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2011年4月26日 (火)

レーザーアンチエイジング:2011年4月現在のラインアップ

昨日のブログでも書きましたが、2011年4月現在、レーザーによるアンチエイジング領域における最先端治療器により、肌全体を若返りさせる作業には以下の四つを挙げられます。

1 「ホワイトニング」 もしくは 「ブライトニング」

これは、端的に言うと

「表皮にあるヘモグロビン(赤)やメラニン(茶)などの色素を減らすこと」

です。

人の肌の色を決定している要素の多くは、ヘモグロビン(赤)とメラニン(茶)なのですが、これらの色素にそれぞれ反応するレーザー光機器を使用して減少させることで、より「白い肌」、より「透明感のある肌」を手に入れることが出来ます。

化粧品によって「白い肌」は手に入りますが、「透明感のある肌」は、レーザー光治療以外では手に入れることの出来ないものだと思っています。

■使用する代表的な 光/レーザー/RF機器

◎フォトフェイシャル/光治療ベース

○オーロラSR / シネロン社

○オーロラSRA  /シネロン社

○ライムライト /キュテラ社

○アキュチップ /キュテラ社

○マックスG /パロマ社 

○BBL /サイトン社

◎レーザーベース

○メドライトC6 /ホヤコンバイオ社

○アコレード /サイノシュア社

○エリート /サイノシュア社

○エクセルV /キュテラ社

2 「タイトニング」

これは、

「真皮の線維芽細胞を活性化してコラーゲンやエラスチンを再生させること」

と言えます。

初対面の人の年齢を予想するとき、肌のはりと充実感を1つの“メルクマール”にしていることに気づくと思います。

肌のヒアルロン酸は16歳をピークに。肌のコラーゲンは20歳をピークに。

肌のエラスチン(弾性線維)は25歳をピークに低下してゆく傾向があります。

これらを再生する能力があるのは、現在の医療ではレーザー光治療だけです。

また、コラーゲンやエラスチンを経口で摂取しても、このような高分子がそのまま肌に入ることは、ほぼ100%ありません。「髪を食べたら髪がふさふさになるのか?」ということを冷静に考えていただければお分かりですよね。

■使用する代表的な 光/レーザー/RF機器

○リファームST /シネロン社

○ポラリスWRA /シネロン社

○タイタンXL /キュテラ社

○スキンタイト /サイトン社 

○ラックスDeepIR /パロマ社

○ジェネシス /キュテラ社

○テノール /アルマレーザー社

○アクセントウルトラ (ただし主にボディ用) /アルマレーザー社

3 「リフティング」

「皮下脂肪組織を貫通し、支えている、皮下線維組織のゆるみを引き締めること」

と言えます。

人の顔は加齢とともに重力に逆らえずに下がってくるといいますよね。

この肌のゆるみのほとんどは、顔面表情筋よりも表面に近い部分の、皮下脂肪層を支えている皮下線維組織の僅かな弛みから発生しますので、顔面表情筋を鍛えることで、たるみを予防もしくは改善することは不可能です。

■使用する代表的な RF/超音波機器

○サーマクール /ソルタメディカル社

○ePrime /シネロン・キャンデラ社 

○ウルセラ /ウルセラ社

4 「リサーフェシング」

肌の一部を入れ替えることで、肌の表面を再びサーフェス(平滑)にする作業です。上記三つの概念が「肌の改善」にあたるのに対し、こちらは「肌の入れ換え」ができますので、これまで治療がされにくかった「ニキビ跡」や「毛穴縮小」などの治療が可能になりました。

■使用する代表的な レーザー/RF機器

◎低侵襲性 (ダウンタイムなし)

○フラクセル3 /ソルタメディカル社

○フラクセル2 /ソルタメディカル社

○モザイク /ルートロニック社

○アファームマルチプレックス /サイノシュア社

○マトリックスIR /シネロン社

○スターラックス1540XD /パロマ社

◎中侵襲性 (ダウンタイム 数日から一週間)

○eMatrix /シネロン社

○イントラセル /ジェイシス社

○パール /キュテラ社

○パールフラクショナル /キュテラ社

○プロフラクショナルXC /サイトン社

◎高侵襲性 (ダウンタイム 数日から数週間) 

○フラクセルリペア /ソルタメディカル社

○eCO2プレミアム /ルートロニック社

○アンコア(ブリッジセラピー DeepFX ActiveFX)  /ルミナス社 

○フラクショナルEDGE  /ジェイシス社

○SmartXide2  /デカ社

○CO2RE  /シネロン・キャンデラ社

この10年間のレーザー/光/RF/超音波の治療機器の新規開発技術により、これら肌のレイヤーに分けて、1~4の中の必要な治療行程を踏むことで、瑞々しく、ハリがあり、肌理(キメ)が整った美しい肌を再び手に入れられるようになったのです。

中でも、「ホワイトニング」+「タイトニング」の相乗作用を期待した

○ギャラクシー (オーロラ・リファーム) /シネロン社

○タイタン・ライムライト /キュテラ社

○BBL・スキンタイト /サイトン社

の組み合わせなどは、違った種類のエネルギーの重ね合わせにより、数多くのレイヤーに相乗効果があります。

特に

「ホワイトニング」+「タイトニング」+「リサーフェシング」の作用がある

○トリニティ (オーロラSR・リファーム・マトリックスIR) /シネロン社

○トリニティ・アドバンス(オーロラSRA・リファーム・マトリックスIR) /シネロン社

などは、肌のメンテナンスの機器としては、クリニックFでは、最も人気の高いメニューです。

しかしながら、繰り返しお話していますが、こうした肌全体を若返らせる機器を使用する場合、特に注意が必要なのは、同じ機器が隣のクリニックにあったとしても、同じ治療がなされているとは限らないということ。

レーザー治療機器は、あくまで「道具」に過ぎません。

料理人は、調理器具にこだわりをもって料理をつくると思いますが、カリスマシェフと同じ調理器具を購入すれば、同じクオリティの料理が作れるでしょうか?

新たに開発された最新レーザー治療機器は、もちろん機器を持たないクリニックでは治療が出来ないことは、事実です。

しかしながら、たとえ同じ機器を持っていたとしても、実際に治療器を道具として考えた場合、道具を使いこなす知識と経験が必要です。新しい機器を使用して、治療に使うためには機器を導入してからのテスト時間も大切です。

ハイテクである道具を、いかにメンテナンスしているかということも大切なファクターです。しかも、最新機器を使用する分野では、とくに少しでも新しい情報が極めて大切になります。

特に、

4 「リサーフェシング」 ◎高侵襲性 (ダウンタイム 数日から数週間)

のこのカテゴリーのレーザー機器を使用した場合には、パワーや照射密度などの設定を誤って、蒸散させすぎたことでニキビ痕が悪化したり、色素沈着が起こったりするトラブルが比較的多くありますので、クリニック選択には慎重になった方が良いと思います。

僕が毎月のように海外の国際学会に出席し、医師や機器メーカーの人たちとの人脈をつくり、新たな情報を得ているのは、安易に新規機器に飛びつくのではなくて、業界を鳥瞰し、トレンドをつかむという目的もあるのです。

世界最先端のレーザー情報がわかる

クリニックFオフィシャルサイトはこちらから

http://clinic-f.com/

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コメント

いつも、ブログ勉強になります。
ニキビ跡のレーザー治療は、頬なら頬全体にレザーを当てますが、それでは、ニキビ跡の凹みと同時に健常な皮膚も盛り上がる?分、凹みの段差が、酷くなるということはないのですか?(何か、素人イメージでは、正常な皮膚の方が逆にふっくらして、ニキビ跡の盛り上がりが少ない?分段差が目立ちそうなので。。)
それなら、にきびの凹み、のみをスキャン?認識?してピンポイントに凹みのみにレーザーを当てていった方が、ダウンタイムも短いし、効果的なような気がするのですが?
そんな技術はないんでしょうか?

投稿: かずし | 2011年4月26日 (火) 22時46分

クリニックFでは、頬などの部分的な照射も原則としてしていません。

ニキビ痕も、正常な肌も、肌は連続しています。

顔全体を治療する方が、誘導されるサイトカインも増えますし、実際の治療効果ははるかに上がります。

むしろ頬だけなどの部位的な治療の場合は、治療を重ねてゆくと治療した部位とそうでない部位の違いがかえって目立ってしまい、お奨めできないからです。

肌をスキャンしてその部位にレーザーをあてる施術は実験段階ではあるのですが、臨床利用されてはいませんね。

むしろ、プロから言わせてもらえば、スカーの真皮の深い部分の瘢痕組織を遊離させるために、正常な部分を含めてレーザー治療をした方が効果的だと臨床経験的にはおもいます。

投稿: 管理者 | 2011年4月26日 (火) 23時18分

そうなんですね。
他の先生にも質問したのですが、どうも納得できなかったもので、藤本先生の説明が一番わかりやすく納得できました。
お忙しい中どうもありがとうございました。

投稿: かずし | 2011年4月27日 (水) 19時02分

お忙しい中すみません。メールを投稿させていただきます。
私は今27歳なのですが、去年の12月から他院でニキビの治療を行うため、そこのビタミンC誘導体ローションを二ヶ月半程使いました。使用方法はその皮膚科のドクターのもと、毎朝毎晩ローションパックをするというものでした。
乾燥するのでクリームでしっかりと保湿を心がけ行っていたのですが、日がたつにつれ口元にはくっきりとシワが出来てしまい、頬は毛穴がかなり目立ってしまう程になってしまいました。
途中不安になり、ドクターに相談しましたが、経過は良好なのでそのまま使い続けて下さいとのことでした。
そして2月まで計三ヶ月ほど使い続けましたが、シワも毛穴もどんどんとひどくなるばかりで、今にいたります。
今はそこのローションは使用していないのですが、肌が元に戻ることはなく、大変悩んでおります。
いくらかかってもよいので、先生の元でシワと毛穴をまずどうにか出来ないかと思い、メールをさせていただきました。

長くなってしまい申し訳ありません。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

投稿: 鈴木 | 2011年4月28日 (木) 00時39分

鈴木様

いつもお読み頂いてありがとうございます。ビタミンC誘導体のローションには幾つか種類があって、おそらく APS VCIP APPS のどれかを使用されているのだと思います。

ニキビ用にAPSを利用した時は、ナトリウムやマグネシウムなどの塩が皮膚に残ってしまい、毛穴や肌質が悪化するという報告は稀ですがあります。

もちろん一度診察をさせていただくことが条件ですが、実際に、ローションなど医薬化粧品によって行える治療は、レーザーなどの機器を使用して行う治療とは質もレヴェルも全く異なっていますので、対応は可能だと思います。

ご来院される際には、国内在住の方は電話でのみ受付となります。

投稿: 管理者 | 2011年6月25日 (土) 10時55分

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