ASLMS米国レーザー医学会 2011④ 血管系病変(ヘモグロビンによる赤)に対する注目機種
今年のASLMSの演題は、例年よりも数が少なかったのですが、
「血管系病変(ヘモグロビンによる赤)に対するもの」
「スカー(ニキビ跡など)に対するもの」
「痩身に対するもの」
の三つの分野で進歩があったように思います。
まず血管系病変に対してですが、
先月の米国皮膚科学会(AAD)のブログでもふれましたが、パロマ社の「MaxG」の演題が多くありました。
MaxGは、レーザーではなくて光治療器ですが、ヘモグロビンに集光しやすいようにパワーバンドが調節されているのです。
ここ数年、ヘモグロビン系の治療ではダイレーザーに代わる新たな機種が模索されていますが、米国レーザー会の重鎮の一人であるエミル・タンゲッティ 医師も「MaxG」を強く推薦していました。
エミル・タンゲッティ医師は僕が米国皮膚科学会(AAD)に入会するときに推薦状を書いてくれた一人です。発表は信頼できますね。
この機種はクリニックFでもテスト済みです。非常に好印象。
もう一つ、こちらも米国皮膚科学会(AAD)ブログでふれましたが、米国キュテラ社も血管系疾患を対象とした532nmの波長のレーザー機器「エクセルV」をデビューさせました。
友人でもあり、エクセルVの開発者Scott Davenport工学博士(右)にもいろいろと質問しました。
血管系に強い532nmの波長で、ここまで細かい設定が可能な機種は現行ではありません。
新しい機種なので、アジア人に対するパラメーターの設定には時間がかかると思いますが、興味深いですね。
クリニックFでも、今年は赤系統の疾患に効果のある「MaxG」か「エクセルV」のどちらかを導入したいと思っています。どちらにするかはもう少し考慮してみますね。
スカーと痩身については次のブログで。
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