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2011年2月の41件の記事

2011年2月28日 (月)

YAGレーザー のYAGとは?

最近クリニックFの備品・資料用に購入した本の中で、ちょっとお気に入りの図鑑があります。

Photo_2

「The Elements (元素)」という本。

この本は「世界で一番美しい元素図鑑」です。

The_elements

この通り、英語版と日本語版があります。

Elements

化学の時間で習った元素について、わかりやすい写真でまとめたものなのですが、綺麗でお勧めですよ。

なぜこの本を購入したかというと、レーザーに使用する鉱石について、患者さんから質問があるからなのです。

たとえば、研究用、医療用に最も使用されるYAGレーザー。

「YAG」は固体レーザーの発振用媒質として使用する結晶ですが、YAGのアルファベットはそれぞれ

■原子番号39のイットリウム

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そして、

■原子番号13のアルミニウムの

005

複合酸化物を

■ガーネット(ザクロ石)構造の結晶にしたもの

で、自然界に存在しない人工物質です。

つまり、YAGとは、■イットリウム、■アルミニウム、■ガーネットの頭文字をとっているわけです。

また、YAG結晶を生じさせる過程で、イットリウムを他の希土類元素で置換した数々のYAGレーザーが存在します。

イットリウムに原子番号60のネオジウムを少量ドープ(添加)したものがNd:YAG(ネオジウムヤグ)レーザー。

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1064nmの波長が出せる、工学の世界で最も利用されているYAGレーザーです。

医学の世界でも、刺青治療や肝斑治療などに使いますよね。

イットリウムに原子番号67のホルミウムを少量ドープ(添加)したものがHo:YAG(ホルミウムヤグ)レーザー。

010

ホルミウムヤグレーザーは、外科手術のメスに使われます。

イットリウムに原子番号68のエルビウムを少量ドープ(添加)したものがEr:YAG(エルビウムヤグ)レーザー。

002

特にエルビウムは、光ファイバーケーブルの中で光パルスを増幅できる効果があるので、このレーザー領域には欠かせない元素。

医療用では、米国サイトン社やパロマ社が得意な波長。

フラクショナルレーザーにして、ニキビ跡治療などに使われます。

イットリウムに原子番号69のツリウムを少量ドープ(添加)したものがTm:YAG(ツリウムヤグ)レーザー。

003

ツリウムは、今までは最も使い道のない元素と言われてきました(笑)。

ですが、1927nmの波長を使用できるツリウムは、ニキビ跡治療のソルタメディカル社、フラクセル3DUALでは欠かせない波長となっています。

汚名挽回ですね(笑)。

そうそう、キュテラのレーザー機器、Pearl(パール)で使用するYSGGは、イットリウム、スカンジウム、ガリウムをガーネット構造にしたもの。

このYSGGにエルビウムをドープしたもの。

ネオジウムとクロムをドープしたもの。

エルビウムとクロムをドープしたもの。

の3タイプがあるのです。

ちなみにパールは、エルビウムのみをドープしたEr:YSGGです。2790nmの波長が使えます。

こちらはチタニウムのページ。

006

チタニウムは、硬くてまったく錆びず、アレルギー反応もなく、人工関節などの医療目的でつかわれる物質ですが、眺めていると綺麗ですよね。

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2011年2月26日 (土)

工学系レーザー学会の演題通過、Baltimoreへ

今年の5月に、アメリカ・ボルチモアのConvention Centerで開催される工学系のレーザー学会 CLEO, the Conference on Lasers and Electro-Opticsに提出していた演題が、通過したとの連絡がありました。

Photo

演題の通過率は例年30%前後とのこと。

Cleo2011_2

医学系のレーザー学会では山ほど(笑)発表経験のある僕ですが、工学系の学会は初めてなのです。

研究も実験も、研究室のお世話になりっぱなしですが、工学研究科大学院博士過程一年目で、国際学会発表をできるとはまさか思っていませんでしたので、嬉しくもありプレッシャーもあり、というかんじです。

題目は、“Cavity enhanced spectroscopy with a dual-color, passively locked power build-up external cavity diode laser”

頑張ります!

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2011年2月25日 (金)

今月の「MOSTLY CLASSIC」

東京で診療再開しています。

次回の出張は、3月後半を予定しています。

ちょうど季節的に肌が不安定になったり敏感になる頃ですから、そういった御相談も含め気軽にいらしてくださいね。

さて、僕が定期購読している雑誌の一つにMostly Classicという本があるのですが、今月は、世界15大歌劇場 そして、テノール歌手ヨナス・カウフマンが特集です。

Mostly

面白かったのでお勧めですよ。

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やせるための医療機器 Zeltiq、CLINIC Bの可能性

クリニックFは、フェイシャルのレーザー・光治療が専門ですので、あまり痩身機器については導入をしていないのですが、現在採用している痩身のための機器が二つあります。

一つは、開発テストにもかかわった進化型EMSシステムであるACBODYです。

Acbody_2

この機器は効率よく深部筋肉を鍛えることができるので、特に筋肉量が少なくて、基礎代謝量が少ない女性に対して特に効果的です。

Md570_2_2 

もうひとつはINDIBA社MD570

3種類あるインディバの医療用機器で、最も高スペックなものです。

皮下脂肪が“ラード”のように固くなっている場合、深部加温するこの機器を使用します。

今回参加した米国皮膚科学会でも、痩身の機器で、さまざまなものが発売されていました。

こちら、アルマレーザー社の アクセントウルトラ。

痩身の機器でもこの会社の名前が挙がることが多くなりましたね。

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今回訪れたAAD全米皮膚科学会展示会場で、ちょっと驚いた話は、

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サイノシュアのブースの中に

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スムーズシェイプが置かれていたこと。

買収されたのだそうです。

ここ数年、メディカル痩身の機器は、新機種が出てきても、思ったほど効果がなく数年で消えてしまうものばかり。

それぞれの分野にもう少し役者がそろって欲しい感はありますね。

そんな中でもやはり頭一つ超えた実績を持つのはこの表題の

「ゼルティック」です。

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このような吸着カップの中に脂肪を入れて、冷却することで脂肪細胞の壊死を誘導するというもの。

この機器が構想段階だったころからこのメーカーとはお付き合いがありますが、肥満といわれる人口が多いアメリカでは、現在爆発的に販売されているようです。

日本の市場もブームはそろそろなのではないでしょうか?

以前よりやりたかった仕事の一つに、効果のある機器を並べた痩身専門のクリニックを作るということ。

つまり、フェイシャル専門のクリニックFではなく、ボディ専門のクリニックBを作ってみたいんですよね。

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2011年2月24日 (木)

ニューオリンズからの帰国、ノースポールの絶景

短い滞在だったニューオリンズから帰国です。

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空港のデザイン。

帰国便はワシントンDC経由。

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先週大寒波に襲われたアメリカ。

ダレス空港にはまだ雪が積もっていましたよ。

さて、このワシントンDCからの帰国便。

飛行機の航路地図を見ていると、いつもよりも北を向いて出発したのです。

風か天候の影響なのでしょうか?

いつもとは違った空路を通っているなあと思っているうちに眠りについてしまいました。

ふと眼をさましてみると。

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すごい。北極の上を通過していたのです。

あわててカメラを持って写真を撮りに行きます(笑)。

カメラから太陽がある方向の窓はこのようにうっすらとトワイライトが見えますが、反対側は真っ暗闇です。

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闇が少しづつ明けてきました。

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望遠にして撮ってみましたが、このなんとも言えないグラデーション。

言葉にできないとはこのことですね。

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ちなみにこちらの最左端にある一点の光は月です。

綺麗ですね。

この日は3時間半+14時間のフライト。

さすがに成田ではぐったりでした。

新国際学会周遊記、ニューオリンズ編はこれで終わりです。

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2011AAD米国皮膚科学会の参加証明書

さて、学会の参加証明書を取得します。

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ここ数年は、コングレスバッジを持って、このような参加証明書発行スペースに向かうと、印刷された参加証が出て来ます。

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最後にこの証書を手にして、今回の学会の参加目的はすべて達成されました。

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コングレスバッジとコングレスバックです。もう数時間後にはホテルを出て空港に向かいます。

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2011年2月23日 (水)

Maple Leaf BARと山岸潤史さん

ニューオリンズ最後の夜。

会食が終わり、翌朝5時半にホテルロビー出発で皆解散となりました。

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会食の横にみえるカジノに向かっていく人もいます(笑)。

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僕は、ブルースのライブを聴きに行ってきました。

JMECの林英児さんが、ライブがあるから行かないかと誘ってくれたのです。

場所はフレンチクオーターから少し離れてた、ニューリンズのメープル・リーフ・バーというライブハウス。

バーボンストリートが観光客相手なのに対して、このライブハウスはもっぱらニューオリンズの地元の人たちが集まる場所でした。

Mapleleafbar

ライブは、現在ニューオリンズに拠点を置く、パパ・グロウズ・ファンク。

パパ・クロウズ・ファンクは、1970年代から日本のブルース・ジャズ・シーンで活躍されているギタリストである、山岸潤史さんが所属している知る人ぞ知る伝説のバンド。

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ちょうど会食が終わったのが10時頃でしたので、開演時間の10時半までにタクシーで乗り付けたのですが、ちょっと危険な場所だったかもしれません(苦笑)。

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入場料を払って店に入ると、演奏が始まっていないにもかかわらず、既に盛り上がっています。

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このバーの右隣がライブハウスとなっているのです。

少し待っていると演奏が始まりました。

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約1時間半、会場総立ちで聴かせてもらいましたが、ジミー・ヘンドリックスではないですが、世界的に著名なギタリストのギターは世界の共通言語のようですね。

ニューオリンズの街にも見事に溶け込んでいました。

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山岸潤史さんは本当に気さくな方で、演奏の最後に、明日早朝の飛行機で帰るんですが、演奏をぜひ聴きたくてやってきましたと声をかけると、しばらく全米を回っているツアーの話をしてくださったり、ニューオリンズでのおいしいレストラン情報を教えてくださったりました。

最後にはe-mailアドレスを教えてくださり、

今度ニューオリンズに来たらおいしいものを食べに行こうよ

とおっしゃってくださいました。

感動でした。

忘れられない思い出になりました。

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2011年2月22日 (火)

2011年AAD米国皮膚科学会最終日

再び、アメリカ・ニューオリンズ出張記です。

米国皮膚科学会(AAD)は、世界最大の皮膚科学会ですので、ここぞとばかりに全世界から医師が集まってきます。

当然のこと、マスメディアも集まりますので、各所でインタビューも行われています。

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毎年のように増えてくる、コンピューターの発表ブース。

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壮観です(笑)。

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サイトンのブースで、 ジム・ホバートやロバート・ラックにも会いました。

サイトン社のフラクショナルレーザーは、技術が高いのでぜひ導入したいと思っています。エルビウムヤグ以降の新波長がどうしても欲しいですね。

新波長を作ってくれと、今回もお願いしてきました。

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こちら、サイトンのジュールのデモは、人気でしたね。

学会会場で目に付いたものといえば、

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元ルートロニックにいたハンス・キムが独立して作った韓国のレーザーメーカー。

この黄色の光線(イエロートーニング)が肝斑に効くのだそう。

効果のほどはどうなんでしょうか?

それにしても目立つ色ですよね(笑)。

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2011年2月21日 (月)

Aesthetic Buyer's Guide

エステティック・バイヤーズ・ガイド誌のアジア版編集長となったマーク・テイガー医師との打ち合わせです。

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昨年、僕もアジア版のアドバイサリーボードになりました。

世界各国、レーザー関連医師は、このエステティック・バイヤーズ・ガイドを参考に機器を選ぶのが普通なのですが、日本にはメーカー会社を横断してこういった医療機器を評価する冊子が、まだないんですよね。

国内の医師が、レーザー機器を購入したいと考えた場合、友人医師などの細いつてを使って、その輸入代理店を探し、メーカーにたどり着くような状態です。

米国のレーザー医学会ではよく検討話題になるのですが、

結局レーザー会社のセールスマンは、車のセールスマンと違って、実際に他社製品を乗り比べ? をしたことがないので、自社製品の「素晴らしさ」はいくらでも話ができるのですが、他社製品との比較が本当にできているのかは、難しいのです。

エステティック・バイヤーズ・ガイドのアメリカ版は、そうしたメーカー間の機能差などを指摘した隔月誌。ヨーロッパ版は年二回の発行なのですが、メーカー間の機器の比較といった意味では非常に中立した立場に立てますよね。

こういった立場にあたる情報誌が日本でも発売されるといいのに、と思いますよ。

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2011年2月19日 (土)

フレンチクォーター

ニュオーリンズの街並みです。

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フレンチクォーターと呼ばれる地域には、このような19世紀の街並みが並びます。

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また、建物のバルコニーは、「アイアンレース(鉄細工)」と呼ばれる独特の細工が施されたものが多いのです。

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街を歩いていても、このように綺麗なバルコニーが目に付きます。

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フレンチクォーターの中心部にある、ジャクソン広場に向かいます。

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途中、馬車の観光なども薦められましたが、この日はニューオリンズでも珍しいぐらい寒く、残念ながら馬車に乗るという気分にはなれませんでした(苦笑)。

それでもジャクソン広場までは歩き写真を撮りましたよ。

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ジャクソン広場の由来は、1815年のニューオリンズ戦争の英雄で、第七代大統領のアントリュー・ジャクソンによります。

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1856年にこの像が建てられた時には、馬が前脚を上げて立った状態の像としては世界で初めてだったらしく、絶賛されたのだそうですよ。今でもアメリカでもっとも美しい騎馬像だと言われているのだそうです。

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ジャクソン広場の横には、アメリカ最古のアパートメントハウスである「ポンタルアパート」があります。

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こちらもアイアンレースが美しいですね。

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トランペットを吹く人もいました。

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街並みがきれいですね。

僕が手に持っているのは学会のコングレスバック。そのまま会場に戻りましたよ。

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ミシシッピー川沿い、リバーウォーク

引き続きアメリカ・ニューオーリンズ出張記です。

AAD全米皮膚科学会で訪れたニューオーリンズも、滞在最終日。

2時間ばかり時間が空いたので、ニューオリンズの観光に出かけてきました。282

「RIVER WALK」という字が見えますか?

学会会場から、ニューオーリンズの中心である、フレンチクォーターに向かうために、ミシシッピー川沿いにある、このマーケットプレイスを抜けていきます。

RIVER WALKは、レベル3まであり、様々なショップやレストランなどが入っている複合施設です。中の階段を上って屋上に出ると、ミシシッピー川が見えるのです。

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写真の僕の背中方向、グレーター・ニューオーリンズ橋が架かる、約170キロ先に、ミシシッピー川がメキシコ湾にそそぐ河口があります。

ミシシッピー川といえば、北アメリカ大陸のロッキー山脈とアパラチア山脈の水系すべてが注ぐ北アメリカ最大の川ですよね。

流域面積はアマゾン川に次いで世界第2位。長さでは、ナイル川、アマゾン川、長江に次いで世界第4位と、世界3大河川に上げられるのです。

しかし、ちょっと驚いたことには、この極めて大きな河川のほぼ河口に近い地域であるにもかかわらず、どう見ても川幅が1マイルもありません。地図で確認したところでも、やはり1km弱といったところです。

非常に深く、流れの速い川なのだそうです。このニューオリンズでは、ワシントンDCと、サンフランシスコと順番に三年に一度、全米皮膚科学会(AAD)が開催されてきました。

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しかし、2005年9月にこの地を襲ったカトリーヌハリケーンの洪水以来、状況が一変します。

以後、初めてAADが開催されたのが今回でした。

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また、ニューオリンズは毎年2月に、「マルディグラ」という祭典が開催され、これはまるでリオのカーニバルの様なにぎわいなのだそうです。

パレードが開催され、そのフロート(山車)に乗った人たちが観客に向かってビーズのネックレスを投げるのが習わしなのだとか。

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その名物のビーズのネックレスは街の至る所で売られていましたよ。

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その他、元フランス領、ジャズ生誕の地では、独自の文化が花開いている感じでお店を見ていても楽しかったです。

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このようなデコレーションも独特な文化ですよね。

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2011年2月18日 (金)

ダイレーザーの後継機種? パロマ社MaxG

昨夜から続いた雨がまだ残っている中、四谷まで来ました。今日はクリニックFの診察日です。

さて、「国際学会周遊記」では、先週まで開催されていた米国皮膚科学会(AAD)の学会会場展示場に戻ります。

こちらは、パロマ社。

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現在の主要機器はStarLUX(スターラックス)500。

この機器をベースにして、さまざまなレーザー/光治療機器のヘッドを装着できるのが特徴です。

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実は現在、クリニックFでもデモ器が来ていて使用させていただいています。

テストしているのはこの写真にある、赤系統の治療に強いIPLである「MaxG」。

そしてフラクショナルレーザー機器である「スターラックス1540」と「スターラックス2970」です。

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以前であれば赤い色素系の疾患・・・つまり、赤あざや赤ら顔、血管腫などは、585nmの「ダイレーザー」という波長で一度、紫斑(内出血)をつくってから治療していました。

ダイレーザーはメンテナンスコストが高く、そこが臨床医師にとっては厳しいのですが、さらに、この内出血の期間が2週間前後もあり、思ったよりも治療経過が目立つため、赤系の治療を選択しにくい、という現状がありました。しかしながら、このMaxGを使うと、紫斑をつくらずに治療が出来るというのです。

僕の米国皮膚科学会(AAD)への入会に必要だった2通の推薦状のうち1通を書いてくれた、米国皮膚科学会の大御所エミ-ル・タンゲッティ医師や、以前パロマ社の脂肪溶解レーザーの話でボルチモアまでクリニック訪問したロバート・ワイス医師なども、

「このMaxGはダイレーザーに替わる機器として、非常に有効だ」

とコメントしていました。

日本人の場合、赤ら顔や赤いニキビなどに治療効果が望めますので、追ってレポートしますね。

もうひとつのトピックとしては、スターラックス1540でも新しいフラクショナルヘッドが出たことです。

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クリスタルをこのような形に削って、以前よりも深くエネルギーが照射できるように細工してあるのです。

機能は別として、綺麗な形ですよね。

美しいものには惹かれてしまいます。

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2011年2月17日 (木)

Smooth Criminal Played by Two Cello Masters

ニューオリンズブログが続いていますが、僕は東京にいます。

今日は木曜日でクリニックFは休診日。昨年から木曜日は、工学部の大学院の研究室に行って、レーザー工学を勉強する日にしています。

医学とは違った工学のレーザーに対するアプローチには、毎回発見がありますよ。

ところで話は変わりますが、今日は最近感動した音楽の話をひとつ御紹介したいと思います。

クロアチア出身の2人のチェリスト Stjepan Hauser とLuka Sulicが、マイケル・ジャクソンの名曲「Smooth Criminal」を二つのチェロで演奏している動画を友人に教えてもらったのですが、これには衝撃を受けました。

クリニックFの患者さんには楽器を演奏される方も多く、チェロを弾かれる方も何人かいらっしゃいます。

チェロの音って音域が低くて、本当にいいですよね。

この動画は、チェロという楽器の音色にも、マイケルの曲にも新たな発見ができると思うのでお勧めです。

数々のヴァイオリンの名器を作り出したストラディヴァリ一家でも、1620年から1736年にかけて70から80挺のチェロを製作し、そのうち現存するのがわずかに63挺なのだそう。

つまり、ストラディヴァリウスのチェロは、現存が確認されている600挺のヴァイオリンの数と比較してもはるかに少なく、希少価値も高いということになります。

オークションに出ても、あっという間に落札されるのだとか。

ストラディヴァリウスのチェロは、このブログでもおなじみのピアニスト兼指揮者であるダニエル・バレンボイムの妻、イギリスの天才女性チェリストのジャクリーヌ・デュ・プレが使用し、後にヨーヨーマに寄贈された「ダヴィドフ・ストラディバリウス」が有名ですよね。

ジャクリーヌ・デュ・プレは、1987年に42歳の若さで中枢性脱髄疾患である多発性硬化症(MS)により、チェリストとしての才能を惜しまれながら亡くなってしまったのです。

この多発性硬化症は、アジア人よりも欧米人に発症が極端に多い病気。もう早くも20年近く前ですが医師国家試験的には人種によって罹患率が異なる病気の1つだったので、記憶に残っています(苦笑)。

ちなみにこの動画の二人が使っているチェロですが、動画を見てもらえば分かるように表版が黒のドライカーボン(カーボンファイバー)で作られているのです。

しかもかなりクール。

丈夫で軽いカーボンファイバーと言えば、F1の車体などを連想しますが、今は楽器にも使われるのですね。

スプルース(木の一種)でつくられた定番のチェロの表板とは、また違った味わいがあります。

知り合いの音楽家に聞いてみたのですが、アメリカでカーボンファイバー製のチェロが発売されてからというもの、その独特の音量と音色でファンが増えているのだそうですよ。

レーザー医療機器の世界もそうですが、楽器の世界でも新素材の技術革新がすごいのですね。

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2011年2月16日 (水)

2011全米皮膚科学会の気になった演題

全米皮膚科学会の演題は、多岐にわたった演題が発表されるので、レーザー治療を行っている医師にとっては診療に直結する最新の発表が多く、非常にためになります。

去年は3つの演題を発表したので、講演を聞く時間があまりなかったのですが、

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今回は、莫大な講演の中から興味のあるものをピックアップして、滞在が短くなった分、寸暇を惜しんで(笑)聞いてきました。

アメリカの学会は著作権がうるさいので、講演の中のスライドをここで写真で載せるわけにはいかないのですが、雰囲気が分かるように、演題名と人物の写真だけアップしますね。。

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個人的に、一つ興味深かったのは、太陽光のエネルギーのうち、可視光線の肌に対する影響の演題。

太陽光は、紫外線、可視光線、赤外線の光が含まれ、それぞれ7%、40%、53%位のエネルギー配分を持ちます。

太陽光が肌に加齢現象を与えることはよくわかりますが、そのうほとんどの働きは、7%分のエネルギーでしかない紫外線だと言われてきました。

ほぼ可視光線のみのスペクトラが含まれている蛍光灯の光で、肌が加齢をするとは、通常は考えられないですよね。

太陽光線の中でも、肌に悪いのは紫外線だけだと思ってきました。

しかしながら、この発表によると、太陽光に含まれている可視光線を抽出して肌に照射すると、細胞内マトリックスを破壊し、コラーゲンを減少させると共に、IL1b、TNFα、IL6、IL8などの炎症性サイトカインが紫外線と同じように誘導され、新しいコラーゲン発現に関わるmRNAなどが皮下から減少するのです。

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80分間太陽光に浴びる状態が続くと、紫外線は20J/cm2のエネルギーしかありませんが、可視光線は750J/cm2と、桁の違ったエネルギーを受けるのです。

当然、メラニンの発生も増加します。

衝撃的なことに、太陽光の可視光線から誘導される色素斑は、紫外線のUVA1から誘導されるものよりもより暗い色で、しかも沈着しやすいというのです。

特に肝斑の様な症例は、紫外線よりも可視光線の影響の方が強いかもしれないと結論していました。これは症例を見ていると思い当るところもありますね。

紫外線をカットするサンスクリーン剤を塗った方がいいとお勧めしてはいますが、外で長時間過ごす場合は、実際には紫外線ばかりではなくて、可視光線もカットする必要があるのですね。

今、クリニックFでは、院内処方のサンスクリーン(日焼け止め)を試作しているのですが、考えなければならない情報ですね。

また、レーザーについての講演も多くありました。

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ハーバード大学医学部の光医学研究所、ロックス・アンダソン教授もここ数年の新しいレーザー機器の技術進化について講演をしていました。

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講演は大きく分けて3つ。

一つ目は、フラクショナルレーザーを、皮下へのドラッグデリバリーに役立てるという話。昨年からこの種の演題は多いのです。

二つ目は、ウルセラに代表される、高集中型超音波システムによるリフティングについて。

この二つの演題は何度も耳にしているのですが、もうひとつ、三つ目に話した治療法がちょっと画期的でした。

今まで深い色素斑や、入れ墨などを消去する時には、Qスイッチレーザーを何度も照射する必要がありました。多い時には10回以上。

それは、一定以上のパワーで照射すると、照射直後にホワイトニングと呼ばれる皮膚が白く変わる時期があり、それを機転に照射をやめていたからなのです。

ホワイトニングは肌の中でメラニンが破壊された時に起こるショックウェーブの影響で、気泡が入り込んだものです。皮膚の色が白くなってしまうとレーザー光が散乱して、色素に反応しなくなるのですよね。

この反応が、後に反応後色素沈着症を引き起こすので、肝斑の様な炎症性の色素斑にレーザー治療してはいけないと言われていたのです。

実際に肝斑のレーザートーニングは、ホワイトニングをさせない弱いパワーで照射することがポイントになります。

実は、このホワイトニングは、照射すると20分位で消えてきます。

ホワイトニングが消えるまで待ち、その後に連続照射したらどのような結果になるのか?

ということを実験した先生がいたのです。

しかも同一日時照射で4回も。つまり20分間隔で、1時間かけて4回照射したということです。

これはコロンブスの卵の様な発想。

一部を普通の打ち方を、一部を連続照射をした症例写真が出て来ましたが、連続照射した部位は、たった一回の照射で真皮性色素斑が見事に消えているのです。

一目で見て、会場のすべての人が、あっ!と驚く症例写真でした。

パワーの設定なども書き残してきましたので、アジアンスキンに可能かどうか見極めて、パラメーターを決定し、今後、クリニックFの患者さんにもご紹介していこうと思います。

ここ数年のフラクショナルレーザー治療器の開発で、ニキビ痕などの患者さんに対しての治療は完成したというドクターが増えてきていますが、今後は治療時間の短縮なども考えなければなりませんね。

まだまだレーザー治療でやり残した研究は沢山ありますね。

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2011年2月15日 (火)

肝斑治療 レーザートーニングのC6 祝20周年

再び、アメリカ・ニューオーリンズで開催されたAAD全米皮膚科学会の話題に戻ります。

さて、ここ数年、肝斑治療のレーザートーニングとして一気に知名度が上がったメドライトC6。

米国の学会でも最近は取り上げられるようになりましたが、肝斑という特徴あるシミに対してここまで強い興味を示すのは、アジアンスキンを持つ人がほとんどです。

肝斑治療といえば、レーザートーニングが常識になりつつある現在ですが、僕がレーザー治療に興味を持った約10年前には、

「肝斑にはレーザー治療をしてはいけない」

というのが常識。教科書にも載っているくらいでした。

そんな中で、なぜ僕がレーザーによる肝斑治療を始めたかと言えば、2004年頃使用していたルートロニック社(旧マックスエンジニアリング社)のローフルレンスQスイッチヤグレーザーがきっかけです。

毛穴縮小を目的にマックスピールの施術をした患者さんの肝斑が、施術を重ねる毎に薄くなっていったのです。

そこで、「Qスイッチヤグレーザーは肝斑治療に効果があるのではないか?」

という推測の元、比較研究を始めたのです。

その時行った肝斑治療の演題は、2005年3月にアメリカ フロリダ州オーランドで開催された米国レーザー医学会で発表しましたので、僕は

最も早く、「レーザーによるアジアンスキンの肝斑治療」についての演題を世界の学会に提出した医師

ということになるのです。

この演題と論文は、ルートロニック社のマーケティングツールとして使われたこともあり、ヨーロッパやアジアに「フジモトプロトコール」という名前で広まりました。

思えば、このレーザーを使用した肝斑治療によって、その後僕は海外の学会で多く声をかけていただくようになりました。また、医師としてこれから歩んでいくテーマのひとつを、レーザーにこだわってみようか・・・という考えが、僕自身の中で生まれました。

僕にとって、ひとつの分岐点となったのです。

現在国内では、Qスイッチヤグレーザー機器のトレンドが、マックス社スペクトラVRM(マックスピール)からホヤコンバイオ社C6(レーザートーニング)に移りましたので、この機器が肝斑治療に主に使われています。

クリニックFでも2008年12月からメドライトC6を導入し、肝斑治療に役立てています。

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2009年には、この機種を販売するホヤコンバイオ社の本社にも見学に行きましたよね。

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この会社。今年で設立20年目なのだそうです。お祝いをしていました。

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そしてこちらが、日本未導入のC6の上位機種RevLiteです。

通常のQスイッチヤグレーザーにPhotoAcoustic Technology Pulse(PTP)と呼ばれる新機能が付いているのです。

個人的にはこれが欲しいんですけどね。

個人輸入できないか思案中です(笑)。

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2011年2月14日 (月)

ピアニストの内田光子さんがグラミー賞

診療の合間にWEBを見ていたら、ピアニストの内田光子さんとB'zの松本孝弘さんがグラミー賞を受賞したというニュースが。

世界の音楽市場に評価された証である賞はいくつもありますが、それにしても世界最高の音楽の祭典であるグラミー賞を日本人が受賞するなんてやっぱり嬉しいですよね。

しかも内田光子さんのピアノは、3ヵ月前にオランダ・アムステルダムのコンセルトヘボウで、実際に演奏を聴いたばかりなのです。

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超技巧派といった演奏ではなかったのですが、曲に対する理解深く、芸術性の高い演奏をする人で、なんというか演奏が胸を打つんですよね。

さすがにヨーロッパを中心に活躍する演奏家だなあと、深く感動した覚えがあります。その感動の記憶が今日のグラミー賞で、また鮮やかに蘇ってきました(笑)。

Cleveland

内田さんはアメリカ5大管弦楽団(Big Five)の一つに数えられるクリーヴランド管弦楽団(オハイオ州)とのカップリングで、モーツァルトのピアノ協奏曲、特に23番と24番の演奏が高く評価されたのだそうです。

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このCDです。

モーツァルトのピアノ協奏曲は全部で27曲あるのですが、クラシック音楽を聴くことをこれから趣味にしたいと思っている人ならば、それこそベートーヴェンの交響曲全集の次ぐらいに購入したほうがいい全集です(笑)。

ちなみにアメリカの交響楽団、Big Fiveの残り4楽団とは、

ニューヨークフィルハーモニック

シカゴ交響楽団

ボストン交響楽団

フィラデルフィア管弦楽団

なのですが、そういえば僕はクリーヴランドだけ生演奏を聴いたことがありません。

次に機会が会ったらぜひ聴いてみたいと思います。

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キュテラ社久しぶりの新機種デビュー

おはようございます。今日も寒そうですね。

先週アメリカ・ニューオーリンズから東京に戻ってきた僕ですが、次の海外出張は今のところ3月下旬の予定。その前に来週ひとつ国内出張が入り、火曜日と水曜日は休診日とさせていただくことになりそうです。

今週は木曜日と日曜日以外クリニックも開いていますし、僕も診療をしていますので、お時間ありそうな方はお越しくださいね。

では、再び先週出席してきたAAD全米皮膚科学会の話題に戻ります。

今日は、カルフォルニアのキュテラ社について。

クリニックFでもライムライト、タイタン、パール、ジェネシスなど人気の機種が沢山ありますが、今回久しぶりにキュテラ社が新機種をデビューさせました。

それも、正統派のレーザー機器。

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写真左手にある「CUTERA」の文字が見えますか?

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ブースも大きかったです。

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デビューした機種の一つは、1064nmロングパルスレーザーであるジェネシスの進化版です。

こちらは非接触型の皮膚温センサーが新規に内蔵されるようになったので、熱傷のリスクが格段に下がったと言えますね。

クリニックFでもレーザー照射の正確さを増すために、皮膚温度センサーを使っていますが、この皮膚温センサーを内蔵した機種がキュテラからデビューする、というのは好印象を持ちました。

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さらに、こちらは532nmのKTP波長でも、ジェネシスのように連続照射ができる新機器です。

クリスタルガラスによる接触型クーリングシステムも搭載していますので、シミばかりではなく、血管病変についての治療の幅が広がるでしょうね。

これらも実際に使って、効果を見てみたいところです。

もう少し詳しく説明を聞きたかったのですが、聞きたい講演が沢山あって、この日は会場を後にしてしまいました。

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2011年2月13日 (日)

シネロン/キャンデラ社の2011年の戦略

そして、学会会場のレーザー機器メーカーの中でもひときわ大きなブースを持っていた、シネロン/キャンデラ社。

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今年は「eMatrix(e2)」と「ePrime」という、フラクショナルRF機器が前面に出ていました。

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まずは2009年に世界で初登場した非浸襲型フラクショナルRF機器 eMatrixです。

この機種はクリニックFでも、フラクセル3DUALとともに国内第一号機のデモ機を導入し、2009年末より使用している実績があります。

昨年までは国内でも e2(イーツー)という名前でおなじみで、僕も気に入っていた名前なのですが、e2というと、日本ではスカパーを連想されてしまうので、本年から旧名の eMatrixを使用することになったのだそうです。

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以前このブログで、クリニックFではニキビ跡のタイプによって、使用するフラクショナル機器を変える話をしましたが、eMatrixは、深いボックスカー型のニキビ跡をもつ患者さんにとっては、治療の選択肢から依然外せない機器です。

シネロン/キャンデラ社では、このeMatrixを、ブースの3分の1という大きな面積にして宣伝していましたので、本年はこの機種を前面に打ち出して売りにいくのでしょう。

それだけこの商品に自信があるのだと言えますね。

そして、同じフラクショナルRF機器でも、実際に針を刺して、RFを流すタイプの浸襲型フラクショナルRF機器のePrime。

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ブースでは eMax(トリニティ)と ePrimeが並んで展示されていました。

前回のパリブログでデビューしたてのePrimeについては詳しくふれましたので、詳しくは述べませんが、この機器は、会期中の講演でも多く取り上げられていました。

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特にこのエール大学のAmenakas医師は微小侵襲機器の演題で、ePrimeについて特に詳しくふれていましたね。

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外科的なフェイスリフトとの比較演題は、とても興味深く聞かせてもらいました。

同じくフェイスリフトと比較されたサーマクールがデビューした時を思い出しますね。

そして、新規にシネロン/キャンデラのダブルブランドで発売されたCO2フラクショナルレーザー。

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写真はシネロン社のアジアパシフィック営業トップのミゲルです。

去年彼の依頼で僕がジャカルタと台北で招待講演をさせていただいたのは、このブログでも書きましたよね。

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この新フラクショナルCO2機器CO2REの特徴は、レーザー照射径と深度を自由に変えられ、さらに独立した4種類の照射モードで設定できる設定にあります。

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この機能を臨床に適応させるには時間がかかると思いますが、自在に使いこなせると、より治療効果も上がるでしょう。

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茄子を使って、実際に照射するスペースがありました。

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いろいろな設定を試してみたのですが、設定によりさまざまな照射面が見ることができますね。

IMCASパリのブログでもDEKA社の最新フラクショナルCO2レーザー機器をご紹介しましたが、最近CO2フラクショナルレーザーは、各社進化したモデルを発売中で、買い替えの時期に来ているかもしれません。

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メディカルスパにもフラクセル?

さて、学会会場展示会に入り、レーザー機器メーカーがデビューさせる機器を観に行きます。

まず気になったのはソルタメディカル社のこちら。

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フラクセルのメディカルスパ・バージョンです。

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アメリカでは医師免許がなくてもレーザー治療を行える州がいくつもあります。

そういった施設に対し、特にニキビ跡の患者さんなどを治療するために弱いパワーの機器が開発されたのだといいます。波長は1430nm。

フラクセル・リファインやアファームに近い波長です。

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「波長が浅くまでしか入らないので、麻酔がいらない。」

ということでしたので、僕も手に照射してみましたが・・・結構痛かったですね(苦笑)。

でも、コンパクトでデザインも良いので、これはアメリカでは売れるかもしれません。

ただし、特にアジアンスキンに対するニキビ跡治療や、毛穴縮小などの治療能力としては、昨年日本でもデビューした「フラクセル3DUAL」が第1選択であることには変わりなく、この分野では一馬身以上(笑)リードしていますね。

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2011年2月12日 (土)

2011年ニューオリンズ全米皮膚科学会会場

さて、明けた翌朝。

ニューオリンズのミシシッピー川沿いにある、大きなコンベンションホールに向かいます。

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今年の全米皮膚科学会(AAD)はこちらでの開催です。

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まだ朝が早く、あまり人がいないようですが、まずはレジストレーションです。

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名札とコングレスバック、プログラムを手にして会場に入ります。

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ヨーロッパ皮膚科学会のブログでもふれたのですが、全米皮膚科学会AADで認定医(Member)の資格をもらっている日本人医師は20人もいないそうです。

この学会に通うようになって気付いたことが、ひとつあります。学会の講演枠でも、認定医と、学会員以外の医師と、一般の方、プレスの方専用・・・など、講演内容によって細かい取り決めがあって、メンバーの資格を取らないと、すべての講演を聞くことができないことになっているんですよね。

僕も全米皮膚科学会のメンバーにアプライしてから、実際に2008年にメンバーに認定されるまで2年以上かかりました。

アメリカの学会は特にこういった審査が厳しいことで有名なのですが、とはいえ日本にも優れた医師がたくさんいるわけですから、審査に合格する日本人医師も多いはず。

日本人医師の米国皮膚科学会のメンバーがもっといてもいいのになあ・・・というのが僕の正直な感想です。

さて、まずは新製品を探しに展示会場に向かいます。

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ルイジアナ州ニューオリンズ、バーボンストリート

LAでのまさかの24時間ディレイ。

全米皮膚科学会AAD Annual Meeting 2011が開催された、ルイジアナ州ニューオリンズの空港にたどり着いたのは、もう夜に近い夕刻でした。

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空港ではこんなお出迎えや

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こんな電光掲示板が。

到着の実感がじわじわと沸いてきます。

ニューオーリンズ、と聞いてもあまりその場所が実感としてぴんと来ない方もおいでになるかと思いますが、場所はアメリカ南部。メキシコ湾に面し、フロリダ州、テキサス州、アラバマ州などに囲まれています。

元はフランス領ということで、今も「フレンチクオーター」と呼ばれる地区にフランス植民地時代の名残が残っている都市であり、また全米有数の観光都市として知られています。

そんな中、僕にとってニューオーリンズといえば、なにはさておきやはりジャズ発祥の地であり、ルイ・アームストロングやハリー・コニック・ジュニア・・・といった沢山のミュージシャンが生まれ育った街でもある、アメリカが誇る音楽の都。

あとはジュリア・ロバーツ主演の映画「ペリカン文書」やデニス・ホッパーの「イージー・ライダー」、最近ではブラッド・ピットの「ベンジャミン・バトン」の舞台、といったイメージをもってやってきました。

とりあえず、この時間では学会もすでにこの日のスケジュールをすべて終え、閉会してしまっています。

会食ののち、音楽の都の観光名所=バーボンストリートに出ることにしました。

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それにしてもすごいにぎわいです。

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バーボンストリートは既に観光地化していることもあって、街を歩いていてもロックばかり。

ニューオリンズといえば、ジャズのイメージがあったのですが、ジャズの店は後継者が少なくて、圧倒的に少数派なのだそうです。

とは言え、せっかく来たのだから本場のジャズクラブに行ってみたい、ということで連れて行っていただきました。

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こちらのお店。

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写真だとわかりづらいかもしれないのですが、最後の曲が近づいていたので、会場は座る場もないほどです。

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前日に現地入りされた株式会社JMECの西村社長と。

BECK'S BEERを片手に、とりあえず無事につけたことに乾杯です。

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夜も更けてきましたが、この通りの人出です。

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街角には沢山の音楽。

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この人たちはブライアン・アダムスを歌っていました。

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それにしてもすごい活気ですね。通り全体がクラブ化しているような状態でしたよ。

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2011年2月10日 (木)

無事ニューオリンズより戻りました

昨日の夕方、ワシントンDC経由で全米皮膚科学会AADの開催されたニューオリンズから無事帰国し、クリニックFで、今日から診察を開始しています。

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ニューオリンズの滞在は、ディレイもあったので約48時間でしたが、今回はほとんどの滞在時間を皮膚科学会の講演に充てたので、多くの情報を得ることができました。

サッチモことルイ・アームストロングの故郷ニューオリンズでは、夜の街のジャズにも触れることができましたので、また明日以降ブログにアップしてゆきますね。

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2011年2月 8日 (火)

SLS AMG、2011年パリからの帰国

さて、一週間弱の滞在だったパリですが、あっという間にスケジュールは終わりました。

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そうそう。出国の前夜、パリではこんな車も見ましたよ。

SLS AMGです。公道にあるのを初めて見ました。

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まだ暗いうちにシャルルドゴール空港に到着です。

シャルルドゴールに展示してあるコンコルドの写真を撮ることをいつも楽しみにしているのですが、雨のため綺麗に撮れず。

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雨のシャルルドゴール空港を朝出発して

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早朝に羽田に着きました。

帰国から半月以上も経過してしまい、現在は次の出張先のアメリカ・ニューオリンズにおりますが、ようやく新国際学会周遊記フランス・パリ編を終わります。

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ルーヴル美術館の大作

さて、おなかが一杯になった後は、もちろん美術館へ。

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アブダビにルーヴルの別館ができるんですね。

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ヨーロッパに来て、羨ましく思うことのひとつは、子供の教育に美術館での課外授業が頻繁に採用され、本物の絵を前にしながら授業を受けられること。

この日も子供たちがこの絵の模写をしていましたよ。

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ルーヴルはもう何度目でしょうか。

モナリザの部屋は相変わらず大人気。

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その微笑みも健在です。

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ダヴィッドのナポレオン1世の戴冠式です。

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法王から与えられるはずの皇妃ジョセフィーヌへの王冠を、ナポレオンが取り上げて直接戴冠させている有名なシーンですよね。

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帰りはダヴィンチコードの最終着地。

逆さピラミッドから。

ブックショップにも立ち寄りました。

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Le Cafe Marly

現在アメリカ出張中ですが、まだしばらく写真のアップなどできそうにないので、もう一度ここでパリ出張記に戻ります。

明日の夕方には東京に着くはずですので、またそこから学会報告をしていきますね。

ルーヴルにはお気にいりのカフェがあり、天気が良くて時間があるときはたいていここで軽食やコーヒーを飲んでから美術館に向かいます。

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それが、こちら。Le Cafe Marly。

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写真だとちょっとわかりづらいかもしれませんが、ルーヴル美術館の右翼アーチボールトの回廊にあり、カフェからは

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ガラスのピラミッドも一望できます。

テラスでも食べられるし、中に入ることもできます。また朝早くから開いているので、ホテルの朝食がちょっとつらい安ホテルに泊まったときなどは(笑)、ここに朝から来ることも。

東京にいるときは、カフェで時間を過ごす・・・という余裕があまりありませんが、ひとりでの海外出張だと食事も含めてやはりカフェが気楽。特に美術館やオペラハウスに併設されているところだと、入りやすい気がするのは僕だけでしょうか。

この日は、ローフードを二種類。

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タルタル。

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それから、ここにある春巻きみたいなものを、ミントやレタスなどで巻いて、エスニックなソースで食べるのがおいしくて好きなのです。

でも毎回名前がわからず、たいていお店にいる誰かがそれを頼んで食べているので、それを指差してお願いしています(苦笑)。

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2011年2月 7日 (月)

NFL SUPER BOWL XLVの影響で

2011年のAAD The American Academy of Dermatology 69th Annual Meeting~米国皮膚科学会が開催されているアメリカ・ニューオリンズ。今年は数年来経験が無かったぐらいの記録的な寒さだそうです。

日中最も気温が上がるときでも10度前後。明日の最低気温は1度だそうです・・・。防寒具、間に合うのかな。

会場で色々な人にお会いでき、話をしたのですが、今回アメリカでは大寒波で封鎖されている空港が多く、到着がディレイしたのは僕だけじゃなかったようです。

しかも、運悪く(良く?)期間中に全米最大のスポーツイベント、第45回スーパーボウルがテキサス州アーリントンにあるカウボーイスタジアムで開かれる・・・とあってその関係でフライトチケットを取れなかった、もしくは滞在を取りやめたドクターが続出したのだとか。

実際、試合中継が行われた昨日は、人で一杯だったバーボンストリートもガラガラでした(笑)。

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去年はこの地のニューオリンズ•セインツが優勝しましたが、なんでもアメリカ全土で1億650万人の視聴があったのだとか。

ちょうどバーボンストリートを歩いていたときに試合が終わり、ピッツバーグ・スティーラーズ VS グリーンベイ・パッカーズの試合は、25-31で名門パッカーズに軍配が上がり、4度目の栄冠に輝いたと記事で読みました。

スポーツ観戦にあまり縁のない僕ですが、アメリカに来るとNFLやNBAは一度観てみたいなあ、と思いますね。スーパーボウルのプラチナチケットなんて、一度手にしてみたいですよね(笑)。

学会ではいくつも新しいレーザー機器がデビューしました。

レーザー関係の講演も聞いてきたので、これはまたまとめてアップしますね。

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2011年2月 6日 (日)

なんとかニューオリンズに着きました(笑)

約24時間のLAディレイの後、ようやくニューオリンズに着きました。

結果として正味40時間以上かかったでしょうか。

ニューオリンズは2005年のカトリーナハリケーンの洪水で、壊滅したと言われた地域ですが、学会会場の開催されるコンベンションセンタターや、ジャズのメッカとも言われるバーボンストリートは健在。

昨日は近くで食事をした後に、バーボンストリートを歩いてみました。

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ものすごい熱気。

アメリカではお酒を片手に歩くと逮捕されてしまう地域が多いのですが、このバーボンストリートではそれが許されているんですよね。

BECK'S BEERを片手にストリートを端から歩きました。

街を歩くと、音楽が聞こえてくるのですが、多くはブライアン・アダムスやボンジョヴィなどのロックが主で、ナイトクラブ化しています。目当てのジャズバーは、現在ひとつしかありません。

そのお店に行ってジャズを聴きましたが、ジャズ奏者の後継者問題で色々と困っているようですよ。

時代の流れですね。

さて、明日から2011年のAAD米国皮膚科学会の展示場に行ってきます。

いくつか新しい機器が出たとの噂も聞きましたので、確認し、このブログでもご報告しますね。

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晴れた日のチュイルリー公園

ベルギーの日帰り旅行からパリにもどります。

この日は晴天。

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パリの街を歩くのが気持ちいいですね。

凱旋門からシャンゼリゼを下ります。

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観覧車を見ながら散策です。

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カルーゼルの凱旋門を抜けると、先にはルーブル宮が見えてきます。

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ルーブルには、気に入っているカフェ・レストランがあるので、まずそこに立ち寄ります。

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パリ2011 シャンゼリゼ通りから凱旋門

パリの風景、撮った写真をもうすこし。

シャンゼリゼ通りです。まずは凱旋門を遠くに。

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乗りました、観覧車に。パリを空から見渡して

パリの観覧車ですが、やっぱり乗りたくなってしまうんですよね。

去年に続いて、今年も観覧車に乗りました。一度で足りずに二回(笑)。

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観覧車から見えるサクレクール寺院です。

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今年もやっぱりパリ コンコルド広場で

コンコルド広場と移動式観覧車です。

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2011年2月 5日 (土)

LA ロングビーチで足止め

ニューオリンズに向かう途中、トランジットのロサンジェルスで、まさかの足止めとなりました。

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LA到着時に、なんと入管システムのコンピューターサーバーがダウンしていたのです。

あり得ない混雑。

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日本から10時間の飛行後、入管の列に並んだまま、2時間復旧作業。さらに入管まで2時間半。

なんと入国まで4時間半もかかることに。

しかも、ユナイテッドのカウンターに行くとさらにショッキングなお知らせが。

当日予定されたニューオーリンズ行きの便は既に飛立ってしまい。夜10時の便に乗りフラデルフィアを経由(!)するか、明朝11時の同じ便を選択するか判断してくれというのです。

同じ便で同行していたレーザー会社の方が4人いたのですが、体力温存を考えて一泊を選択し、ハーツでレンタカーを借りて、とりあえず宿泊先を探すことになりました。

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この人数だと、空港近くのホテルやLAのダウンタウンに行くよりも、車で30分南下して、ロングビーチに行った方がホテルもあるだろうと考えて、移動しました。

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無事になんとか人数分のホテルを確保することが出来ましたが、久しぶりの疲労感が(苦笑)。

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ロングビーチでは、有名な廃船となったクイーンメリー号を対岸に観ながらの宿泊となりました。

日が暮れる前に、クイーンメリー号を見学に行きましたよ。

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今はこの中もホテルとして利用されているのです。

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ジャズバーも、

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ショッピングモールもありました。

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船室の客室がそのままホテルになっているのだそうです。

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対岸には宿泊しているホテルが見えます。

夜はロングビーチの街を歩きましたが、寒い中、観光客もほとんどいませんでしたね。

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明日早朝に出発し、もう半日かけてフライトです。

まあ、海外ではいろいろとありますよね。明日は明日の風が吹く、です(笑)。

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2011年2月 4日 (金)

AAD2011 今日からニューオーリンズ

今日からアメリカ・ニューオーリンズに出張です。

また、現地でネット状況を見てブログを書いていきますが、それまでの間はパリーベルギー出張記をアップしてしまいますね。

東京・四谷での診療再開は2月10日からとなります。

不在中患者さんにはご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。御予約については、また週明けの2月7日(月)からお電話で承ること可能ですので、03-3221-6461まで御連絡ください。

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2011年2月 3日 (木)

シューマン駅とEU本部そしてパリへ

さて、コンサートも終えて帰りの列車の時間までの間の1時間。

ブリュッセルといえば、そういえばEU委員会本部があったなあと思いだして、見に行ってきました。

地図を見てみると、街の中心からはちょっと離れていますが、地下鉄で一時間以内に帰ってくることができそうです。

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最寄りの駅はシューマン駅。

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良い名前ですね(笑)。

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改札を上がってすぐにEU委員会本部が見えます。

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本部入口はこんな感じでした。

ヨーロッパを統合するために発足されたEU。その組織の中心がブリュッセルにあるというのは、実際にこうして訪れてみてもアジア人の僕からは感覚的にすぐにピンと来ないものがあります。それでも、ベルギーのブリュッセルはヨーロッパの心臓と呼ばれていますし、ヨーロッパの中にある様々なしがらみを考えても、ここにあるべくしてある、ということなのでしょうね。

ベルギーという国家はベルギーの南半分がラテン系ワロン人。北半分がゲルマン系フランデレン人。

つまり、ヨーロッパを代表する「ラテン」と「ゲルマン」という二大民族が見事に調和した国なのだ、ということを世界史で習ったのを思い出しました。

現在のEUも、オランダとベルギー、そしてルクセンブルクのベネルクス三国の団結力が基盤になっていると聞いています。

さらにドーバー海峡を超えてロンドンとも鉄道で結ばれましたので、よりブリュッセルの地理的価値が上がったと言えますよね。

最後にブリュッセルのシャンゼリゼ通りといわれるルイーズ広場を歩いてみました。

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エルメス、グッチ、カルティエなどのブランドショップが軒を並べていました。

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地下鉄駅に降りる装飾。これには感動してしまいました。

素晴らしかったですね。

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ブリュッセル駅では列車のディレイがありましたが、無事にパリに着きました。

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明日がパリの事実上最終日です。

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2011年2月 2日 (水)

New year Concert 2011 at BOZAR, Brussels

さて、観光を兼ねた街歩きをしているうちに、コンサートの開始時間が近づいてきました。

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会場となったのは、こちら。BOZARというブリュッセルのコンサートホール。

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15時から始まる、ベルギー王立オーケストラの演奏でした。

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会場はものすごい人の数。そして熱気。

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以前のブログでもふれましたが、ブリュッセルで開催されたニューイヤーコンサートもすべてがシュトラウス一家の曲で題目が構成されています。

そして、ニューイヤーコンサート恒例の「指揮者の遊び」というものがあるのです。

一昨年ダニエル・バレンボイムが本場ウィーンでタクトを振った時は、一人ひとり演奏者が舞台裏に消えてゆき、最後に指揮者が一人になってしまうパフォーマンスをしたのです。

今回ブリュッセルで開催されたニューイヤーコンサートでは、指揮者が女性のバイオリニストからバイオリンを借りて、指揮をしながらバイオリンを一緒に弾いたり、弦を指ではじき音を出すビッツィカートするパフォーマンスが。

これは大好評でしたね。

最後に指揮者に届けられたブーケを、指揮者がこの女性のバイオリニストに改めてプレゼントしていたのですが、それも会場の温かい拍手で迎えられていました。

そして、最後のラデッキー行進曲。

YOUTUBEでカラヤンのニューイヤーコンサートの演奏を見つけました。

会場のお客さんが皆、楽しそうに拍手していますよね。

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ステンドグラスに導かれ

ブリュッセルは丘が多いので、街を歩いていても突然視界がひらけます。

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街には沢山の教会があるのですが、どのステンドグラスも素晴らしかったです。

こちらはブリューゲル(シニア)が埋葬されている、ノートルダム・ド・ラ・シャペル教会。

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もうひとつノートルダム・デュ・サプロン教会です。

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2011年2月 1日 (火)

ブリュッセルで見つけた漫画「ワンピース」

グランプラスの周りは商業施設が多いのですが、「ギャルリー・サン・チュベール」というショッピングアーケードがありました。

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中に足を踏み入れると

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こんな屋根つきのショッピングアーケードがあるのです。

僕がブリュッセルに行った日は晴天だったのですが、なんでもブリュッセルの雨天率は年間200日を超えるのだそうで、屋根つきの商店街が必須なのだそうですよ。

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商店街の中には映画館も。

そして、この近くにあった本屋で偶然見つけたのが、こちら。

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日本の漫画がフランス語バージョンでずらっと並んでいます。

「ONE PIECE」も見つけましたよ。

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街角のクリムト

ブリュッセルの街中を歩いていると、色々なものが目に付きます。

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小さな町に、まるでおもちゃ箱の様な発見があるのです。

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楽器博物館。

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こちら王宮です。

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ロワイヤル広場から見える庭園。

ブリュッセルが観光地として人気があるのもわかるな、と思いましたよ。

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ベルギーの街角で見つけたクリムトの接吻

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実はこれ、絵ではなく刺繍なのですよ。

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クリムトの作品は、齢を重ねるごとに理解が深まってくる気がしますね。

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ブリュッセル王立美術館

ブリュッセルで行ってみたかった場所、王立美術館へ。

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丘の上にあるこの美術館。

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ブリューゲルやルーベンスの作品が多く並んでいます。

ブリューゲルの「ベツレヘムの戸籍調査」

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以前にこのブログでも紹介した「怖い絵」シリーズでも取り上げられていましたが、模写も含めて有名な絵ですよね。

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クラナッハの「アダムとイヴ」

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クノップフの「愛撫」も近代美術部門で展示されていました。

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こちらはルーベンスの間です。

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背丈よりも大きな「東方三賢王の礼拝」です。

この絵、観たかったのでうれしかったです。

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美術館のライブラリーも充実していました。

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ベルギー名物ウサギ料理

昼食の時間になりました。街の繁華街のイロ・サクレ地区を歩いてみると、シーフードのお店がたくさんあります。

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結局グランプラスのケルデルクという老舗ベルギー料理店を選びました。

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この通り、グランプラスに面していますが、お店自体は地下にあります。

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ビールとともに、ベルギー料理のウサギ肉に挑戦することにしました。

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味は想像していたよりも淡白で、食べやすかったです。

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ベルギービール

ついでに、もうひとつ歯に悪そうな話を(笑)。

なんとなくこのデコレーションに惹かれて入ってしまったビールやさん。

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以前に友人に、ベルギーはビールごとに違うグラスを薦められるんだよ。

と聞いたことがあるのですが、本当なんですね。

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銘柄ごとに並んだビールグラスに圧巻。

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これはエプロン

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すごいですよね。

グランプラスにあるビール博物館なる地下にも行ってきました。

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博物館の主が一杯のビールを振る舞ってくれて、こんなカウンターで飲みます。

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だんだん気持ちが良くなってきました(笑)。日曜日の贅沢。

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