ヨーロッパ皮膚科学会のレーザー会社展示
2010年スウェーデンのヨーテボリで行われたヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の話に戻ろうと思います。
さて、学会会場ですが、ヨーテボリという土地で行われたからか、いつもよりも規模が小さく感じました。
レーザー機器関連企業で出展していたのは、クリニックFでも馴染みのあるところばかりでした。
フラクセル3DUAL と サーマクールCPT
を販売している米国ソルタメディカル社。
そして、合併二年目を迎えたイスラエル・シネロン/キャンデラ社。
トリニティ(e-max) と e-matrix(e2)は僕のクリニックでも大活躍しています。
さらにライムライト、タイタン、ジェネシス、パール、アキュチップを統合するXEOシステムを販売する米国キュテラ社。
そしてこちらはニキビ跡、傷跡を治療するエコツー(eCO2)を販売する韓国ルートロニック社。
アファームMPX、エリート、アコレードを販売する米国サイノシュア社や、肝斑治療のHOYAコンバイオ社メドライトC6を展示するブースもありましたよ。
また、それ以外でも写真のイタリアのDEKA社や
フランスのQuantel社などのヨーロッパ勢のレーザー会社もあり、興味深かったです。
今回も会場で指摘を受けましたが
「Dr.Fujimotoのクリニックほど幅の広い治療機器を揃えているクリニックは、世界的に見てもあまりないでしょうね。ぜひ一度行ってみたい!」(笑)。
最近似たようなことをあちこちで言っていただくので、嬉しいやら、「ちょっと買いすぎかな・・・確かにあの機械を買わなかったら、もうちょっと今頃経営も楽になっていたかも・・・」と時々反省してみたり(!?)複雑な気持ちもありますが(苦笑)。
そんなクリニックFですが、毎年年末にレーザー機器を購入するために、次に購入するべきレーザー機器の査定に入っています。
一つはフラクセルリペアという、日本に導入されていないCO2フラクショナル機器の個人輸入です。
これは機器の大きさが大きすぎるので、ちょっと躊躇しているんですよね。小さなクリニックなので、すでにレーザー機器に占領され、インテリアもスタッフもレーザーの影で霞んでいるような状態なので(笑)。
そして、先月クリニックFでもテストさせていただいた韓国ジェイシス社のイントラセル。
ヨーロッパ皮膚科学会と同時期に行われた日本美容外科学会でも評判になったようですね。こちらはクリニックF専属モニターのレポート待ちです。
そしてもう一つ、以前から目をつけていて、クリニックFでのデモ待ちの米国サイトン社。
フラクショナルレーザー部門では、2940nmエルビウムヤグのProFractionalーXC
レーザー部門では、1319nmのNd:ヤグのサーマスキャン
IPL部門ではBBLとスキンタイト
という機種をインストールできるジュールという機器を販売しています。
非常に高い技術力を持つカルフォルニアのパロアルトの会社。
独自のスキャニングシステムと クーリングデバイスを持っています。
僕は、2004年の米国ダラス開催の米国レーザー学会で発表されたフラクショナルレーザー機器に感動し、これでニキビ肌や毛穴や肝斑など、日本人が悩んでいて治療法に決着がついていない症状について、次世代の治療が可能になるとの強い信念のもと、クリニックFでは、フラクショナルレーザーおよびRF機器はほぼすべてのものを使用してきました。
フラクショナルレーザー機器はソルタメディカル社がオリジナルですが、このサイトン社の優れたスキャニングシステムを持っているこの機器は、以前から使用してみたかった機器の1つでした。
ちょうど会期直前に、アジアパシフィック部門の大きな人員移動があったそうで、聞いてびっくり。でも、この場で本社スタッフに直談判して、ようやくデモ機をクリニックFに入れてもらえることになりました。
サイトンの採用している2940nmのエルビウムヤグの波長がアジア人の肌に合うかはわかりませんが、テストさせていただき、結果をまたご報告しようかと思っています。
世界最先端のレーザー情報がわかる
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