皮膚温度でレーザー照射時のパワーは変わる
レーザー/光照射治療をされているとき、光から目を守るため患者さんは目を閉じたり、アイガードのようなもので目隠しをされています。
そのため、その間何をしているか良くわからない、ということが起きるのですが、実はいろいろなことをやっています(笑)。
クリニックFで僕が治療中に取り入れているものの一つに、レーザーで照射されている皮膚温度を測定するということがあります。
使用している機器はこの「FLUKE」という温度測定のための機器。実はこの機器、日本製なんですよ。
レーザー会社のエンジニアが教えてくれたこの機器。赤い“レーザーガイド光”があたっている部分の温度を、瞬時に測定して表示してくれるという優れものなのです。
一般に生体へのレーザー照射時のパラメーターとは
●波長
●パルス幅
●単位面積当たりのエネルギー
●レーザー照射直径
この4つを指すのですが、これに準じるぐらいに大切なのは、「皮膚の温度」です。
たとえば、皮膚の温度が低くなれば、微小血管が収縮します。
皮下のメラニンと、血管のヘモグロビンは非常に似た吸収率を持ちますので、血管が収縮してくれると、メラニンに対する“コントラスト”が上がり、除去効率が上がるのです。
レーザー機器会社の中には、この5番目の「皮膚温」というパラメーターを機器の設定中に組み込み、温度差を上手く使うメーカーもあるのですが、このように非接触で皮膚温を測ることができると、結果を狙ってパワーを最大限まで上げつつ、その限界ぎりぎりの際どいところで留まり、必要以上にエネルギーを打ち込んでしまう、という火傷につながる事故が無くなるので、最大限のレーザー治療効果を出すことができるのです。
皮膚の中でも特に熱に弱いのが、最も表層に位置する表皮です。
皮膚温によってレーザー照射パワーが変えられるというお話です。
世界最先端のレーザー情報がわかる
| 固定リンク
「レーザー・光治療 」カテゴリの記事
- 一昨日新しいePlusを注文しました。(2015.04.11)
- 2014年上半期のはレーザー・光治療器の当たり年(2014.06.16)
- 欧州でもレーザー・光治療の認知度が(2015.03.31)
- スマイルリフトの取材を受けている最中です。(2015.03.14)
- FOTONA社 ロングパルス・エルビウムヤグレーザー「スマイルリフト」(2015.03.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント