039会場内には、おそらくこの研究棟で研究した博士たちの肖像画が並んでいます。

042 会場にはブースなるものもほとんどありません。

これは、光学顕微鏡の販売会社でした。

090もう一枚。学会パネルの前で写真です。

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2009年7月23日 (木)

日食の写真

Img_00956昨日の皆既日食は、見ることできましたか?

僕はクリニックから一眼レフとレンズを持って帰り、部分日食の写真を撮ろうと準備していたのに、あいにく都内は深い曇り空。

日食はあきらめ、予定を変更し、ちょっと用事があって有栖川公園を散歩方々都立図書館に向かう途中、空を見上げると偶然。

数十秒のことでしたが、曇り空の中から、日食の太陽が見えました。

iphoneで撮影したのであまりきれいには撮れませんでしたが、ご報告しますね。

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2009年7月21日 (火)

皆既日食と日本神話

ロシアブログの途中ですが、明日は皆既日食の日ですね。

東京では70%程度、太陽が欠けると予測されていますが、上海やトカラ列島などの皆既日食スポットに、旅行に行っている友人が何人もいます。

東京の天気はあまりよくなさそうですが、観たかったなあ。

考えてみれば、飛行機で沖縄まで往復するチケットを買っておけばよかった。

ダイヤモンドリングが見えるんでしょうか?

日食のときに使用するグラスが失明の恐れがあると報道されましたが、太陽光のうち、特に紫外線に近い短い波長を長いこと見続けていると、網膜の茶色いメラニン色素を破壊したり、熱変性を起こしてしまうケースがあるのです。

特に子供は夢中になって見てしまうでしょうから、注意が必要ですね。

閑話休題

日食というと僕が思い出すエピソードは、二つあります。

ひとつはコンコルドで皆既日食を追いかけた話。

太陽光が月によってさえぎられる皆既日食は、コロナやプロミネンスなどの太陽活動を観察するのに最も適しているといわれています。1973年6月にアフリカで見られた皆既日食では、専門研究チームがコンコルドで皆既日食を数時間にわたって追いかけたのだそうです。うらやましい。

もうひとつは、卑弥呼の死が日本の皆既日食と関連があるという話。

日本は古来より八百万(ヤオヨロズ)の神の信仰がありましたが、日本神話の中では、日の象徴である天照大神(アマテラスオオミカミ)が最も偉大な神。

そもそも日本の皇室は、大国主(オオクニヌシ)から、ヤマトの国を引き継いだ天照大神の子孫にあたるという説があるのです。事実、大国主は冥界の神になり、出雲大社でまつられていますよね。

おそらく古代日本でおこった政権の交代が神話という形になったのでしょう。

邪馬台国の生き神であった卑弥呼は、実は暗殺されてしまったと言い伝えがありますが、計算上、邪馬台国の時期に日食が二度あったのだそうです。

それが起源247年と248年。ちょうど卑弥呼が死んだとされる年代と一致するのです。

つまり、皆既日食が起こったたため、その時期に日の神であった卑弥呼が逆に民衆の支持を失い、殺されてしまった…。

実際にこの時に皆既日食がみられた地方は九州地方だけだったという読みもあり、これが邪馬台国九州説を後押する一つの要因になっています。

古代の日本に実際に何があったのかわかりませんが、悠久の歴史には、ロマンがありますね。

「海の神スサノオの乱暴に困り果てた日の神アマテラスが天の岩屋の中に閉じこもってしまい、高天原(タカマガハラ)が暗闇になってしまった。」という「アマテラスの岩戸かくれ」という神話がありますが、これもきっと日食の事実を語っているのでしょう。

天文の知識のない古代の人には、日食は生涯で一度見れるか見れないかという大きな偶然のイベント。さぞかし大きな出来事だったのでしょうね。

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国際交流風景

087_2お互い片言の英語でも、そこは研究者同士。けっこう意思の疎通がスムーズにできるものです。

学会会場では、高機能化粧品原材料フラーレンの日本市場への影響について質問されました。

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2009年7月20日 (月)

ロシアのフラーレン学会

さて、この学会ですが、サンクトペテルブルグ大学の特別研究棟なるところで行われました。

033 地下鉄を降りてから大学の門の中にはいります。

034 その後、しばらく森の中を歩くのです。

035 さて、研究棟が見えてきましたよ。

036 最初なので入口で写真を撮りました。

092一般の講堂の中での学会という感じでした。

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2009年7月19日 (日)

エルミタージュ美術館

091ロシアについた次の日の朝、初めての土地に気持ちも高揚しています。

まずはどうしても行きたかったエルミタージュ美術館へ。

開館時間10時半に間に合うよう、向かいました。

エルミタージュ美術館は、世界屈指の西洋美術のコレクションをもつと同時に、サンクトペテルブルグ唯一の宮殿でもあります。

皇帝が冬にすごす「冬宮」としてピョートル大帝(1721年)の時代に建築が開始され、エカテリーナ二世の時代(1762年)にほぼ現状の建築になったということです。

ちなみにエルミタージュの意味は「隠れ家」。

エカテリーナ2世は1764年に225点の西洋美術品をベルリンの商人から購入しており、これが美術館としての始まりだったそうですが、文字通り美術品に囲まれた「隠れ家」として自分の時間を楽しんだといわれています。28

この大きな門をくぐって中に入ると本当に大行列。

時間当たりの入場を制限しているらしいのです。

僕の場合、一緒に行った研究者仲間が機転を利かせて、インターネットでチケットを購入しておいてくれたので、列には並ばずにすみましたが、それにしてもすごい人でしたよ。

040帝政ロシアを代表した宮殿だけあって、内装を見ているだけでも楽しめます。

059 こちらはロシアの優秀な軍人の絵が飾られた間。

051 レオナルド・ダ・ビンチの「リッタの聖母」がありました。同じくダ・ビンチの「ベヌアの聖母」も同じ部屋にありました。

062 エルミタージュの中から宮殿広場を見ると、こんなビューが。壮大でした。

068 まだお昼前なのに、長蛇の列が宮殿をはみ出してこんなに。朝一番に出てきてよかったです。

069 そのほかにもピカソの「楽器」

074 ルノワールの「扇子を持つ女」

073ゴーギャンの「果実を持つ女」などがありました。

この絵はイースター島に行く時に経由したタヒチのゴーギャン美術館で写真でしか見れなかったのですよね。

087 僕的にいたく感動したのは、日本美術のコーナーに歌川広重の「亀戸梅屋舗(かめいどうめやしき)」を見つけたこと。

ご存知の方も多いと思いますが、日本の浮世絵はゴッホに大きな影響を与えたといわれています。

ゴッホは広重の梅の絵を模写した絵を描いているのです。

僕が高校生の時、上野美術館でゴッホ展を初めて見た時に本当に感動したのですが、その中でも目に焼きついた絵の一枚が、花咲く梅の木だったのです。

ゴッホはこの構図の絵の左右に、日本の漢字を絵筆で沢山描いているのですが、そのひたむきな芸術家魂に妙に感激したのを覚えていますよ。

確かその時に、おこずかいをはたいてゴッホの画集を買ったのですが、思い返せばそれが僕が初めて買った画集だったのです。

いまもまだ実家に残っているはずですよ。

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2009年7月18日 (土)

学会開幕

005_2さて、いよいよ今回の出張の目的である、国際学会周遊記初の、ロシア・フラーレンの学会が始まります。

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ニーベルングの指輪 「神々の黄昏」

ロシア出張に行く前から、ワーグナーの「ニーべルングの指輪」で思いっきり盛り上がってしまっていたので、まずその話を書きますね。

とにもかくにも、ロシア滞在初日の夜。

150クラシックファン巡礼の地(笑)。マリインスキー劇場(元キーロフ劇場)の前で写真を撮りました。

憧れの場所だったので、初日はスーツで行きましたよ(笑)。

サンクトペテルブルグ(元レニングラード)は緯度が60度ぐらいあります。
写真を撮影したのは午後7時ぐらいなのですが、白夜のシーズンでまだまだ明るいですね。
151 外観はこんなエメラルドグリーン色。

一瞬奇抜に見えるこの壁の色ですが、かの有名なエルミタージュ美術館も同じ色でした。

ロシアの土地に馴染んでいるのです。

002 そしてこの日は、ワーグナの超大作である二ーベルングの指輪上演4日間の最終日。

僕は全4作を16時間かけて(笑)DVDでおさらいしていきましたので、字幕ロシア語の最終話だけでも、すぐに話に入っていくことができました。

オペラはチケットを取った日から始まっているのですね。

170 おそらく毎日通ったであろう人たちの熱気で会場は溢れています。

日本でワーグナーのオペラを観ると観客に男性がとても多いのですが、こちらでは女性が多かったのでまずそれに驚きましたね。

171それにしてもご覧ください。ロシア皇帝文化の元、国家威信をかけて作られた豪華な内装。

思わず深い溜息が出ます。

005オーケストラボックスで見たニーベルングの指輪の楽譜です。

167 劇場の中にはホールがあります。幕間にここでシャンパンを飲みましたよ。

014 最後は会場総立ちでブラボーの連呼でした。

観客のほとんどの人たちが4日間通ったのでしょうから、思いもひとしおなのでしょう。

017_2夕方6時に始まった公演でしたが、終わりは深夜1時に近かったです。

滞在中は夜11時過ぎまで明るかったのですが、白夜のシーズンとはいえ、さすがにこの時間には日が落ちて、夜になりました。

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2009年7月17日 (金)

ロシアへ

001_27月6日の成田は雨でしたが、JALでモスクワに向かいました。

化粧品に配合する抗酸化剤のひとつ=フラーレンの専門学会が、サンクトペテルブルグで開催されたのです。

すでに50ヵ国以上の国々を訪れている僕ですが、ロシアは16年前にモスクワでトランジットしただけ。

初めて訪れる地で、とても楽しみにしていました。

010 さて、11時間のフライトを経て、モスクワに降り立ってみると…。

012 国内線は、見たこともない航空会社の機体が沢山。

ちなみにサンクトペテルブルグ行きの飛行機もS7という会社のこんな黄緑色の機体でした。

飛行機の写真ばかりですみません。航空機オタクなもので(笑)。

018 夏のロシアは草原の国なのですね。

機上から見たロシアの都市は、森の中に突然現れる感じでした。

003_3 サンクトペテルブルグ空港につくと、国際フラーレン学会の担当者が待っていてくれました。

国際学会でスタッフが空港で出迎えてくれたのなんて、考えてみれば初めてです。

何故か理由を聞いてみると、なんでもロシアではタチの悪いタクシー運転手が多いため、外国から初めてロシアを訪れた人間が何も知らずにタクシーを使うと、必ずトラブルになるのだとか。

お国柄なんでしょう。

バスのような大きなタクシーに僕一人だけ乗り込みます。

どんなところなのかわくわくしますね。

007 街中を移動するまでは、このような草原の中を走るのですが、

010_2 街に入ると、いかにも旧ソ連の好みそうな建築物が沢山。

017街並みもほかの西洋の国とは違う気がします。

日本時間では朝に近い時間だったので、ホテルにチェックインしたらすぐに眠ってしまいました。

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2009年7月16日 (木)

今日の僕20090716

今日の朝、講演先のタイから帰国しました。

そのままクリニックFに向かい、診療の合間に、今回の出張のロシアとタイの両方分の領収書と、期間中に来た郵便物を整理しているので、院長室は大変なことになっています。

004良かったのは、今年のワシントンDCの米国レーザー医学会での僕の二つの発表内容が載っている Laser in Surgery and Medicine 誌  が届いたことでしょうか。手に持っている赤い本です。

ロシアとタイの国際学会周遊記報告ブログは、意外にも患者さんに人気の高い「今日の僕」シリーズとともに、明日から スタートさせますね。

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2009年7月15日 (水)

ロシアとタイの国際学会。すべてのタスクが終わりました。

タイIMCASの学会日三日目の開催日だった昨日は、朝一番からバンコク週報という、タイの日本人週報誌の取材を受けました。

001 特に今回僕が発表をさせて頂いたシネロン社の新プロトコールである「トリニティ」について、また世界のレーザー開発の状況や、日本とバンコクにおけるレーザー皮膚治療方針の違いなどのお話をさせて頂きました。

バンコクは、アジアでは美容施術が非常に発達している都市のひとつです。最新の機器が導入されているクリニックもありますし、ホスピタリティも含めて、機器によってはほぼ日本と変わらない施術が受けられる場合もあります。

特にたるみなどの「形態的老化」の治療は、ほとんど変わらないのではないでしょうか。

レーザーの専門医師として注意しなければいけない点は、一つはシミやくすみなどの「色彩的老化」についての治療です。シミの治療はメラニンの吸収率の高い紫外線に近い可視光線の領域の波長を利用します。この領域の光は、パラメータの調節が非常に難しいと言えます。

きちんと効果を出せるパラメーター設定は非常に狭いので、日本人が白人種の多い国で施術をすると、火傷をするようなパワーで打たれてしまったり、逆にタイのように茶色・黄身の濃い肌の国で施術をしてしまうと、日本人のような肌にはほとんど効果がなかったりすることがあります。

実は午後に、もう一つ講演を頼まれました。

前日の僕のシネロン社の講演を聴いていた、今回僕と一緒にイタリアのプロモイタリア社から招待を受けたANNA FORENZA医師が、

「実は今回のこの講演はフラクショナルエルビウムレーザー+RF機器の話なんです。あなたの専門分野だから、ぜひ一緒に講演してもらえないでしょうか?」

・・・と言われ、急遽共同講演することになったのです。

驚きましたが、おかげさまで楽しく講演をさせて頂くことが出来ました。

これで、ロシアとタイのすべてのタスクを終え、ようやくほっと一息したところです。

あとは今夜のフライトを待つばかり。

今回はロシアとタイの学会が続いてしまったため、クリニックを長いことお休みしてしまい、患者さんにはご迷惑をおかけしました。ごめんなさい。

世界の最新情報や、世界の医師たちとたくさんのディスカッションをしてきましたので、明日からの診療にまた役立ててゆきたいと思いますので、またよろしくお願いいたします。

ところで、昨日取材を受けたバンコク週報の記者さんとは話が合って、いろいろ話し込んでしまったのですが、今日はその方から

「日本に帰国される前に、ここにぜひ行って下さい」

と、スパをご紹介して頂きました。

スパ施設としては世界レベルの施術が受けられると言われている「S Medical Spa」というところです。

ちょうど夜のフライト前に予約がとれたので、勉強とリラクゼーションを兼ね行ってきます。どんな場所だったかはまた御報告させて頂きますね。

日本時間の16日木曜日早朝に成田に着きますので、明日はそのまま外来に向かいます。

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2009年7月13日 (月)

バンコックIMCASでの二つの招待講演

昨晩遅くにタイに着きました。夜の10時過ぎにCENTARA GRANDホテルにチェックイン。

このホテル、ここ数年で完成した超高層ホテルで、「地球の歩き方」にも載っていないそうですよ。学会会場のインターコンチネンタルホテルまでは歩いて5分ぐらいの距離です。

Img_0932

今日は講演が二つありました。本当は明日話す予定の講演が一日繰り上がったのです。

一つの発表が終わって、走って次の会場に行き、そこでまた話すという感じでした。

ロシアと違い、タイはネット環境が良いので写真を一枚上げますね。

こちらはとにかく暑い! ですが、この業界ではお馴染みの面々や懐かしい面々に会えて、レーザー談義・アンチエイジング談義にも花が咲きそうです。

これから会食に行ってきます。

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2009年7月12日 (日)

成田でトランジット

本日サンクトペテルブルグよりモスクワ経由で帰国しました。

フラーレンの学会での経験も良かったのですが、なにより毎夜日参したマリインスキー劇場のオペラとバレエは本当にすばらしかったです。

「ニーベルングの指輪・神々の黄昏」「ドンキホーテ」「ラ・ボエーム」「眠りの森の美女」と滞在中の四夜、本当に毎日通ったのですが、四回の公演のチケット価格をすべて足しても、日本で観るオペラ一本分の値段以下で楽しめるのです。

また、世界最高水準の美術館であるエルミタージュ美術館や、エカテリーナ宮殿での琥珀の間の見学。

チャイコフスキーやドストエフスキー、ロシア歴代皇帝のお墓参り。

リムスキーコルサコフの住んでいたアパートで、ラフマニノフや、ストラビンスキーが実際に弾いていたピアノを弾かせてもらったり。

僕のようなオペラ・バレエ・絵画好きには本当に天国のようなところでした。

もちろんフラーレンの学会では特別な情報も仕入れてきましたよ。

このあたり、ブログで追ってご報告させて頂きます。

ところで、実は今日は家に帰らず、夕方5時の便でそのままタイのバンコックで開催されるIMCASという学会に向かいます。あちらで明日、明後日とレーザー機器の招待講演を二つ依頼されているのです。

生まれて初めての成田空港トランジット。

いつかは体験すると思っていましたが・・・。

不思議な気持ちで成田ですごしています。

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2009年7月10日 (金)

Dr.フェルナンデスからのメール

引き続きサンクトペテルブルクにいます。思いがけず分刻みのスケジュールに追われています。仕事もちゃんとしていますが、オペラやバレエもしっかり観ていますよ(笑)。初日のワーグナー「ニーベルングの指環」は、夕方6時に始まって終わったのは夜中の1時でしたが・・・。

詳しい話はまた帰国してからにしましょう。

こちらのインターネット環境は悪くなく、メールのチェックなどは問題なく出来ています。明日帰国の予定ですが、成田に到着したらそのまま空港で数時間過ごし、タイはバンコクに向かう予定です。

バテないように、頑張ります(笑)。

さて、ロシア滞在中に南アフリカはケープタウンからメールが届きました。送り主は、デス・フェルナンデス。エンビロン・スキンケアシステムの開発者です。

近況のご報告と、僕のブログを最近読み返してくださったそうで、ケープタウンでの思い出話に触れつつ「また日本で会いましょう」と書いてありました。今月の皆既日食は中国で見る予定なのだとか。

僕が南アフリカに行ったのはちょうど去年の今頃なので、メールを読んで懐かしくなってしまいました。

去年ケープタウンで撮った、ドクターとの写真です。

212

また行きたいですね。

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2009年7月 9日 (木)

リポフラーレンジェルその後

先月末から本格的にリリースしている、リポフラーレンジェル。お蔭様で大変ご好評を頂いています。

クリニックにすべての原料を取り寄せ、院内でスタッフ皆で手作りしているこのジェルは、予約表で患者さんの数を確認しながら作成しているため、出来立てほやほやのものを処方させて頂いています。本当は一度に大量に作ってしまうほうが手間もコストもかからないので楽なのですが、出来るところまでこのやり方で頑張ってみようと思っています。その方が患者さんにお渡しするときも、自信を持って気持ちよくお渡しできますからね。

そして僕はこのジェルの主原料であるフラーレンの学会が開かれている、ロシアはサンクトペテルブルクに今来ています。初めてのロシアで感動を味わっていますが、写真がまたうまくアップできないようなので、帰国してから改めて出張報告を書きますね。

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2009年7月 8日 (水)

お腹と脇、腰周りの脂肪を落とす その④

「ACボディの施術を受けている期間、食事制限もあるんですか?」

と、患者さんから御質問を頂きました。

基本的に食事制限はありません。ただし、ここがとても重要なのですが、食事についてはあくまで「現状維持」を心がけて頂きます。

これを聞いて

「現状維持でいいなら、カンタン!」

そう思われるかもしれませんが、実は、この「現状維持」がとても難しいのですよ。

人間の心理というのはおもしろいもので、たいていの場合食事の量を減らしてしまうか、あるいは食べ過ぎてしまうのですね。

減らしてしまう理由。これはきっと

「せっかくお金をかけてダイエットを始めるのだから、結果を出さないと!」

・・・という心理が働き、意識的に、または無意識的に“頑張って”食事の何かを我慢してしまう。お酒だったり、デザートだったり、ゴハンなどの主食だったり、油っぽいものだったり。大抵、「食べると満足感を得られるもの」が、減らす対象となります。

逆に食べ過ぎてしまう理由。これはきっと

「ACボディで、あんなに“運動”したのだから、ちょっとくらい大丈夫だろう」

・・・という心理が働き、意識的に、または無意識的に、いつもよりひと口多く食べてしまう。

前者のタイプは最初はスムーズにサイズダウンしても、後で必ずリバウンドしてしまいますし、後者の場合は一向にサイズダウンが叶いません。

増やしもせず減らしもせず、そしてとにかく何かをいつもと違って「頑張らず」普段と同じ食事を規則的に食べていれば、徐々に変化は出てくるはずなのです。

新しく何かを始めるということは、いつもと違う習慣が生まれ、気持ちが高ぶります。食事という行為にはその気持ちが表れやすい。

淡々と現状維持を心がける。これがとても大事なのです。

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2009年7月 7日 (火)

お腹と脇、腰周りの脂肪を落とす その③

003さて、腹部に360度パッドが当てられている状態を作った後、写真のように横たわり、いよいよ電気が流れます。

流れる時間はおよそ30分。

電気は熱いわけでもなく、冷たいわけでもありません。でも結構な「衝撃」です。

もまれたり、さすられたり、軽くつねられるようだったり、電気が這うようだったり。ぐるぐる回ったり。

(この機械について過去に書いたブログが「専門的すぎて全く頭に入ってこなかった」と患者さんからお叱り?を受けましたので、今回は優しい言葉を選んでわかりやすく書いているつもりなのですが・・・どうでしょう?)

スタッフ曰く

「お腹だけ電気椅子にかけられてるみたいです!」

だそうです(笑)。

僕を含め男性の場合は、施術が終わった翌日、軽い筋肉痛のような感覚を受ける場合が多いのですが、女性の場合は皮下脂肪のせいか、それはあまりないようですね。

ただ、腸もよく動くせいなのか、

いつもと違う便が出た! 宿便だ!

というご報告はよく聞きます。

女性のダイエットの大敵=便秘の解消にもなるわけですね。

ACボディの特徴としては、ここまでの写真でお分かりになって頂けるように、全方位から腹部に働きかけることで、前面はもちろん、それ以外に運動や食事制限では落としにくい脇腹の脂肪や、腰周りの脂肪も落ちていくこと。また二次的効果として、腰痛や背中の痛みが軽減されたというご報告も多数聞かれること。

そういう意味でも、出産後の女性にはオススメです。産後のお腹のたるみはもちろん、赤ちゃんを常に抱いていることによって起きる腰痛や肩凝りにも同時にアプローチできるからです。

こうして30分横になっているだけで、男性も女性も確実にサイズダウンし、続ければ腹筋もついてくるようになるのです。

以前にも書きましたが、ゴルフの飛距離も確実に伸びます(笑)。

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2009年7月 6日 (月)

お腹と脇、腰周りの脂肪を落とす その②

さて、昨日のブログの続きです。

お腹に円盤のようなパッドを装着した後は、通電のために、背面、脇にもパッドを装着します。

装着すると、こんなかんじです。008

・・・関係ないですが、この写真、まじまじと見るとモデルになっているスタッフの身体が歪んでますね・・・。

フラダンスをしているように、右の腰が上がってる。

ぎっくり腰をやったことがあると言ってたから、その影響でしょうか。

006_2話を戻しましょう。

合わせて8枚のグレーのパッドが、臀部の上、側面に装着されます。

写真のようにベルトで巻かれ、横になって30分。

電気が流れていくのです。

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2009年7月 5日 (日)

お腹と脇、腰周りの脂肪を落とす その①

季節的に、ダイエットやボディメイキングの御相談がクリニックFでも増えてきました。

同じ「お腹周りをなんとかしたい」というご相談でも、よくよく聞いてみると男性と女性では求めるものが若干異なります。

男性の場合は、脇から腹部にかけての脂肪を落としたいという希望に対し、女性の場合は、それにプラス腰周り・・・臀部の上もなんとかしたい、という御相談。

ブログを読んでくださった方から、

「先生のブログに出てきた“ACボディ”って、具体的にどんな機械でどんな風に作用するんですか?」

と、昨日何度か診察中聞かれたました。スタッフがトレーニング用に撮影した写真がわかりやすいので、いくつか御紹介しましょう。

まず、腹部にこのようなシート状のものが装着されます。001_2

黒い丸が五箇所ありますよね? ここに円を描くように順番に電流が流れることになります。

続きは、また次回。

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2009年7月 4日 (土)

レーザーによるニキビ跡と毛穴治療のコツ

ほんの数年前までほとんど治療が不可能だった皮膚疾患の中で、最近治療が可能になってきたものがあります。

それは「ニキビ跡」と「毛穴縮小」の治療です。

今までも、ニキビ跡や毛穴の縮小に対して多くの化粧品や、ケミカルピーリング、ダイヤモンドピーリングなどの施術が世に出てきました。

しかしながら、いずれも効果の点で理論的にもなかなか難しいものがありました。

画期的な治療効果を期待できるようになったのは、 やはり2005年のフラクセルの登場によってだと思います。

Fractinal_devices2005年から2009年に至るまで、沢山のフラクショナルレーザーが販売されましたが、波長や照射方法などの変化を経て、沢山の機器が出ましたよね。

1440nmのアファーム+マルチプレックス

1540nmのスターラックス1540

1550nmのフラクセルやモザイク

2790nmのパールおよびパールフラクショナル

2940nmのピクセル

10600nmのeCO2(エコツー)やブリッジセラピー(アンコア)

915nmダイオードレーザーとバイポーラーRF(ELOS)の複合機であるマトリックスIR

これらここ数年間で出てきたフラクショナルレーザー機器は、どれも特性があって、一台の機器“だけ”で毛穴やニキビ跡を治療することは不可能だと断言できます。いくつかのフラクショナルレーザー機器を組み合わせた治療が必ず必要になってくるのです。

クリニックFではこれらのフラクショナルレーザーを組み合わせて治療を行っていますが、ひとつ波長の選択に、非常に重要なファクターがあります。

Depth_function_of_absorption

それはレーザー光の深達度です。

特定のレーザー波長が、どの程度まで肌の中に入り込むかご存知ですか?

可視光線に近い波長領域では、最も深達度の高いレーザー波長は1064nmぐらいの近赤外線の波長です。

それよりも紫外線に近い短い波長では、メラニンの吸収曲線に、そして長い波長では水の吸収曲線に影響されるため、レーザーの深達度が落ちるのです。

このもっとも深いといわれる1064nmの波長でも、深さ1500μm(1.5ミリメートル)の深達度しかありません。

深いニキビ跡や毛穴を治療するには1500nm前後の波長をもつフラクセルやモザイク、アファーム。

最後に浅い部位に照射して、肌を整えるのには2700nm前後の波長をもつパールやエルビウムヤグの波長が必要となるわけです。

さらに連休などで、数日のダウンタイムが許容できる人には、10600nmのフラクショナルCO2レーザー(エコツー)を使用して治療速度を加速するのも、良い選択肢になります。

クリニックFでは、約二年前の開業時から、日本で初めて複数のフラクショナルレーザーを所有して、海外の最先端の治療理論でニキビ肌や毛穴治療を行ってきました。

この2年間でさえ、新しいレーザー機器が発売されてきましたので、そのたびに新機種を導入して治療に加えてきましたが、最近では、「この人がニキビ肌だったの?」と言われるような結果の良い症例も増えてきましたよ。

ニキビ跡や毛穴といった、皮膚の「形状的老化」+「感触的老化」のダブルパンチにお悩みの方はぜひご相談ください。

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2009年7月 3日 (金)

家族写真

昨日はスタッフがひとり風邪でダウンして、クリニックはバタバタでした。クリニックFはこぢんまりとしたクリニックなので、ひとり欠けると大変なのです。電話が鳴ると、僕が応対したりして(笑)。

ただ、それでもスタッフを増やす予定は今のところありません。

「クリニックFで働きたいのですが、新規募集はないのでしょうか?」

と、時々お電話やメールを頂くのですが、独特の接客を求められる僕のクリニックは、なかなか普通の人には務まらないのです(笑)。気心の知れたベテランスタッフで構成しています。

勤務を終えて帰宅した後、思い立って久しぶりに写真の整理をしてみました。

夜中までかかってしまったのですが、僕が小学1年生の時のお正月の家族写真が出てきたので、昭和の香りをお届けしましょう。毎年お正月には鎌倉に住んでいた祖母がやってきて家族写真を撮るのが藤本家の風物詩だったのです。

01

真ん中に父方の祖母を挟んで両親と、三兄弟。二人の弟たちはまだあどけないですね。僕の顔には今の面影があるでしょうか?

そして、僕の自慢のおばあちゃん。ミス小田原だったんですよ。

90歳を超えた今も元気に、そして綺麗でいます。

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2009年7月 2日 (木)

1000を超えたブログ記事

「国際学会周遊記」を書き始めて4年目となります。早いような、長かったような。実はこのブログ、先週で記事の総数が1000を超えました。

書き始めたころは、「国際学会周遊記」の標題になっている国際学会の招待講演もまだ10回ぐらいだったでしょうか。お正月からクリニックに出勤し、ブログに何を書けばいいものやらまだよくわからず、ひとつの記事を書くのにうんうん悩んでいたのが昨日のことのようです。

今では学会で海外出張しない月を探すほうが早いぐらい、かれこれ40回以上英語での医学会招待講演をしてきました。

「アンチエイジングのレーザー分野の言葉を検索すると、たいてい国際学会周遊記が上位に出ているので参考にさせていただいている」

といった同業のドクターや

「社員教育に使用させていただいています」

というレーザー会社や、化粧品会社さん

「ブログを本にしませんか?」

という出版社の方

「ブログを読んで、記事にしたいのですが」

というライターさん

・・・などなどからお声を掛けて頂けることもあって、ブログの持つ影響力の大きさに、今更ながら驚いたりもしています。

ブログを書き続けてきて良かったな、と思うのは、自分の考えていることをある程度の文章にまとめる訓練が出来たこと。

学会の発表や論文をまとめるのとはまた違った視点での訓練ですから、最初はそれに四苦八苦したものの、今ではだいぶ上達?したのではないかな、と感じています。

そしてもうひとつ、自分で思っていたことがあります。

それは1000までは、レーザー美容皮膚科治療に関わる内容を書こうと思うけれど、その後は、もう少し広い概念で、医療や教育についてのブログを書こう、と。

また試行錯誤しながらの「記録」になりますが、これからもお付き合いください。

1000件の節目に、これまでに参加した国際学会を書き出してみました。色々なところに行かせて頂きました。関係者の皆様に改めて感謝致します。ありがとうございます!

2004年

2004年4月 ソウル 韓国皮膚科学会 招待講演
2004年4月 ダラス米国レーザー学会(ASLMS)招待講演
2004年9月 台北 日台韓医師1064ヤグレーザーセミナー検討会 招待講演
2004年11月 フィラデルフィア 米国形成外科学会(ASPS) 学会参加

2005年

2005年3月 フロリダ 米国レーザー学会(ASLMS)演題発表
2005年5月 台中 台湾皮膚科学会総会 招待講演
2005年6月 ポーランド Qスイッチヤグレーザー学会 招待講演
2005年8月 シンガポール シンガポール美容医学会  招待講演
2005年9月 パリ European Masters in Aesthetic & Anti-Aging Medicine 学会参加
2005年10月 ロンドン ヨーロッパ皮膚泌尿器科学会(EADV)サテライト招待講演
2005年11月 バンコク タイ王国 レーザーピール検討会 招待講演
2005年12月 ラスベガス 米国アンチエイジング学会 A4M 学会参加

2006年

2006年2月 フィンランド 欧州皮膚科学会(EADV)学会参加
2006年3月 サンフランシスコ 米国皮膚科学会(AAD) 学会参加
2006年4月 ボストン 米国レーザー学会(ASLMS)学会参加
2006年8月 サンディエゴ コントロバーシー&カンバセーションズ 学会参加
2006年9月 ソウル アジアフラクセルユーザーズミーティング 招待講演
2006年10月 ギリシャ ヨーロッパ皮膚泌尿器科学会(EADV)学会参加

2007年

2007年1月 バンコク ユーラシア・エステティック&アンチエイジング学会(ECAA)招待講演
2007年1月 バンコク ECAA サテライト フラクショナル・レーザー検討会 招待講演
2007年3月 ソウル Micro needle Therapy System Seminar in Korea 学会招待
2007年4月 ダラス 米国レーザー学会(ASLMS)学会 演題発表 
2007年4月 インドネシア アンチエイジングセミナー 招待講演
2007年4月 香港  Neo Derm(HK)Ltd. Laser Seminar 招待講演 
2007年5月 オーストリア 欧州皮膚科学会(EADV)  学会参加
2007年6月 サンフランシスコ シネロン・リーダーシップ・アカデミー 招待講演
2007年7月 タイ アジアパシフィック サイノシュアーディストリビューターミーティング
2007年7月 タイ 第1回 IMCAS (International Master couse on Aging skin)
2007年8月 ニューヨーク コントロバーシー&カンバセーションズ 学会参加 
2007年9月 アルゼンチン ヨーロッパレーザー皮膚学会(ESLD) 学会参加
2007年10月  アルゼンチン 世界皮膚科学会 学会参加
2007年11月 ベトナム 皮膚科学会 招待講演
2007年11月 ベトナム レーザーのコメントでテレビ出演 
2007年11月 ソウル 韓国CCLMS学会 学会招待

2008年

2008年2月 エジプト カイロ大学にて レーザー医療講義 
2008年4月 フロリダ 米国レーザー医学会(ASLMS) 演題発表      
2008年6月 ソウル 第九回韓国美容皮膚科学会 招待講演
2008年7月 シンガポール IMCAS ASIA 演題発表
2008年7月 シンガポール IMCAS ASIA シンポジウム 招待講演
2008年8月 カナダ コントロバーシー&カンバセーションズ 学会参加
2008年9月 ベトナム Vinihy社 レーザーワークショップ 招待講演
2008年9月 ベトナム レーザーのコメントでテレビ出演
2008年9月 ボストン サイノシュア本社訪問
2008年9月 ボストン ハーバード・ウェルマン光医学研究所訪問
2008年9月 パリ ヨーロッパレーザー皮膚科学会(ESLD) 学会参加
2008年9月 パリ ヨーロッパ皮膚科学会(EADV) 演題発表
2008年11月 イスラエル シネロン本社訪問
2008年11月 イスラエル レーザーワークショップ参加
2008年11月 テルアビブ Atidim MedicalCenter訪問
2008年12月 ニューヨーク SadickDermatology 訪問
2008年12月 ニューヨーク USAbiotech Laser Inc. ディスカッション

2009年

2009年2月 ソウル ルートロニッック社 eCO2 ユーザースミーティング
2009年2月 ソウル ルートロニック社 ワークショップ 
2009年3月 サンフランシスコ ソルタメディカル社訪問
2009年3月 サンフランシスコ 米国皮膚科学会(AAD)学会参加
2009年3月 サンフランシスコ レディエッセ(Radiesse) サーティフィティケート取得
2009年3月 エティワンダHOYA ConBio社訪問
2009年3月 モナコ 世界アンチエイジング学会 招待講演
2009年3月 モナコ プロモイタリア社 ワークショップ招待講演
2009年4月 ワシントンDC 米国レーザー医学会(ASLMS)演題発表
2009年4月 ルーマニア ヨーロッパ皮膚性病科学会(EADV) 春期 演題発表
2009年5月 上海 中国全土 上海 第九人民病院 レーザー講義 招待講演
2009年5月 上海 中国サイノシュア社 ワークショップ 招待講演
2009年5月 深圳 中国サイノシュア社 ワークショップ 招待講演
2009年7月 ロシア フラーレン世界学会 学会参加
2009年7月 バンコク IMCAS ASIA イスラエルシネロン社 招待講演
2009年7月 バンコク IMCAS ASIA プロモイタリア社 招待講演

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