2009年レーザー機器総括②
2009年のレーザー市場を語る上で欠かせない重大ニュースが、9月に発表された新興シネロン社による老舗キャンデラ社の買収です。
イスラエル・シネロン社は、フォトフェイシャルの開発で有名になった、同じくイスラエル・ルミナス社からスピンアウトした集団が作り上げた会社です。
「わたしの肌は光で洗う」
これが当時フォトフェイシャルにつけられたキャッチフレーズ。
「フォトフェイシャル」「IPL」「APL」「フラッシュランプ」・・・と呼び方こそ会社や機種によって変わりますが(写真は国内で使用される代表的なIPLの機器達です。)、いずれもレーザーではない、ナロー(狭い)バンド(波長の帯)の光を使った治療器という点では一緒であり、このデビューはそれまでの美容市場を一気に変えてしまうことになります。
それまで脱毛や、ほくろやイボ、アザなどを取ることが主な仕事だったレーザークリニックが、これらの機器が市場に出てきたことによって、立ち居地が変わり、役割が大きく変化し
今まで「シミ」なら「シミ」、「ほくろ」なら「ほくろ」、「あざ」なら「あざ」をそこにフォーカスを当て“点”で治療をするメスのような使用法であったレーザー機器ではなく、顔全体を”面”で治療する光治療器の登場によって、「美肌」をレーザーや光によって追求する「美容医療」という分野が新たに生まれ、新規クリニックを開業する医師が一気に増えることになるのです。
そういう意味で、フォトフェイシャルは美容の歴史を塗り変えた一台であり、日本に関して言えば、それまでの医師の常識では想定できなかった「美容で開業する」医師を飛躍的に増やすきっかけとなった、エポックメイキングな一台と言えます。
シネロン社は、特にRFと光治療器を合わせたelosシステムを開発して、「オーロラ(フォトRF)」、「ポラリス」、「ギャラクシー」、「リファーム」、「マトリックスIR」、「トリニティ」など、独自に名付けた施術とそれに使用する機器を開発してきました。
現行の最新機器は、
■ e-light
■ e-laser
■ e-max
この三つ。
この中の最上機種のe-maxでのみ施術可能な「トリニティ」と呼ばれる、「色彩+形状+感触」というトリプルの問題に働きかけ、相乗効果でより改善のクオリティと速度を高める施術が、クリニックFでは現在最も人気の施術になっています。
施術内容を具体的にここでご紹介すると、トリニティでは上の三つのハンドピースを使用して
①表皮のホワイトニング(ブライトニング)
②真皮のタイトニング
③角質表面のリサーフェシング
を一回の施術で行い、さらに
④その3つの働きの相乗効果
で、肌を確実に若返らせるのです。
僕の過去の診療経験上、肌を数歳若返らせるためには
○20代の肌にはホワイトニングの施術が
○30代前半の肌とアトピーによる色素沈着肌にはホワイトニングとタイトニングの施術が
○30代後半からの肌と、ニキビ跡にはホワイトニング、タイトニング、リサーフェシングの三つの施術が
必要だと思っています。
若々しい肌とは、
黄身がかったくすみがなく、ピンクがかって透明感があり
パツッとしたとした張り感があり、
モチモチ感のある表面が滑らかな肌
だと思います。
昔はDNA遺伝子の良い、一部の人しか若い肌を維持することはできなかったと思うのですが、今はレーザー/光治療によってこうした肌を手に入れられるようになりました。
トリニティは、現在の施術方法の中では、そのために最も効果的な施術だと言えるでしょう。
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クリニックF http://clinic-f.com/
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