« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »

2010年9月の25件の記事

2010年9月30日 (木)

工学部大学院博士課程

今日はクリニックFの休診日。

今度通うことになった大学院に、僕は向かいました。

総合理工学研究科の教授にお時間を頂き、これから3年間の博士課程の研究計画を練りました。

僕が皮下の肥満細胞(マストセル)の研究で医学博士号を取ったのは2004年ですから、6年ぶりに理系の研究生活に入ることになります。

レーザー医療を極めるためには工学的知識も必ず必要で、いつかは工学の博士号も取得したいと思っていたのですが、その夢への一歩が踏み出せそうです。当面は、クリニックの休診日を使ってのスタートですが、思ったよりも早く研究が出来そうで嬉しくなりました。

レーザー機器の研究、と一言で言っても、医学系からのアプローチと、工学系からのアプローチとではかなり違います。ただ、研究をコツコツと行い、海外の学会で発表をして、レビューのある雑誌に論文を投稿するという基本の流れは同じです。

Photonics

来年6月にアメリカ・ボルチモアで開催される工学系レーザー学会の発表が早くも決まりました。そこで、教授に

何か工学レーザーを勉強できる教科書をお奨め頂けないか

と話したところ、この本を推薦していただきました。

Photonics: Optical Electronics in Modern Communication (The Oxford series in Electrical and Computer Engineering)

4cm弱の厚さがある本で、中身は数式ばかりでしたが、先ほどアマゾンで注文しました。昔の数学の知識を思い出して、頑張って読んでみようと思います。

これからまた忙しくなりそうです。体力つけないと(笑)。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月29日 (水)

ニキビ痕治療器 イントラセル

ニキビ跡治療器のイントラセル。クリニックFでもデモを始めました。

0821

照射にちょっとコツはありますが、フラクショナルレーザーを使っている感覚で照射できそうです。

083

ニキビ跡と首のしわに適応があると思っていますので、その症例を中心にテストしました。

クリニックFでかつて新規導入したフラクショナルレーザー機器をすべて照射してもらっているモニターがいますので、照射から3週間後にレポートをもらうことになっています。

症例をとるときのモニターというのは、その疾患があれば誰でもいい、というわけにはいかない、というのが僕の持論です。

施術中に感じたこと、自分に起きている変化、結果として良かったこと、悪かったこと、様々な事柄に対し冷静に分析しながら、適切な言葉で言語化する能力が求められますよね。そうした能力があり、且つその対象となる機器の治療対象に相応しい皮膚をもつ人材というのは僕にとって非常に貴重で、限られた人材の中から毎回お願いするようにしています。

今回も結果が楽しみですね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2010年9月28日 (火)

馬刺しせんべい

Photo

リンパドレナージュの研修で、週末熊本に行っていたスタッフからのお土産。

馬刺しせんべい。

結構止まらないおいしさです(笑)。

これから最後の患者さんが3人。フラクセル3デュアルとフラクセルアイ。それからイントラセルです。

来週半ばからヨーロッパ皮膚科学会が開催される、スウェーデンのイェーテボリに出張となりますので、もしなにかお急ぎの方がいらしたら、7日の木曜日までにお越し下さい。通常木曜日は休診日ですが、出張に伴い来週の木曜日は臨時診察日となります。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月27日 (月)

はじめての書籍出版

Photo

週末は、原稿の校正作業に追われていました。

医師や医療関係者向けではない書籍の仕事をさせていただくのは、僕にとって初めての経験。

「マクロファージ」や「三叉神経」など、自分自身は日常的に診療で使っている言葉が、一般の方向けには難しいと編集者の方から指摘を受けたりして、そこをわかりやすく誰が読んでも大丈夫なものにするために、なかなか苦労しております(苦笑)。

年内に出版のスケジュールで頑張っていますが、もっと形が見えてきたらまた御報告しますね。

今までなかった書籍になると思います。楽しみにしてて下さい。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月24日 (金)

フラクセル3Dualの肝斑治療への応用

今年一年のクリニックFの肝斑治療方針で、大きく変化しそうなものがあります。

それはフラクセル3Dualが独自に持つ1927nmの波長による肝斑治療への適応です。

Fraxel3dual

現在クリニックFで肝斑治療のファーストチョイスは、HOYACombio社のメドライトC6を使用したレーザートーニングです。

しかしこのトーニング治療でどうしても色素が残ったり、治療抵抗性の時にフラクセル3Dualの新しい波長1927nmを使ってみると、強力な力を発揮するのです。

パラメーターは簡単な計算で設定できますが、患者さんによって変えています。

Dual_2

1927nmは水分の吸収率が高い波長です。この照射方法は、パワーを上げても深達度が変わらない1927nm特有の波長の性質を利用したものです。

理論的には肝斑の治療が可能なため、あるパラメーターの基準を決定し数名の患者さんで施術をしたところ、予想通り3~5回のフラクセル3Dualでものの見事に肝斑が消失したので、2010年にテキサスで行われる米国レーザー学会で発表しようと準備を始めました。

フラクセル3Dualは、クリニックFでここ数年購入したレーザー機器の中でもっとも満足度の高いもので、現状浅いニキビ跡の治療にはこれを超える機種はないと思っているのですが、肝斑にも適応できるのであれば、レーザーによる肝斑治療ががらりと変わるかもしれません。

ほんの5年ぐらい前までは、レーザーで肝斑治療は禁忌。さらにニキビ跡も治すための有効な手段がないに等しかったのですが、ここ数年の技術進歩は素晴らしいですよね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月23日 (木)

アンナ・ネトレプコのオペラ「椿姫」

昨日はNHKホールで、来日中のロイヤルオペラハウス最後の公演「椿姫」が行われました。

ところがすごいサプライズ。

なんとヴィオレッタ役の代役を「マノン」の4公演を終えたばかりのアンナ・ネトレブコが急遽務めた、というのです。

ヴィオレッタ役のアンジェラ・ゲオルギューがお子さんの手術に付き添うため降板、それをうけて代役をつとめたエルモネラ・ヤオが、初日、3日目の公演で途中降板して、第2幕からアイリーン・ペレスに代わるという予期せぬ事態。

そうした事態の後に、苦肉の策として、ネトレプコがマノン最終日を歌い終わった後に

声の調子が良ければ

ということで、最終日だけマノンから中一日空けて公演したそうなのですが、これを観ることの出来た観客は思いがけないプレゼントをもらったようなものですよね。

僕も「マノン」の会場で、「椿姫」最終日のチケットを売っていたのを見て、

ソプラノも代役だし、クリニックの診療もあるし、今日のマノンは十分楽しめたし、今回は諦めるか・・・

と断念したのです。

もしもあのチケットを買っていたら、世紀のラッキーチケットでした。

目の前にあっただけに、悔しいです。

マノンの最終公演のネトレプコは声の調子も最高潮でした。ヴィオレッタはもともとネトレプコの得意な役です。急遽公演になったとしても十分対応できたのでしょう。

さすが、歌唱力、演技力、声質、声量のどれをとっても今世紀最高のソプラノと言われるだけはあります。NHKのカメラが入っていたという情報もありましたので、放映されることがあれば良いですよね。

こちらはYouTubeで見つけた椿姫を歌うネトレプコ。僕はこのDVDも持っているのですが、まさに2005年のこのザルツブルグ音楽祭でのヴィオレッタ役が彼女の出世作となりました。彼女の歌声も素晴らしいですが、椿姫のこの幕で大きな時計を置くなんて、ヴィリー・デッカーの演出は天才的です。宜しかったらご覧ください。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月22日 (水)

アンナ・ネトレプコのオペラ「マノン」

三連休の最終日、上野の東京文化会館にオペラを観に行ってきました。

英国ロイヤルオペラハウスによる、ジュール・マスネの「マノン」です。

054

この日は、「当代きってのマノン歌い」と評されるロシア人ソプラノ歌手アンナ・ネトレプコの歌う最終日。

ちょうど5月にロンドンのコヴェントガーデンにあるロイヤルオペハラウスでオペラ「アイーダ」を観たのはこのブログでもご報告しましたよね。本当に心を揺さぶられた素晴らしい公演でした。

その翌月、つまり今年6月に、アントニオ・パッパーノ率いるこの「マノン」はロンドンでプレミエとなりました。

音楽面、演出面ともに専門誌で絶賛された公演。

それが早くも来日したのです。2010年は6月にもロイヤルオペラ・バレエ団も来日していますし、まさに記憶すべき年ですよね。

今年日本で行われるおそらく1番のプラチナチケットを、今回僕はどうしても手に入れたくて、二ヶ月ぐらい前にネットオークションで競り落としました(笑)。

超高額の部類のチケットですが、それでも定価よりは少し安かったでしょうか。

とはいえ、落とせた席は残念ながら3階席の奥。オペラグラスを持っての観劇になりました。

開場の少し後に着いたのですが、会場は5階まで完全に満席。熱気にあふれていましたよ。

002

マスネの「マノン」はアベ・プレヴォーの小説「マノン・レスコー」を土台にしたオペラです。

巨匠プッチーニも同じ題材のオペラを書いていますし、他にも題材が同じオペラがあると聞いています。バレエの題目もありますよね。

この物語は、外見の美しさに加えて、すべての男性を魅了してしまう天性の純真さを持った女性マノンの物語。

マノンの悪意のない自由奔放で天真爛漫な性格、妖艶な立ち振る舞い、そして波乱の生涯を描いたもの。

実はネトレプコが世に出てきてから、プッチーニの「マノン・レスコー」よりも、マスネの「マノン」が演奏される機会が多いのです。

このマスネの「マノン」のイメージに、「マノン」の分身ともいえるべき、はまり役のネトレブコというソプラノ歌手(兼女優)が出てきたためなのだと思います。

さて、マノンの構成は5幕。

観たことのない方のために簡単にストーリーをご紹介しますね。

第1幕では、マノンをはじめとしたこのオペラの主人公たちが登場します。

マノンは一族の意向により、修道院で寄宿生活をすることになります。マノンを送るために、軍人の従兄レスコーと待ち合わせをします。

待ち合わせの場にいる少女マノンのあまりの美しさに、まず大金持ちの老人ギヨーが、そして騎士デ・グリューが愛をささやきます。

マノンは、騎士デ・グリューと情熱的な恋に落ち、修道院に行くぐらいなら、二人でパリで暮らそうと、ギヨーの馬車に飛び乗って逃走します。

続いて第2幕は、マノンとデ・グリューの二人が貧しいながらも幸せに暮らすパリのアパートの舞台からはじまります。

デ・グリューは2人の結婚を許してもらうために父に手紙を書いて、マノンの前で読み上げています。ここのアリアはとても有名です。

しかし、結婚反対するデ・グリューの父親は、友を使って息子を拉致する計画を立てているのです。

ギヨーの友人の貴族ド・プレティニはこの計画をマノンに話し、もしも拉致計画を黙っていたら、裕福にしてやると言葉を残します。

16歳のマノンの心は揺れますが、デ・グリューのためには自分の様な女は近くにいない方がよいのだと納得し、名曲「さようなら、小さいテーブルよ」というアリアを歌いあげます。

ドアのノックの音に、「出るのはやめて」と叫ぶマノン。心の葛藤が垣間みられます。しかし、大丈夫だよ。安心しなさいと言って、家の外に出たデ・グリューが複数の男達に連れ去られるところで幕は落ちます。

058

幕間は多くの人たちでにぎわっていましたよ。

ロイヤルオペラハウス限定のトートバックとTシャツが特別に販売されていて、思わず買いそうになりました(笑)。

続いて物語の一番の盛り上がりである第3幕です。

パリの散歩道クール・ラ・レーヌを歩く、美しく着飾ったマノン。

この時、マノンはパリに住む美人の中でも自他ともに認める「女王」としてふるまっており、「どこの道を歩いても」を歌いあげます。

パリに住む多くの男たちはマノンの気を惹こうと必死。このシーンのネトレプコの画像をYouTubeで見つけました。

この動画の後半部分3分50秒を超えたあたり。

僕がマノンで一番好きな曲ですが、ネトレプコの声質が素晴らしいですよ。

ギヨーは大枚をはたいてパリ・オペラ座のバレエ団を手配して、バレエを見せることでマノンの気を惹こうとしますが、マノンの心はここにあらず。

なぜなら昔の恋人デ・グリューがマノンを忘れて神父となり、サン・シュルピス修道院にいると、偶然聞いたからです。

マノンはデ・グリューのいるサン・シュルピス修道院に向かいます。

敬虔な神父になったデ・グリューは、自分を裏切ったマノンの姿を見て激しくショックを受けますが、マノンに「昔の愛を思い出して」と請われると、デ・グリューはマノンの魅力にあっさり陥落してしまいます。

そして幕間ののち、最終の4幕と5幕になります。

第4幕では、再び愛の生活を始めたマノンが、デ・グリューと一緒に賭博場へと向かいます。豊かな生活のために、一攫千金を狙いにやってきたのです。

賭け事に気が進まないデ・グリューに対して、2人に恨みを持つようになったギヨーが賭けを申し込みます。

ところが、大勝ちしたのはデ・グリュー。ギヨーは烈火のごとく怒り、デ・グリューが「いかさま」をはたらいたと難癖をつけて、警察を連れて戻ってくるのです。

誤解は晴れず、主犯とされたデ・グリューは、その場にいた父のおかげで一時拘束に。しかしマノンは共犯者として逮捕されてしまいます。

続いて短い第5幕。流刑の地に向かうマノンは、既に瀕死の状態。マノンを追ってきたデ・グリューと、劇中3度目の出会いのシーンになります。死期が近いマノンは、デ・グリューに自分の不実を詫びて、デ・グリューの腕の中で息を引き取り、幕が落ちるのです。

最終日ということもあったのかもしれませんが、幕が落ちた時に、会場が総立ちで10分以上も拍手を贈っていました。

ネトレプコも何度も舞台に出てきてくれましたが、日本の劇場であんな光景を見るなんて珍しいですね。

それほど多くの人の心が動かされたということなのでしょう。

マノン役のネトレプコは声の調子も良く、本当によかったのですが、今回急遽デ・グリューの代役を務めたニコラ・クルジャルもネトレプコに勝るとも劣らない素晴らしい演技をしていました。喝采を受けていましたよ。

ちょっと気にかかったのは、40歳を間近にしたネトレプコが、今回、突然にふくよかになったこと。

私生活では2人目の出産が終わったばかりと聞いていますが、DVD全盛の時代ですから、オペラも映像で残ってしまいます。

マノンを演じ続けるためにも、ファンとしてこれ以上は太らないでほしいです…(苦笑)。

060

発泡酒でほろ酔いで、幸せな気持ちで劇場を後にしました。

久しぶりに素晴らしい本場のオペラに触れることができて、充電されましたよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年9月20日 (月)

ルートロニック社ヘイアン社長とゴルフ

韓国最終日。

この日はルートロニック社ヘイアン社長とゴルフの約束です。

6時に迎えの車が来ることになっていました。

朝起きて窓の外を見ると

028

この通り大雨。


これではゴルフは厳しいかな・・・

と思いつつも、ロビーに降りて迎えの車を待ちます。

そんな中、見覚えのあるシルバーのメルセデスベンツS600がやってきました。

ヘイアン社長の車は最初はヒュンダイ、次がBMWの5シリーズだったのですが、ルートロニック社が大きくなるに従って、車が変わりました。

今回の車は安全を第一に考えて選んだと言っていましたが、友として嬉しいことです(笑)。

前日の夜も遅かったので、車中ではついうとうと・・・。いつの間にか寝てしまったようです。

ふと目を覚ますと、そこはゴルフ場でした。

089

088

このSeowon Valley Golf Clubは、韓国版のゴルフダイジェスト誌でベストコースに選ばれた完全プライベートコースなのだそうです。

ヘイアン社長が僕のために選んでくれたメンバーは、ルートロニック社のフィナンシャル担当者と、カルフォルニアでゴルフ留学をして、現在ゴルフアカデミーを経営しているHarry Choiさん。

4人で朝食を食べながら雑談していたのですが、彼はちょうど先週行われたフジサンケイクラシックを、韓国のテレビ局SBSが中継した時にコメンテーターをしていたのだそうです。

薗田、石川両選手のプレーオフでの接戦は凄かったよねと、話も盛り上りました。

雨での移動で心配しましたが、ラウンドを始めるときにはご覧の通り、青空も見えてきました。

090

094

さすがに韓国のベストコースだけあって、戦略性の高い、綺麗なコースでした。

092

韓国では、9ホール回ったところで昼食ではなく軽食を取るのだそうです。

軽食の内容は、豆腐とキムチの盛り合わせ。

韓国ぽくってよかったです。

肝心のスコアは・・・

レンタルクラブの割には善戦したということで勘弁してください(笑)。

ラウンドは1時過ぎに終わり、その後は韓国家庭料理のお店に連れていっていただきました。

099

外観はこんな感じなのですが、

097

食事はとても豪華でおいしかったです。

0951

皆英語が堪能だったので、楽しく話題が盛り上がりましたよ。

僕の横のHarryさんにはゴルフのアドバイスを沢山頂きました。

swing:

your shoulder turn at the back swing is very good, but at down swing your body and shoulder is open too early that cause pull shot sometimes.

It will take a little time to fix it but try this.

In down swing to impact, try to maintain your body and shoulder position same when it is at the top of back swing.

Just start down swing with weight shift to the left using legs with no upper body action.

Imagine upper body has to turn from the impact(moment of truth) to the finish.

you will make an excellent golfer.

みたいな感じです。英語でゴルフレッスンを受けたことがなかったのですが、新鮮で勉強になりました。

098

店を出る時にはこの看板。「千客万(萬)来」。

韓国の飲食店にとっても、ありがたい言葉なのですね。

100

帰りは、また雨雲。

約一時間かけて、金浦空港まで送ってもらいました。

車の中で、新しいレーザー機器開発について、日本や米国のレーザー市場の今後、レーザー治療における日本のキードクターの話題などなど、さまざまなことで盛り上がりました。

こうして国を超えて、レーザー開発会社の社長と話ができるのは嬉しいことで、楽しい時間でもありました。

102

金浦空港から羽田に向かいました。羽田空港は込んでいて着陸がおそくなりましたが、羽田から都内のアクセスは近くて助かります。

空港に車を駐車していったのですが、都内の家までわずか30分。

10月の羽田の国際空港化が楽しみです。

2泊3日と短かったですが、今月の国際学会周遊記、韓国出張編はおしまいです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月19日 (日)

韓国名物「動くタコ」の味

この日の夜は、韓国名物の「動くタコ」なるものを初めて食べました。

083

店先にいたこのようなタコ。

084

数分後、こんな料理の一皿に切り身で出てくるのです。

生け簀には慣れているつもりでしたが、実際見てしまうとちょっと食べるには勇気がいります。でも韓国では普通に食べる料理なのだとか・・・。確かに韓国料理では、タコってポピュラーな食材ですよね。

意を決して(笑)食べてみましたが、おいしかったですよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月18日 (土)

ソウル第2回MIPS学会会場

このMIPSという学会ですが、元々医師の少ない形成外科学会の、さらに微小手術分野というセグメントされた分野にターゲットを絞った、ある意味とても専門化された学会なのです。

057

大学病院に勤務する先生方の出席も多く、韓国に数多くある美容外科系の学会の中では、格式も評価も高いものだと聞いています。

068

韓国のドクターで参加されたのは、300人ぐらいだとか。

学会会場には3つの講演会場があり、そこで2日間にかけて並列して講演が行われるという形式。

060

会場の目の前には、レーザーや手術機器などの展示場が広がります。

073

韓国の女優さんが呼ばれているなど、華やかな会でしたね。

美容大国ならではの演出だったのでしょうか。

075

学会終了後、招待講演の感謝状と、講演時の写真をプリントしていただいた物を頂きました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月17日 (金)

62回目の海外講演

明けて翌朝7時。

まだ外は暗いのですが、スーツを着て学会会場であるCOEXに向かいます。039

032

まずは医学会お決まりの作業。レジストレーションで名札をもらいます。

通常はここで学会参加費を支払いますが、今回僕は招待講演者なので無料です。

034

学会誌を開いてみるとシンポジウム最初の枠に、写真入りで紹介して頂いていました。

037

朝8時からの会場で、日本人医師はまずいないだろうと思っていたところ、神戸ルミナスクリニックの八幡真代先生が声をかけてくださいました。

講演中の写真も撮って下さり助かりました。

八幡先生、ありがとうございました。

050

055

講演の依頼は、フラクショナルレーザーの比較演題を・・・ということでしたので、今までクリニックFで使用してきたフラクショナル・レーザー機器の話をさせていただきました。

数えてみると、今回の講演は僕の62回目となる海外英語講演。100回を目指していますが、いつの日か達成できるでしょうか(笑)?

早朝の講演で、寝不足。すこし頭がボーッとしていたのですが、講演が始まると思考がクリアになってくるのは不思議ですね。質疑応答も頑張ってこなしてきましたよ。

同じレーザーのセッションに招待講演者として呼ばれていた、カイロ大学レーザーセンターのAshraf Mohamed Badawi教授にも再会しました。

067

サイノシュアのフラクショナル・レーザー機器を使用していた先生ですが、最近はサイトンの機器を使っていて、非常に効果をあげているとか。

もう4年も前になりますが、2008年に僕もカイロ大学でレーザー医療の講義をさせていただく機会があったので、ご興味のある方は、国際学会周遊記アフリカ・エジプト編をご覧ください。

MIPSの学会会場については次のブログでお伝えしますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月16日 (木)

韓国の光明で巨大な蟹を食す

会社訪問している間に夜が更けてしまい、カン社長が食事に誘ってくださいました。

ジェイシス社からから少し離れたこの場所は、光明(カンミョン)市という、ソウル市ベットタウンとも呼べる、隣りにある市。

077

話題に出たのが、地名だけだと「光明=光治療器」・・・つまりフォトフェイシャルを連想してしまうよね、と。レーザー業界関係者の性でしょうか(笑)。

019

外はあいにくの雨ですが、さらにこんなネオン街に一行は進んでいきます。

一体どこに行くのだろう??

しばらくして、

ここですよ

と、

022

こんな店の前で立ち止まりました。

021

目の前にある水槽をよくみたら凄い大きな蟹です。024

この水槽の中から蟹を選び、このおじさんの後ろにある蒸し器でボイルしてもらえるのです。

蟹に目がない僕。嬉しいな。

僕が選んだのは、この蟹。

025

あまりに大きいので、写真を撮ってもらいました。

僕の頭よりも明らかに大きいですね。

なんと4.8kgもありました。

026

出てきた蟹の、大きいこと。

4人で食べたのですが、あまりの量に食べきれませんでしたよ。

この蟹の店で長年働いている韓国のおばさんが、これは自分が今まで見た中で二番目に大きい蟹だと言っていました。

なんでも蟹は一年に100gづつしか大きくならないのだそう。

ということは、この蟹は48歳!!!

本当なんでしょうか? だれか知っている人がいたら教えてください(笑)。

夜遅くまでジンロとマッコリで盛り上がってしまい、ホテルにチェックインしたのは夜半過ぎの1時頃でした。

翌日は朝一番で講演が控えています。頑張らなければ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月15日 (水)

韓国第2位のレーザーメーカージェイシス社訪問

金浦空港についてから、3時間余りをかけて車でやってきたのは、韓国第2位のレーザーメーカーであるJeisys社。

会社に着いたのは午後8時過ぎでした。

017

ジェイシス社は2000年に韓国で設立されたレーザー会社です。

同じ頃に設立され、QスイッチヤグレーザーのSPECTRA VRM(マックスピール)を主力商品にして株式上場路線を取ったルートロニック社に次ぐ、韓国第2位のレーザー/光治療器の売り上げを誇る会社。

会社立ち上げ時にルートロニック社がレーザーを主体に製品のラインアップを作り上げたのに対して、ジェイシス社はIPL(光治療器)を主力として市場に投入しました。二つの会社は高い技術開発力を基にしていますが、興味深いことにジェイシス社は逆に非上場主義を貫き、社長も表に出ないという、ルートロニックと正反対の社風を持つ会社です。ジェイシス社の社長の顔を知るユーザー医師は韓国でも少ないのです。面白いですね。

このジェイシス社は、フラクショナルRF機器のイントラセルという独特の技術を持った機器を開発したので、こちらの最新版を見学に行ってきました。

これは工場の中にあったアップグレードを控えている最新機器。特別に見せていただきました。もちろん本邦初公開。

011

イントラセルについては以前のブログでもご紹介しましたが、この機器は7段階の出力レベルと4段階の針の深さを調節することで、皮下に熱刺激を与えるフラクショナルRF機器。

先行してクリニックFでも導入しているシネロン社のe-matrix(e2)と同じような効果を、実際にマイクロニードルを使用することで行っています。

Intracel

絶縁針をさすことに対して抵抗はありますが、確かに肌の深いところに針を刺し、その部位で熱刺激を出せば、最も熱に弱い表皮に対して熱を加えにくいのは理にかなっています。

さらに、治療器にレーザーを使用すると肌の色(メラニンの量)に対してパラメーター調整をしなければならないので、色の黒い肌を持つ患者さんに対して、強い出力の治療が難しかった。

しかし、この機種はRFを使用することでこの問題を解決しています。つまり日に焼けた男性のニキビ痕など、今までの機器で治療しにくかった部位が治療が可能になります。

ただし、前からこのブログでも触れているように、特にレーザー機器治療の場合、同じ機械があるからといって、同じ治療が出来るとは思わない方が良いと思います。レーザー治療器は所詮道具の1つですから、要は使い方の工夫がいかになされているかです。

013

もしかしたらこちらも本邦初公開のカン・ドンファン社長。年齢を聞いたらまだ38歳なのだそうです。技術者然とした雰囲気は好感が持てましたよ。

ちなみに僕たちの間にある機器は、ジェイシスの発表する新しいフラクショナルCO2レーザーです。クリニックFでもテストを頼まれましたので、使ってみようと思います。

015

カン社長とさまざまなディスカッションをしましたが、技術開発力はありそうですね。

014

こちらも新たに開発しているファイバー式のレーザーメス。

このほか、写真を撮れないと言われた技術や商品もいくつかありました。

年末に向けて新たな機器を販売する予定なのだそうですよ。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月14日 (火)

ショパンのチョコレート

今週は、先週末訪れた韓国出張紀をブログでお届けしていますが、ちょっと一息。

こんなポーランドのお土産を今日頂きました。

Chopin_chocolate

グランドピアノを模った箱が綺麗ですよね。右に今年生誕200年を迎えたフレデリック・ショパンがいるの、見えますか?

中身は

Chopin_chocolate_2_2

チョコレート。

写真を撮る前に早速頂いて、ふたつ欠けていますが・・・(笑)。

血糖値を上げて、これから今日最後の診療。がんばります!

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

韓国へ向けて出発です

2010年9月10日、韓国の微小形成外科学会(MPIS)に向けて出発です。

002

羽田からの便で午後出発ということで、朝から一つ仕事を終えてから車で空港へ。時間的にも楽に出発できました。

006

途中の機内からは、眼下に雪の無い富士山が見ることができました。

雲海の中にある黒い富士山。


富士山の頂上を空から見る・・・というのは、貴重な体験なので、この方角に空路向かうときはいつも楽しみにしています。

意識して見るようになったのは、ここ数年のこと。自家用操縦士免許を取った時に言われたのですが、小型機だと、むやみに富士山に近づくことはできないのだそうです。

富士山には衝撃風と呼ばれる突風が吹くことがあり、事故も多いということが、その理由だとのこと。

大型機ならではの贅沢な光景。

005

さて、羽田からわずか1時間50分でソウル金浦空港に到着です。

しかし、予想外なことに、かの地は激しい雨。

ともかくひとつ目のアポイントをこなすために車で移動したのですが、大渋滞。

わずか20kmぐらいの距離を車で移動するのになんと3時間もかかってしまいました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月13日 (月)

韓国から帰国しました

昨晩夜10時羽田着の便で、無事韓国から帰国しました。

学会の方は、発表を無事終わり、このような感謝状も頂きました。

076

日本は暑い日が続いていたようですが、あちらは行ったその日から想定外の大雨で、空港からの道も街も連日大渋滞でした。とはいえ、昨日日曜日はルートロニック社CEO ヘイアン社長とのゴルフラウンドの時間だけ雨が上がり青空が広がる・・・という晴れ男ぶりを発揮して、韓国でのゴルフも無事楽しむことができました。

今日は朝から診療他スケジュールが詰まっているようなので、また明日からブログを上げてゆきますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 9日 (木)

今週末は韓国

今週末に、「第二回国際微小浸襲形成外科学会(Minimal Invasive Plastic Surgery)」という学会が韓国・ソウルで開催されます。

Mips1

僕はそのトップバッターでフラクショナルレーザーリサーフェシング治療の比較についての招待講演をすることになっています。

Mips

WEB SITEでは、写真入りでInternational Facultyとして紹介されていました。

今回の韓国ではちょっと楽しみなイベントが一つあります。

韓国唯一の株式上場を果たしたレーザー製造会社であるルートロニック社創始者 Haelyung Hwang社長が、

韓国のホームコースに招待するのでゴルフでもしよう

と言ってくれているのです。

ヘイアン・ファン社長は、エール大学工学部出身の韓国系アメリカ人。

昔からウマが合って、まだルートロニック社がマックスエンジニアリング社という名前で、小さい企業だった頃、ポーランドやシンガポールの学会に招待してもらって、機器の講演などをしました。もう10年近く前になってしまいました。

その間、ルートロニック社は韓国での株式上場を果たし、アメリカ支社を立ち上げ、世界のレーザー会社の仲間入りを果たしました。

現在は韓国でも成功者として紹介されていて、とても忙しい経済人になってしまいましたが、世界各国で事あるごとに顔を合わせ、様々な場所に出かけ、会食をしてきた仲なのです。

現在クリニックFに導入しているルートロニック社のレーザー機器は、フラクショナルCO2機器である「eCO2(エコツー)」がありますが、ここで簡単にルートロニクス社のご紹介をしておきましょう。

ルートロニック社は約10年前に、「Spectra VRM」というレーザーピール(マックスピール・カーボンピール)を行うQスイッチNd:YAGレーザーを開発して、コストリーダーシップ戦略のもと、世界市場にレーザー機器を安価に販売しました。

このマックスピールの手法は、現在肝斑治療に使用されるレーザートーニングの原型になったもの。

その点で先見の明はありましたよね。

次いで2004年に当時のリライアント社からフラクセルが発売されると、ほぼ1年間で10nm波長の短い1540nmの波長を使用した、同様なフラクショナルレーザー機器「モザイク」を開発しました。

この時は、クリニックFでも機器のテストに参加しましたよ。

さらに、新しい1444nmの波長を利用して脂肪溶解レーザー機器である「アキュスカルプ」という機器も開発しました。

すなわち、ルートロニクス社の特長は、アメリカやイスラエルで新規に開発されたレーザー機器を、比較的早い段階で技術解析・マーケティング調査を行い、似た特性を持つ、けれど安価で操作性のある機器を国内外で売り出すことに長けている会社、と言ってよいかと思います。

韓国本社、米国支社の売り上げのうち、かなりの比率を技術開発に向けている企業なので、開発能力はあるのです。

時に、

「日本企業には出来ないワザを使うよな~(笑)」

と思うことも正直ありますが、グローバルな視点で「競争社会でがむしゃらに生き残ろうとしている」アグレッシブな姿勢は評価できる点も多いと思いますよ。

ただし、ルートロニック社の製品は、この日本において実際購入し使用するユーザーの立場であるドクターから見ると、評価が難しい機器だと言えるでしょう。

機器は優秀でも、機器のメンテナンスで悩まされることになるからです。

株式会社JMECがディストリビューターをしていたころはよかったのですが、その後経営スタイルが転々として、特に機器メンテナンスがスムーズにいかなくなってからは、諸先生方とトラブルが発生することも多く、その点で難しいのです。

実はクリニックFでも、エコツーのメンテナンスで一度トラブルになりかけたことがありました。

面白い機器や独特の視点を持つ会社だけに、ある意味勿体ないことです。

彼は経営者としてとても尊敬できますし、非常に誠実な人間です。けれど、そういえば、上場後は組織が大きくなりすぎて、末端まで企業のヴィジョン・ミッション・バリューが届かないと言っていましたっけ。

このあたり、実際どう考えているの? と今回の韓国滞在で、本音トークで切りこんでみたいと思っています。

またこのブログでご紹介しますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 8日 (水)

村上春樹の「おおきな木」

The_giving_tree

シェル・シルヴァスタインの名作絵本「おおきな木」。村上春樹翻訳で、今月改めて出版されたそうです。

「おおきな木(The Giving Tree)」が日本で出版されたのは、1976年。当時北海道大学文学部教授をされていた、本田錦一郎さんのこちらも名訳でロングセラーとなりましたが、その後名誉教授になられた本田先生は、平成19年に亡くなられ、またこの本の日本における版権を持っていた出版社が倒産してしまったようで、他社に版権が移ったのだとか。

そうした諸々の経緯もあって、今回村上春樹訳の新生「おおきな木」が、タイトルはそのままで出版されることになったのだそうです。

村上ファンの僕にプレゼントで頂きました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 7日 (火)

発見されたダ・ヴィンチの真作

来月スウェーデンのヨーテボリに出張で行く予定です。

ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の参加なのですが、実は8月15日までヨーテボリで「:And There Was Light」という、ミケランジェロ、ラファエロ、ダ・ヴィンチを中心とした芸術家達を一斉に集めた世界的に注目されるある展覧会が開かれていたのです。

この展示会終了後わずか2ヶ月差でのヨーテボリ出張・・・。タイミングが悪いのか良いのか、でもやっぱり

「あと2ヶ月会期を延ばしてもらえたら・・・」

と、ちょっと残念な気持ちになってしまいますね(苦笑)。

今回の展覧会で一番の注目作は、2008年に約100年ぶりに証明された、「美しき姫君」という、レオナルド・ダ・ヴィンチの真作の世界初の展示でした。

この展覧会は、各国を経由していずれ日本に来るとのことなので、すこし待てば日本でも観られるのでしょうか?

そもそも数の少ないダ・ヴィンチの新たに発見された絵画作品。しかもかなり質の高い作品とあっては絵画ファンなら興奮しますよね。観に行きたかったですよ。

日本での展示は、絵がガラスの先、しかも、ものすごく遠くに鎮座していたりしますから…(苦笑)。

1998年のオークションでわずか1万9千ドルで落札され、2007年に美術収集家のピーター・シルヴァーマン氏に転売された、ドイツの無名画家の作品といわれていたこの作品。

しかしながら、無名の画家にしては高い完成度と、左利きのダ・ヴィンチを思わせるさまざまな画法。眼識のあるシルヴァーマン氏の依頼で、もしかしたら、ダ・ヴィンチの作品ではないかと解析が始まります。

012

その経過をまとめたものがこの「美しき姫君」という著作。

オックスフォード大学美術史学科マーティン・ケンプ名誉教授は、ダ・ヴィンチの画法、科学観、個人史的側面からの解析を行います。

リュミエール・テクノロジー研究所代表のパスカル・コット氏は、最新のマルチスペクトル撮影による光学的な解析によって詳細な分析を行うのです。

僕は絵画の解析なんて、X線を当てるぐらいのものかと思っていたのですが、分析の経過では100nmぐらい波長をずらした光を絵に照射して、反射した光を取得し、近赤外線など実際に目に見えないものまでもを再現したり、

取得した何枚もの写真をもとに、実態顕微鏡のように絵画を拡大したものを、ミクロン単位でデジタル画像のピクセルに落とし込み、指紋や掌紋などを解析するといった様子は、さながら法医学の検証のよう。

それらのデジタルデーターを元に絵を再現し、使用された羊皮紙の経年変化などをデジタルサブトラクションを行い、完成当時の色彩をよみがえらせるといった、医療画像機器でも応用されている技術を使います。

さまざまな考察の結果、この「美しき姫君」はダ・ヴィンチの真作であろうとの結論。

美術ファンとしては非常に興味深い本でしたよ。お勧めします。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 6日 (月)

第15回MBF招待講演

昨日の日曜日は、銀座の時事通信ホールで開催された、第15回日本抗加齢美容医療学会(Medical Beauty Forum)で講演をさせていただきました。011

15回の歴史を刻んできたMBFでの招待講演は、今回が2度目となります。

今回会長をされたクロスクリニック院長の石川浩一先生より、「フラクセル3DUAL」の講演でお声を掛けていただいたのです。

石川先生は各メディアでもご活躍され、レーザー皮膚治療の大先輩ともいえる方なのですが、僭越ながら「レーザー機器オタク」 兼 「レーザー機器コレクター」 という点で僕と共通項があり(笑)、お会いするといつも最新レーザー機器ネタだけで話が弾んでしまうのです。

今回は石川先生の豊富な御人脈もあって各界からさまざまな専門家の先生が集まったようです。有料の学会にもかかわらず、参加医師167名・・・と予約だけで定員が埋まってしまい、当日受付もないという状態だったのだとか。

特に他科の先生方が多く参加されているようで、このレーザーという分野が、改めて注目を受けているのだと再確認されましたよ。

001

肌のレーザー治療については

○フォトフェイシャルについて東京女子医大の根岸圭先生

○超音波ウルセラシステムについてみやた形成外科・皮ふクリニックの宮田成章先生

○スレッドリフトについてドクタースパクリニックの鈴木芳郎先生

○Qスイッチレーザーについて湘南鎌倉病院の山下理絵先生

○フラクショナルレーザーについてはクリニックFの藤本

そして

○最新痩身機器について会長講演として石川浩一先生

が最新の知見の話を受け持ちました。

午後からは再生医療のセッションもあり、こちらは聴者として興味深く聞かせていただき、とても勉強になりました。

005

僕がお話させて頂いたフラクショル・レーザー・リサーフェシングの手法は、肌を改善するのではなく、入れ替えることによって段階的に若々しい肌質に変えてゆく2004年に開発された手法です。

010_2

米国ではレーザー会社のほぼ全社がこの手法を取り入れた機器を開発しており、皮膚科医を中心とした米国医師たちには

「レーザー治療=フラクショナル・レーザー・リサーフェシング」

と言われるまで認知されています。

一方で日本では、こうした最新機器が輸入されていないことから「レーザー治療=シミ取り」という認識がいまだに強い。

このあたりも以前から指摘されている医療機器のデバイス・ラグ問題の一端だと思います。

リサーフェシング。肌の入れ替え療法。世界のよりよい治療の認知度を上げてゆきたいなと思います。

今回お声を掛けてくださった関係者の皆様、お世話になり、また勉強の機会を頂き、ありがとうございました。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 5日 (日)

SPUR10月号

集英社から発売中のSPUR10月号でクリニックFを取り上げていただきました。

Spur_3

トリニティと化粧品のご紹介です。機会があったらご覧になってください。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 4日 (土)

フラーレンがGoogleに

今日のグーグルのトップページを見ていたら、グーグルの真ん中のOが「フラーレン」になっていました。

Fullerene_2

今日はフラーレンが発見されて、25年なのだそうです。

フラーレンは、クリニックFでも化粧品の中に使用している抗酸化剤。

今年のマイアミでの米国皮膚科学会(AAD)の僕の3つの発表もフラーレンとレーザーについてでした。

多分今日限定ですが、綺麗なアニメーション入りですので、よろしかったら見てください。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

江の島で見た日の入り

そういえば、先日クリニックFの休診日に、久しぶりに江ノ島に行ってきました。

夕方まで、とある書籍の原稿書きをしていたのですが、ちょっと(だいぶ)煮詰まってきたので、気分転換のドライブに出たのです。

鎌倉で生まれ、藤沢で育った僕にとって、ドライブに行くときはどうしても東京から南西に下りがち(笑)。

今日はちょっと違うルートを通ってみようか・・・と頭では考えていたはずなのに、気がつくと第三京浜や横浜新道、西湘バイパスを走っていた、ということがよくあります。

そしてそのまま小田原や箱根まで足を伸ばしていたりするのです。

この間も同じように原稿に詰まって(苦笑)小田原まで行き、友栄で久しぶりに鰻を食べましたよ。

今回は、江ノ島までで十分リフレッシュできました。

014

現地に到着したのが夕方5時。小腹がちょうど空く頃で、名物のしらすどんぶりを食べ、日の入りを待ってみました。

江の島入口の橋から夕焼けを見ると、富士山が綺麗に見えるスポットがあります。

002

雄大に富士の麓に沈んでゆく太陽。

009

外国からの観光客がかなりいて、驚きました。

これですこし頭の切り替えもでき、家に帰ってまた原稿に向かいました。

今年の末には形になる予定ですので、そのときにまたお話しますね。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 3日 (金)

8月31日の日経新聞に載せて頂きました

先月上旬に大阪で開催された、講演会/ディスカッションの内容を、31日の日経新聞(夕刊)に載せていただきました。

008

第一部は、「健康と若々しさのために水を選ぶ」という僕の講演。

第二部は、ロサンジェルスオリンピック代表の元バレーボール選手、現在スポーツプロデューサーの三屋裕子さんと、株式会社日本トリム社の森澤社長との鼎談でした。

Photo_2 

この会は、約200人の方が参加されたとても大きな会でした。

009

地球上の生物は、ミトコンドリアを細胞の中に取り込み、無酸素状態と比較して約19倍のエネルギー効率を得て、酸素と共存する生活を選択しましたが、効率と同時に、活性酸素の弊害と常に戦わなければならなくなりました。

そう、燃焼や錆びといった非常に強く速い「酸化」という反応を短期間に起こす酸素は、生体にとっては毒物なのです。

活性酸素がDNAを傷つけ、それによって遺伝子転写経路が異常になることで、ガン化、老化といった現象が起こるようになりますし、活性酸素は、糖尿病などの現代人の病気にも深くかかわってくることが、ここ数十年の研究で分かってきました。

活性酸素から生体を守る防御システムは、以下の三段階によって守られています。

Photo

それは、大きく分けると

第一次防御として

口から抗酸化物質を取りこみ、活性酸素を中和することによる「栄養学的アプローチ」

第二次防御として

体内で発生した活性酸素を除去する「生体内酵素アプローチ」

第三次防御として

活性酸素によって引き起こされた遺伝子の転写ミスを修復する「遺伝子修復アプローチ」

の三つです。

栄養バランスの良い人は、ガンになりにくいですし、年をとりにくいと言われていますが、それは第一次防御系のアプローチですね。

僕も医師として大学病院では働いていたときに、「元気なお年寄りは、見た目も若い」という印象があったのですが、長生きする家系は、生活習慣に加えて、生まれつき、こうした活性酸素を体内から除去する第二防次御系や、遺伝子修復に関わる第三次防御系の酵素を豊富に持つ優秀な遺伝子を持っているのだと思います。

水の抗酸化能力についてに研究は、まだまだ今世紀に多くの課題を残していますが、活性酸素を効率よく除去する還元水(機能水)というものが存在するのであれば、機能水は、上記の第一次防御に加え、第二防次防御系のSOD様活性も併せ持つことになり、活性酸素に対する抗酸化に画期的な医学的アプローチになりえます。

株式会社日本トリム社は、電解還元水の整水機器メーカーとして唯一の東証一部上場会社。既に水に関する数多くのパテント(特許)を取得し、大学病院などとの共同研究を進めて、機能水に対する医学的根拠を常に求めてきた会社です。

現在この水を、透析の時に医療使用して、透析後の患者さんの疲労感を改善する研究も進めているようですが、水に対する研究は今後もぜひとも続けていただきたいですね。

講演に呼んで下さった関係者の方々に厚くお礼申しあげます。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年9月 1日 (水)

サンディエゴからの帰国と米国サプリメント事情

276

サンディエゴからの帰国は御存じロサンジェルス国際空港(LAX)からでした。

067

カルフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のメディカルセンターの前を通りました。一度見学したいのですが、まだ叶っていません。

240

個人的にちょっとおもしろかったのが、サンディエゴで見つけたこのDVD自動レンタル機器。アメリカらしいラフさも含めて、しばし立ち止まってしまいました。

日本生活が長い外国人が、日本が世界に誇れる素晴らしいビジネスモデルは、「TSUTAYA」と「宅急便」だと話すとよく聞きます。確かにこんなに便利な国は世界中のどこにもありませんよね。

277

今回も本屋に行ってきました。個人的に気になった本は、この本。

サプリメントは、1910年代にビタミンが発見されるとともに、アメリカでの市場に製品が出るようになりました。

医療費が高コストであるアメリカでは、サプリメントに代表される健康補助食品によって、病気を未然に防ごうというインセンティブが強く働くのです。

しかしながら、医師として指摘しておかなければならない事実としては、サプリメントは「医薬品」とは全く違うカテゴリーにあるということ。

医薬品では「治験」によってプラシボーとの比較により、効果を実証される必要があります。

しかし、サプリメントは科学的根拠がなくても、何らかの証拠があれば効能を表示できることになっており、さらに医薬品ほどに厳しい品質基準を維持する義務もないので、結果として製品の品質のばらつきも許容されているのです。

1994年、アメリカの連邦政府は「栄養補助食品健康教育法」(DSHEA:Dietary Supplement Health and Education Act)を可決し、サプリメントを「ビタミン、ミネラル、ハーブ、アミノ酸のいずれかを含み、通常の食事を補うことを目的とするあらゆる製品(タバコを除く)」と定義し、サプリメントにわかりやすいラベル表示を義務付けました。

1996年にはアメリカ政府の外圧によって、日本にもサプリメントの輸入が始まったのです。

何らかの効能を謳って世に出てきた数多くのサプリメント。

しかしながら、それぞれの製品の品質は会社によって、ばらばら。

健康のために飲んでいるつもりが、むしろ、健康を害していることもあるのです。

クリニックFでも、採用するサプリメントの選択には、相当気を使っていますが、こういったネガティブデータは、サプリメント大国であるアメリカに実際に行かないとなかなか拾うことができないので、貴重な情報ですよ。

そんな感じで、帰国後少し時間が経ってしまいましたが、新国際学会周遊記、北米サンディエゴ編を終わります。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年8月 | トップページ | 2010年10月 »