テートブリテンへ
イギリスからの帰国日。
フライトは夜ですが、アイスランドの噴火の影響で、昨晩のヒースロー空港は閉鎖されてしまいました。
帰れるのかなあ?
・・・と不安になりつつも、夕方までの時間を無駄にするのはもったいない、と「テートブリテン」に出かけました。
この日の朝は、天気も最高です。
テートブリテンに到着すると、扉が開くのを待っている人たちがたくさんいました。
ここは、1897年にナショナルギャラリーの分館として設立された、イギリス美術の中でも近代美術を中心としたさまざまな展示会が開かれる美術館です。
ちなみにこれに対比されるのはテムズ川沿いにある「テートモダン」。
こちらは2000年に設立され、20世紀以降の現代美術を扱っています。このブログでもふれましたよね。
他にもリバプールやセント・イヴスなどにテートがあるようです。
さて、ヨーロッパの国々を訪れると、国によって得意な文化と不得意な文化があることに気付きます。
イギリスは、シェイクスピアに代表されるように、こと文学に関しては中世より優れた作家をたくさん輩出したのですが、興味深いことに、音楽や絵画となると近代まであまり有名な芸術家がいないのです。
音楽は、今でこそロイヤルオペラハウスのオペラやバレエは世界でも突出する技量ですし、ビートルズやクイーン、スティングなどの著名なミュージシャンもイギリス人ですが、不思議なことにクラシック音楽の分野では、あのイギリスの第2国歌でもある「威風堂々」を作曲したエルガーぐらいしか有名な音楽家がいなかった。
19世紀、20世紀の偉大な音楽家はイタリアやドイツ、オーストリア生まれが多いですよね。
さらに後年、音楽家の産地? は東に移動してポーランドやロシアなどになりました。
一方で、絵画は陽光がまぶしいぐらいの、緯度の低い地域によい画家が生まれています。まずはルネッサンス期のイタリア。そしてスペインや南フランス…。
ロンドンの緯度はなんと北緯51度です。日本に対比させると樺太ぐらいの緯度。陽光の関係でも、画家が生まれにくいのも分かる気がしますね。
しかしながら、このテートブリテンには、19世紀のイギリスとしては珍しい、イギリスを代表する画家として名高い、Joseph Mallord William Turner(ターナー)のコレクションがあるのです。
こちらを今日は見に行きます。
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