お気に入りの地球儀
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アメリカの美容医療を専門とする医師の専門雑誌で、最も有名な「エステティック バイヤーズ ガイド(AESTHETIC BUYERS GUIDE)」という業界誌があります。
以前もこの雑誌にクリニックFが掲載されたブログをご紹介しましたよね。
この雑誌のアジアパシフィック版を来年春に発行することになったので、アドバイサリーボード(雑誌の製作顧問委員)に就任してもらいたいという依頼を編集部から受けました。
今回は、日本、韓国、中国、台湾、シンガポール、タイ、インド、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドの各国から医師が選任されたのだそうです。
今後出てくる新しい機器や、治療法(プロトコール)について、雑誌の中でも提案や評価をしてもらいたいとの依頼でした。
僕は、今までも幾つかの海外美容学会のアドバイサリーボードを引き受けたことがありますが、米国資本の雑誌は初めてです。
この「AESTHETIC BUYERS GUIDE」は、世界の美容医療機器を購入する医師たちのほとんどが参考にする雑誌。
しかも、今までよりももっと早く、世界で開発される最先端の医療機器情報が耳に入ってくることになります。
名誉なことですよね。
刊行が楽しみです。
世界最先端のレーザー情報がわかる
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クリニックFでは、今までも様々なレーザー機器を使用してきました。
レーザーそれぞれにも特徴がありますから、「患者さんに人気の高い機種」、「僕が見ておもしろいと思う機種」、「思っていたほど人気を獲得できなかった機種」、「なぜか突然人気が高まった機種」・・・など、それぞれのキャラクターがあるのです。
そんな中、最近はちょうど導入して1年が経過した「フラクセル3DUAL」の顧客満足度が群を抜いて高く、僕自身ちょっとびっくりしています。
フラクセル3DUALは、レーザー治療器の中でも最も高額な部類に入る機械ですが、それでも国内を見渡すと日本にもすでに10台ほど導入されたと聞いています。
このブログで何度も書いていますが、レーザー治療に期待される役割はこの10年で劇的に変化してきました。
10年前のレーザー治療院というのは、
●赤、青、茶・・・といった痣やシミを治療して、かさぶたを作って取る
●ホクロなど隆起したものを、電気メスのように削り取る
●脱毛
といった治療を期待される患者さんが、保険証片手にやってくるような場所でした。
「皮膚疾患を治療する病院」的意味合いが強かったのですよね。
そのため、治療が済めばクリニックに来ることももうない、と考える患者さんが多かったのです。
ところがこの10年の間に、レーザークリニックは 「病院」=病気を治すために来る場所 ではなく、ウェルネスやQOL(クオリティ・オブ・ライフ)追求のためにやってくるスパやジム的な要素も求められる場所へと変化していきました。
シミや、ニキビ痕、毛穴といった、肌の治療を目的とする方以外に
肌つやを良くし、ハリを保つために、レーザー/光治療器を使用して、肌を若々しく保ち、メンテナンスするために、レーザー治療を定期的に受けられる方が出てきたのです。
治療の内容は、顔の肌全体に対して深さの順に
① リサーフェシング(表皮角質層 肌の表面を入れ替える)
② ホワイトニング(表皮基底層 ブライトニング、色を白くして透明感を増す)
③ タイトニング(真皮層 肌の実質のコラーゲンやエラスチンを増やし、ハリを持たせる)
④ リフティング(皮下脂肪層 肌のリフトアップを行う)
となり、患者さんの希望と、医師の所見によって、どの治療器を選択するかを決めます。
僕も40代を迎えて、定期的にレーザーを照射するようにしているのですが、自分のペースだと、2ヶ月~3ヶ月に一度ずつ顔にレーザーを照射すれば、皮膚の中身が密度的にも充実し、とても肌のつやが良い、良い肌が維持できるような気がします。
この頻度ですと、年間4~6回の治療ですので、地方や海外在住の方も東京に通える範囲内ですよね。
肌のメンテナンスをするときに使用するレーザー・光治療のコツは幾つかの波長を組み合わせて使用するということです。
クリニックFでのメンテナンスレーザーの一番人気は、シネロン社の「トリニティ」です。
トリニティはアジアンスキンに対しての、ホワイトニングとタイトニングの効果が秀逸ですので、選択する方の満足度も高かったのですが、最近それを追従する勢いなのが上記のフラクセル3DUALなのです。
フラクセル3DUALは、フラクセル2の“完全上位機種”です。
つまり1550nmの波長を使用するフラクセル2の施術をすべて行うことができます。
さらに新規に導入された1927nmツリウムファイバーの波長を、フラクセル2の波長に組み合わせて使用できます。
ニキビ跡や毛穴がみるみる変化してゆくのも驚きますが、最近は
「肝斑が薄くなった」
「顔がリフティングされた」
といった患者さんからの報告も受けるようになりました。
肌を断続的に入れ替えることによって肝斑の薄くなる機序は良く理解できるのですが、「リフティング」はちょっと不思議ですよね。
でも、そうした患者さんの初診時の写真を見比べると、明らかにリフティングの変化がわかる場合があります。
特に色が白くて表皮が薄く、肌の実質が減っているのではないかと思われる患者さんが、この施術をした場合、しっかりとしたリフティングの効果が見られます。
肌実質がしっかりと作りなおされるということなんでしょう。
いずれにせよ。本年日本でデビューした最新レーザー機器。試してみる価値はあると思いますよ。
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妊娠線治療についてのお問い合わせと同じくらい最近また多いのが、出産後の肝斑治療についての御質問です。
最近のベビーブーム?を反映しているのでしょうか?
妊娠中に出現したり、妊娠前にもあったものが妊娠中から産後にかけて濃くなったりする肝斑。
女性ホルモンが深く関与しているだけに、こうしたことが起きるわけですが
では、産後いつから肝斑治療を始めるべきか? と聞かれれば
「まずは、大仕事である出産を終え、産後身体が回復するのを待ち、その上で一日も早くどういった状態に今あるのか、見せに来て欲しい」
というふうに僕の方ではお答えしています。
産後2~3ヶ月から治療を始めたほうがよりよい結果を得られる肝斑もあれば、半年か1年待ってから治療を始めたほうがいい肝斑もあります。
そして、こればかりは素人判断は禁物です。
初めての出産を終えられた方は、出産後母体は回復しても慣れない育児で大変。子どもを預けられるところもないし・・・と、いうこともあると思います。
クリニックFでは、時間帯やスタッフの状況にもよりますが、赤ちゃん連れでいらしていただくことも可能ですので、そのあたりはざっくばらんに御相談くださいね。
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また、カメラを買ってしまいました・・・。
カシオEX-FH100 ハイスピード撮影が秀逸です。
差し入れで頂いた千疋屋のショートケーキで一息入れたら、ちょっといろいろ撮影してみます(笑)。
そうそう、御質問でいくつか「妊娠線の改善に効くレーザー」についてメールやお電話を頂いています。
フラクセル3DUALは、選択枝のひとつとして十分威力を発揮しますが、ただ状態によって最適なレーザーが多少異なります。いくつかの理由で、他のレーザーの方が良い場合もあるのです。
最終的な判断は、診療時に行う事になりますので、御了承下さい。
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昨日は2010年のキエフ・オペラ来日最終公演の「カルメン」を、横浜にある神奈川県民ホールで観てきました。
早めに着いたので、中華街で肉まんを買って、食べながら街を歩きました。
ちょっとした旅行気分ですね。
山下公園を歩くと、銀杏の木が綺麗に色づいていて、銀杏の匂いがしました。
神奈川県民ホールは、鎌倉高校時代に校内の合唱コンクールが開催された時に来た以来ではないかなあ。
もう20年以上も前の話になってしまいました。
さて、ビゼーの名作「カルメン」です。
僕はこのオペラを多分既に10回以上舞台で観ていますが、ジプシーの女「カルメン」、竜騎隊の伍長「ドン・ホセ」、闘牛士「エスカミーリョ」、そしてホセの婚約者「ミカエラ」の織り成すストーリーは、観る度に新たな発見があり、毎回楽しめるのです。エキゾチックな雰囲気と、誰もが記憶している旋律も素晴らしいですよね。
今回もウクライナ国立歌劇場の舞台装置と衣装をそのまま持ってきたのでしょう。思わずため息が出てしまうような色彩豊かで素晴らしい舞台でしたよ。
カルメンの作曲家のジョルジュ・ビゼーは、今では誰もが知るこのフランスの名オペラを発表したのち、わずか3ヶ月で亡くなってしまいます。まだ36歳の若さで、死因は敗血症でした。
カルメンも初演が失敗で、失意のもとに亡くなってしまったという記載もありますが、実際にはビゼーが亡くなる3か月の間、30回以上も好評のうち公演がなされ、カルメンの評価は非常に高まっていました。
記録を読んでいると、ビゼーは若いころから扁桃炎や、心臓疾患、通常ならば女性に多い関節リウマチなどに悩んでいる既往もあるのです。さらに、冷水を浴びたり、冷たい水で水泳をするのが好きだったと記録もありますので、日ごろから発熱に悩んでいたのではないでしょうか。
僕は膠原病の専門家ではないですが、発熱や激しい関節痛、血管病変などを併発し、男性の方が発生率の高い、悪性関節リウマチ(MRA)をビゼーは罹患していたのではないのかなあと思います。
この病気はリウマチの中でも、非常に発生頻度の低いものです。あくまで伝えられている情報から判断した僕の私見ですが、この再燃する病気のために、ビゼーは不安神経症や被害妄想などの精神的な弱さも併せ持っていたと言われています。現在だったら診断がついたのかもしれませんね。
医師として、与えられた情報をもとに、こうした過去の有名人の死因を考えるのは、医学知識の整理と頭の体操になるので、(不謹慎かもしれませんが)ついつい考えてしまうのですよね(笑)。
しかし、ビゼーに関しては、ここまで普遍的に誰からも愛される名作を若くして作ってしまったならば、人より早く神に召されても仕方がないのかもしれないと、思ってしまいました。そう思わせるほどに、名作だ、ということなのですが。
そうそう、カルメンのDVDとブルーレイのお勧めのご紹介ですが、ロンドンのロイヤルオペラ、コヴェントガーデンで2006年12月行われたこの演奏は素晴らしいですよ。
輸入版で日本語の字幕がないのが残念ですが、カルメンの映像はこれが一番なのではないでしょうか。こちらのカルメン役は、イタリア出身のアンナ・カテリーナ・アントナッチ。彼女のハバネラの画像を見つけました。
僕も注目しているドイツ出身の正統派テノールであるヨナス・カウフマンのドンホセもまさにはまり役です。来年はカウフマンが6月と9月に、8年ぶりに来日するのですが、今から楽しみです。
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この秋〜冬は、日本でも観たいオペラがいくつもあって、時間を見つけて出かけようと思っています。
週末の日曜日は、ウクライナ国立歌劇場オペラ(キエフ・オペラ)による「アイーダ」を、今日は横浜まで「カルメン」を観に行ってきましたよ。
それぞれのことを、ブログでも書いておきますね。
まずは、「アイーダ」。
ウクライナ国立歌劇場は、ホリショイ歌劇場、マリインスキー歌劇場と並ぶ旧ソ連邦三大オペラ劇場として知られています。
今年は10月9日のBunkamuraオーチャードホールを皮切りに、日本全国で35の公演を開催する予定で来日中です。
公演項目は「アイーダ」「カルメン」「トゥーランドット」「ボリスゴドゥノフ」。
それぞれ古代エジプト、スペイン、中国、ロシアの物語。
すでに、「トゥーランドット」「ボリスゴドゥノフ」は終了し、今回の「アイーダ」と、「カルメン」をもう1公演づつ残すばかり。
この公演、中でも特に僕の大好きなヴェルディの「アイーダ」を、とても観たかったのですが、どうしても予定が合わなかったのです。
唯一時間の合った日曜日、神奈川の相模大野まで一時間かけて行ってきましたよ。
相模大野の駅で小田急線を降りるのは初めてです。大きな公園もあり、とても暮らしやすそうな街でした。
こちら会場となったグリーンホール相模大野。
オペラ「アイーダ」ですが、多分数百回は通して聴き込んでいて、それこそ台詞の一言一句、さらに半音階メロディーがずれても、その違いに気付いてしまうくらい、僕は大好きなのです。
今年は5月にもこのアイーダをロンドンのロイヤルオペラハウスでも観たことはブログでもご報告しましたよね。
先日ヤマハより出版となった僕の著書にも、思い入れのあるアイーダの「凱旋行進曲」を収録してもらいました。
キエフオペラの公演も、エジプトの将軍ラダメス役のアンドリィ・ロマネンコの声こそ、公演の疲れか少しかすれていましたが、アイーダ役のオクサナ・クラマレヴァも、アムネリス役のテチヤナ・ピミノヴァも、実に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
本当に良い演奏と舞台で感動してしまい、ついつい今日のカルメンのチケットも購入してしまったのです。
実はこのホールから相模大野駅まで約10分ぐらいの道のりなのですが、ちょうど道すがら、演技を終えたばかりの多くのウクライナ人と一緒になりました。今回のオペラだけで50人位のスタッフはいたでしょうから、数でも身長でも目立つウクライナ人たち。
何やら楽しげに話していましたが、言葉はわかりませんでした(笑)。
でも、この2か月の間、日本中をこのように旅してまわっているのですね。オペラ劇団の裏を見たようで、興味深かったですよ。
一昨日の公演の興奮まだ冷めやらぬうちに、今日は「カルメン」を観に神奈川県ホールに向かいました。
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ORIGAMIで、スタッフへのお土産にバナナブレッドを買って帰りました。
僕の好物でもあります(笑)。
明日は祝日でクリニックFは休診日。御予約はまた明けた水曜日午前11時から受付となりますので、どうぞよろしくお願い致します。
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隈研吾さんデザイン監修で、新しくなったキャピトルホテル東急。
エントランスに入る前から、“隈研吾的世界観”に溢れた作品であることが、素人目にもよくわかります。
打ち合わせは、ORIGAMIでした。
新しい企画の話など、リラックスした雰囲気で進められましたよ。
これからクリニックに戻って診療再開です。
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診療の合間に打ち合わせで、ザ・キャピトルホテル東急に来ています。
詳細はまたのちほど。
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僕が所属している米国皮膚科学会(AAD:American Academy of Dermatology)から
「69回目にあたる来年度の年次会で、リーダーシップ論のセミナーを開催する」
というお知らせのメールが来ました。
こんなかんじです。
Leaders in Dermatology. Leaders in Life.
Learn to be a leader and inspire others to do the same. It's the Leadership Institute's official launch! The Leadership Institute was established to help dermatologists like you become extraordinary leaders.
このような標語の下、多くのリーダーシップに関するセッションが開催されるということでした。
医師がリーダーシップについて学ばなければいけない時代になった、ということです。
医師として良い治療ができればいい
医師として医学について深い知識があればいい
技術者、知識者、時に研究者であることが医師としての絶対条件であることは今も変わりないと思いますが、それだけでは最早やっていけないことも、皆うすうす感じていることは否めないと思います。
こうしたときに、欧米でトピックとして取り上げられるものは、非常に興味深いですよね。
米国の医学会に参加すると、学術分野の中でも社会科学系(経営学や国際研究、コミュニケーション、法学など)の学問とコラボレーションをした発表が含まれることが多く、大変勉強になります。
アメリカにおけるメディカルスクールの入学資格は、他学部の大学を卒業した者が原則なので、医師の中には他の分野の専門家が必ずいる、ということもあるのでしょう。
これは様々な意味で“メリット”ですよね。
日本では、18歳=ティーンエイジャーから、浪人したとしても20代前半で大学の医学部に入り、そのまま6年間どっぷり医学の世界に漬かって、大学を卒業。そしてストレートに大学の医局または系列の病院で研修医生活に突入し、昼も夜もなく働く。
そのままあっという間に30代も半ばを過ぎ、40代や50代になった頃、
「未成年から成年となり、社会人としての自分を振り返ると、医学部と病院の中にしかなかった」
ということが普通の世界です。
忙しい毎日に流されて、他の学問や病院以外の世界を学ぶ機会を逃してしまうことも十分ありえます。
現在の日本の制度が良いのか悪いのか、それは僕が論じたり判断すべきことではないと思いますが、ひとつ言えるのは、こうした制度を今後も貫くのであれば、各関係省庁はそこを踏まえた上で日本の医療問題、医師問題をどうすべきかを考えていく必要があるのではないでしょうか。
僕が医師であるにもかかわらず、ビジネススクールに通いMBAを取得して良かったと思った点は二点あります。
一つは企業価値評価法についての知識を得たことです。
企業価値評価法については、いつかブログでもふれたいと思いますが、簡単に述べると
財務予測をもとに将来のフリーキャッシュフローを予測し、資本コストにより現在価値に割り引き、事業外資産の処分価値を加算し、有利子負債を控除する。
という、DCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)法の考え方を身につけたこと。
DCF法を自分が経営するクリニックの財務状況に適応し、常にクリニックの現在価値を上げる努力を行い、そのベクトルに合った投資のみを重点的に行うことができるのです。
クリニックFでは、税引き後の収益のほぼすべてを必要なレーザー機器に投資するという経営スタイルを一貫してしかも確信を持って行うことができ、短期間で世界的に見ても数多くのレーザー機器を所有するレーザー専門クリニックになりました。
レーザー機器が増えるということは、患者さんに対する治療の選択肢が増え、これは診療のクオリティが上がることに直結しますよね。
そして、もうひとつは今日のブログの掲題でもある「リーダーシップ理論」を学んだことでした。
現在主流のリーダーシップ論は、ハーバードビジネススクールのジョン・P・コッターが提案した理論です。
ちなみにコッターは、MITとハーバード大を卒業し、1981年にわずか34歳、史上最年少でハーバード大学の正教授に就任した秀才です。
コッターは著書の中で、組織を動かす人間には「リーダーシップ」と「マネジメント」が要求されると明示し、さらにそれらの違いを明確にします。
リーダーシップは組織をよりよくするために変革を成し遂げる役割を持ちます。企業進路の明確化、人心の統合、動機付けと啓発が課題達成のプロセスとなります。
マネジメントは複雑な経営環境に対処して既存のシステムの運営を遂行すること。計画立案と予算策定、組織化と人材配置、コントロールと問題解決が課題達成のプロセスです。
変化のスピードが加速する現代では、特にリーダーシップの重要性が増しているのですが、組織内での認識は未だ低く、意思決定を合理的に導き出す「プロセス」と「ツール」を著作で提案しています。
一方で、「俺についてこい(笑)」的なリーダーシップを発揮することだけがリーダーシップではありません。
幾つかあるリーダーシップ理論のうちで、僕が面白いと思ったのは、ロバート・K・グリーンリーフによって提案された「サーバント・リーダーシップ論」です。
グリーンリーフは、
「真のリーダーはフォロワーに信頼されており、まず人々に奉仕することが先決である」
と提言しました。
サーバント・リーダーは、まず相手が最も必要としているものを提供し、相手に奉仕したのちに、その後リーダーとして相手を導く役割を受け入れるというもの。
この考え方には学ぶことが多かったです。
クリニックという小さな箱を統率するリーダーシップも大切ですが、ここ数年で、国内でも多くのレーザー販売会社の社長が入れ替わりました。
この変革の時代に、新社長がどのようなリーダーシップを発揮しているかが、企業業績の変化の1つのキーになっている気がしますね。
そして、医師に求められるリーダーシップとはどういった性質のものか、僕も改めて考えてみたいと思います。
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クリニックFがある地域の氏神さまは、赤坂の日枝神社です。
出勤の朝、時間に余裕があるときは、クリニックの患者さんとスタッフの健康を祈ってお参りして来るようにしています。
最近キャピタル東急が改装を終えて営業の再開をしましたので、外国からの訪問客らしき人たちがお参りしているのを良く見かけるようになりました。
今日の朝も凛とした雰囲気で、とても気持ちが引き締まりました。
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工学部大学院博士課程に通いだして、休診日の過ごし方が変わりました。
大学院の研究室に行くときもありますが、それ以外は多くの本を読んで知識の習得に努めています。
最近読み始めたのは、月間の業界紙であるOPTRONICSというこの雑誌です。
医学の世界でレーザーを使用した経験があっても、工学の世界からのレーザーへのアプローチは少し違います。
株式会社オプトロニクス社から発行されている雑誌なのですが、レーザー技術者や、大学工学部関係者が読むような光学雑誌です。
レーザーの応用方法が書かれていますが、これを読むと、医学に使われているレーザーは工学利用のものに比較すると、正直数段階遅れていますね。コストの問題があるのでしょう。
知らなかった知識が沢山あり、こんな技術を医療に応用できればいいのになあという発見ばかりで、知的好奇心を満たしてくれます。
より新しいレーザー機器や技術を、患者さんにより早く応用できればなあと思いますよ。
でも、たまには休診日を使ってゴルフやドライブに行くことも、ありますけどね(笑)。
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おはようございます。
朝の冷え込みに今日は早起きしてしまいました。
朝から気持ちいい青空。良いお天気になりそうですね。今日も一日診療で日中は外に出られないので、今のうちに良い空気を吸っておこうと思います(笑)。
季節柄もあって、最近クリニックFにレーザーを打ちにいらっしゃる患者さんからのご希望により、神経ブロック注射を打つ機会が増えてきました。
著書でも触れましたが、僕の専門は元々麻酔科なので、クリニックFの患者さんには痛みの治療についてもご相談に乗っています。ただ、今はまだキャパシティに限りのあるクリニックなので、既存の患者さん限定ですが・・。
四十肩やゴルフ肩、腰痛や首の痛み・・などは、注射でずいぶん楽になるのです。
ちなみにレーザーには腰痛、特に椎間板ヘルニア(腰椎や、頸椎椎間板へのレーザー照射)に効果を出せるものもあり、こちらも導入してほしいと患者さんからも関係企業からも言われているのですが、今はキャパの問題でちょっと難しいのです。
痛みに対するレーザー治療は、将来的には非常に魅力のあるレーザーの使用法の1つですし、自分の診療の興味対象にも近いので、導入に関心はあるのですけれどね。
今は院長室や廊下まで、アンチエイジングや美肌に関するレーザー/光治療器に占拠されているような状況ですから(苦笑)。
もうしばらくしたら、すこし広い場所に引っ越さなきゃいけなくなるかもしれませんね。
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先日、カルフォルニアよりサイトン社のスタッフがクリニックFにやってきました。
最近学会でよく話すようになったサイトン社の営業 ラーズと、アジアパシフィックの新マネージャーに就任した林さんです。
来訪の目的は、先日までテストさせていただいていたサイトンのレーザー機器。この機器のジュールの評価を聞きに来てくれたのです。
青山のイタリアンレストランで楽しく会食をさせていただきました。
サイトン社のエルビウムヤグを使用したフラクショナルレーザー「プロフラクショナルXC」ですが、機能やスキャニングシステムは予想通り素晴らしい出来でした。
一方、エルビウムヤグという波長を人間に使用してしまうと、どうしてもダウンタイムが長くなりますので、これを日本人の肌に使用すると逆に満足度が低下してしまうのではないかと思い、新しい波長の開発をお願いしました。
特にサイトンのシステムは、レーザー照射時における凝固層と蒸散層を独立して調整できますので、これを二つの違った波長を使用することで、対応できるようになれば素晴らしい機器になると思いましたので、提案したところ、考えてくれると言っていましたよ。
新しい波長が出たら、クリニックFでもぜひ導入したいですね。
また、「スキンタイト」というパルス光のIPLによるタイトニングのシステムも、使用させていただきました。
チカチカした閃光は気になりましたが、パルス光が、コラーゲンの増勢効果があるという論文も出ていますので、非常に魅力的な機器だと思いました。僕も体験してみましたが、照射された満足感はあり、こちらは早めに導入しても良いのではないかと思いました。
肌をタイトニングさせる高周波治療器は
「サーマクール」「テノール」などがあり、知名度を得ていますが
肌をタイトニングさせる光学治療機器は
●シネロン社 「ポラリス」 「リファーム」
●キュテラ社 「タイタン」
がメインでした。
サイトン社「スキンタイト」もこれらのラインナップに含まれ、知名度が上がっててくるのでしょうね。
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“Marquis Who's Who”ってご存知ですか?
米国の出版社による著名人の略歴を掲載した“米国紳士録年鑑”とでもいえばいいでしょうか。
掲載候補者は、世界各国の調査員によって、専門分野ごとに具体的な選択基準に基づいて選出され、掲載候補者本人の確認作業を得たのちに最終的に絞り込んで掲載されるのだそうです。
創刊はなんと1899年といいますから、すでに100年以上にわたって刊行されているのです。
医学及び医療 (Who's Who in Medicine and Healthcare®) の分野では、世界各国から25,000人の名前が掲載されていますが、僕も米国レーザー医学会(ASLMS)の専門医を取得した2007年頃にオファーが来て、それ以来この年鑑に名前が載っています。
先週、クリニックにこのような透明のプレートが贈られてきました。
今年のバージョンにも掲載された記念ということで贈られたのですが、Takahiro Fujimoto, MD, PhD, MBAと載っていますね。
綺麗なのでクリニックの受付に飾ることにしました。
よろしかったらクリニックに来た時に、確認してみてくださいね。
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博士号をとるために必要な「博士論文」。
正確に言えば、博士論文とは、博士の学位を得るために大学その他の学位授与機関に提出される学位請求論文、ということになります。
ちなみに博士号は甲種博士と乙種博士に分類されます。
甲種(課程博士)は大学院の博士課程を修了した人に
乙種(論文博士)は論文を提出して博士号審査機関で許可を得た人に
発行されます。
年末もみえてきた今日この頃。院長室の掃除を少しずつ始めようと、戸棚を整理していたら、僕の医学博士論文が出てきました。
「お、懐かしい・・・!」
と、久しぶりに読んでしまいましたよ。
大学院を修了した後、写真のように厚手の表紙をつけ、博士論文が印刷された冊子を、10部作りました。
大学でお世話になった主任教授と主査、3人の副査の先生方に1部づつ合計5部をお渡しした後、その他に2部を大学に提出します。
なぜ2部必要なのか、といえば、国内の博士論文は、国立国会図書館と、学位が授与された大学図書館で一冊ずつ所蔵されるためなのです。
以前は、博士論文は、国会図書館に行かないと読めないものでした。
ところが、今はインターネットで簡単に検索できるのを御存知ですか?
学術研究データーベースなどのページで、たとえば「藤本幸弘」など、人名を検索するとこんな風に出てきます。
どんな内容の博士論文を書いたのか、どんな分野で、いつ、どこの大学で博士号を取得したか・・・など、すぐにわかるのです。
本当に便利な世の中になったものです(笑)。
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クリニックにいらしたお客様から、タイのお土産ということでこんなチョコレートを頂きました。
象の形が可愛いですね。
さあ、土曜日の診療も後半戦です。
今日もフラクショナルレーザーと、e-MAXが大活躍しています(笑)。
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さて、今回ヤマハ・ミュージック・メディア社より出版された拙書「聴くだけでスッキリ痛みがとれる!」。
今日からアマゾンでも発売されました。
ありがたいことに、様々な方からお祝いの言葉や御連絡、お問い合わせなど頂いています。
この本は、写真のようにCDがセットになっています。
以下の演奏、約70分の音源が入っているのです。
どれもが痛みを減少させる効果のある、美しい旋律のクラシック音楽ばかり。
僕自身も個人的に思い入れのある曲を多数入れさせていただきましたので、ぜひお聴きいただきたく思いますし、また同業のドクターには院内のBGMにそのまま使っていただけると思います(笑)。
1.マーラー 交響曲第五番 第四楽章「アダージェット」
2.チャイコフスキー 組曲「くるみ割り人形」より花のワルツ
3.ヴェルディ 歌劇「アイーダ」第二幕 エジプトに栄光あれ~凱旋行進曲
4.ワーグナー 歌劇「タンホイザー」第二幕 祝祭行進曲「歌の殿堂をたたえよう」
5.モーツァルト クラリネット五重奏曲 第一楽章
6.ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏
7.ショパン バラード1番
8.モーツァルト 3つのディヴェルティメント K136 第一楽章 ザルツブルグ交響曲
9.チャイコフスキー 弦楽セレナーデハ長調 第二楽章
10.ホルスト 組曲「惑星」 Ⅳ.木星 快楽の神
多分音楽関係の方にはわかっていただけると思いますが、この本の企画自体、これらの曲の音源を持つヤマハさん以外では実現できなかったものです。
この曲目のCDを買ったと考えても1680円は安いですよね。
今日も朝からクリニックFでは、このCDをかけています。
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昨日は四ツ谷のクリニックFに、フランスから友人がやってきました。
ドイツ資本のレーザー会社カンテル社アジアパシフィックマネージャーのFranck Morandです。
僕は、彼の会社が販売するレーザーを実は購入したことがないのですが、お互い車好きで、なんとなく気が合って、海外で会うと食事をする仲なのです。
彼に初めて会ったのは2005年8月。僕がシンガポールで講演した時でしたから、もう6年来の付き合いになりますね。
2009年の南仏ニースで行われた5大陸レーザー学会では、ニースの街中で偶然再会。
「ドクターフジモト?」
と声をかけられ、待ち合わせてディナーを食べました。
今年の3月に僕が講演したシンガポールのADLSAでも昼食を一緒にしました。
ただ、日本では今までなかなか会う機会がありませんでした。彼がたまたま日本に来ていても、僕が海外出張だったりで、日本で会えたのは今回が二回目。
南フランスではディナーを御馳走になったので、昨日はお礼にクリニックのある四ツ谷駅の近くの沖縄料理と泡盛で、夜遅くまで楽しく話しました。
四ツ谷駅の「しんみち通り」は、江戸時代から続く歴史のある飲み屋街ですが、ふらりと入れるいろいろなお店があって、こうした気の張らない気軽な夕食にはぴったりなのです。
彼は、休日の度に古いアルファロメオをエンジンまでばらして磨きあげている最中。
もう40カ月かかっているけれど、組み上がったら運転しに来てよ。
と言ってくれました。
車の作業中の写真や、今年7月に彼が観に行ったルマン・クラシックカーレースの写真がコンピューターに山のように入っていて、2人で子どものように盛り上がってしまいました。
ルマン・クラシックカーレースといえば、車好きの最高峰の祭典ですよね。
楽しい夜でした。
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デルフトは多くの運河があり、こじんまりとした美しい場所です。
フォトジェニックなスポットが沢山。
こちら東門ですが、目の前にハネ橋もあり、とてもきれいなところでした。
そしてもう一つ、デルフトで訪れたかった場所に向かいました。
この地にはフェルメールがあの「デルフトの眺望」を描いた場所があるのです。
ちょうどデフルトの中心広場から約3km位離れた場所。
そこまで車で行ってきました。
こちらがその場所にあたります。
17世紀のフェルメールが過ごしたデルフトとは建築物も変わりますが、中央の水路の上に新教会の塔が見られ、雰囲気はよくわかりますね。
そして縮尺も変えて描かれているのでしょうか。デルフトの眺望の絵よりも小さく見えました。
17世紀に、高価な画材を使用して、このような街を題材とした絵を描くフェルメールは、美術史上は異端な存在だったのでしょうね。
いずれにせよ、好きな画家が好んで絵を残したこの場所に来ることができて、嬉しかったですよ。
帰国便に間に合うように、午後1時半には帰路につきました。
フェルメールをめぐる一日半のオランダの旅を終えて、高速道路で約一時間半。
アムステルダムのスキポール空港に戻ります。
帰国便もKLMを利用しました。
スウェーデンのヨーテボリで開催されたヨーロッパ皮膚科学会本会の参加に加え、1日半のオランダ滞在でしたが、新国際学会周遊記、実り多きスウェーデン編とオランダ編はこれで終わります。
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さて、先月訪れたオランダ編のブログをあと二つ、アップしてしまいますね。
デルフトに来た理由は二つありました。
一つはフェルメールのお墓参り。
フェルメールのお墓は、デルフト市内の旧教会の中にあるのです。
もうひとつは「デルフトの眺望」が描かれた場所に行くことです。
二つの場所をフェルメールセンターで確認して、移動します。
デルフトの市庁舎右手から徒歩10分。
旧教会に向かいます。
旧教会は、こんな立派な建物でした。
入場料を払って中に入ります。
綺麗な教会ですね。
奥にあるステンドグラスが素晴らしかったです。
受付の人が、フェルメールの墓石は2枚あると言っていました。
広い教会の中、二つとも探してきましたよ。
一つはこちら。フェルメールの知名度が低い頃に作られたのでしょう。
この通り、小さな石でした。
そしてもう一つは新しく作られたであろうこちら。
こちらです。
43歳という短い、その生涯のほとんどをこのデフルトで過ごしたフェルメール。
37枚という絵画の数は、やはり少ないですよね。
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おはようございます。
今日も良いお天気になりそうですね。
ブログでは、先月出張したスウェーデン・オランダの出張記が続いていますが、僕は東京におり、今日も朝から四ッ谷のクリニックFで診療しています(笑)。
11月は久しぶりに一度も海外出張がない(予定)月なので、休診日の木曜日と日曜日、祝日以外はクリニックにいるつもりでいます。
だんだん年末に向けてクリニックも混み合ってきました。来院を御予定されている方は、お早めに御予約いただくといいかもしれません。年始はまたヨーロッパでの学会があり、1月中旬くらいからしか診療ができないので・・・(毎年申し訳ありません!)
さて、最近ブログではヨーロッパの風景ばかりでレーザーの話がなかったので、今日は、来年発表しようと思っている演題の1つについて書いておきますね。
クリニックFでは、国際的な視点で見ても、たぶん全世界で確実にトップ10には入るだろうというレベルで、多くのフラクショナルレーザー/RF機器を使用したニキビ跡治療を行ってきました。
フラクショナル治療機器は、2010年の段階で役者がだいぶ出揃った感があり、機器の効果の比較検討を、そろそろ行う必要があると思っていました。
来年の何処かの学会に発表しようと計画を立てて、まず手始めに簡単なデータ取りを行ってみましたので、その中間結果を発表しますね。
クリニックFで、「ニキビ跡」を対象に、2種類以上のフラクショナル機器治療を受けたことのある方を対象とし、下記の調査を行いました。
1 Downtime(施術後のダウンタイム)について
評価指数:短い=1~長い=5 まで
2 Effectiveness(施術者から見た効果)について
評価指数:悪い=1~良い=5 まで
3 Satisfaction Rate 1W(被施術者にとっての一週間後の満足度)について
評価指数:同上
4 Satisfaction Rate 1M(被施術者からの一カ月後の満足度)について
評価指数:同上
ちなみに比較したフラクショナル機器は
■レーザー機器
○アファーム(米国サイノシュア社)
○アファームマルチプレックス(米国サイノシュア社)
○プロフラクショナルXC(米国サイトン社)
○eCO2(韓国ルートロニック社)
○モザイク(韓国ルートロニック社)
○フラクセル2(米国ソルタメディカル社)
○フラクセル3DUAL(米国ソルタメディカル社)
■RF機器
○イントラセル (韓国ジェイシス社)
○e2 (e-matrix) (イスラエルシネロン社)
以上の9機種です。
調査の結果を図にすると、こうなります。
注)サイトンはテスト1週間目で、1ヶ月後のデータがまだ取れていません。
さて、この表から読み取れることは、どんなことでしょう?
効果を考えると
●フラクセル3DUAL eCO2 e2、サイトンプロフラクショナルXCが3.5ポイント以上で、ここまではよい成績を出している、と言えそうですね。
●特にe2は、深いボックスカー型のニキビ痕により効果を発揮しました。
反対にダウンタイムは
●フラクセル3DUAL フラクセル2、アファームが2.5ポイント以下で一般生活に戻れる時間が約1日後と、ダウンタイムが短いということが読み取れます。
●効果と満足度は比例する(当然ですね)。
●ダウンタイムと効果もほぼ比例する。
●一般的に新しい機種の方が満足度も効果も高い。
・・・ということですね。
ちなみに 効果/ダウンタイムの比率も計算してみました。
◎ダウンタイムと比較して効果が高い機種は、やはりフラクセル3DUALと言えそうですね。
◎フラクセル3DUALほどの効果を、他の機種で得ようとすると一般生活に戻るまでの時間が長くなってしまう、ということです。
◎イントラセルとサイトンは一時的にお借りしたデモ機で機種のパラメーターの設定が最適でない可能性があります。
ちなみに
◎イントラセルは、最近コンピューターのバージョンアップデートがありましたので、再度テストさせていただくことになりました。非常に技術力がある若い会社ですので、今後のアップグレードがとても楽しみです。
◎サイトンは、スキャニングシステムなど機器の性能は素晴らしい完成度ですが、2940nmのエルビウムヤグの波長を使用する限り、治療限界がある様な気がします。
◎出血が止まりにくいので、どうしてもダウンタイムが長くなるんですよね。新しい波長の機器が開発されると良いですが・・・。
◎来週、カルフォルニアから本社スタッフが何人かクリニックFを訪問していただけるようですので、より良い使い方がないか、再度ディスカッションしてみたいと思っています。
◎eCO2(エコツー)は、非常に効果が高いのですが、ダウンタイムも長いため、クリニックFではニキビ痕治療器というよりは、リストカット跡や手術痕などの「傷治療」の専門機器になりつつあります。
◎ニキビ跡および毛穴の治療には、2010年の段階では、今年の4月に国内の発売が決まった「フラクセル3DUAL」が欠かせないのではないでしょうか。やはり1550nmの波長に、1927nm(ツリウム)という新たな波長を開発して機器に搭載したことが勝因だと思います。
◎でも、機器が高額なのがレーザー医師泣かせで、玉に瑕ですね(苦笑)。
*************************************************
レーザー/RF機器による比較実験は、世界的に見てもあまりデータがないですので、プロトコールを決定して、肝斑やたるみ治療などのついても今後、検討してみたいと思っています。
技術開発力がある会社は、必ず進歩した機器を発表してきます。得られたデータを冷静にメーカーにフィードバックして、より良い機種を作るために協力したいと思っています。
来年にはどのような機種が発売されるのでしょうか?
楽しみです。
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デルフト出身のフェルメール。フェルメールの功績をたたえるため、2007年にデルフトの画家ギルドの建物があった場所に建てられたのが「フェルメールセンター」です。
街を歩いていて、すぐに見つけることができました。
ここには本物の絵は一枚もないのですが、フェルメールの功績をたどるための様々な資料が整えられていました。
フェルメールの絵がいかに緻密な計算の元描かれているのか
解析している部屋もありましたよ。
こちらは画材の原料になっているくるみとラピスラズリ。
細かく砕いて絵の具にするのです。
お土産屋さんは充実していましたね。
フェルメールワインなんてものもありました。
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さて、オランダ滞在最終日。
日本への帰国の時間は夕方ですので、朝からデンハーグとデルフトに向かうことにしました。
この二つの街は、フェルメールを語る上で外すことができない場所。
これらの街に行くことが、今回の旅をオランダ経由にした目的のひとつでした。
朝早くにホテルを出ると、目の前にフィアット500が。
ルパン三世の車ですね。
車に乗って高速に乗ります。
掲示板にデンハーグの文字が見えます。
アムステルダムから一路西へ1時間ぐらい走ったでしょうか。
風車が見えたり
牛がいたり
綺麗な道を通り、デンハーグに到着しました。
デンハーグにはビネンホフという13世紀から17世紀にかけて建築された地域があり、その一角に目的地があるのです。
こちらは国会開会式が開かれる騎士の館。
裏手に回ると、ホフフェイファの池があります。
白鳥が飛来する姿をちょうど見ることができました。
池のほとりの小道を歩いていると、いよいよ目的地が見えてきました。
こちら。マウリッツハイス美術館です。
この美術館にはフェルメールの作品の中でも最も有名な絵が二枚あるのです。
一つはこの「デルフトの眺望」
とても大きな絵なんですね。
そしてもう一つは以前のブログでもご紹介した
こちらの「真珠の耳飾りの少女」です。
どちらも画集では何度も見たことがあるのですが、実物は全く違う印象を持ちます。
あまり長いことこの部屋にいたので、守衛さんに警戒されてしまいました(苦笑)。
実はマウリッツハイスには、上の「ディアナとニンフたち」という作品があったはずなのですが、美術館の人に確認したところ、こちらは残念ながら貸し出し中でした。
しかしながら、このオランダで5作のフェルメールを観ることができました。
ここから、フェルメールが生まれ育ったデルフトに移動します。
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アムステルダムの街を一日歩き回り、気がつけば空が茜色に染まってきました。
もう夕刻です。
ずいぶんとおなかが減りました。
ホテルの人にお勧めの魚料理店を聞いたので、散歩しながらそこに向かいます。
「ルーカス」というお店です。
ドーヴァーの舌平目と牡蠣、それから海老。
とてもおいしい魚料理を頂きました。
アムステルダムに行かれる方はお勧めします。
大きな水槽に熱帯魚が泳いでいました。
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さて、再び2010年10月に訪れたスウェーデンーオランダ出張紀に戻ります。
旅の後半は、運河の街アムステルダム。
街の風景をすこし御紹介しましょう。
先日のブログにも書きましたが、ゴッホの絵に出てくるような木製のハネ橋があります。
ちなみに写真の橋は、「マヘレのハネ橋」というのだそうです。
オランダは国土の4分の3が水面下の高さにある、と高校生の時に地理で習いましたが、確かに街の至る所に運河と水門が見られます。
これがアムステルダム独自の風景を作り出しているのです。
こちらはモンテルバーンの塔(ムントタワー)。16世紀の初頭に作られたのだそうです。
旧教会です。14世紀初めごろに建てられたアムステルダム最古の教会です。
昼のコンセルトヘボウも見てきました。
こちらは20世紀の初頭に建てられたアムステルダムの旧証券取引場。
17世紀のアムステルダムは世界初の常設証券取引所があり、世界経済を牽引する存在でした。
当時チューリップの球根の値段が異常なまでに高騰したのは、「世界で最初のバブル経済事件」として有名ですよね。
こちらが“アムステルダムのへそ”ともいわれるダム広場。
運河と同じくらい自転車が多いアムステルダム。こちらも大変なにぎわいでした。
「マグナ・プラザ」という老舗ショッピングセンター。
古い郵便局の建物を上手く利用しています。
僕は好きな街ですね。
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2010年も終わりが見えてきた11月。今年僕にとって最も大きな意味をもつ仕事のひとつが、納品の日を向かえました。
株式会社ヤマハミュージックメディアさんと今年ずっと取り組んできた仕事が、今週形になったのです。
来週、僕が初めて一般向けに書いた書籍が発行されます。
「聴くだけでスッキリ痛みがとれる」藤本幸弘著 発行:ヤマハミュージックメディア
ここ数ヶ月、診療と学会出張、そして大学院の準備に平行して執筆と校正を繰り返してきました。
一昨日ヤマハの國井さんと、企画・編集を御担当くださった造事務所の堀川さんが、出来立てほやほやの本著をクリニックまで届けてくださり、初めて出来上がったものを手にしました。
本当に感無量です。
元々音楽が好きで、けれど音楽を仕事にすることはできず、医師となった僕ですが、まさか大人になった自分がヤマハさんとお仕事をさせていただけるようになるとは、夢にも思いませんでした。
人生とは、本当におもしろいものですよね。
このご縁を下さった方々、ご協力を頂いた方々、皆さんに感謝したいと思います。
ありがとうございました。
ペインクリニック認定医でもある僕が、なぜクリニックのBGMにこだわるのか。
「聴覚性痛覚消失」と呼ばれる現象に着目し、医師向けではなく一般の方にとってわかりやすく、痛みと音楽の関係を解説したものです。
そして、写真でわかるように、CD付き。
「NO MUSIC NO LIFE」とは、有名なキャッチコピーですが、音楽には、僕がここで言及するまでもなく様々な効果があります。その内の1つに、痛みを軽減する役割を期待することができるのです。
以下の痛みを和らげる4つの神経系の理論を説明し、これらを活性化する音楽について書かせていただきました。
■エンドルフィンおよびドーパミンが関わる脳内報償系
■旧脳に効果があるセロトニン系
■交感神経を優位にするアドレナリン系
■副交感神経を介するアセチルコリン系
特にクラシックにジャンルを特定し、痛みに効く様々なクラシック音楽も紹介しています。
来週には書店に並ぶそうです。
また後日詳しく内容も御紹介しますね。
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アムステルダム国立ミュージアムの横には、国立ゴッホ美術館があります。
1853年にオランダ南部の街で生まれたヴィンセント・ファン・ゴッホ。
この美術館にはゴッホの作品も油絵が200点以上。
そしてゴッホが収集した日本の浮世絵が沢山存在します。
こちらも入場客が沢山。
これは館内のエレベーターの横のデザインですが、こういった色使いもアルファベトの配置も本当に秀逸ですよね。
ゴッホが特にアルル時代に描いた「寝室」や、「ひまわり」などがあり、興味深く観ることができましたよ。
このビルの隣には日本を代表する建築家である黒川紀章さん設計の新館があります。
これが曲線を生かした設計で、斬新ですばらしいのです。
お土産屋さんも充実していました。
僕が購入したのはこれ。
ゴッホミュージアムの48色色鉛筆。48色の色鉛筆なんて、なかなか手に入らないですよね。
その他、いろいろと買い込んでしまいました(笑)。
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「ヴィジュアル・アイデンティティ(Visual Identity)」というマーケティング用語をご存知ですか?
企業や商品のイメージを統一し、書体やマークなど色彩やデザインといった視覚的なものによって、その企業や商品のイメージを表現することです。
クリニックFのこのマークもVIのひとつですよね。
今回訪れたスウェーデンのヨーテボリでは、至る所でデザイン的に素人の僕から見ても「綺麗だな」と思うVIを観ました。
こうしたVIを都市に応用している・・・これは日本で言えば区役所や市役所、都庁がこうしたロゴを採用する、ということですから、さすが世界の様々なアーティストが「北欧デザイン」と絶賛する国は違うのだなと感心したり、圧倒されたりしました。
なにより、街を歩いていても、なにげないちいさなロゴやデザインが美しくて、気持ちがいいのです。
そして、ドローグデザインなどで知られるオランダも、もちろん秀逸なものが街のあちこちにありました。
アムステルダムには、こんなVIが。
これを3Dにすると、こうなります。
街の至る所にありましたし、アムステルダムを代表するミュージアム広場にあるこの文字は観光名所になっています。
TOKYOもOSAKAも、こういったVIを作ったらいいですよね。
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今年の5月にロンドンに行った際、エレファントパレードという企画をやっていたのをこのブログでもご報告したと思います。
街中に大きな象のモニュメントが1000体以上もあって、パレードが終わったらオークションに出され、集まったお金は寄付金となる・・・と話を聞いていました。
そのオークションで落札されたのでしょうか。
会食で訪れたアムステルダムのThe Dylanというレストランで2頭の象と再会しましたよ。
中庭に溶け込んでいました。
店のオーナーに尋ねたのですが、この2頭が非常に気にいって、オークションに参加したのだそうです。ドーバー海峡を越えて6月にやってきたのだそうですよ。
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今回スウェーデンでの学会を、アムステルダム経由にしたのは、先に書いたコンセルトへボウに行ってみたかったことがひとつ、そしてもうひとつの理由はフェルメールの絵を観に行きたかったからです。
これまでもこのブログでも報告してきましたが、僕は世界各国でフェルメールの絵を、その国の美術館で観ることを、旅のひとつのテーマにしてきました。
コンサートホールを巡るのもそうですが、たとえそれがビジネスの出張だとしても、なにかテーマを決めておくとその国に行く目的ができたり、日本にいるときもそれについて調べることが出来たりするので、知的好奇心を満たすことが出来るような気がするんですよね。
僕の好きな旅のスタイルです。
オランダのデルフト出身であるフェルメールの絵は、アムステルダムに3枚、デンハーグに3枚ありますので、今回の滞在で、ぜひそれらの絵を観にいこうと思ってきました。
まず、アムステルダムに丸1日滞在できたこの日に国立ミュージアムに観に行ってきました。
朝早くホテルを出て、街を歩きます。
アムステルダムの街は「トラム」と呼ばれる路面電車が走り、そして運河に囲まれています。
国立ミュージアムがあるミュージアム広場まで、いくつもの橋を越えてゆきます。
写真でわかるでしょうか? この運河の周りにあるのが、数多くの「ボートハウス」。アムステルダムで住居が足りなくなったときにこのボートハウスは許可されたのだそうですが、運河の上に普通の住居の様な家が沢山あったのは印象的でした。
約30分ぐらい風景を楽しみながら歩いたでしょうか?
いよいよ国立ミュージアムが見えてきましたよ。
開場の時間とともにやってきたのですが、この通り長い列です。
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」のポスターが見えますね。
彫刻などもありましたが、すぐにフェルメールの部屋を目指します。
人だかりのある部屋の一角がありました。
なんだか初恋の人に会いに行くような気持ちです(笑)。
牛乳を注ぐ女
恋文
デルフトの小道
国家的至宝といえる、三つの絵が並んでいるなんて、本当に贅沢ですね。
この「牛乳を注ぐ女」の絵は、フェルメールの作品の中でも最も評価の高いもののひとつ。
額に差し込む光の表現などは見事ですね。
しばらく見とれてしまいました。
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