米国レーザー医学会2010の報告
昨日サンフランシスコ経由でアリゾナ州フェニックスから帰国しました。
今日から外来で大忙しですが、時差ボケに負けず(笑)頑張っています。
不在中はご迷惑おかけし、申し訳ありませんでした。次の出張は5月中旬を予定していますので、また今日からどうぞよろしくお願い致します。
さて、今年の米国レーザー医学会についてまずは簡単にご報告しておきましょう。
昨年に続きちょっとおとなしかった今年のASLMS。これといって新しい機種がデビューするわけでもなく、参加者も例年よりも少ない感じでした。
噂のあったピコ秒単位の発振ができるQスイッチレーザーも、残念ながら発表が見送られたようです。
そんな中、僕が気になったのは、複数の波長のフラクショナルレーザーを組み合わせて治療を行う臨床実験/報告が増えたこと。
これはある程度以前から予想されていたことですが、毛穴治療や、にきび跡治療をはじめとした肌の“リサーフェシング”には、、やはり一つの波長のフラクショナルレーザーではなく、幾つかの機器を組み合わせて治療することが必要なのだということが、この世界では常識になりつつあり、以前はごく一部の医師の間でのみ行われていたこの種の治療法が、これから一般的なスタンダードになっていくということの証明でもあると言えます。
中でも「フラクセル3デュアル」の存在は際立っていました。
また、ニューヨークで開業する米国レーザー医学会の重鎮の一人であるDavid J. Goldberg, 医師が、クリニックFでもデモ機を使用しているシネロン社のフラクショナル・サブレイティブRF機器である「e2」を絶賛されていました。
ゴールドバーク医師はレーザーの教科書をもう10冊以上出版されています。それらは僕の愛読書(笑)でもあるので、インパクトはありましたよね。
複数のフラクショナルレーザー機器を所有するクリニックでなければ、にきび跡や毛穴治療に対して、最新の治療が受けられないという時代になったんですね。これからレーザークリニックを開業される方や、新しいレーザーの購入をお考えのドクターには、ご参考になる流れかもしれません。
学会のもう少し詳しい内容と、アリゾナで訪れた場所などのご報告は、診療が少し落ち着いたらブログに上げてゆきますね。
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