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2010年1月の32件の記事

2010年1月30日 (土)

「サーマクールCPT」と「サーマクールNXT」の比較

クリニックFでは、昨年11月に日本でもっとも早く、第3世代のサーマクールである「サーマクールCPT」を導入しました。痛みが少ないともっぱらの評判ですが、僕はそれ以上に効果の違いに注目したいと思います。

RF(高周波)を利用した肌の「たるみ」や「しわ」などの形態的な老化に対する治療機器であるサーマクール。

タイトニングの機器として2002年にデビューして以来、この分野の機器のフラッグシップとしての地位をゆるぎないものにしてきました。

今までも 

タイタン

ポラリス 

リファームST 

テノール 

ウルセラ

・・・などなど、魅力的なタイトニングの機器が多く発売されてきましたが、海外でも新しくデビューするタイトニングのほぼすべての機種が

「サーマクールよりも効果的」

「サーマクールよりも痛くない」

(笑)などと表現されることから、サーマクールは世界的にも、このタイトニングの分野においての確固たる地位と知名度を持った機種なのだと思います。 

そして、今回デビューしたサーマクールCPT。

第二世代の「サーマクールNXT」

第三世代の「サーマクールCPT」

のもっとも大きな違いは、先端の使い捨てトリートメント・チップが変わったことに尽きると思います。

021写真の上がNXT用、下がCPT用になります。

第一世代のサーマクールから第二世代のサーマクールNXTに進化した時は先端チップは同一だったのですが、サーマクールNXTではサーマクールCPTの先端チップは使用できません。

CPTの先端チップのもっとも大きな特徴は、均一なエネルギー分布によるタイトニング効率の上昇ということになります。

通常照射するサーマクールの先端チップは一辺がルート3cmの正方形をしています。

Tccpt電流分布の性質から考えると、照射をすると、照射部位の正方形の外側にパワーの強い部位ができます。

上記の写真は上の二つが「NXT」。下の二つが「CPT」の照射後の皮膚の温度を表したもの。

左側の写真が照射後15秒後。右側の写真が照射後30秒後になります。

両者を比べると、下の二枚のCPTの写真の方が、照射部位に均一で高い温度が保たれていることが分かると思います。

CPTの場合、患者さんにとって同じ痛さで照射させてもらえるのならば、照射のパワーをより上げることができるので、当然効果も上がります。

実際にクリニックFで、リピートしてサーマクールを照射している患者さん達に、CPTを照射すると、「痛みが弱い」という感想より、「引き締まって顔が小さくなった」とか、「顔の中心に皮膚が引かれる感じ」などと、効果に対する感想の方が多いですね。

もうひとつはサーマクールの照射方法です。

ベクトル法やマルチプルパス法、アンカリングメソッドなどなど、サーマクールの照射方法については学会でも議論されてきましたが、やはり日本人には日本人に適した照射方法がありますよね。

僕は患者さんの顔の骨格などから部位ごとの照射数を先にイメージして、その数だけ照射するようにしています。

顔の表面積は、顔を楕円球として想定することで、おおよそ求めることができます。人の顔の大きさは、男性女性の違いも含めると、面積で1.4倍ぐらい違うこともあるのです。

それぞれの部位に対してもっとも適切な照射数というものがありますし、いたずらにショットが多ければよいというものでもありませんからね。

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2010年1月29日 (金)

今日の僕 20100129

Newspaper 今日もクリニックで診療中です。

Fotokasten

クリニックFのスタッフがiphoneばかりなのは前も書きましたが、クリニックではやっているのがiphoneのこのfotokastenという(たぶん)ドイツのソフト。

写真がいろいろなフォーマットの背景の中に取り込めるのです。

思いがけず、僕も楽しんでしまいました(笑)

明日は今月ラストの診療日。朝からまた頑張ります!

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2010年1月28日 (木)

昨日の僕 20100128

20100128 僕の大好物 鎌倉のカレーハウス「キャラウェイ」のカレーを、先日八幡宮に行ったというスタッフがお土産で買ってきてくれました。

一食分ずつ冷凍された状態で、テイクアウトできるのです。

何種類かある内、僕のお気に入りはダントツで「チーズ」。次点で「ポーク」。

しばらくこれで、昼ごはんを食べるのが待ち遠しくなりそうです。

以前にも書きましたが、キャラウェイは僕の高校時代の同級生が、御両親の代からやっている店。

若宮大路のラルフローレン(今はもう三井住友銀行ですが)から小町通りに入る横道にあるのですが、僕が高校生の時からお昼時はいつも行列で、なかなか食べられないのです。

丹間、相変わらず美味いよ!! お母さんによろしくね(笑)。

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2010年1月27日 (水)

マイアミへの招待状

Fl 今年の3月に予定されている米国皮膚科学会(AAD)は、フロリダ州マイアミでの開催です。

先日、ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)会員で、AADにも参加するドクター宛てに、カクテルレセプションの招待状が届きました。

03072010 チケットはこんな感じです。

こうした場所で、人脈ができてゆくんですよね。

AADでは3つの発表を予定していますが、日程的にこちらのレセプションにも参加できればいいな、と思います。

楽しみですね。

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2010年1月26日 (火)

コンコルドと帰国

Img_0211およそ一週間の滞在だったパリも、もう帰国です。

パリのシャルルドゴール空港にコンコルドの機体が展示してあるのですが、今回も写真を撮りました。

Img_0213音速の怪鳥コンコルド。

引退前に一回のってみたかったなあ。

Img_6095_2 今回はシャルルドゴール空港の第2ターミナルでした。

フランスらしく、デザインが秀逸ですね。

Img_6097 飛行機に乗り込む時にはあたりが真っ暗になっていました。

年始から1週間の滞在でしたが、これでIMCAS2010 新国際学会周遊記 パリ滞在記を終わります。

一応JAL帰国便の機体の写真を撮りました。

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2010年1月25日 (月)

今日の僕 20100125

実は僕・・・小学生の時から、切手集めが趣味のひとつでした(笑)。

今でも集めているわけではないのですが、その当時からいまだに続いている習慣があります。

それは、その年に届いた年賀状の、「お年玉年賀はがきの当選番号」を調べるのです。

その作業が終わると、毎年、

「正月が終わったなあ」

と思うんですよね。

数えてみると、もう30年近く続けていることになりますね。僕の場合、その年の切手の当選枚数が不思議とその年の運勢と重なることが多いので、調べるときはちょっとした“運試し”をしてるみたいな気持ちになります。

当選枚数が数枚ある年は調子が良いことが多く、逆に一枚も当たらない年は・・・いまひとつ・・・ぱっと冴えない年で終わるのです。

20100125_22010年の当選は5枚。5枚は、過去振り返っても良いかんじの枚数です。

今年は良いことがありそうで、嬉しくなってしまいました。

頑張ります!

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フランスの医療政策を見て日本の医療を考えた

Img_5951_2シテ島のノートルダム大聖堂の斜向かいに、パリの市立病院があります。

Img_5953「HOTEL」という看板が。

正面は文字通り、ホテルの様な外観です。

ホスピタルとホテルの語源は、ラテン語では一緒ですものね。

Img_5954このパリ市立病院は、ほぼすべての科がある総合病院です。

Img_5956_2写真ではわかりづらいのですが、入口を入ると、受付を待つ患者さんがたくさんいました。

進んでいくと、窓の向こうに中庭が。Img_5955

素晴らしい設計。

入院するならこんな病院がいいな、と思ってしまいますね(笑)。

僕は先進国に行くたびに、その国の医療政策を調べてくるのですが、フランスは先進国の中でも最も効率のよい医療を提供している国かもしれません。

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1980年代のフランスは、現在の日本のように社会保障赤字に悩まされていました。

その対策として、患者の医療費自己負担率を増加させる政策を行ったのですが、患者数自体が大幅に減ることがなかったため、国家レベルの医療費削減につながるほどの策にはなりませんでした。

この内容は、2003年から日本でとられた一連の医療政策を想起させますね。

しかしながら、フランスの場合はその失敗で得た教訓を生かし、1990 年代に入ってから、今度は逆に医師側の供給コスト=すなわち医師及び病院にかかる経費を抑制する改革を進めました。

それらの政策とは、大きく3つあり

■診療ガイドラインの医療施術をデータベース化して、医療情報の標準化を行う。

これにより最も効率の良い最新の医療技術を、大学病院を離れ個人で開業して早○年・・・といった往年(ベテラン)の医師たちも共有することが出来、それにより不必要な薬を処方したり、過剰な治療を施すことによる経費の削減が実現しました。

また、病院スタッフの数も必要最低限で済むようになりました。

■「DRG(Diagnosis Related Group)=診断別関連群」を導入し、情報管理手続きを簡便にする。

これにより、DRGによって疾患をグループ化し、各病院に医療情報担当者を置くことで、疾患群の治療成績、コストなどについて、定量的分析が行われ、医師側もコスト意識を持つようになり、これも経費削減に繋がりました。

さらに、

■1999 年から1人1枚の情報記録媒体としての役割を兼ねた保険証カード(カルト・ビタル)を配布して、複数の医療施設にまたがって受診する人たちに、重複された治療や薬が出ないように、いわばカルテをカードに一元化し、患者と医療施設で共有化できるようにしたのです。

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一般的に言われていることですが、国家戦略としては、医療の

①コスト

②クオリティ

③アクセス

この三つの要素を同時に達成することは、ほぼ不可能です。

○米国では、②のクオリティが高く、③のアクセスの良い医療を受けることができる半面、①の医療コストが高額であり、市場原理によって、保険に入ることができない国民が6人に1人という割合で存在します。

②と③を重要視したため、①に負荷がかかっていると言えます。

○英国では、サッチャー政権下で①の医療コストを切り詰め、②のクオリティを維持した半面、手術を1年以上も待たねばならない患者が増加し、③の医療のアクセスが著しく低下したため、医療政策の変更を余儀なくされました。

①と②は実現できたが、そのため③を実現できない、と言えます。

一方で、

○日本は①の先進国最安のコストで医療を提供し、③の国民皆保険制度で医療へのアクセスを保障している。そして、②のクオリティも世界レベルで見れば、決して悪くはありません。

本来であれば、①と③を重要視すれば②に負荷がかかるのがセオリーの筈なのに、それがある程度の水準で維持されているのです。

これは「ミッション・インポッシブル」を達成していると言えます。

なぜか。

それは、ひとえに日本の医師たちの献身的な努力によって成されてきたと言えます。

その昔

「24時間戦えますか?」

というキャッチで流れたCMがありましたが、日本の医師たちはこの言葉通り24時間戦ってきた時代が長く、国家はそこに甘えて将来を見据えた政策を打ち出してこなかった。

人的非効率性に関連する自分の体験を書きますが、僕も大学医局にいた12年間文字通り24時間働き続けて最終的に体を壊し、医局を辞める決心がつきました。

その頃を振り返って今思えば、“技術職”の医師が行うにはいろんな意味で非効率的な“事務仕事”の比率の方が、患者さんの治療に実際あたる時間よりも多かったような気がします。

これも、しかし医局を離れすこし他の世界も知って初めて考え、思い至ったことで、これが組織の中にいると気付くことができないまま、日々の仕事に追われ、時にそんな仕事に流されてしまうんですよね。

「医師不足」と言われる時代ですが、その現状を単純に

「大学医学部の入学定員を増やす」

ということで解消しよう、というのは、あまりに短絡的です。

日本の医師及び病院、そして医療が抱えている問題は、それだけで解消されるとは到底思えません。

現場の医師がもっと治療に専念し、それもクオリティの高い医療を提供できるよう情報を共有できるように、仕組みを変えていく必要があると思うのです。

また、どんな職種もそうだと思うのですが、誰でも優秀な人間に仕事を回したいと考えるもので、たとえ医師の数が増えたとしても、仕事の出来る一部の医師の元に仕事が集中している現状があります。

これも、その医師でなければできないもの、もっといえば医師免許がないと出来ないものと、必ずしも医師免許がなくてもできるものに仕分けし、仕事の効率化を図ることは可能だと思います。

現在、秘書やアシスタントを持つような医師は、大学病院の教授や大病院の院長などのごく一部ですが、むしろアシスタントが必要なのは実際に第一線の臨床にいる医師達なのかもしれません。

非効率な作業をしている時間を有効活用し、診療に打ち込める体制に代えるようなコメディカル・アシスタントの役割が出来る専門職種の養成が必要なのだと思いますよ。

これは、僕自身開業し、「人を雇い使う」という経験を初めてやって気付いたことです。

看護師とはまた違う形で、医師をフォローし支えられる人材が医局や医療現場に増えると、今日本の病院が抱えている問題はいくつか解消されるかもしれません。

すこし話がずれてしまいましたが、戻りますと、フランスの医療機関について調べて考えたこと。それは、日本の医療政策も、現在のように、国民医療費の額を、単純に「保険診療費の切り下げ」によって低下させるのではなく、重複受診や会計システムなどの人的非効率性を排除することによってコストを適正化することが、日本の医療政策に最も必要なことなのだと思いました。

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Img_59521_2 路上に救急車が停まっていました。

フランスの救急車はこんな色なんですね。

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2010年1月24日 (日)

IMCAS2010 メディカルスパ経営のセッション

さて、本業の学会話に戻ります。

Img_6076今回IMCASのセッションの一つに、エステティックセンター&メディカルスパ経営についてのセッションがありました。

興味深かったので参加してみました。

カルフォルニアの保養地ラ・ホイヤで有名なメディカルスパ

La Jolla Spa MD

を経営しているDiane York Goldmanが、

「How to succesfully market a medical Spa」

という演題を引き受けていました。

彼女は 美容モデル 兼 美容ライター 兼 メディカルスパ経営者の肩書で、このスパを経営しています。

011 彼女のメディカルスパは、8人の医師をはじめとして、多くのエステティシャン、セラピストなどを抱えたとても大きな施設です。

僕も2006年にサンディエゴで行われたハーバード・コントロバーシーズ&カンバセーションズという学会に参加した時、たまたまご縁あってこのSPAを見学させて頂いたのです。

Img_6075このセッションでは、どういった手法で顧客を誘導するかそんな話をしていたのですが、

こういった割引券をギフトカードとしてチラシに入れて配布したり(割引券に期限をつけるのが大事なのだそうです)、

SPAでポイントカードシステムを導入したりと、いろいろと工夫したところを話していました。

アメリカ的な発想ですね。

話の内容云々ということよりも、海外のこうした美容学会で、マーケティングのことに触れたセッションが今まであまりなかっただけにインパクトがありましたし、僕も

「こうしたマーケティング手法などについて、こういう学会で話してもいいなんて今まで知らなかった!」

と思い、次回どこかの学会に演題を出すときには、日本における医療マーケティングの話をしてみようかな、と思いました。アジア各国のドクターには参考になるかもしれませんしね。

セッション後にはディスカッションも参加させていただきましたが、なかなか盛り上がりましたよ。

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2010年1月23日 (土)

パリといえばエッフェル塔

Img_0357最後にエッフェル塔に上りました。

エッフェル塔は、パリに来たことを実感できるとても好きな場所なのですが、最近は上る時間がなく近くまで来て上を眺めるだけでした。

でも、今回はなんとか時間を捻出して上りたいと思っていたのです。

というのも、今回の旅には、キャノンの一眼レフカメラと16mmまで撮れる広角レンズを持ってきたのです。

パリに一眼レフを持ってくるのは初めて。

これはもう、パリの街並みはもちろんですが、ぜひともエッフェル塔の写真を足の方から広角レンズで撮ってみたかったのです(笑)。

Img_0362雪景色のパリの街も、広角レンズで撮ると違ったように見えます。

Img_0363_2エッフェル塔から降りるとちょうど夜が更けてきました。

夜空の中に、二本のサーチライトが見えます。

きれいに撮れたので、クリニックのコンピューターの背景に設定しようかと思いましたよ。

寒かったのですが、セーヌ川を渡ってみました。Img_5995

川向うには幻想的なメリーゴーランドもありました。

Img_5996シャイヨー宮の噴水では、子供達が、スケートを楽しんでいましたよ。

僕はこんな光景初めて見ました。

Img_0366シャイヨー宮のテラスからも一枚撮りました。

この風景は、夏にはパリの風景ベスト3などにも選ばれる風景です。

冬のこの季節も素晴らしいですね。

重かったのですが、今回は一眼レフカメラを持ってきてよかったです。思い出になる写真がたくさん撮れました。

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2010年1月22日 (金)

新クリームついに完成

院内で作成するアンチエイジング&美白クリームの処方がやっと決まりました。

リポフラーレンを主成分に、医療的処方を僕が決め、そこにプロのアロマセラピストでもあるスタッフがブレンドする精油の処方を決め、そのバランスを取るのにだいぶ時間がかかってしまいましたが

時間がかかって苦労した分、とても良いものに仕上がりましたよ。

これで、①ローション、②ジェル、③クリーム・・・スキンケアに必要な基礎化粧品は、すべて院内で患者さんの数に合わせてその都度作れることになりました。

とてもフレッシュな状態でお渡しできるので、嬉しいですね。

20100122僕が写真で手に持っているのは、今回クリームにブレンドされた精油たち。

■ローズ

■パチュリ

■トゥルーラヴェンダー

■フランキンセンス

■ゼラニウム

この5種類です。

女性だけでなく男性にも

「お! 良い匂い!」

と言ってもらえる香りに仕上がっています。

早春まではこの処方で。その先はまた季節に合わせて変えていきます。

価格は、10,500円でご提供させて頂けることになりました。

名前は、「AF(アロマフラーレン)クリーム」。

わかりやすいでしょう(笑)?

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パリの移動式観覧車

Img_5900_2

毎晩このコンコルド広場の移動式観覧車を見ているうちに、どうしても乗りたくなってしまい(笑)、パリ最終日の朝に行ってきました。 

というのも、パリの街には建築物の高さ制限があり、さらに遊覧飛行なども禁止されているので、高い位置からパリの街を見るのは実は難しいのです。

僕は航空機に乗るばかりではなくて、自分でセスナの免許を取得するぐらい、高いところが好きで、こうした機会は絶好のチャンス。

Img_5870_2

Img_5871

列に並んで観覧車がくるのを待ちます。ちなみにチケットは10ユーロ。

いよいよ搭乗。Img_5874

Img_5878どんどん上昇していきます。

思ったより高い位置まで行くようです。

Img_5883

このとおり、コンコルド広場のオベリスクを下に見て、シャンゼリゼ通りから凱旋門。

さらには学会が行われているポルトマイヨのコンベンションセンターまでが見渡せます。

同乗者は、フランス人のおとうさんと女の子。

Img_5873 ニットの帽子にハロー・キティがついていますね。

パリでは、背中に大きなキティのいる革ジャンを着た大人の女性とか、マフラーやバッグにキティがついている人とか何人も見かけました。

この手のものに疎い僕でもわかるくらいなので、たぶんかなりキティ人気が高いのだと思います。

さて、観覧車。

回る速度が結構速く、一周ではなく3周して止まりました。時間にして15分ぐらい乗っていたと思いますが、思ったよりもはるかに楽しかったですよ。冬場パリに行かれる際にはおすすめです。

Img_5895_2Img_5898_2観覧車に乗った後は、表の出店でクレープを買いました。ハムとチーズが入ったそば粉のクレープ。

こんな寒い日には最高。熱々で旨かったです。

Img_5892 観覧車の目の前の、チュイルリー公園も雪で埋まっていましたが、雪の積もる日がパリでも珍しいのか、散歩をしている人がたくさんいましたよ。

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2010年1月21日 (木)

オペラ・ガルニエ

Img_5927 オペラ・ガルニエ。

Img_5921Img_5925パリに来るたびに、ここでオペラかバレエを観ようとするのですが、今まで実現したことがありません。

今回もIMCAS会期中には、残念ながら公演がありませんでした。

Img_0356 でも、ここは僕が世界で最も好きな場所のひとつ。今回も8ユーロ払って、行ってきました。

お目当てのひとつは、天井画です。Img_0353_2

キャノンの一眼レフを持参して、広角レンズで撮影してみましたが、どうでしょう? 迫力が伝わりますか?

Img_5919以前のブログでも話をしましたが、パリのオペラ座の天井画となっているシャガールの絵が、僕は本当に大好きなのです。

そうそう、僕のブログは飛行機の写真と、劇場の天井画やシャンデリアの写真が多い、とよく言われるているのですが(苦笑)

考えてみればこのオペラ座の天井が僕にとってはとてもインパクトがあって、それ以来天井がどこに行ってもついつい気になってしまって、写真を撮るようになったのかもしれません。

Img_5924舞台上では、ちょうど次回の公演の舞台が製作されていましたよ。

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2010年1月20日 (水)

セーヌ川沿いの街並み

日曜日。パリの街はとても静か。お店はほとんどが閉まってしまいます。

日曜日に開いている店の多い、マレ地区のフラン・ブルジョワ通りから、サンルイ島、そしてシテ島まで歩いてみました。Img_5942

Img_5958 シテ島から対岸に向かう橋を渡ると、

Img_5975雪のセーヌ川沿いを走っている人がいました。

Img_5976この橋から振り向くと、ノートルダム寺院の絶好の写真スポットになります。

ここでなければ、ノートルダム寺院の全貌はなかなか撮れないんですよね。

このあたりは、僕が好きなパリの風景のひとつ。

Img_5977寒い日でしたがが、セーヌ川沿いにはいつものように、たくさんの出店が出ていましたよ。

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シャンゼリゼ劇場

もうひとつ、僕の「散歩道」沿いにある好きな場所をご紹介しましょう。

Img_5719 パリ8区にあるシャンゼリゼ劇場です。

ここは、アヴェニューモンテーニュの南西端に位置する場所にある劇場です。

フランス国営放送の専属オーケストラとして活躍しているフランス国立管弦楽団の本拠地として有名ですよね。

この楽団は、過去にレナード・バーンスタインやロリン・マゼールがタクトを振ったのです。

Img_5717 この劇場は、1913年にオープンしました。

そして、その年にストラヴィンスキーの「春の祭典」が初めて演奏された場所でもあります。

そのあまりに前衛的な旋律に、当時は大騒ぎになったのだそうです。

以前のNYカーネギーホールでのブログでも書きましたが、「春の祭典」は僕にとっては思い入れの深い曲。

その演奏が初めてなされた劇場・・・ということで、毎回この道を通るだけで、ちょっとわくわくするのです。

いつも写真を撮るのをなぜか忘れてしまっていたのですが、今回は撮ってきましたよ。

ちょうど定期演奏会があったのでしょうか。たくさんの人が劇場に入ってゆくところでした。

Img_5716僕はチケットがなかったので中には入れませんでしたが、表で演題をみると、偶然にもストラヴィンスキーの曲が演奏されることになっていました。

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2010年1月19日 (火)

バカラ美術館

さて、再びパリ出張記です。

学会会場に近く、歩いても食べても楽しいパリ16区。

その中でひとつ好きな場所があります。

Img_5688それがこのバカラ美術館。

メトロの駅から少し離れているのですが、散歩にもいいし、気分転換にも良い場所です。

もともと僕はバカラのクリスタルが昔からとても好きで、以前にもブログに書きましたが、いろいろなものを集めています。

雪の降った後のパリの街を歩いてゆきました。

Img_5693 入場料を払って中に入ると、バカラの歴史を語るクリスタルの数々が。

圧巻です。

Img_5695毎回思わず見入ってしまいます。

Img_5700 バカラのシャンデリアなんて、何よりも目の保養ですよね。

Img_5692ガラスの間もあります。

写真には撮りませんでしたが、トイレも豪華。

商品を買うこともできます。

Img_5689この中にレストランがあって、毎回ここで食事をしたいなあ・・・と思いながら、まだ一度も叶っていません。

次回は来ることができたらいいですね。

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Classification of Acne Scar

このところ、ニキビ跡(痕)を治療するレーザーについての質問が多くなってきました。

「ニキビ跡」とひと言で言っても、その状態は千差万別で、状態によって適応されるレーザーも異なってくるのです。

そのため、実際お会いしてその状態を見せて頂かないと、どういった治療法を選択するかはお答えがしづらく、メールやお電話での質問だと正確なお答えが出せないという現状があります。

ニキビ跡の大まかな分類について、少し難しくなりますが、今日は一度まとめておこうと思います。

ニキビ跡とは、ひと言でわかりやすく言うと、ニキビの炎症が治まった後に残ってしまう皮膚の変形と変色のことです。

まず大きくは、肥厚(ひこう)性のものと、萎縮(いしゅく)性のニキビ跡に分かれます。

そのうち萎縮性のニキビ跡を形態的に4種類(ヨーロッパでは3種類)に分類するのが一般的です。

それらは

①Rolling ローリング型

②Ice-pick アイスピック型

③Shallow box-car 浅いボックスカー型

④Deep box-car Type 深いボックスカー型

と、呼ばれています。

①ローリング型とは、丘のようにうねって平らな部位が少ないニキビ跡(Rolling scars are gently undulating, appearing like hills and valleys without sharp borders.)のことを指し

②アイスピック型とは、表面が広く深くなるに従って細くなる円錐状のニキビ跡(Ice-pick scars, also known as pitted scars, appear as round, deep depressions culminating in a pinpoint base; in cross-section, they are shaped like a “v”.)

③浅いボックスカー(箱形の車)型(Box-car scars have a flat, “u-shaped” base. Broader than ice-pick scars, they are round, polygonal, or linear at the skin surface)と、

④深いボックスカー型(Shallow box-car scars terminate in the shallow-to mid-dermis, and deep box-car scars penetrate to the reticular dermis.)

ヨーロピアン・アクネ・グループ(The European acne group (ECCA) )では、

◎ローリング型を「W-shaped」

◎アイスピック型を「V-Shaped 」 

◎ボックスカー型を「U-shaped」

と分類しています。

感性があっていいですよね。

それぞれどのレーザー機器を使用するかということになりますが、肌の「基礎工事」が終わっている、と仮定した場合、2010年現在の、クリニックFのレーザー選択では

■ローリング型なら「パール」+「フラクセル リストアデュアル」

■アイスピック型なら「エコツー」or「eMATRIX」+「フラクセル リストアデュアル」

■浅いボックスカー型なら「アファームマルチプレックス」+「フラクセル リストアデュアル」

■深いボックスカー型なら「eMATRIX」+「エコツー」

・・・といった選択になります。

しかしながら難しいのは、通常の人のニキビ肌にはここに紹介した4種の型が何種類か、または場合によってはすべて、混在している場合がほとんどなのです。顔の部位によっても、ニキビ跡の状態は異なります。

そのため、クリニックFでは部位と状態に応じて、数段階に分けてスケジュールを立て、数種類のフラクショナルレーザー/治療方法を組み合わせて、ニキビ跡を治療していきます。

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2010年1月18日 (月)

IMCAS2010 ニキビ跡治療セッション

Img_6037 IMCASは、フランスが主体の学会です。

ですので、公用語は英語とフランス語。

セッションによってはフランス語で討論が行われますので、こうした同時通訳器をパスポートやクレジットカードと引き換えに借りるのです。

これを耳につけて、首のチャンネルを調節すると、英語が同時通訳で聞こえるというわけです。

今回色素斑や、痩身、表在性血管治療などのさまざまなセッションがありましたが、やはり印象に残ったのはニキビ&ニキビ跡のセッション。

ニキビ跡の治療の歴史を説明するスライドもあったのですが、医者の僕が見ても恐ろしいような外科的治療法をやっていた時期もあり、驚きもありました。

現状ではマイクロダームアブレーション、リサーフェシングレーザーそして、フラクショナルリサーフェシングレーザーの三つが主流となります。

さまざまな治療法が提示されてきましたが、やはり特にアジア人の肌に画期的な治療効果を出せるようになったのは2004年に米国ダラスの米国レーザー医学会(ASLMS)で発表された「フラクショナル・レーザー・リサーフェシング」の技術です。

このことについては、2007年7月の、

レーザーによるニキビ跡と毛穴治療のコツ

のブログにも詳細を書きました。

Fractionalフラクショナルレーザーはこの図のように、点状(円錐状)にレーザーを照射し、レーザー照射部位のみの肌を選択的に入れ替えてゆくというもの。

2005年から 「フラクセル」

「アファーム」

「フラクセル2」

「アファームマルチプレックス」

「スターラックス1540」

「ピクセル2940」

「モザイク」

「エコツー」

「フラクセル・リストア」

「フラクセル・リファイン」

「パールフラクショナル」

「(アンコア)ブリッジセラピー」

などの機種が次々と日本国内でも販売されてきました。

2010年のトレンドには、これらの機種に

イスラエル シネロン社の「eMATRIX」や

現状の「フラクセル:リストア(フラクセル2)」の後継機種になる

「フラクセル:リストアデュアル(フラクセル3)」

も海外では販売されていて、ニキビ痕や、色素沈着には非常に効果を上げています。

Wavelength_2これらのフラクショナル・レーザー機器の効果違いは、

水に吸収される率による性質の違い

つまり

波長の違いに集約されます。

どの波長を利用するかによって、どの深さまで、肌のどの部位まで、そして表面積のどの範囲を入れ替え治療をするか、決定できるのです。

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2010年1月17日 (日)

パリの夜景と 焼きそばと

Img_5810学会から帰るとき、シャンゼリゼはこんなにきれいです。

Img_5811 観覧車のイルミネーションも素晴らしいですね。

Img_5820 雪の中、さまざまなデコレーションが登場します。

Img_5818赤い照明の通りもあります。

さて、この日の僕は夕食を食べるタイミングを逸してしまいました。

冬の季節、日本とパリの時差は8時間。

夕食のときにおなかが減らなくても、真夜中に無性におなかがへるときがあるのです。

夜中におなかが減った時のため、立ち寄ったラーメン屋で焼きそばのテイクアウト。

Img_5772現地時間で深夜、パソコンに向かいながら焼きそばを食べるなんて、なんだか侘しいですけどこんな夜もありますよね(笑)。

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2010年1月16日 (土)

IMCAS 2010 学会ブース

パリ出張記に戻ります。

Img_6064参加したパリのIMCASですが、学会会場はずいぶんと人にあふれていましたよ。

懐かしい人にもたくさん会いました。

氷結による脂肪溶解の新機器を販売している米ゼルティック社の面々とも再会。

技術主任のミッチェル・レヴェインソンも元気でした。昨年は世界各地で何度も会いましたよ。

いよいよヨーロッパにも商品を売り出すようです。

Img_6045 もうひとつ学会中に入ったニュースと言えば、ドイツの大手製薬会社のMerzがハイドロキシアパタイト・フィラーの「レディエッセ」を製造しているバイオフォーム社を買収したのです。

Img_6051フィラーという美容目的の新規技術を持った資材を大手の製薬会社が買収するなんて、時代も変わりましたよね。

Img_60551こちらバイオフォーム社の米国マーケティングチーム女性トップのKristel Hectorsです。

昨年のサンフランシスコで行われた米国皮膚科学会(AAD)以来の再会です。

今年の3月の米国皮膚科学会はマイアミ開催なのです。

「また3月にマイアミでお会いしましょう!」

といってお別れしました。

Img_6050 そのほかでも、今年も様々な新製品がデビューしていましたので、話をしながら新情報を探します。

Img_6054 ヒアルロン酸などのフィラーは、ここ数年でとても多くの会社が参入しました。

今年は多くの会社が新商材ではなく、インジェクター(注射補助機器)を開発して発表していましたね。

Img_6052_2 こちらはクリニックFでも導入しているフィラーのESTHELISのメーカーが新しく出したインジェクターです。

フットスイッチを使うとシリンジの注入速度を変えられるのです。

世界でもずば抜けて手先の器用な日本人には必要ないかも?しれませんが、この商品は世界的には売れると思いましたよ。

Img_6062僕は、いつも海外の学会に行くと、そのポスターの前で写真を撮るようにしているのですが、今回のIMCASは、学会ポスターなるものがありませんでした。

ですので会場地図の前で一枚写真を撮ってもらいました。

Img_6043 ともあれ、多くの人の参加には驚きました。帰国後にもらったメールによると、3200人の出席があったそうです。

ちょっと元気を取り戻したように見えるヨーロッパ市場。対して、今年春のアメリカの学会はどうなんでしょうね?

僕は3月にフロリダ州マイアミで開催される米国皮膚科学会(AAD)で3演題の発表を。

4月にアリゾナ州フェニックスで開催される米国レーザー医学会(ASLMS)で1演題の発表を予定しています。

またこのブログでもご報告しますね。

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2010年1月15日 (金)

今日の僕 20100115

20100115時差ぼけがまだすこし残っていますが、今日も朝から診療頑張っております。

最近また毛穴の御相談が増えてきたようです。

毛穴とニキビ跡でお悩みの方には、レーザーによる治療も致しますが、同時に洗顔の仕方をもう一度見直してもらうようお願いしています。

■熱めのお湯で洗顔をしていたりしないか?

■朝も夜もしっかり洗顔しているのではないか?

■ニキビや毛穴の箇所が気になって、その部位になるとついつい指に力が入ってしまったり、こすってしまったりしていないか?

■ダブルクレンジングしていないか?

■研磨剤の入った洗顔料を使ってはいないか?

毛穴もニキビも、皮膚の保水機能低下をまずなんとかしなければなりません。そのために出来ることの最も手っ取り早いことが、洗顔方法を見直す、そして保湿をしっかりする、というとてもシンプルでお金もかからないことであることを、思い出して欲しいですね。

さて、これから今日後半戦です。

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2010年1月14日 (木)

IMCAS2010 肝斑についての口演発表

Img_6100 2010年のIMCAS International Master Course on Aging Skinでの僕の発表は、ここ数年出し続けている肝斑治療の口演発表でした。

このIMCASの学会でも肝斑治療のための専門のセッションが用意されるなど、肝斑のレーザー治療に対する期待度が世界的にも上がっているのがわかります。

とくにIMCASは、世界の40カ国からスピーカーが集められ、地域ごとの最新美容レーザー医療について語られるので、とても参考になりましたよ。

Img_6017レーザーによる肝斑の治療は、フラクショナルレーザーによる治療か、低パワー照射によるQスイッチレーザー治療による治療とに方針が分かれています。

世界的にみると、欧米人や肌の色の白い人にはフラクショナルレーザー治療が優れ、黄色人種や黒人種など、肌の色の黒めの人はQスイッチレーザーを使用する場合が多いようです。

この演題は、僕の昨年の米国レーザー医学会(ASLMS)で発表したレーザー比較の追試でした。

Medlite_c6_close_up使用するQスイッチヤグレーザーを

ルートロニック社のSpectraVRM から、HOYAコンバイオ社のメドライトC6(写真)に変えて追試を行ったのです。

このセッションでは多く国のの先生がこのQスイッチヤグレーザーの低出力による肝斑治療について発表していましたし、僕もディスカッションしていていつも思うのですが、この治療が普遍化できないことの大きな理由の一つが、医師による経験が、使用するレーザー機器以上に治療効果に大きな影響を及ぼすということです。

長年、レーザー機器を利用していると気づくのですが、レーザー機器には必ず劣化が起こります。

機器が劣化した場合、機器のメンテナンスで対処をしている医院も多いと思うのですが、地理的な理由や経済的な理由で、定期的にメンテナンスができていないクリニックも正直あるのが事実です。

Img_6023以前、あるアメリカのレーザー会社の方とアジアのクリニック訪問した時に、

「レーザー照射によって飛散した多くの角質などの飛沫が、レーザーのレンズを汚していて出力を下げていることが、本当に驚くほどよくある。」

と言っていたのを思い出しました。

レーザー機器の販売価格は、世界でみると、30%ぐらいの誤差はあっても、ほぼ同じような価格になっています。

でも、アジアのような地域の場合、機械代をペイするために一回当たりの単価を上げるわけにはいかないので、一日にものすごい数の患者さんをこなすのだそうです。

つまり、レーザー機器の機器としての劣化が激しい場合が多いのです。

タイや、シンガポール、韓国などの先生が話すパラメータを、同じアジア人の日本人の肌に照射するとやけどを起こす報告がよくあり、僕は日本人の肌が弱いからだと思っていたのですが、理由はそれだけではなさそうですね。

つまり表示されている出力が、実際には出ていないレーザーが、意外なほど多く存在するという事です。

自動車を購入すると、定期的に車検をする必要があると思いますが、レーザー機器は自動車よりもはるかにハイテクです。数年前のレーザー機器は、出力が落ちている場合が多いと思うのですが、それについては車検の様なシステムが無いのでわからない。

経験あるドクターは、自分の持っている機器についてはどの程度のパワーで打てばよいかということがよくわかっていると思うのですが、そのパワー設定をそのまま耳コピーして自分の患者さんに適応しようとすると、ミスが起こるということです。

このあたり、経験のあるお医者さんを探すことがとても大切なのだと思いましたよ。

このIMCAS2010でも、肝斑治療のセッションが特別な枠をとって一時間ありました。

ほんの数年前までの教科書には、

肝斑はレーザー照射をしてはいけない

・・・と書かれていましたが、肝斑治療をレーザーで行うということがいよいよ常識になりつつあると感じましたね。

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2010年1月13日 (水)

IMCAS PARIS 2010

学会は朝8時から始まります。しかも、僕の講演は8時45分から。

Img_6004朝7時半ごろ学会会場に向かうと、こんな感じで真っ暗でした。

Img_6005 掲示に従ってコングレスが行われている2階に上がります。

名札をもらおうと事前登録者受付に向かいます。

Img_6007

ところが、受付で

「探したけれど、ドクターフジモトの名札がないから、30分後にもう一回来てくれないか?」

というではないですか!

「そんなはずはない。それどころか、僕は30分後に講演をしなければならないから、待っている時間なんてないよ。」

と言ったのです。

すると 

「Oh, you are Speaker!」

とか言われて、講演者の名札置きのところから、すぐに僕の名札を見つけてきました。

一安心(笑)。

東洋人で口演発表者が少なかったので、参加だけを希望しているドクターだと思われたのでしょうか。

Img_6009 ともあれ、名札と学会誌を手に入れ

Img_6008 まずは講演者の名前を確認します。

Img_60081 「Takahiro FUJIMOTO」とちゃんとありましたよ。

朝早いので人が少ないのですがプレゼンテーションチェックの部屋に向かいます。

Img_6006

こちらで作成してきたプレゼンテーションを会場のサーバーにアップロードして準備完了です。

口演までの時間、会場でほかのドクターの発表を聞くことにしました。

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2010年1月12日 (火)

無事パリから帰国しました

Img_5980 今日、無事にパリから帰国しました。

成田の気温は5度ぐらいですが、パリは0度前後だったので、暖かく感じますね。

ブログで学会の事を書こう書こうと思っているうちに帰国になってしまいました(笑)。

パリは見所が多いですね。

明日、ここ数日のブログに写真を組み込む作業をしてから、学会の話を書いてゆこうと思います。

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オペラ バスティーユで観た「くるみ割り人形」

この日の夜はパリ国立オペラの定期公演を観に、オペラ バスティーユに向かいました。

Img_5821

Img_5848定期公演の題目は、ヨーロッパの年末年始の風物詩=バレエ「くるみ割り人形」です。

くるみ割り人形の主人公 クララの家でのクリスマスパーティーが舞台になっているので、この季節によく公演されるのでしょう。

日本でのベートーヴェン「第九」の演奏会に近い印象がありますよね。

このくるみ割り人形のバレエもこのオペラ バスティーユで12月に14日間。さらに1月に入ってからも4日間公演されており、今日はいよいよその千秋楽だったのです。

Img_5834オペラ バスティーユの中。近代的ですよね。

そもそもバレエの始まりはギリシャ時代の無言劇に遡りますが、実際には宮廷文化が栄えたルイ14世時代に起源があると言われています。

ルイ14世自身もバレエを踊っていたそうで、1661年には王立アカデミーを設立し、バレエの舞踏家を育成します。

その後、天才バレリーナのマリ•タリオー二によるポワン(つま先立ちの踊り)の技法が開発され、衣装も貴族が着るような豪華な衣装から、「ロマンティック チュチュ」と言われる裾が長い円錐状のスカートを持つバレリーナの衣装が生まれます。

この流れは19世紀のはじめに至るまでは、「ロマンティック バレエ」と呼ばれ、「ジゼル」や「ラ•シルフィード」などの代表作を生むことになります。

そうしたバレエにも変化が訪れます。マリインスキー劇場の天才振付師マウリス•プティバによって、チャイコフスキーの三大バレエ音楽「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」が振り付けされ、「クラシック バレエ」へと変化してゆくのです。厳密には「くるみ割り人形」だけはプティバの弟子によって完成されています。

クラシック バレエでは、バレリーナの衣装も足が綺麗に見えるように「クラシック チュチュ」と呼ばれる丈の短いものに変化します。 

さらに20世紀に入るとバレエはポワンやチュチュを捨てて、「モダンバレエ」と呼ばれるものに変化してゆきます。

ちょうど1年3ヶ月前。2008年10月にこのパリでヨーロッパ皮膚科学会の講演に来た際、ある企業の方に招待されて、このオペラ バスティーユでNYモダンバレエの公演を観劇したことがあります。

考えてみればこのオペラ バスティーユはそれ以来ですね。Img_5829

幕間はたくさんの人で賑わっています。

Img_5838肝心の舞台はどうだったかというと。

僕は、今までバレエ「くるみ割り人形」の表現は、クラシック バレエの発祥の地であるマリインスキー劇団のものが最高だと思っていたのですが、このパリ国立オペラのバレエ「くるみ割り人形」ですが、開演から本当に驚くことばかり。

さすが芸術の都であるパリの公演です。

Img_5845 チャイコフスキーのクラシック バレエの名作である「くるみ割人形」の音楽とストーリーから一歩も外れていないのですが、解釈がすばらしく新しいのです。

演出も衣装もすばらしく、本当に楽しませてもらいました。

今年も必ずクリスマスシーズンの公演があるはずですので、バレエの好きな方には是非おすすめです。

全く新しい「くるみ割り人形」を観せてもらえますよ。

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2010年1月11日 (月)

ガストロノミー

これは毎回のことなのですが、パリに到着すると会う人(フランス人)皆に

「ガストロノミー・レストランではもう食べたか?」

「ガストロノミー・レストランに行く予定は?」

と聞かれます。

これは、日本で外国からのお客さんに会うと

「スシは食べましたか?」

「天ぷらは食べましたか?」

と聞くような感覚なんでしょうか。

食はフランスが誇る文化のひとつですから、アートや観光地、街歩きと同じように、フランスの歴史や文化をより深く理解するために良いレストランも体験してほしい、ということなんでしょうね。

ジャケット着用のレストランはあまり得意ではないので、パリ滞在中はビストロやカフェ、テイクアウトなどで食事を済ませてしまうことが多いのです。

ところが今回の滞在ではいくつか企業の方との打ち合わせがあり、その内のひとつで星つきのレストランにランチの御招待を受けました。

2008年に3つ星となった「ル・ブリストル」。ホテルの中にあるレストランです。Img_5774

この日もパリは朝から雪。こんなに降るのは珍しいのだとか。Img_5780

Img_5782ホテルに到着し、奥にある中庭の方に向かってみると、こちらにも雪が積もっています。Img_5903

の間はこのホテル自慢の庭を眺めながらの場所がレストランになるそうですが、冬の時期はエントランス正面のメインダイニングで頂くのだそうです。

Img_57841 会食は12時半からのスタートでしたが、まだ店内はまばら。お店が満席になったのは14時頃だったでしょうか。

客層は年齢も国籍も幅広いかんじです。

僕は専門家ではないので適切な語彙を持ち合わせていませんが、レストランの感想については

さすが3つ星、すごいな

と思いました。サーヴィスも雰囲気もすばらしく、料理はもちろん選んで頂いたワインもどれもとても美味しく、心地よかったです。

Img_5791料理の中ではメインで頂いたポトフが、

「ポトフとはこういうもの」

と僕が思っていたものとは全然違うものが出てきたので、驚きと美味しさとで感激も倍増でした。

金箔が随所に使われているのも、興味深かったですよ。

医療関係者ばかりの席だったので、

「金箔=リウマチの薬」

・・・と、皆連想したようでしたが(ロマンがないですね 苦笑)。Img_5808

Img_5805 ドーム状に作られたチョコレートのデザートや最後の小さなお菓子まですべて頂きました。

渦巻状になっているマシュマロをその場で切って出してくれるのが、おもしろかったですね。

Img_5907 ホテルブリストルのフロントには、シェフの本も飾ってありました。

商談もおかげさまでなごやかに終わり、とても良い体験をさせていただきました。

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2010年1月10日 (日)

ルーヴル美術館のダ•ヴィンチとフェルメール

この日の日程を終えた夕方からルーヴルに向かったのには理由がありました。

Img_5750 通常18時には閉館となるルーヴル美術館ですが、水曜日と金曜日に限っては22時まであいているのです。

Img_0316_2 しかも、この時間、団体客がいないので比較的すいています。おまけに18時以降の入場には、入場料も6ユーロに値引きされるのです。

いろんな意味で「お得」ですよね(笑)。

本当は時間をかけてじっくりと見たかったのですがそんなに余裕もなく、とりあえずどうしても見たい絵と彫刻の前に小走りに向かいます。

Img_5758 夜の時間とはいえ、やはり人だかりのあるImg_5760世界一有名な絵。

「モナ•リザ」や

Img_5766 「ミロのヴィーナス」

Img_5756 「サモトラケのニケ」などをざっと見た後、見たかった絵に向かいました。

Img_5757 一つはレオナルド•ダ•ヴィンチの「岩窟の聖母」です。

この作品は、ロンドンのナショナルギャラリーにもほぼ同じ構図の絵で、ダ•ヴィンチの作品とされる絵があります。わかっているのは、このルーブル版のほうが先に描かれたこと。

そもそも、どうしてほぼ同じ構図の絵が二つ存在するのか? また、二つの絵の細かい作風の違いや、作品中の人物の持つアイテムの違いなどが様々なミステリーになっていますよね。

ルーヴルには何度も来ていますが、過去に来たときはいつもタイミング悪く他国に貸し出しされていたり、広い構内で見つけられなかったりで、この絵を実際に見たのは初めてでした。構図からとても大きな絵を想像していたのですが、思ったよりも小さな絵でちょっと驚きました。

そして、このルーヴルにはフェルメールの絵が二つ収蔵されていることを調べていましたので、その絵に向かいました。

「レースを編む女」そして「天文学者」。

今までもNY、ワシントンDC、ベルリン、ドレスデンなどの美術館でフェルメールの絵を見てきました。

この国際学会周遊記で、34枚とも37枚とも言われているフェルメールのすべての絵を見ることができるのでしょうか?

ともあれ、フランス国内に存在するフェルメールの作品は、このルーヴルの二枚だけなのです。

Img_5748 「レースを編む女」はフェルメールの作品の中でも最も小さいものとして有名な絵なのですが、その額の存在感?もあって、すぐに見つけることができました。

ところが同じ部屋にあるはずの「天文学者」が見当たりません。

この「天文学者」の絵は、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、フェルメールの単身窓の構図に、通常の女性ではなく、天文学者とおぼしき男性が描かれています。そして窓から差し込んだ光の中に浮かび上がっているのは、地球儀と本(地図?)なのです。

僕は昔からオブジェとしての地球儀がなんだか好きで、地球儀を集めていた時期がありました。フェルメールがあの独特の光の中に描いた地球儀を、近くでじっくり観察したかったんですよね。

Img_5749 ふと「レースを編む女」の少し隣をみると何やら掲示板の様なものがあります。

フランス語をなんとか解読してみると、どうやらヨハネス•フェルメールの「L'Astronome」は、2009年10月18日から2010年1月10日までミネアポリスの美術館に貸し出し中と書いてあるようです。

残念ながら「天文学者」の絵はお留守だったのです。

明後日の1月10日からすぐに公開されるのであれば、今回の学会会期中にぎりぎり間に合うのですが、フランスのことですからわかりませんし、場合によっては帰国便のスケジュールには無理が生じそうです。

Img_5762 次のパリの楽しみにとっておこうと、ルーヴルを後にしました。

Img_0311_2 そしてもう一枚、ダヴィンチコードの最終章で有名になったルーブルの逆さピラミッドの写真を載せておきますね。

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2010年1月 9日 (土)

パリのレーザークリニック見学

シャンゼリゼと、ブランドショップが建ち並ぶアヴェニュー・モンテーニュを結ぶ細い道沿いに、あるレーザー美容クリニックがあります。

Img_5735シャンゼリゼのフランクリンDルーズベルト駅の北側の駅の出口をRue de Maiiguanに沿って右に曲がるのです。

写真は、シャンゼリゼからRue de Maiiguanに入るところ。

今日の午後はそちらのクリニックを見学させて頂きました。

Img_5727 Dr.Thirry Lafitteのクリニック「クリニーク・エリーゼ・モンテーニュ」。Img_5725

もうここで開業されて10年ということですが、ガラスを多用した院内は今でもモダンな印象です。

Img_5734スーツ姿のドクターとカジュアルな格好のスタッフ。

「シャンパンでも一杯どう?」

と言うので見てみると、受付にグラスもシャンパンもあるではないですか。Img_5733

グラス片手に、美容談義。 

Img_6099 取材なのか友人なのか、ちょうど雑誌のエディターをされている女性もいて、一緒に乾杯。

彼女は俳優さんやF1パイロットについての記事を書くことも多いようで、そんな話も伺いました。

Img_6098 彼女の雑誌を一冊頂きましたよ。

「シンジ・ナカノ・・・ナカノサンのこともよく知っている」

と、言っていました。

Img_5726 こちらのクリニックでは、レディエッセなどのフィラーやメソセラピーが主な施術となっているそうですが、レーザーも三台揃っていました。

サーマクールNXT、フラクセル、ロングパルスヤグ。

ちなみにサーマクールNXTの施術は、1回3,500ユーロ つまり現在の為替で換算すると日本円で約50万円だそうです。以前にも書いていますが、日本はレーザー治療が世界先進国の中でも格安に受けられる国なので、日本よりも高いことは当然わかっていましたが、この価格だとアメリカよりも高いということになりますね。

フラクセルの価格は全顔750ユーロ。こちらは日本円で約10万円なので、旧式の機械であることを考えると日本と同じぐらいの価格設定でしょう。

クリニックのロケーションや雰囲気などを考えても、納得のメニュー内容、レーザーの布陣、価格設定だと思いましたよ。ドクターとの雑談も含めて、とても勉強になり良い体験をさせていただきました。

夕方からはルーヴルを目指して、フォーブル・サントノレを歩きました。Img_5745

Img_5771

写真右手に移っているのは、エルメス本店。

気球のイルミネーションが綺麗ですね。

Img_5770 こちらはヴァンドーム広場。

この道は、パリの名所をいくつも途中見ることができるのですが、僕は夕方から夜にかけて歩くのが特に好きです。

マドレーヌ寺院、ヴァンドーム広場、オペラ座・・・など、名所を

本当にライティングが綺麗で歩くだけで楽しくなります。

Img_0306_3 特にこの時期のヴァンドーム広場は美しく、しばし立ち止まり見惚れてしまいました。

本当に寒くて凍えそうでしたが(笑)。Img_5746

Img_5747 あまりの寒さにまるでエスキモーのような写真ですね(苦笑)。

さて、ヴァンドーム広場のこちらのビルは、現在宝石店になっていますが、ポーランドの音楽家、フレデリック・ショパンが結核で亡くなった時の最後の家だったことで知られています。

1810年生まれのショパンにとって、今年は生誕200年の年。

今年はそんな記念の年なので、学会ついでにポーランドにも立ち寄りたいですね。

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2010年1月 8日 (金)

パリ16区

Img_5644IMCASパリが開催されるコンベンションセンターは、パリの17区にあります。

パリで行われる大きな医学会は、いつもこのポルトマイヨのコンベンションセンターで開催されます。

そのため学会でパリを訪れるときには、このすぐ近くにある僕の好きな16区界隈をふらっと散策することも多いのです。

Img_5687いわゆる観光地ではないところもありますが、この地区のパリの街は、 街の造りやちょっとしたポスターの色使い、店のインテリアなど、歩いてるだけで楽しいし勉強になります。

Img_5704ほら。サンタクロースが窓を登っていますよ。

Img_5685 そして、ちょっとセーヌ川まで歩いてみると、こんな景色も楽しめます。

ちょうど今週から冬のSALEが始まっている店も多いようで、買い物袋を下げたフランス人と沢山すれ違います。Img_5711

Img_5710門の根元に、かわいい雪だるまを見つけました。

昼食を2回、16区でとりました。一度は総菜屋。Img_5709

Img_5712

Img_5671日本にもあるという「エディアール」で、イベリコハムとトリュフのオープンサンドとブルーチーズを調達。

ホテルに戻って資料を作らなければならなかったため、部屋で食べられるものに。

ここのオープンサンド、うまいしお腹も一杯になるので、学会準備期間中は助かります。

もうひとつは、ビストロで。Img_5683

「僕は牡蠣が好きなので、この辺りで生牡蠣の食べられるカジュアルで美味しい店があれば教えてほしい」

と、ホテルのコンシエルジュに聞いたときに薦めてもらった「CHEZ ANDRE」というお店に行ってきました。

人気の店のようで店内はぎっしり満席。

白ワインで魚のスープと大きな牡蠣、そしてタラを食べましたよ。

Img_5682美味しくて雰囲気もよくて、お店の人も親切です。とても良いビストロでした。

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2010年1月 7日 (木)

雪のパリ、セーヌ川沿いの画材や

  時差ぼけもあって、早朝(というか深夜未明)に目が覚めます。

窓の外はまだ真っ暗。

しばらくホテルでせっせと学会の準備をして、朝食です。パリは当たり前ですがコーヒーが旨くて、毎回朝から気分も上がりますね。僕は甘いものをあまり好んで食べないのですが、実は「ジャム(コンフィチュール)好き」で(笑)、特に海外で滞在するホテルの朝食の席に小さな瓶に詰められたこの類のものがあると、嬉しくなってしまいます。

美味しいコンフィチュールや蜂蜜があると、バゲットやトースト、クロワッサンなどいつのまにかぺろっと食べてしまって、危険・危険(苦笑)。フランスでは香ばしいコーヒーがさらに食欲を増進させますから、食後は運動も兼ねて散歩に出かけることに。

とりあえず、メトロをパレ・ロワイヤル・ミュゼ・デュ・ルーヴルで降り、 Img_5647

ルーヴル美術館の中を突っ切って、Img_5648

サン・ジェルマン・デ・プレを目指します。

Img_0233 セーヌ川を超えるためにカルーゼル橋を渡っている途中で、粉雪が牡丹雪に変わり視界が真っ白になってきました。

傘を持たずに出てきたので、束の間雨宿りならぬ「雪宿り」をしようと、目の前の画材やらしき店に入ってみることにしました。

中を覗いてみると絵の具やクレヨン、色鉛筆、筆などが薬局で薬を並べるように並んでいるので、ちょっと興味を惹かれたのです。

Img_5652Img_5651店の人と身振り手振りも交えながら話してみると、由緒正しい店のようです。

後で調べたところ、ピカソなども訪れたと言われる画材やさんでした。

この後サン・ジェルマン・デ・プレ界隈を歩きました。Img_5657

Img_5660リュクサンブール宮殿は、この通り、雪が積っていました。

パリでは雪が降ることはあるのですが、積ることは珍しいそうで、ホテルの人には

「ある意味、こんなパリを見られてあなたはラッキーだ」

と言われましたよ。

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2010年1月 6日 (水)

2010 学会初め

2010年の学会初めは、フランス・パリとなりました。

IMCAS International Master Course on Aging Skinという学会で、僕は肝斑についての発表を予定しています。日本人の医師による口演発表は、僕を含めて今回はふたつ予定されているそうです。

Img_5641昨日夕方パリシャルルドゴール空港に到着しました。こちらの気温は氷点下2度。

まだクリスマスイルミネーションが残る場所もいくつかあって、

Img_5674 凱旋門を背にしてシャンゼリゼ通りをみると、

Img_5670 ルーブル美術館の前のチュイルリー公園とコンコルド広場の間に、この時期の風物詩の観覧車が見えました。

Img_5636  今回はJALでの旅。色々とニュースにもなっていますが、JALのサービスが以前よりも良くなっているように思いましたよ。

これから学会の準備。一段落したら、すこしパリの街を歩いてみたいと思っています。

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2010年1月 4日 (月)

身延山久遠寺

Img_5627正月気分も最後の四日。

ちょっとした偶然が続いて、山梨で時間が空いてしまい、ふと思い立って身延山久遠寺に初詣に行ってきました。

身延山久遠寺というと、日蓮宗の総本山。

僕がこの地を訪れたのは人生で二度目のことです。

僕の母方の祖父は、この身延山で修行して僧になりながら、僧門に入る若い修行者達に理系の勉強を教えているうちに、

優秀なのだから、医者になれ

と周囲に奨められたのだそうです。

20歳を過ぎてから旧制一高を受験し、医師免許を取得しました。

「この身延山の周囲には、当時不治の病だった癩(らい)病患者が集まる地域があり、その患者さん達を治したいと強く思った」

と、僕に語ってくれたことがあります。

祖父は癩病の研究で当時としては珍しく医学博士号をとり、幾つかの国の医療施設長を勤めた後、医院を開業しましたが、朝4時に起床して読経の日課は毎日欠かさなかったそうです。

そんな祖父も僕が高校二年生の時に亡くなりましたので、僕が医学の道を選んだ事は知りません。

祖父が医師となるきっかけとなった身延山。

僕は医学生の時に訪れた事があるのですが、高速道路のインターチェンジから離れているところにあって、なかなか訪れにくかったのです。

今回、偶然にも訪れる事ができてよかったです。

Img_5635 法華経の一部分を写経することができる部屋がありました。

久しぶりに筆を持ち、日頃の感謝の気持ちを込めて、心を落ち着けて写経してきました。

緊張の中、心が澄んで、安らいでゆく気持ちがしましたよ。

こういった作業をしてみると、自分の中にある日本人のルーツが発見できる気がしますね(笑)。

明日から、パリのIMCASというアンチエイジング医学の学会に出発します。

良い気分転換になりました。

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2010年1月 1日 (金)

これからの10年に向けて

あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になり、ありがとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

僕は、10年ごとにおおまかな目標を自分の中で立てています。

振り返ってみると、その中でだいたい5年毎に節目や転機を迎えているような気がします。

2009年は

「2010年からの10年間は、なにを目標に頑張るべきなのだろう」

・・・と、悩みながらひたすら目の前の学会日程と診療をがむしゃらにこなし、時にばてそうになりながらもなんとか走り抜けてきたようなかんじでしたが、年末ぎりぎりになってやっとだいたいのプランが固まってきました。

自分でもちょっとわくわくするようなプランです。

先が見えなかった日々も、目の前にあるものを放り出さず自分なりに丁寧にベストを尽くすと、いつの間にかトンネルの先に道が見えてくるものですね。

今年は新しい10年に向けて、下準備をする年になりそうです。今の自分にはちょっとハードルの高いものもありますが、その分やりがいもありそうなので頑張りたいと思っています。

クリニックでは引き続き、患者さんに世界の最新技術と情報をお届けしていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。見学を御希望されるドクターも増えていますが、僕が東京にいる間は御案内も出来ますので、クリニックまで御連絡ください。

年始、僕の診療は1月13日から。御予約の受付は7日からとなります。

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