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2010年2月の22件の記事

2010年2月27日 (土)

明日から徳島に行ってきます

3月は学会や講演会、講習会のシーズンです。

その第一弾で明日から徳島に行ってくることになりました。

昨年に引き続き、徳島駅前の赤池スキンケアセンターグループの講演会にお声を掛けて頂いたのです。

クリニックFには毎月四国から来てくださる患者さんが何人かいます。

今年は「龍馬伝」もあって、土佐以外の四国地方にも脚光が当たっていますよね。

久しぶりの四国。とっても楽しみです。

今回は二泊の予定ですので、少し自由時間があります。赤池クリニックの広報の方から、どこか観光で行きたいところはありますか? とご連絡を頂きました。

どこに行きたいかなあ・・・と考えてみたのですが

まず徳島といえば、鳴門の渦潮。これは見てみたい。

あと、鳴門に行くなら、ぜひとも大塚国際美術館に行ってみたいです。

Ootuka

この美術館は以前なにかの本で読んだのですが、古代遺跡や教会などの壁画を環境空間ごとそのまま再現した部屋があるようで、昨年11月に行ったばかりのヴァチカンのシスティナ礼拝堂なども実物大で楽しめるのだそうです。

今回まず大塚国際美術館をリクエストさせていただいたのですが、残念ながら自由時間になる3月1日は月曜日で、大塚国際美術館が休館日。

次の機会まで待たないといけませんね。

どこに行こうか、診察の合間にでも考えます。

さあ、今日も夜まで診療。がんばります!

ちなみに今日の昼は、カレーになりました(笑)。

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2010年2月25日 (木)

石垣島のラー油と桃屋のラー油

20100222 クリニックで診療の日は、朝から晩まで一歩も外に出ず過ごすことがほとんどです。

昼食を外で食べる、なんていう余裕はとてもなく、毎日お弁当か出前。考えてみれば、四ッ谷で開業してもう4年目に突入します。出前も飽きてきたよなあ・・・と、スタッフに話をしていたら、写真のラー油で工夫(?)してみよう!ということになりました。

これ、ご存知ですか?

ラー油で大人気の二品。

石垣島のペンギン食堂のラー油と、桃屋のラー油。

石垣島のペンギン食堂のものは特になかなか手に入らないそうで、「幻の」「一年待ちの」とか良く言われています。これもたまたま催事か何かで売られていた朝オープン時の伊勢丹で

「ひとりひとつ」

しか買えなかったそうです。

もうひとつが、桃屋のラー油。

こちらはスーパーで買えるそうですが、飛ぶように売れているらしいですね。

揚げたニンニクがざくざく入っています。

どちらも、とにかく

「うまい!」

の一言(笑)。

ラー油だけで味わうと、石垣島のラー油の方がおいしいと思いましたが、出前で頼むラーメンや焼きそばには、桃屋の方が合っているかな?

でも、あまりに旨くてラー油をかけすぎてしまうのが難点なのです(笑)。

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2010年2月24日 (水)

シンガポールからも

3月と4月はすでにフィックスしている今年の海外学会スケジュール。3月は、マイアミ、台北、ジャカルタ・・・と、3都市に行く予定でいます。そこで合計、6つの講演と、2つのワークショップ。

4月は再びアメリカのアリゾナで開催される米国レーザー医学会(ASLMS)へ。ここでも1つ発表があります。

そして、問題の5月。

中旬にあるスペインのレーザー学会と、演題の発表を控えているクロアチアのヨーロッパ皮膚科学会春季会(EADV)。

なんとかやりくりして両方行けないかなあ・・・と、あれこれ今週は画策していたのですが、そこへ今度は5月末にシンガポールで開催されるアジア皮膚科レーザー&外科学会(ADLAS)への招待講演のお誘いを頂きました。

Adlas

どうしたものか、と昨日スタッフに相談したところ

「シンガポールは、二泊三日(内機中泊1泊)で行けば、患者さんにご迷惑おかけせるのは平日金曜日の一日のみで済みますから、そのスケジュールであれば行けるんじゃないでしょうか!?」

・・・と、言われました。

・・・シンガポール二泊三日・・・

がんばります!

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2010年2月23日 (火)

代替医療のトリック

本を読むのが好きです。

小さなころから、小説、歴史書、図鑑・・・などなど、とにかく本が大好きで、いつも本ばかり読んでいるような子供でした。

元々活字が好きなのだと思います。

今も、本でも雑誌でもインターネットでも、なんでもいいので常に活字が目の前にあると落ち着くんですよね。

これって「活字中毒」?にかかっているのでしょうか(笑)。

でも、やっぱり本はその中でも別格。

インターネットや雑誌では味わえない、高揚やカタルシス。

何度も読み返すことで出来る、黄ばみや汚れと一緒に思い出や感情が呼び起こされたりするのも、本ならではですし、

「行間を読む」

というのも、本の「行間」と、インターネット上の「行間」では、ちょっと意味が違うように思うのは僕だけでしょうか。

また、新書を購入したときの、あの

「早くこの本を読みたい!」

と、うずうずするかんじや、指が切れそうになるパリパリの紙の質感、匂い・・・など、これはたぶん日本という「紙の国」で発行される書籍ならではの感慨深さがあるように思うのです。

本が売れない、と言われて久しいですが、僕は本を買うことをやめないと思いますね。

本を一冊購入し、それを読むこと、自分のものにすることによって得られるものを考えたら、本を買うということは(それが新書ではなく古本だとしても)素晴らしいエンタテイメントだと思うからです。

今日は、最近読んで

「すごい!」

と思った、医療の分野に関する本を一冊ご紹介しましょう。

201002222医療分野の新書は、アマゾンでまとめて購入して、目を通すようにしています。

ベストセラーに近いのに読むに足りない内容の本から、これはぜひお勧めしたいという本までいろいろあります。

最近読んだ本で、これはすごいと思ったのが、写真で手に持っている「代替医療のトリック」(新潮社版)。

現在、本流の西洋医学ではない、代替(統合)医療に関わる金額は、全世界で6兆円に達すると言われています。

ホメオパシー、鍼灸、カイロプラクティック、ハーブ療法、アロマセラピー、アーユルヴェーダ、キレーションセラピー、大腸洗浄、酸素療法、伝統中国医学、デトックス・・・。

これら代替医療に対する最新の知見が述べられているのですが、ジャーナリストらしい多くの取材と文献を根拠とし、さらに理系の論文を組み立てる様な、緻密な論理構成。

僕自身は

高等学校の理数クラス→医学部→医師

・・・なんて環境にいたので、周りは理系ばかりなのですが、実は理系の人間で、人を惹き込めるような文章を書ける人間は意外と少ないと思うんですよね。

この本の著者は、サイモン・シン(Simon Singh)とエツァールト・エルンスト(Edzard Ernst)。

サイモン・シンは、インド系イギリス人、ケンブリッジ大学大学院で素粒子物理学の博士号を取得したのち、英国BBCテレビのプロデューサーをしている人物です。

1967年生まれなので、実は僕と歳はあまり変わらないのですが、一般向けの科学書の作家としての評価はトップクラスで、新書が出ると必ずチェックしてしまう作家の一人です。

以前も取材をもとに書下した「フェルマーの最終定理」も高い評価を受けましたよね。

僕もノンフィクションとしてではなく、単なる読み物として読んでいても鳥肌が立ちましたよ。

ほかにも、「暗号解読」、「宇宙創成」のベストセラーで知られています。

エツァールト・エルンストは、1948年ドイツ・ヴィースバーデンで生まれた、代替医療分野における世界初の大学教授。1993年に、英国エクセター大学に代替医療学部を創設しています。

また、こうした文章を翻訳するときに、理系の翻訳家がいるととてもよいと思うのですが、「フェルマーの最終定理」も、「代替医療のトリック」も青木薫さんという、京都大学理学部を卒業され、その後も京大大学院で理学博士を取得された方が翻訳しています。

理系の人の文章構成や思考展開は、同じ専門の理系の人が訳した方が単語の訳し方や論理展開に使用する接続詞のような言葉一つとっても、とてもいいと思うんですよね。

翻訳の本ですと、2500円から5000円ぐらいのちょっと高めで、発行部数があまり多くはない本に、1年に一冊出会うというお宝が眠っている印象がありますが、コストを考えると妥当な価格だと思いますよ。

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eCO2でMAQUIAに

Maquia_2

今日集英社から発売となった雑誌「MAQUIA」4月号で、クリニックFとeCO2を取り上げていただきました。

チャンスがあったら、見てみてくださいね。

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2010年2月22日 (月)

医療痩身機器のセミナー

昨日は千代田区神田にて、痩身、メタボリッック・シンドローム治療器「AC BODY」の医療セミナーがあり、この治療器をいち早くクリニックに導入した医師としてこの会の講師にお声を掛けていただきました。

Acbody

北は北海道、南は熊本まで、様々な地域で御活躍されている先生方が集まり、非常に和やかな会でした。

「AC BODY」については痩身カテゴリーのブログでも幾つかふれてきましたが、これは単なる痩身のために開発された美容機器ではなく、糖尿病などに移行するメタボリック・シンドロームによる内臓脂肪を解消するための機器である、というところがドクターたちの関心を集めているように思います。

体の中の大きな筋肉を鍛え、基礎代謝率を上げることによって脂肪の燃焼効率を上げる機器なのですよね。

電流というと「EMS」を思い浮かべる人が多いと思いますが、この機器は、通常のEMSのシステムを1チャンネル、AC BODYアルゴリズムを3チャンネル持っています。

つまり、施術中、通常のEMSと、ACBODYアルゴリズムの双方を同時に体験できるのです。

体験していただくと、通常のEMSとまったく違った刺激だとおっしゃる方が多いですね。

今までも、クリニックでの痩身というと、脂肪吸引をはじめとして、

■メソセラピー

■カーボメッド

■皮下脂肪を氷結させる「ゼルティック」

■レーザースタイリング(スマートリポMPX)

・・・などのように、体表から「皮下脂肪」にアクセスする治療法が多く、また、どちらかというと痛みを感じる施術が多かったように感じます。

この「AC BODY」を使用して臨床研究データをとるようになってもう二年近くになりますが、

「内臓脂肪に特異的な効果を示し」

「リバウンドが少ない」

「手術や針をつかうといった痛みを伴う浸襲がない」

といった特徴を考えると、この分野では独自性があるものだと思います。

僕も、相当な機械好きというか、光(工)学マニアですが、先日も、僕が普段から尊敬するレーザー好きで有名な先生が数人、このAC BODYをご自身のクリニックに導入されたと聞き、自分の目は間違っていなかったとちょっと自信を深めてしまいました(笑)。

今までも、クリニックを中心としては

医療痩身外来

メタボリック外来

肥満外来

のような外来が開かれてきましたが、

どれも治療法としては、「栄養療法」と「運動療法」をベースとしたものに限られていました。

また、「サノレックス」「ゼニカル」「リダクティル」といった、いわゆるやせ薬も、「ちょっと太り気味」程度な人には使用しにくいですし、長期利用には疑問が残ります。

せっかく医療施設に来ていただいて、

「食事を減らしてください」

「運動をするようにしましょう」

と言われるだけなら、医療機関にいらして頂かなくてもいいような気がしてしまうのですよ。

この機器。僕は結局17回施術しましたが、数回で体型が変わってくるのがわかるので、またやりたくなってしまうのです(笑)。

どんな分野であれ、新しい機器が開発されるのはとてもよいことだと思います。

その機器が、実際に効果のあるものなのか?ということを、これからも医学の目で見極めてゆきたいと思っています。

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2010年2月20日 (土)

増え続けるTUMI

20100220 バッグ/ラゲージは、見た目も大事ですが、僕は機能性を重視して買ってしまいます。

で、いつの間にか随分増えてしまったのが、このTUMI。特にアメリカ出張から帰るとき、ついつい空港の免税店でチェックしちゃうんですよね。もしかしたらTUMI製品だけで、10個ぐらい持っているかもしれません(苦笑)。

明日は都内で講演があるので、準備のために今日はこのTUMIにMacAirを入れてきました。

ご存じない方のために簡単にご紹介しますと、TUMIはアメリカのブランドで、旅行や出張用のかばんが豊富に揃っているのです。ナイロンと革の二種類ありますが、僕はナイロン派。軽いし、丈夫だし、雨の日も躊躇なくどこにでも持っていけます。ポケットもたくさんついていて、サイズも豊富。ちょっとくらい汚れても、空港で乱雑に扱われてもへっちゃら。ガーメントケースも機能的ですし、特に写真に写っているキャリーケースは国内外の出張で活躍しています。

上下いろいろな組み合わせをできるので、ギア好きにはもってこいなところもいいのです。価格的にもビジネスマンには決して安くはありませんが、高すぎることもなく、機能に対してフェアなかんじ。

いろんな意味で、とてもアメリカらしいブランドなんですよね。

「TUMI」は、ペルーの神様の名前なのだとか。

でも、あまり買いすぎないように気をつけようと、最近ちょっと思っています(笑)。

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2010年2月19日 (金)

今度はイタリアのレーザー医学会から

Laserflorence

一夜明けて、イタリアのフィレンツェのレーザー学会の演題のお誘いが届きました。

11月5-6日ですから、時期も場所も一緒ですね。

トスカーナは良い思い出がありますし、この学会は昨年参加したことで知り合いの先生もできました。

特に今年は医療レーザー分野50周年という区切りの年です。

1960年に、アメリカのTHメイマン博士がルビーの結晶を使ってレーザー発振器を作ったんですよね。

このあたりは僕もクリニックのホームページの、レーザーの歴史の欄で詳しく書いています。ご興味があるかたはどうぞ。

10月にはスウェーデンのヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の本会が開催されます。韓国のマイクロサージャリー皮膚科学会の招待講演もあります。

ぜひ行きたいのですが、調整が必要ですね。とりあえず、演題だけは出しておこうと思います。

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2010年2月18日 (木)

スペインへ行くべきなのか

Lasereurope

今朝、パソコンを開いてみたら、スペインからメールが届いていました。

5月にスペイン・TarragonaのLa Pinedaで、レーザー学会が開かれると言うのです。

「来ないか?」

というお誘いのメール。

バルセロナとバレンシアの間くらいにある海辺のリゾートで開かれる学会ですから、場所も季節も最高でしょうね。

・・・もちろん行きたい! 演題を出したらたぶん通ってしまう。

しかし、5月にはもうひとつ、毎年行くEADVという学会がクロアチアであり発表も控えています。もしスペイン・クロアチアどちらにも行ったら、2週間弱日本を離れなければなりません。

そして、5月はゴールデンウィークもありますからね。

悩むなあ・・・。

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2010年2月16日 (火)

ドクターの患者さん

僕、またはクリニックFに

「治療を担当してほしい」

と思う患者さん/クライアントとは、どんな人たちなのだろう

そんなことを考えてみることがあります。

どんな業種もそうだと思いますが、いくらマーケティングを念入りにし、中身を作りこんでいても、蓋を開けてみると当初予測していなかった客層に恵まれることがあるのではないかと思うのです。

特に

「B to C(Business to Consumer/Customer)」

・・・カスタマーやクライアントつまり個人消費者と直接接する業種では、「場」がお客さんを選ぶのではなく、お客さんによって「場」は選ばれ、その「場」のキャラクターが徐々に肉付けされ、確立していくのではないでしょうか。

僕が現在携わっているこの美容・アンチエイジング業界は、客層そのものがここ数年でめまぐるしく変化している業界でもあります。

10年前であればタレントさんやモデルさん、いわゆる「セレブ」と呼ばれるような人たち、夜の世界の方々、そして一部の美容ファンや、にきび・しみ・アトピー・ほくろ・あざ・・・など保険診療での限界を感じ治療に訪れるような方がクライアントであり、どこのクリニックも似たような客層をターゲットに据えるのが、この世界の常識でした。

実際当時、雨後の筍のように現れた美容クリニックは、似たような客層に恵まれたクリニックが今も生き残っているように思います。

しかし、それもこの10年の間にずいぶん変わってきました。

もちろん以前のような客層は依然として厚い層として存在していると思いますが、いわゆる

「普通の人たち」

がこうしたクリニックを訪れるようになったのです。

その「普通の人たち」の中から、どんな層に自分及び自分が作ったクリニックが受け入れられているのか。

自分のことはなかなか客観視できないものですが、患者さんはある意味院長である自分や、スタッフを含めたクリニックの“鏡”でもありますから、患者さんを通して自分を知り、初めて理解する部分もありますよね。

病院で院長は

「プレイング・マネージャー」

でもありますから、患者さんの評価や指向を冷静に受け止め、分析した上で医院の方向性の確認や微調整を日々行っていくのが、経営という意味でも診療という意味でも大事ではないかと思っています。

クリニックFは、僕が直接経営にかかわった5軒目のクリニック。

ここでは以前の4軒ではお会いできなかったような患者さんに会うことも多くて、その患者層の広がりに嬉しかったり、意外な層に自分が受け入れられることを知って驚いたり、新ためて気づくことも多いのです。

クリニックFに多くいる患者層のひとつに、病院関係者の方々がいます。

内科医、外科医、産婦人科医、歯科医・・・などMDつまり医師免許を持った患者さんはもちろん、看護師さん、臨床検査技師の方や事務の方など。

個人クリニックを開業されているドクター、そこにお勤めの方もいらっしゃいますし、大病院にご勤務されている方もおいでになります。

「レーザー皮膚科」 広くは、「光医学」という分野は、大学時代には専門の講座も講義もありませんでしたし、特にこの10年ぐらいで急速に進歩してきた分野です。

製薬会社やレーザー・美容関連企業の方々に

「藤本先生のブログ、病院関係者の方がよく読んでますよね」

と、以前から言われることがよくありました。

それを診察室の中で患者さんから直接お聞きすることになるとき、毎回喜びと同時に身が引き締まる思いをしています。

今日もすでに数名、病院関係者の患者さんがおいでになりました。

同業者に認められ、信頼される医師でありクリニックであり続けられるよう、頑張らないといけませんね。

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2010年2月15日 (月)

フォトビューワー エプソンP7000

20100215

皆さんはデジタルカメラで撮った写真をどうやって保存していますか?

クリニックで必要な患者さんの写真は、すぐにコンピューターに入れて管理できるのですが、旅先ではそういったわけにはいきませんよね。

僕は、以前クリニックFを取材していただいたプロのカメラマンさんに教えていただいたこの一品。

フォトビューワーのエプソンP7000を使用しています。

僕がブログ用に撮ってくる写真は、一つの海外出張で約300-500枚ぐらい。

旅先でのバックアップに欠かせないのが、このフォトストレージなのです。

SDカードとCFカードの双方に対応していて、カメラからカードを取り出し、

このビューワーに差し込むと、その場で画像のバックアップができます。

瞬時に画像が二つの機器で記録できるので、まず安心です。

しかも、160Gも記録容量があるので、今まで撮った写真をほぼすべてこの中に入れています。

4インチの画像も発色がよいので、とても使いやすいです。

もう一台ほしいと思ってウォッチしているのですが、なかなか値段が下がらないのですよね。

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2010年2月13日 (土)

今日の僕 20100213

20100213

明日はバレンタインデーということで、朝からチョコレートを頂いています。ありがとうございます!

これは、スタッフがくれたチョコレート。あるオペラの演目にちなんだ絵がついているらしいのですが・・・。

なんの題目だろう???

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2010年2月12日 (金)

香りのハーモニーを楽しむクリーム

クリニックFの新クリームであるAF(アロマフラーレン)クリームのパンフレットができました。

Afこのクリーム。

強力な抗酸化力と保湿能力を併せ持った高機能コスメ。

クリニックFでも大人気だったナノラディエンスクリームの後を継ぐだけあって、フラーレンをベースにした処方にはこだわったのですが、

今回は、クリニックFに勤務しているプロのアロマセラピストたちに、香りの処方をお願いしました。

香りは時間とともに蒸発してしまいますが、そのスピードはエッセンシャルオイルの種類によって違います。

香りは

①立ち上がりが早く、すぐに消えてしまう、香水の第一印象を決める「トップノート」

②持続力があり、最後まで余韻を残す香りである「ベースノート」

さらに、

③二つを調和させる「ミドルノート」

・・・この3つの「ノート」から少なくとも1種類ずつ加えるのが理想的だと言われています。今回のAFクリームも、特に「ミドルノート」と「ベースノート」のエッセンシャルオイルにはこだわりました。

AFクリームを使用すると、ラベンダーのほのかな香りに気づきますが、すぐにゼラニウムとローズのオイルから出るゲラニオール系の香りに変化し、さらに「熟成した落ち葉の香り」といわれるパチュリの香りが加わります。

ご存知の方も多いと思うのですが、「ベースノート」にパチュリとフランキンセンスがあると、ゲラニオール系の花の香りとハーモニーになって、堪能的な香りに変化するのですよね。

さらに、最近気づいたのですが、クリームを作成してちょうど2週間ぐらいすると、ローズの熟成された、ブレンドに特有の香りがするのです。

値段も10,500円と、ナノラディエンスクリームの価格を大幅に抑えることができました。

宜しかったらお試しください。

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2010年2月10日 (水)

海外在住の日本人の施術

アメリカ、カナダ、イギリスやフランス、スペイン、ドイツ、中国、韓国、シンガポール、マレーシア・・・など、海外のクリニックでレーザー治療をされた患者さんが、

「一時帰国中にクリニックFで肌の状態を見てもらえないか?」

と、御来院されるケースがよくあります。

火傷や炎症などトラブルとなっている場合もありますし、トラブルではないけれど受けた施術に不安を感じて御来院されるケースもあります。

ところが、よくよく話を聞いてみると、その海外で施術をしたドクターが、僕の知り合いだったりすることが結構あるのです。

海外で50回もレーザー関連の講演をしていれば、そういったこともありますよね(笑)。

中には直接E-mailをして、実際にどのような設定でどのレーザー機器で照射したなどの情報を仕入れたりすることも出来るドクターもいるのですが、そうしたドクターたちは、決して母国では評判の悪いドクターではなく、むしろ有名な、実力も実績も人気もある先生である場合が多いのです。

「まさかこのドクターが、クレームを受けることになるなんて」

と、僕自身がびっくりする、高学歴で真面目で評判のドクターも決して少なくありません。

こうした状況を実際目の当たりにして思うことは、

おそらく、日本人の肌に対するパラメーターの設定は、本当に難しいのだと思います。

昨今の日本人は、アジアの人種の中でも皮膚が敏感で脆弱になっているように思います。同じ黄色人種だから、と中国人や韓国人と同じパワーで照射しても、ダメージが大きく出てしまうようなのです。

また、先日別のブログで書いた日本人特有の「色」「シミ」に対するこだわり、そして

レーザー施術をしていることを周りに悟られたくない

という文化も背景にはあります。

欧米人、そして日本人以外のアジアの国の人たちにとっては、お金をかけてレーザー治療をしている、ということは人目を忍ぶことでも、恥ずかしいことでもなんでもなく、むしろ他人に誇るべきことなのでしょう。

せっかく高いお金を払って照射するのであれば、一時的に多少肌に色素沈着が起こるぐらい強く打ってもらったほうが、より効果もあるし、むしろ感謝する人が多いのかもしれません。

クライアントの状態によっては、その患者さんを施術したドクターから直接連絡を頂くこともあります。僕のほうは、

「日本人には、これくらいのパワーで打つほうが安全ですよ」

というような返答をすると、それが、彼らにとっては、目から鱗だったりするときもあるようです。

ある意味これも異文化交流となっていて、ドクター同士有意義なディスカッションに発展することもあるんですよ。

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2010年2月 9日 (火)

カルフォルニアから来たフラクセルのトレーナー

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デモ機として、フラクセル3(リストア・デュアル)がクリニックFに来てほぼ1ヶ月。

カルフォルニアのソルタ・メディカル本社からナースプラクティショナーのトレーナーがクリニックFに来てくれました。

診療前の約1時間半時間を使って、フラクセルデュアルについてディスカッションしましたよ。

アメリカで設定されたパラメーターは、僕が臨床利用してきたパワーとほぼ一緒か、少し強めな感じでした。

1927nmのチュリウムレーザーを利用した施術をクリニックFで体験した患者さんは、ほぼ口をそろえて今までのフラクセル2との違いを強調して、絶賛してくれています。

4月頃に日本でも正式リリースされるようですが、この機械は相当売れるんじゃないでしょうか・・・・。

カルフォルニアからの報告によると、肝斑治療にも新たな進歩をもたらしそうです。症例写真を見せてもらいましたが、いい感じでしたよ。

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2010年2月 8日 (月)

「リサーフェシング」の時代

日本で

「皮膚科でレーザー治療をした」

と言うと

「シミをとったの??」

という質問が返って来るようです。

これは、ちょっと大袈裟に言うと、日本という国と文化が「垣間見える」やりとりです。

「シミ」という言葉は、「洋服にシミがついた」とか「しみ抜きする」とか「シミひとつない」いう言葉や表現で使いますよね。

顔に出現した茶色い色彩を、それらと同じ「シミ」と日本人は表現するわけですから、これはよく考えると興味深いと思いませんか?

シミは英語に直訳すると「Stain=汚れ」という言葉が最も近いものになるかと思います。

外国で自分の顔にある茶色い「点」や「面」を

「顔のstain」

と表現することはなかなかないでしょう。(英語圏でシミは「Pigment(色素)」や「Brown Spot」などと呼ばれます。)

日本人は、色彩や「そこに本来ないはずの色(しかも黒や茶色)がついてしまう=汚れる」ということにとても敏感で繊細な国民なのだと思います。

レーザー治療という、聞くだけで痛そうでお金のかかりそうな治療をした、というのは、

きっとそうまでしてでも治療したいものがあったのだろう

・・・と考えるのでしょうね。

一方、欧米人は

「皮膚科でレーザー治療をした」

と聞くと、「タイトニング」または「リサーフェシング」というものを連想します。

シミをとった、と思う人はまれでしょう。

肌の質や色の違いもありますが、欧米でシミが顔や身体に出現しても日本人のように気にされることはまずありません。それよりも、たるみやシワが彼らにとっては問題なのです。

「タイトニング」は、皮膚の引き締め、引き上げ。

「リサーフェシング」という言葉は英語だと

「Resurfacing」=つまり古くなった肌をレーザーで「脱皮」させて、

「Re (再び)」 「Surfacing(表面を滑らかにする)」

という事。

つまり、肌質を若々しく艶やかに「入れ替える」作業をするという事です。

この「入れ替える」という概念は、この日本ではなかなかピンと来ないかもしれませんが、レーザーマニアの集う(笑?)クリニックFでは、最近最も人気のある施術になりつつあります。

実際に治療すると分かるのですが、

「このシミが悩みです」

と来院する人の「そのシミ」をとってしまうと、今度はそれまで気にしていなかった、以前は目立たなかった筈の

「次に目立つシミ」

を気にするようになってしまうのです。(これも潔癖な日本人ならではの現象と思われます)

そうであれば、ひとつひとつのシミにこだわり、そこを改善していくことに心血注ぐよりも、肌質を若々しく変えてゆく方がはるかに効率のよい場合があるのは否めません。

2005年に最初のフラクショナル・リサーフェシング・レーザー「フラクセル」が国内で販売されてから、早6年。

アジア人にも安全に「リサーフェシング」が出来るようになりました。

ハリがあり、エラスチンやコラーゲンなどの実質がしっかり詰まった艶やかで若々しい肌。

こういった肌は、10年前まではDNAの優れた一部の人にしか手に入らなかったものですが、フラクショナル・リサーフェシング・レーザーを使用する事で、だれでも手に入れられるようになりました。

最近は、女性ばかりが施術を希望するのではなく、男性の希望者も多いのです。

特に会社経営者などの男性は、ゴルフなどで紫外線を浴びている率が高いですし、テレビや新聞の取材などの露出も多い。

肌の「入れ替え作業」をすると見違えるほど若々しくなり、周囲に与える印象ががらっと変わります。

クリニックFでリサーフェシングの施術をした人を見てみると、

このフラクショナル・リサーフェシング・レーザーによって最も恩恵の受ける市場は、実は

「ニキビ痕」や「毛穴」の肌ではなく、

「加齢して黄色っぽく変色して透明感がなくなり、ハリのなくなった肌」

「透明感のある肌つやの良い肌」

に入れ替える事なのではないかと思う時があります。

若々しさと見た目を重要視するアメリカのビジネスマンや政治家は、男性であっても半年で10000ドル(90万円前後)ぐらいをこうした肌の手入れに使うと聞いた事がありますが、日本もこうした価値観が変わってくるのかもしれませんね。

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2010年2月 7日 (日)

東大植物園の梅

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小石川にある東大理学部附属植物園に行ってきました。

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梅がきれいに咲いてると、白山に住む大学院の時の先輩が教えてくれたのです。

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品種にもよるのだと思いますが、花の咲いた桜の木もありましたよ。

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2010年2月 6日 (土)

今日の僕 20100206

20100206 診療の合間に、今年の開成中学の入試問題を解いています。

結構難しい・・・。

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2010年2月 5日 (金)

肝斑治療の料金

クリニックFで行っている肝斑治療について、毎日のように御質問や御相談のメールを頂いています。

それだけ「肝斑」という言葉が、市民権を得たということなんでしょうね。トランシーノの功績もあるのでしょうか。

治療内容もさることながら、多いのが料金についての御質問です。クリニックFのWEBでは、肝斑治療を

「105,000円~」

と表記しているため、

「治療を受ける度毎回105,000円かかるんですか?」

とか

「最高にひどい肝斑の状態で、いくらくらいかかるんでしょうか?」

・・・などといった御質問を頂くのです。

きっとメールを頂いてなくても、同じことをお知りになりたい方でこのブログを読んでくださっている方もおいでになるでしょうから、今日はこのあたりを御説明しておきたいと思います。

Medlite_c6_close_up

クリニックFで、肝斑の治療に最もよく使われる機器は、メドライトC6という機械です。

クリニックFでは、このC6による施術を、1回42,000円で承っています。(治療後には無料でビタミン導入と下地の仕上げ、頭部・首などの簡単なマッサージがつきます。)

ただ、肝斑の治療につきましては、状態によって必ずしもC6だけを使用する、と事前に言い切ることができないこと。(フラクセルなどほかの機器を使用する可能性もあること)

また、C6を使用したとしても、一度の施術で肝斑を完全に改善するところまでは至らないこと。(最低でも3~5回の施術が必要となります。)

そうした事情も踏まえて、料金案内のページでは、「105,000円~」と、表記させていただいています。

言い方を変えると、肝斑を治療したい、改善させたい、とお考えの方で、それをレーザー治療によって結果を出したい、と思われるのであれば、最新鋭の機器で最前線の治療を僕が承る場合、

数回にわたる通院と治療費=最低105,000円がかかってしまいます

ということなのです。

ただ、このブログでも何度か書いていますが、クリニックFはまず患者さんの御予算・目的ありきで作った新しいコンセプトのクリニックであり、治療機器や治療内容は僕が決めるのではなく患者さんに決めて頂くことになります。

そのため、105,000円以降どれくらいのご予算で治療を行っていくのかにつきましては、患者さんの方で御判断いただくことになるのです。

自分の治療は、内容もかける金額も自分で決めたい

自分の肌年齢は自分の意思で超えたい

・・・そんな理知的で、意思のしっかりとした患者さんがこのクリニックには多く、僕はそんな患者さんたちを万全の体制でお迎えするため、世界で最新の情報と技術を、常に正確に提供できるよう、日々勉強している、というわけです。

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2010年2月 4日 (木)

レーザーの王様 サイトン・ジャパンの設立

Joule

米国カルフォルニア州にあるサイトン(SCITON)社という会社をご存知ですか?

サイトン社は1997年に設立されたレーザー/光治療器を開発する、高い技術力を持っていることで知られている新興(いや、もう中堅ですね(笑))のレーザー会社です。

「米国カルフォルニア州に本社があり、高い技術力を持った上で、毎年売上げの中から多額の研究費を捻出して新たな機器を開発する」

・・・という特色を持つ、そういう意味ではソルタメディカル社(フラクセル・サーマクール製造販売)や、キュテラ社(タイタン・ライムライト・ジェネシス・パール・パールフラクショナル製造販売)に似ている、技術力重視の会社です。

エルビウムヤグレーザーを使用した、非常に優れたスキャナシステムを持っているこのレーザー機器は、フラクセルなどのフラクショナル・リサーフェシング・レーザー機器が開発されていなかった時代では、完全な差別化が成されてきた分野で、米国では

「レーザーの王様」

と評価されていました。

僕にとっても、海外の学会では必ずブースで足をとめる、いわば、毎年必ず最新技術をチェックする会社の一つでした。

しかしながら、この機器の特性として

1.エルビウムヤグレーザーがベースとなっているため、施術後の止血に時間がかかり、ダウンタイムが5日間程度になるため、ノンアブレイティブな施術を好む日本人には好まれない。

2.さらに、エルビウムヤグの特性上、エネルギーが肌の浅い部分の水分に吸収されてしまうため、肌の深い部分にエネルギーを入れることが難しい。つまり、深いボックスカー型のにきび跡などには効果が低い。

3.機械にパラメーターが多く存在し、患者の症状によっても適応が限られる為、医師の側もサイトンを使用するにあたり、高い診断技術と治療技術を持たねばならず、その習熟にかなりの時間がかかる。

という点から、台湾や、韓国などの他のアジア諸国での市場に比較すると、日本の市場ではあまり受け入れられてきませんでした。

032 そういった現状の打破、日本市場での起死回生を図るため、SCITON社は日本支社を立ち上げることになり、まさに今月、その設立が行われたのです。

今回白羽の矢が立ち、サイトン・ジャパン社長に就任したのは、米国ボストンのレーザー会社サイノシュア(CYNOSURE)社の日本支社の営業のトップだった高瀬さん。

最初に聞いた時はちょっと驚いたのですが、本当にこの業界は狭いですね。

昨日はサイトン社、ワールドマーケティング部門の副社長Robert RuckとともにクリニックFに表敬訪問に来てくれました。Robert Ruckも元ルミナス社にいた人材。一年半前にサイトン社に転職したのだそうです。

レーザーを治療に使用する医師としては、最先端の技術を持ったレーザー会社が日本支社を持つことは、とても喜ばしいことです。

日本支社があると、機器のメンテナンスや、消耗品の配給が安定するので、クリニックにも機器を導入しやすくなるのですよ。

サイトンが誇るフラッグシップのJOULEシステム。クリニックFでもテストさせていただけることになりました。

さて、過去には「レーザーの王様」と表現されたこのサイトン社のレーザー機器。

フラクショナル・レーザー治療が全盛の現在、他社のフラクショナルな機器と比較して、サイトンが何が得意で、何が不得意なのか。

きっちりと評価させていただきたいと思います。

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2010年2月 3日 (水)

初診の方がいらしたら

クリニックFでは初めてクリニックにいらっしゃる患者さんに対し、診療時間の枠を約1時間とって毎回お迎えするようにしています。

さまざまな悩みを持った患者さんにたいして、

1. 世界で現在どのようなレーザー治療が行われていて、最新の技術ではどのようなことができるのか?についての解説

2. 患者さんの現在の肌の診断とその病状(現状の問題点)の説明。

3. 患者さんの目的や目標、ご来院いただける頻度、ご志向、ご予算などを伺い、それらを踏まえた上で、現状の問題点を解消するために、どのようなレーザー機器を、どのような順番で使っていけば効果的なのか、数案の治療法を提案。 

・・・ということをすべてクリアに意思疎通を計りながらお話をさせて頂くためには、どうしても40分~1時間ぐらいの時間が必要なのです。

患者さんによっては、レーザーの機器を御来院前から自分の中で決め、「医師指名」ならぬ「機械指名」してご来院される方も結構多いのですが、

治療する過程で患者さんの肌の状態によって、どのタイミングで、どのレーザー機器をどのくらいの頻度で使用するべきなのか??

という治療計画を順序良く立ててゆくと、患者さんが指名してきたレーザー機器を、最初から使用しない場合が多いのです。

また、何度かこのブログでも触れていますが、レーザー機器が同じだからといって同じ治療ができることはありません。

そこには、医者の知識や経験。レーザーの照射時のパラメーター設定、さらに患者さんの肌の状態。そしてレーザー照射後のアフターケアなどが総合されて、初めて治療効果が上がるのです。

こうした最新の技術に関する治療は、まず患者さんが治療方針について理解することが、何よりも大切なことだと思っているのです。

レーザー治療はまさに21世紀の治療法です。この10年間でめざましく進化し、今もまだ進化の途中にあります。

しかしながら、この10年間で開発されたアメリカやイスラエルの最新技術を利用したレーザー機器は、この日本では原則として厚生労働省の認可を受けていません。

そのため大学病院や総合病院には、最新の機器も技術もなかなか導入されない、導入できない現状があります。

これらの新しい技術は、クリニックを経営している医師が「個人輸入」という形で手に入れるしかないのです。

医学の世界は、10年前に発表された医学論文による治療法がやっと教科書に載るような世界ですので、レーザー治療に関しては教科書を見ても古い情報しか載っておらず、この日本で診療の指針になるものをどこで探せばいいのかと、悩んでしまう開業医も実際少なくないようです。

僕が海外の学会で得てきた情報や技術、そしてクリニック経営のノウハウや問診の技術などを、なんらかの形で若いこれから開業を考えているドクターたちにシェアしていくことができたらいいな、と最近考えることがあります。

個人クリニックは「個人商店」で終わってしまうことも実際あると思うのですが、後輩を育てるということもどこかでしていきたいですね。

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2010年2月 1日 (月)

Queen of The Night

モーツァルトによる傑作のひとつ オペラ「魔笛」。

DVDで手に入るようになってから、気がつけば幾つも違う演奏家の作品を購入していました。

聴き比べが、楽しいのです。

聴いてみると、パパゲーノのこの曲はこのDVDが良いとか、ザラストロのはこのDVDが良いとか、自分なりに好みがあるんですよね。

面白いな、と思ったのが、特にオペラの場合、有名な評論家が高い評価をしているDVDの中にも、自分の好みに合わないものがあったりすることです。

クラシックのCDでは、高い評価を受けたものを買えばまず間違いなかったのですが、やはりオペラはオーケストラの演奏に加えて、舞台の演出、それぞれの歌手の役柄との相性、さらには歌手のその日の声の調子・・・など、パラメータが格段に増えるのですよね。

オペラの魅力はいくつもありますが、その内の一つは、なんといっても一人の人間の声が信じられないほどの迫力と情感とでもって会場の中を響き渡り、あっという間に皆を魅了してしまう事だと思います。

ひとつの歌劇場の中で人の声を最も効果的に響き渡らせるために、オーケストラの指揮者、一つ一つの楽器や演出家が神経を集中するわけですから、オペラ歌手というのは、プレッシャーも相当あるでしょうが、一度この仕事を全うできたらきっと何物にも代えられないような喜びを感じるんでしょうね。

人の声質は、他の誰にも代える事の出来ない、世界に一つしかない「天与の楽器」だと言われています。

オペラ「魔笛」でも特にこの「天与の楽器」がどこまで響くのかを問われるのが、「夜の女王(ソプラノ)」が歌う二つのアリアです。

一つ目が

第1幕の「ああ、恐れおののかなくても良いのです、わが子よ」

というアリア。

そして、二つ目が特にその超絶技巧で有名な

第2幕の「復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え」

という曲です。

この曲は、魔笛で最も有名なアリアと言えるのではないでしょうか。

第2幕では、夜の女王が実は悪役である事が判明します。

悪役だと思われていた、多くの信者を持つ聖職者である宿敵「ザラストロ」を

「殺さないと親子の縁を切る」

と、夜の女王が娘のパミーナに短剣を渡す場面で歌われるアリア。

ザラストロへの激しい復讐の思いが、超高音域を変幻自在に表現するコロラトゥーラで歌われるのです。

ある声楽家の方が以前語っていたのですが、この2番目の夜の女王のアリアを本当に歌いこなせるソプラノ歌手は、世界に7人しかいなかったとか。

誇張ではなく、この難易度の高い歌を歌いこなせるのは、本当にそのぐらい少ない人数なのだと思います。

僕は残念な事に、その時に聞いた名前を失念してしまったのですが、こうしてDVDを聴き比べていると、おそらく、その7人のうちの一人なのだろうなと思う人がいます。

その歌手の名は、エディタ・グルべローヴァ。1946年スロバキア生まれのソプラノ歌手。

1980年代に巨匠のカール・ベームに才能を見いだされた

「世界最高峰のコロラトゥーラ・ソプラノ」

「奇跡の声」「神の声」とも賞賛される容姿、才能、声質全てに恵まれたソプラノ歌手。

まさに「Queen of The Night」=夜の女王そのものといったオペラ歌手です。

そして、僕のコレクションの数ある魔笛のDVDの中で、特におすすめなのはこの二枚。

まずは一つ目、アマゾンの表の上の方です。1983年ミュンヘンでの、サヴァリッシュ指揮、エヴァーディング演出のDVD。夜の女王役にエディタ・グルべローヴァが登場します。

この盤は日本版のDVDは何度も再販されているのですが、いつも即完売。運良く手に入った人はラッキーだと思います。

「最もスタンダード・オーソドックスな解釈の魔笛」

・・・と言われるDVDですが、基本中の基本を知っておくことはどの世界でも大事ですよね。そういう意味でも、魔笛を深く理解したい方は一度観ておくべきだと思います。

もう一つはハンブルグ国立歌劇場の1971年の演奏。

僕はこのDVDのウィリアム・ワークマン演じるバリトンのパパゲーノが好きなんですよ。歌唱力があり、パパゲーノに必要なちょっと剽軽(ひょうきん)な役を見事に演じています。

夜の女王役のクリスティーナ・ドイテコムも1985年に心臓発作に見舞われてから歌手としての活動を自粛していますが、いわば、全盛期に録画された内容。本当にこの役は見事ですよ。

2作ともおすすめです。

オペラを個人の家で好きな時に楽しめるなんて、過去の王侯貴族たちが夢見て実現できなかった事です。

DVDという媒体を通してですが、この機会を楽しめるなんて、僕たちは本当に幸せな時代を生きているのだと思いますよ。

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