バレエ「ジぜル」、帰り道の月
さて、美術館を巡っているうちに夜も更けてきました。
以前バレエをやっていたのかな?
と思わせるスタイルと姿勢の良い女性がたくさんいましたよ。
一斉に照明が落ちるのではなくて、客席照明だけがしばらくの間残ってから余韻をもって消えてゆくのです。
は
「白鳥の湖」と同じぐらいの頻度で公演される最も有名なバレエの一つですよね。
ジゼルは突然村にやってきた高貴な雰囲気を持つロイスと恋仲になります。
ジゼルに想いを寄せる森番のヒラリオンは、ロイスが何か隠し事持っているのではないかと疑っていました。
ロイスの正体は貴族の青年アルブレヒトという人物。元々婚約者がいたのですが、ジゼルと恋に落ちてしまったのです。
狩の途中で村に立ち寄った貴族の一行の中に、偶然にも彼の婚約者がいたためこの秘密は二人の女性に露見します。
元々心臓の弱かったジゼルはショックのあまり正気を失いそのまま息を引き取ってしまいます。
ここで第一幕が落ちます。
この地方にはお嫁に行く前に亡くなった娘はウィリと呼ばれる精霊になるという言い伝えがあります。
ヒラリオンとアルブレヒトはジゼルを失った悲しみのあまり、ジゼルのお墓参りに行きますが、真夜中にヒラリオンはウィリ達に捕まり、踊らされ続けてついに死んでしまいます。
後悔に苛まれるアルブレヒトも同じようにウィリ達に捕まりますが、新参のウィリになったジゼルの懇願もあって踊る時間を引き延ばす事ができます。
アルブレヒトが夜通し踊り続けて、ついに力つき、ちょうど倒れたところで夜が明けます。
日の出とともに魔力を失うウィリ達が朝闇の中に去ってゆき、バレエは終わります。
初日でしたので、スタンディングオベーションもすごかったですよ。
もうひとつ、このスカラ座で感動したことが帰り道です。
スカラ座の目の前からヴィットーリオ・エマヌエーレ二世のガッレリアを歩いて帰ると、ドゥオーモに出るのですが、
これがまた高揚した心に、とても心地よいのです。
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