フェルメール「真珠の耳飾りの少女」
今日の昼便で無事、オランダのアムステルダムより帰国しました。
最終帰国日の朝から空港チェックインの15時までの時間を使って、デンハーグとデルフトに立寄り、以前より見たかったフェルメールの絵を二つ見てきました。
1つは皆さんもご存知の名画。
デンハーグのマウリッツハイス美術館に展示されている「真珠の耳飾りの少女」です。
「北(オランダ)のモナ・リザ」と言われるフェルメールの代表的作品ですよね。
マウリッツハウスは小さい美術館なので、まさに鼻の先でこの絵を隅々まで鑑賞することが出来ました。何度も行っては戻りして、至福の時間を過ごしてきました。
アムステルダムから2時間近くかけて移動してきたかいがありました。
フェルメールの作品は、特に高価な鉱石ラピスラズリより得られた天然ウルトラマリン・ブルー。
すなわちフェルメール・ブルーが特徴で、この作品も「青いターバンの女」の名でも知られています。
僕も画集で見た時は、この青が気になっていたのですが、実物を目の前にしてあまりに印象が違うのでびっくり。
実際にこの絵を見ると、耳飾りの真珠に圧倒的な存在感があるのです。これだけ実物と印象が違う絵も珍しい。
この絵が皆の記憶に残る理由が分かる気がしました。
この絵が描かれたのは17世紀。日本で言うと、徳川4代目将軍の家綱の時代です。
宗教画以外の絵は無意味と言われていた時代ですから、こうした普通の絵を描いたフェルメールの功績は大きいですよね。
明日は1日休みを頂いて、スウェーデン、オランダ編の国際学会周遊記のご報告は、明後日からスタートしますね。
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