« 2010年3月 | トップページ | 2010年5月 »

2010年4月の30件の記事

2010年4月30日 (金)

GW期間中の休診日とレーザー入門書

GW期間中、クリニックFはカレンダーどおりの祝日と日曜日を休診日とさせていただきます。

明日5月1日は通常通り診療させていただき、2日から5日までお休み。

5月6日から通常診療となります。

ちなみに、5月6日は通常休診日の木曜日ですが、臨時で開けることにしましたので、何かご用命あれば、ご連絡下さい。

お休み中は、何も予定をまだ入れていません。なにをしようかな・・・。でも5月の学会準備であっという間に終わってしまいそうですが(苦笑)。

20100430

写真は、最近

「医学ではなくて、工学のレーザーのことを勉強したいんですけど、なにかお薦めの入門書はありますか?」

と聞かれることが増えて、その際にご紹介している二冊の本です。

■「図解入門 よくわかる 工学とレーザーの基本と仕組み」潮 秀樹著 秀和システム

■「レーザー技術 入門講座 原理から応用技術まで」谷腰 欣司著 電波新聞社

高等学校の理系の数学と物理の知識があることが前提ですが、内容もわかりやすくまとまっているので、お薦めです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinicf.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

セスナに乗りたいと交渉を

331_2

ところで、セドナ空港でずっと気になっていたことがありました。

小型機が沢山停まっている中

ふと見ると、遠くに僕が乗れるセスナがあるではないですか。

378

前にも書きましたが、僕は自家用小型操縦士免許を持っています。単発エンジンのこのタイプのセスナだったら運転ができるのです。

しかも、航空機のライセンスは原則国際ライセンス。

ここセドナからグランドキャニオンまでは車で行くと往復5時間かかるので日帰りで行くことはあきらめていたのですが、もしかして、このセスナを借りることができれば、グランドキャニオンに行けるのでは…。

さっそくこのセスナ機の所有会社と交渉します。

話によると、このセスナでグランドキャニオンに行くのは可能で、所要時間は往復で2時間ぐらい。

しかし、原則は観光ツアーに参加してもらい、しかも同時に2名以上の申し込みがないと駄目だというのです。

それは難しいなあ・・・。

しかし、ここはアメリカです。交渉すればなんとかなるかもしれません。

もういろんな知恵を総動員して必死に掛け合ってみたところ、あちらも最後には首を縦に振り(笑)、念願叶ってセスナに乗れることになりました!

379

写真を撮ってもらいました。今見ても、本当にうれしそうな顔していますね。

夢に見たグランドキャニオンを空から観ることができるのです。

388

セスナで飛ぶと、ヘリコプターとは全く違った趣です。

飛行計画を練って、セドナからグランドキャニオン北岸の北東部を目指して約1時間そのまま谷をそって南西部に抜け、セドナに戻るというコースを選択しました。

397

北上すると、右上に雪の積もった山が見えます。

401

その山が横手にみえるようになってくると、だんだん雪深くなってきました。

動画を撮ったのでご覧ください。

403

スキー場も見えますね。

407

この雪の山を越えると、視界は砂漠に変わります。

このはるか右上には、視界からは見えませんが、西部劇で有名なモニュメントバレーがあるそうなのです。

そうしているうちに、遥か先に地面が裂けているところが見えてきましたよ。

415

前方に、グランドキャニオンが見えてきました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinicf.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月29日 (木)

セドナをヘリコプターで周遊

チャペルを経由して、僕が目指したのはセドナの空港です。

ちょうど僕がタリアセンウエストに行っている日に、セドナのツアーに行った人たちから、

セドナに行ったらヘリコプター周遊ツアーに参加するといい

と薦められたのです。

328

このセドナ空港は、中心街から車で10分ぐらい走ったところ、ボルテックスの一つで小高い丘にあります。

事前に電話予約していることをカウンターで伝え、出発時間を待ちます。

327

待ち時間にパンフレット置き場をみてみると、セドナでできるさまざまなセラピーなどの広告が山のようにありました。さすがに世界を代表するパワースポット。

セドナはストーンセラピーの発祥の地でもあるので、こうしたナチュラルセラピーの施術者達が集まってきているのです。

日本語が通じるセラピストのものもありましたよ。

333

そうしている間に、ヘリコプターが爆音とともに帰ってきました。ちょうど前のツアーが終わったところのようです。

336

そういえばこの前ヘリコプターに乗ったのは、一昨年のニューヨークでの出張の時でした。

337

3人の乗客が座席に乗り込むと、瞬く間に飛び立ちます。

セドナのボルテックス達が視界の後方に流れてゆくのは快感です。

339

そして、パイロットが地形について説明してくれるのです。

341

初めて見る景色が続きます。

359

348

342_2

363

365 372

375

わずか20分の周遊でしたが、セドナの雰囲気を堪能できましたよ。

このツアー、価格は120USドル。事前予約は必要ですが、お勧めです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinicf.com/

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年4月28日 (水)

今日の僕 20100428

20100428

ブログ上では、今月半ばに訪れたアメリカ・アリゾナ出張記がもうすこし続きます。GW中に終わると思いますので、お付き合いくださいね。

さて、僕の方はといえば、今日も朝から四ッ谷で診療をしています。診療の合間に雑務の処理など。今月は消費税の支払いもあって、大変だったなあ・・・(苦笑)。

手に持っているのはスタッフにテイクアウトしてきてもらった、四ッ谷駅ビルatreにあるPAULのカフェオレ。

これを飲むとほっとするんですよね。

さあ、ここから後半戦。e2とサーマクールの照射が待っています。

がんばろう!

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinicf.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

チャペル・オブ・ホーリークロス

311

セドナの街に入ると、まず目につくのがこの礼拝堂。

312

この地に合った赤茶色の土を使った、素晴らしく秀逸なデザインだと思いませんか?

320

坂の上で車を停めて、歩いてチャペルの入り口に向かいます。

317 

チャペルの中。厳かな気持ちになります。

この階下はお土産屋さんでした。

こちらはちょっと俗世っぽくてその対比にはちょっと驚きました。(笑)

318

チャペルから出ると目の前には雄大な景色。

ボルテックスといわれるパワースポットがいくつもみえますね。

視界の下にはとても立派な別荘がありました。この別荘はニコラス・ケイジが所有したものだとか…。

319

それにしてもこの赤土の壁面。

他では見る事が出来ない景色ですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinicf.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月27日 (火)

学会最終日、セドナへ

063

さて、学会最終日。僕は朝早くから、午前11時まで学会の演題をみっちり聞いた後、以前より行きたかったセドナに一人向かうことにしました。

この日は、夜の会食の予定が7時半でしたので、あと8時間余りしかありません。

ホテルでレンタカーに飛び乗ります。

事前情報によると、セドナまでの道中、ガソリンスタンドがほとんどないとか。まずは、フェニックスでガソリンを満タンにしておかないと。

アメリカのレンタカーには、「NEVER LOST(ネヴァーロスト)」というナビゲーションがついているものが多いのですが、精密度が怪しく(笑)このナビは、ネヴァーロストならぬ「Everytime Lost(エブリタイムロスト)」と呼ばれているそうですよ。わかるなぁ。

それでも、とりあえずネバーロストにセドナをセットして出発します。

フェニックスからセドナまではハイウェイを北上するだけ。約2時間の一人旅です。

初めて走るアリゾナのハイウェイ。景色が面白いように変わっていきます。

286

砂漠の中を走っていると思うと、

287

ブッシュのような風景になったり、

294

サボテンが見えたり。

295

ちょうど菜の花の季節だったので、花畑を通ったり、

292

そのうち、小高い丘を越えるように地形が平たんな地形が変化してきました。

297

幾つかの山と、丘を越えて

299

ハイウェイに乗って約2時間後。

302

左前に、赤茶けた大きな岩が見えてきました。

もしやあれがセドナなのでは??

ちょっと興奮します。

303

ネヴァーロストの指示に従って、ハイウェイを降りると、いよいよわかりやすくなってきました。

310

絵のような場所です。観たことのない景色が続きます。

309

有名なカテドラル・ロックの裏側も観ることができました。

最初の目的地、チャペルが見えてきましたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinicf.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月26日 (月)

ASLMS2010僕の発表と、僕の気になった演題

235

今回のASLMSでは幾つか気になった演題がありました。

231

会場はこんな感じです。

まずは僕の演題から。

225

これは数年前から行っているQスイッチNd:YAGレーザーによるレーザートーニング。

つまり肝斑治療です。演題名は

Comparison of low fluence Q-switched alexandrite laser versus Q-switched Nd:Yag laser for the melasma treatment of Asian patients

僕は今回ホヤコンバイオ社のメドライトC6を使用しましたが、同じ発表を昨年はルートロニック社のスペクトラVRM3(マックスピール3)を用いて行いました。

同じ波長のQスイッチYAGレーザー機器で、カタログ上同じスペックのレーザーでも、実際に使ってみると、かなり性能が違います。

レーザー機器は超ハイテクの機器ですので、短期間でも使用すると、当然機械の「ずれ」も生じますし、機器としてはあたりとはずれがあるように、個体差もあるはずですよね。

さらにカタログ上の各種スペックは、第三者組織によって測定されたものではありません。

つまり、機器メーカーが独自で発表しているいわゆる大本営発表なのです。

同じスペックを持つはずのレーザー機器ですが、反応が違うんですよ。

で、肝斑治療としてはどちらが優れていたかって?

僕が使用した個体差もあるかもしれませんので、それはこの発表で露骨には出せませんでした。興味のある方は、僕に直接ご質問ください(笑)。

今回の演題も幾つか面白いものがありましたので、ご紹介させて頂きますね。

233

まず一つ目。

フラクショナルレーザー機器を使っての、ドラックデリバリー(薬剤皮下導入)の発表です。フラクショナルレーザー機器の新たな活用法で、非常に興味深く聞きました。

274

こちらは波長が明らかにされていなかったのですが、フェムト秒発振のレーザー機器を用いて、脳に直接照射して、てんかん発作を抑制するという演題。

ネズミを使った生体実験ですが、レーザー治療の将来性を感じさせますね。

276

こちらは、590nmと870nmの二つのLED(発光ダイオード)を照射することにより、人の皮下のコラーゲンを作る線維芽細胞を活性化する実験なのですが、その二つの波長の比率をどのぐらいにすると効果的なのか?

という興味深い演題。

RT-PCRマイクロアッセイを使っています。

ある一定波長の光をあてることでコラーゲンやエラスチンを増加させる実験。レーザー機器と比較して、LEDの機器は値段も安くできますし、家庭用機器などにも応用できるはずです。

実は最近、現状売られているLEDを使用した特に美顔のための機器について、意見を求められる機会が多いのです。

実際のところ、海外の論文を引用しているのは良いのですが、よくよく文章を読んでみると、レーザー光の波長の理論をそのままLEDに適応していたりなど、解釈が間違っていることも多いので、もしも家庭用機器の購入を考えている方がいたら注意が必要です。

LEDによるフォトモデュレーションは今後ますます発達するでしょうから、より細かい研究結果が出てくるといいですよね。

267_2

2010年アリゾナ州フェニックスの米国レーザー医学会(ASLMS)、僕の演題と、僕が気になった演題を幾つかご紹介しました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinicf.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月25日 (日)

Four Seasons Troon North

学会中日。この日は午後比較的遅い時間まで余裕があり、再びスコッツデールへ。

タリアセン・ウェストとはまた別に行っておきたいところがあったのです。

それは、フォーシーズンズホテル・トゥルーンノース。

スコッツデールのフォーシーズンズには、全米で最も有名なスパの一つがあります。ただ、スパでのマッサージは諸事情により今回断念、代わりにこちらへ・・・。191

201

芝生の上に、サボテンの影が映っています。

不思議な写真ですよね。

203

ここは、ゴルフコースのグリーン上です(笑)。

今回、学会開催期間に一度だけゴルフができました。場所は、スコッツデールのフォーシーズンズホテル横にある名門TROON NORTHゴルフクラブ。

日本でゴルフに行くとなると1日がかりですが、アメリカでは半日もかかりません。18ホールをスルーで回る事がほとんどで、昼食もクラブハウスに戻らずゴルフカートでホットドックを売りにくる売り子さんから買うぐらい。

ゴルフ場の場所も近いですし、たいてい空いていますので、だいたい4時間もみておけば一ホールアウトできるのです。

169

砂漠の中のゴルフ場、いったいどんな所なんだろうと思って行ってきたのですが…。

186

184195

とにかくフェアウェイまでが、遠くて草むらなのです。18ホールすべて、フェアウェイまで乗せるのに一苦労。

砂漠の中に作ったゴルフコース。とてもおもしろく良い体験ができました。

雄大で、独特な景色を見てください。

193

175

179

ちなみに、この208ヤードの谷越え打ちおろしのショートホール。

ワンオンしたんですよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinicf.com/

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年4月24日 (土)

松井選手の好きなスパゲッティ

気候が温暖なアリゾナ州は、大リーガーが春季キャンプをすることで有名です。

039

到着した初日の夜、AVANTIというイタリアンレストランに連れて行っていただきました。

店のオーナーによると、NYヤンキースに在籍していた頃の松井秀喜選手はキャンプ中週に3度は顔を出していたそうです。

035

特にスパゲッティがお気に入りだったということで、皆で頼んでみました。

036

それが、こちら。

037

アメリカは本当に一皿一皿が大きいなあ。

038

中はこんな感じでした。この日は平日だけあってあまり人がいませんでしたが、店にはハリウッドスターやら、スポーツ選手がオーナーと撮った写真が沢山飾ってありましたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinicf.com/

続きを読む "松井選手の好きなスパゲッティ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月23日 (金)

米国レーザー医学会2010の展示会場

265

フェニックスのシェラトンコンベンションセンターは、学会会場としては素晴らしかったです。

263

コンベンションセンターの周りの街並みもとてもきれいです。

044

こちらが入口です。

267

今年のアリゾナ州フェニックスにおける米国レーザー医学会(ASLMS)の展示会場です。参加したブースも少ない感じでした。

270

シネロン社のブースはこんな感じです。

273

DEKA社はドゥカッティのオートバイを展示していました。レーザー機器を扱うような機械好きの医師は、たいてい乗り物好き。

こういうのにいちいち反応しちゃうんですよね(笑)。僕も見事に策略にはまっています。

228

フラクセル&サーマクールのブースです。人がいないのは、まだ開幕前だからです。

でも、先月フロリダで開催された米国皮膚科学会(AAD)に比べると、圧倒的に小さなブースですよね。

279

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinicf.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月22日 (木)

スコッツデールとフランク・ロイド・ライト

フェニックスの隣に、スコッツデールという街があります。

217

「マイアミ サウスビーチの砂漠版」とも呼ばれる、ここは避寒地として冬場には全米各地から多くの人が訪れる場所。ショッピングやスパ、ホテル、ゴルフ場などの設備が整い、高級住宅街も見られます。

この街に、一度行ってみたい場所がありました。

102

それはアメリカを代表する世界的な建築家 フランク・ロイド・ライトの傑作 TALIESIN WESTです。

ニューヨーク・グッゲンハイム美術館などの設計で知られるライト。それまでの欧州様式を模倣するスタイルから、アメリカ建築を自立させた「立役者」「英雄」と言われ、彼の作品はそのいくつもが文化財として保護の対象となっています。

日本でも、関東大震災や東京大空襲にも耐えたとして知られる旧帝国ホテルや自由学園の設計などで、有名ですよね。また、商業施設や高級マンションのロビーなどに、時々彼の作った照明器具が置かれていたりしますが、照明にもつけられている名称「タリアセン」とは、ウェールズ語で「輝ける頂」という意味なのだとか。

建築的な価値はもちろん

「タリアセン・ウェストは、ある意味セドナにも勝るパワースポットだと思います」

・・・と人にも薦められ、行ってきましたよ。

学会日の夕方、会場から車で約30分のところにある、このアメリカが誇る文化遺産に。072_2

070_2

090

こんな道を通ってゆくと、到着するのです。147117_2

133

外観から、これまで僕が見たことのあるどんな住居、どんな建築物とも似ても似つかず、すごいな、と圧倒されます。砂漠に融合しながらも、静かに主張する不思議な存在感なのです。

100

113

ここでは、ツアーチケットを購入すると、ツアーガイドさんが約90分かけて敷地内をジョークを交えながら案内してくれます。

108

076_2

もともと、ライトの冬場のアトリエとして建てられたタリアセン・ウェスト。多くの弟子達がここで育ち、現在この場所は建築を学ぶ人たちのための学校になっているのだそうです。

144

134

卒業のためには建築設計図を提出しなければならないのだそうですが、基準を満たさないと学校を卒業できないらしく、96歳の女性がまだ学生でいらっしゃるのだそうです。

121_3

でも、アリゾナの綺麗な空気のもと、こんなに素敵な建物のある場所ならば、ずっと暮らしていてもいいですよね(笑)。

119

残念ながらこの建物の中は写真を撮ることは許されていませんでした。

驚いたのは、正方形や長方形といった、通常の住居のいわゆる四角形の壁がほとんどなく、天井も床と平行には作られていません。

もちろん、室内のソファや照明などもすべてライトによってデザインされたもの。

それも全てが三角形か、五角形、もしくは六角形から構成されているのです。

どの椅子も、どのソファもデザインが美しいことは僕が言うまでもないことですが、機能的にもすばらしいと改めて思いました。本当に座りやすいですし、内部構造も含めて極めてバランスが良い室内でした。そして、外部も内部も「有機的」とはまさにこのことと、ライトの哲学や思いが時間を超えて伝わってくるようで、とても勉強になりましたね。

116

室内から外を見ると、このスコッツデールのこの場所にしかできないであろう借景が見えるのです。

草むらでは、野うさぎが走り回っていましたよ。

136

中にはコンサートホールや講演のできる場所などもありました。094_2

093_2

お土産にグッズもあれこれ見たかったのですが、時間がなくて断念。

131

ちょっと外に出ると、4月のアリゾナは花で一杯です。

143

日本ではあまり見る事のないサボテンの花も沢山咲いていました。

これが綺麗なんですよ。

最新メディカルスパ情報が見られる

クリニックFサブサイトは、こちらから

http://clinic-f.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アリゾナで開かれたシネロン/キャンデラ社のパーティー

今回会場となったのは、フェニックス・シェラトン。学会が終わった夜、このホテルでは多くのレーザー会社が主催する講演会やパーティがありました。

260

ずらっと並んだパネル、わかりますか? エスカレーター二階の踊り場には、こんなに沢山のインフォメーションが。すべてレーザー会社のものなんですよ。

2591 

この中から、僕はソルタメディカル社に続いてシネロン/キャンデラ社のものに参加。

247

会場はこんな感じでした。

実は、僕はキャンデラ社とは今までほとんどご縁がなかったのです。

学会会場で、キャンデラ社のインターナショナルオペレーションのVPであるRobert Wilberに会い、名刺を交換しました。

230

偶然ですが、この日お互いに締めていたネクタイが“お揃い”でした。エルメスの、しかも色も柄もまったく一緒。

「君はセンスの良いタイしてるね(笑)!」

・・・と、これが話題になって、とても仲良くなりましたよ。

昨年のシネロン社のキャンデラ社買収劇で、今まで老舗キャンデラ社のアドバイザーだった医師たちが、新興のシネロン社に好意的になり、シネロン社の機器を使用して学会発表するようになりました。

これは大きな変化です。

シネロン社は、ルミナスを率いたチームがスピンアウトして、独自のバイポーラーRFシステムである「elosシステム」を開発し、特許を取得したことで、その技術力を武器に、オーロラ、ポラリス、リファーム、ギャラクシーなどといったエポックメイキングな機種を次々と登場させてきました。

elosシステムは、特にアジア人に対する治療効果は非常に高いので、僕は2002年に初代のオーロラを購入してからずっと注目しているのです。

シネロン社の最新施術である「トリニティ」は、

肌の透明感を増し(ホワイトニング)

肌をぷりっとさせてコラーゲンを増やし(タイトニング)

毛穴やニキビ痕を平らにする(リサーフェシング)

という3つの施術が一度に出来る施術方法。

ちなみに現在クリニックFでの一番人気の施術は、この「トリニティ」です。

新興シネロン社の製品を使って学術的な論文を出す医師が今まであまりいなかったので、今回のキャンデラ社による買収によって、技術に加え、人脈を得たこの会社。これから大きく飛躍すると思いますよ。

その人脈の代表ともいえるのが、レーザー治療の権威ともいえる、ニューヨークのデビット・ゴールドバーグ医師によるサブレイティブRF機器「e2」の講演。255

にきび跡の効果については絶賛していましたよ。

258

クリニックFでも使用してきていますが、にきび跡の改善に使うレーザーとしては、この機器は今年、一番魅力のある機器なのではないでしょうか。

最新メディカルスパ情報が見られる

クリニックFサブサイトは、こちらから

http://clinic-f.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月21日 (水)

アリゾナで開かれたフラクセル&サーマクール・パーティー

今年のASLMSの夜は、フラクセルとサーマクールを販売するソルタメディカル社と、e2やトリニティを販売するシネロン/キャンデラ社の二つのパーティーに参加することにしました。

238

こちらはソルタメディカル社。

237

サーマクールの最新型であるサーマクールCPTの講演と

236

フラクセルの最新型であるフラクセル3デュアルの講演が円卓のテーブルで行われました。

240

僕の横にはフラクセルの理論と機器を開発した工学博士である、レン博士が座りましたよ。ドクターレンについては昨年、レーザー機器の進歩に関わる重要人物のブログで触れましたよね。

241

フラクセル3デュアルの、1927nmという新しい波長を併用するという理論も、彼の頭が作り出したもの。

243

1550nmの今までのフラクセル2の波長と、どのぐらいの比率で打てばよいかなど、納得できるデータも沢山出てきました。

244

症例写真も沢山見せていただき、とても勉強になりました。

「フラクセル3デュアル」と「サーマクールCPT」

どちらの機器もクリニックFに昨年からデモ機として入っている機器で、来月のシンガポールの学会では、実は僕がこの二つの機器の講演を依頼されています。

とても参考になる講演でしたよ。

最新メディカルスパ情報が見られる

クリニックFサブサイトは、こちらから

http://clinic-f.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

iPad 使ってみました

261

米国レーザー医学会(ASLMS)開催期間の夜の会食中に、iPadを実際に触らせてもらいました。

ちょうどフェニックスのアップルストアで、昨日入荷があったばかりの32Gのものが599ドルで買えたそうなのです。

本当に動作が軽くてかっこいい。キーボードも思ったより打ちやすいです。

翌日、すぐにそのアップルストアに直行したのですが、残念ながらすべて売り切れでした。 

すでにアメリカで50万台出荷され、日本の発売も来月末に延期されたとのこと。

買ってきたかったなあ。

最新メディカルスパ情報が見られる

クリニックFサブサイトは、こちらから

http://clinic-f.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月20日 (火)

米国レーザー医学会2010の報告

昨日サンフランシスコ経由でアリゾナ州フェニックスから帰国しました。

今日から外来で大忙しですが、時差ボケに負けず(笑)頑張っています。

不在中はご迷惑おかけし、申し訳ありませんでした。次の出張は5月中旬を予定していますので、また今日からどうぞよろしくお願い致します。

さて、今年の米国レーザー医学会についてまずは簡単にご報告しておきましょう。

昨年に続きちょっとおとなしかった今年のASLMS。これといって新しい機種がデビューするわけでもなく、参加者も例年よりも少ない感じでした。

220

噂のあったピコ秒単位の発振ができるQスイッチレーザーも、残念ながら発表が見送られたようです。

そんな中、僕が気になったのは、複数の波長のフラクショナルレーザーを組み合わせて治療を行う臨床実験/報告が増えたこと。

これはある程度以前から予想されていたことですが、毛穴治療や、にきび跡治療をはじめとした肌の“リサーフェシング”には、、やはり一つの波長のフラクショナルレーザーではなく、幾つかの機器を組み合わせて治療することが必要なのだということが、この世界では常識になりつつあり、以前はごく一部の医師の間でのみ行われていたこの種の治療法が、これから一般的なスタンダードになっていくということの証明でもあると言えます。

中でも「フラクセル3デュアル」の存在は際立っていました。

また、ニューヨークで開業する米国レーザー医学会の重鎮の一人であるDavid J. Goldberg, 医師が、クリニックFでもデモ機を使用しているシネロン社のフラクショナル・サブレイティブRF機器である「e2」を絶賛されていました。

Lasertext

ゴールドバーク医師はレーザーの教科書をもう10冊以上出版されています。それらは僕の愛読書(笑)でもあるので、インパクトはありましたよね。

複数のフラクショナルレーザー機器を所有するクリニックでなければ、にきび跡や毛穴治療に対して、最新の治療が受けられないという時代になったんですね。これからレーザークリニックを開業される方や、新しいレーザーの購入をお考えのドクターには、ご参考になる流れかもしれません。

学会のもう少し詳しい内容と、アリゾナで訪れた場所などのご報告は、診療が少し落ち着いたらブログに上げてゆきますね。

最新メディカルスパ情報が見られる

クリニックFサブサイトは、こちらから

http://clinic-f.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月18日 (日)

フェニックスでの米国レーザー医学会が終わりしまた

フェニックスでの米国レーザー医学会が終わりました。

こちら時間であと4時間で出発となりました。

今回のアメリカ滞在中は、ブログをアップする時間がなかなかとれませんでした。こちらの時間で昼間は学会に出席し、夜は昼夜逆転の日本が昼時間となるため、クリニックFウェブサイトのサーバー手続きに奔走していたのです。毎日寝る時間がほとんどとれませんでしたが、学会ではちゃんと最新のレーザー情報を得ることができましたよ。

これは改めて日本に帰国後書くようにしますね。

サーバーの復帰は週明け前半になりそうです。

今回サーバーが落ちるような不測の事態がありましたので、クリニックFのドメインをもうひとつとることにしました。

いままでの http://clinic-f.com  (現在復旧中)に加えて、ハイフンがないhttp://clinicf.comでも今までのサイトが見られるようになりました。

クリニックFのサブサイト http://clinic-f.jp とともに、宜しかったらご覧ください。

最新メディカルスパ情報が見られる

クリニックFサブサイトは、こちらから

http://clinic-f.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月17日 (土)

MAQUIA Mariageマキア・マリアージュ

5

現在集英社から発売中のMAQUIA、マキア・マリアージュという企画の中でクリニックFをご紹介頂いています。

挙式前においでくださる患者さんも多いクリニックF。お母様が元々患者さんで、娘の披露宴のために・・・と母娘でいらしてくださるケースも多いのです。

ブライダルプランをオーダーメイドで作っていますので、御希望のある方は御相談くださいね。

最新メディカルスパ情報が見られる

クリニックFサブサイトは、こちらから

http://clinic-f.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クリニックF 緊急メールアドレスを取得しました。

思いがけず、アリゾナのホテルで夜を徹しての作業になっています。

実は数日前より、マイクロソフトのオフィスライブ(米国のサーバー)上にあったクリニックFのサイトが見られない、確認できない状態になっています。

こちらからも何度も対応しているのですが、未だ復旧の目処が立たず、皆様にご迷惑をおかけしております。ごめんなさい。僕もとても困っていて一秒でも早くなんとかしたいのですが、もうすこし時間がかかりそうです。

クリニックFサブサイトでクリニックについての情報はしばらくの間ご確認いただけたら、と思いますが、サイトだけでなくメールも繋がらない状態になってしまっているため、新規の患者さんでご質問を送られたい方のために、急遽新しいメールアドレスを設定することにしました。

クリニックF 臨時メールアドレス

clinicfcontact@gmail.com

本日土曜日は院長の藤本が海外出張中のため、クリニックFは臨時休診日となっていますが、月曜日はスタッフが出勤していますので、お電話での対応(03-3221-6461)も可能です。

僕の診療は、帰国後の来週火曜日からとなります。

ご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳なく思います。

復旧作業が終わり次第、またご報告させていただきます。

アリゾナ州フェニックスより クリニックF 院長 藤本 幸弘

最新メディカルスパ情報が見られる

クリニックFサブサイトは、こちらから

http://clinic-f.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月16日 (金)

ASLMS2010 in Arizona 学会登録

学会会場についてまずなにをするかといえば

そうです。レジストレーションです。

268

このブログを以前から読んでくださっている人から、最近

「自分は学会というものに出たことがないけれど、先生のブログを読んで参加するにはどうするか、会場でなにをしないといけないか、疑似体験してわかってきました(笑)」

と言われることが増えました(笑)。そう、今回も例外なく、まずは会場で事前に登録していたお約束の「参加証」をもらいます。

Img_6947

自分の発表原稿とアブストラクトも確認しました。

Img_6942

学会誌の667番にTakahiro Fujimotoと、僕の名前そしてクリニックFが載っているの、わかりますか?

今年の発表は、ホヤコンバイオ社の、メドライトC6を利用した肝斑治療の演題です。

Img_6935

アブストラクト(概要)です。

Img_6937

偶然、会場でお会いした女子医大の河野太郎先生に、写真を撮って頂きました。

まだまだ朝も早くて、会場内にはほとんど人がいません。

昨年のワシントンDCでの開催のときにも感じたのですが、この米国レーザー医学会(ASLMS)は、ここ数年アメリカの不況もあって、ちょっと元気がないようです。

今年はどうなんでしょう?

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月15日 (木)

ASLMS2010学会会場へ

生まれてはじめてのアリゾナで、初めて迎える朝。

まずは、学会会場に歩いて向かいます。

Img_6927

砂漠の上に建てられたフェニックスの街。

写真で伝わらないかな? なんだか独特なのです。

Img_6931

さて、コンベンションセンターに入り、大きな渡り廊下を渡ります。

するとようやく今年の学会会場が見えてきました。

Img_6934

まだ朝早くて人がいなかったのですが、何人か知り合いのドクターに声をかけられました。

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月14日 (水)

フェニックスに到着しました

Img_6912

アメリカ・サンフランシスコ経由でアリゾナ州フェニックスに到着しました。

こちらの気温は30度近く。暑いのです。

026

実はアリゾナ州を訪れるのは初めて。意外ですね、と言われますが、僕自身も意外です(笑)。今までは縁がなかったのでしょうか、なかなかチャンスがありませんでした。

初めてのアリゾナであまり見たことがないサボテンと砂漠の景色に戸惑いながら、ホテルにチェックインしました。

Img_6915独特の空気が流れている土地です。

さて、明日の朝から米国レーザー医学会(ASLMS)に参加します。

実はクリニックFのウェブサイトが昨日からサーバーダウンしていて、出国間際からその手続きに奔走していました。

復旧までまだ見通しが立っていませんので、それまでの間はクリニックFのサブサイト クリニックF.jpをご覧ください。

こんなときに役に立つなんて想定していませんでしたが・・・サブサイトを作っておいて良かったな(苦笑)。

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月13日 (火)

フェニックスに行ってきます

アリゾナ州 フェニックスで開催される米国レーザー医学会(ASLMS)に向けて出発です。

今日は天気も良く、出国の時間が午後6時と遅かったので、成田に向かう道中、成田山新勝寺に寄ってお参りしてきました。

平日でしたのでこんなにすいていましたよ。気持ちよくお参りできました。

Img_6904

僕は鎌倉で生まれ育って、小学生のときの趣味が鎌倉の寺巡りでしたので、神社仏閣を参拝したり、見学するのが好きなのです。

成田山は、初詣の習慣を戦略的に日本に作り上げた寺と言われています。成田山が宣伝を始めるまでは、初詣の習慣がなかったのだそうです。

お参りをしたことで、気分もすっきりして旅立てそうです。

学会と、いくつかアメリカ・アリゾナ州に関する報告は、IT状況を見ながらこのブログでしてゆくようにしますね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月12日 (月)

e2  (e-matrix) によるにきび跡治療の将来性

E2

ブリッジセラピーやeCO2(エコツー)といったフラクショナルレーザー機器を超える、毛穴やにきび痕の治療器として、イスラエルシネロン社で開発されてきた

サブレイティブRF機器 e-matrix 

を昨年9月よりクリニックFでもテスト使用してきましたが、いよいよこの機器の米国での正式デビューが決まったようです。

この機種はフロリダのAAD2010でも話題になっていましたよ。

名前も心機一転して「 e2 (イーツー) 」に決定されたようです。

“マトリックス”という名前は、この機器の機能からすれば納得できるのですが、同じくシネロン社のレーザーの照射方法の名前であるトリニティを行うときに使用する、マトリックスIRと名前が似ていて混乱してしまうので、これですっきりしましたよ。

そういえば、e2の名前は、英国の伝説のロックバンドU2から取ったんだとシネロン社のワールド・マーケティングスタッフが言っていましたが、効果のありそうないい名前をつけたと思います。

e2は、今までのフラクショナルレーザーで効果の出にくかったボックスカー型のにきび跡や、こめかみの浅いにきび跡などには、より効果的だと思います。

すでに、クリニックFでもファンの多いe2。また随時ご報告していきますね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月10日 (土)

デビュー目前! 次世代レーザー機器

Laser2010

来週から、米国レーザー医学会(ASLMS)がアリゾナ州フェニックスで開催されます。

グランドキャニオンで知られるアリゾナ。州都フェニックス以外に、避寒地として高額所得者層に人気のスコッツデールや、パワースポットとして有名になったセドナ、キャニオン・ランチなどのヘルス&アンチエイジングリゾートを抱えるトゥーソンなど、魅力的な場所がいくつもあります。魅力的なゴルフ場もいくつもあります(笑)。

米国スパファインダー誌などで投票される全米を代表する「ベスト10スパ」の内4つがアリゾナにあり、美容やアンチエイジングに関する施設も、ニューヨーク、LAに次いでレベルが高いと言われているんですよね。

日本皮膚科学会総会の開催と日程が重なるため、日本人医師の参加者が今年は少ないのでは? と言われていますが、今回は米国レーザー医学会始まって30回目の記念式典なので、とても楽しみにしています。

30thanniversary

今年僕は先月フロリダで開催された米国皮膚科学会(AAD)で演題を3つも発表したため、実はこちらの学会には先月まであまり集中できていなかったのです。それでもホヤコンバイオのメドライトC6という機器を使った肝斑治療の演題が一本通りました。

このアメリカレーザー医学会で僕は、2004年にメンバー(認定医)の資格をとり、2006年にフェロー(専門医)の資格をとりました。演題の方は、足掛け7年で9回目の発表となります。

気合を入れて頑張ります(笑)。

米国レーザー医学会は、世界中からレーザーに興味がある医師たちが集まる学会として知られています。毎年レーザーに関する最新ニュースをここで知ることも多いのですが、実は今回の学会で、ある画期的なレーザー機器が発表されるという噂があるのです。

僕はフロリダのAADなどでも情報を集めてきたのですが、それらしきドクターに、

「こんなレーザーが開発されていると噂に聞いたんだけれど、知っている?」

と話を振ってみると

「なんで君がその話を知っているの!?」

とか

「その話、一体どこから聞いたの!?」

など

顔色がさっと変わるのです。

アメリカ人はポーカーフェイスが苦手ですよね(笑)。

さて、いったいどんなレーザー機器なのでしょう?

もう学会発表演題になっていて、英語ではアクセスできるようですので答えを明かしてしまうと、

ピコ秒単位で発振できる 次世代のQスイッチレーザー

なのです。

シミ治療において画期的な革命を起こすはずですよ。

この話だけでこのレーザーの真価を理解できるのは、レーザーの専門家か、よほどのレーザーマニア(オタク)だけなのでしょうが(笑)、発表演題を聞いたら、理論も含めて、またこのブログでご報告させていただきますね。

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月 7日 (水)

知的なチャイコフスキーを聴きたい方に

上原彩子さんは、僕が最も注目する若手ピアニストの一人です。

2007年に横浜で開かれたラフマニノフのコンサートに行った話はブログにも書きましたが、それ以来しばらく彼女のコンサートには残念ながら行くことができていません。

彼女のピアノが聴きたいな・・・と、最近CDを買ってみました。

チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」とムソルグスキー「展覧会の絵」のカップリングです。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、何を隠そう、僕が中学生の時クラシックにはまるきっかけとなった曲。

第1楽章の最初のフレーズがあまりにも美しくて、父親の古いLPの巨匠エミール・ギレリスとライナーのカップリングのものをすり切れるまで聴いていました。

この映像は、マルタ・アルゲリッチが弾いているものです。

今までもこの曲の演奏は

アルゲリッチとコンドラシン

リヒテルとカラヤン

といった名盤が出ているのですが、この上原彩子さんの演奏は、それらの名盤に匹敵する名演なのではないかと、このCDを聴いて僕はすっかり感動してしまいました。

彼女の演奏は単に技術的に上手いのではなく、音の強弱をつけながらの曲の盛り上げ方や、特に協奏曲でのオケが追いつくまでの間の取り方が絶妙だと思うのです。

この演奏も、おとなしすぎるぐらいの控えめな演奏からスタートするのですが、彼女自身がこの長い曲の構成すべてを把握して、最終楽章にボルテージを上げていけるように演奏をコントロールしています。

良い表現が見つからないのですが、感情で弾くのではなく、曲全体の構成を鳥瞰(ちょうかん)して、意図的に巧みに演出を加えている様な、僕好みの“知的な”演奏なのです。

同じ日本人として、彼女のことを本当に誇りに思いますよ。

ロシア人が圧倒的に有利だと言われているチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝したのに、

僕としたことが、迂闊にもなぜ彼女のピアノ協奏曲を今まで買わなかったのだろう!?

・・・と、後悔してしまいました(苦笑)。

チャイコフスキーがお好きな方は是非お聴きください。

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月 6日 (火)

伊勢廣の焼き鳥弁当

Photo

今日のお昼は、伊勢廣(いせひろ)の焼き鳥弁当になりました。

京橋に本店があるこちらのお店は、クリニックFから歩いてすぐのホテルニューオータニにも支店があるんですよね。お弁当は、お店の炭火で焼いたばかりの焼き鳥を何種類か詰めてくれるので、とても美味しいんです。

今日の四谷は絶好の花見日和。はらはらと降る桜吹雪の中、大勢の人が楽しそうに歩いていましたよ。

診療の合間に僕も行ってこようかな。

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月 5日 (月)

「デバイス・ラグ」~使える医療器具は欧米の半分~

英語の「デバイス(Device)」という言葉を仕事上僕はよく使います。そのため、同じ単語が使われているとつい目に留まってしまうのですが、先週その名も「デバイス・ラグ」という言葉があると聞いて、

なるほど

と思わず膝を打ちました。

この言葉、ご存知ですか?

僕がこの言葉を見つけたのは、iphoneで読んだ産経新聞。iphoneで産経新聞の紙面をそのまま拡大して読めるのです。しかもいったんソフトをダウンロードしてしまえば、無料のサービス。

ちょっとした空き時間や、通勤中の電車の車内でも他の人の迷惑にならず、とても勝手がよいんですよね。

その産経新聞、4月3日の紙面に載っていたのが、医療機関にいる者なら聞きなれた言葉の「ドラッグ・ラグ」ならぬ「デバイス・ラグ」について。

以下産経新聞の抜粋です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海外で使われている医薬品が日本で使えない・・・この「ドラッグ・ラグ」解消に向けた動きが進む中、日本の医療現場は「デバイス(医療機器)・ラグ」というもう一つのラグ(時間差)を抱えている。

海外で使われている医療機器も、国内で承認されるまでに時間がかかるからだ。

欧米で使われている医療機器の半分が日本では導入されていない。このため欧米では当たり前の治療が、日本人には施されない実態がある。

厚生労働省によると、日本は米国に比べ、医療機器が承認されるまでの期間が平均1年7カ月(平成17年度)も遅い。

中略

日本の審査基準は欧州に比べて厳しい。海外で安全性が確認されても、人体へのリスクが大きい機器では治験が求められ、メーカー側にとって負担となっている。

「市場規模が小さいこともラグの要因」とする指摘もある。世界の医療機器市場(17年度)で米国は42%、欧州も34%を占めるが、日本はわずか10%に過ぎない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この記事を読んで、日本のレーザー医業界の惨事もまさにこれが原因だと痛感しました。

特にこの10年間にアメリカを中心として飛躍的に発達した肌を治療するレーザー機器は、ほぼすべてが厚生労働省の認可を得られていないので、クリニックを経営する医師が「個人輸入する」という形態でしか国内で治療ができません。

メーカーや輸入代理店からすると、2年近い歳月とお金をかけて、厚労省の認可をとっても、新しい機器が出た時点でまた再投資が必要になります。

一方で、クリニック経営者の視点からみると、レーザー機器は個人的に輸入されたあくまで個人の所有物なので、リースも通りませんし、事業拡大のために銀行で融資を受けたくても、銀行が必ずその際に求めてくる「担保」として認めてもらうことも叶いません。

頻繁に新しい機器がリリースされるので、患者さんに最新の医療技術をリアルタイムに提供しようと思うと、減価償却が終わる前に機器としての使用をあきらめなければならない時もあり、より質の高い医療を患者さんに提供しようとした際には、こうした度重なる治療機器への投資が、レーザークリニックの経営を圧迫するのです。

レーザークリニックは、レーザー=デバイスへの愛がないと続けられないのですよ・・・。

Photo

僕の愛してやまないレーザーたち(ごく一部です 笑)

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月 3日 (土)

シミと毛穴、ニキビ跡の深さ、測ります

20100403

今日はちょっと写真で見ても・・・弱ってますね。お腹の調子が今ひとつ・・・(苦笑)。この辺でもう一度気合を入れて、夜までがんばります。

さて、「ムンテラ」=診察室でのカウンセリングを行う際、特にシミやニキビ跡についての御相談で僕は意識的に数字を出すようにしています。

このブログで何度も書いていますが、シミやニキビ跡、さらに毛穴は、実際の肌の表面に見えているものだけが病態ではありません。皮膚表面に見えるものは氷山の一角です。

疾患は立体的だと考えたほうがいいのです。

そして、レーザー照射の深さは、レーザー機器の波長やパワーによって変化させることができますので、その病状の深さによって、僕は治療に使う機器を使い分けています。

疾患の深さで、僕が数字に使う単位は「ミクロンメートル」。

クリニックFの診察ではその病態が皮膚のどの深さまで及んでいるかを、この単位を使ってお話するのです。

たとえば

「○○さんの毛穴の深さは、だいたい150ミクロンメートルぐらいですから、この波長のレーザーを、何J/CM2ぐらいの位のパワーで使用すると効果があると思いますよ。」

・・・といった具合に、話をさせていただくのです。

僕は、ずっとこのように実際の数値を出しながら患者さんにお話し、実際の治療にあたっているのですが、結構こういう話をする医師は少ないようです。患者さんから驚かれたりすることもしばしば。

さて、このような形で疾患の深さについてお話をした後、実際の治療に入ります。

まずは、疾患に合う波長を選び、レーザー機器を決定します。

Wavelength1

この図のように特に赤外線領域のレーザー光は、水の吸収度によって、浸達度が変わります。波長が長いと、レーザー光が水に吸収されてしまうため、一般的には波長が短い方が深くまでレーザー光が入るのです。

フラクショナルレーザー・ラインナップでは

915nm マトリックスIR (トリニティ)

1320nm アファームマルチプレックス

1440nm アファーム アファームマルチプレックス

1540nm モザイクHP

1550nm フラクセル3デュアル(エルビウムグラス光)

1927nm フラクセル3デュアル(チュリウム光)

2790nm パール

2940nm サイトン (エルビウムヤグ) ピクセル2940 

10600nm eCO2(エコツー) ブリッジセラピー

の、どの機器を使用するかまず考えます。一般的には、下に行けばいくほど、浅くまでしか入らない波長となります。

今年から登場したe-matrix(イーマトリックス・サブレイティブRF機器)はレーザーではなくてRFを使用しますが

深さで言ったら最も深くまで入りますので、このグラフの最も上に位置することになりますね。

機種が決まったところで次にパワーの決定をしますが、

Laser

例えばフラクセルの場合、どのぐらいのパワーで照射すれば、どのぐらいの深さまでレーザー光が届くかというデータが、すでに海外の学会では発表されているのです。

ですので、レーザーのパワーもほぼ同時に決定できるというわけです。

疾患の深さに合った施術をすることがとても大切なのです。

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月 2日 (金)

肌内部のコラーゲンが減っている?

クリニックで患者さんと世間話をしていると、その延長でよく聞かれることに、「コラーゲン」についてがあります。

「コラーゲン入りサプリメント/化粧品は効くのか?」

とか

「水炊きやすっぽんを食べると、コラーゲンはほんとに増えるのか?」

とか

「そもそもコラーゲンって年をとると、どうしても減ってしまうもの??」

・・・etc。

コラーゲン入りサプリメントや化粧品についての話は、その道の専門家にまかせるとして(笑)

レーザー専門医としての僕の意見なのですが、肌のコラーゲンが減っているという状況を分かりやすく説明すると、

「加齢によりコラーゲンの原材料となるアミノ酸が減ってしまっている」から

ではなく、

「原料は豊富にあるけれど、コラーゲンを生産する皮膚細胞内の工場が怠けている」から

なのです。

肌の下のコラーゲンを増やすためには、肌の中のコラーゲンを作り出す線維芽細胞を何らかの形で刺激して、コラーゲンを合成させる経路(細胞内の工場)を働かせるしかないのです。

ここ数年の論文では、どの波長のどの光が、肌の中でコラーゲンやエラスチンを実際に増やすのか検討されていますし、実際にそのメカニズムが解明されつつあります。

コラーゲンやエラスチンを増やすレーザー光治療を繰り返して行うと、肌の中がしっかりと充実するので、頬の位置が高い、より若い時の顔に近づくのがわかります。

レーザー・光治療器は、光という電磁波の力によって肌の下のコラーゲンを作り出す線維芽細胞を活性化する、唯一証明された、最も有効な手段なのです。

言ってみれば、怠けて眠りこけている“工場長”をまばゆいレーザービームを当てて覚醒させ、きちんとこつこつ働くようお尻をたたく役割を果たすのです。

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年4月 1日 (木)

加齢した肌を若い肌に「入れ替える」

「このシミをとりたい」

とおっしゃって御来院する方が、今でもやはり多いのです。

それは時に

「木を見て森を見ず」

・・・ということになってしまうのですが、初診でおいでになる方には時間をかけて説明しないとなかなかわかってもらえないことも。

そんなとき、僕はこんな話をすることがあります。

初めて会う人の年齢を想像するとき、どういった点で人は判断しているでしょう?

シミの有無や色の白さは、若さの判断基準に実はあまり関係がない。

それよりも

肌にハリと弾力があり、つやつやしている人が、より年齢が若く見られる傾向にあることは恐らく周りの「若々しい人」を見れば皆さんわかっていただけるのではないでしょうか。

レーザー治療にいらっしゃる方には、冒頭のようにレーザー治療≒シミ取り と考える方が多いのですが、以前にも書いたようにそれは日本ならではの現象です。

この10年間でアメリカを中心に行われた技術革新によって可能になったことがあり、レーザー治療の人気と実力はそれにより確実にひとつ上のステージに上がりました。

それは肌を新しく若い肌に「入れ替える」ということ。これをリサーフェシングといいます。

レーザー治療は、単にメラニン色素などを取り去るといった「肌の改善=Improvement」から、コラーゲンやエラスチンを再生させることによって、「入れ替え、もしくは、もとに戻すこと=Replacement または Resurfacing」に意味合いが変わりつつあるのです。

実は、90年代にCO2レーザーによるフル・リサーフェシングの施術が白人の肌に行われるようになりました。しかし、まったく同じパラメーターで色素の強いアジア人に施術をした際、トラブルが続出し、問題になった時期があるのです。アジアの肌にはフルリサーフェシングは、副作用が大きすぎたのです。いつの間にかアジアの国々にとって肌を入れ替える、リサーフェシングという概念は、なくなってしまいました。

アジア人の肌にはリサーフェシングは無理だろうといわれていて何年もが過ぎましたが、

Fractional2

この図のように、肌に正常な部分を残しながら、肌のごく一部分(赤い部分)のみを入れ替えてゆくという、フラクショナル・レーザー・リサーフェシングの概念が登場したのです。

これはアジア人の肌にもリサーフェシングが適応できる画期的な手法。

肌の改善に使用されてきた機器は、1999年に開発されたIPL フォトフェイシャルを中心とした光治療器がしばらくこの業界の中心に居座ってきましたが、アジア人の肌の入れ替えに使用できる機器として2004年に初めて発表されたフラクショナル・レーザーが、徐々にその座に座りつつある、というわけです。

2004年からいくつも現れたフラクショナルレーザーの機器たちを、ここに並べてみましょう。

Fractionallasers

クリニックFでは、これまで本当に沢山のフラクショナルレーザーを購入し、使用してきました。

これらの機器による「リサーフェシング」を行った患者さんを見ると、ニキビ痕であれ、毛穴であれ確実に改善して、また肌全体も同時に平均して5~10歳ぐらい見た目が若返っています。

医師にとってフラクショナルレーザーを使用する上で、最も注意しなければいけない点は、肌の入れ替え比率と深さです。

フラクショナルレーザー機器のメリットは、肌の一部だけを選択的に入れ替えることが出来るということ。ですから、むやみやたらに多く照射すればよいのではなく、照射野の中に、必ず正常な皮膚を残すということが必要です。

また、患者さんの症状が、ニキビ跡の深さなのか、広がった毛穴の深さなのか、を判断し、それに合った深さの波長とパワーの機器を選択する。

こうすることによって、肌の確実な入れ替えを可能になるのです。

この春に出席したフロリダの米国皮膚科学会(AAD)でも、特にレーザー部門においては、フラクショナルレーザー機器の新規製品の発表が最も多く、またフラクショナルレーザー機器による肌のリサーフェシング技術についての検討演題もとても多かったのが印象的でした。

世界的な流れとして、肌を若々しく入れ替えることに対して興味が出てきているのだとおもいます。

昨年末からデビューした機器では、たとえば

■シネロン社のサブレイティブRF機器であるe-matrixは、ニキビ跡の改善に役立つ機器として

■ソルタメディカル社のフラクセル3デュアルは、新たな肝斑治療の機器として

特に注目を浴びています。

レーザー機器による肌のリサーフェシングによって、肌を入れ替える。それにより、顔全体を若々しい印象に作り変える。

フラクショナル・レーザー・リサーフェシングという言葉を、ぜひ覚えてほしいと思っています。

世界の最新レーザー情報 はこちらから

クリニックF http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年3月 | トップページ | 2010年5月 »