EADV 2009 僕の発表
会場には早朝に着いたので、まずは僕の発表演題のポスターを貼りました。
今回はポスターセッションでの参加です。
学会発表を行うとき、口演で発表するかポスターで発表をするか選択を事前に行います。
口演で発表するメリットは、一度に多くの聴衆に向かって話すことができること。新規性のある内容や、視覚的にアピール力のある内容を伝えたいとき、また自分自身が新参者で学会でまず自分の顔や名前を覚えてもらいたいときに、適した発表スタイルと言えるでしょう。
しかしながら、口演時間は長くても持ち時間が6分。どんなに素晴らしいデータを出したスライドも、さっと流さなければなりません。
それに対してポスターでの発表は、多くの情報を正確な形でプレゼンテーションすることができるため、文字情報や考察がメインのものには適しています。ひとりひとりのドクターや関係者がじっくり内容を読んでくれるため、ポスターの内容が良いと、時に口演よりも評価に繋がるときがあります。
今回の僕の発表は、「強力な抗酸化物質であるフラーレンの、レーザー治療に対する適応」についての研究。じっくり目を通してもらいたい内容だったので、ポスターセッションを迷わず選びました。
レーザーのように強いエネルギーの照射を皮膚に行うということは、当然功罪どちらも考える必要があります。
功罪の「功」=効果は、肌の下のメラニンを破壊すること。コラーゲンやエラスチンを増生させること。
功罪の「罪」=害は、パワーオーバーで照射されてしまったた場合に起きてしまう火傷。そしてレーザー照射後の色素沈着症です。
この色素沈着には、皮膚にレーザーが照射された時に発生する数種類のラジカルが関わっているのですが、そのデータをスピンエコー法で分析したのです。
東京女子医大との共同実験でした。
フラーレンをレーザー照射前後に使用すると、こうしたレーザーの害を低下させることができて、より治療効率を上げることができるのです。
このポスター、学会では評判になり、多くのドクターから声をかけてもらいましたよ。
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