ダイレーザーの後継機種? パロマ社MaxG
昨夜から続いた雨がまだ残っている中、四谷まで来ました。今日はクリニックFの診察日です。
さて、「国際学会周遊記」では、先週まで開催されていた米国皮膚科学会(AAD)の学会会場展示場に戻ります。
こちらは、パロマ社。
現在の主要機器はStarLUX(スターラックス)500。
この機器をベースにして、さまざまなレーザー/光治療機器のヘッドを装着できるのが特徴です。
実は現在、クリニックFでもデモ器が来ていて使用させていただいています。
テストしているのはこの写真にある、赤系統の治療に強いIPLである「MaxG」。
そしてフラクショナルレーザー機器である「スターラックス1540」と「スターラックス2970」です。
以前であれば赤い色素系の疾患・・・つまり、赤あざや赤ら顔、血管腫などは、585nmの「ダイレーザー」という波長で一度、紫斑(内出血)をつくってから治療していました。
ダイレーザーはメンテナンスコストが高く、そこが臨床医師にとっては厳しいのですが、さらに、この内出血の期間が2週間前後もあり、思ったよりも治療経過が目立つため、赤系の治療を選択しにくい、という現状がありました。しかしながら、このMaxGを使うと、紫斑をつくらずに治療が出来るというのです。
僕の米国皮膚科学会(AAD)への入会に必要だった2通の推薦状のうち1通を書いてくれた、米国皮膚科学会の大御所エミ-ル・タンゲッティ医師や、以前パロマ社の脂肪溶解レーザーの話でボルチモアまでクリニック訪問したロバート・ワイス医師なども、
「このMaxGはダイレーザーに替わる機器として、非常に有効だ」
とコメントしていました。
日本人の場合、赤ら顔や赤いニキビなどに治療効果が望めますので、追ってレポートしますね。
もうひとつのトピックとしては、スターラックス1540でも新しいフラクショナルヘッドが出たことです。
クリスタルをこのような形に削って、以前よりも深くエネルギーが照射できるように細工してあるのです。
機能は別として、綺麗な形ですよね。
美しいものには惹かれてしまいます。
世界最先端のレーザー情報がわかる
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