今月の「魅惑のオペラ」
僕が毎月買っている雑誌のひとつに、小学館の「魅惑のオペラ」というシリーズがあります。
DVD付きで月にひとつずつ有名なオペラを紹介するというもの。
DVDの選び方がセンスを感じさせるもので、とてもいいんですよ。
付属の冊子にオペラの原語と対訳がすべて付き、そのオペラの背景も特集されているので、毎月届くのを楽しみにしています。
このシリーズは結構人気なようで、第1期が完結した後、ほどなく第2期(各10巻ずつ)が企画/リリースされ、こちらもすでに完結を迎えたものの、今度はワーグナーの「ニーベルングの指環」4部作の4巻が特別編として販売されました。
さらに昨年から第3期が始まっているのですが、いよいよ6冊目の本が昨日家に届きました。
今月の特集は僕も大好きなワグナーの「タンホイザー」
昨年、ドイツで開催されたヨーロッパ皮膚科学会で発表した時に、タンホイザーの舞台となったヴァルトブルグ城にも訪れました。
このDVDは1989年のバイロイト祝祭劇場ものです。僕の好みよりは音楽が全体的に少しスローテンポですが、なかなかの名演です。
考えてみると、主人公の精神と官能が葛藤する「タンホイザー」ほど舞台を作り上げるのが楽しい(というか難しい)オペラもないのではないでしょうか。毎回新しい解釈の、違う表現を見るたびに、このタンホイザーの奥深さを感じるのです。
第一幕での、ヴェーヌスの官能的な、酒池肉林におぼれるタンホイザーの舞台表現。
第二幕の歌合戦で各地から集まる、さまざまな小国の衣装のデザインも楽しめます。
第三幕では、タンホイザーが精神の裁きを受けるシーン。
それぞれ限られた予算の中で、どのように表現しようかと演出家は悩むんでしょうね。
クリエイティブな仕事の集大成ですものね。
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