ベートーヴェン交響曲「第九」と鳴門の関係
以前、このブログでも書いたのですが、ベートーヴェンの第九が日本ではじめて演奏された地は鳴門です。
第一次世界大戦でドイツの租借地であった青島を攻撃した日本は、四国地方にいた約1000人のドイツ人を俘虜として集めた場所が鳴門市坂東町にあったのです。
現在鳴門には「ドイツ館」と言われる博物館があり、このようなドイツ風の建物が1993年に新築されていますが、実際に収容所があったのはちょっと違った場所で、僕はそこまで行ってきました。
当時この俘虜収容所の所長であった松江豊寿という人物は、「彼らもお国のためにたたかっただから」と言うのが口癖で、このドイツ人俘虜は、地元の人間と比較的自由に交流が行われていたのだそうです。
地域の人も、進んだ西洋の文化や技術を積極的に受け入れたが、音楽もそのうちの一つでした。
1918年(大正7年)6月1日。
この日が日本最初に第九が演奏された日。
今では年末に第九を聴かないことなど考えられない日本人ですが、考えれば、まだ100年も経っていない近い過去の話なのですね。
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