« コントロバーシーズ イン バミューダ | トップページ | フラクセルとサーマクールの新機種デビュー »

2009年8月21日 (金)

ニキビ跡にはブリッジセラピー? eCO2?

050 コントロバーシーズの初日は、

「アブレイティブ・フラクショナルレーザーの比較」

「現在の脂肪溶解の機器のデータ検討」

「ニキビ・乾癬により効果的なレーザー/光機器がなぜ無いのか?」

「今日の最も優れたフィラー選択」

という四つの演題が検討されました。

中でもニキビ跡に効果のある、アブレイティブ・フラクショナルレーザーの比較演題は、興味深いものでした。

現在販売されており、真皮まで入り込むフラクショナル・レーザー機器はスライドの写真にある7機種。

ニューヨーク大学の臨床教授で、自身のクリニックもNYCに持つRoy Geronimus医師は僕も所属する米国レーザー医学会(ASLMS)の重鎮の一人です。彼は6つの指標によってフラクショナルレーザーを分類し臨床経験を述べていましたが、非常に勉強になりました。

どの機器が、どのような症例に優れているか?きっちりと情報をもらってきましたよ。

同時に、これらの機器による火傷や色素沈着などの副作用報告も多くなされていますし、ひどい副作用の写真も沢山提示されました。

さすがコントロバーシーズです。

結局、高侵襲型のアブレイティブ・フラクショナルレーザーは、単にメーカーから推奨されたパラメータで照射すれば良いのではないので、他のレーザー光治療器と比較して、照射する医師の経験の差が、効果に出やすい。

と結論されていました。

「良薬口に苦し」ではないですが、効果のある機器は当然副作用も大きくなります。

副作用をなるべく減らして、効果を最大限に引き出すことに、医師の経験と技術がある。

このあたりは、非常に納得です。

レーザー/光機器は、効果も高いですが、所詮は「道具」のひとつ。

同じ機械を使ったから、同じ効果が出るというものではありません。

どのように使いこなすかは、医者の腕にかかっているということですよね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから 

クリニックF http://clinic-f.com/

|

« コントロバーシーズ イン バミューダ | トップページ | フラクセルとサーマクールの新機種デビュー »

レーザー治療 フラクセル」カテゴリの記事

レーザー治療 ニキビ跡」カテゴリの記事

国際学会 北米 バミューダ編」カテゴリの記事

コメント

実際に、陥没のニキビ痕はどこまで改善されるものなのでしょうか?

投稿: シマウマ | 2010年1月15日 (金) 21時53分

シマウマ様

レーザー照射をする事によって、確実に改善はします。

機種によりますが、入れ替え率は10%から25%ぐらいですが、一度治療するごとに確実に陥没のニキビ痕は浅く、肌は平らになってゆきますよ。

回数を重ねると、限りなく平らに近づいてゆきます。

投稿: 管理者 | 2010年1月17日 (日) 01時09分

返信ありがとうございます。

まだ完全にニキビがなおってはいないのですが(白いニキビがまだ少し出てきます)その場合は、もう少しニキビ治療を続けてから、レーザー照射にうつるべきなのでしょうか?


それとも、すぐにレーザー照射にうつるべきなのでしょうか?

投稿: シマウマ | 2010年1月26日 (火) 10時58分

シマウマ様


ニキビそのものの治療を優先するか、
レーザーによるニキビ跡治療を優先するか

ということだと思いますが、

並行して治療してゆくのが一番早いと思いますよ。

どちらの治療を重点的に行った方が効果的か?

の判断は、医師の経験によるとおもいます。

これ以上のご質問にお答えするには、一般論では語れなくなりますので、シマウマさんの肌の状態を診察させていただく事が必要ですね。

投稿: 管理者 | 2010年1月26日 (火) 18時12分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ニキビ跡にはブリッジセラピー? eCO2?:

« コントロバーシーズ イン バミューダ | トップページ | フラクセルとサーマクールの新機種デビュー »